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マイナンバー制度等への期待 当社は 金融所得課税の一体化など 投資家がリスクを取りやすい投資環境の整備の観点から マイナンバー制度が与え得る効果について 今後の制度改正も視野に大いに期待を持っている マイナンバー制度開始の 1 年後に整備される予定のマイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) を含む各種インフラについても 国民の暮らしに係る利便性の高いサービスとすべき 国民や民間事業者が メリットを感じられる施策 政府から国民に対する十分な周知 広報 制度の円滑な導入 定着 改善 真に利便性の高い制度 インフラの実現 公益目的に資する 民間活用の実現 実態を踏まえた セキュリティの構築 国全体で見た 社会コストの最適化 1

目次 Ⅰ. マイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) の利活用 Ⅰ-1. 住所 氏名変更手続きの簡素化 Ⅰ-2. 死亡時の相続手続きの簡素化 Ⅰ-3. 確定申告手続きの省力化 Ⅱ. マイナンバー制度の利活用 Ⅱ-1. 個人番号カードを活用した口座開設手続きの簡素化 Ⅱ-2. 利用可能範囲の拡大による証券サービスの向上おわりに 2

Ⅰ. マイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) の利活用 3

Ⅰ-1. 住所 氏名変更手続きの簡素化 ワンストップサービス利用により 確実に迅速にペーパレスに 現状 引越しや結婚の際は市町村のほか 異動元 / 異動先の ( 各営業所 ) やライフライン事業者 ( 電力 電話等 ) 等に が個別に住所変更や氏名変更を届出なければならない 届出を失念した場合 等からの郵便物の宛名が古い 郵便物が届かない等 別途 住所や氏名を確認する必要が生じ 等の双方に負担 今後 住所 氏名変更の届出が必要な異動元 / 異動先の行政機関 民間企業を抽出し 選択の上 一括して手続き行うことを可能とする ( 結果は電子私書箱等により確認 ) 個別に類似の届出を行う手間を削減するとともに 失念がないか 確認が容易 においては ワンストップサービス手続きにより税法上の本人確認行為がなされたとみなす制度改正を前提として 電子的に住所 氏名変更手続きを完結させることが可能 の最新住所の照会が可能となれば相乗効果が見込まれる 2 引越し先の住所等を連絡 電力会社 3 データ更新 3 データ更新 電力会社 電話会社 郵便物の返送 届出の失念 住所変更届 4 手続完了連絡? 2 住所変更の届出 住所変更届 電話会社 5 確認 1 申請 電子私書箱 ワンストップサービス 住所変更の届出が必要な行政機関 民間企業を複数選択し 一括して届出を行う 3 データ更新 1 転入等の届出等必要な手続き 市町村等行政機関 5 確認 情報提供等記録開示システム マイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) 市町村等行政機関 4 手続完了連絡 4

Ⅰ-2. 死亡時の相続手続きの簡素化 証券口座の資産保全や相続手続きが 確実に迅速に 現状 のが死亡した場合 通常 相続人からの申し出によりにおける手続きが開始される 相続人がの資産を把握しておらずへの申し出がないと 当該の資産がに残り続けてしまう 死亡したがNISA 口座の場合 死亡後の配当等は課税となるが 死亡の申し出がないため非課税のままとなり 後に死亡を認識した際に 遡及して課税する必要があり 非常に煩雑 今後 の死亡の届出が必要な行政機関 民間企業を抽出し 選択の上 一括して手続き行うことを可能とする ( 結果は電子私書箱等により確認 ) においてはの死亡の事実を早期に把握することができるため 迅速な口座の凍結 ( 定期買付の停止など ) による資産の保全や相続手続きの早期化が可能となり の相続財産の円滑な相続処理やNISA 口座での適正な課税管理が可能となり 結果として相続人との円滑な関係が構築される 2 死亡の事実を連絡 相続人 ( 遺族 ) 死亡の事実に気づかずの口座が放置 3 相続手続き連絡 の死亡連絡の失念 1 の死亡届等必要な手続き 2 の死亡の連絡 市町村等行政機関 4 必要な処理やの口座を凍結する旨を連絡 相続人 ( 遺族 ) 5 確認 1 申請 5 確認 電子私書箱 ワンストップサービス 情報提供等記録開示システム 3 データ更新 マイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) 死亡の事実の通知が必要な行政機関 民間企業を複数選択し 一括して届出を行う 3 データ更新 市町村等行政機関 4 必要な処理を連絡 5

