コンテンツ 姿勢と肩こり 腰痛 1. はじめに 2. 肩こり 腰痛 3. 肩こり 腰痛の簡単なお話 4. 姿勢改善のためのエクササイズ 5. 日常生活で気をつけること 6. まとめ 肩こりと腰痛への関心 はじめに 病気やけが等で自覚症状のある者 ( 有訴者 ) の率 1 位 2 位 1 位 2 位 2001 年 腰痛 肩こり 肩こり 腰痛 2004 年 腰痛 肩こり 肩こり 腰痛 男性 女性 2007 年 腰痛 肩こり 肩こり 腰痛 2010 年 腰痛 肩こり 肩こり 腰痛 ( 厚生労働省国民生活基礎調査より ) 肩こりと腰痛への関心 事前アンケート結果からは どのようなときに肩こりや腰痛を感じる? 肩こり パソコン同じ姿勢を長時間 腰痛 デスクワーク長時間の立ち仕事家事 両方 長時間の立ち仕事パソコン家事 肩こり 腰痛 1
1. 耳が肩より前にある 2. 背中が丸い 3. 骨盤が後ろに傾いている 4. なで肩である 中立 後傾 後 前 5. バンザイをしても十分に腕が挙がらない 6. 腕をつけた状態から上に挙げられない 7. 骨盤が前後左右に傾いている 8. 重心位置に偏りがある 顎のラインまで肘が挙がる 9. 立位体前屈をした際に背骨が滑らかに曲がらない 10. 腰に置いたタオルを上手につぶせない 11. 股関節が硬い 12. 呼吸が浅い 70 以上 130 秒間の呼吸の回数を測ります 230 秒間の呼吸の回数を 2 倍します 70 未満 正常呼吸回数 12~20 回 / 分これより回数が多い場合は呼吸が浅い 2
13. 家事などで前かがみの姿勢になることが多い 14. 座りっぱなし 立ちっぱなしが多い 15. 日頃から運動 ( 体操 ) をしていない 16. ストレスや怒りを感じることが多い 結果 1 2 3 4 5 6 12 14 15 16 のチェックの数が多いほど 肩こりの危険 肩こり 腰痛の簡単な説明 7 8 9 10 11 13 14 15 16 のチェックの数が多いほど 日常でよく見る悪い姿勢 ~ 座位 ~ 日常でよく見る悪い姿勢 ~ 座位 ~ パソコン作業 読書 編み物 車の運転 3
日常でよく見る悪い姿勢 ~ 立位 ~ 日常でよく見る悪い姿勢 ~ 立位 ~ 台所仕事 掃除機 掃き掃除 子や孫の世話 洗濯物干し 洗顔 日常でよく見る悪い姿勢 ~ 歩行 ~ 日常でよく見る悪い姿勢 ~ 中腰 ~ 背中の曲った歩き方 腰の反った歩き方 庭の草むしり 風呂の掃除 日常でよく見る悪い姿勢 ~ 臥位 ~ 悪い姿勢と肩こり 腰痛 枕の高さ テレビを観る 肩こりになりやすい? 4
悪い姿勢と肩こり 腰痛 姿勢が体に及ぼす影響 ~ 肩こり ~ 腰痛になりやすい? 身体的特徴 悪い姿勢の常習化 長時間の作業 背骨が硬い チェック 2 肩甲骨が硬い チェック 5 6 骨盤が起きない チェック 3 筋肉の使い方が不均衡など 首や肩甲骨周りの筋肉へのストレス 眼球の不動 肩こり 姿勢が体に及ぼす影響 ~ 肩こり ~ 姿勢が体に及ぼす影響 ~ 腰痛 ~ 肩こり 筋だけでなく 関節や神経にもストレスがかかると 整形外科的疾患 頸椎椎間板ヘルニア 頸部椎間板症 頸椎症性神経根症 変形性頸椎症 頸椎辷り症 頸肩腕症候群 腰を曲げた姿勢 ( 前屈みを含む ) 腰椎椎間板ヘルニア 筋筋膜性腰痛症 悪い姿勢の常習化 長時間の作業 重い荷物を持つ 椎間板が後方に突出し神経を圧迫 靭帯が緩み 筋肉が過剰に頑張る 姿勢が体に及ぼす影響 ~ 腰痛 ~ 姿勢が体に及ぼす影響 ~ 腰痛 ~ 1 2 腰を反らせた姿勢 悪い姿勢の常習化 長時間の作業 腰椎が前方にすべりやすくなる 脊柱管の狭窄度 ( 狭さ ) が増強 腰の筋肉が常に過緊張状態 神経圧迫 姿勢により椎間板にかかる圧力の違い 1 前屈みは立位の 1.5 倍! 2 中腰で荷物を持つと 2 倍以上! 腰椎変性辷り症 分離症 脊柱管狭窄症の症状増悪 5
