以下参考資料 1 整備の背景と方向性 美術館整備 ( 新生美術館基本計画 ) の概要 神と仏の美 ( 仏教美術等 ) 多くの作品を収蔵する県立琵琶湖文化館が老朽化等により休館 後継施設の確保が急務 痛みの激しい文化財や地域での保存管理が困難なケースが増加 県立近代美術館 開館から 30 年経過し 施設の老朽化や収蔵庫等の狭隘化が進行 利用者が美術館に求めるニーズに応えられていない ( アクセス アメニティ 参加 体験 発表等 ) アール ブリュット 滋賀の美を巡る課題 作品の県外 国外への流出や散逸の防止 継続的な作品発見や発信の場の確保 県内各地に存在 国宝 重要文化財の指定件数全国第 4 位 近代日本画 郷土ゆかりの美術 現代美術等約 1,500 件の質の高いコレクション これまで約 400 万人が利用 障害者福祉施設等での先駆的な取組を背景に 県内に多くの作家 国内外から評価や関心が高まりつつある 過去から現在までの 滋賀ならではの文化や地域の魅力を凝縮して発信するとともに 県民共有の財産として将来に引き継ぐために 近代美術館を再整備 神と仏の美やアール ブリュット 若手作家などを含め 収蔵 展示分野を拡大する ( 収蔵庫 展示室拡張と展示の充実 ) 多くの県民 利用者が気軽に楽しみ 参加 体験 交流できる場になる 県内の各地域や 幅広い分野とつながる 滋賀の歴史や文化の魅力を県民が知るとともに 県外 海外に強力に発信する 2 新たな美術館の使命と機能 - 1 -
3 運営方針 ① 高い満足感を提供するための県民や利用者の立場に立った運営 友の会制度の充実/カフェ ショップなどのサービス充実/SNS の活用など戦略的な広報 宣伝活動/県 民 利用者の意見やニーズの把握/ボランティア制度の充実 ② 地域や社会とつながり 双方向で連携を進める 県内の市町 美術館 博物館 団体 社寺 作家との積極的 有機的な関わり/観光 商業施設や交 通機関等との連携による周遊観光の促進/びわこ文化公園都市内の施設 団体や周辺地域との連携 ③ 経営感覚を持った効果的 効率的な運営 学芸 企画 事業 広報 マーケティング 総務の各部門を設置/学芸員等必要な専門性を備えた人 材を配置/目標設定と評価の実施/収入拡大と多様な資金調達 4 施設整備の概要 新生美術館基本計画 平成 25 年 12 月策定 に基づき 近代美術館 既存館 の改修と隣接地への 新館建設 関連する公園整備を一体的に実施する ① 整備予定地 近代美術館 の立地 びわこ文化公園 文化ゾーン 内 大津市瀬田南大萱町 ② 新たな美術館の想定延床面積 整備面積 近代美術館 既存館 改修 8,544 新館想定面積 新築 6,656 計 15,200 ③ 想定整備費用 美術館整備 改修 増築 約 47 億円 ④ 全面オープン予定時期 平成 30 31 公園整備 改修 約5億円 施設整備のポイント ① 周囲の自然環境との調和の中で 多くの県民 利用者が憧れを感じることができる デザイン性を備える ② 子どもや高齢者 障害のある人をはじめ すべての人にとって居心地がよく 使いやすい施設を実現 ③ びわこ文化公園 文化ゾーン 全体を美術館とみなし 公園の改修 機能向上と美術館施設の整備を一体的に実施 ④ 仏教美術等の貴重で脆弱な作品を良好に保管 展示できる環境の確保 文化庁の公開承認施設の継続 ⑤ 省エネルギー化と再生可能エネルギーの活用など 環境負荷の低減 整備予定地 N バス停 文化ゾーン前 北駐車場 新館整備予定地 県立図書館 西駐車場 近代美術館 改修 びわこ文化公園(文化ゾーン) 改修 -2- 東 駐 車 場
部門 展示 情報 交流 アメニティ 収蔵 主な施設整備の内容と面積の想定 現在の近代美術館 ( 既存館 ) 室名 現在の床面積 整備後の床面積 整備内容 収蔵品展示室 869 m2 1,500 m2これまでの近代 現代美術に加え 仏教 神道美術 / アール ブリュットの展示室を新設 企画展示室 896m2 企画展示を充実するため 大規模展示や幅広い芸術表 1,500m2現にも柔軟に対応できる展示室を増設 ギャラリー 478m2 800m2県民 団体の発表の場としてギャラリー増設 恒久展示 館のシンボルとなる恒久展示作品 ( コミッションワーク ) 制作 講堂 / ワークショップ ルーム等 収蔵庫 / 前室 / 搬入口 / 一時保管庫等 567 m2 1,500 m2カフェ ( レストラン )/ ミュージアム ショップ / 展望スペース / 情報 交流室 / 協働室 / 創作室 / キッズ ルーム等新増設 1,347 m2 3, 400 m2 整備内容と必要な面積の想定 新たな収蔵分野 ( 仏教 神道美術 / アール ブリュット ) と 今後の収蔵品の増加に対応した収蔵庫の増設 調査 研究 資料室 / スタジオ等 224m2 500m2情報処理室や修復室の新設 