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2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

年金積立金管理運用独立行政法人 平成21年度第3四半期運用状況

平成21年度第1四半期運用状況

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

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スライド 1

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に


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平成 9 第 3 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +3.98% 収益率 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1.11% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +4,418 億円 総合収益額 ( ) ( 第 3 四半期 ) (+1,05 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 3 四半

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

平成24年度 業務概況書

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

国家公務員共済組合連合会 厚生年金保険給付積立金の令和元年度第 1 四半期運用状況 第 1 四半期末の運用資産額は 6 兆 7,376 億円となりました 第 1 四半期の収益額は 実現収益額が 512 億円 総合収益額が 128 億円となりました 第 1 四半期の収益率は 実現収益率 ( 期間率 )

目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

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目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

< C8E DA8E9F2E786C73>

目次 1 運用実績の概要 ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 2 2 市場環境 ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 3 3 資産構成割合 ( 平成 28 年度第 3 四半期末 ) 5 4 運用利回り ( 平成 28 年度第 3 四半期 ) 6 ( 参考 ) 運用利回り ( 前年度 ) 7 5

平成29年度における運用状況等

平成30年度第1四半期における運用状況等

Microsoft Word - ●01 第1章・第2章

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平成 30 年度 厚生年金保険給付組合積立金 運用報告書

資産運用関係補足説明資料

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

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Microsoft Word - 21年度資産運用概況.doc

1

Microsoft Word - 20年度資産運用状況.doc

Microsoft Word - ●00 表紙 (案トレ版)



当期の 1 口当たり純資産価格等の推移について 運用経過 円建円ヘッジクラス受益証券 円建円ヘッジなしクラス受益証券 第 4 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期末の 1 口当たり純資産価格 : 第 5 期中の 1 口当たり分配金合計額 : 騰落率 : 円建円ヘッジクラス 13,212 円

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd


退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

目 次 野村資産設計ファンド (2015/2020/2025/2030/2035/2040/2045/2050) の運用状況のご報告 各ファンドの運用経過 1ページ 7ページ 13ページ 19ページ 25ページ 31ペー

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

2018年度年金資産運用状況(速報).pdf

 

ジャパン ゴールドファンド Ⅱ( ブル 2 倍型 ) 運用経過 基準価額等の推移について 期首 :11,205 円 償還時 :10,439 円 01 銭 騰落率 : 6.8%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因わが国の金先物取引を積極的に活用し 日々の基準価額の値動きがわが国の金先物取

<4D F736F F D F4390B3817A4D42418C6F896390ED97AA8D758B60985E814091E63289F AE8E9197BF E646F63>


平成 29 年度 厚生年金保険法第七十九条の八第二項に基づく国家公務員共済組合連合会にかかる管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果 概要 平成 30 年 12 月 財務省主計局給与共済課

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

当期の 1 口当たり純資産価格等の推移について 運用経過 第 4 期末の1 口当たり純資産価格 : 8,906 円第 5 期末の1 口当たり純資産価格 : 8,373 円第 5 期中の1 口当たり分配金合計額 : 2 円騰落率 : 3.52% ( 注 1) 課税前分配金再投資換算 1 口当たり純資産

平成23年11月1日

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目 次 運用全般について 1. 基本ポートフォリオと運用資産構成 2. の推移 3. 運用資産額 責任準備金 利益剰余金 繰越欠損金の推移 各運用資産について 4. 国内債券 ( 簿価 ) 資産 ( 満期保有目的 ) 5. 融資経理貸付金 6. 生命保険資産 7. 委託運用資産 ( 国内株式 国内債

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

有価証券等の情報(会社計)162 満期保有目的の債券 がを超えるもの がを超えないもの 公社債 435, ,721 31, , ,565 29,336 外国証券 ( 公社債 ) 1,506,014 1,835, ,712 1,493,938 1,778

