おふろ白書 2012 ~ お風呂と健康 最新の入浴スタイル ~ 株式会社ノーリツ
はじめに ロンドン五輪や新しい施設のオープンなど明るい話題のニュースが多かった 2012 年 盛り上がった春 夏シーズンが去り 街にイルミネーションが灯る季節となりました 湯まわり設備メーカーである株式会社ノーリツは 2004 年から毎年 現代人とお風呂の関係の実態に迫るための入浴方法 お風呂に対する意識調査を実施し 11 月 26 日の いい風呂の日 に合わせて 結果を おふろ白書 として発表しています 第 9 回となる今年の おふろ白書 2012 では 2006 年と 2009 年に実施した おふろと健康 のテーマに加え 本年の話題として 最新の入浴スタイル に関して最新の状況を調査しました その結果 入浴 は疲れを解消する手段として 睡眠 に次ぐ第 2 位にあげられました また 節電報道を受けて入浴スタイルを見直した人は約 4 割で 具体的には 水やガスの使用量を気にするようになった や シャワーが増えた との回答がありました 本年も おふろ白書 が健康とお風呂文化の実現の一助となれば幸いと考えております < これまでの おふろ白書 のあゆみ > 第 1 回の おふろ白書 2004 では おふろとコミュニケーション について詳しく調査しました 結果からは おふろは コミュニケーションを弾ませる手段として有効である ことが浮かび上がってきました 第 2 回の おふろ白書 2005 では おふろとリラックス について特に詳しく調査したところ 多くの人がおふろを リラックスできる場所 として捉え 様々な方法で工夫して入浴を楽しんでいることがわかりました 第 3 回の おふろ白書 2006 では メタボリックシンドローム や デトックス など 健康に関する様々なキーワードが話題になった年であったことを受け おふろと健康 に焦点を当てて調査を実施しました 第 4 回の おふろ白書 2007 では 2004 年に実施した おふろとコミュニケーション を再びメインテーマとして定め お風呂を通じた現代日本の家族間のコミュニケーションについて調べました 第 5 回の おふろ白書 2008 では 2005 年に実施した おふろとリラックス を再びメインテーマに意識調査を実施し 変わらずお風呂は多くの方にとってリラックスできる場という結果となりました 第 6 回の おふろ白書 2009 では 2006 年の おふろと健康 を再びメインテーマとし調査を実施 不況下 皆お疲れ気味で 家庭のお風呂が身近な健康法として重宝されていることなどが浮かび上がりました 第 7 回の おふろ白書 2010 では 2004 年と 2007 年に実施した おふろとコミュニケーション について調査した結果 父親が 平日 も子どもをお風呂に入れる率が高まっている様子が見えてきました 第 8 回の おふろ白書 2011 では 2005 年と 2008 年と同テーマ おふろとリラックス を調査しました 自宅のお風呂で楽しむ方と温泉など外湯を利用する方の二極化傾向がわかっています 11 月 26 日 いい風呂の日 は 日本浴用剤工業会が日本記念協会に正式に登録 認定を得た記念日です 当資料に関するお問い合わせ先 ノーリツ広報 IR 室担当 : 田中 伊丹電話 :078-334-2801 ノーリツ浴育 食育サイト http://www.noritz.co.jp/csr/social/yoku_shokuiku/ 1
目次 P4. 第 1 章お風呂と健康 1. 健康維持について 2. 日常のお風呂の効果 3. お風呂と健康 美容 P11. 第 2 章最新の入浴スタイル 1. 節電と入浴 2. お気に入りの入浴スタイル 2
調査概要 調査目的お風呂と健康 最新の入浴スタイルを明らかにするために実施した 調査方法 Webアンケート 調査対象ノーリツインターネットサイト CLUB NORITZ( クラブノーリツ ) 会員全国の全世代男女 3033 人 回答者の構成 性別 (n=3033) 年代 (n=3033) 職業 (n=3033) 家族構成 (n=3033) 調査エリア全国 調査実施 2012 年 9 月 21 日 ~24 日 3
第 1 章お風呂と健康 1. 健康維持について 本章では お風呂と健康の関係という切り口で調査した結果をまとめました 普段から健康に気をつかっているかとの問いに対し 思う (34%) まあ思う (50%) で 80% もの方が 健康に留意していることが明らかになりました ただし 2009 年と比較すると若干その割合は下がっています 健康に不安を感じるのは 感じる (15%) と まあ感じる (54%) を合わせると 70% に上り 感じない を大きく上回りました 健康に対する意識の高さが伺い知れます あなたは普段から健康に気を使っていると思いますか (n=3033) 2009 年調査 (n=3408) あなたは自分の健康に不安を感じますか (n=3033) 4
