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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

国際協力銀行 (JBIC) の海外インフラ支援事業に関する要望 わが国政府は 成長戦略の重要な柱の 1 つとしてインフラシステム輸出を位置づけており 2016 年 5 月に公表した 質の高いインフラ輸出拡大イニシアティブ においても 今後 5 年間にインフラ分野に対して 約 2,000 億ドルの資金

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

金融行政の動向について

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

第3回成長資金の供給促進に関する検討会配付資料

平成22 年 11月 15日

社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

説明会

2008年6月XX日

大和証券グループ中期経営計画 Passion for the Best 年 4 月 3 日 大和証券グループ本社

Web

Microsoft PowerPoint - M1001_1_ ppt [互換モード]

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

金融仲介機能の質の向上に向けた取組み

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

2017年度 決算説明会資料

金融仲介機能のベンチマークについて 平成 29 年 3 月 ( 東証 1 部証券コート :8370 )

み状 (3) お取引先への専門家派遣必要に応じて お取引先へ税理士や中小企業診断士などの専門家を直接派遣する 外部専門家派遣制度 を活用し 経営支援機能の強化を図っています 19 況中小企業の経営の改善及び活性化のための取組み状況 中小企業の経営の改善及び活性化のための取組 3. 中小企業の経営支援

平成 29 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備 ( 我が国のデータ産業を巡る事業環境等に関する調査研究 ) 報告書概要版 平成 30 年 3 月 経済産業省 ( 委託先 : みずほ情報総研株式会社 )

( 財 ) 運輸政策研究機構国際問題研究所 立命館アジア太平洋大学主催国際セミナー 海外インフラ PPP 事業における日本企業の取組みとその課題 2011 年 8 月 1 日住友商事山崎亜也

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

CHIBA KOGYO BANK REPORT Contents Profile 01 CHIBA KOGYO BANK REPORT 2016

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2.MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針 MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針の策定 公表 MUFG は お客さま本位の取組みの徹底を図るため グループ共通の指針となる MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針 を策定 公表します 本方針の下 グループ各社がお客

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

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JBIC JBIC の概要 1 国際協力銀行年次報告書 1 プロフィール 2 2 総裁インタビュー 4 3 役員等一覧 8 4 中期経営計画 ( 平成 27~29 年度 ) 10 5 株式会社国際協力銀行法の改正について 年度の事業概況 20 2 JBIC を取り巻

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

PowerPoint プレゼンテーション

スライド 1

外部支援機関と連携した支援として 政府系金融機関との連携融資 信用保証協会の経営サポート会議 中小企業再生支援協議会の再生計画の策定事業 及びひょうご産業活性化センターとの専門家派遣事業 割賦制度等を活用した支援を行い 最適なソリューションの提案を行いました 中小企業の経営支援のための関係省庁の施策

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経営の健全化のための計画の履行状況に関する報告書


もみじ銀行:もみじ銀行について>進捗状況について(平成22年度)

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

平成22年2月●日

政策目標 6-2: 開発途上国における安定的な経済社会の発展に資するための資金協力 知的支援を含む多様な協力の推進 1. 政策目標の内容自由かつ公正な国際経済社会の実現やその安定的発展に向け 開発途上国における貧困の問題や気候変動等の地球環境問題等の課題への対応を含む国際的な協力に積極的に取り組むこ

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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地域金融円滑化のための基本方針 川之江信用金庫は 地域金融機関として 中小企業の健全な発展と一般大衆の豊かな生活実現に努め 地域社会に貢献するため 以下の方針に基づき 地域金融の円滑化に全力を傾注して取り組んでまいります また 金融円滑化に関する相談 申込 苦情等への適切かつ迅速な対応 お客様の経営

0-1表紙

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中期事業計画の評価 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 香川県信用保証協会

バイオ燃料

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

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1 はじめに 日本の原油輸入の 2 割を占める重要なパートナーである中東のアラブ首長国連邦 (UAE) 近年急激な経済成長を背景に 年平均 16 % 以上の電力需要増加が見込まれるこの国で 最近日本の総合商社が取組む大型電力案件の話題が相次いで報じられた 5 月 9 日 UAE のフジャイラ首長国に