金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係

運営管理機関 : ろうきん DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 2 安定 成長型 3 成長型 一般社団法人投資信託協会分類 DIAM バランス ファンド <DC 年金 >1 安定型 : 追加型投信 / 内外 / 資産複合 / インデックス型 DIAM バランス ファンド <DC

【34】今日から使える「リスクとリターン」_1704.indd

162 有価証券等の情報(会社計 満期保有目的の債券 ( 単位 : 百万円 ) がを超えるもの がを超えないもの )合計 2,041,222 2,440, ,058 1,942,014 2,303, ,434 責任準備金対応債券 ( 単位 : 百万円 ) が貸借対照表 公社債

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

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日本円単位型特別勘定月次運用レポート 単位型特別勘定の運用方針等 2018 年 12 月末現在 主として円建ての債券に投資することにより 満期時の所定の金額の確保を目指しながら 中長期的に高い投資成果をあげることを目標とします 基本保険金額と同額の成果を目指す 安定運用部分 と 株式市場の環境に応じ

 

WTI 原油先物ファンド ( ロング ポジション ) 運用経過 基準価額等の推移について 第 8 期首 :3,116 円 第 8 期末 :2,385 円 ( 既払分配金 0 円 ) 騰落率 : 23.5%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因米国の原油先物取引を積極的に活用し 日々の基準

公的年金 運用益 15 兆円株上昇で過去最高昨年度 朝日新聞 2015 年 7 月 11 日 厚生年金と国民年金の積立金の運用益が2014 年度は15 兆 2922 億円に上った 積立金の自主運用を始めた01 年度以降の最高益を記録 昨年 10 月末に株式で運用する比率を高めたことが背景にある 年金

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CONTENTS Nomura Fund August / September vol

(4) 資産運用の実績 ( 一般勘定 ) ア. 資産の構成 ( 単位 : 百万円 %) 金額占率金額占率 現預金 コールローン 394, , 買 現 先 勘 定 223, , 商 品 有 価 証 券 金 銭 の 信 託 有 価 証

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1

引受保険会社 東京都港区白金 お問合せ先 : カスタマーサービスセンター Tel アクサ生命ホームページ 特別勘定 ( 世界分散型 30AF) 月次運用実績レポート 2016 年 11 月 利用する

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運用経過の説明 1 基準価額等の推移 24, , , , , 第 15 期首 2015/2 純資産総額 ( 億円 )( 右軸 ) 基準価額 ( 円 )( 左軸 ) 分配金再投資基準価額 (

第一の変額年金フェアウェイ災害 3 割加算型変額年金保険運用状況一覧 特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 12 月 ) ライフサイクル30 型 組入 :DIAMライフサイクル ファンドVA1( 安定型 ) 騰落率基準価額 ライ

運用経過の説明 1 基準価額等の推移 16,000 14,000 12,000 10,000 8, ,000 第 7 期首 / /2 第 7 期末 純資産総額 ( 億円 )( 右軸 ) 基

 

WTI 原油先物ファンド ( ロング ポジション ) 運用経過 基準価額等の推移について 第 9 期首 :2,385 円 第 9 期末 :3,585 円 ( 既払分配金 0 円 ) 騰落率 : 50.3%( 分配金再投資ベース ) 基準価額の主な変動要因米国の原油先物取引を積極的に活用し 日々の基準

平成11年度決算:計数資料

特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 12 月 ) 日本株式型 (M225) 組入投資信託:MHAM 株式インデックスファンド225VA 騰落率基準価額 世界債券型 (MGB1) 組入投資信託:DIAMグローバル ボンド

受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

第一の変額年金フェアウェイ災害 3 割加算型変額年金保険運用状況一覧 特別勘定の運用状況一覧 (2018 年 10 月 ) ライフサイクル30 型 組入 :DIAMライフサイクル ファンドVA1( 安定型 ) 騰落率基準価額 ライ

企業年金における資産運用の状況 2015年度年次報告書.pdf

( )

○ 資産運用状況(平成15年度)

