2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

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障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

第14章 国民年金 

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

1

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

障害共済年金に係る事務

高齢者福祉

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

強制加入被保険者(法7) ケース1

ブック 1.indb

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

2. 特別障害給付金 象 次のいずれかに該当する方で 任意加入していなかった期間に初診日があり 現在 障害基礎年金 1 級 2 級相当の障がいに該当する方 平成 3 年 3 月以前に国民年金任意加入象であった学生 ( 夜間通学 通信制の学生は除く ) 昭和 61 年 3 月以前に国民年金任意加入象で

被用者年金一元化法

強制加入被保険者(法7) ケース1

年金は 万が一のとき もしっかりサポートします! 一般的に 年金 と言いますと 老後の生活を支える 老齢年金 をイメージしますが それだけではありません! 年金には万が一のときに 障害厚生年金 や 遺族厚生年金 が支給される場合があります 障害厚生年金 病気やけがで障害の状態になったときは 厚生年金

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

障害福祉制度あらまし目次

年金・社会保険セミナー

手当を受けられている方へのお願い手当を受けられている方は 次のようなときには資格喪失となる場合がありますので 必ずご連絡をお願いします (1) 施設に入所したとき (2) 障がいの程度が基準に該当しなくなったとき (3) 亡くなられたとき (4) 病院又は診療所に継続して3ヶ月を超えて入院するに至っ


(2) 被用者年金の一元化によって変わったこと 平成 27 年 10 月から 公務員等が加入している共済年金が 民間企業に勤務する人が加入している厚生年金に統一されました 一元化後も 納めた保険料に応じて年金を受け取るという基本的なしくみは同じですが 保険料や年金額の算定方法が変わります また 共済

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

年金 手当について 特別障害給付金 任意加入対象者が, 任意加入をしていなかったことによって, 障害基礎年金を受けることができなかった方への福祉的措置として平成 17 年 4 月に創設された制度です 特別障害給付金 (1) 支給対象となる方次の1か2の期間に初診日があり, 障害基礎年金を受けることが

年金・社会保険セミナー


§14 障害の状態になったとき又は障害により退職したとき

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

年金・社会保険セミナー

Taro-1-国民年金編2015  作成 

障害年金とは 障害年金は 病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に 現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です 障害年金には 障害基礎年金 障害厚生年金 があり 病気やけがで初めて医 師または歯科医師 ( 以下 医師等 といいます ) の診療を受けたときに 国民 年金 に

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平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

国民年金

年管管発 0928 第 6 号平成 27 年 9 月 28 日 日本年金機構年金給付業務部門担当理事殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて 厚生年金保険法施行規則等の一部を改正する省令 ( 平成 2

しおり

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障害年金ガイド 障害年金ガイド 平成 31 年度版 P1 障害年金とは P2 受給要件 P10 請求時期 P15 障害年金 障害手当金の額 P22 障害年金に該当する状態 P29 Q&A P36 手続き P39 お問い合わせ先

厚生-1

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

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第9章 国民年金制度について

年金・社会保険セミナー

PowerPoint プレゼンテーション

強制加入被保険者(法7) ケース1

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() 障がい年金法令で定める年金の障がい等級に該当する障がいの状態になった場合は, 障がい年金が支給されます 初診日 ( 障がいの原因となった病気やケガで, 初めて医師の診療を受けた日 ) の年齢, 加入していた年金の種類によって, 支給される年金が異なります 障がい者手帳の障がい等級と国民年金厚生

最適年金.xls

1 どこに相談すればよいのでしょう?

5. 手当 年金等 各種制度の対象者や支給額は 障害種別 等級 年齢や所得によって異なります 詳細は各担当窓口に お問い合わせください 手当 心身障害者福祉手当 ( 都の制度 ) 支給対象者 20 歳以上であって 次のいずれかの障害を有する方 1 身体障害者手帳 1 2 級 2 脳性まひ 3 進行性

障害基礎年金はどんなときに受けられるの? 障害基礎年金は 次の条件の全てに該当する方が受給できます 20 歳前 国民年金の被保険者期間中または被保険者の資格を失った後でも 60 歳以上 65 歳未満で日本国内に住んでいる間に 障害の原因となった病気やけがの初診日 ( 用語の明参照 ) があること (

