3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

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【資料8】振替加算の総点検とその対応について

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

2906_0 概要

【作成中】2903_0 概要

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

被用者年金一元化法

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

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強制加入被保険者(法7) ケース1

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま


Microsoft Word - 概要

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

強制加入被保険者(法7) ケース1

強制加入被保険者(法7) ケース1

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

図 1 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 生年月日 60 歳到達年度 特別支給の 男性 S24.4.2~S 平成 21~24 年度 女性 S29.4.2~S 平成 26~29 年度 男性 S28.4.2~S 女性 S33.4.2~S35.

Microsoft Word -

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第14章 国民年金 

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

平成25年4月から9月までの年金額は

年金・社会保険セミナー

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●国民年金法等の一部を改正する法律案

Microsoft Word - T2-11-1_紙上Live_生計維持_13分_

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

上乗部分Q1. 基金制度のどの給付区分が分配金の対象となるのか A1 基金の給付区分は 国の厚生年金の一部を代行している 代行部分 と 基金独自の 上乗部分 から構成されています 代行部分は 解散により国に返還され 解散後は国から年金が支給されますので 分配金の対象となるのは基金独自の上乗部分となり

スライド 1

Microsoft Word - 概要

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

年金・社会保険セミナー

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Microsoft Word ①概要(整備令)

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退


(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

年金制度について 31

年金・社会保険セミナー

< 記入上の注意 > 2 欄は該当する項目に をつけてください 34 欄 国から支給される金額を比較して 金額が高い方を選択する場合 3 欄に金額の高い金コード 4 欄にそれ以外の金コードを記入してください 選択する金を具体的に指定する場合 3 欄に選択する金コード 4 欄にそれ以外の金コード 6

2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

柔軟で弾力的な給付設計について

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが


Microsoft PowerPoint  DBの事務(給付)配布用印刷.pptx

スライド 1

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

国民年金

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

「公的年金からの特別徴収《Q&A

高齢者福祉

PowerPoint プレゼンテーション

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生

今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

監 事 監 査 規 程

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

Ⅰ 関連情報 1. 特定個人情報ファイルを取り扱う事務 1 事務の名称 和歌山県市町村職員共済組合における公的年金業務等に関する事務 1. 全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 という ) 及び指定都市職員共済組合 市町村職員共済組合及び都市職員共済組合 ( 以下 構成組合 という

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年金・社会保険セミナー


1

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

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(1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について 平成 27 年 9 月 30 日付厚生労働省課長通知 ( 下記リンクをご参照ください ) 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の 施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について 課長通知

Microsoft Word - 療養補償給付又は療養給付.doc

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1 2

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Microsoft Word - 6 八十歳までの保証がついた終身年金

源泉徴収税額について 年金課年金給付担当 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 をお送りしました 平成 28 年中に年金を受給された方に 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 を 平成 29 年 1 月 12 日 ( 木 ) にお送りしました 今回下記のように様式が改正されております 裏面に記載

労災年金のスライド

-1-

目 次 1 平成 30 年度の年金額について 問 1 今年度は年金額の改定はないのですか 1 問 2 年金が下がっているのですが なぜですか 1 問 3 マクロ経済スライドとは どういうものですか 3 問 4 マクロ経済スライドによる年金額調整とは どういうものですか また 平成 30 年度の年金額

調布市要綱第  号

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

制度変更の背景 厚生年金保険法の改正法は 国の厚生年金保険の一部を代行している部分について 厚生年金基金の資産が代行部分に不足することがないような仕組みづくりを趣旨としています 国の代行資産に企業年金の上乗せ部分の資産を加えた厚生年金基金は 大きな資産を保有し 運用環境の悪化時には一時的に大きな積立

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

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介護保険制度 介護保険料に関する Q&A 御前崎市高齢者支援課 平成 30 年 12 月 vol.1

年金制度のポイント

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Transcription:

