土壌勉強会スライドHP用2

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1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条


項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法第 3 条調査 報告日 平成年月日 工場又は事業場 * の名称工場又は事業場 * の敷地であった土地の所在地 * 使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る工場又は事業場 ( 法第

(板橋区) 第31~34号様式

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法 ( 第 4 条 第 5 条 ) 調査 第 4 条 第 5 条のいずれかを で選択すること 報告日 平成年月日 調査の対象となる 土地の所在地 調査実施者 指定調査機関の氏名又は名称

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共通資材

法と条例の関係 調査契機 調査対象物質 土壌汚染対策法 有害物質使用特定施設の使用廃止 ( 法第 3 条 ) 土壌汚染による健康被害が生ずるおそれがある場合 ( 法第 5 条 ) m2以上の土地の形質の変更 ( 法第 4 条第 1 項 条例第 81 条の 5) で 土地の利用履歴調査 ( 条例第 8

2 本日の内容 1 神奈川県内に適用される土壌汚染関係法令 2 土壌汚染対策法による取組み 3 神奈川県生活環境の保全等に関する条例による取組み 4 神奈川県の土壌汚染対策相談窓口

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

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【別紙7】チラシ.xdw

中小事業者における土壌汚染対策等の取組のポイント 平成 年度土壌汚染対策セミナー 中小事業者における土壌汚染対策等の取組のポイント 中央開発株式会社 西村修一 はじめに 東京都では, 土壌汚染に関する中小事業者支援を目的とした土壌汚染対策アドバイザー制度を推進 制度を通じて明らかなった課題と解決のた

1 はじめに土壌汚染対策法 ( 以下 法 という ) 第 12 条に基づく土地の形質の変更届出とは 形質変更時要届出区域内で土地の形質の変更をする にあたり 形質変更の施行方法等について届出する手続きです 2 土地の形質の変更とは 土地の形質の変更 とは 土地の形状又は性状を変更することであり 宅地

土壌汚染対策法の自主申請活用の手引き

地下水の水質及び水位地下水の水質及び水位について 工事の実施による影響 ( 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水位流動方向に対する影響 並びに土地の造成工事による降雨時の濁水の影響及びコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 ) を把握するために調査を実施した また

Microsoft Word - HP掲載資料 docx

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事業者のみなさんへ

Microsoft Word - 【新旧】土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

第 2 編 地下水の水質測定結果

土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令等の概要

別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月


公共用水域水質データファイル 利用説明書 検体値 環境省水 大気環境局水環境課 第 1 版作成年月日平成 24 年 8 月 22 日


第 1 土壌汚染対策法の概要 土壌汚染対策法のしおり 騒音規制のしおり 平成 30 年 4 月石川県 1 目的 ( 法第 1 条 ) 土壌汚染の状況の把握に関する措置及びその汚染による人の健康に係る被害の防止に関する措置を 定めること等により 土壌汚染対策の実施を図り 国民の健康を保護すること を目

[ 廃棄物の最終処分場 ( 管理型 )] 平成 29(2017) 年度 1 施設名称 1 号管理型処分場 (1) 埋立てた廃棄物の各月ごとの種類及び数量 規則第 12 条の 7 の 2 第 8 項イ 種類汚泥燃え殻紙くずばいじん 合計 単位 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月

Taro-別紙2-4:土壌汚染対策法施行令の一部を改正する政令(参照条文)

環境確保条例及び同施行規則 ( 第三節土壌及び地下水の汚染の防止関連抜粋 ) 環境確保条例 ( 平成 30 年条例第 120 号施行後 ) 同施行規則 ( 平成 31 年規則第 14 号施行後 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事は 規則で定める有害物質 ( 以下 特定有害物質 とい

本日の内容 A. 土地活用での土壌汚染対応 B. J-REIT 保有物件における土壌汚染対応例 C. 土地評価における土壌汚染対応例 ( 評価の考え方 評価実例 ) D. 土地の利活用と土壌汚染対策法 2

