2 自然景観への配慮 (1) 良好な自然景観の保全 地形改変に際し現地形維持の努力 国の名勝指定を含む周辺の自然景観の保全 最小限の既存樹木の伐採 良好な景観を形成している樹木の保全 郷土種が含まれている表土の活用 植栽木の健全な維持 管理 良好な自然の利用者に対する配慮 (2) 緑化等による修景

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土地利用計画 土地利用計画面積表 土地利用の区分区分面積 ( m2 ) 比率 (%) 備考 発電施設用地パネル 19, パワーコンディショナー 緑地 5, 計画地面積 24, 太陽光パネル配置図 発電施設計画 発電施設の概要 発電設備規格

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〔表紙〕

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第 4 章環境影響評価の項目の選定 対象事業に係る環境影響評価の項目は 三重県環境影響評価技術指針 ( 平成 11 年 5 月 25 日 三重県告示第 274 号 )( 以下 技術指針という ) の 第 5 環境影響評価の項目の選定 に基づき 対象事業に係る工事の実施 土地又は工作物の存在及び供用に

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第 2 意見調査計画書は おおむね 2020 年東京オリンピック パラリンピック環境アセスメント指針 ( 実施段階環境アセスメント及びフォローアップ編 ) に従って作成されたものであると認められる なお 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会実施段階環境影響評価書案 を作成するに当たっ

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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

2-1-5 屋外広告物の制限

1 自然に対する関心 (1) 自然に対する関心 平成 24 年 6 月 平成 26 年 7 月 関心がある( 小計 ) 90.4% 89.1% 非常に関心がある 29.5% 21.9%( 減 ) ある程度関心がある 60.9% 67.2%( 増 ) 関心がない( 小計 ) 8.8% 10.5% あま

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社会環境報告書2013

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

環境保全に関する協定書 ( 基準協定 ) 旭川市 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) は, 乙が旭川市内で施工する事業 ( 以下 事業 という ) について, 次のとおり協定を締結する ( 法令等の厳守 ) 第 1 条 乙は, 事業実施に当り, 森林法, 北海道自然環境等保全条例

目 次 頁 第 1 章本書の概要 2 第 2 章工事の概要 工事の概要 路線概要及び工事位置 施工手順 早川東工事施工ヤード ( 迂回路含む ) の施工手順 トンネルの施工手順とトンネルの標準的な断面 工事工程 9 2-

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成田市公共施設景観ガイドラインについて

環境影響評価の項目の選定 対象事業に係る環境影響評価の項目は 三重県環境影響評価技術指針 ( 平成 11 年 5 月 25 日三重県告示第 274 号 平成 28 年 4 月 1 日改正 )( 以下 技術指針 という ) の 第 5 環境影響評価の項目の選定 に基づき 対象事業に係る工事の実施 土地

環境まちづくり方針 様式 2 ( 平成 24 年 2012 年 ) 9 月 日 吹田市長 あて 住所 高槻市上田辺町 1 番 30 号 注 1 事業所 氏名 アンフィニィ ホーム株式会社代表取締役百田敏男 印 電話 ( 072 ) 事業の名称 対象事業区域 吹田市 ( 仮称 ) シ

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2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

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2 緑地の配置計画

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(仮称)三重県(鳥羽市)太陽光発電所新築工事 用地造成事業に係る簡易的環境影響評価書

目 次 桂川本川 桂川 ( 上 ) 雑水川 七谷川 犬飼川 法貴谷川 千々川 東所川 園部川 天神川 陣田川

目次 建設副産物適正処理推進要綱...3 第 1 章 総則... 3 第 1 目的... 3 第 2 適用範囲... 3 第 3 用語の定義... 3 第 4 基本方針... 4 第 5 関係者の基本的責務... 4 第 2 章 計画の作成等... 4 第 6 発注者による計画の作成 条件明示等..

種別 名称 幅員等 延長又は面積 摘要 道路 区画道路 1 号区画道路 2 号区画道路 3 号区画道路 4 号区画道路 5 号区画道路 6 号区画道路 7 号 12.0m 12.0m 0.8~5.0m 2.6~8.3m 2.25m 1.65m 1.65m 約 790m 約 220m 約 700m 約

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平成16年版 真島のわかる社労士

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1 見出し1



グリーンインフラ表紙01

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

目 次 1. タムラグループの環境活動 1 2. グリーン調達基準 1 第 1 章総則 1 第 2 章取引先様への要求事項 3 第 3 章材料 部品等の選定基準 3 第 4 章取引先様への調査内容 4 附則 5

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

4 予測結果では 海側で少し環境目標値を超えているのですけれども 対岸の東海市のところは 新日鐵住金の工場等でしょうか 東海市側も臨港地区になりまして ご指摘の通り新日鐵住金等があるエリアです なお 対岸までの距離は約 1km ですが 住宅地までは約 3.5km です 5 煙源が地面に近く 施工区域

