第 3 章計画の基本的な考え方 第 1 節制度改正のポイント 平成 30 年度以降の介護保険制度の主な改正内容は 次のとおりです (1) 介護保険施設に 介護医療院 の創設 ( 平成 30 年 4 月から ) 要介護者に対して 長期療養のための医療 と 日常生活の世話 ( 介護 ) を一体的に提供す

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まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

<4D F736F F D DC08E738D8297EE8ED2959F8E838C7689E EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E65F E646F6378>

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

1102 請求誤りによる実績取り下げ 1109 時効による保険者申立ての取り下げ 1112 請求誤りによる実績取り下げ ( 同月 ) 1129 時効による公費負担者申立ての取り下げ 1142 適正化 ( その他 ) による保険者申立の取り下げ 1143 適正化 ( ケアプラン点検 ) による保険者申

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

2 居宅サービス事業所の状況

負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

4 小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 通い を中心として 利用者の様態や希望などに応じ 随時 訪問 や 泊まり を組み合わせてサービスを提供することにより 在宅生活の継続を支援するサービスです 介護予防小規模対機能型居宅介護は 介護予防を目的とした小規模多機能型居宅介護で 要支

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

6 基本理念及び基本目標 第 11 節 (1) 基本理念 すべての人が人間として尊ばれ 生きがいを持ち 心豊かに 安全に安心して暮らせる長寿社会の実現 (2) 基本目標 1 生涯をいきいきと暮らせる健康づくり ~ 健康寿命の延伸を目指して~ 2 社会参加と生きがいづくりの推進 3 地域における自立し

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又


通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

Microsoft Word - 3

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考


Microsoft Word - Ⅰ-7_(資料7)_留意事項_

介護保険事業状況報告 ( 全国計 ) 第 1 表第 1 号被保険者のいる世帯数 ( 単位 : 世帯 ) 前年度末現在当年度中増当年度中減当年度末現在 23,856,459 1,319, ,241 24,261,177 第 2 表第 1 号被保険者数 ( 単位 : 人 ) 年齢区分 前年度

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= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

Microsoft Word - ●【本編】おおた高齢者施策推進プラン180313 《最終校正》

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Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

PowerPoint プレゼンテーション

第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

6. 介護給付費等の過誤処理について

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住所地特例に係る事務の見直しの概要について Ⅱ- 資料 2 本事務は 介護予防 日常生活支援総合事業の実施時期に係わらず 平成 27 年 4 月から 全ての市町村において必要な事務であるので 留意されたい 1. 平成 27 年 4 月からの住所地特例に係る事務の見直しの概要 住所地特例の対象施設にサ

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

様式第九(附則第二条関係)

区分

高齢者サービスのしおり

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

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スライド 1

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Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

人口構造の変化 1

8_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用について

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

第 6 期ひろしま高齢者プランにおける介護サービス基盤整備について 介護保険課 1 目指す方向 高齢者が介護や支援が必要になっても, できる限り住み慣れた地域で自立した生活が継続できるよう, 必要に応じ適切なサービスが提供できる地域包括ケアに対応した介護サービス基盤が, 市町の方針や地域の実情に応じ

2 介護サービス量の見込み 在宅での生活を継続するための居宅サービスや地域密着型サービスと自宅での介護が困難な 人のための施設サービスを提供しています 今後も 必要とするサービスを適切に受けられるように サービス供給量の確保に努めます (1) 介護予防サービス / 居宅サービス在宅における自立した生

都市部の高齢化対策に関する検討会資料

請求事業者保険者付費明者細)給欄象地特例対請求額集計欄様式第二 ( 附則第二条関係 ) 居宅サービス 地域密着型サービス介護給付費明細書 ( 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハ 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハ 福祉用具貸与 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 夜間対応型訪問介護 地域密着

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Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

別紙2

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地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

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社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

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( 単位 : 人 ) 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 2020 年度 2025 年度 ( 平成 24 年度 ) ( 平成 25 年度 ) ( 平成 26 年度 ) 総人口対前年度比高齢者人口対前年度比うち65 歳 ~74 歳対前年度比うち75 歳 ~8

小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能 区分変更 ( 要介護 1~ 要介護 5 の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 型居宅介護く ) 区分変更 ( 要介護 要支援 ) サービス提供日 サービス事業所の変更 ( 同一サービス種類のみ ) ( 通い 訪問又は宿泊 ) 事業 ( 指定有効期間 ) 受給資