第 1 章お風呂と健康 1. 健康維持について 本章では お風呂と健康の関係という切り口で調査した結果をまとめました 実際に健康のためにしていることは 食事のバランス (20%) 睡眠 (18%) 運動 (15%) で 入浴 は 4 位で 13% の割合でした お風呂が健康管理に役立っているかとの問いに対しては まあ思う が 48% 思う 43% と合計すると 90% ほどの人が役立っていると感じていることがわかりました お風呂は 健康と密接に結びついていると言えそうです あなたが健康のために実施していることは何ですか (n=3033) 複数回答 日常のお風呂は健康管理に役立っていると思いますか (n=3033) 5
第 1 章お風呂と健康 1. 健康維持について 健康にまつわる不安 健康を維持するためにかかる 1 カ月間の費用を尋ねました 不安に感じることは 加齢 (23%) 肩こり 腰痛 (17%) 体重増加 (14%) が上位にあがりました 次いで 目のかすみ 視力低下 (12%) 体調不良 (11%) も 10% をこえる回答がありました 健康維持のために使う 1 カ月間の費用は 3000 円以内 が最多で 32% 2009 年の同項目の調査では 24% だったため 今年は 8 ポイントアップしました また お金を使わない も 2009 年は 18% だったのに対し 今年は 22% と費用をかけない傾向がみてとれます あなたはどんなことに不安を感じますか (n=2093: 健康に 不安を感じる まあ感じる 方 ) 健康維持のために毎月かける費用は (n=3033) 2009 年調査 (n=3402) 6
第 1 章お風呂と健康 2. 日常のお風呂の効果 お風呂は生活の中でどのような位置づけなのかを調べました まずお風呂が好きなのかを尋ねると その答えは 好き と まあ好き をあわせておよそ 95% にも上りました 日本人のお風呂好きは イメージそのままのようです お風呂が 好き と回答した方を年代別で見ると 今年は 50 代以上の方が 74% を占め 2009 年の 69% から 5 ポイント増加しました 一方 40 代までの方は 2009 年の 31% に対し本年は 26% で 5 ポイント減少しました あなたはお風呂が好きですか (n=3033) 年代別 お風呂が好き な人 2009 年との比較調査 (n=1644:2012 年 n=2062:2009 年 ) 7
第 1 章お風呂と健康 2. 日常のお風呂の効果 現代人はどれくらい疲れを感じているのでしょうか また 疲れの解消方法もたずねてみました 疲れを感じることがあるか との質問に よくある 25% ある 54% との答え 合計すると 80% 近くの方が疲れを感じていることがわかりました 疲れを解消する手段は 睡眠 (87%) に次いで 入浴 が 71% との回答がありました お風呂の時間は お酒 (28%) や 趣味 (27%) よりも支持されているようです あなたは最近 疲れを感じることはありますか (n=3033) 疲れを解消する手段は何ですか (n=2396: 疲れを感じることが よくある ある 方 ) 複数回答 8
第 1 章お風呂と健康 2. 日常のお風呂の効果 お風呂は生活の中でどのような位置づけなのかを調べました 入浴の最も効果がある項目として 体の疲れが取れる があげられ その割合は 57% でした 次いで 心がやすらぐ (28%) 第 3 位の 寝つきが良くなる は 10% の回答を占めました 自宅のお風呂の良さは いつでも入れる と 気分転換 がそれぞれ約 30% でトップ 次点の ひとりになれる (11%) を大きく引き離しました 入浴にはどのような効果が最もあると思いますか (n=2145: 疲れを解消する手段が 入浴 の方 ) 家庭のお風呂の良さはどんなところだと思いますか (n=3033) 複数回答 9
第 1 章お風呂と健康 3. お風呂と健康 美容 入浴に際し 健康 美容を意識して実施していることを具体的に尋ねました 入浴中に健康 美容を意識して実施してることは 湯船にゆっくりつかる が 38% で最多 次いで 半身浴 との回答が 11% でした また 2012 年からはじめた健康 美容法では 3 位に エクササイズ がランクインし お風呂での運動が注目されているようです 入浴後に健康 美容を意識して実施していることは 水分をとる が 40% をこえました また 2012 年からはじめた健康 美容法では ストレッチをする が 2 位で入浴後の簡単な運動も珍しくなくなっているのかもしれません 入浴中に健康 美容を意識してすることは何ですか (n=3033) 複数回答 <2012 年からはじめた健康 美容法 > 1 位 : 湯船にゆっくりつかる (29.0%) 2 位 : 半身浴 (16.8%) 3 位 : 頭皮ケアをする (12.2%) エクササイズをする (12.2%) 入浴後に健康 美容を意識してすることは何ですか (n=3033) 複数回答 <2012 年からはじめた健康 美容法 > 1 位 : 水分をとる (44.6%) 2 位 : ストレッチをする (13.3%) 3 位 : 美肌のための保湿 (12.0%) 10
