震央分布図 秋田県月間地震概況 2016 年 11 月 秋田地方気象台 2 日 12 時 13 分 7km M2.9 2 日 14 時 33 分 6km M4.2 2 日 15 時 06 分 7km M2.7 19 日 09 時 31 分 7km M2.2 5 日 13 時 35 分 20km M3.1 7 日 07 時 03 分 10km M2.1 11 月の地震概況 この期間 秋田県とその周辺を震源とする地震は571 回発生した 県内で震度 1 以上を観測した地震は14 回 (10 月 :5 回 ) で そのうち図の範囲内を震源とする地震が6 回 図の範囲外を震源とする地震は 8 回であった 2 日 14 時 33 分に秋田県内陸北部の深さ6kmでM4.2の地震が発生し 北秋田市と仙北市で震度 3を観測したほか 青森県 秋田県 岩手県で震度 2~1を観測した この地震とほぼ同じ場所では 同日 12 時 13 分にM2.9 15 時 06 分にM2.7 19 日 09 時 31 分にM2.2の地震も発生しており 北秋田市でそれぞれ震度 2~1を観測した これらの地震は地殻内で発生した 5 日 13 時 35 分に秋田県沖の深さ20kmでM3.1の地震が発生し 秋田市で震度 1を観測した 7 日 07 時 03 分に秋田県内陸南部の深さ10kmでM2.1の地震が発生し 大仙市で震度 1を観測した 22 日 05 時 59 分に福島県沖 ( 上図の範囲外 ) の深さ12km(CMT 解 : 注 ) でM7.4の地震が発生し 福島県 茨城県 栃木県で震度 5 弱を観測したほか 東北地方を中心に 北海道から中国地方の一部にかけて震度 4~1を観測した 県内では 秋田市で震度 4を観測したほか 全域で震度 3~1を観測した この地震は 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震 の余震と考えられる また 期間内に最大震度 4 を観測する余震が2 回発生するなど地震活動が活発となっている 気象庁はこの地震により 福島県と宮城県に津波警報を発表した 観測された津波の高さは 宮城県仙台港で144cm 福島県相馬で83cm 岩手県久慈港で79cm など 北海道から和歌山県にかけて広く津波を観測した 注 : 気象庁 CMT 解のセントロイドの深さを用いている 気象庁震源カタログでは深さ25km である CMT 解の詳細については気象庁ホームページを参照のこと 本件に関する問い合わせ先秋田地方気象台 TEL018-823-8291 秋田地方気象台ホームページアドレス http://www.jma-net.go.jp/akita/index.html
震央分布図 2 日 12 時 13 分 7km M2.9 2 日 14 時 33 分 6km M4.2 2 日 15 時 06 分 7km M2.7 19 日 09 時 31 分 7km M2.2 5 日 13 時 35 分 20km M3.1 7 日 07 時 03 分 10km M2.1 断面図 ( 震央分布図内の直線 A-B を断面とする震源の深さの分布 ) A 陸のプレート 5 日 13 時 35 分 M3.1 7 日 07 時 03 分 M2.1 B 2 日 12 時 13 分 M2.9 2 日 14 時 33 分 M4.2 2 日 15 時 06 分 M2.7 19 日 09 時 31 分 M2.2 太平洋プレート 太平洋プレート及び陸のプレートの位置は 地震発生状況を考慮して描いた大まかなものである は陸地の大まかな位置を示している 陸地から離れた海域ほど 震源の深さ精度は良くない なお 海域地殻内の地震の震源 ( 日本海の浅い地震など ) は 実際にはより浅いものが多いと考えられる 秋田県内で震度 1 以上を観測した地震の月別 最大震度別回数 (2014 年 12 月 ~2016 年 11 月 ) ( 回 )
