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設例 [ 設例 1] 法定実効税率の算定方法 [ 設例 2] 改正地方税法等が決算日以前に成立し 当該改正地方税法等を受けた改正条例が当該決算日に成立していない場合の法定実効税率の算定 本適用指針の公表による他の会計基準等についての修正 -2-

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税効果会計シリーズ(7)_「個別財務諸表における繰延税金資産及び繰延税金負債の計上」

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図表 1 将来減算一時差異とは 課税所得の計算上 差異が生じたときに加算され 将来解消するときに減算されるものです 税効果会計の適用において最も取り扱う機会が多いのが将来減算一時差異です 貸倒引当金の損金算入限度超過額 賞与引当金及び退職給付引当金の額 減価償却費の損金算入限度超過額 棚卸資産等に係

会計上の当期利益 + 加算調整項目 - 減算調整項目 = 税法上の課税所得 加算調整項目 : 税法上の課税所得の方が大きくなるため, 会計上の利益に加算する項目 減算調整項目 : 税法上の課税所得の方が小さくなるため, 会計上の利益に減算する項目 < 申告調整項目 > 1 益金算入 会計上は収益とし

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参考 企業会計基準第 25 号 ( 平成 22 年 6 月 ) からの改正点 平成 24 年 6 月 29 日 企業会計基準第 25 号 包括利益の表示に関する会計基準 の設例 企業会計基準第 25 号 包括利益の表示に関する会計基準 ( 平成 22 年 6 月 30 日 ) の設例を次のように改正

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3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

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各項目における一時差異の取扱い 35 解消見込年度が長期にわたる将来減算一時差異の取扱い 35 固定資産の減損損失に係る将来減算一時差異の取扱い 36 役員退職慰労引当金に係る将来減算一時差異の取扱い 37 その他有価証券の評価差額に係る一時差異の取扱い 38 退職給付に係る負債に関する一時差異の取

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ことが見込まれる当期末に存在する将来加算 ( 減算 ) 一時差異の額 ( 及び該当する場合は 当該事業年度において控除することが見込まれる当期末に存在する税務上の繰越欠損金の額 ) を除いた額のことです ( 下記図表 1 参照 ) 例えば 図表 1 の X2 期の場合 将来の事業年度における課税所得

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第 3 期決算公告 (2018 年 6 月 29 日開示 ) 東京都江東区木場一丁目 5 番 65 号 りそなアセットマネジメント株式会社 代表取締役西岡明彦 貸借対照表 (2018 年 3 月 31 日現在 ) 科目金額科目金額 ( 単位 : 円 ) 資産の部 流動資産 負債の部 流動負債 預金

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

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税されるときは 給与等課税事由が生じた日 ( 権利行使日 ) に 法人において 当該役務提供に係る費用の額が損金に算入されますので ( 法人税法第 54 条第 1 項 ) ストック オプションの付与時において将来減算一時差異に該当し 税効果会計の対象となります Q3: 削除 Ⅱ 中間財務諸表等におけ

第 352 回企業会計基準委員会 資料番号審議事項 (4)-5 日付 2017 年 1 月 10 日 プロジェクト 項目 税効果会計 米国会計基準における法人所得税に関する開示の動向 本資料の目的 1. 本資料では 今後の開示に関する項目を検討するにあたり 2016 年 7 月に米国財務会計基準審議

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6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

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会計処理 29 当事業年度の所得等に対する法人税 住民税及び事業税等 29 更正等による追徴及び還付 30 追徴税額について課税を不服として法的手段を取る場合の取扱い 34 開示 36 当事業年度の所得等に対する法人税 住民税及び事業税等 37 受取利息及び受取配当金等に課される源泉所得税 38 外

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財務諸表 金融商品取引法第 193 条の 2 第 1 項の規定に基づき 当社の貸借対照表 損益計算書 株主資本等変動計算書及び附属明細表については 有限責任あずさ監査法人の監査証明を受けております 貸借対照表 科目 ( 資産の部 ) 流動資産 平成 27 年度末平成 28 年 3 月 31 日現在

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

第21期(2019年3月期) 決算公告

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連結 TAX-Saver 回収可能性検討ユーザマニュアル Ver2.5.5.0

