122 Ⅷ 年金受給者実態調査の概要 本調査は 国家公務員共済組合の年金が受給者の生活にどの様な役割を果たしているか実態を把握し 年金の制度改正等の参考とするため 昭和 49 年度から調査を行っている 平成 20 年度に実施したのは 遺族共済年金及び遺族年金の調査で その調査内容及び集計結果の概要は次のとおりである 1. 調査の概要 (1) 調査の内容出生率の低下 平均寿命の伸びにより 人口の高齢化が急速に進む中で 年金制度の受け持つ役割は非常に重要なものとなっている このような状況のもとで 年金受給者の生活実態を把握するため 世帯収入のうち年金収入の占める割合 家計消費支出等を調査し今後の年金制度の改善等の基礎資料とすることを目的としている (2) 調査対象国家公務員共済組合の遺族共済年金 遺族年金 ( 過去の調査については表 1 参照 ) (3) 調査項目年金受給者の性別 年齢 受給年金額 受給者に係る受給開始年日 他の年金の受給状況 世帯人員 生活費 年金の使途 受給者の就業状況 世帯の収入等 (4) 調査の方法 (a) 抽出方法 無作為抽出 (b) 抽出数 遺族共済年金 遺族年金約 269,200 人のうち6,000 人 (5) 調査実施時期平成 21 年 2 1 日現在 (6) 回収率 50.2%
123 総務省 承認期限 承認 NO. 2 7 4 8 0 平成 21 年 5 31 日まで 国家公務員共済組合年金受給者実態調査 遺族共済年金 遺族年金受給者実態調査票 ( 平成 21 年 2 1 日現在 ) ここには記入しないで下さい財務省主計局給与共済課 (TEL) 03-3581-4111 ( 内線 2408) 問 1 性別 11 1 男 2 女 問 9 あなたの世帯の最近の生活費 ( 現金支出 ) は平均して 1 かどのくらいですか 問 2 年齢 12 満 歳 41 問 3 ( 平成 21 年 2 1 日現在の年齢を書いて下さい ) あなたの受給している年金のことについて書いて下さい 問 10 あなたは毎回受給している遺族共済年金又は遺族年金を日常生活費 ( 食事 衣料費 家賃など ) にどのようにあてていますか 43 (1) (2) 問 4 年金の種類 年金額 ( 年額 ) 1 夫 2 妻 3 父母 4 子供 5 その他 1 遺族共済年金 2 遺族年金 ( 今年度改定された新しい年金額を書いて下さい ) あなたの受給している年金はどなたの死亡によるものですか 22 14 15 十 万 千 十 円 1 大部分をあてている 2 一部分をあてている 3 まったくあてていない 2 又は3に〇を囲んだ人のみ記入して下さい 日常生活費以外に主にどのようなことに使っていますか 44 1 医療費 2 教養娯楽費 3 孫などへのこづかい 4 貯金 5 その他 イ その方が最後に役所をやめたのはいつですか 問 11 あなたは現在収入のある仕事をしていますか 45 23 1 昭和 年 1 仕事をしている 2 仕事をしていない 問 5 その方が亡くなられたのはいつですか 27 1 昭和 国家公務員共済組合の遺族共済年金 遺族年金以外の年金を受給していますか 31 1 受給している 2 受給していない 以下のイ は 1に〇を囲んだ人のみ記入して下さい イそれは次のどの年金 恩給ですか ( 二つ以上ある場合には主なものひとつについて答えて下さい ) 32 年 1 他の共済年金 2 厚生年金 3 国民年金 ( 基礎年金を含みます ) 4 恩給 5 勤めていた会社からの年金 ( 厚生年金基金の年金も含みます ) 6 個人的にかけていた年金 ( 郵便年金 生命保険からの年金 ) 以下のイ は 1 に〇を囲んだ人のみ記入して下さい イ 問 12 あなたの勤務形態は次のうちのどれですか 46 1 一般常用 2 臨時 日雇 3 自営 4 その他 その収入の合計は手取りで 1 かどのくらいですか 47 あなたの世帯にはあなた以外に収入のある仕事をしている人がいますか 49 1 仕事をしている人がいる 2 仕事をしている人がいない 以下のイ は 1に〇を囲んだ人のみ記入して下さい イその人は何人いますか 50 人 その年金額はどのくらいですか その収入の合計は手取りで 1 かどのくらいですか 33 51 問 6 問 7 問 8 あなたは現在公的年金制度に加入していますか 36 1 加入している 2 加入していない 1に〇を囲んだ人のみ記入してください それは次のどの年金ですか 37 1 