第 2 章最新の入浴スタイル 1. 節電と入浴 第 2 章では 近年の節電状況下での最新の入浴スタイルのほか 入浴時間や入浴後の定番飲料などを調査した結果をご報告します 節電報道を受けて 自宅の入浴スタイルを見直したと回答した人は 36% でした 節電が家庭の入浴スタイルにも一部影響しているということがわかりました 見直した入浴のスタイルは 水やガスなどの使用量を気にするようになった (23%) シャワーが増えた (16%) で お湯をはらないシャワー派が少なからず増加したことが明らかになりました 節電報道を受けて 自宅の入浴スタイルを見直しましたか (n=3033) 見直した入浴スタイルは (n=1094: 入浴スタイルを見直した方 ) 11
第 2 章最新の入浴スタイル 1. 節電と入浴 節電報道が自宅の給湯エネルギーに影響を及ぼしたかどうかを尋ねました 節電報道を受けて 家庭の給湯エネルギーについて考えたかどうかの問いに はい は 55% と半数をこえました 入浴スタイルの見直し以上にエネルギーに関して考え直した方が多く存在するようです 節電報道を受けて 実際に給湯エネルギーを変更した人の割合は 13% でした 家庭にとって最適だと思う給湯エネルギーは ガス (42%) 太陽エネルギー発電 (29%) が二大回答で 電気 や 石油 は 10% 未満にとどまりました 給湯エネルギーの変更をした方が購入した機器は 具体的に エコジョーズ が 77% で圧倒的な支持を受けました 節電報道を受けて あなたは家庭の給湯エネルギーについて考えましたか (n=3033) 節電報道を受けて 実際に給湯エネルギーを変更しましたか (n=3033) どのような給湯エネルギーが家庭にとって最適と考えましたか (n=1678: 家庭の給湯エネルギーについて考えた方 ) 実際に購入された機器は (n=394: 節電報道を受けて 実際に給湯エネルギーを変更された方 ) 12
第 2 章最新の入浴スタイル 2. お気に入りの入浴スタイル 日常の入浴するタイミング 入浴時間について調査しました 1 日で入浴するタイミングは 夜 1 回 が 90% をこえ 圧倒的な数の人がこのスタイルで入浴していることがわかりました 普段の入浴時間は 10~20 分 が 44% と半数近くに上り 第 2 位が 20~30 分 (29%) 第 3 位が 5~10 分 (17%) でした また この傾向は 2006 年と 2009 年の調査と同様で 入浴時間に関してはランキングに変化がないことが明らかになりました 1 日のうち入浴するタイミングは (n=3033) 普段の入浴時間はどのくらいですか (n=3033) 普段の入浴時間 に関する 2006 年 2009 年の調査 13
第 2 章最新の入浴スタイル 2. お気に入りの入浴スタイル 平日と休日で入浴スタイルは違いがあるのかどうかを調べました 平日と休日で入浴スタイルが違うとの回答は 15% ほとんどの人は 特に変化がないようです 休日の入浴スタイルが違う場合は 長風呂 が 45% を占めて一番人気でした その他 家族と入る (9%) 半身浴をする (8%) などの回答もありました 平日と休日で入浴スタイルは変わりますか (n=3033) 休日の入浴で違う点は (n=610: 入浴スタイルが違う方 ) 複数回答 14
入浴後の過ごし方について質問をしました 第 2 章最新の入浴スタイル 2. お気に入りの入浴スタイル 入浴後に テレビや映画を見る が 29% でトップに 次点は 食事をとる (13%) でした テレビや映画を見る は世代別でみると 年代が上に上がるほどその傾向が強くなり 60 代が 32% とピークに達します 入浴後 どのように過ごしますか (n=3033) 複数回答 入浴後に テレビや映画を見る 世代別グラフ (n=1816) 15
入浴後に飲む 定番の飲み物について尋ねました 第 2 章最新の入浴スタイル 2. お気に入りの入浴スタイル 入浴後の飲料の定番は 全体では 水 が 27% の支持 男女別で見ると ビール は男性の 23% に対し 女性は 7% でした 一方 水 との回答は女性が 36% なのに対し 男性は 25% と 11 ポイントの差があります 男女の差があらわれる結果となりました 入浴後の定番飲料といえば (n=3033) 16