姿勢が体に及ぼす影響 ~ 腰痛 ~ ちょっとここで一休み 1 ( あいち腰痛オペクリニック HP より ) 同じ姿勢を取り続けることも筋肉や関節を硬くしてしまいます 2 20~30 分に 1 回は姿勢を変えたり 体を動かしたりしましょう 姿勢と脊柱管の狭さの関係 1 腰反らしは立位の 2 倍! 2 前屈みで立位の 3 分の 1! 運動を行うポイント!! エクササイズ 無理に行わないこと!! ( 痛みの有無 過剰な運動 回数 体調 ) 動くことを目的にしない!! 呼吸に伴い リラックスした運動を行う! つまり!! 努力をしないで行っていけるようにする 肩甲骨を動かしてみよう! 肩甲骨って? こんな事をよく聞く? 骨の模型 この部分 肩凝りの人は肩甲骨の動きが少ない 動かせれば肩凝りが解消される!? 本当に治るのかな ずばり!! 絶対に治るとは言えない! このように運動を行っていませんか!? 肩甲骨を動かすって 頭が前に出てしまう 肩の力が入り過ぎる 肩甲骨が浮き出る 肩甲骨を動かす事だけを考える 肩凝りにとって 良くない姿勢 動きが生まれる 考えて行う必要がある! 6
このように運動を行えますか!? 骨盤を動かしてみよう! 肩甲骨を動かすって 肩の力を入れない あごを軽く引く 難しくて 出来るかな 骨盤って? こんな事をよく聞く? この部分 腰痛の人は骨盤を動かす事が苦手である 動かせれば腰痛が解消される!? 本当に治るかな 腕の力を抜く 肩甲骨を浮き上がらせない 背筋を伸ばす 骨の模型 ずばり!! やり方によって効果が得られない! このように運動を行っていませんか!? このように運動を行えますか!? 骨盤を動かすって 肩の力が入り過ぎる 頭が前に出過ぎる 背中がすごく丸くなる 骨盤を動かす事だけを考える 無理に動かすことによって 他の場所に負担が生じる 考えて行う必要がある! 骨盤を動かすって 肩に力を入れ過ぎない 足を浮かさない 座骨を床から離さない 背骨をバランスよく動かす 簡単に説明されても 考えると難しい 全身の繋がりを意識してみよう!! 運動を続けていく事が大変 どのようにして行っていくか!? 呼吸に合わせて ゆっくりと運動を行っていく!! 身体をつなげていく まずは体感してみましょう!! 身体が固くて 痛い 額をほぐす 内ももをほぐす 少し柔らかくなった!? 7
これらを踏まえて 体操を行っていきましょう! 身体のつながりを意識して行っていきましょう! 肩凝りや腰痛の軽減 予防のための体操です ので 少しずつ行いましょう! 例として No. 1,7,14 に対応させて 体操を提案しましたので参考にして下さい!! 頭 顔面のマッサージをしよう! 頭のマッサージ額のマッサージ頭 ( 特に後頭部 頭頂部 ) や額を手で軽くほぐしましょう 頭 顔面のマッサージをしよう! 口やあごの運動をしよう!! No. 1 ほほのマッサージ 下あごのマッサージ ほほや下あごの皮膚を手で軽くほぐしましょう 口を開く運動 あごの運動 手であごを支えながら 口を開いたり あごを左右に動かしましょう 眼球の運動をしよう! No. 5,6 鼻呼吸しながら 首を動かそう! 吸う側に回しましょう No. 2 まぶたをほぐしながら 眼球を転がすようにゆっくりと動かしましょう 片方の鼻をおさえて 鼻からゆっくりと息を吸いながら 首を軽く回しましょう 8
深呼吸を行ってみよう! 口から吐いて No. 1~16 ポイント! 左右の座骨を近づけるように 息を吐きましょう 座面 床を意識して体を動かそう! No.8,13 軽く 体を前後にゆっくりと揺らしてみましょう 口からゆっくりと吐きながらすこしずつ下腹をへこまして下さい 座骨 足底でしっかりと座面 床を接地させて ゆっくりと呼吸を行いましょう 座面 床を意識して骨盤を動かそう! No.7 腕の力を抜いて 肩を左右にゆっくりと動かしてみましょう 肩甲骨を動かしてみよう! 筋肉を固くしない ハリを感じない 筋肉を固くしない No. 4,5,6 口から吐いて 座骨 足底を座面 床から浮かさないようにして 骨盤を左右にゆっくりと傾けます 肩の力を出来るだけ抜いて 肩甲骨をゆっくりと動かしていきます 背骨全体を動かしてみよう! 口から吐いて No. 3,9 手で軽く押して 背骨全体を動かしてみよう! No.2,7,8 座骨 足を床から離さない ゆっくりと呼吸をしながら 背骨 骨盤を少しずつ動かしていきます 呼吸に合わせて ゆっくりと胸をひねっていきます ( 無理しない範囲で ) 9