第101期(平成15年度)中間決算の概要

当ページは 利用する投資信託の委託会社による運用報告を アクサ生命保険株式会社が提供するものであり 内容に関して アクサ生命保険株式会社は一切責任を負いません 運用環境 日本株式市場 日本株式市場は上昇し TOPIX( 東証株価指数 ) は前月末比 +5.49% の 1, ポイントで月

 

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平成 29 第 2 運用状況 年金積立金管理運用独立行政法人年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業ごとの業務概況書のほか ごとに運用状況の公表を行うものです 収益は 各期末時点での時価に基づく評価であるため 評価損益を含んでおり 市場の動向によって変動するものであることに留意が必要です 平成 29 第 2 市場運用開始以降 ( 平成 13 ~ 平成 29 第 2 ) 収益率 ( 収益額 ) +2.97%( 期間収益率 ) +4 兆 4,517 億円 ( 期間収益額 ) うち 利子 配当収入は 5,739 億円 +3.20%( 年率 ) +62 兆 9,272 億円 ( 累積収益額 ) うち 利子 配当収入は 29 兆 5,564 億円 運用資産額 156 兆 8,177 億円 ( 平成 29 第 2 末現在 ) 市場運用開始後の収益率と累積収益額 ( 平成 13 ~ 平成 29 第 2 ) 億円 21.00% 18.00% 収益率 ( ) 累積収益額 629,272 700,000 600,000 15.00% 500,000 12.00% 400,000 9.00% 300,000 6.00% 200,000 3.00% 100,000 0.00% 0-3.00% -100,000-6.00% -200,000-9.00% 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29-300,000 ( 注 1) 当法人が管理 運用している資産は 市場運用を行っている資産 ( 以下 市場運用分 という ) と満期保有としている財投債になります 市場運用分は時価評価 財投債は償却原価法 (XX) による評価により管理 運用を行っています ( 注 2) 収益率は 市場運用分と財投債の投下元本平均残高等で加重平均により算出しています ( 注 3) 期間収益率及び期間収益額は 前期末から比較したものです ( 以下のページにおいても同様です ) ( 注 4) 市場運用開始以降の収益率 ( 年率 ) は 前までの各の収益率及び今の今までの収益率を用いて幾何平均により算出しています ( 注 5) 累積収益額は 前までの各の収益額に 今の今までの収益額を加えたものです - 1 -