大栄環境 ( 株 ) 和泉リサイクルセンター平井 5 工区管理型最終処分場 / 処理実績平成 26 年度契約処理 : 管理型埋立区分品目 平成 26 年 平成 27 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 燃え殻

7 土壌汚染対策法 Q&A Q 1 クリーニング店を閉店しますが 何をすれば良いですか? A 1 まずは 水質汚濁防止法に定める廃止の届出を都道府県知事等へ行う必要があります また 閉店するクリーニング店において特定有害物質を使用していた場合などは 調査義務が発生します ( 法第 3 条 1 項 )

一定規模以上の土地の形質変更時の手続きについて 改正土壌汚染対策法が平成 22 年 4 月 1 日から施行されたことにより 平成 22 年 5 月 1 日以降に 3,000 m2以上の面積の土地の形質変更をしようとする者は 工事に着手する日の 30 日前までに 法に基づき届出を行うことが義務付けられ

施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

目的 土壌汚染対策法の概要 土壌汚染の状況の把握に関する措置及びその汚染による人の健康被害の防止に関する措置を定めること等により 土壌汚染対策の実施を図り もって国民の健康を保護する 制度 土壌汚染の調査 有害物質使用特定施設の使用の廃止時 ( 第 3 条 1 項 ) 一定規模 (3, m2 ) 以

廃棄物処理法の基礎知識(第1回)


平成 29 年 4 月 12 日作成 土壌汚染対策法に関する Q&A 1. 使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る工場又は事業場の敷地であった土地の調査 ( 法第 3 条関係 ) Q( 質問の概要 ) A( 質問に対する回答 ) 土壌汚染状況調査において 単位区画をさらに分割して調査を行った結果

様式第1号(第1条関係)

処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00

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【新旧対照表】(別表第1、別表第4)

1 法の目的

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

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様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

<4D F736F F D208E9696B18F88979D93C197E18FF097E B8C91CE8FC6955C E342E31816A2E646F63>

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

土壌汚染対策法の 調査 措置の概要 日本工営株式会社中央研究所 副技師長 鈴木弘明

平成16年版 真島のわかる社労士

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

土壌汚染対策法の施行について

ドラム缶位置平面図0219

○職員の育児休業等に関する条例(平成四年大阪府条例第一号)新旧対照表

平成 24 年度維持管理記録 ( 更新日平成 25 年 4 月 26 日 ) 1. ごみ焼却処理施設 (1) 可燃ごみ焼却量項目単位年度合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 A B 炉合計焼却量 t 33, ,972

参考資料

(様式第8号)

環境モニタリング結果について 資料 1 環境モニタリング調査地点図 ( 浸出水 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 発生ガス 悪臭 ) ( 放流先河川 周辺地下水 ) Ⅰ Ⅱ 浸出水 放流水 1 浸出水 2 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 1 観測井 1 号 2 観測井 2 号 3 観測

弘前市告示第   号

[ 法第十五条の二の三 法第十五条の二の四 ] 会社名株式会社倉敷環境 産業廃棄物処理施設維持管理記録簿 ( 管理型埋立区域 2) 平成 26 年度 対象期間 : 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1. 埋め立てた産業廃棄物の種類及び数量 [ 規十二条の七の二八イ

山梨県産業廃棄物処理業者等不利益処分要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ( 昭和 45 年法律第 137 号 以下 法 という ) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令 ( 昭和 46 年政令第 300 号 ) 及び廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則

町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

(Microsoft Word - 004\201`008\207T_H24.4_)

記 第 1 クロロエチレン及び 1,4- ジオキサンに係る土壌環境基準の設定並びに塩化ビニルモノマーに係る地下水環境基準の項目名の変更について 1. 改正の背景及び内容平成 21 年 11 月 塩化ビニルモノマーについては地下水の水質汚濁に係る環境基準 ( 以下 地下水環境基準 という ) の設定が

リスクの大小に関わらない一律で過剰な規制により 工場建設や建替えが進まず 遊休地化する事例が増加 土地の取引および利活用が萎縮 規制改革実施計画 事業者の意見を踏まえつつ 人の健康へのリスクに応じた必要最小限の規制とする観点から検討 設備投資の拡大による新たな成長機会の創出 - 1 -