環境まちづくりの概要 (1 事業者の環境方針 関西大学は 教育 研究をはじめとするあらゆる活動を通して かけがえのない地球環境の重要性を訴えるとともに 地球環境に配慮し それに調和した人間的豊かさの実現のため 環境方針 (1 大学の社会的責任 2 環境負荷の把握と低減 3 教育と研究 4 地域 社会

環境まちづくりの概要 (1 事業者の環境方針 美しい地球を未来に継承するために 自然の力と恵みを活かし 環境との調和ある街と空間を創り育むことが グループの使命であると考えます 私たちは 高い志を持ち 環境への感度を高め 理想の環境クオリティの実現を追求していきます 当該事業における環境まちづくり方

大鹿村内発生土置き場(旧荒川荘)における環境保全について

(1) 生活排水について 地域の実状に応じ 下水道 浄化槽 農業集落排水施設 コミュニティ プラント等の生活排水処理施設の整備及び高度処理化 適正な施設維持管理等の対策を計画的に推進すること 加えて 合流式下水道の改善の取組を推進すること (2) 指定地域内事業場について これまで行われてきた汚濁負

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計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

草 津 市 景 観 形 成 ガイドライン 71

市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

1 見出し1

4 環境安全性 5 品質管理 6 環境負荷 製品又は再生資源が溶出量基準 Ⅱ 群に適合すること 鉄鋼スラグ 下水汚泥溶融スラグ又は一般廃棄物溶融スラグを再生資源として使用する場合は 併せて 製品又は再生資源が含有量基準群 ( シアンに係る基準を除く ) に適合すること コンクリート塊のみを再生資源と

(6) 本事業計画の実施に伴い使用する建設機械 車両 資材の搬出入及びその経路等については 生活環境への影響が大きく懸念される事項であることから 道路拡幅等を含め予め綿密に検討すること なお 上記輸送経路については 住宅等の分布に加えて 砂防指定地や日光国立公園等の重要な景観資源等の所在にも留意し

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

7-3 上田城南地域 (1) 将来像 ( 将来像 ) 水と緑と多様な都市機能が調和し快適な暮らしの環境が整ったまち ( 基本目標 ) 千曲川をはじめ産川や浦野川 小牧山や上田原古戦場 半過岩鼻など奇景や原風景の残る豊かな自然や農地を大切に保全するとともに 秩序ある都市空間づくりを進めます 良好な住環

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121022資料1さっぽろビジョン(素案)


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2 意見の概要と市の考え方 (1) 意見項目と件数内訳 計画( 案 ) を修正するもの 0 件 提案として 計画推進の参考とするもの 11 件 その他の意見 2 件 (2) 意見要約と市の考え方と対応 意見募集 提案として 計画推進の参考とするもの (2 件 ) No 意見の内容 ( 要約 ) 市の

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目次 1. 策定の目的と位置づけ (1) 策定の目的 1 (2) 市街化調整区域における地区計画運用基準の位置づけ 1 2. 市街化調整区域における土地利用方針の基本的な考え方 (1) 市街化調整区域における土地利用方針 2 (2) 市街化調整区域における地区計画の運用にあたっての基本的な考え方 3

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1 組織の概要 事業者名及び代表者名株式会社宇野工務店代表取締役宇野三雄 所在地 本社 滋賀県大津市御殿浜 14 番 12 号 資材倉庫 滋賀県大津市御殿浜 13 番 16 号 環境保全関係の責任者及び担当者連絡先 ( 電話番号等 ) 環境管理責任者宇野三雄連絡先

環境アセスメントの実施について

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

参考資料 ( 美祢都市計画区域 ) 目次 1. 区域区分の二次検討 25 23

第 4 章特定産業廃棄物に起因する支障除去等の内容に関する事項 4.1 特定支障除去等事業の実施に関する計画 (1) 廃棄物の飛散流出防止ア廃棄物の飛散流出防止対策当該地内への雨水浸透を抑制し 処分場からの汚染地下水の拡散防止を図るとともに 露出廃棄物の飛散流出防止を図るため 覆土工対策を実施する

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速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

平成31年度予算概算決定額 森林整備事業 治山事業 林野公共事業 (平成30年度1次補正予算額5,199百万円 182, ,049 百万円 平成30年度第2次補正予算額 32,528百万円) 臨時 特別の措置 として31年度概算決定額44,128百万円を別途措置 対策のポイント 林業の成

環境まちづくり実施報告書 様式 3 ( 平成 24 年 2012 年 ) 月 日 吹田市長 あて 住所大阪市中央区内平野町 注 1 事業所 氏名 株式会社ホ - ムズ 代表取締役有田稔 印 電話 ( 06 ) 事業の名称 対象事業区域 吹田市 古江台 5 丁