平成29 年度介護報酬改定による介護職員処遇改善加算の拡充について【介護保険最新情報Vol.580】(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H )

神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援変更日 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定有効期間 ) 事業所指定効力停止の

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正誤表

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 保険料 ) 第 1 号保険料の多段階化 軽減強化 (から ) 第 6 期保険料については 国の標準段階が 6 段階から 9 段階 ( 第 1 段階 第 2 段階の統合 ) に見直されますが 横浜市においては 第 5 期同様に第 1 段階 第 2 段階を区

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介護給付費請求に係る留意事項

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

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みんなではぐくむ介護保険

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

スライド 1


平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

みえ働きやすい介護職場取組宣言事業所募集要項 1 事業概要 自ら職場環境の改善に積極的に取り組んでいる福祉 介護事業所を宣言方式で募集し 証明した事 業所の宣言内容等をホームページで公表することで 働きやすい介護職場の環境整備と介護職場に対 するイメージアップを図り 新規就労の促進 介護職員の定着な

多摩市介護保険事業所調査についてのお願い 平素より 多摩市の介護保険行政にご理解と ご協力をいただきありがとうございます このご査は 多摩市の高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画の改定や実効性のある福祉施策の展開を図るための基礎資料として活用するために実施するものです お忙しいところ誠に恐縮に存じま

第 2 章高齢者を取り巻く状況 1. 人口構成と高齢化の状況 本市の総人口をみると 平成 24 年は 53,334 人 平成 29 年は 53,952 人と年々増加しています また 年齢 3 区分別にみると 0~14 歳の年少人口及び 15~64 歳の生産年齢人口は減少傾向にあるのに対し 65 歳以

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障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

第 1 章計画の策定にあたって 2 計画の課題 (1) 地域包括ケアシステムの基本的理念と深化 推進 地域包括ケアシステム とは 地域の実情に応じて 高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 ( 要介護状態若しくは要支援状

サービスの種類要支援 1 2 の方要介護 1~5 の方 3 訪問介護 ( ホームヘルプ ) 介護予防訪問介護 利用者が自力では困難な行為について 同居家族の支援や地域の支えあい 支援サービスなどが受けられない場合には ホームヘルパーによるサービスを行います ホームヘルパーが居宅を訪問し 入浴 排泄

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総論 第 3 章計画の基本的な考え方 第 1 節制度改正のポイント第 2 節介護保険給付サービス見込量の積算のポイント第 3 節平成 37 年度 (2025 年度 ) の推計 1 人口推計 2 要介護 ( 要支援 ) 認定者数の推計 3 ひとり暮らし高齢者及び認知症高齢者の推計 4 介護人材の推計 5 介護給付費の推計 6 介護保険料の推計第 4 節計画の基本理念と基本目標 1 鶴ヶ島市の基本理念 2 基本目標 3 重点施策第 5 節日常生活圏域の状況 1 圏域設定の方針 2 日常生活圏域の設定 3 日常生活圏域と担当する地域包括支援センター 4 日常生活圏域別における介護保険サービス事業所 老人福祉施設等 5 地域包括支援センターの概要 6 地域密着型サービスの概要

第 3 章計画の基本的な考え方 第 1 節制度改正のポイント 平成 30 年度以降の介護保険制度の主な改正内容は 次のとおりです (1) 介護保険施設に 介護医療院 の創設 ( 平成 30 年 4 月から ) 要介護者に対して 長期療養のための医療 と 日常生活の世話 ( 介護 ) を一体的に提供する新たな施設 介護医療院 が創設されます (2) 共生型サービス の創設 ( 平成 30 年 4 月から ) 高齢者と障害児者が同じ事業所でサービスを利用できる 共生型サービス が創設されます 介護保険事業所または障害福祉サービス事業所は 他方の事業所の指定を受けやすくなります (3) 居宅介護支援事業所の指定権限の変更 ( 平成 30 年 4 月から ) 居宅介護支援事業所の指定権限が埼玉県から市に移譲されます なお 介護支援専門員に対する指導権限は従来どおり埼玉県が行います (4) 介護保険適用除外施設の住所地特例の見直し ( 平成 30 年 4 月から ) A 市の方が B 市の障害者支援施設に入所し その後 C 市の介護保険施設に入所した場合の保険者は B 市でしたが 住所地特例の見直しにより A 市が保険者となる仕組みになります よって 介護給付費は A 市が負担することとなります (5) 調整交付金の交付基準の変更 ( 平成 30 年 4 月から ) 国からの調整交付金は 被保険者の所得水準 と 65 歳から 74 歳の高齢者と 75 歳以上の高齢者の比率 により交付率が決定されます 被保険者の所得水準 の考え方は変更となりませんが 65 歳から 74 歳の高齢者と 75 歳以上の高齢者の比率 は細分化され 65 歳から 74 歳の高齢者 75 歳から 84 歳の高齢者 85 歳以上の高齢者の比率 となります (6) 一定以上の所得がある方の利用者負担の変更 ( 平成 30 年 8 月から ) 介護保険サービスを利用した場合 1 割又は 2 割であった利用者負担割合が 一定以上の所得のある方は 3 割負担となります 3 割負担は 本人の合計所得金額が 220 万円以上で かつ年金収入とその他の合計所得金額の合算が単身世帯で 340 万円以上 2 人以上世帯で 463 万円以上の方が対象となります