1. 平成 29 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 : 日銀の金融緩和が継続される中 期初から 9 月上旬にかけては 北朝鮮のミサイル発射や核実験に伴う地政学的リスクの高まりなどから 10 年国債利回りは一時的にマイナスまで低下しました その後 株価指数の上昇 円安ドル高から 10 年国債利回りは上昇に転じたものの 期を通して見ると 10 年国債利回りはわずかに低下しました 国内株式 : 期初から 9 月上旬にかけては 米国金利の低下に加えて 北朝鮮のミサイル発射や核実験に伴う地政学的リスクの高まりなどから円高ドル安となり 良好な企業業績にもかかわらず 上値の重い展開となりました その後 米国株式の上昇 円安ドル高により 株価指数は大幅に上昇しました 外国債券 : 米国 10 年国債利回りは 9 月上旬にかけてはハリケーンによる景気への懸念などから下落しましたが その後 米国株式の上昇 堅調な経済指標などから上昇に転じ 期を通じて見るとわずかに上昇しました ドイツ 10 年国債利回りは ECB( 欧州中央銀行 ) の資産購入プログラムの縮小を先読みする動きで上昇しましたが 8 月から 9 月中旬にかけては地政学的リスクの高まりを受けて低下し 期を通じて見ると概ね横ばいとなりました 為替は 期初対比 円安となりプラス寄与となりました 外国株式 : 米国株式は 地政学的リスクの高まりやハリケーンによる景気への影響を懸念して下落する場面もありましたが 堅調な経済指標 良好な企業業績 景気に配慮した金融緩和正常化への信頼感から上昇基調で推移しました ドイツ株式は 8 月末にかけてはユーロ高による企業業績減速懸念から下落しましたが 9 月以降はユーロ高が一服したことから上昇しました 為替は 期初対比 円安となりプラス寄与となりました 参考指標 平成 29 年 3 月末 平成 29 年 6 月末 平成 29 年 7 月末 平成 29 年 8 月末 平成 29 年 9 月末 国内債券 10 年国債利回り (%) 0.07 0.09 0.08 0.01 0.06 国内株式外国債券 TOPIX 配当なし ( ポイント ) 1,512.60 1,611.90 1,618.61 1,617.41 1,674.75 日経 225 ( 円 ) 18,909.26 20,033.43 19,925.18 19,646.24 20,356.28 米国 10 年国債利回り (%) 2.39 2.30 2.30 2.12 2.34 ドイツ10 年国債利回り (%) 0.33 0.47 0.54 0.36 0.46 NYダウ ( ドル ) 20,663.22 21,349.63 21,891.12 21,948.10 22,405.09 外国株式 ドイツDAX ( ポイント ) 12,312.87 12,325.12 12,118.25 12,055.84 12,828.86 上海総合指数 ( ポイント ) 3,222.51 3,192.43 3,273.03 3,360.81 3,348.94 為替 ドル / 円 ( 円 ) 111.43 112.36 110.50 110.06 112.57 ユーロ / 円 ( 円 ) 119.18 128.15 130.27 130.85 133.07 ベンチマーク収益率 国内債券 複合ベンチマーク収益率 平成 29 年 7 月 ~9 月 平成 29 年 4 月 ~9 月 NOMURA-BPI 除く ABS 0.18% 0.20% 国内株式 TOPIX 配当込み外国債券 シティ世界国債インデックス ( 除く日本 円ベース ) 参考 シティ世界国債インデックス ( 現地通貨ベース ) 0.38% 1.10% 外国株式 MSCI ACWI ( 除く日本 円ベース ) 0.15% 4.74% 2.46% 5.58% 0.12% 11.82% 7.34% 11.08% 参考 MSCI ACWI ( 除く日本 現地通貨ベース ) 4.47% 7.60% - 2 -

市場インデックスの推移 ( 平成 29 第 2 ) 105 110 外国債券 (WGBI) 105 外国株式 (MSCI ACWI) 100 国内債券 (NOMURA-BPI 除く ABS ) 95 6 月末 (= 期初 ) 7 月末 8 月末 9 月末 100 95 国内株式 (TOPIX( 配当込み )) 6 月末 (= 期初 ) 7 月末 8 月末 9 月末 市場インデックスの推移 ( 平成 29 第 1~2 ) 110 115 105 外国債券 (WGBI) 110 国内株式 (TOPIX( 配当込み )) 105 100 国内債券 (NOMURA-BPI 除く ABS ) 100 外国株式 (MSCI ACWI) 95 3 月末 (= 期初 ) 6 月末 9 月末 95 3 月末 (= 期初 ) 6 月末 9 月末 9 月末 - 3 -

2. 運用資産別の構成割合 ( 年金積立金全体 ) 第 2 末 ( 平成 29 年 9 月末 ) ( 年金積立金全体 ) 構成割合 運用資産別の構成割合 ( 年金積立金全体 ) 短期資産 9.10% 国内債券 28.50% 外国株式 国内株式 外国債券 24.35% 14.02% 24.03% 国内債券 28.50% 外国株式短期資産 24.03% 9.10% 合 計 100.00% 外国債券 14.02% 国内株式 24.35% ( 注 1) 上記数値は四捨五入のため 各数値の合算は合計値と必ずしも一致しません ( 注 2) 年金積立金全体とは 年金特別会計で管理する積立金 ( 平成 29 年 9 月末で約 4.5 兆円 ) を含みます なお 基本ポートフォリオは 年金特別会計で管理する積立金を含めた年金積立金全体に ( 注 2) 対し 国内債券 35%(±10%) 国内株式 25%(±9%) 外国債券 15%(±4%) 外国株式 25%(±8%) です ( 注 3) オルタナティブ資産の年金積立金全体に占める割合は 0.10%( 基本ポートフォリオでは上限 5%) です ( 注 4) 管理積立金 ( 厚生年金保険法第 79 条の 6 第 1 項に規定する管理積立金をいう 以下 厚生年金分 という ) に係る運用資産別の構成割合は 上記の年金積立金全体に係る構成割合と (XX) 同じ比率です - 4 -