管理 共用 ロビー / 通路 / トイレ / 執務室 / 設備 機械室等 4,163m2 6,000m2ユニバーサルデザインや省エネルギー化等に対応 面積の計 8,544 m2 15,200 m2 ( 延床面積約 6,656 m2の新館の建設を想定 ) 公園整備 アクセス改善 公園空間活用 公園駐車場収容台数の増加 / 園路のバリアフリー化や高揚感演出 / 公園内の回遊性向上 / 隣接する県立図書館との流動性向上 子どもが触れて遊べる芸術作品等の展示 / イベントや創作活動ができる空間整備 上記面積は基本計画策定時の想定であり 具体的な整備面積は今後建築設計を進める中で決定する 5 来館者目標と県内経済にもたらす効果 年間来館者目標人数 300,000 人 ( 現在の近代美術館来館者数 131,000 人 + 目標とする増加人数 169,000 人 ) 来館者数増加に伴う想定経済効果生産誘発額毎年約 7.8 億円就業者誘発数 95 人 6 開館に向けた主な取組 1 準備体制の整備 開館後の新生美術館を中心的に担っていく専門性を備えた人材が早い段階から携わるなど 適切な準備体制を整える必要がある 新生美術館整備室設置 顧問の設置 学芸員等の採用 関係部局等の連携のもと 総合的な施策として進める必要がある 庁内組織 ( 新美術館整備関係課長会議等 ) の設置 2 作品収集と制作 これまでの近代 現代美術 郷土ゆかりの美術に加え 新たな収集 展示の柱となる仏教美術 神道美術や アール ブリュット作品について 収集方針を検討し 継続的に収集を行うほか 館のシンボルとなる恒久展示作品 ( コミッションワーク ) の制作を行う 3 近代美術館との連動 プログラムや展示内容等の検討 準備を行うと同時に 近代美術館の事業展開にも反映させ 新たな美術館のオープンにつなげていく - 3 -
4 気運の醸成と参画の促進 新たな美術館の必要性や目指す方向性 魅力 情報を県内外に積極的に提供する 公式フェイスブックによる発信 新生美術館の実現に向けたプロセスの各段階において 多くの県民や団体 市町等の参画や協力を得ることで 多くの県民にとって みんなでつくった美術館 自分たちの美術館 となるよう努める 出前県民トークの開催や団体等との対話 意見交換の実施 新生美術館のコンセプトや活動内容を先取りした事業を 県内で活動する県民 団体 施設と連携しながら展開する 新生美術館見本市 美の糸口 - アートにどぼん!- 開催 ( 平成 26 年 8 月 16 日 ) 地元自治体 経済 観光 教育等の関係団体で構成される新生美術館連携推進会議を設置し 新生美術館に向けた理解と協力を得る 5 各地域の 美の滋賀 づくりの取組との連携 新生美術館の整備と並行して 県内各地域での美の滋賀の土壌づくりや 発信の舞台の場づくりを進める 美の滋賀 地域づくりモデル事業 の実施 6 琵琶湖文化館の機能移転 美術館のオープンに向けて 琵琶湖文化館の収蔵品等の移転の準備を進めるとともに 移転後の琵琶湖文化館の施設のあり方について 検討する - 4 -
7 今後の予定スケジュール 庁内連携組織 新美術館連携推進課長 会議新美術館整備関係所属長会議 施設 設備整備 作品収集 制作 明日の美術館をつくろうプロジェクト ( 参画促進 情報発信 ) 第 1 四半期第 2 四半期第 3 四半期第 4 四半期 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 仕様書検討 作成 第 1 回 第 2 回 第 1 回第 2 回第 3 回第 4 回第 5 回第 6 回 美の糸口 - アートにどぼん!- 開催準備 ( 実行委員会設置 ) 8/16 美の糸口 - アートにドボン!- 公告 公式フェイスブック 県広報媒体による情報発信 県民トーク ( 意見交換 ) 平成 26(2014) プロポーザル実施 一次審査 二次審査 連携推進懇話会 平成 27 (2015) 平成 28 (2016) 作品収集方針の検討 ( 近代 現代美術 / 仏教美術等 / アール ブリュット ) 作品収集 コミッション ワーク ( 恒久展示 ) の検討 作品制作 情報発信委託 平成 29 (2017) 既存館の閉館時期等は 今後決定 平成 30~31 (2018~2019) 全庁的な連携のもと美術館整備を推進するため オープンまで継続設置 設計業務建築基本設計 実施設計 公園基本設計 実施設計 新館建築工事 公園改修工事 既存館改修工事 みんなでつくる美術館 として 多くの県民 団体の参画や連携の促進 情報の発信につながる事業をオープンまで継続的に開催 全 面 オープ ン 琵琶湖文化館機能移転 収蔵作品確認整理 保存状態調査 ( 学芸員による保存状態の調査 修理対象抽出 ) 修理実施 所有者の連絡 ( 調整 同意 ) 作品移転 - 5 -