(7) 高額医療 高額介護合算サービス費の限度額変更 ( 平成 30 年 8 月から ) 医療保険と介護保険における 1 年間 ( 毎年 8 月 1 日 ~ 翌年 7 月 31 日まで ) の自己負担の合算額が一定額を超えたときに支給される 高額医療 高額介護合算サービス費 に新しい所得区分と上限額が設定されます 現役並み所得者のうち 課税所得 380 万円以上 690 万円未満の方と 課税所得 690 万円以上の方は限度額が変更されます (8) 福祉用具貸与の見直し ( 平成 30 年 10 月から ) 国が貸与商品の全国平均貸与価格を公表します レンタル業者は福祉用具を貸与する際に 全国平均貸与価格と レンタル業者の貸与価格の両方の提示と説明が義務づけられます また 平成 30 年 4 月からは 機能や価格帯の異なる複数の商品提示が義務付けられます 第 2 節介護保険給付サービス見込量の積算のポイント 第 7 期介護保険事業計画では 埼玉県地域保健医療計画と介護保険事業計画との整合性を図るという視点から 医療的処置の必要性が低い慢性期の入院患者の一部については 入院治療ではなく 在宅医療又は特別養護老人ホームなどの介護施設や在宅介護サービスで対応することとし そのサービス必要量を計画値に反映させています また 要介護認定者を介護するために離職せざるを得ない家族等を無くすために 特別養護老人ホームなどの介護施設や在宅介護サービスにより対応することとし そのサービス見込量も計画値に反映させています これらのサービス見込量は下記のとおりです 医療から介護へ移行するために見込んだサービス量 ( ) は 平成 30 年度からの合計人数 介護サービス 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 介護老人福祉施設 7 人 0 人 ( 7 人 ) 7 人 (14 人 ) (31 人 ) 介護老人保健施設 0 人 5 人 ( 5 人 ) 0 人 ( 5 人 ) ( 5 人 ) 特定施設入居者生活介護 0 人 0 人 ( 0 人 ) 5 人 ( 5 人 ) (15 人 ) 認知症対応型共同生活介護 0 人 0 人 ( 0 人 ) 0 人 ( 0 人 ) ( 8 人 ) 合 計 7 人 5 人 (12 人 ) 12 人 (24 人 ) (69 人 ) 介護離職者を無くすために見込んだサービス量 ( ) は 平成 30 年度からの合計人数 介護サービス 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 介護老人福祉施設 8 人 3 人 (11 人 ) 13 人 (24 人 ) (39 人 ) 介護老人保健施設 0 人 2 人 ( 2 人 ) 0 人 ( 2 人 ) ( 9 人 ) 特定施設入居者生活介護 0 人 0 人 ( 0 人 ) 0 人 ( 0 人 ) ( 3 人 ) 認知症対応型共同生活介護 0 人 0 人 ( 0 人 ) 0 人 ( 0 人 ) (18 人 ) 合 計 8 人 5 人 (13 人 ) 13 人 (26 人 ) (69 人 )