国家公務員共済年金 2 他の共済年金 3 厚生年金 4 国民年金 あなたを含めて世帯人員は何人ですか 38 あなたの世帯の世帯主はどなたですか 40 人 1 本人 2 子供 3 父母 4 その他 問 13 ご主人の死亡による年金を受給している人のみ記入して下さい (1) ご主人が亡くなったとき あなたは満何歳でしたか (2) 53 満 55 56 歳 あなたはご主人が亡くなった当時 収入のある仕事をしていましたか 1 仕事をしていた 2 仕事をしていなかった (3) あなたには現在 18 歳未満の子供さん又は心身に障害のある子供さんがいますか 1 いる何人ですか 3 いない ご協力ありがとうございました 御意見等ございましたら 裏面にお書き下さい 人
124 問番号 記入上の注意事項 記入上の注意事項及び記入例 記入例 共通事項 この調査は電子計算機で処理しますので はっきりと記入して下さい 数字を記入する場合は1つの枠に1 字ずつ右づめに記入して下さい 1. 663,700 円と記入する場合 ( 正しい記入例 ) ( 誤った記入例 ) 十 万 千 十 円 十 万 千 十 円 6 6 3 7 0 0 66 3 70 0 枠内に1 字ずつ記入されていない 十 万 千 十 円 6 6 3 7 右づめでない 0 0 2. 昭和 23 年 4 と記入する場合 ( 正しい記入例 ) 1 昭和 年 2 3 4 ( 誤った記入例 ) 1 昭和 年 2 3 4 が右づめでない 問 1 受給者の性別の該当番号を〇で囲んで下さい 性別 1 男 2 女 問 2 受給者の満年齢を平成 21 年 2 1 日現在で記入して下さい 年齢 満 8 歳 5 ( 大正 12 年 2 2 日から大正 13 年 2 1 日までの間に生まれた人の場合 ) 問 3 あなたが所持されている年金証書等を参考にして記入して下さい (1) 遺族共済年金を受給されている方は1を 遺族年金を受給されている方は2に〇を囲んで下さい (2) 年金額 ( 年額 ) 十 万 千 十 円 7 4 4 0 0 0 (744,000 円の年金を受給している人の場合 ) 問 4 該当の番号を〇で囲んで下さい 1 夫 2 妻 5 その他 ( 夫が在職又は退職後死亡したことにより あなたが遺族年金を受給している場合 ) イ〇を囲んだ人の退職年を記入して下さい イ 1 昭和 年 5 0 3 ( 昭和 50 年 3 に退職された場合 ) 〇を囲んだ人の亡くなられた年を記入して下さい ( 在職中亡くなられた場合はイとは同じ年になります ) 1 昭和 年 5 0 1 0 ( 昭和 50 年 10 に亡くなられた人の場合 ) 問 5 該当の番号を〇で囲み記入して下さい 問 6 該当の番号を〇で囲んで下さい ( あなたが掛金又は保険料を支払っている年金制度について記入して下さい ) 1 加入している 2 加入していない 1 国家公務員共済年金 2 他の共済年金 3 厚生年金 4 国民年金 問 7 あなたの世帯人員を記入して下さい 人 6 ( 国民年金に加入し 保険料を支払っている人の場合 ) ( あなたを含め世帯人員が 6 人の場合 ) 問 8 問 9 問 10 問 11 該当の番号を〇で囲んで下さい 電気 ガスなどの銀行引落しも含めて計算して下さい 該当の番号を〇で囲んで下さい 該当の番号を〇で囲み記入して下さい 1 仕事をしている 2 仕事をしていない イ 1 一般常用 2 臨時 日雇 3 自営 4 その他 ( 一般の会社に勤めており 1 かの手取りが約 12 万円の 人の場合 ) 1 2 問 12 問 13 11 と同じ要領で記入して下さい 該当の番号を〇で囲んで下さい
125 2. 調査結果の概要 ( 遺族共済年金及び遺族年金 ) 注 : 調査結果において遺族共済年金と遺族年金を合わせて遺族共済年金とする (1) 年金受給者の年齢別割合 遺族共済年金の受給者を年齢階級別にみると 75~79 歳以上が 17.4% と最も多くなっている ( 表 2 参照 ) (2) 年金額状況 遺族共済年金の受給者を年金額階級別にみると 100~140 万円が24.5% と最も多くなっている ( 表 3 参照 ) (3) 年金の使用状況 イ. 年金の大部分を生活費にあてている者は 遺族共済年金の受給者の80.1% となっている ( 表 4 参照 ). 生活費以外への使途は 医療費の割合が最も高く71.0 となっている ( 表 5 参照 ) (4) 年金受給者の就業状況 イ. 