目次 1. はじめに... 1 1.1. はじめに... 1 1.2. ドキュメントの見方... 1 2. 回収可能性の判断... 2 2.1. はじめに... 2 2.2. システム全体像... 3 2.3. 基本情報登録... 4 2.4. シミュレーション入力 シートの取得... 7 2.5. スケジューリング シートの入力... 7 2.6. スケジューリング シート入力後の確認... 9 2.7. 税務上の繰越欠損金 シートの入力... 10 2.8. シミュレーション入力 シートの登録... 10 2.9. 税効果計算... 11 2.10. 回収可能性の判断結果 シートの取得... 11 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異... 12 2.12. 回収可能性の判断結果 シートの説明地方税欠損金... 17 本文書に記載された製品名 技術名等は各社の商標 または登録商標です 本文書記載の内容は予告なく変更されることがあります また 一部記載についてはバージョンの違い等により 記載の内容と製品の動作が異なる場合があります その場合の動作は実製品の動作が正となります 本文書の無断複製 公開を禁じます ただし 正規ライセンスの下で利用される正規ユーザは そのシステムの利用者に対してシステムの利用法を伝達する目的に限り 改変無きことを条件として 本誌の複写の配布を認めます Microsoft, Windows, Microsoft Excel, Internet Explorer は 米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の 国における登録商標または商標です Adobe, Acrobat 及び Distiller は Adobe Systems Incorporated( アドビシス テムズ社 ) の商標です

1. はじめに 1.1. はじめに 1. はじめに 1.1. はじめに連結 TAX-Saver を御導入いただきありがとうございます 本マニュアルは連結 TAX-Saver 将来減算一時差異 税務上の繰越欠損金の回収可能性検討の利用方法について 一般ユーザを対象として説明をします 本マニュアルの内容は連結 TAX-Saver の以下のバージョンを対象として記述しています 対象バージョン Ver.2.5.5.0 以降 1.2. ドキュメントの見方 本ドキュメントでは 以下のアイコンで注釈を入れています 章のトピックが記されています ( これを知っていると便利!) 章の注意事項が記されています 1

2. 回収可能性の判断 2.1. はじめに 2. 回収可能性の判断 2.1. はじめに本章は実務対応報告第 7 号 連結納税制度を適用する場合の税効果会計に関する当面の取扱い( その 2) 最終改正平成 27 年 1 月 16 日を基に 操作方法について説明します 実務対応報告第 7 号 ( 以降 条文 ) は以下の企業会計基準委員会資料です https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/docs/renzei2014/renzei_2014_3.pdf 将来減算一時差異の回収可能性の判断において 本システムの言葉と条文の定義個別財務諸表における繰延税金資産の回収可能性の判断 (P6) Q3 連結納税会社の個別財務諸表における繰延税金資産の回収可能性はどのように判断されるか? A(1) 法人税及び地方法人税 1 将来減算一時差異より条文引用 本システムの言葉 個別スケジュールで回収可能となった見込額 関連する条文 ( イ ) スケジューリングに基づき 期末における将来減算一時差 異の解消見込額を個別所得見積額と解消見込年度ごとに 相殺する 相殺された金額に係る繰延税金資産は回収可能 性があると判断される 連結主体の回収可能見込額 ( ロ ) ( イ ) で相殺し切れなかった将来減算一時差異の解消見込額 については その解消見込年度ごとの連結法人税の個別帰属額 ( 以下 受取個別帰属法人税額 という 法人税法第 81 条の 18 第 1 項 ) の見積額を課税所得に換算した金額 ( 当該年度の個別所得見積額がマイナスの場合には マイナスの個別所得見積額に充当後の残額 ) と相殺する 相殺された金額に係る繰延税金資産は 回収可能性があると判断される [ 設例 1][ 設例 3] 連結主体で回収できず かつ 法人税欠損繰入 で回収可能見込額 ( ハ ) ( ロ ) においても相殺し切れなかった将来減算一時差異の解 消見込額は 税効果会計の適用上 解消年度に発生した連 結欠損金個別帰属額と同様に取り扱われることとなる この連結欠損金個別帰属額と同様に取り扱われることとなる将来減算一時差異の解消見込額に係る繰延税金資産の回収可能性の判断は 次の2の連結欠損金個別帰属額の回収可能性の判断により行うこととなる 2は連結欠損金個別帰属額の回収可能性の判断が記されています 2

