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3.1 湖沼に対する負荷の内訳 第 3 章湖沼水質に影響を及ぼす負荷の把握 湖沼水質に影響を与える負荷には 外部負荷 内部負荷及び直接負荷がある 最近の調査研究では面源負荷 ( 外部負荷の一部 ) の寄与がこれまでの見積もりより大きいことが指摘されている また これにより 湖沼の水質改善を推進するためには 流入負荷対策と合わせて これまで湖沼内に蓄積してきた底泥からの溶出負荷 ( 内部負荷の一部 ) への対策が重要となる このため 流入負荷及び底泥からの溶出負荷は湖沼水質にとって特に重要であり 精度良く調査を実施する必要がある このような背景を踏まえ 本章では流入負荷量調査と底質調査に重点をおいて記述した 3.1 湖沼に対する負荷の内訳表 3.1.1に湖沼に対する負荷の内訳を異なる湖沼で比較した ここに挙げられた負荷源だけで全ての負荷を網羅しているとは限らないので 厳密にはこれだけで円を閉じることはできないが ここでは負荷源ごとの内訳を視覚的に比較しやすくするため 円グラフで表示した このように 湖内水質に 負荷 として影響を与える因子を抽出し それらの量 ( あるいは内訳 ) をまとめる方法は 物質収支の把握にはならないが 現状の水質汚濁要因の検討や対策のターゲットを絞り込むには分かりやすい整理方法である 湖沼の負荷は 流域から河川を通じて流入する湖沼外の負荷 降雨や養殖での給餌等の湖面への直接負荷 内部生産や溶出などの湖沼内の負荷に大きく分けられる 流域面積や流域人口などの条件が違うことにより年負荷量も異なるが 負荷要因の内訳も湖沼ごとに異なっている 例えば COD について見ると 霞ヶ浦では湖沼内の負荷が大きな割合を占めている また 宍道湖では湖沼内の負荷と湖沼外の負荷は同程度の割合である 一方 網走湖や中海では湖沼外の負荷が比較的大きくなっている このように 負荷要因の内訳は湖沼ごとに異なっており 湖沼の特性に応じた対策を個々に考える必要性が浮かび上がってくる 富栄養化の原因となるリンや窒素等の栄養塩について見ると 湖沼外の負荷のほとんどは流入河川からの負荷が 湖沼内の負荷は底泥からの溶出が占めている 従って これらの負荷量を精度良く把握することが 効率的な湖沼水質の改善には必要である 3-1

- -

L-Q = b L = aq Q

23 km

L-Q

L-Q

3.2.28 SS

β1 P COD=α Tb +γ 1 1 β2 POC =α Tb +γ 2 2 β3 POP =α Tb +γ 3 3 β4 PIP =α Tb +γ 4 4 PON = C [ Q / A η ] 5 5 β5 =α Tb +γ [ Q / A >η ] 5 5 5 β6 D COD=α ( Chl a) +γ [ Chl a η ] =ξ [ Chl a >η ] β7 DOC =α ( Chl a) +γ [ Chl a η ] =ξ [ Chl a >η ] β8 DOP =α ( Chl a) +γ 6 6 6 6 6 7 7 7 7 7 8 8 β9 DON =α ( Chl a) +γ [ Q / A η ] 9 9 9 ψ9 =ζ ( Chl a) +ξ [ Q / A >η ] 9 9 9 β10 DIP =α Q +γ 10 10 β11 NO N =α ( Chl a) +γ [ Q / A η ] 3 11 11 11 ψ11 = ζ ( Chl a) +ξ [ Q / A >η ] 11 11 11 NH N = C [ Q / A η ] 4 12 12 β12 =α Tb +γ [ Q / A >η ] 12 12 12 NO N = C [ Q / A η ] 2 13 13 =γ [ Q/ A>η ] 13 13 Q [m 3 /s]t b Chl a a A[km 2 ] α, βγζ,,, ψξ, η C L-Q L-Q L-Q COD