【事例】平成○年度○○カテゴリーに係る全体方針の策定

ANNUAL REPORT

平成22年○月○日

【日証協】マイナンバー利活用推進小委員会提出資料

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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北村 吉弘 常務執行役員 兼 メディア ソリューションSBU SBU長 2

審査の品質管理において取り組むべき事項 ( 平成 27 年度 ) 平成 27 年 4 月 28 日 特許庁 特許 Ⅰ. 質の高い審査を実現するための方針 手続 体制の整備 審査の質を向上させるためには 審査体制の充実が欠かせません そこで 審査の効率性を考慮しつつ 主要国と遜色のない審査実施体制の確

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3

(CANACINTRA) 等と連携を図りつつ設置する案を有しており 国家中小企業コンサルタント養成 認定制度を具現化するためにいかにして事業を進めていくかが課題となっている (2) 相手国政府国家政策上の位置づけカルデロン大統領は 近代的かつ競争力のある経済の強化及び雇用の創出 を 治安 貧困撲滅

当期実績前期実績 ( 平成 ~ 平成 ) ( 平成 ~ 平成 ) 業績予想前期比業績予想比 売 上 高 186, , ,400 +7,438 3,331 営 業 利 益 10,971 12,750 11,410 1,779

Microsoft Word - ①_川之江信用金庫_方針.doc

トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

包括的アライアンスに係る基本合意書の締結について

M&A投資の現場から

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

スライド 1

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

に異なることもありますのでご留意願います 3.3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) の達成条件について 当社は下記 3 ヶ年の収益展望 ( 連結 ) における目標値を達成するため 以下の達成条件を今後のアクションプ ランとして実行してまいります 現状の事業ドメインにおける達成条件 自社製品の拡販 自社製

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

Microsoft Word - ③調査仕様書.doc

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平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

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店舗戦略現在 当行は神奈川県内に 34 ヶ店を展開しておりますが より一層お客さまが利用しやすい店舗とするために 店舗のリニューアルや提携 ATMの利用促進による既存店舗の機能強化や 各種専門チームの活用による効率的な販売チャネルの構築 強化などへの取り組みを行います 人財 組織戦略当行では 当行の

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挨拶 本協会会長 稲野和利

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1

2014 中期経営計画総括 (2012 年度 ~2014 年度 )

平成

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

別紙 2 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 27 年 7 月 6 日 2. 認定事業者名 WAKUWAKU JAPAN 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標スカパー JSAT グループ ( 以下 スカパ

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スライド 1

目次 Review グループ経営方針 グループ経営方針 2016 の目指す方向性... 4 経営目標 新たなポートフォリオマネジメントの導入... 8 プロジェクト遂行体制の強化 グループ共通機能の強化 事業領域の目指す方向性... 13

Transcription:

中期経営計画 ( 平成 27~29 年度 ) 基本目標 JBICならではの金融仲介機能の発揮により 我が国企業の国際事業展開及び資源獲得への支援を深化し 我が国の持続的な成長に繋がる新たなビジネス機会の探索と創造に貢献します 2015 年 6 月

平成 27~29 年度中期経営計画の基本目標 株式会社国際協力銀行 (JBIC) は 平成 24 年 4 月に発足し 案件形成段階からの関与やリスクマネーの供給を始めとする多様な金融機能の活用により 海外の資源 インフラプロジェクト 中堅 中小企業による海外事業 及び日本企業の海外 M&A 等を積極的に支援してきました この結果 平成 24 年度から平成 26 年度までの3 年間の中期経営計画の下で 累計 9.7 兆円の出融資保証承諾を行ってまいりました 日本は今 人口減少 少子高齢化といった構造的な課題を抱えつつも 20 年以上にわたる経済の停滞から抜け出し 力強さを取り戻しつつあります 日本経済を確実に成長軌道に乗せ そして更に豊かな社会へと飛躍させるためには 経済全体の生産性を向上させ 稼ぐ力 を強化していくことが不可欠です そのための大きな鍵の一つとして 日本企業による新規事業への挑戦や国際事業展開の推進等フロンティアの開拓を通じて 日本経済の新たな成長エンジンを創り出していくことが求められています JBICは このような認識のもと 日本経済の持続的な成長に対し 一層能動的に貢献すべく 平成 27~29 年度中期経営計画 ( 新中期経営計画 ) を策定しました 新中期経営計画では JBICならではの金融仲介機能の発揮により 我が国企業の国際事業展開及び資源獲得への支援を深化し 我が国の持続的な成長に繋がる新たなビジネス機会の探索と創造に貢献する ことを基本目標に掲げます 日本の政策金融機関として これまで同様に日本企業の海外事業展開を着実に支援するとともに 日本経済の新た な成長エンジンの創出への支援に注力し 日本及び国際経済社会の健全な発展に一層貢献するよう業務に取り組んで まいります 1

