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なくて 脳以外の場所で起きている感染が 例えばサイトカインやケモカイン 酸化ストレスなどによって間接的に脳の障害を起こすもの これにはインフルエンザ脳症やH HV-6による脳症などが含まれます 三つ目には 例えば感染の後 自己免疫によって起きてくる 感染後の自己免疫性の脳症 脳炎がありますが これは

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Transcription:

本日の内容 1. MRI について MRI 読影の基礎と適応疾患 2. MRI 読影の基礎 Kyoto AR 長谷生子 3. 適応疾患と症例 MRI とは Magnetic Resonance Imaging= 磁気共鳴画像 形態のみではなく 質も判断できる MRI の利点 非侵襲検査 組織分解能が非常に高い ( 存在診断と質的診断 ) 骨の影響を受けにくい 任意の断面が得られる Coronal( 冠状断面 ) 導入コスト 麻酔による不動化 撮影時間が長い 骨の評価困難 動きのある臓器の評価は困難 金属片による影響 MRI の欠点 MRI 読影の基礎 1. 形態の評価 2. 質の評価 マイクロチップ 1

MRI 読影の基礎 1. 形態の評価 MRI は断面解剖図そのもの MRI 読影の基礎 MRI は断面解剖図そのもの - 脳脊髄およびその周囲の構造物の正常解剖とその断面図を知る T1WI colar atlas of veterinary anatomy volume3. Done Goody,Evans Stickland より MRI 読影の基礎 2. 質の評価 さまざまな撮像法 撮像方法によって組織の見え方が違う 高信号 ( 白 ) 等信号 ( 周囲組織と同等 ) 低信号 ( 黒 ) 撮像方法の組み合わせで病変を鑑別 T2 強調画像 () MRI の基本画像 水は高信号 ( 白 ) 浮腫や腫瘍などの病的変化を検出しやすい FAIR 画像 Fluid attenuated inversion recovery 基本的な見え方は T2 強調画像と同様 脳脊髄液だけ選択的に抑制する ( 黒 ) 脳脊髄液周囲の病変を明瞭にできる T1 強調画像 (T1WI) 水は黒 ( 低信号 ) 造影 T1 強調画像 造影剤 ( ガドリニウム ) の投与 MRI の基本画像 血液脳関門 (BBB) を通過しないので正常脳は造影効果がみられない 脈絡叢 下垂体 髄膜 脳底部の脳神経群 ( 主に三叉神経領域 ) などは BBB がもともと存在しない 血液脳関門の破壊 血流の豊富な部位は造影される ( 白 ) 腫瘍 脳炎 拡散強調画像 (DWI) 主に細胞性浮腫を検出 超急性期の脳梗塞巣などを検出 MR アンギオグラフィ (MRA) MRI を用い造影剤を使用しなくても血管描出ができる 脳血管障害などの確認 MRI の特殊画像 DWI MRA 2

FAIR 画像 MRI の見え方 ( 頭部 ) T2 強調画像 造影 T1 強調画像 MRI の見え方 ( 頭部 ) T1 強調画像 脂肪 骨髄 : 灰 ~ 白 脂肪 骨髄 : 白 骨 : 黒 骨 : 黒 脳脊髄液 : 黒 脳脊髄液 : 白 脳脊髄液 : 黒 白 ( 髄 ) 質 : やや黒 白 ( 髄 ) 質 : 明灰 灰白 ( 皮 ) 質 : 明灰 動脈輪交通枝 : 白 灰白 ( 皮 ) 質 : 暗灰 MRI の見え方 ( 頭部 ) 大脳小脳 ( 前脳 ) T2 強調画像 頚髄 MRI の見え方 ( 脊髄 ) 頚椎 頚髄 T1 強調画像 頚椎 第 4 脳室 嗅球 間脳 中脳 頚髄 橋 延髄 ( 脳幹 ) 歯突起椎間板髄核クモ膜下腔 クモ膜下腔歯突起椎間板髄核 T2 強調画像 MRIの見え方 ( 脊髄 椎間板レベル ) 脊柱管内脂肪 クモ膜下腔 T1 強調画像 病変は? 脊髄 ( 灰白質 ) 脊髄 ( 白質 ) FAIR T1WI 椎間板線維輪 椎間板髄核 3