第 3 節平成 37 年度 (2025 年度 ) の推計 団塊の世代の方が 75 歳を迎える平成 37 年度 (2025 年度 ) に向けて 地域包括ケアシステム実現のため中長期的な視野に立った施策の展開を図っていく必要があります ここでは 平成 37 年度の人口 認定者数 ひとり暮らし高齢者数 認知症高齢者数 介護人材数 介護給付費 介護保険料水準を推計します 1 人口推計 市の人口は 減少を続け 平成 37 年度には 69,099 人になると推計しています また 高齢者人口 (65 歳以上人口 ) については増加が見込まれ 平成 37 年度には 21,571 人になると推計しています ( 人 ) 80,000 60,000 40,000 70,053 70,014 69,975 69,099 19,144 19,620 20,096 21,571 24,083 24,116 24,149 24,153 20,000 26,826 26,278 25,730 23,375 0 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 40 歳未満 40~64 歳 65 歳以上 各年度 10 月 1 日現在 ( 人 ) (%) 14,000 13,003 35.00 12,000 11,068 27.3 10,858 28.0 10,648 28.7 31.2 30.00 10,000 9,448 8,076 8,762 8,568 25.00 8,000 20.00 6,000 18.8 15.00 4,000 11.5 12.5 13.5 10.00 2,000 5.00 0 0.00 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 65~74 歳 75 歳以上 高齢化率 後期高齢者比率 日常生活圏域ごとの高齢者人口 (65 歳以上 ) ( 単位 : 人 ) 西部地区 北部地区 東部地区 南部地区 合計 平成 32 年度 5,348 6,143 5,208 3,397 20,096 平成 37 年度 5,743 6,592 5,589 3,647 21,571

2 要介護 ( 要支援 ) 認定者数の推計 高齢者数の増加に伴って 要介護 ( 要支援 ) 認定者数も増加し 平成 37 年度には第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) 及び第 2 号被保険者 (40 歳から 64 歳まで ) を合わせて 4,405 人になると推計しています ( 人 ) 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 4,405 3,085 2,752 2,445 3,306 2,306 2,061 1,835 610 691 779 1,099 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 37 年度 予防給付対象者 ( 要支援 1 2) 介護給付対象者 ( 要介護 1~5) 各年度 10 月 1 日現在 3 ひとり暮らし高齢者及び認知症高齢者の推計 高齢者数の増加に伴って ひとり暮らし高齢者や認知症の高齢者数も増加する と推計しています ( 単位 : 人 ) 平成 32 年度 平成 37 年度 ひとり暮らし高齢者数 3,941 4,230 認知症高齢者数 1,847 2,636 4 介護人材の推計 要介護 ( 要支援 ) 認定者の増加に伴い 介護人材のすそ野の拡大を進めるとともに 一度仕事についた方の定着促進を図る必要があります なお 平成 32 年度に必要とする介護人材は 1,059 人 平成 37 年度に必要とする介護人材は 1,323 人と見込みます

5 介護給付費の推計 高齢者人口 要介護 ( 要支援 ) 認定者数の推計に基づき 第 7 期介護保険事業計画における介護報酬単価等で介護給付費を推計すると 次のとおりになります (1) 介護サービス給付費 サービス種類 平成 37 年度 ( 単位 : 千円 ) 施設サービス 1,550,964 介護老人福祉施設 1,001,170 介護老人保健施設 504,930 介護療養型医療施設 ( 介護医療院 ) 44,864 居宅サービス 3,132,832 訪問介護 494,536 訪問入浴介護 85,878 訪問看護 189,470 訪問リハビリテーション 71,204 居宅療養管理指導 125,793 通所介護 421,793 通所リハビリテーション 588,895 短期入所生活介護 353,855 短期入所療養介護 102,086 福祉用具貸与 205,993 特定施設入居者生活介護 493,329 地域密着型サービス 1,296,307 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 137,490 夜間対応型訪問介護 0 認知症対応型通所介護 0 小規模多機能型居宅介護 164,177 認知症対応型共同生活介護 379,029 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 0 地域密着型特定施設入居者生活介護 0 看護小規模多機能型居宅介護 74,708 地域密着型通所介護 540,903 居宅介護支援サービス 551,128 居宅介護サービス計画 318,289 特定福祉用具購入 11,696 住宅改修 23,037 高額介護サービス 168,072 高額医療合算介護サービス 30,034 特定入所者介護サービス費 186,822 審査支払手数料 3,388 介護サービスの総給付費 (1) 6,721,441