秋田県で震度 1 以上を観測した地震の表 今後の精査により 震源や震度のデータが追加されることがある 期間 2016 年 11 月 1 日 ~2016 年 11 月 30 日発震時震央地名北緯東経深さ規模各地の震度 2016 年 11 月 02 日 07 時 37 分福島県沖 37 27.0'N 141 51.0'E 27km M4.9 秋田県震度 1 : 大仙市高梨 * (1/3) 2016 年 11 月 02 日 12 時 13 分 秋田県内陸北部 40 01.2'N 140 28.1'E 7km M2.9 秋田県 震度 2 : 北秋田市阿仁銀山 * 震度 1 : 北秋田市阿仁水無 * 2016 年 11 月 02 日 14 時 33 分 秋田県内陸北部 40 01.1'N 140 28.0'E 6km M4.2 秋田県 震度 3 : 北秋田市阿仁水無 * 北秋田市阿仁銀山 * 仙北市西木町上桧木内 * 震度 2 : 大館市桜町 * 大館市中城 * 大館市比内町扇田 * 鹿角市花輪 * 小坂町小坂砂森 * 上小阿仁村小沢田 * 北秋田市米内沢 * 北秋田市新田目 * 震度 1 : 能代市緑町 能代市二ツ井町上台 * 五城目町西磯ノ目 井川町北川尻 * 潟上市昭和大久保 * 潟上市飯田川下虻川 * 三種町鵜川 * 三種町豊岡 * 秋田市河辺和田 * 大館市比内町味噌内 大館市早口 * 小坂町小坂上谷地 * 北秋田市花園町 秋田美郷町六郷東根 大仙市協和境唐松岳 * 大仙市刈和野 * 大仙市北長野 * 大仙市協和境野田 * 大仙市高梨 * 仙北市角館町東勝楽丁 仙北市田沢湖生保内上清水 * 仙北市角館町小勝田 * 仙北市田沢湖田沢 * 仙北市西木町上荒井 * 2016 年 11 月 02 日 15 時 06 分秋田県内陸北部 40 01.3'N 140 27.9'E 7km M2.7 秋田県震度 1 : 北秋田市阿仁水無 * 北秋田市阿仁銀山 * 2016 年 11 月 05 日 13 時 35 分秋田県沖 39 43.6'N 139 53.3'E 20km M3.1 秋田県震度 1 : 秋田市八橋運動公園 * 2016 年 11 月 07 日 07 時 03 分秋田県内陸南部 39 30.2'N 140 25.4'E 10km M2.1 秋田県震度 1 : 大仙市神宮寺 * 2016 年 11 月 10 日 07 時 20 分宮城県沖 38 41.4'N 142 16.8'E 39km M5.1 秋田県震度 1 : 秋田市河辺和田 * 横手市大森町 * 横手市大雄 * 秋田美郷町六郷東根秋田美郷町土崎 * 大仙市神宮寺 * 大仙市刈和野 * 大仙市北長野 * 大仙市協和境野田 * 大仙市高梨 * 仙北市角館町東勝楽丁仙北市西木町上桧木内 * 仙北市角館町小勝田 * 2016 年 11 月 12 日 06 時 43 分宮城県沖 38 27.8'N 141 36.4'E 58km M5.9 秋田県震度 3 : 秋田市雄和妙法 * 大仙市高梨 * 震度 2 : 五城目町西磯ノ目八郎潟町大道 * 井川町北川尻 * 三種町豊岡 * 秋田市山王秋田市雄和女米木秋田市河辺和田 * 由利本荘市桜小路 * 由利本荘市西目町沼田 * 由利本荘市岩谷町 * 由利本荘市前郷 * にかほ市平沢 * 横手市雄物川町今宿横手市平鹿町浅舞 * 横手市大森町 * 横手市大雄 * 湯沢市沖鶴湯沢市川連町 * 羽後町西馬音内 * 東成瀬村椿川 * 東成瀬村田子内 * 秋田美郷町六郷東根大仙市神宮寺 * 大仙市刈和野 * 大仙市北長野 * 大仙市協和境野田 * 大仙市南外 * 大仙市大曲花園町 * 仙北市角館町東勝楽丁仙北市西木町上桧木内 * 震度 1 : 能代市緑町能代市二ツ井町上台 * 男鹿市船川 * 男鹿市角間崎 * 藤里町藤琴 * 大潟村中央 * 潟上市昭和大久保 * 潟上市飯田川下虻川 * 潟上市天王 * 三種町鵜川 * 三種町鹿渡 * 由利本荘市石脇由利本荘市尾崎 * 由利本荘市岩城内道川 * 由利本荘市東由利老方 * 由利本荘市鳥海町伏見 * 由利本荘市矢島町矢島町 * にかほ市金浦 * にかほ市象潟町浜ノ田 * 大館市桜町 * 大館市中城 * 大館市比内町扇田 * 大館市早口 * 鹿角市花輪 * 小坂町小坂上谷地 * 上小阿仁村小沢田 * 北秋田市花園町北秋田市阿仁水無 * 北秋田市米内沢 * 北秋田市阿仁銀山 * 北秋田市新田目 * 横手市安田柳堤地内 * 横手市中央町 * 横手市増田町増田 * 横手市十文字町 * 横手市山内土渕 *