2. 回収可能性の判断 2.2. システム全体像 2.2. システム全体像 左メニューの Ⅰ. 申告関連 6. 回収可能性検討 ( 以降 本機能 ) で行います 図 1 操作フローは以下の通りです 前章までの税金計算及び税効果計算とで システム連携などの関連性はありません 基本情報登録 シミュレーション入力 当期末の繰越欠損 金の入力 回収可能性の判断 結果 ( 個別 ) 税効果計算 回収可能性の判断 結果 ( 連結 ) 3

2. 回収可能性の判断 2.3. 基本情報登録 2.3. 基本情報登録 基本情報は以下の 4 画面です 操作は親法人担当者の権限があれば操作できます 本画面の例示区分は 連結納税主体の例示区分 です スケジュール入力のシートで 判断する 判断しない と表記され 入力制御が自動的に行われます の解消期の入力は評価性引当額に計上されます 図 2 例示区分のガイダンスは以下の通りです 例示区分 1 2 3 4 4 但書 5 (X+1) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 (X+2) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+3) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+4) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+5) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+6) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+7) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+8) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+9) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+10) 期 相殺可能 相殺可能 相殺可能 回収不能 相殺可能 回収不能 (X+10 超 ) 期 回収可能 回収可能 回収不能 回収不能 回収不能 回収不能 長期 回収可能 回収可能 回収可能 回収可能 回収可能 回収不能 スケジュール不能 回収不能 回収不能 回収不能 回収不能 回収不能 回収不能 相殺可能とは 連結納税会社で回収可能性がない将来減算一時差異を 連結納税主体で更に回収可能性の判断を行えま す 言い換えると 単体だと回収可能性がない将来減算一時差異は回収不能が決定されますが 連結納税の場合は次フェ ーズで連結納税主体でも判断できるため相殺が可能という表現をしています 尚 例示区分 1については システムでは 統一したロジックなため相殺可能としていますが実質は全額回収可能です そのため回収可能性の判断も必要ありません 回収可能とは 所得と突き合わせることなく回収可能額となります 回収不能とは 所得と突き合わせることなく回収不能額となります 4

2. 回収可能性の判断 2.3. 基本情報登録 決算日を入力します 図 3 法人税率 ( 表面税率 ) を入力します 本機能では 回収可能と判断された法人税欠損金に影響あ る住民税欠損金を計算するためだけに使用されます 図 4 5

2. 回収可能性の判断 2.3. 基本情報登録 繰越欠損金控除限度額割合を入力します 図 5 将来減算一時差異の回収可能性の判断 と 欠損金控除限度割合 の計算上の留意点 解消期に発生した連結欠損金個別帰属額は 控除限度額を上限で計算されますので 所定の所得 ( 税 引前当期利益 ) でスケジューリングしても 満額回収できないことも考えられます 最後に 登録 ボタンをクリックします 6

2. 回収可能性の判断 2.4. シミュレーション入力 シートの取得 2.4. シミュレーション入力 シートの取得 入力シート取得の画面から シミュレーション入力 シートを取得します 全個社が取得します 図 6 2.5. スケジューリング シートの入力対象別表 : シミュレーション入力対象シート :TS-TE001 シミュレーション入力シートの入力方法は以下の通りです 連結納税主体の解消期 連結納税会社の解消期 図 7 連結納税主体の解消期は変更できません ( グループで統一 ) 基本情報登録の画面で設定した値が反映されています 連結納税会社の解消期を設定します は解消期をする は解消期としない 本設例では 連結納税主体の解消期を2 期 連結納税会社の解消期を1 期としています 7

2. 回収可能性の判断 2.5. スケジューリング シートの入力 図 8 所得計画は [a1]~[a5] のどこに入力しても結構です 個別所得額 (a1~a5 の合計 ) の欄が判断に使用されます スケジューリングは 科目ごとに入力しても まとめた数字で入力しても結構です 検証結果として将来減算一時差異 将来加算一時差異 税務上の繰越欠損金の各々の回収可能額 回収不能額を条文に則り判断します 属性は 資産 負債 評価差損 評価差益 の4 種類です 属性の種類は以下の通りです 属性 回収可能性の判断 入力の留意点 1 資産 資産と評価差損の合計を将来減算一時差異 プラスを基礎として入力 2 負債 負債と評価差益の合計を将来加算一時差異 マイナスを基礎として入力 3 評価差損 評価差益のみとの回収可能性の判断は行いません プラスを基礎として入力 4 評価差益 評価差損のみとの回収可能性の判断は行いません マイナスを基礎として入力 8