(2) 介護予防サービス給付費 ( 単位 : 千円 ) サービス種類 平成 37 年度 介護予防サービス 190,939 介護予防訪問入浴介護 0 介護予防訪問看護 58,882 介護予防訪問リハビリテーション 8,715 介護予防居宅療養管理指導 10,578 介護予防通所リハビリテーション 42,403 介護予防短期入所生活介護 2,484 介護予防短期入所療養介護 530 介護予防福祉用具貸与 14,576 介護予防特定施設入居者生活介護 52,771 地域密着型介護予防サービス 17,655 介護予防認知症対応型通所介護 0 介護予防小規模多機能型居宅介護 12,182 介護予防認知症対応型共同生活介護 5,473 介護予防支援サービス 31,125 介護予防サービス計画 16,110 特定介護予防福祉用具購入 2,462 介護予防住宅改修 11,524 高額介護予防サービス 477 高額医療合算介護予防サービス 552 特定入所者介護予防サービス費 161 介護予防サービスの総給付費 (2) 239,880 (3) 地域支援事業費 ( 単位 : 千円 ) サービス種類 平成 37 年度 介護予防 日常生活支援総合事業 239,384 包括的支援事業 202,163 任意事業 86,642 地域支援事業費の総給付費 (3) 528,189 (4) 介護保険事業費の合計 サービス種類 平成 37 年度 ( 単位 : 千円 ) 合計 (1+2+3) 7,489,510

6 介護保険料の推計 前記の 高齢者人口 介護給付費等に基づき 第 7 期介護保険事業計画の介護保険料段階等から介護保険料基準額を推計すると 次のとおりになります 平成 37 年度 8,302 円

第 4 節計画の基本理念と基本目標 1 鶴ヶ島市の基本理念 本市では 鶴ヶ島市高齢者福祉計画 第 6 期介護保険事業計画 の考え方を引き継ぎ また団塊の世代の方が 75 歳を迎える平成 37 年度 (2025 年度 ) を見据えて 誰もが安心していきいきと暮らすことのできる地域社会の実現 を基本理念とします 本計画では 高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医療 介護 介護予防 生活支援サービス 住まいが適切に提供される地域包括ケアシステム ( 注 1) の深化 推進を図ります また 医療 介護が切れ目なく提供できる医療 介護の連携 認知症施策の推進及び生活支援サービスの体制整備を進めるとともに 介護が必要になった場合でも適切なサービスが受けられるよう サービス提供体制の充実 強化を図ります さらに 自立支援 重度化防止に向けた介護予防の充実 高齢者の活躍の場の確保及び地域での支え合いの取組みなどを通じて 高齢者のみなさんが元気で生きがいをもって ともに支え合いながら生活することができる仕組みづくりを進めます これまでの公的な福祉サービスは 高齢者 障害者 子どもといった対象者ごとに既存の縦割りのシステムにより対応が図られてきました 今後は 対象者ごとに整備された 縦割り の公的サービスを 丸ごと 総合相談支援を行う体制に向けて検討します また 市民のみなさんが支え合いながら 自分らしく活躍できる地域コミュニティを育成し 公的な福祉サービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる 地域共生社会 ( 注 2) の仕組みづくりを進めます ( 注 1) 地域包括ケアシステム : 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう 医療 介護 介護予防 生活支援 住まいが一体的に提供される仕組みのことです ( 注 2) 地域共生社会 : 制度 分野ごとの 縦割り や 支え手 受け手 という関係を超えて 地域住民や地域の多様な主体が 我が事 として参画し 人と人 人と資源が世代や分野を超えて 丸ごと つながることで 住民一人ひとりの暮らしと生きがい 地域をともに創っていく社会のことです

2 基本目標 基本理念の実現のために 次の 3 つの基本目標を定めます 1 誰もが住み慣れた地域で暮らすために地域包括ケアシス テムの深化 推進を図ります 高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう 医療 介護 介護予防 生活支援サービス 住まいが適切に提供できる地域包括ケアシステムの深化 推進を図ります さらに 地域共生社会の実現に向けて 地域包括ケア の理念を普遍化し 高齢者のみならず 障害者 子どもなど生活上の困難を抱える方への包括的な支援体制の構築を目指していきます 2 誰もが自分らしく安心して暮らすために 地域で支え合う 仕組みづくりを進め 日常生活を支援します 高齢者が住み慣れた地域で安心して日常生活を営むことができるよう 高齢者のニーズに即した多様なサービス供給体制を構築するとともに 地域で支え合う仕組みづくりを進め 日常生活を支援します また 高齢者が尊厳を持って生活を営むことができるよう 人権の尊重を基本とした支援を行います 3 誰もが健康でいきいきと活躍するために 高齢者の活躍の 場を確保します 高齢者が日常生活支援の担い手として活躍していただくことで 支援を必要としている高齢者の多様な生活支援ニーズに応えるとともに 担い手にとっても地域の中で新たな社会的役割を有することにより 生きがいや介護予防にもつながります そのため 高齢者が自身の持つ能力を十分に発揮し 健康でいきいきと自立した日常生活を営むことができるよう 自治会 老人クラブ シルバー人材センター NPO 法人やボランティア団体等と連携して高齢者の活躍の場を確保します