年金・手当など

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

Microsoft Word - 療養補償給付又は療養給付.doc

Ⅱ 厚生年金の給付の種類とその受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が 25 年以上

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Microsoft Word ①概要(整備令)

障害者福祉ハンドブック

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

スライド 1

ファイナンシャル プランニングと倫理 関 連法規 Copyright (c) Akira Sugiyama all rights reserved 2

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

年金相談の手引.indd

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

スライド 1

手当 年金 4-1 障害基礎年金 身 知 精 難 窓口 : 保険年金課国民年金係 ( 電話 FAX ) 病気やケガで障がいがあり 日常生活が困難な方に支給される国民年金です 支給条件( 次のいずれにも該当 ) 1 障がいの原因となった病気 ケガについての初診日に国民年金に

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

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年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

Microsoft Word - T2-04-1_紙上Live_被保険者期間と届出_(13分)_

老齢基礎年金 老齢基礎年金は 国民年金の加入者であった方の老後の保障として給付され 65 歳になったときに支給されます 老齢基礎年金は 保険料納付済期間 ( 厚生年金保険や共済組合の加入期間を含む ) と保険料免除期間などを合算した資格期間が 10 年以上ある場合に 終身にわたって受け取ることができ

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

年金 手当心身障害者扶養共済制度 障がいのある方を扶養している保護者が, 毎月掛金を納めることにより, 保護者が死亡 ( 重度障がいを生じた場合を含む ) した場合, 障がいのある方に年金が支給されます 任意加入の制度です 加入できる保護者の要件障がいのある方 ( 次の 障がいのある方の範囲 を参照

強制加入被保険者(法7) ケース1

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

1 障害基礎年金 ( 国民年金 ) 国民年金の加入中に けがや病気で障がい者となった場合に 障害基礎年金が受けられます 支給要件 1 国民年金の加入中に初診日のある方 220 歳未満のときに初診日のある方が 20 歳に達したとき 360 歳で加入をやめたが 65 歳以前に初診日があり 老齢年金を繰り

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

年金請求に必要な添付書類 年金請求書 を提出される前に 添付書類をご確認ください 戸籍 住民票 所得関係書類 戸籍 住民票 所得関係書類 の確認方法 スタート 配偶者や子ますか * 子については ( 注 1: パンフレット3ページ下段 ) をご覧ください ご本人の厚生年金保険と共済組合等の加入期間の

遺族年金について 一家の大黒柱が亡くなったときに 残された家族の生活の安定のために支給されるのが 遺族年金です 年金額は 遺族基礎年金が定額であるのに対し 遺族厚生年金は亡くなった方の保険料を納めた期間などによって決まります 1 右の要件のいずれかに該当すること 2 保険料納付要件 遺族基礎年金 ア

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

4 申請者 記入用 申請内容 傷病名 発病または負傷年 該当の傷病は病気 疾病 ですか ケガ 負傷 ですか. 病気. ケガ 発病時の状況 負傷原因届を併せてご提出ください 平成 年 4 療養のため休んだ期間 申請期間 から 数 まで 間 5 あなたの仕事の内容 具体的に 退職後の申請の場合は退職前の

1. 国保係 事業名 1. 国民健康保険運営協議会 ( 昭和 33 年度 ) 予算額 事 業 概 要 757 国民健康保険事業の運営に関する事項を審議する 被保険者の疾病 負傷 出産又は死亡に対し保険給付を行う 2. 保険給付 ( 昭和 29 年度 ) 5,695,009 一般被保険者療養給付費 退

Ⅱ 厚生年金の給付の種類と受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件を全て満たしている方に 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます (1) 支給開始年齢以上であること (2) 厚生年金被保険者期間が 1 年以上であること (3) 受給資格期間が 10 年

2 第 777 号平成 24 年 5 月 25 日大阪社会保険時報 老齢年金の基礎知識 老齢基礎年金を受けるためには 保険料納付済期間 ( 厚生年金保険の被保険者期間 共済組合の 組合員期間を含む ) と保険料免除期間などを合算した資格期間が 原則として 25 年以上必要です 年金を受け取るために必