Microsoft Word - 第二章

Microsoft Word - (最終版)今後の土壌汚染対策の在り方について(第二次答申案)

業務の紹介 大阪府環境農林水産部環境管理室環境保全課化学物質対策グループについて 土壌汚染対策 土壌汚染対策法 府生環条例 ( 土壌汚染対策 ) 地下水汚染対策 水質汚濁防止法 ( 汚染井戸周辺地区調査 地下水浄化 ) 大阪府地下水質保全対策要領 地盤沈下対策 工業用水法 府生環条例( 地盤沈下防止

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

神奈川県環境農政局環境部大気水質課 平成 30 年 4 月 1 日 一定規模以上の土地の形質変更時の手続きについて 土壌汚染対策法では 3,00 m2以上の面積の土地の形質変更をしようとする者は 工事に着手する日の30 日前までに県 ( 又は政令で定める市 ) に届出を行うことが義務付けられています

資料7 ブラウンフィールドの事例について

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

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土壌汚染調査 M-Ver1( ) 土壌汚染調査マニュアル 掘削現場 危機管理マニュアル 情報公開マニュアル 掘削工程マニュアル 土壌汚染調査マニュアル 環境モニタリンク マニュアル 成分分析マニュアル 大気モニタリング 掘削 地下水モニタリング キャッピング B 区 ブルーシート 廃棄物

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3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

大気汚染防止法の概要について 熊本県環境保全課

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

平成 29 年度一般廃棄物処理施設維持管理状況 ( 最終処分場 ) 最終処分量単位 :t 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 不燃物

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

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○職員の育児休業等に関する条例(平成四年大阪府条例第一号)新旧対照表

地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

平成 27 年 9 月埼玉県東松山環境管理事務所 東松山工業団地における土壌 地下水汚染 平成 23~25 年度地下水モニタリングの結果について 要旨県が平成 20 年度から 23 年度まで東松山工業団地 ( 新郷公園及びその周辺 ) で実施した調査で確認された土壌 地下水汚染 ( 揮発性有機化合物

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

富士見市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例

東京都生鮮食品卸売市場の役割と歴史大正 12 年関東大震災で東京の民営 20 数市場大きな被害 昭和 10 年築地 神田 江東の 3 市場開設し公正な価格定と取引明朗化 価格と品質の安定 市場内の良好な衛生を目指す 中央卸売市場は 江戸 ~ 東京の食文化と巨大都市の食を守り 近代的市場を整備してきた

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

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改正土壌汚染対策法 1 目 次 1 日本国内における土壌汚染の現状 自然由来汚染について人為的汚染について 2 土壌汚染対策法改正のポイント 土壌汚染対策法 改正の流れ 改正のポイント 1~5 土壌汚染状況調査の契機 1~6 3 その他 罰則について土壌汚染対策に対する各種支援措置 2

1 日本国内における土壌汚染の現状 3 潜在的な土壌汚染の分布 土壌 地下水汚染の現状 10,000 カ所未満 10,000~30,000 未満 30,000 カ所以上 最近 土地取引や用途変更を契機に多くの土壌汚染が顕在化 潜在的には 全国で数十万箇所と推定される 首都圏を中心に 全国的な広がりをみせている 土壌汚染 3 万箇所以上埼玉 東京 神奈川 静岡 愛知 大阪 兵庫 表層土壌だけでなく 地下水への汚染の広がりが懸念される 土壌汚染対策の必要性 4

土壌汚染の原因 自然由来汚染 鉱山 ( 金属鉱床 ) ひ素 カト ミウム 鉛など 天然の岩石 蛇紋岩 ( クロム高含有 ) 花崗岩 ( ふっ素高含有 ) など 火山地帯 ( マグマ 温泉 ) ひ素 セレンなど 人為的汚染 工場廃水 生活廃水 鉱山からの漏洩 廃棄物の埋立処分 不法投棄 大気からの粉塵降下 降雨 5 自然由来汚染について 6