参考資料 年金の給付誤り関係について 社会保険庁社会保険業務センター 1 厚生年金保険等の給付誤りについて 平成 15 年 6 月 27 日公表 厚生年金保険等の給付誤りについて ( 第二報 ) 平成 15 年 7 月 17 日公表 概要 1 年金給付システム変更の際のプログラム誤り ( 委託業者によるミス ) により 老齢厚生年金の受給権者の一部について 支給を停止すべき加給年金額を支給していたため 過払いが発生した [6,249 人総額約 24 億 1 千万円 ] 2 年金受給報告書 の報告漏れが生じたため 夫 妻それぞれの年金受給状況に応じて妻が65 歳に到達した際に行うべき振替加算の一部が行われず 未払いが発生した [33,400 人総額約 250 億円 ] 年金の給付誤りの再発防止について 平成 15 年 12 月 18 日公表 庁内に社会保険庁長官を委員長とする 事故再発防止策検討委員会 を設置し 年金の給付誤りの再発を防止するための方策について検討を行い システム開発及び内部処理体制の改善策を報告書としてまとめた 今回の給付誤りを教訓として 年金給付システムの総点検を開始 2 老齢基礎年金に係る振替加算の過払いの概要 平成 16 年 7 月 23 日公表 概要 厚生年金保険等の給付誤りを契機として 振替加算の適正な支給について調査した結果 1 退職共済年金 ( 期間満了 ) を受給している 2 又は65 歳到達日前に既に配偶者は死亡しているため 既に支給している振替加算は不該当の疑いのある者が判明した [1,591 人総額約 16 億円 ] 1

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが発生した [94 人 < 未払い>11 人 ( 総額約 6 千円 ) < 過払い>38 人 ( 総額約 1 万 8 千円 ) < 未払い 過払い無し>45 人 ] 4 加給年金額の過払いの概要 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 年金給付システム変更の際のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 老齢厚生年金の受給権者の一部について 支給を停止すべき加給年金額を支給していたため 過払いが発生した [2,827 人総額約 8 億 6 千万円 ] 5 年金の給付誤りについて 平成 16 年 9 月 8 日公表 概要 1 遺族厚生年金を含む3つ以上の年金の受給権を有する者の併給調整において 事務処理誤りにより 遺族厚生年金の未払いが判明した [7 人総額約 2,780 万円 ] 2 旧公共企業体職員等共済組合の組合員期間中の業務上の障害については 障害給付を支給しないこととされているにもかかわらず 事務処理誤りにより裁定し 支給していたため 過払いが判明した [3 人総額約 2,300 万円 ] 3 旧三共済又は旧農林共済の組合員期間を有する者について 既に退職共済年金の計算の基礎とされている期間を事務処理誤りにより 老齢厚生年金にも算入し 支給していたため 過払いが発生した [490 人総額約 10 億 2,111 万円 ] 2

6 基金加入者の老齢厚生年金に係る支給誤りについて 平成 16 年 10 月 8 日公表 概要 厚生年金基金の加入員であった期間がある者の在職による支給停止額を計算するシステムの一部にプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) があり 支給停止額が正しく求められていないため 支給額の未払い 過払いが判明した [9,942 人 < 未払い>5,004 人 ( 総額約 10 万 1 千円 ) < 過払い>4,938 人 ( 総額約 10 万 3 千円 )] 7 年金給付システムの総点検の結果 ( 骨子 ) 平成 16 年 12 月 17 日公表 概要 年金給付システムの総点検の結果 未払い 過払い等の誤りの輪郭につ いて公表 ( 合計 17 事象 ) 事象の概要 原因及び対象件数が明らかになったもの (6 事象 ) 1 加給年金額に関すること (1) 加給年金額の過払い年金給付システム変更の際のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 老齢厚生年金の受給権者の一部について 支給を停止すべき加給年金額を支給していたため 過払いが判明した [ 約 1,000 人総額約 4 億円 ] (2) 加給年金額の未払い年金給付システムの変更の際のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 老齢厚生年金の受給権者の一部について 支給を開始すべき加給年金額を停止していたため 未払いが判明した [ 約 2,400 人総額約 15 億円 ] 2 併給関係に関すること (1) 併給調整漏れによる過払い二つ以上の年金の受給権者を有する者の併給調整において 事務処理誤りなどにより複数の年金を支給していたため 過払いが判明した [ 約 3,400 人金額確定せず ] 3