5 つの業務分野と 4 つの組織能力 5 つの業務分野 新中期経営計画の基本目標のもと 日本政府の成長戦略 産業界の動向 ニーズや金融経済環境等を踏まえ JBIC として取り組むべきと考える 5 つの 業務分野 を抽出しました 1 資源分野 我が国企業の資源ビジネスの支援推進 4 中堅中小分野 中堅 中小企業の海外展開支援 2 インフラ分野 我が国企業のインフラ海外展開の多様化 高度化への支援推進 5 環境分野 気候変動対策を含む地球環境保全への積極的貢献 3 産業分野 4 つの組織能力 世界市場における我が国産業の優位性強化 成長機会の拡大に向けた支援推進 また JBIC がこれらの分野において より高い次元で必要な機能 役割を果たすために 発揮 強化すべき 能力として以下 4 つの 組織能力 を抽出しました 事業実現のための金融組成力 プロジェクトの Bankability ( 注 ) の実現力 情報提供 政策提言力 民間資金の動員力 ( 注 ) 対象プロジェクトの事業や金融等のリスクを考慮した資金調達の確実性 重点取組課題 新中期経営計画では 基本目標のもと 取り組むべきと考える5つの 業務分野 において 上記 4つの 組織能力 を発揮 強化して 我が国の持続的な成長に繋がる新たなビジネス機会 ( 国 地域 分野 セクター等 ) の探索と創造に貢献 すべく5つの 重点取組課題 を設定しました この 重点取組課題 は 新中期経営計画の基本目標に対するJBICの取組姿勢及びコミットメントを明確にするものです また JBICはこれまで民業補完の徹底に努めてきており 新中期経営計画においては 民間資金動員の一層の拡充を図るべく 民間資金動員の拡充 についても 重点取組課題 の1つに位置付けました 2

基本目標 重点取組課題 基本目標 基本目標 重点取組課題 今後の日本の持続的な成長に向け より能動的に JBICならではの金融仲介機能の発揮により 我が国企業の国際事業展開及び資源獲得への支援を深化し 我が国の持続的な成長に繋がる新たなビジネス機会の探索と創造に貢献する 貢献する業務を展開すべく 基本目標 を設定 1 業務分野 を抽出 より高い次元での支援や貢献を果たすために 発揮 強化すべき4つの 組織能力 を抽出 5つの 業務分野 において 4つの 組織能力 を発揮 強化し 日本の持続的な成長に繋がる新 たなビジネス機会の探索と創造に貢献すべく 組織能力 業務分野 JBICとして取り組むべきと考える5つの ①資源 ②インフラ ③産業 プロジェクトの Bankability の実現力 2 インフラ分野 3 産業分野 情報提供 政策提言力 4 中堅中小分野 5 民間資金の動員力 環境分野 重点取組課題 重点取組課題 を設定 重点取組課題について 事業実現のための 金融組成力 資源分野 我が国企業の 資源ビジネスの 支援推進 我が国企業の インフラ海外展 開の多様化 高度化への 支援推進 世界市場における 我が国産業の優位 性強化 成長機会 の拡大に向けた 支援推進 中堅 中小企業 の海外展開支援 分野全体における取組の中で 中長期的な案件形 気候変動対策を含む地球環境保全への積極的貢献 成を要する等難度の高いものを中心に特定してい 民間金融機関等との連携強化を通じた民間資金動員の拡充 ます 組織 財務分野の重点取組課題 P7参照 リスク管理態勢の充実化と財務安の維持 強化 ④中堅中小 ⑤環境分野 分野全体を重点取組課題の対象としています 内容は次ページ以降参照 組織能力向上に向けた人材開発強化等 組織運営及び事務フロー プロセスの効率化 3