金属鉱床分布図産業技術総合技術研究所 HP データベースより 北海道水銀イトムカ鉱山 奈良県水銀大和水銀鉱山 山口県ひ素岩石 ( 自然由来 ) 鉛は全国各所に見られる 宮崎県ひ素土呂久鉱山 三重県水銀丹生鉱山 7 日本火山分布図防災科学技術研究所 : 火山ハザードマップデータベース 防災科学技術研究所自然災害情報室 HP より 8

各元素の地球化学図 産業技術総合研究所データベースより ~ 水銀 ~ 北海道水銀イトムカ鉱山 奈良県水銀大和水銀鉱山 三重県水銀丹生鉱山 9 各元素の地球化学図 産業技術総合研究所データベースより ~ ひ素 ~ 山口県ひ素岩石 ( 自然由来 ) 宮崎県ひ素土呂久鉱山 10

各元素の地球化学図 産業技術総合研究所データベースより ~ 鉛 ~ 11 年度別の土壌汚染調査事例環境省 土壌汚染対策法の施行状況及び土壌汚染調査 対策事例等に関する調査結果 より 土壌環境基準設定 自然的原因と判断 (7%) H3.8.23 平成 20 年 調査事例 8,965 件 超過事例数 4,706 件 土壌環境基準項目追加 H6.2.21 VOC 等 15 項目 H13.3.28 ふっ素 ほう素 299 件 /4,706 件 土壌汚染対策法施行 H15.2.15 12

2 土壌汚染対策法改正のポイント 13 土壌汚染対策法 改正の流れ 2003 年土壌汚染対策法施行 課題 法に基づかない 自主的な調査での土壌汚染発見の増加 掘削除去の偏重 汚染土壌の不適正な処理による汚染の拡散 2010 年 4 月改正土壌汚染対策法施行 14

改正のポイント 1~5 ポイント 1 土壌汚染の状況把握のための制度拡充 一定規模 (3,000m 2 ) 以上で 土壌汚染のおそれがある土地を形質変更する際 都道府県知事が土壌汚染の調査命令を下すことができる 法第 4 条 自主調査において土壌汚染が判明した場合 土地の所有者等の申請に基づいて 規制対象区域 として指定し 適切に管理する 法第 14 条 15 改正のポイント 1~5 ポイント2 規制対象区域の分類等による講ずべき措置の内容の明確化 健康被害の恐れがある場合 : 盛土 封じ込め等の対策が必要な区域 ( 要措置区域 ) 措置実施区域に関しては 都道府県知事が必要な対策を指示する 対策後は 解除 または形質変更時要届出区域に指定 健康被害の恐れがない場合 : 土地の形質変更時に届出が必要な区域 ( 形質変更時要届出区域 ) 法第 6 条 法第 11 条 16

要措置区域 形質変更時要届出区域 ( 平成 23 年 1 月 1 日現在 ) 全国の要措置区域等の現在の指定件数 要措置区域 23 件 形質変更時要届出区域 267 件 不明 ( 情報未着等 ) 3 件 契機 件数 法第 3 条 200 件 法第 4 条 62 件 法第 5 条 ( 旧第 4 条 ) 3 件 法第 14 条 28 件 その他不明 ( 情報未着等 ) 3 件 法第 4 条に追加指定されたものが3 件 上記のうち 近畿 2 府 4 県の現在の指定件数 要措置区域 2 件 形質変更時要届出区域 73 件 17 詳しくは環境省 HP HTTP://WWW.ENV.GO.JP/WATER/DOJO/LAW/RM_AREA.PDF 環境省 > 水 土壌 地盤環境の保全 > 土壌関係 > 土壌汚染対策法に基づく要措置区域等一覧 18

改正のポイント 1~5 ポイント 3 搬出土壌の適正処理の確保 規制対象区域内の土壌の搬出の規制 ( 事前届出 計画の変更命令 運搬基準 処理基準に違反した場合の措置命令 ) 搬出土壌に関する管理票の交付及び保存の義務 搬出土壌の処理業についての許可制度の新設 法第 16 条 ~ 第 28 条 19 改正のポイント 1~5 ポイント 4 自然由来汚染の取扱いの変更 自然由来の土壌汚染も規制対象となる ポイント 5 指定調査機関の信頼性の向上 指定の更新 技術管理者の設置等 20