3 重点施策 (1) 地域包括ケアシステムの深化 推進に向けた体制づくりの推進 高齢者の日常生活を支えるため 行政や介護保険事業者だけではなく NP O 法人やボランティア ご近所の方々など多様な主体と連携し 高齢者に必要な支援を身近な地域から提供できる体制を目指します (2) 自立支援を重視した介護予防と重度化防止の取組強化 高齢者がいつまでも元気でいきいきとした生活を送ることができるような 介護予防 重度化防止の取組を展開します 事業者向け研修 地域ケア会議によるケアマネジメント強化や介護予防事業の体制整備を進めるとともに 高齢者自身が自ら介護予防の意識を持っていただくような意識の醸成も図ります また 元気な高齢者が地域で積極的に活躍していただくことが介護予防につながることから 市民主体の介護予防の場を拡充するとともに 自治会 老人クラブ シルバー人材センター NPO 法人やボランティア団体等と連携して高齢者が多様なサービスなどの担い手として活動する場の創出や担い手を養成する研修を実施していきます ケアマネジメント強化のイメージ図 市民への制度周知 理解介護支援専門員の育成介護サービス事業者の育成 鶴ヶ島市地域ケア会議 専門性の高いケアマネジメントの提供

(3) 介護サービスの充実 強化と質的向上 高齢者が介護を必要とする状態になっても できる限り住み慣れた家庭や地域で自立した生活を営むことができるよう 介護離職の防止や介護に取り組む家族等への支援といった観点も踏まえながら 介護サービスの充実 強化を図ります また 介護保険と障害者福祉の両方の制度に新たに位置づけられた 共生型サービス の提供等について より円滑なサービス利用につながるよう検討を進めます 加えて 介護給付費の適正化の取組を進めるとともに 介護サービスに携わる人たちの連携を支援し 介護サービスの質の向上を図ります (4) 在宅医療 介護連携の推進 医療と介護の両方を必要とする高齢者を地域で支えていくためには 在宅医療と介護サービス等の連携が不可欠です 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう 地域の医療 介護の関係者が連携して 在宅医療と介護を一体的に提供する体制づくりを進めます

(5) 認知症施策の推進 認知症高齢者の意思が尊重され 住み慣れた地域で暮らし続けられるよう 医療と連携した早期発見 早期支援の体制づくりを進めます また 認知症の方やその家族の日常生活を支援するため 認知症についての正しい知識と理解の普及に努めます (6) 権利擁護の推進 高齢者の尊厳ある暮らしを守るため 地域包括支援センターを中心に虐待の防止 消費者被害の防止 成年後見制度の活用などを支援します 高齢者への個別支援を行うとともに 消費生活センターや地方法務局等と連携し 消費者被害の防止並びに成年後見制度についての正しい知識や理解の普及に努めます また 市民後見人 を養成し 高齢者の権利を擁護する仕組みづくりを進めます 地域包括ケアシステムの姿 ケアマネジャー 認知症の方

第 5 節日常生活圏域の状況 1 圏域設定の方針 本市は 埼玉県のほぼ中央 都心から直線で 45km 圏にあります 周囲は川越市 坂戸市 日高市と接しています 市内には 関越自動車道 が南北方向に 首都圏中央連絡自動車道 が東西方向に走っており 関越自動車道の 鶴ヶ島インターチェンジ と首都圏中央連絡自動車道の 圏央鶴ヶ島インターチェンジ は 交通の要衝となっています また 鉄道では東武東上線が市の北東部を 東武越生線が市の北西部を走り 市内にある鶴ヶ島駅 若葉駅 一本松駅から都心へのアクセスが容易となっています このように交通に至便な地域であることから 昭和 50 年代 ~60 年代には年間 6,000 人を超える転入者があり 全国でも有数の人口増加都市となりました 近年では 人口の推移はほぼ横ばいから微減となっている一方 団塊の世代 ( 昭和 22 年 ~24 年生まれ ) の割合が多くなっています 本市では 第 6 期介護保険事業計画において日常生活圏域を 3 圏域と定め 地域包括ケアシステムの構築に取り組んできましたが 高齢者数の推移 介護サービス事業所の整備状況 地域包括支援センターの機能強化等を勘案し 第 7 期介護保険事業計画では 4 地区の日常生活圏域を設定します