重点取組課題の内容 1 我が国企業の資源ビジネスの支援推進 1-1 資源の調達先の分散や安定確保に資する案件の推進 ホスト国政府 国営石油ガス会社 資源メジャー等との交渉力やリスク コントロール / アロケーションの知見を活用し 資源国のカントリーリスク テイクを行いつつ 案件形成 実現を支援 また 先端技術を活かした資源開発や 関連インフラと併せた総合的な資源開発を支援 1-2 LNG 調達コスト低減に資する案件の推進 LNG については 1-1 の具体的取組に加え 長期的な LNG 調達価格低減に資する案件の形成 実現を支援 2 我が国企業のインフラ海外展開の多様化 高度化への支援推進 2-1 社会インフラ案件 ( 鉄道 水 情報通信等 ) への取組強化 社会インフラセクターにおいて ホスト国政府等との密接な関係や海外キープレーヤーとの交渉力を活かし 初期段階からの事業参画の枠組み整備 案件形成への関与を進めるとともに リスク コントロール / アロケーションの知見や様々な金融ツールを活用することにより 我が国企業によるインフラシステム展開等を支援 2-2 電力案件の円滑な実現への取組強化 ホスト国政府や海外キープレーヤー等に対する影響力やリスク コントロール / アロケーションの知見 様々な金融ツールを活用し 高効率発電や再生可能エネルギー発電分野等において 従来の国 地域 手法の枠を超えて 我が国企業の先端技術の海外展開や個別プロジェクト参画を支援 4

重点取組課題の内容 3 世界市場における我が国産業の優位性強化 成長機会の拡大に向けた支援推進 3-1 我が国の経済基盤を支える各種産業の海外事業展開に対する支援の強化 企業の戦略策定段階からのコミュニケーションや 海外リスクテイクの強化等を通じ 我が国の経済基盤を支える各種産業の海外事業投資を通じた収益機会の更なる獲得を支援 3-2 我が国の競争優位にある技術 ビジネスモデル等の海外展開支援を通じた成長産業化への貢献 我が国企業が有する技術 ブランド ビジネスモデル等の強みを活かして 海外市場における商業化や市場獲得等を通じて成長産業へと発展する成長シナリオの実現を支援 4 中堅 中小企業の海外展開支援 中堅 中小企業の海外展開に対する JBIC の特徴を活かした支援 民間金融機関とも協調しつつ 中堅 中小企業のニーズ ( 現地通貨建融資等 ) を踏まえ 中堅 中小企業の海外事業展開を通じた収益機会獲得を JBIC の特徴を活かして支援 ( 出融資保証等承諾の他 融資相談 情報提供を含む ) 5

重点取組課題の内容 5 気候変動対策を含む地球環境保全への積極的貢献 気候変動対策を含む地球環境保全に資するプロジェクトへの取組強化 国際的な議論や 我が国やホスト国政府等の当該分野の政策を踏まえ ホスト国政府に対する影響力やリスク コントロール / アロケーションの知見を活かしつつ 地球環境保全業務 (GREEN) その他様々な金融種類を活用することにより 気候変動対策を含む地球環境保全分野における我が国企業やホスト国政府等の取組を支援 6 民間金融機関等との連携強化を通じた民間資金動員の拡充 民間資金動員の更なる拡充 債権流動化施策推進に向けた取組の拡充 出資 劣後ローン LBO ファイナンス等によるリスクマネー供給等を通じた民間資金動員の推進 外部金融環境の変化や個別案件の特性に応じた適切な協調融資組成の更なる推進 なお 中期経営計画期間中に JBIC を取り巻く環境や求められる役割に大きな変化が生じ JBIC として取り組むべきと判断する分野が新たに生じる ( または変化する ) 場合には 中期経営計画の重点取組課題について必要な見直しを行います 6