MRI における信号強度のパターン頻度 T1 強調画像 T2 強調画像病態 +++ 顕著な低信号 ( 黒 ) 顕著な高信号 ( 白 ) CSF( 水 ) +++ 等 ~ 低信号 ( 灰 ~ 黒 ) 高信号 ( 白 ) +++ 顕著な低信号 ( 黒 ) 顕著な低信号 ( 黒 ) ++ 低信号 ( 黒 ) 低信号 ( 黒 ) ++ 等 ~ 高信号 ( 灰 ~ 白 ) 高信号 ( 白 ) + 高信号 ( 白 ) 低信号 ( 黒 ) 浮腫 炎症多くの腫瘍梗塞巣 空気 骨皮質早い血流 (flow void) 急性期 慢性期の出血水分含有量の尐ない腫瘍一部の石灰化 脂肪 (T1WI で顕著な高信号 ) 蛋白濃度の高い液体成分亜急性期の出血 急 ~ 亜急性期早期の出血メラノーマ軽度 ~ 中等度の石灰化鉄 マンガン等の常磁性体一部の壊死 MRI における信号強度のパターン 病期経過時間ヘモグロビンの状態 T1 強調画像 T2 強調画像 超急性期 4~6 時間オキシヘモグロビン等 ( 灰 ) 等 ( 灰 ) 急性期 7~72 時間デオキシヘモグロビン等 ( 灰 ) 低 ( 黒 ) 亜急性期早期 4~7 日メトヘモグロビン高 ( 白 ) 低 ( 黒 ) 亜急性期後期 ~ 慢性期後期 1~ 数週メトヘモグロビン高 ( 白 ) 高 ( 白 )( 辺縁低信号 ) 慢性期 2 週以上ヘモジデリン等 ( 灰 ) 低 ( 黒 )( 辺縁低信号 ) 慢性期晩期 数カ月 ~ 低 ( 黒 ) 高 ( 白 ) 浄化され脳脊髄液化することによる MRI が適応となる頭蓋内疾患 脳腫瘍 脳原発 下垂体病変 転移性など 脳炎 脳の形態的異常 水頭症 くも膜嚢胞 キアリー様奇形など 萎縮 ( 認知機能障害 ) MRI が適応となる頭蓋内疾患 血管疾患 脳梗塞 脳出血 脳実質の外傷 脳挫傷 代謝性疾患 重度の低血糖や低酸素症など MRI が不向きとなる頭蓋内疾患 多くの代謝性 内分泌性疾患の二次的な脳症あるいは神経症状 電解質失調 尿毒症 甲状腺機能低下症など 骨腫瘍 腫瘍による脳実質への浸潤や圧迫は読影可能 MRI が不向きとなる頭蓋内疾患 特発性てんかん ( 発作による脳損傷は除く ) 特発性脳神経障害 振戦症候群 ステロイド反応性髄膜炎など 除外診断のためには有効 脳脊髄液検査を実施することが重要 多くの中毒 頭蓋骨骨折などの精密な検査 超急性期の出血 拡散強調画像は診断に有効 4

症例 1 症例 1 ウエルシュ コーギー ペンブローク 雌 ( 避妊済 ) 11 歳 2 ヵ月前から 1 日 1 回てんかん発作 治療により発作の頻度は減尐 1 週間前より過剰興奮や右旋回 造影 T1W 症例 2 症例 2 チワワ 雌 4 ヵ月齢 1 ヵ月半前ワクチン接種後調子が悪くなる 水頭症の可能性ありでフロセミドの投与を受けていた 1 ヵ月前主治医を受診 両側の外斜視 頚部痛がみられたが歩様は正常であった CT 検査にて側脳室の拡大が認められ 水頭症との診断 4 日前より運動失調 起立不能 マンニトール イソバイド プレドニゾロンで治療 受診時には意識レベル低下 無麻酔で MRI 検査を実施 FAIR 症例 3 症例 3 チワワ 雌 1 歳 1 ヵ月齢 3 ヵ月前動きがおかしくなり 近医を受診 経過観察となり改善した しかし 1 週間くらいで再発した 超音波で脳室の拡張が認められた 1 ヵ月半前主治医を受診 ふらつき 軽度振戦あり 超音波で脳室の拡張がみられた プレドニゾロンを開始する その後調子はよい T1WI 5

症例 4 症例 4 フレンチブルドッグ 雌 ( 避妊済 ) 7 歳 3 日前に左耳の疼痛 前日に左顔面神経麻痺 FAIR 症例 4 T1WI 造影 T1WI MRI が適応となる脊柱管内疾患 椎間板疾患 脊髄の形態異常 脊髄空洞症 くも膜嚢胞など 脊髄腫瘍 脊髄原発 他の部位からの転移あるいは浸潤 Kyoto Anim Med Center MRI が適応となる脊柱管内疾患 脊髄炎 血管疾患 脊髄梗塞など 外傷などによる脊髄実質の変化 MRI が不向きとなる脊柱管内疾患 椎骨奇形 椎骨奇形に関連した脊髄実質の変化は読影可能 骨腫瘍 腫瘍による脊柱管内への浸潤や圧迫は読影可能 6

MRI が不向きとなる脊柱管内疾患 変性性脊髄症 除外診断のためには有効 脊椎骨折などの精密な検査 症例 5 ミニチュア ダックスフンド 雌 2 歳 10 日前背部痛 X 線検査で 1-5 に椎間板変性 腰椎は 8 椎体 症例 5 症例 6 シェットランド シープドッグ 雌 10 歳 10 日前腰のふらつき 数日間で起立不能 急性で進行性の四肢不全麻痺 Coronal( 冠状断面 ) 症例 6 症例 7 造影 T1WI チワワ 雄 1 歳 8 ヵ月 4 日前どこかはわからないが強打し 頚部痛を示す 主治医にて抗生剤とステロイドで治療 改善はみられない 2 日前頚が右に曲がらず四肢伸展 強直 起立不能 Coronal( 冠状断面 ) 7

症例 7 8