19. 期末手当及び勤勉手当 期末手当は生計費が一時的に増大する時期に, 生計費を補充するための生活補給金としての性格を有する手当で, 一方, 勤勉手当は勤務成績に応じて支給される能力給の性格を有する手当です 1 期末手当 ⑴ 期末手当支給額 期末手当支給額 = 期末手当算定基礎額 支給割合の月数 在職期間の割合 期末手当算定基礎額 ( 以下の総和 ) 給料月額基準日に受けるべき給料の月額扶養手当基準日に受けるべき扶養手当地域手当 ( 給料の月額 + 扶養手当 ) 地域手当率管理監督管理職手当 1 種の職管理職手当 2 種の職加算額給料月額 25/0 給料月額 /0 職務段階別 ( 給料の月額 +( 給料の月額 地域手当率 )) 加算額 加算割合 ( 表 2 19 職務段階別加算一覧表 ) 基準日 支給割合の月数 一般職員 特定幹部職員 6 月 1 日 1. 25 1. 05 12 月 1 日 1. 50 1. 30 計 2. 75 2. 35 在職期間の割合 基準日 在職期間 ( 基準日以前 ) 割合 6 月 1 日 6ヶ月 0/0 (12 月 2 日 ~ 5ヶ月以上 6 月 1 日 ) 6ヶ月未満 80/0 12 月 1 日 3ヶ月以上 (6 月 2 日 ~ 5ヶ月未満 60/0 12 月 1 日 ) 3ヶ月未満 30/0 ( 注 )1 給料の月額 には給料の調整額を含み, 給料月額 には含まない 2 特定幹部職員 とは, 管理職手当 1 種及び2 種の者をいう 3 特定職の管理監督加算割合は25/0, 職務段階別加算割合は20/0 計算例 6 月期期末手当の求め方行政職 45 号給 ( 給料月額 352,200 円 ) 扶養手当 24,000 円 ( 配偶者 13,000 円, 高校生の子 1 人 11,000 円 ) 地域手当 3.0% 係長職務段階別加算割合 % [(352, 200+24, 000)+{(352, 200+24, 000) 3. 0%} +{(352,200+352,200 3.0%) %}] 1.25 0/0=529,702 円 ( 注 1) 地域手当, 管理監督加算額, 職務段階別加算額等及び支給額の算定に当たって1 円未満の端数が生じた場合には, これを切り捨てる ( 注 2) 給与構造改革に伴う経過措置により,2006.3.31に受けていた給料月額との差額に相当する額を給料として支給されている場合は, これも期末手当の基礎とする ( 注 3) 給料月額については, 給与カットを反映した額を基礎とする ⑵ 在職期間 a 職員として在職した期間 ( 本県の臨時的任用職員 ( 給料支弁 ) を含む ) b 次の期間は在職期間から除算する 停職, 専従休職 全期間 休職, 育児休業, 修学部分休業, 自己啓発休業 休職 ( 休業 ) 期間の1/2の期間ただし, 公務上の傷病又は通勤災害による休職, 教特法第 14 条休職 ( 準用者を含む ) 142
及び派遣法による派遣期間 ( 以下 公務傷病等による休職 という ) は除く 育児休業短時間勤務 育休短時間勤務期間 育休短時間勤務期間 算出率の 1/2 の 期間 c 次の期間については, 人事交流により引き続き職員となった場合に限り在職期間に参 入する 国家公務員 法人職員( 茨城県開発公社, 地方公社, 地方独立行政法人, 独立行政法人及び公庫 公団等のうち, 県と相互了解のもとに行われる計画的な人事交流により, 職員となった場合に限る ) 他の地方公共団体の職員( 退職したことに伴い, 当該地方公共団体から期末手当に相当する手当を受けている者を除く ) 派遣法による退職派遣者 ( 注 ) なお, いずれの場合においても, 臨時的任用職員を除く ⑶ 支給対象職員 a 基準日 (6 月 1 日,12 月 1 日 ) に在職する職員ただし, 次の者を除く (a) 無給休職者, 刑事休職者, 停職者, 専従休職者, 大学院修学休業者, 無給休暇者, 育児休業者 ( 部分休業及び, 勤務した期間 ( 相当する期間も含む ) のある者を除く ), 自己啓発休業者, 非常勤又は臨時の職員 ( 賃金支弁職員 ) b 基準日前 1 