土壌汚染の原因 自然由来汚染 鉱山 ( 金属鉱床 ) ひ素 カト ミウム 鉛など 天然の岩石 蛇紋岩 ( クロム高含有 ) 花崗岩 ( ふっ素高含有 ) など 火山地帯 ( マグマ 温泉 ) ひ素 セレンなど 人為的汚染 工場廃水 生活廃水 鉱山からの漏洩 廃棄物の埋立処分 不法投棄 大気からの粉塵降下 降雨 21 土壌汚染状況調査の契機 22

土壌汚染状況調査の契機 義務 1 有害物質使用特定施設の廃止時 ( 法第 3 条 ) 命令 2 土地の形質の変更時 ( 法第 4 条 ) 改正で追加! 命令 3 健康被害のおそれがある時 ( 法第 5 条 ) 4 不動産売買等の為の調査 ( 自主調査法第 14 条 ) 5 認定調査 ( 規則第 59 条及び第 60 条 ) 6 詳細調査 このうち 1 2 3 5 については必ず指定調査機関が調査しなければなりません 23 1 有害物質使用特定施設の廃止時 ( 法第 3 条 ) 義務 工場 事業場において特定有害物質を取り扱っていた施設を廃止し その敷地が工場 事業場として管理されなくなった場合に土壌汚染状況調査を行い その結果を都道府県知事等に報告する義務を負います 調査結果は調査義務発生後 120 日以内に都道府県知事に報告! 法第 3 条のフロー 有害物質使用特定施設の廃止届 指定調査機関による土壌汚染状況調査 指定基準超過 指定基準クリア 健康被害のおそれあり要措置区域 健康被害のおそれなし形質変更時要届出区域 24

有害物質使用特定施設とは? 水質汚濁防止法施行令別表第 1 に列挙された施設であって 土壌汚染対策法に規定された 25 の特定有害物質のうちのいずれかを製造し 使用し 又は処理していた施設 例 ) 金属製品製造業 試験研究機関 出版 印刷 製版業 電子機器製造業 など 25 特定有害物質 25 種類 第一種特定有害物質 ( 揮発性有機化合物 ) 四塩化炭素 1,2- シ クロロエタン 1,1- シ クロロエチレン シス -1,2- シ クロロエチレン 1,3- シ クロロフ ロヘ ン シ クロロメタン テトラクロロエチレン 1,1,1- トリクロロエタン 1,1,2- トリクロロエタン トリクロロエチレン ヘ ンセ ン 第二種特定有害物質 ( 重金属等 ) 総水銀 アルキル水銀 カト ミウム及びその化合物 鉛及びその化合物 ひ素及びその化合物 六価クロム化合物 ふっ素及びその化合物 ほう素及びその化合物 セレン及びその化合物 シアン化合物 第三種特定有害物質 ( 農薬等 ) PCB チウラム シマシ ン チオヘ ンカルフ 有機りん化合物 26

2 土地の形質変更に伴い届出が必要な場合 ( 法第 4 条 ) 命令 土地の形質の変更の部分の面積の合計が 3,000m 2 以上の場合に届出が義務づけられています 土地の形質変更 とは 土地を掘削することと盛土することをいいます 掘削する部分の面積は少なくても 盛土する部分との合計面積が 3,000m 2 以上であれば届出が必要となります 別の場所から土壌を搬入して盛土のみを行う場合には 届出の必要はありません 法第 4 条のフロー 形質変更の届出は着手の 30 日前までに! 3,000m 2 以上の土地の形質の変更 調査命令 指定調査機関による土壌汚染状況調査 指定基準超過 指定基準クリア 健康被害のおそれあり要措置区域 健康被害のおそれなし形質変更時要届出区域 27 3 健康被害のおそれがある時 ( 法第 5 条 ) 都道府県知事等が人の健康被害が生ずるおそれがある土地と認めるときは 調査して報告すべきことを命令します 土壌汚染 地下水汚染 命令 例 ) 地下水汚染が発見され その周辺で地下水を飲用等に利用しているときなど 法第 5 条のフロー 土壌汚染により健康被害が生じるおそれがある場合 調査命令 指定調査機関による土壌汚染状況調査 指定基準超過 指定基準クリア 健康被害のおそれあり要措置区域 健康被害のおそれなし形質変更時要届出区域 28