2. 回収可能性の判断 2.6. スケジューリング シート入力後の確認 2.6. スケジューリング シート入力後の確認 以下の点線箇所を確認します 図 9 項目 [l] 回収不能額 [n] 回収可能見込額 (f と k のうち小さい額 ) 説明 下記の条件以外 連結納税主体または 連結納税会社の解消期が で設定さ れ 個別に回収可能性があると判断されたもの [o] 相殺可能額 ( 将来減算一時差異 - 回収可能見込額 ) 連結納税主体の解消期が で設定され 解消期の将来減算一時差異の合計から [n] 回収可能見込額 を差し引いた数字 連結納税主体で更に 回収可能性の判断が行われる 9

2. 回収可能性の判断 2.7. 税務上の繰越欠損金 シートの入力 2.7. 税務上の繰越欠損金 シートの入力対象別表 : シミュレーション入力対象シート :TS-TE002 税務上の繰越欠損金の入力方法は以下の通りです 繰越欠損金残高を入力します 図 10 2.8. シミュレーション入力 シートの登録 対象別表 : シミュレーション入力 シート 以下の画面より シミュレ s- ヨン入力 シートを登録します 全個社の登録が必要です 図 11 10

2. 回収可能性の判断 2.9. 税効果計算 2.9. 税効果計算 各個社の シミュレーション入力 シートの登録が完了後 親法人が 計算開始 ボタンをクリックします 図 12 2.10. 回収可能性の判断結果 シートの取得 以下の画面から 回収可能性の判断結果 シートを取得します 図 13 11

2. 回収可能性の判断 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート : 回収可能性の判断結果回収可能性の判断結果は以下の通りです 詳細分析は別シートです 図 14 以下の解消期で 将来減算一時差異がどのように回収可能性の判断がおこなわれたのか説明します 連結納税主体の解消期は 2 期 連結納税会社の解消期は 1 期 図 15 本設例では P 社の将来減算一時差異は 60,000,000 で (x+1) 期に全額スケジューリングしています 12

2. 回収可能性の判断 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異 対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート :TS-TE007 図 16 本事例の将来減算一時差異 60,000,000 の回収可能性の判断は 個別スケジュールで回収可能となった見込額 が 0 連結主体の回収可能見込額 が 28,756,757 連結主体で回収できず かつ 法人税欠損繰入で回収可能見込額 が 7,963,964 で 合計 36,720,721 が回収可能性ありと判断されます 一方 スケジュール不能などの回収不能額 が 0 解消期に法人税欠損金繰入で回収不能額 が 23,279,279 で 合計 23,279,279 が回収不能と判断されます 将来減算一時差異が回収見込アリと判断した要因 回収可能性の判断 金額 1 個別スケジュールで回収可能となった見込額 0 2 連結主体の回収可能見込額 (*1) 28,756,757 3 連結主体で回収できず かつ 法人税欠損繰入で回収可能見込額 (*2) 7,963,964 合計 36,720,721 将来減算一時差異が回収見込なしと判断した要因 回収可能性の判断 金額 1 個別スケジュールで回収可能となった見込額 0 2 解消期に法人税欠損金繰入で回収不能額 (*3) 23,279,279 合計 23,279,279 以下は (*1)~(*3) が どのように判断されたかの説明です 13

2. 回収可能性の判断 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異 (*1) 連結主体の回収可能見込額の判断 対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 連結 ) 対象シート :TS-TE004 図 17 (x+1) 期の連結納税主体における回収可能性の判断が行われています 判断の計算は 条文の [ 設例 3] 個別所得見積額がマイナスの場合の個別財務諸表における法人税及び地方法人税に係る繰延税金資産の回収可能性の判断 (Q3 参照 ) をご参照ください 計算のポイントは 受取個別帰属法人税額の所得換算額が回収できるのではなく 個別所得がマイナスの会社は 所得をマイナスから0にして それで残った所得換算額が回収可能と判断されます P 社の場合 本計算で 28,756,757 が回収見込アリと判断されます 14