( 参考資料 1) 平成 29 第 2 運用状況 運用資産全体 平成 28 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 第 1 第 2 第 3 第 4 収益率 (%) 収益額 ( 億円 ) 利子 配当収入 ( 億円 ) 運用資産額 ( 億円 ) -3.88 1.84 7.98 0.21 5.86 3.54 2.97 6.58-52,342 23,746 104,971 2,988 79,363 51,153 44,517 95,669 (-49,088) (22,271) (98,465) (2,804) (74,482) (48,095) (41,864) () () (89,968) 8,342 5,102 6,690 5,200 25,334 9,016 5,739 14,756 (7,823) (4,785) (6,276) (4,880) (23,776) (8,477) (5,397) () () (13,876) 1,297,012 1,320,751 1,448,036 1,449,034 1,449,034 1,491,987 1,568,177 1,568,177 (1,216,375) (1,238,686) (1,358,278) (1,359,916) (1,359,916) (1,402,789) (1,474,723) () () (1,474,723) 参考 ( 市場運用分 ) ( 財投債 ) 平成 29 平成 29 平成 28 平成 28 第 1 第 2 第 1 第 2 修正総合収益率 (%) 5.94 3.57 2.99 時間加重収益率 5.93 3.58 2.96 収益率 (%) 1.77 0.45 0.45 総合収益額 ( 億円 ) 運用資産額 ( 億円 ) 78,899 51,081 44,455 464 72 62 収益額 ( 億円 ) (74,047) (48,027) (41,805) (436) (68) (58) 1,432,562 1,477,777 1,556,208 16,472 14,210 11,969 運用資産額 ( 億円 ) (1,344,457) (1,389,429) (1,463,468) (15,459) (13,360) (11,256) ( 注 1) 市場運用分は時価による評価 財投債は償却原価法による評価に未収収益を含めたものにより算出しています ( 注 2) 収益率及び収益額は 運用手数料等控除前のものです また 各期間の収益率は期間率 平成 28 は年率です ( 注 3) カッコ内は厚生年金分の値です 寄託金の元本に応じて按分しています なお 収益率は按分後も同じ値なので特記していません - 5 -

収益率の状況 運用資産全体 平成 28 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 収益率 (%) 5.86 3.54 2.97 6.58 参考 ( 市場運用分 ) 平成 28 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 修正総合収益率 (%) 5.94 3.57 2.99 6.64 平成 28 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 時間加重収益率 (%) 5.93 3.58 2.96 6.64 国内債券 -0.85-0.01 0.16 0.15 国内株式 14.89 6.59 4.79 11.69 外国債券 -3.22 4.45 2.49 7.05 外国株式 14.20 5.48 5.55 11.33 ( 財投債 ) 平成 28 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 収益率 (%) 1.77 0.45 0.45 0.89 ( 注 1) 収益率は 運用手数料等控除前のものです また 平成 29 の各期間及びは期間率 平成 28 は年率です ( 注 2) 厚生年金分の収益率は 按分後も同じ値なので特記していません - 6 -