1. 土地利用マスタープラン策定の趣旨 鶴岡市土地利用マスタープランは 平成 17 年 10 月 1 日の市町村合併による市域の拡大に対応し 市土の総合的かつ計画的な土地利用を進める上での指針として策定した鶴岡市国土利用計画を基本としながら 長期的かつ総合的な観点から 将来の土地利用の方針を図示する

アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33

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Transcription:

( 別表 2) 公共工事に関する環境配慮の視点と配慮事項 環境配慮の視点配慮事項配慮事項の着目点検討内容 1 野生生物への配慮 (1) 多様な緑地等の保全 貴重な動植物の生育地 生息地の保護 ( 国の特別天然記念物 天然記念物を含む ) 自然植生に着目した植栽 (2) 多様な水辺空間の保全と修復 瀬 や 淵 などの保全 水域と陸域の接点の多様性確保 河畔林などの保全と創出 (3) 多孔質な空間の形成 空石積などの自然材料の使用 護岸などに空隙のある材料の使用 (4) 野生生物の移動ルートの確保 (5) 照明の最小化 騒音の防止 移動ルート分断に対する対策 河川や渓流の連続性の確保 ( 魚道 ) 遮光植栽やライトの位置 鳥獣保護区域内などでの低騒音 低振動機械の使用 生育地等を回避 または代替環境の整備 緑の復元に当たり自然植生に着目した植栽とし 多様で多層な緑の創出 採餌 休息 繁殖の場所としての 瀬 淵 や 藻場 の保存と創出 中州 島 ワンドなど水辺の多様性の確保 水辺に木陰をつくる樹林 樹木などの河畔林の保全と創出 石や木等を利用した多孔質な構造物の検討 植生護岸 石 木 環境ブロック等の空隙のある材料の使用 大型野生動物 ~ 小動物のための移動路の確保 ( トンネル 橋梁 ハ イフ カルハ ート 水路 ) スリットタ ムや魚道等の設置 光の届く範囲を必要最小限にする遮光植栽やライトの位置の検討 検討時期 計画設計 施工 ミティケ ーションヒ オトーフ 貴重種の生育地等については自然保護課と協議のこと多自然型河川 自然石 間伐材など 15

2 自然景観への配慮 (1) 良好な自然景観の保全 地形改変に際し現地形維持の努力 国の名勝指定を含む周辺の自然景観の保全 最小限の既存樹木の伐採 良好な景観を形成している樹木の保全 郷土種が含まれている表土の活用 植栽木の健全な維持 管理 良好な自然の利用者に対する配慮 (2) 緑化等による修景 地域の特色 季節感を考慮した植栽 修景のための建築物 工作物周辺への植栽 自然景観にふさわしい施設のデザイン 色彩 素材 ダム湖 ため池の修景緑化 エコロード 多自然型川づくり等の検討 切土 盛土構造からトンネル 高架橋への変更や縦断計画の検討 既存林を生かした造成計画等 地域のシンボル的樹木を生かした施設計画 表土の緑化地や盛土法面への利用 利用活動への影響低減のため 施工時期 施工方法等の検討 地域の特色を生かした樹種や花木により季節感を考慮した植栽の検討 工作物の遮断のための樹木保全や遮蔽のための植栽による景観の保全の検討 地域の自然景観を損なわないような施設の形状や 色彩 素材の検討 湖岸の侵食防止や修景のための緑化の検討 検討時期 計画設計 施工 16

3 大気環境等への配慮 (1) 大気環境の保全 排出ガス対策型建設機械の使用 工事用車両による走行粉塵などの防止 工作物解体に際し粉塵拡散の防止 自動車交通による大気汚染の防止 事故等に対する対応 (2) 騒音 振動の防止 低騒音 低振動工法の採用 遮音施設 低騒音舗装の採用 工作物解体に際し騒音 振動の低減化 低騒音 低振動型建設機械の使用 病院や学校周辺を回避する迂回路や資材運搬路の計画 排出ガス対策型建設機械 や トンネル工事用排出ガス対策型建設機械 の使用 工事用車両による仮設道路等での走行粉塵の防止や一般道路への土砂等散乱防止 ( タイヤ洗浄装置 ) 散乱した場合の速やかな除去体制等の検討 防塵シートや散水による粉塵拡散防止の検討 円滑な交通流確保 道路沿道の緑化 汚染拡散事故に対し 原因究明 被害の拡大防止措置のための関係機関との連携方策等の検討 地域条件により施工に当たって低騒音 低振動工法の導入検討 地域条件により遮音施設 低騒音舗装の採用 防音シートや防音塀の設置 低音 低振動型作業機器の選定 作業時間の調整等の検討 地域条件により低騒音 低振動の施工方法や低騒音 低振動型建設機械の使用の検討 運搬車両の分散化 〇 建設工事に伴う騒音振動対策技術基準 17