(2) 併給選択処理の不具合による未払い又は過払い二つ以上の年金の受給権者を有する者の併給調整において そのいずれかの年金額が変動した場合には 改めて併給調整を行うこととしているが プログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 年金の未払い 過払いが判明した [ 約 5,300 人金額確定せず ] 3 年金額計算に関すること厚生年金基金の加入員記録を有する老齢厚生年金の受給権者の一部について 在職による支給停止額を計算するプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 誤って年金額が計算され 過払いが判明した [265 人総額約 50 万円 ] 4 未支給年金に関すること年金の受給権者が死亡した場合は 死亡月までの年金が支給されることとなるが その未支給年金額の計算処理に係るプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 年金の未払いが判明した [202 人総額約 5 千万円 ] 事象の概要 原因までが明らかになった後 対象件数が判明したもの (7 事象 ) 1 加給年金額に関すること夫婦相互間の情報 ( 氏名 生年月日 ) をそれぞれの年金受給者原簿に保有することとしているが 事務処理誤り又は届出漏れにより この情報が正しく収録されていないために夫婦間の特定ができず 加給年金額の未払い又は過払いが判明した [ 約 8,700 人 < 未払い> 約 3,900 人 ( 総額約 23 億円 ) < 過払い> 約 4,800 人 ( 総額約 28 億円 )] 2 併給調査に関すること二つ以上の年金の受給権者を有する者の併給調整において そのいずれかの年金額が変動した場合の選択年金を見直すための警告リストの出力がプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により未出力のため 未払いが判明した [376 人金額確定せず ] 3 在職老齢年金に関すること (1) 記録間の連携不備による未払い又は過払い基礎年金番号をキーとして被保険者記録と年金受給権者記録との連携を取って 在職老齢年金の支給停止及び退職に伴う年金額 4

変更を自動的に行っているが 基礎年金番号導入時の事務処理誤りにより 基礎年金番号の管理記録の情報が不完全であるため 年金額の改定処理が行われず 未払い又は過払いが判明した [1,101 人金額確定せず ] (2)65 歳から支給される老齢厚生年金の裁定誤りによる未払い老齢基礎年金を繰り上げて受給している者の65 歳から支給される老齢厚生年金の裁定において プログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により直近までの被保険者記録を反映させずに裁定を行っているため 未払いが判明した [13 人総額約 350 万円 ] 4 年金額計算に関すること年金制度改正による年金額の見直しが行われた場合において 改正後の年金額が改正前の年金額を下回るときは 従前額保障として改正前の年金額で支給するといった経過措置が設けられているが プログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により 下回った改正後の年金額を引き続き支給していたため 未払いが判明した [336 人総額約 1,260 万円 ] 5 共済年金関係農林共済組合については 平成 14 年 4 月に厚生年金保険に統合されたが 統合日以降に初めて厚生年金保険の被保険者期間を取得した者の厚生年金保険の裁定において プログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により裁定が正しく行われず 過払いが判明した [85 人総額約 34 万円 ] 6 遺族年金に関すること 18 歳未満の複数の子が受給権者となる遺族年金について プログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) により年齢到達 (18 歳到達等 ) による失権処理が正しく行われず 他の子の年金額改定が行えないなど 未払い又は過払いが判明した [ 約 1,774 人 < 未払い>1,728 人 ( 金額確定せず ) < 過払い>46 人 ( 金額確定せず ) ] 5

8 旧たばこ産業共済組合等に係る退職年金の死亡時における債権額の計算誤 りについて 平成 17 年 2 月 23 日公表 概要 厚生年金保険に統合された旧たばこ産業共済組合 旧日本鉄道共済組合及び旧日本電信電話共済組合に係る退職年金 ( 昭和 61 年改正前の旧共済組合法に基づく年金 ) を受給していた者が死亡により権利を失った場合における年金支給額の精算において 介護保険料が年金から徴収され かつ 所得税も課税される者についての計算式にプログラム誤り ( 委託業者によるミス ) があり 債務者に対して誤った金額により返納告知等を行っていたことにより未払いが発生していることが判明した [103 人総額約 4 万 7 千円 ] 斜体字のものが今回公表の部分である 6