収益額の状況 運用資産全体 収益額 ( 億円 ) 参考 ( 市場運用分 ) 総合収益額 ( 億円 ) 国内債券国内株式外国債券外国株式短期資産 平成 28 79,363 平成 28 78,899-3,958 45,546-5,962 43,273 0 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 51,153 44,517 95,669 (48,095) (41,864) () () (89,968) 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 51,081 44,455 95,535 (48,027) (41,805) () () (89,842) -14 748 733 (-14) (703) () () (690) 23,161 17,959 41,120 (21,776) (16,888) () () (38,669) 8,809 5,399 14,209 (8,283) (5,077) () () (13,362) 19,124 20,349 39,473 (17,981) (19,136) () () (37,121) 1 0 1 (0) (0) (0) () (1) ( 財投債 ) 平成 28 収益額 ( 億円 ) 464 平成 29 第 1 第 2 第 3 第 4 72 62 134 (68) (58) () () (126) ( 注 1) 上記数値は四捨五入のため 各数値の合算は合計値と必ずしも一致しません ( 注 2) 収益額は 運用手数料等控除前のものです ( 注 3) カッコ内は厚生年金分の値です 寄託金の元本に応じて按分しています - 7 -

運用実績推移 市場運用開始後の収益率と累積収益額 ( 平成 13 ~ 平成 29 第 2 ) 億円 21.00% 18.00% 収益率 ( ) 累積収益額 629,272 700,000 600,000 15.00% 500,000 12.00% 400,000 9.00% 300,000 6.00% 200,000 3.00% 100,000 0.00% 0-3.00% -100,000-6.00% -200,000-9.00% 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29-300,000 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 4-9 月 独法設立後 (18~29 第 2 ) 市場運用開始後 (13~29 第 2 ) 収益額 ( 億円 ) 収益率 -5,874-24,530 48,916 26,127 89,619 39,445-55,178-93,481 91,850-2,999 26,092 112,222 102,207 152,922-53,098 79,363 95,669 495,015 629,272-1.80% -5.36% 8.40% 3.39% 9.88% 3.70% -4.59% -7.57% 7.91% -0.25% 2.32% 10.23% 8.64% 12.27% -3.81% 5.86% 6.58% 3.40% 3.20% ( 注 1) 収益額及び収益率は 運用手数料等控除前です ( 注 2) 四捨五入のため 各数値の合算は合計と必ずしも一致しません - 8 -

( 参考資料 2) 資金運用に関する専門用語の解説 時間加重収益率時間加重収益率は 時価に基づく運用収益に基づき 運用機関が自ら決めることができない運用元本の流出入の影響を排除して求めた収益率であり その運用実績とベンチマーク収益率 ( 市場平均収益率 ) との比較により 運用能力を評価することが可能となります 管理運用法人では 時間加重収益率の市場平均対比での超過収益率を測定し 運用行動の自己評価と 運用受託機関の定量評価に使用しています ( 計算式 ) 時間加重収益率は 次の式により日次の収益率から月次の収益率を算出し n 期間の収益率を算出したものです 1 日次の収益率 = { 当日時価総額 / ( 前日時価総額 +( 当日の資金追加額 - 当日の資金回収額 )) } -1 2 月次の収益率 =(1+r 1 )(1+r 2 ) (1+r n )-1 r= 日次収益率 3n 期間の収益率 =(1+R 1 )(1+R 2 ) (1+R n )-1 R= 月次収益率 修正総合収益率運用成果を測定する尺度の 1 つです 総合収益率では 収益に時価の概念を導入していますが これに加え 投下元本に時価の概念を導入して算定した収益率です 算出が比較的容易なことから 運用の効率性を表す時価ベースの資産価値の変化を把握する指標として用いられます ( 計算式 ) 修正総合収益率 ={ 売買損益 + 利息 配当金収入 + 未収収益増減 ( 当期末未収収益 - 前期末未収収益 ) + 評価損益増減 ( 当期末評価損益 - 前期末評価損益 )} / ( 投下元本平均残高 ) 投下元本平均残高 参照 償却原価法債券を額面金額よりも低い金額又は高い金額で取得した場合 差額が発生しますが これらの差額を償還期までに毎期 一定の方法で収益又は費用に加減する評価方法です 総合収益額総合収益額は 実現収益額に加え資産の時価評価による評価損益を加味することにより 時価に基づく収益把握を行ったものです ( 計算式 ) 総合収益額 = 売買損益 + 利息 配当金収入 + 未収収益増減 ( 当期末未収収益 - 前期末未収収益 ) + 評価損益増減 ( 当期末評価損益 - 前期末評価損益 ) - 9 -