2. 回収可能性の判断 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異 (*2) 連結主体で回収できず かつ 法人税欠損繰入で回収可能見込額の判断 対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート : TS-TE008 繰越欠損金の回収見込額 (B) 将来減算一時差異の回収 見込額 (A) 過去 繰越欠損金 将来 将来減算一時差異 図 18 (A) は 連結納税主体でも回収可能が見込めなかった将来減算一時差異は 解消期に発生した非特定連結欠損金と同様に取り扱われます 本設例では (+1) 期に繰入れた将来減算一時差異は 31,243,243 翌期以降で回収が見込まなかった将来減算一時差異は 23,279,279 (B) は 繰越欠損金と将来減算一時差異の回収可能見込額が計算されます 本設例では (+2) 期に繰越欠損金が 11,000,000 将来減算一時差異が 7,963,964 の回収可能と判断されています 15

2. 回収可能性の判断 2.11. 回収可能性の判断結果 シートの説明将来減算一時差異 (*3) 解消期に法人税欠損金繰入で回収不能額の判断 対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート : TS-TE008 図 19 本事例では (*2) 連結主体で回収できず かつ 法人税欠損繰入で回収可能見込額の判断 より 解消期に法人税欠 損金に繰入れた将来減算一時差異の回収不能額 23,279,279 が計上されます 16

2. 回収可能性の判断 2.12. 回収可能性の判断結果 シートの説明地方税欠損金 2.12. 回収可能性の判断結果 シートの説明地方税欠損金対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート : 回収可能性の判断結果回収可能性の判断結果は以下の通りです 詳細分析は別シートです 図 20 連結納税主体と連結納税会社との解消期が相違する場合で 繰越欠損金の回収可能性の判断どのようにがおこなわれた のか説明します 連結納税主体の解消期は 2 期 連結納税会社の解消期は 1 期 本設例では P 社の事業税欠損金は 11,000,000 です 図 21 17

2. 回収可能性の判断 2.12. 回収可能性の判断結果 シートの説明地方税欠損金 対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート :TS-TE007 図 22 本事例の繰越欠損金 22,000,000 の回収可能性の判断は 非特定連結欠損金 の 11,000,000 が回収可能性ありと判断されます 一方 事業税繰越欠損金 は 11,000,000 が回収不能と判断されます 繰越欠損金が回収見込アリと判断した要因 回収可能性の判断 金額 1 税務上の特定連結欠損金回収可能見込額 0 2 税務上の非特定連結欠損金回収可能見込額 11,000,000 3 税務上の住民税繰越欠損金回収可能見込額 0 4 税務上の事業税繰越欠損金回収可能見込額 0 合計 11,000,000 繰越欠損金が回収見込なしと判断した要因 回収可能性の判断 金額 1 税務上の特定連結欠損金回収不能額 0 2 税務上の非特定連結欠損金回収不能額 0 3 税務上の住民税繰越欠損金回収不能額 0 4 税務上の事業税繰越欠損金回収不能額 (*1) 11,000,000 合計 11,000,000 以下は (*1) が どのように判断されたかの説明です 18

2. 回収可能性の判断 2.12. 回収可能性の判断結果 シートの説明地方税欠損金 (*1) 税務上の事業税繰越欠損金回収不能額の判断 対象別表 : 回収可能性の判断結果 ( 個別 ) 対象シート :TS-TE009 (B) 繰越欠損金の回収見込額 (A) 繰越欠損金 図 23 (A) は 繰越欠損金控除未済残高が繰入され 各期で控除された額が差し引かれ残高が計上されます 本設例では (+2) 期 11,000,000 が控除され 回収不能額は 0 と判断されています (B) は 繰越欠損金の回収可能見込額が計算されます 本設例では (+2) 期に繰越欠損金 11,000,000 が回収可能と判断されています 本設例の連結納税会社の解消期は 1 期です 2 期以降で回収可能となった場合のシステムでの取扱いは 回収不能で集計されます 最終的な判定として 連結納税会社の解消期設定より 事業税の繰越欠損金は回収不能となります 図 24 19

2. 回収可能性の判断 2.12. 回収可能性の判断結果 シートの説明地方税欠損金 本設例では 事業税欠損金についてご紹介いたしましたが 特定連結欠損金 住民税欠損金においても 連 結納税会社の解消期により回収可能性の判断が行われます 20