Ⅰ-3. 確定申告手続きの省力化 国民の利便性が格段に向上 確実に迅速にペーパレスに 現状 今後 確定申告では は 配当等の支払通知書 特定口座年間取引報告書 取引報告書などの から郵送等で交付される法令上交付義務がある書類を元に確定申告書を作成し e-tax 等を利用して確定申告を行っている は 必要な場合は書類を郵送等で税務当局へ提出しており 書類の管理の手間 印刷費 郵送費 再交付処理等により との双方に負担がかかる 源泉徴収票についても 従業員と事業会社とで同様の問題がある 税務当局 各種書類の電子データを マイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) 上の電子私書箱で受領し そのまま e-tax 等に自動転記可能とすることにより 転記の省力化や書類管理の負担を軽減 また 電子私書箱に電子データを送信すれば書面での送達効果を満たす等の法整備が整えば の書類管理が容易になり や事業会社にとっても書類の発行に係る費用などの削減が期待できる なお 電子私書箱の利用に伴うコストは 費用削減に伴う対応に見合ったものである必要がある また 電子私書箱を利用した確定申告における税額控除もインセンティブとして検討の余地はある 3 必要に応じて郵送 4 確定申告送信 税務当局 源泉徴収票の電子データ e-tax 等 源泉徴収票 事業会社 3 データ自動取込 e-tax 等 事業会社 2 確定申告書を作成 1 交付 電子私書箱 1 電子データを送信 1 交付 支払通知書取引報告書 特定口座年間取引報告書 2 確認 マイポータル / マイガバメント ( 仮称 ) 支払通知書特定口座年間取引報告書取引報告書などの電子データ 6

Ⅱ. マイナンバー制度の利活用 7

Ⅱ-1. 個人番号カードを活用した口座開設手続きの簡素化 各種契約手続が簡易になり サービスの享受が迅速に 証券口座開設時の本人確認等に活用し IC チップを読込み即時開設 口座開設時に個人番号カードを提示することにより 以下の本人確認が容易となる 犯罪収益移転防止法に基づく本人確認 外部ネットワーク経由の確認 各種税法に基づく本人確認 (NISA 特定口座 マル優 トク優 告知 ) 個人番号カード マイナンバーを活用して本人確認等の事務処理ができれば 店頭での簡易な口座開設や ネット上で口座開設が可能 本人確認イメージ 個人番号カードの提示 (IC カードリーダー ) 証券社員 外部ネットワークを通じた確認 外部機関 マネーロンダリングに係るチェック 各種税法に基づく本人確認登録 個人番号カードから属性情報を読込 簡易な口座開設が可能 ( 属性情報をプレ印字 ) タブレット端末の活用によるペーパーレス化も可 想定される効果 口座開設時に個人番号カードを提示し本人確認を行い マイナンバーをキーにマネーロンダリングに係るチェックを行うことで 各種手続きの簡素化 迅速化につながり 個人番号カードの利便性が高まり普及が進む 免許証等のコピー取得やセンシティブ情報の秘匿性対応を行なう必要がないため 業務効率化が図れる 将来的には IC カードリーダーに個人番号カードを読み込ませ のタブレット端末に表示された情報に専用ペンでご署名 必要項目をご選択いただくと 口座開設が完了する といったサービスも可能 公的個人認証サービスを低コストで利用可能な場合は 署名 届出印が不要となり さらなる効率化が図れる 8

Ⅱ-2. 利用可能範囲の拡大による証券サービスの向上 税制関連の業務が確実に 迅速に 同一金融機関内における複数口座保有者の名寄せに活用マイナンバーを名寄せ業務のキーコードにすることにより 確実な紐付け管理を行うことができる 名寄せグルーピングを行うことにより 部店を越えた総合的な管理やサービスを提供 例.NISA 口座の重複チェック ( 二重申請の防止 ) マイナンバーをキーコードとすることで紐付け管理が可能 A 支店 B 支店 名寄せグルーピングを行うことで NISA 口座の重複チェック 特定口座の重複チェック マル優 トク優の限度額チェック 特定口座と一般口座の紐付け 部店変更 相続発生時の確実な対象口座の確定等が可能となり 向けのサービスの質も向上 税務当局への他金融機関情報のオンライン照会に活用 マイナンバーをキーコードに税務当局にオンラインで他金融機関との口座開設状況等の確認ができる 他金融機関内での制度の利用状況の確認をオンライン化することで サービス開始の速度を飛躍的に向上 例.NISA 口座の重複チェック ( 他金融機関の開設状況確認 ) 1 マイナンバーで開設済口座の有無を照会 マイナンバーをキーコードとしてオンライン照会 税務当局 2 照会結果のオンライン返答 マイナンバーでの税務当局へのオンライン照会により NISA 口座の他金融機関の開設済チェック マル優 トク優の他金融機関の限度額チェックが即時化され 向けのサービスの質が向上 想定される効果 マイナンバーをキーに管理を行い法令順守の確実性 サービスの向上 の事務処理の効率化が図れる 9

おわりに としても マイナンバーの利活用に関しては 税関連業務 お客様へのサービス 事務処理のペーパレス化の推進などに関し 大きな効果を期待しております より効果を上げていくためには 個人番号カード の普及 官民あげた利便性の向上 におけるマイナンバーの取得率の向上 国民へのマイナンバー提供インセンティブの付与 政府 関連団体による啓蒙活動 広報活動 住民票情報の民間活用の可能性検討 電子私書箱 ワンストップサービス 公的個人認証サービス利用に係る割安な価格設定 が ポイントになると考えております 10