組織 財務分野の重点取組課題及び組織能力の詳細 組織 財務分野の重点取組課題業務分野の重点取組課題への取組を支えるべく 組織 財務分野における重点取組課題を以下のとおり設定しています リスク管理態勢の充実化と財務安の維持 強化 組織能力向上に向けた人材開発強化等 組織運営及び事務フロー プロセスの効率化 JBICが発揮 強化すべき 組織能力 について JBICが発揮 強化すべき4つの 組織能力 の具体例は以下のとおりです また 4つの 組織能力 の発揮 強化の前提として必要となる業務面及び組織 財務面における能力を以下のとおり抽出し 併せて強化に努めてまいります 事業実現のための金融組成力 プロジェクトの Bankability の実現力 情報提供 政策提言力 本行が発揮 強化すべき組織能力 金融経済環境 顧客 金融機関の動向 ニーズを的確に踏まえ 政策金融にふさわしい金融を提供することにより 案件を実現する能力 対象プロジェクトが持続的に成功するために必要な要素を把握し 相手国政府等への交渉力やリスク コントロール力等の能力を発揮して 民間事業者の投資及び中長期民間資金の動員を可能ならしめる諸条件を実現する能力 外国政府 企業等とのネットワークや支援実績等をもとに 外国政府 国内外顧客等に対して有用な情報を提供 発信するとともに 必要な政策提言を行う能力 組織能力の発揮 強化のために 必要な業務面の能力 相手国政府 企業等への影響力 交渉力 案件形成への助言 提言力 リスク アロケーション / コントロール力 組織能力の発揮 強化のために 必要な組織 財務面の能力 健全な財務 リスク管理能力 民間資金の動員力 JBIC ならではの案件組成及び金融組成上の付加価値を提供することにより 海外プロジェクト等に対して必要な中長期民間資金の動員を実現する能力 人材力 情報アクセス 収集力 7

評価枠組 事業運営計画新中期経営計画では 各分野 重点取組課題におけるを設定しています それらのに対して 各年度に取り組むべき目標を年度毎に 事業運営計画 として取り纏め 分野毎の実績評価を各期末に行います ( 事業運営計画参照 ) 中期経営計画の通期評価 中期経営計画の通期評価は 分野 重点取組課題毎に 事業運営計画 の評価結果を総合して行います 資源 インフラ及び産業の 3 分野については 分野全体の通期評価と共に 重点取組課題への取組についての通期評価も行います 期初には 中期経営計画期間 (3 年 ) の承諾プロジェクト 事業数の定量目標を設定し 同期間終了時の達成状況を定量との両面で評価します ( なお 各年度における定量目標は事業運営計画において設定します ) 評価の決定各年度の事業運営計画及び中期経営計画の評価は いずれも JBIC の経営諮問 評価委員会において決定されます の種類 定量指標 指標 指標 定義 期初に承諾件数やプロジェクト 事業件数等定量目標を設定し 期末にその達成状況を評価するもの 期末に案件への取組等を的に評価するもの マイルストーン指標中期経営計画期間に亘る取組を必要とする課題に対して 初年度に 3 年間のマイルストーン ( 年度毎 ) を設定し 期末にその達成度を評価するもの ( 必要に応じて各年度の目標値は変更可能 ) モニタリング指標 期末の実績値のみを集計し 経年変化をモニタリングするもの 8