(2/3) 発 震 時 震 央 地 名 北 緯 東 経 深さ 規模 各地の震度湯沢市寺沢 * 湯沢市皆瀬 * 湯沢市佐竹町 * 湯沢市横堀 * 秋田美郷町土崎 * 大仙市協和境唐松岳 * 大仙市太田町太田 * 仙北市田沢湖生保内上清水 * 仙北市角館町小勝田 * 仙北市田沢湖田沢 * 仙北市田沢湖生保内宮ノ後 * 仙北市西木町上荒井 * 2016 年 11 月 19 日 09 時 31 分秋田県内陸北部 40 01.2'N 140 27.9'E 7km M2.2 秋田県震度 1 : 北秋田市阿仁水無 * 北秋田市阿仁銀山 * 2016 年 11 月 22 日 05 時 59 分 福島県沖 37 21.2'N 141 36.2'E 25km M7.4 秋田県 震度 4 : 秋田市雄和妙法 * 震度 3 : 井川町北川尻 * 秋田市河辺和田 * 由利本荘市西目町沼田 * 由利本荘市前郷 * にかほ市平沢 * 横手市大雄 * 大仙市刈和野 * 大仙市高梨 * 震度 2 : 能代市緑町 能代市常盤山谷 能代市追分町 * 能代市二ツ井町上台 * 男鹿市船川 * 男鹿市角間崎 * 藤里町藤琴 * 五城目町西磯ノ目 八郎潟町大道 * 大潟村中央 * 潟上市昭和大久保 * 潟上市飯田川下虻川 * 潟上市天王 * 三種町鵜川 * 三種町豊岡 * 三種町鹿渡 * 秋田市山王 秋田市雄和女米木 由利本荘市石脇 由利本荘市桜小路 * 由利本荘市尾崎 * 由利本荘市岩城内道川 * 由利本荘市東由利老方 * 由利本荘市鳥海町伏見 * 由利本荘市矢島町矢島町 * 由利本荘市岩谷町 * にかほ市金浦 * にかほ市象潟町浜ノ田 * 大館市桜町 * 大館市中城 * 大館市比内町扇田 * 鹿角市花輪 * 上小阿仁村小沢田 * 北秋田市花園町 北秋田市阿仁銀山 * 北秋田市新田目 * 横手市雄物川町今宿 横手市安田柳堤地内 * 横手市中央町 * 横手市増田町増田 * 横手市平鹿町浅舞 * 横手市大森町 * 横手市十文字町 * 横手市山内土渕 * 湯沢市沖鶴 湯沢市寺沢 * 湯沢市川連町 * 湯沢市皆瀬 * 湯沢市佐竹町 * 湯沢市横堀 * 羽後町西馬音内 * 東成瀬村椿川 * 東成瀬村田子内 * 秋田美郷町六郷東根 秋田美郷町土崎 * 大仙市協和境唐松岳 * 大仙市神宮寺 * 大仙市北長野 * 大仙市協和境野田 * 大仙市南外 * 大仙市太田町太田 * 大仙市大曲花園町 * 仙北市西木町上桧木内 * 仙北市田沢湖生保内上清水 * 仙北市角館町小勝田 * 仙北市田沢湖田沢 * 仙北市田沢湖生保内宮ノ後 * 仙北市西木町上荒井 * 震度 1 : 男鹿市男鹿中 三種町ことおか中央公園 * 八峰町峰浜目名潟 * 大館市比内町味噌内 大館市早口 * 小坂町小坂上谷地 * 北秋田市阿仁水無 * 北秋田市米内沢 * 仙北市角館町東勝楽丁 2016 年 11 月 22 日 06 時 10 分 福島県沖 37 16.6'N 141 28.9'E 35km M5.0 2016 年 11 月 22 日 06 時 09 分 福島県沖 37 12.6'N 141 21.4'E 24km M4.2 秋田県 震度 1 : 大仙市高梨 * 2016 年 11 月 22 日 06 時 39 分福島県沖 37 14.6'N 141 22.6'E 22km M5.7 秋田県震度 1 : 由利本荘市西目町沼田 * にかほ市平沢 * 横手市大雄 * 羽後町西馬音内 * 大仙市刈和野 * 大仙市高梨 * 2016 年 11 月 22 日 23 時 03 分福島県沖 37 10.7'N 141 26.6'E 28km M5.7 秋田県震度 1 : 由利本荘市西目町沼田 * 2016 年 11 月 24 日 06 時 23 分福島県沖 37 