2 日常生活圏域の設定 日常生活圏域は地理的条件 高齢者人口 交通事情その他社会的条件 介護サ - ビス事業所の整備状況等を勘案して 西部地区 北部地区 東部地区 南部地区 の 4 地区に設定しました 圏域別人口 要介護認定者数 ( 単位 : 人 ) 圏域年度平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度平成 32 年度平成 37 年度 西 部 地 区 北 部 地 区 東 部 地 区 南 部 地 区 特住例所者地 人口 (A) 19,964 19,982 19,972 19,960 19,711 高齢者人口 (B) 4,967 5,095 5,223 5,348 5,743 高齢化率 (B A)(%) 24.88% 25.50% 26.15% 26.79% 29.14% 要介護 ( 要支援 ) 認定者数 584 662 745 836 1,193 要支援 1 2 146 164 186 210 296 要介護 1~5 438 498 559 626 897 人口 (A) 21,174 21,085 21,070 21,059 20,795 高齢者人口 (B) 5,706 5,853 5,999 6,143 6,592 高齢化率 (B A)(%) 26.95% 27.76% 28.47% 29.17% 31.70% 要介護 ( 要支援 ) 認定者数 587 666 749 839 1,199 要支援 1 2 157 177 200 225 318 要介護 1~5 430 489 549 614 881 人口 (A) 18,107 18,067 18,057 18,048 17,820 高齢者人口 (B) 4,856 4,959 5,083 5,208 5,589 高齢化率 (B A)(%) 26.82% 27.45% 28.15% 28.86% 31.36% 要介護 ( 要支援 ) 認定者数 463 525 591 663 946 要支援 1 2 128 144 163 184 260 要介護 1~5 335 381 428 479 686 人口 (A) 10,847 10,919 10,915 10,908 10,773 高齢者人口 (B) 3,139 3,237 3,315 3,397 3,647 高齢化率 (B A)(%) 28.94% 29.65% 30.37% 31.14% 33.85% 要介護 ( 要支援 ) 認定者数 433 492 553 620 885 要支援 1 2 100 113 128 144 203 要介護 1~5 333 379 425 476 682 要介護 ( 要支援 ) 認定者数 89 100 114 127 182 要支援 1 2 11 12 14 16 22 要介護 1~5 78 88 100 111 160 平成 29 年度は 10 月 1 日現在実績 平成 30~32 年度及び平成 37 年度は 各年度 10 月 1 日現在推計

3 日常生活圏域と担当する地域包括支援センター 地域包括支援センターの担当圏域 担当地域包括支援センター日常生活圏域地区名 地域包括支援センターかんえつ 地域包括支援センターいちばんぼし 地域包括支援センターぺんぎん 地域包括支援センターいきいき 西部地区北部地区東部地区南部地区 脚折の一部 ( 脚折才道木 脚折第一 脚折蔵ノ前 脚折第二 脚折山田自治会区域 ) 脚折町一 二 三 四 六丁目 下新田 羽折町 中新田 新町 上新田 町屋脚折の一部 ( 池の台 共栄西第二 県営鶴ヶ島すねおり団地 星和若葉台 共栄中央第一 共栄ニュータウン自治会区域 ) 脚折町五丁目 共栄町 藤金 上広谷の一部 ( 上広谷第二 上広谷第三 共栄東 若葉西自治会区域 ) 鶴ヶ丘上広谷の一部 ( 上広谷第一東 上広谷第一西 上広谷第一南 上広谷第一北 旭 上広谷中央自治会区域 ) 五味ヶ谷 富士見 高倉 三ツ木 三ツ木新町 柳戸町 三ツ木新田 太田ヶ谷 松ヶ丘 南町 日常生活圏域図