1. 資源分野全体指標 我が国企業による資源権益取得 引取 販売権取得に資する事業等に対する出融資保証等承諾案件数 上記案件への取組に係る質的評価 上記の承諾案件による我が国の石油 天然ガス 銅鉱石 鉄鉱石 石炭新規権益取得 引取量 種類 定量 モニタリング < 重点取組課題 : 我が国企業の資源ビジネスの支援推進 > 1-1 資源の調達先の分散や安定確保に資する案件の推進 ホスト国政府 国営石油ガス会社 資源メジャー等との交渉力やリスク コントロール / アロケーションの知見を活用し 資源国のカントリーリスク テイクを行いつつ 案件形成 実現を支援 また 先端技術を活かした資源開発や 関連インフラと併せた総合的な資源開発を支援 ( 参考 ) 種類 3 年通期目標 H24-26 年度実績 先端技術活用プロジェクト 総合的な資源開発プロジェクトへの対応や 対外交渉力等の発揮を通じて 出融資保証等承諾を行った資源プロジェクト数 上記の重点取組課題に関する取組のうち 当該年度に承諾を予定しない中長期的な案件形成の取組や当該年度に承諾に至らなかった案件への取組 定量 11 14 1-2 LNG 調達コスト低減に資する案件の推進 LNGについては 1-1の具体的取組に加え 長期的なLNG 調達価格低減に資する案件の形成 実現を支援 ( 参考 ) 種類 3 年通期目標 H24-26 年度実績 対外交渉力等を発揮しつつ出融資保証等承諾を行った 我が国の LNG 調達価格低減に資する LNG 関連プロジェクト数 上記の重点取組課題に関する取組のうち 当該年度に承諾を予定しない中長期的な案件形成の取組や当該年度に承諾に至らなかった案件への取組 定量 5 3 9

2. インフラ分野全体指標 我が国企業のインフラ海外展開案件に対する出融資保証等承諾案件数 上記案件への取組に係る質的評価 種類 定量 < 重点取組課題 : 我が国企業のインフラ海外展開の多様化 高度化への支援推進 > 2-1 社会インフラ案件 ( 鉄道 水 情報通信等 ) への取組強化 社会インフラセクターにおいて ホスト国政府等との密接な関係や海外キープレーヤーとの交渉力を活かし 初期段階からの事業参画の枠組み整備 案件形成への関与を進めるとともに リスク コントロール / アロケーションの知見や様々な金融ツールを活用することにより 我が国企業によるインフラシステム展開等を支援 ( 参考 ) 種類 3 年通期目標 H24-26 年度実績 対外交渉力等を発揮しつつ出融資保証等承諾により支援を行った 社会インフラシステム プロジェクト数 上記の重点取組課題に関する取組のうち 当該年度に承諾を予定しない中長期的な案件形成の取組や当該年度に承諾に至らなかった案件への取組 定量 2 4 2-2 電力案件の円滑な実現への取組強化 ホスト国政府や海外キープレーヤー等に対する影響力やリスク コントロール / アロケーションの知見 様々な金融ツールを活用し 高効率発電や再生可能エネルギー発電分野等において 従来の国 地域 手法の枠を超えて 我が国企業の先端技術の海外展開や個別プロジェクト参画を支援 ( 参考 ) 種類 3 年通期目標 H24-26 年度実績 対外交渉力等を発揮しつつ 従来の国 地域 手法の枠を超えて出融資保証等承諾を行った 高効率発電 再生可能エネルギー発電等のプロジェクト数 上記の重点取組課題に関する取組のうち 当該年度に承諾を予定しない中長期的な案件形成の取組や当該年度に承諾に至らなかった案件への取組 定量 8 8 10

3. 産業分野全体指標 我が国企業による海外事業展開を支援する出融資保証等承諾案件数 我が国企業による輸出取引に対する出融資保証等承諾案件数 上記案件への取組に係る質的評価 種類定量定量 < 重点取組課題 : 世界市場における我が国産業の優位性強化 成長機会の拡大に向けた支援推進 > 3-1 我が国の経済基盤を支える各種産業の海外事業展開に対する支援の強化 企業の戦略策定段階からのコミュニケーションや 海外リスクテイクの強化等を通じ 我が国の経済基盤を支える各種産業の海外事業投資を通じた収益機会の更なる獲得を支援 ( 参考 ) 種類 3 年通期目標 H24-26 年度実績 企業の戦略策定段階からの関与や 海外リスクテイクの強化等を通じて 出融資保証等承諾により支援を行った事業数 上記の重点取組課題に関する取組のうち 当該年度に承諾を予定しない中長期的な案件形成の取組や当該年度に承諾に至らなかった案件への取組 定量 17 11 3-2 我が国の競争優位にある技術 ビジネスモデル等の海外展開支援を通じた成長産業化への貢献 我が国企業が有する技術 ブランド ビジネスモデル等の強みを活かして 海外市場における商業化や市場獲得等を通じて成長産業へと発展する成長シナリオの実現を支援 ( 参考 ) 種類 3 年通期目標 H24-26 年度実績 出融資保証等承諾により支援を行った 将来の成長産業育成に資する事業数定量 11 5 上記の重点取組課題に関する取組のうち 当該年度に承諾を予定しない中長期的な案件形成の取組や当該年度に承諾に至らなかった案件への取組 11