10.4'N 141 20.7'E 24km M6.2 秋田県震度 2 : 秋田市雄和妙法 * 震度 1 : 潟上市天王 * 秋田市河辺和田 * 由利本荘市尾崎 * 由利本荘市岩城内道川 * 由利本荘市西目町沼田 * 由利本荘市鳥海町伏見 * 由利本荘市矢島町矢島町 * 由利本荘市岩谷町 * 由利本荘市前郷 * にかほ市平沢 * にかほ市金浦 * 横手市中央町 * 横手市増田町増田 * 横手市平鹿町浅舞 * 横手市十文字町 * 横手市大雄 * 湯沢市沖鶴湯沢市川連町 * 羽後町西馬音内 * 秋田美郷町土崎 * 大仙市刈和野 * 大仙市北長野 * 大仙市太田町太田 * 大仙市高梨 * 仙北市田沢湖生保内宮ノ後 * ( 注 ) 地震の震源要素等は 再調査により変更することがある 複数の震源要素を併記しているものは ほぼ同時刻に発生した地震のため震度の分離ができないことを示す
各地の震度は秋田県のみを示し * は地方公共団体または国立研究開発法人防災科学技術研究所の観測点である (3/3) 本資料は 国立研究開発法人防災科学技術研究所 北海道大学 弘前大学 東北大学 東京大学 名古屋大学 京都大学 高知大学 九州大学 鹿児島大学 国立研究開発法人産業技術総合研究所 国土地理院 国立研究開発法人海洋研究開発機構 青森県 東京都 静岡県 神奈川県温泉地学研究所及び気象庁のデータを用いて作成している また 2016 年熊本地震緊急観測グループのオンライン臨時観測点 ( 河原 熊野座 ) 米国大学間地震学研究連合 (IRIS) の観測点 ( 台北 玉峰 寧安橋 玉里 台東 ) のデータを用いて作成している
防災メモ 陸域の浅い地震への備え 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 などにより大きな被害が発生したことに伴い 陸域の浅い地震 について関心が高まっています 今回は 陸域の浅い地震 について どのような特徴があるのか どのような備えをすればいいのか考えてみましょう 地震はどのようにして起こるのか? 日本列島の太平洋側の日本海溝や南海トラフなどでは 海のプレートが陸のプレートの下に沈み込み 陸のプレートが常に内陸側に引きずり込まれています この状態が進行し 蓄えられたひずみがある限界を超えると 海のプレートと陸のプレートとの間で断層運動が生じて 陸側のプレートが急激に跳ね上がり 地震が発生します これを プレート間地震 といいます また 海のプレート内部に蓄積されたひずみにより 海のプレートを構成する岩盤中で断層運動が生じて地震が発生することもあります これを 沈み込むプレート内の地震 といいます 陸のプレート内にも プレート運動に伴う間接的な力によってひずみが蓄えられ そのひずみを解消するために日本列島の深さ 20km 程度までの地下で断層運動が生じて地震が発生します 陸のプレート内で規模の大きな断層運動が生じると地表付近にまでずれが現れます 地震調査研究推進本部では 海溝やトラフのプレート境界やその付近で発生する地震を 海溝型地震 陸のプレートの浅い部分で発生する地震を 陸域の浅い地震 と呼んでいます 地震調査研究推進本部 : 地震がわかる! より 陸域の浅い地震の特徴及び備え 地震はいつ どこで発生するかわかりません 評価されている活断層もありますが 未知の活断層もあり 突発的に大きな揺れに襲われる可能性があります 陸域の浅い地震は 震源から居住地域までの距離が近いため大きな被害をもたらすことがあり 小さなものも含めて地震が頻発する場合があります 緊急地震速報が間に合わないことがあるので 地震の揺れを感じたら すぐに身を守る行動をとることが必要です 強い揺れで建物の耐震性が下がり その後の揺れにより倒壊することもあるので 注意が必要です 大きな揺れから身を守るために 日頃からの備えが重要です 家具や食器棚などが倒れないように固定したり 自分が住んでいる地域で危険な場所 ( ビルの看板や窓ガラス ブロック塀や自動販売機 急斜面や崖など ) を把握しておくことが大切です