4 日常生活圏域別における介護保険サービス事業所 老人福祉施設等 介護保険施設 地域密着型サービス ( 単位 : か所 ) 日常生活圏域西部地区北部地区東部地区南部地区計 介護老人福祉施設 1(140) 2(160) 3(300) 介護老人保健施設 1(108) 1(108) 認知症対応型共同生活介護 ( グループホーム ) 1(18) 2(36) 1(18) 4(72) 小規模多機能型居宅介護 1(29) 1(29) 2(58) 地域密着型通所介護 2 3 2 3 10 居宅介護支援事業者 3 5 3 4 15 居宅系サービス 老人福祉施設等 訪問介護 3 6 3 2 14 訪問看護 3 1 4 通所介護 3 3 3 9 通所リハビリテーション 1 1 2 短期入所施設 ( 生活介護療養介護 ) 1 1 4 6 在宅介護支援センター 1 1 老人福祉センター 1 1 介護付有料老人ホーム 1(63) 2(151) 2(110) 2(110) 7(434) 住宅型有料老人ホーム 1(100) 1(100) サービス付き高齢者向 1(38) 1(60) 2(98) け住宅 平成 29 年 10 月 1 日現在の施設数 定員数を第 7 期介護保険事業計画の日常生活圏域に振り分けています ( ) 内 : 定員数 第 7 期介護保険事業計画では 認知症対応型共同生活介護 ( グループホーム ) は現状の利用定員の継 続を見込みます また 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 地域密着型特定施設入居者生 活介護については 利用定員を見込みません

5 地域包括支援センターの概要 地域包括支援センターは 地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより 地域住民の保健医療の向上 福祉の増進を包括的に支援するための機関として設置されています 地域包括支援センターは 地域包括ケアシステムの構築に向けた中核機関として地域ケア会議の開催をはじめ 在宅医療 介護連携 生活支援体制整備 認知症施策などの各種事業とも連携を図るなど その役割はますます重要となっています このような状況下 地域包括支援センターの機能強化 充実を図り よりきめ細かい高齢者支援を実施するため 第 7 期介護保険事業計画では 1 箇所の地域包括支援センターを新設し 4 センターとします 各地域包括支援センターには 保健師 社会福祉士 主任介護支援専門員の 3 つの専門職を配置し 次の業務を行います (1) 総合相談支援事業 本人 家族 近隣の住民 地域のネットワーク等を通じて 介護に関する相談のほか 福祉や医療などのさまざまな相談を受けて 地域における適切なサービス利用や関係機関につなげるなどの支援を行います (2) 介護予防ケアマネジメント事業 高齢者が要介護状態等となることを予防するため その心身の状況等に応じて 対象者自らの選択に基づき 介護予防支援事業及び介護予防 日常生活支援総合事業が包括的かつ効率的に提供されるように必要な援助を行います (3) 権利擁護事業 高齢者に対する虐待の防止及びその早期発見のための取組や消費者被害の防止など高齢者の権利擁護のために必要な援助を行います (4) 包括的 継続的ケアマネジメント事業 高齢者が暮らしやすい地域にするために 様々な関係機関との連携を図るとともに 介護支援専門員からの様々な相談に応じ 支援を行います (5) 地域ケア会議の充実 高齢者の適切な支援 地域課題の把握及び政策形成等につなげるため 医療 介護等の多職種が協働して高齢者の個別事例を検討する地域ケア会議を定期的に開催します

6 地域密着型サービスの概要 地域密着型サービス は 高齢者が中重度の要介護状態となっても 可能な限り住み慣れた自宅または地域で生活できるようにするため 市町村ごとにサービス提供の拠点が確保されるサービスです このため 地域密着型サービス は 原則としてサービス事業所所在地の住民のみが利用できるものとなります サービスの種類は 以下の通りです (1) 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 (2) 夜間対応型訪問介護 (3)( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 認知症デイサービス ) (4)( 介護予防 ) 小規模多機能型居宅介護 (5) 看護小規模多機能型居宅介護 (6)( 介護予防 ) 認知症対応型共同生活介護 ( グループホーム ) (7) 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 ( 定員 29 人以下の小規模特別養護老人ホーム ) (8) 地域密着型特定施設入居者生活介護 ( 定員 29 人以下の小規模介護専用型有料老人ホーム等 ) (9) 地域密着型通所介護 地域密着型サービス については 今後増加が予想される認知症高齢者への支援の柱となるなど 地域包括ケアシステムの基盤強化に不可欠なことから 財政負担との均衡を図りつつ また介護保険運営審議会の意見等を踏まえたうえで 導入の適否を判断していきます なお 平成 31 年度に看護小規模多機能型居宅介護 1 事業所 平成 32 年度に定期巡回 随時対応型訪問介護看護 1 事業所の増設を予定します さらに 地域密着型サービス事業者に対しては 定期的に指導 監査を実施し 良質なサービス提供の確保に努めます