月以内に退職し又は死亡した職員ただし, 退職又は死亡した日において上記 (a) に掲げる者を除く 2 勤勉手当 ⑴ 勤勉手当支給額 勤勉手当支給額 = 勤勉手当算定基礎額 期間率 成績率 期末手当算定基礎額 ( 以下の総和 ) 給料月額基準日に受けとるべき給料の月額地域手当給料の月額 地域手当率 管理監督管理職手当 1 種の職管理職手当 2 種の職加算額給料月額 25/0 給料月額 /0 職務段階 ( 給料の月額 +( 給料の月額 地域手当率 )) 別加算額 加算割合 ( 表 2 19 職務段階別加算一覧表 ) ( 注 ) 給料の月額 には給料の調整額を含み, 給料月額 には含まない 勤務期間 期間率 6ヶ月 0/0 5ヶ月 日以上 6ヶ月未満 95/0 5ヶ月以上 5ヶ月 日未満 90/0 4ヶ月 日以上 5ヶ月未満 80/0 4ヶ月以上 4ヶ月 日未満 70/0 3ヶ月 日以上 4ヶ月未満 60/0 3ヶ月以上 3ヶ月 日未満 50/0 2ヶ月 日以上 3ヶ月未満 40/0 2ヶ月以上 2ヶ月 日未満 30/0 1ヶ月 日以上 2ヶ月未満 20/0 1ヶ月以上 1ヶ月 日未満 /0 日以上 1ヶ月未満 /0 日未満 5/0 0 0 基準日 6 月 1 日 勤務期間 12 月 2 日 ~ 6 月 1 日 支給割合 一般 特定幹 職員 部職員 0.7 0.9 12 月 1 日 6 月 2 日 ~ 12 月 1 日 0.7 0.9 計 1.4 1.8 ( 注 ) 支給割合は総額を算出する場合の月額であり, 実際に支給される場合の月額 ( 成績率 ) は, 別に定められる 143
計算例 6 月期勤勉手当の求め方行政職 45 号給 ( 給料月額 352,200 円 ) 地域手当 3.0% 係長職務段階別加算割合 % 成績率を0.7とし, 除算期間はないものとする [352,200+(352,200 3.0%)+{352,200+(352,200 3.0%)} % 0/0 0.7=279,329 円 ( 注 1) 地域手当, 管理監督加算額, 職務段階別加算額等及び支給額の算定に当たって1 円未満の端数が生じた場合には, これを切り捨てる ( 注 2) 給与構造改革に伴う経過措置により,2006.3.31に受けていた給料月額との差額に相当する額を給料として支給されている場合は, これも勤勉手当の基礎とする ( 注 3) 給料月額は給与カットの反映した額を基礎とする ⑵ 勤務期間に応ずる割合 a 職員として在職した期間 ( 本県の臨時的任用職員 ( 給与支弁 ) を含む ) b 次の期間は, 勤務期間から除算する 停職を受けた期間及び専従休職期間 休職期間( 公務傷病等による休職であった期間を除く ) 育児休業期間 修学部分休業期間 自己啓発休業期間 育児休業短時間勤務を取得した場合 育休短時間勤務期間 育休短時間勤務期間 算出率の期間 給与を減額された期間( 介護休暇を除く ) が8 時間以上の場合 給与を減額された全期間 負傷又は疾病により勤務しなかった期間( 公務傷病等による休暇期間を除く ) 及び介護休暇の期間から週休日等を除いた日が30 日を超える場合には, その勤務しなかった全期間 育児休業法の規定による部分休業( 以下 部分休業 という ) を取得したことにより,1 日の勤務時間の一部について勤務しなかった日が90 日を超える場合 ( 有給の特別休暇である育児時間休暇は除く ) には, 勤務しなかった期間 基準日以前 6 月の全期間にわたって勤務した日がない場合には, その全期間 ( 公務傷病等による休職, 休暇期間を除く ) c 期末手当の ⑵ 在職期間 のcは勤勉手当の勤務期間の算定について準用する ⑶ 支給対象職員 a 基準日 (6 月 1 日,12 月 1 日 ) に在職する職員ただし, 次の者を除く (a) 無給休職者, 有給休職者 ( 公務傷病等による休職者を除く ), 刑事休職者, 停職者, 専従休職者, 無給休暇者, 育児休業者 ( 部分休業者, 育児休業短時間勤務者及び勤務した期間のある者を除く ), 自己啓発休業者, 非常勤又は臨時の職員 ( 賃金支弁職員 ) 144