4. 中堅中小分野 < 重点取組課題 : 中堅 中小企業の海外展開支援 > 中堅 中小企業の海外展開に対する JBIC の特徴を活かした支援 民間金融機関とも協調しつつ 中堅 中小企業のニーズ ( 現地通貨建融資等 ) を踏まえ 中堅 中小企業の海外事業展開を通じた収益機会獲得を JBIC の特徴を活かして支援 ( 出融資保証等承諾の他 融資相談 情報提供を含む ) 中堅 中小企業向け出融資保証等承諾案件数 上記のうち 地域金融機関と連携した案件数 中堅 中小企業及び民間金融機関を対象とした中堅 中小企業の海外展開支援セミナー 研修会等の数 上記取組に係る質的評価 支援した中堅 中小企業の数 種類 定量 モニタリング 定量 モニタリング 5. 環境分野 < 重点取組課題 : 気候変動対策を含む地球環境保全への積極的貢献 > 気候変動対策を含む地球環境保全に資するプロジェクトへの取組強化 国際的な議論や 我が国やホスト国政府等の当該分野の政策を踏まえ ホスト国政府に対する影響力やリスク コントロール / アロケーションの知見を活かしつつ 地球環境保全業務 (GREEN) その他様々な金融種類を活用することにより 気候変動対策を含む地球環境保全分野における我が国企業やホスト国政府等の取組を支援 種類 環境関連案件 ( 再生可能エネルギー 省エネルギー 高効率発電を含む ) に対する出融資保証等承諾案件数 上記案件への取組に係る質的評価 新規出融資保証等承諾案件による出融資保証等の期間における温室効果ガスの排出削減見込量 (CO2 換算 ) 定量 モニタリング 12

6.民間資金動員 <重点取組課題 民間金融機関等との連携強化を通じた民間資金動員の拡充> 民間資金動員の更なる拡充 債権流動化施策推進に向けた取組の拡充 種類 海外リスク案件 但し 輸出案件及びソヴリン案件等を除く のうち 将来の流動化を念頭に融資 組成を行った案件の割合 モニタ リング 債権流動化による民間資金動員拡充施策の着実な実施と これを踏まえた課題の抽出 追加施策の 要否検討 マイル ストーン 出資 劣後ローン LBOファイナンス等によるリスクマネー供給等を通じた民間資金動員の推進 本行出融資保証等承諾案件による民間資金動員額 レバレッジ比率 民間資金動員推進のための施策の検討 実施 種類 モニタ リング マイル ストーン 外部金融環境の変化や個別案件の特性に応じた適切な協調融資組成の更なる推進 適切な協調融資組成の更なる推進のための施策の検討 実施 種類 マイル ストーン 組織 財務分野 組織 財務分野においても 重点取組課題に沿った組織能力強化 財務安の維持 強化等のための取組を進め 各期末に 実績評価を行います 13

本資料には JBIC の経営に関わる目標や計画等 将来に関する記述が含まれておりますが かかる記述は 現時点における経済環境等に関する一定の前提を用いて作成したものです かかる記述ないし前提は その性質上 将来においてそのとおりに実現することを保証するものではなく 将来における実績と乖離する可能性があります また 本資料には JBIC 以外の法人等 ( 本邦又は外国の政府 政府機関その他の公的機関を含みます ) に関する記述を含みますが これらは本資料作成時点において取得可能な情報を基に作成したものであり かかる情報の正確性を保証するものではありません JBIC は 本資料を随時更新又は改訂する義務や方針を有しておりません JBIC の財務状況 業務内容その他の事項については JBIC の公表済みの各種資料における最新のものをご参照下さい 14