仕事の有無遺族共済年金の受給者の10.4% の者が仕事を有している. 仕事の内容遺族共済年金の受給者で仕事を有している場合では 自営業者が25.8% で最も多く つぎに臨時 日雇が23.2% となっている ( 表 6 参照 ) ハ. 年齢別就業状況遺族共済年金の受給者のうち有職者の構成割合を年齢別にみると 60~64 歳が最も高く21.4% となっている ( 表 7 参照 ) (5) 有職者の収入状況 有職者の仕事による収入状況を収入額別にみると 10 万円未満が最も高く41.7% となっており 次に10~14 万円が21.0% となっている ( 表 8 参照 )
126 表 1 調査の年度別推移 年度調査内容調査時期年度調査内容調査時期 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 退職年金 減額退職年金遺族年金 旧令年金障害年金退職年金 減額退職年金遺族年金 旧令年金障害年金退職年金 減額退職年金遺族年金 旧令年金障害年金退職年金 減額退職年金遺族年金 旧令年金障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金 12 1 日現在 2 1 日現在 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金旧令年金障害共済年金 障害年金退職共済年金 退職年金減額退職年金遺族共済年金 遺族年金 2 1 日現在 表 2 年金受給者の年齢階級別分布 表 3 年金受給者の年金額階級別分布 区分構成割合 (%) 区分構成割合 (%) 歳以上歳未満 万円以上万円未満 ~45 1.6 ~ 60 18.0 45~50 1.0 60 ~ 100 19.0 50~55 2.1 100 ~ 140 24.5 55~60 3.9 140 ~ 180 23.4 60~65 7.7 180 ~ 220 11.3 65~70 10.2 220 ~ 260 2.9 70~75 14.5 260 ~ 300 0.6 75~80 17.4 300 ~ 0.3 80~85 17.1 計 100.0 85~90 13.7 90~ 10.8 計 100.0
127 表 4 年金受給者の年齢階級別にみた年金の生活費への使用状況 ( 単位 :%) 区分 生活費に大部分あてている一部あてているあてていない計 歳以上歳未満 ~45 65.2 19.6 15.2 100.0 45~50 82.8 17.2-100.0 50~55 75.0 23.4 1.6 100.0 55~60 80.0 16.5 3.5 100.0 60~65 84.0 13.9 2.1 100.0 65~70 85.2 12.7 2.1 100.0 70~75 87.7 10.0 2.3 100.0 75~80 82.6 14.6 2.8 100.0 80~85 72.7 23.0 4.3 100.0 85~90 80.2 17.0 2.8 100.0 90~ 91.8 8.2-100.0 計 80.1 17.0 2.9 100.0 表 5 年金の生活費以外への使途別状況 表 6 年金受給者の仕事の有無及び仕事内容 区分 構成割合 (%) 区分構成割合 (%) ( 仕事の有無 ) 100.0 医療費 71.0 就業者 10.4 娯楽費 5.6 無就業者 89.6 小遣い 4.2 ( 仕事の内容 ) 100.0 貯 金 8.7 一般被用者 20.7 その他 10.5 臨時 日雇 23.2 計 100.0 自営 25.8 その他 30.3 表 7 年金受給者のうち有職者の年齢階級別分布及び年齢階級別有職の割合 表 8 有職者の手取り収額階級別分布 区分 構成割合 (%) 有職者の割合 (%) 区分構成割合 (%) 万円以上万円未満 歳以上歳未満 ~10 41.7 ~45 2.8 18.8 10~15 21.0 45~50 2.6 27.6 15~20 10.3 50~55 6.1 29.7 20~25 11.1 55~60 11.8 31.4 25~30 3.7 60~65 21.4 28.9 30~35 5.9 65~70 11.8 12.1 35~40 0.4 70~75 15.7 11.3 40~ 5.9 75~80 8.9 5.4 計 100.0 80~85 11.2 6.8 85~90 5.8 4.4 90~ 1.9 1.9 計 100.0 10.4