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Microsoft Word - 5-2(出一)【喪失】HP用フロチャ.doc

必要書類 全員 該当者のみ 加給年金額対象者有の場合 年金請求書戸籍抄本または住民票 年金証書 ( 写 ) 請求者で年金受給している方 ( 障害 遺族給付含む ) 遺族厚生 ( 共済 ) 年金 障害厚生 ( 共済 ) 年金年金受給選択申出書 *1 等受給権を有する方雇用保険被保険者証 ( 写 )*2

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

Transcription:

障害年金の詳細 ( 平成 30 年 3 月 1 日時点 ) 受給できる年金の種類 初診日 ( 1) に加入していた公的年金制度と障害の程度により 次のとおり受給でき ます 障害の程度 初診日に加入していた公的年金制度国民年金のみ厚生年金保険 1 級 障害基礎年金 1 級 障害厚生年金 1 級 障害基礎年金 1 級 2 級 障害基礎年金 2 級 障害厚生年金 2 級 障害基礎年金 2 級 3 級 障害厚生年金 3 級 3 級より軽い 障害手当金 受給要件 1 障害基礎年金 障害基礎年金は次の 1~3 の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が次のいずれかの間にあること 国民年金加入期間( 国民年金の期間が長いか短いかは問いません ) 20 歳前または国内に住んでいる 60 歳以上 65 歳未満の方で年金制度に未加入の期間 * 老齢基礎年金を繰り上げて受給している方は除きます 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) または 20 歳に達したときに 法令により定められている障害等級表 ( 3) の1 級または2 級のいずれかに該当していること なお 障害認定日に障害の状態が軽くても その後重くなったときは 障害基礎年金を受給することができる場合があります ( 事後重症による請求 ( 4)) ただし 20 歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合は 納付要件は 不要となります

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3) の1 級から3 級のいずれかに該当していること なお 障害認定日に障害の状態が軽くても その後重くなったときは 障害厚生年金を受給することができる場合があります ( 事後重症による請求 ( 4)) 3 障害手当金 ( 一時金 ) 障害手当金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること なお 国民年金 厚生年金または共済年金を受給している方は除かれます 2 障害の状態が 次の条件にすべて該当していること 初診日から5 年以内に治っていること ( 症状が固定していること ) 治った日に障害厚生年金を受給することができる状態よりも軽いこと 法令により定められている障害等級表( 3) に定める障害の状態であること 1 初診日 障害の原因となった病気やケガについて 初めて医師や歯科医師などの診察を受け た日のことをいいます 2 障害認定日障害の程度を判断する日のことをいい 初診日から1 年 6か月を経過した日また 1 年 6か月以内であっても病気やケガの症状が固定し それ以上治療の効果が期待できない状態になったときは その日が障害認定日になります

3 障害等級表日本年金機構で御確認ください http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/ninteikijun/20140 604.html 4 事後重症による請求障害認定日に法令に定める障害の状態に該当しなかった方でも その後病状が悪化して 法令に定める障害の状態に該当することとなったときには 請求日の翌日から障害年金を受給することができます なお 老齢基礎年金を繰上げ受給している場合は 請求することができません 請求書は 65 歳の誕生日の前々日までに提出する必要があります 5 保険料納付要件初診日の前日において 初診日のある月の2か月前までの被保険者期間で 公的年金 ( 国民年金 厚生年金保険 共済組合 ) に加入しなければならない期間のうち 保険料納付済期間と保険料免除期間を合わせた期間が3 分の2 以上あること 特例措置 初診日が平成 38 年 4 月 1 日前にあり 初診日に 65 歳未満である場合に は 初診日の前日に 初診日のある月の 2 か月前までの直近 1 年間に保険 料の未納期間がないこと 年金 手当の額 ( 平成 30 年度額 )* 年度により変動する場合があります 障害厚生年金の1 級 2 級に該当する場合は 障害基礎年金も併せて受給することがで きます 障害の程度 障害基礎年金 障害厚生年金 1 級 974,125 円 子の加算額 ( 6) 報酬比例の年金額 ( 7) 1.25 配偶者の加給年金額 ( 8) 2 級 779,300 円 子の加算額 ( 6) 報酬比例の年金額 ( 7) 配偶者の加給年金額 ( 8) 3 級 報酬比例の年金額 ( 7) *584,500 円に満たない場合は 584,500 円 障害手当金 報酬比例の年金額 ( 7) 2 *1,169,000 円に満たない場合は 1,169,000 円