b 基準日前 1 月以内に退職し又は死亡した職員 ただし, 退職又は死亡した日において上記 (a) に掲げる者を除く 3 期末 勤勉手当の支給割合 一 般 職 員 再任用職員 期末 勤勉 合計 期末 勤勉 合計 6 月期 1.25 0.70 1.95 0.65 0.35 1.00 一般の職員 12 月期 1.50 0.70 2.20 0.85 0.35 1.20 合計 2.75 1.40 4. 1.50 0.70 2.20 療養休暇の除算期間の計算例 ( 条件 )20 年 月 6 日から同年 11 月 26 日まで療養休暇をとったときの20 年 12 月期の勤勉手当の除算期間を計算する場合 1 勤務しなかった期間を除算の対象とするかどうかの判定上記の療養休暇期間から日曜日, 土曜日, 休日を除くと36 日となり,30 日を超えてしまうため療養休暇期間は除算対象期間となる 2 除算期間の計算 月 6 日から11 月 5 日 ( 起算日に対応する日の前日 ) までは民法第 143 条の例により 1 月 と計算し, 残余の11 月 6 日から11 月 26 日までの期間については, 日曜日, 土曜日, 休日を除いて計算すると1ヶ月 14 日となる ( 育児休業の除算期間の計算においては週休日等は除かない ) 3 勤務期間 6ヶ月 1ヶ月 14 日 =4ヶ月 16 日となる 部分休業の除算期間の計算例 ( 条件 )20 年 6 月 7 日から同年 11 月 19 日まで月曜から金曜まで1 日につき2 時間の部分休業を取得した場合の20 年 12 月期の勤勉手当の除算期間を計算する場合 1 勤務しなかった期間を除算の対象とするかどうかの判定実際に部分休業を取得したことにより1 日の勤務時問の一部について勤務しなかった日が90 日を超える場合には, 除算対象となる この事例においては1 日であるから除算の対象となる 2 除算期間の計算部分休業を取得した時間数を積み上げると, この事例では230 時間となる この230 時間を7 時間 45 分 (7.75 時間 ) を1 日として換算すると,29 日 5 時間 分となる 3 勤務期間の計算 6ヶ月 29 日 5 時間 分 =5ヶ月 2 時間 30 分となる 育児休業者の取扱い基準日現在, 育児休業中の者のうち, 前の基準日の翌日から当該基準日までの間に以下の期間がある者は, 期末 勤勉手当が支給される この場合, それぞれの在職期間 勤務期間は, 前述の 在職期間又は勤務期間に応ずる割合 に従い算定すること 145
⑴ 期末手当 a 勤務した期間 ( 週休日 休日 ( 代休日 ) 欠勤は勤務に含まれない ) b 勤務に相当する期間産前産後休暇, 療養休暇, 介護休暇, 年次休暇 勤務したとみなされない期間 : 育児休業, 専従休職, 停職, 分限休職 ( 病気休職など 公務災害による休職, 職員派遣は勤務とみなす ) ⑵ 勤勉手当 a 勤務した期間 ( 週休日 休日 ( 代休日 ) 欠勤は勤務に含まれない ) 全期間勤務がない場合は, 支給対象外 基準日に育児休業中の者の取扱例 ( 例 1)2009.11.24~20.3.14まで産前産後休暇,20.3.より育児休業を取得した場合の20 年 6 月期の期末 勤勉手当の考え方 11/24 12/2 3/ 6/1( 基準日 ) 育休 2ヶ月 18 日 1 期末手当支給算定期間 (12/2~6/1) の間に勤務した期間はないが, 勤務に相当する期間 ( 産前産後休暇 ) あり 3/~6/1 2ヶ月 18 日 ( 育休期間 1/2 除算 )=1ヶ月 9 日 ( 在職期間 ) 6ヶ月 1ヶ月 9 日 =4ヶ月 21 日 2 勤勉手当非支給算定期間 (12/2~6/1) の間に勤務した期間なし ( 例 2)2009.12.14~20.4.4 まで産前産後休暇,20.4.5 より育児休業を取得した場合の20 年 6 月期の期末 勤勉手当の考え方 12/1 12/14 4/5 6/1 育休 1ヶ月 28 日 1 期末手当支給算定期間 (12/2~6/1) の間に勤務した期間及び勤務に相当する期間 ( 産前産後休暇 ) あり 4/5~6/1 1ヶ月 28 日 ( 育休期間 1/2 除算 )=29 日 ( 在職期間 )6ヶ月 29 日 =5ヶ月 1 日 2 勤勉手当支給算定期間 (12/2~6/1) の間に勤務した期間あり ( 勤務期間 )6ヶ月 1ヶ月 28 日 ( 育休期間全除算 )=4ヶ月 2 日 146