100 L-Q T-P(mg/L) T-P(mg/L) T-P(mg/L) T-P(mg/L) T-P(mg/L) 10 1 0.1 0.01 2005/7/1 2005/7/6 2005/7/11 2005/7/16 2005/7/21 2005/7/26 2005/7/31 (i)07 () 07/01~07/31 / 01~07/31 100 10 L-Q 1 0.1 0.01 2005/8/1 2005/8/6 2005/8/11 2005/8/16 2005/8/21 2005/8/26 2005/8/31 (ii)08 () 08/01~08/31 / 01~08/31 100 L-Q 10 1 0.1 0.01 2005/9/1 2005/9/6 2005/9/11 2005/9/16 2005/9/21 2005/9/26 2005/10/1 (iii)09 () 09/01~09/30 / 01~09/30 100 10 L-Q 1 0.1 0.01 2005/10/1 2005/10/6 2005/10/11 2005/10/16 2005/10/21 2005/10/26 2005/10/31 (iv)10 () 10/01~10/31 / 01~10/31 100 L-Q 10 1 0.1 0.01 2005/11/1 2005/11/6 2005/11/11 2005/11/16 2005/11/21 2005/11/26 2005/12/1 (v)11 () 11/01~11/31 / 01~11/30

(g/sec) 1500 1000 500 0 L-Q(4 L-Q 0 500 1000 1500 (g/sec) (g/sec) 1500 1000 500 0 L-Q(3 L-Q 0 500 1000 1500 (g/sec) (g/sec) 200 150 100 50 0 L-Q(4 L-Q 0 50 100 150 200 (g/sec) (g/sec) 300 250 200 150 100 50 0 L-Q(3 L-Q 0 50 100 150 200 250 300 (g/sec) (g/sec) 40 30 20 10 0 L-Q(4 L-Q 0 10 20 30 40 (g/sec) (g/sec) 30 20 10 0 L-Q(3 L-Q 0 5 10 15 20 25 30 (g/sec)

3.2.10 3.2.10

GIS SIPHER SIPHER-MODEL 6 CODT-NT-P 3 3.2.12 3.2.32

17 40 3.2.13 1115 5 3.2.33 3.2.34() 3.2.13 3.2.34() 3.2.35 3.2.14 3.2.36

3.2 流入負荷量の把握 図 3.2.34 左 霞ヶ浦水質の再現結果 湖心 平成 12 14 年 右 霞ヶ浦水質の変遷 湖心 図 3.2.35 霞ヶ浦における負荷量変化のモデルによる計算値 表 3.2.14 感度分析を行った施策の概要 組合せ 1 組合せ 2 組合せ 3 3-53 施 策 群 名 称 施策群 1 インフラ主体整備型 施策群 3 自然浄化機能回復型 施策群 2 流域住民参加型

3.3 湖沼底質の把握方法 流出部で底泥濃度が低い要因のひとつとして 水の出入の影響が考えられる 特に網走湖や小川原湖の流出部では潮汐の影響により塩分の移動があるため 底層水に動きがあり 底泥も動きやすく湖央部よりも好気的な環境にあると考えられる 強熱減量 (%) 60 50 40 30 20 10 0 西浦 A 水域 西浦 B 水域 西浦 C 水域 北 浦 常陸利根川 網走湖小川原湖霞ヶ浦琵琶湖 流入部流出部閉鎖性の高い水域その他 ( 比較的浅い地点 ) その他 ( 比較的深い地点 ) 南 湖 宍道湖 中 海 米子湾 TP(mg/g) 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 西浦 A 水域 西浦 B 水域 西浦 C 水域 北 浦 常陸利根川 網走湖小川原湖霞ヶ浦琵琶湖 流入部流出部閉鎖性の高い水域その他 ( 比較的浅い地点 ) その他 ( 比較的深い地点 ) 南 湖 宍道湖 中 海 米子湾 図 3.3.2 代表的な湖沼の底泥強熱減量 図 3.3.3 代表的な湖沼の底泥 T-P 濃度 図 3.3.4に示すように 底質濃度の各項目間には一定の相関関係があるものと考えられる しかし その関係性は湖沼ごとに少しずつ異なるため 相関関係の検討は 湖沼ごとに行う必要がある ただし 項目間の相関関係によると 強熱減量が 10% を超えるような地点では COD 濃度 T-N 濃度及び T-P 濃度が高い値を示すことがある 100.0 網走湖 小川原湖 霞ヶ浦 ( 西浦 A) 霞ヶ浦 ( 西浦 B) 霞ヶ浦 ( 西浦 C) 霞ヶ浦 ( 北浦 ) 琵琶湖 中海 宍道湖 米子湾 90.0 80.0 70.0 COD(mg/g 乾土 ) 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 0 10 20 30 40 50 60 強熱減量 (%) 図 3.3.4 強熱減量と底泥 COD 濃度の相関図 3-59