6 子の加算額 * 年度により変動する場合があります 生計を維持されている 18 歳になった後の最初の3 月 31 日までの子または 20 歳未満で障害等級 1 級 2 級の障害状態にある子がいれば 次の額が加算されます 子の数金額子 2 人まで 1 人につき 224,300 円子 3 人目から 1 人につき 74,800 円 7 報酬比例の年金額報酬比例の年金額は 厚生年金保険料と支払っていた期間により決まります 報酬比例の年金額の計算方法については 日本年金機構のホームページで御確認ください 日本年金機構ホームページ http://www.nenkin.go.jp/ 8 配偶者の加給年金額 1 級または2 級の障害厚生年金を受給している方に生計を維持されている 65 歳未満の配偶者 ( 大正 15 年 4 月 1 日以前に生まれた配偶者には年齢制限はありません ) がいれば 224,300 円が加算されます 配偶者が 老齢厚生年金 退職共済年金 ( 加入期間 20 年以上または中高齢の資格期間の短縮特例に限ります ) または 障害年金を受給している期間は 配偶者の加給年金額 は支給が停止されます 対象者 ( 障害基礎年金 ) 国民年金の被保険者 国民年金の被保険者であった方で 60 歳以上 65 歳未満の日本国内に住んでいる方 ( 障害厚生年金 障害手当金 ) 厚生年金保険の被保険者 利用方法請求手続きには 診断書 年金請求書 受診状況等証明書 申立書等の添付書類が必要です 必要な書類等は 請求する方により異なることがあります 詳細については 相談窓口等でおたずねください 申請時期 障害認定日 ( 2) に法令で定める障害の状態にあるか または 65 歳に達するまでの間 に障害の状態にある場合です

( 障害認定日の特例 ) 初めて医師の診察を受けた日から1 年 6か月以内に 次の1~7に該当する日があるときは その日が 障害認定日 となり 1 年 6か月以内に申請できます 1 人工透析療法を行っている場合は 透析を初めて受けた日から起算して3か月を経過した日 2 人工骨頭又は人工関節をそう入置換した場合は そう入置換した日 3 心臓ペースメーカー 植え込み型除細動器又は人工弁を装置した場合は 装着した日 4 人工肛門の造設 尿路変更術を施術した場合は 造設又は手術を施した日から起算して 6か月を経過した日 5 新膀胱を造設した場合は 造設した日 6 切断又は離断による肢体の障害は 原則として切断又は離断した日 ( 障害手当金又は旧法の場合は 創面が治癒した日 ) 7 喉頭全摘出の場合は 全摘出した日 8 在宅酸素療法を行っている場合は 在宅酸素療法を開始した日 よくある質問 (Q&A) Q1: がんで障害基礎年金を受給できるって本当ですか A1: すべてのがん患者さんが受給できるわけではありませんが がんにより身体機能が落ち 生活や労働に支障がでている方は 障害基礎年金を受給できる可能性はあります Q2: 障害の状態に該当しなかった人でも その後 病状が悪化したら障害年金を受けられますか A2: 受けられます その後の病状が法令に定める障害の状態になったときには 請求日の翌月から受けられます ( 事後重症による請求といいます ) Q3: 現在 障害厚生年金の3 級を受けていますが 障害の状態が悪化しました 等級を変更することはできますか A3: 変更可能です 年金額改定請求手続きが必要になります 3 級の障害厚生年金を受けている方は 65 歳になるまでに年金額改定請求をすることができます Q4: 身体障害者手帳を持っていれば 障害年金がもらえるのですか A4: 身体障害者手帳を持っていれば障害年金がもらえるとは限りません 身体障害者手帳は身体障害者福祉法に基づいて交付され 障害年金は 国民年金法 厚生年金保険法の基準で支給され 法律も等級認定基準も異なるためです 参考 : 日本年金機構ホームページ / 日本年金機構パンフレット 障害年金ガイド