表 2 19 職務段階別加算割合一覧表 行政職給料表 代表的な職名 条 件 加算割合 主 事 技 師 加算 なし 主任 3 級係長 5 級課長補佐 6 級 課長 副参事 部 長 次 長 20 海事職給料表 代表的な職名 条 件 加算割合 航 海 士 1 級 2 級 加 算 な し 機関士船長 3 級 機 関 長 5 級 一 等 航 海 士 6 級 研究職給料表 代表的な職名 条 件 加算割合 技 師 加 算 な し 主 任 3 級に格付けされている職への昇任後の年部長数が, 基準日の属する年度の4 月 1 日にお 主 任 研 究 員 いて2 年に満たない職員 上記以外支所 ( 場 ) 長 3 級 首席研究員 小場長 大場長 工業技術センター長畜産センター長 20 147
医療職給料表( 一 ) 代表的な職名条件加算割合下記以外加算なし技師 2 級かつ経験 5 年以上 2 級及び3 級に格付けされている職への昇 任後の年数が, 基準日の属する年度の4 月医長 1 日において2 年に満たない職員科長上記以外の2 級 3 級副院長 医務局長 医務局次長保健予防課長院長 センター長管理職手当 2 種以上 20 特定保健所長 医療職給料表( 二 ) 代表的 な職名 条 件 加算割合 技 師 加 算 な し 主任係長 専門員 5 級課長 科長 5 級 ( 副科長 ) 主任専門員 6 級 所長 センター長 薬剤科長 ( 中央 ) 監視指導課長 衛 生 課 長 検 査 主 査 医療職給料表( 三 ) 代表的 な職名 条 件 加算割合 技 師 加算なし 主任副看護師長 専門員 5 級看護師長 5 級 保 健 所 課 長 6 級 総 看 護 師 長 副 総 看 護 師 長 148
福祉職給料表 代表的 な職名 条 件 加算割合 技 師 加 算 な し 主任係長 専門員 3 級 課 長 福祉相談センターの課長 5 級 現業職給料表( 一 ) 職務の級条件加算割合 1 級 2 級加算なし基準日において3 級 36 号給以下 3 級基準日において3 級 37 号給以上 1 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 52 歳未満 (3 及び4を除く ) 2 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 52 歳以上 3 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 51 歳以上かつ, 当該年度の6 月 1 日現在在職年数が30 年以上の者の6 月期の期末勤勉手当 4 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 51 歳以上かつ, 当該年度の12 月 1 日現在在職年数が30 年以上の者の12 月期の期末勤勉手当 現業職給料表 ( 二 ) 職務の級条件加算割合 1 級加算なし基準日において2 級 72 号給以下 2 級基準日において2 級 73 号給以上 3 級 1 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 52 歳未満 (3 及び4を除く ) 2 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 52 歳以上 3 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 51 歳以上かつ, 当該年度の6 月 1 日現在在職年数が30 年以上の者の6 月期の期末勤勉手当 4 基準日の属する年度の4 月 1 日現在 51 歳以上かつ, 当該年度の12 月 1 日現在在職年数が30 年以上の者の12 月期の期末勤勉手当 149