4 不動産売買等の為の調査 ( 自主調査法第 14 条 ) 土地の売買 金融機関から融資を受ける時 工場の閉鎖 ガソリンスタンド跡地の売買 購入 資産価値評価 資産除去債務 企業イメージのアップ等 調査事例件数の 9 割を占める! 土壌調査により汚染が判明した場合は要措置区域等の指定を受けることができる! ( 指定調査機関が調査する必要は無いが 土壌汚染状況調査と同じ方法により調査する必要有り ) 法第 14 条のフロー 自主調査の実施 指定の申請 都道府県知事による審査 健康被害のおそれあり要措置区域 健康被害のおそれなし形質変更時要届出区域 29 5 認定調査 ( 規則第 59 条及び第 60 条 ) 要措置区域の土地の土壌を搬出するにあたり 法の対象から外すための調査 なお 法の規制対象としないためには 25 種のすべての特定有害物質について 土壌溶出量基準及び土壌含有量基準に適合することを確認する必要がある 認定調査のフロー 要措置区域の土地の土壌搬出 指定調査機関による認定調査 調査せず 基準不適合 基準適合 搬出届出 基準適合の届出 汚染土壌の搬出 知事の認定 運搬 処理 規制対象外土壌として搬出 30

6 詳細調査 法に基づく土壌汚染状況調査の結果 汚染が確認された部分について 後に実施される浄化対策を見据えた汚染範囲の特定が主要な目的 深度方向へボーリング調査を行い 汚染範囲を三次元的に把握していく 土壌汚染の状況を詳しく調べ コスト的にも技術的にも適切な浄化方法を決定する為の調査 詳細調査のフロー 要措置区域に対し 汚染の除去等の措置命令があった場合 詳細調査 調査せず 汚染範囲の特定 要措置区域内全ての土壌を汚染土壌とみなし 浄化等の措置を実施 汚染がある部分について浄化等の措置を実施 31 3 その他 32

罰則について 最高で 1 年以下の懲役又は 100 万円以下の罰金に処せられます ( 調査命令 汚染土壌の対策措置の命令 指定区域の土地形質変更の施行方法計画の変更命令に違反した場合 ) 第 65 条 ~ 第 69 条 汚染土壌を不法投棄した場合 産業廃棄物処理法 が適用されることがあります 産業廃棄物処理法では 5 年以下の懲役または 1000 万円 ( 法人には 3 億円まで加重ができる ) 以下の罰金にするなど 厳しい罰則が設けられています 産業廃棄物処理法 第 25 条 第 32 条 33 土壌汚染対策に対する各種支援措置 1 利子助成事業市街地における土壌汚染対策又は地下水汚染対策事業を実施する事業者が ( 株 ) 日本政策投資銀行からの融資又は沖縄振興開発金融公庫から政策融資を受けた場合 その借入利息の 0.5% の助成を受けることができます 2 税制特例制度土壌の特定有害物質による汚染を除去するための償却資産 ( ) について 固定資産税の課税標準を 1/3 とする特例措置があります 平成 15 年 2 月 15 日から平成 24 年 3 月 31 日までの間に取得されたもの 3 助成制度法第 7 条第 1 項の規定により汚染の除去等の措置を指示された者 ( 当該汚染を生じさせる行為をした者を除く ) であって 当該者の負担能力が低い場合に助成を受けることができます 34

詳しくは環境省 HP HTTP://WWW.ENV.GO.JP/WATER/DOJO/SUPPORT.HTML 環境省 > 水 土壌 地盤環境の保全 > 土壌関係 > 土壌汚染対策に対する各種支援措置 35