身体と肩を連動させて動かしてみよう! 口から吐いて No. 5,6 身体と腕 脚を動かしてみよう! 口から吐いて No. 11 呼吸に合わせて 背骨 骨盤とともに 肩甲骨を動かしていきます 呼吸に合わせて 背骨 骨盤とともに 手足を伸ばしていきます 身体と腕 脚を動かしてみよう! ちなみに 口から吐いて No. 11 腰痛の人は全国に推定で 2800 万人いることが 厚生労働省研究班の調査でわかった 40~60 代の約 4 割が悩んでいた 関係学会は 一般的な治療法ごとにお勧め度をまとめた 原因不明の腰痛では 安静よりも運動が効果的で 1 カ月以上続く痛みにはマッサージの効果ははっきりしなかった ストレスなど心理的な影響も腰痛の引き金になると認定した (2013 年 3 月 24 日付朝日新聞デジタルより ) 呼吸に合わせて 背骨 骨盤とともに 手足を伸ばしていきます 座る 日常生活で気をつけること 腰で支える 膝が 90 ぐらい曲がる程度の椅子の高さ 体 ( 骨盤 ) を起こす 詳しい説明は第 6 回セミナー 姿勢 をご参照ください + 坐骨を感じる座り方 10
座るときに気を付けること負担の少ない座り方は? ~ 坐骨を感じて座ってみましょう ~ 1 お尻の下に手を置き 坐骨を確認しましょう 2 手を元に戻し 坐骨が感じられる位置で座ります 腰をかがめる 体を起こす 他にも 体を物にもたれかけて支える 椅子に座る 膝を曲げて腰を落とす デスクワーク ディスプレイは水平より 5 上ないしやや下を見たときの視界に納める 肩こりの危険 40cm 以上あける 読書 目線が下がりすぎないようにする 肘は 90~100 程度曲げる クッションを置き 肩に力が入らないようにする 膝は 90 曲げ 足が床に着くように調整する リストレストで手関節を保護 体を起こす 肩こりの危険 掃除 洗顔 体を起こし 腰の負担を減らす 肩に力が入らないようにする 肩こりの危険 膝をつけて腰の負担を減らす 椅子に座って腰の負担を減らす 11
重たい物を持つ 床の物を持つ 立ち上がるのと物を持ち上げるのは同じタイミングで 肩こりの危険 体の近くで持つ 物と体の設置面積を広くする 膝を曲げて腰を落とす 風呂掃除 庭いじり 浴槽の中に入り 腰を落とす 洗う場所から体が離れすぎない 低い台などに座り 腰を落とす 長時間同じ姿勢を取り続けない 車の運転 枕の高さ 5cm 肩こりの危険 シートに深く腰掛け 身体を背もたれに預ける 肩の力が抜ける位置でハンドルを持つ ( ハンドルの真横 ) 5cm or 15 12
実験 長時間同一姿勢でいると 1 両手の指を引っかけ 互いに引っ張り合う 2 その状態で 1 分間保持 3 指を伸ばしてみる 日常姿勢ではここまでの負荷はかからないかもしれないが 持続的な姿勢保持は同一の筋肉に負担がかかり 長時間になるほど筋肉の硬さが戻りにくくなる可能性がある まとめ 今回はを用い 各個人の肩こり 度を把握していただいた 日常生活上での肩こり 腰痛になりやすい姿勢を確認し その対処法を提示させていただいた 肩こり 腰痛の軽減 予防のためにストレッチや筋トレではなく 身体のつながりを意識し呼吸に合わせたエクササイズを提案させていただいた 肩こり 腰痛の軽減 予防のためにマッサージやストレッチのみでなく 体を楽に動かしていくことでも効果は得られます 今回のセミナーを通して 皆様の日常生活での意識が変わり 肩こり 腰痛で悩まされることが少なくなれば幸いです 13