8.5m 8.5m 8.3 Y.P.8.7m Y.P.8.3m Y.P.8.3m Y.P.8.7m 20cm 0cm 0cm 20cm

(00.0148 5.66 mg//m 2 1)0.0038 1.94 mg//m 2 34)0.0020 1.02 mg//m 2 150.0015 0.76mg//m 2 0

3.3 湖沼底質の把握方法 表 3.3.3 底質管理の第 Ⅱ 段階に相当する湖沼における底質調査の目的と内容 フロー 第 Ⅱ 段階 START 調査の目的と内容 水質問題顕在化の有無の把握 水質問題が顕在化したときに基礎資料となる情報の蓄積 底質平面分布状況の把握調査 ( 表 3.3.5(1) 参照 ) 継続的な実施 底質の監視 底質経年変化の把握調査 ( 表 3.3.5(2) 参照 ) 顕在化した水質問題の動向把握 No 新たな水質 問題の顕在化 Yes 水質問題の原因分析 底質経年変化の把握調査 ( 表 3.3.5(2) 参照 ) シミュレーションによる検討の必要性の判断 No 水質問題の原因となる水域の特定 底質平面分布状況の経年調査 ( 表 3.3.5(3) 参照 ) シミュレーションモデルによる予測 水質問題への底質の寄与度の把握 No 底質対策の必要性の判断 底質寄与度の概略把握調査 ( 表 3.3.5(4) 参照 ) 第 Ⅲ 段階へ 底泥溶出速度の把握 環境条件や底質濃度による底泥溶出速度の変化の定式化 水質問題が顕在化していなくても 流域からの汚濁流入や湖盆の地形等が特殊であり 既往の事例等から水質問題の顕在化が予期される場合には 必要に応じて後述の表 3.3.4 における 水質問題の原因分析 や 対象事業の実施 ( 予防的対策 ) に進むこととする 底質寄与度の詳細把握調査 ( 表 3.3.5(5) 参照 ) 注 ) 各調査の内容を表 3.3.5 に示す 3-76

3.3 湖沼底質の把握方法 表 3.3.4 底質管理の第 Ⅱ~Ⅲ 段階 または第 Ⅲ 段階に相当する湖沼における底質調査の目的と内容 フロー 第 Ⅲ 段階 START 調査の目的と内容 水質問題顕在化の有無の把握 水質問題が顕在化したときに基礎資料となる情報の蓄積 継続的な実施 底質の監視 底質平面分布状況の把握調査 ( 表 3.3.5(1) 参照 ) No 新たな水質 問題の顕在化 底質経年変化の把握調査 ( 表 3.3.5(2) 参照 ) 顕在化した水質問題の動向把握 Yes 水質問題の原因分析 底質経年変化の把握調査 ( 表 3.3.5(2) 参照 ) 水質問題の原因となる水域の特定 シミュレーションによる検討の必要性の判断 底質平面分布状況の経年調査 ( 表 3.3.5(3) 参照 ) No シミュレーションモデルによる予測 底質対策の必要性の判断 No 水質問題への底質の寄与度の把握 底質寄与度の概略把握調査 ( 表 3.3.5(4) 参照 ) 底泥溶出速度の把握 環境条件や底質濃度による底泥溶出速度の変化の定式化 対策事業の検討 対策事業の実施 事業の効果のモニタリング 底質寄与度の詳細把握調査 ( 表 3.3.5(5) 参照 ) 底泥浄化事業規模の決定例 ) 浚渫深度及び浚渫範囲の決定 事業規模の検討調査 ( 表 3.3.5(6) 参照 ) 事業実施に伴う発生土砂の利用計画 No 十分な効果の現れ ( 問題の解決 ) 発生土砂の性状調査 ( 表 3.3.5(7) 参照 ) 事業実施による底泥溶出速度や 底質濃度の変化を把握 第 Ⅰ 段階へ 水質問題が顕在化していなくても 流域からの汚濁流入や湖盆の地形等が特殊であり 既往の事例等から水質問題の顕在化が予期される場合には 必要に応じて 水質問題の原因分析 や 対象事業の実施 ( 予防的対策 ) に進むこととする 事業効果の把握調査 ( 表 3.3.5(8) 参照 ) 注 ) 各調査の内容を表 3.3.5 に示す 3-77