環境配慮の視点環境配慮事項配慮事項の着目点検討内容 4 水環境等への配慮 (1) 水質の保全 工事中に生じる濁水の発生と流出防止 河川や排水路への濁水流入が少なくなるような施工時期 ( 梅雨 台風期を避ける ) 方法 手順 ( 瀬替 切土 盛土 法面等の施工方法 手順 ) 汚濁防止膜や汚濁処理装置等の設置の検討 下流域の水質基準を守るための対策の検討 多自然型川づくり 自然浄化機能を活用した工法の検討 事故等に対する対応 水質事故に対し 原因究明 被害の拡大防止措置のための関係機関との連携方策等の検討 (2) 河川 湖沼等の保全 水辺空間の確保 維持流量の確保 身近な水辺として活用できるような堤防 アクセス道 渓流づくり等の検討 流水の正常な機能を維持するための流量の確保 (3) 海域の保全 水辺空間の確保 海水交換が可能な構造の検討 身近な水辺として活用できるような階段式護岸 離岸堤等の検討や砂浜の保全と回復 静穏域を確保し 海水交換が可能な外郭施設の検討 18

環境配慮の視点環境配慮事項配慮事項の着目点検討内容 4 水環境等への配慮 (4) 地下水の保全 水資源の維持 地下水の水質基準を守るための対策の検討 緑化 透水性舗装等による雨水の地下浸透促進 保水機能確保の検討 地下水を利用しない消雪工法や有効利用する消雪工法の検討 地下構造物による地下水帯層の分断防止 大規模な基礎や地下構造物の建設に際して 地下水帯層の分断防止に配慮する 工事中に生じる有害物質の発生と地下水への浸透防止 (5) 土壌汚染対策の推進 土壌汚染状況調査の実施 有害物質の地下水への浸透を防止する工法の検討 有害物質取扱い工場 事業場跡地における工事の計画 指定区域 の確認 土壌汚染対策法 土壌汚染対策の実施 汚染土壌の除去等 工事による汚染の周辺への二次拡散の防止 〇〇 19

5 省資源 省エネルギーへの配慮 6 廃棄物の減量化とリサイクルの推進への配慮 (1) 省資源 省エネルギーの推進 省資源 省エネルギーとなるような施設や設備の検討 工事用機械および工事用車両の燃料節約の運転を指導 (2) 新エネルギーの導入 地熱 太陽光など自然エネルギーの利用 エネルギー使用の合理化 廃熱などの未利用エネルギーの利用 (1) 廃棄物の発生抑制 計画設計段階からの発生抑制 (2) 再利用とグリーン購入の促進 分別再資源化と再生資源の利用の促進 ( 公共工事におけるリサイクルの徹底 ) 代替型枠工法 省エネ効果の高い工法の検討 工事用機械および工事用車両の日常整備 過負荷運転の防止 アイドリングストップ 地熱 太陽光等を利用した消雪や空調の検討 廃棄物の発生抑制に資する工法 資材などの採用の検討 計画段階 ( 線形 施設配置など ) での発生抑制の検討 施設の長寿命化の検討 廃棄物を分別し 再資源化 再生資源の利用の検討 再利用化しやすい資材の利用 現場内利用の促進 工事間流用の促進 ( 情報交換 ) グリーン購入の利用促進 間伐材等 環境負荷の少ない工事資材等の利用の検討 (3) 廃棄物の適正処理の推進 適正処理の推進と確認 適正な処理方法 処理場所の指定 処理費用 運搬費用などを適正に積算 処理状況の把握 検討時期 計画設計 〇 施工 〇 リサイクル認定品マテリアルリサイクルサーマルリサイクル建設発生土情報交換システム マニフェストシ ステム 20

7 歴史的 文化的環境への配慮 (1) 地域景観との調和 地域景観に配慮を要する地域内での施設設計の検討 景観づくり基本計画 自然公園 景勝地等での景観に配慮した施設の検討 近代化遺産として評価を受けている建造物や 既に 登録文化財 として保護されている建造物等を取り巻く周辺の景観に配慮した景観作り 環境 景観検討委員会 県農業農村整備事業環境配慮情報協議会 (2) 歴史的 文化的遺産の保全 史跡 埋蔵文化財 重要伝統的建造物群 などに対する配慮 国 県 市町村指定の文化財を含む文化財を保護し 埋蔵文化財包蔵地を事前に回避する計画の検討 重要伝統的建造物群 の景観に配慮した施設の検討 21