投下元本平均残高期初の運用資産時価に期中に発生した資金追加 回収 (= キャッシュフロー ) の加重平均を加えたものです 総合収益額を発生させた元手がいくらであったかを表します 管理運用法人では 市場運用資産については 時価主義 発生主義の会計処理を行います 従って 初元本には前末評価損益と前末未収収益を含み 初元本は初運用資産時価と一致します ( 計算式 ) 投下元本平均残高 = 期初の運用資産時価 + キャッシュフローの加重平均 キャッシュフローの加重平均 = i (i 番目のキャッシュフロー i 番目のキャッシュフロー発生時から期末までの日数 / 期中 の合計日数 ) ベンチマーク運用成果を評価する際に 相対比較の対象となる基準指標のことをいい 市場の動きを代表する指数を使用しています 管理運用法人で採用している各運用資産のベンチマークは以下のとおりです 国内債券 NOMURA-BPI 除く ABS NOMURA-BPI 国債 NOMURA-BPI/GPIF Customized 及び NOMURA 物価連動国債インデックス ( フロアあり ) の複合インデックス ( それぞれの運用金額による構成比で加重平均したもの ) 国内株式 TOPIX( 配当込み ) 外国債券シティ世界国債インデックス ( 除く日本 ヘッジなし 円ベース, WGBI) 外国株式 MSCI ACWI( 除く日本 円ベース 配当込み 管理運用法人の配当課税要因考慮後 ) * NOMURA-BPI 除く ABS 野村證券金融工学研究センターが作成 発表している国内債券市場のベンチマークです 平成 20 年 4 月から 代表的なベンチマークである NOMURA-BPI 総合の中に新たに資産担保証券 (ABS) が組み込まれましたが NOMURA-BPI 除く ABS は 同ベンチマークから ABS を除いたベンチマークです * NOMURA-BPI 国債野村證券金融工学研究センターが作成 発表している国債のベンチマークです * NOMURA-BPI/GPIF Customized 管理運用法人がキャッシュアウト等対応ファンドに移管し 満期まで保有することとした公募利付債について 野村證券金融工学研究セ - 10 -

ンターが投資収益率を指数化したベンチマークです * NOMURA 物価連動国債インデックス ( フロアあり ) 野村證券金融工学研究センターが作成 発表している 日本国が発行した物価連動国債のみを対象とするベンチマークです * TOPIX( 配当込み ) 東京証券取引所が作成 発表している国内株式の代表的なベンチマークです 東証第一部の基準時の時価総額を 100 として その後の時価総額を指数化したものです * シティ世界国債インデックス ( 除く日本 ヘッジなし 円ベース, WGBI) シティグループ グローバル マーケッツ インクが作成 発表している世界国債のベンチマークです 時価総額につき一定基準を満たす国の国債について 投資収益率を指数化したものであり 国際債券投資の代表的なベンチマークです * MSCI ACWI( 除く日本 円ベース 配当込み 管理運用法人の配当課税要因考慮後 ) MSCI Inc が作成する日本を除く先進国及び新興国で構成された株式のベンチマークです ベンチマーク収益率ベンチマークの騰落率 いわゆる市場平均収益率のことです 運用収益率の絶対値の高低による評価は 投資環境の違いを反映せず 運用期間が異なる場合に横並びの比較が不可能です しかし 投資環境を反映する基準指標の騰落率に対してどの程度収益率が上回ったか ( 超過収益率 ) を算出することにより 運用期間の異なるものの横並び比較が可能となります ただし ベンチマーク収益率は 市場平均収益率を示す理論値であるため 取引に係る売買手数料等の取引コストは考慮されていません - 11 -