個人住民税 ( 市 県民税 ) 特別徴収の手引き 新潟県十日町市 平成 30 年度版
目次 1 特別徴収制度とは 1 2 特別徴収の義務 1 3 特別徴収義務者の指定 2 4 特別徴収事務の流れ 2 (1) 総括表等の作成 3 (2) 給与支払報告書の提出 4 (3) 異動があった従業員の報告 6 (4) 税額通知書の確認 7 (5) 給与天引きと納入 8 (6) 通知した税額に変更が生じた場合 9 (7) 各種届出 申請書の書き方 9 5 納期の特例 12 6 滞納処分及び罰則適用 12
1 特別徴収制度とは (1) 新潟県での取り組み新潟県と県内市町村では 平成 26 年度から 対象となる事業主の方に従業員の個人住民税 ( 県民税 市町村民税 ) の特別徴収 ( 給与天引き ) を実施していただいています (2) 特別徴収と普通徴収 特別徴収とは 事業所等が毎月従業員に支払う給与から 個人住民税を天引きし 従業員に代わり納入する方法です 普通徴収とは 給与から個人住民税を天引きすることができない人が 市区町村から送付される納税通 知書によって納入する方法です (3) 特別徴収の対象者以下の条件に該当する人は給与天引きをしなければなりません 前年中 ( 平成 29 年中 ) に給与収入があった人 当該年度 ( 平成 30 年度 ) の 4 月 1 日現在 給与の支払いを受けている人 年末調整がされている人 (4) 特別徴収に該当しない人 他の事業所 ( 給与支払者 ) において特別徴収が行われている人 ( 乙欄該当者 ) 給与の支払いが不定期の人 個人事業主が確定申告等で申告している事業専従者 ( 特別徴収にすることもできます ) 退職者及び 5 月末日までの退職予定者 2 特別徴収の義務 所得税の源泉徴収義務のある事業主 ( 源泉徴収義務者 ) は 従業員 ( 納税義務者 ) の個人住民税についても給与天引きして納めることが法律で義務付けられています 源泉徴収義務者とは 会社や個人が 人を雇って給与を支払ったり 報酬を支払ったりする 場合は その支払いの都度 支払金額に応じた所得税を差し引くことになっています この所得税を差し引いて 国に納める義務のある者を源泉徴収義務者といいます ( 常時 2 人以下の家事使用人のみに対し給与等の支払いをする者等以外は 源泉徴収する義務があります ) 1
3 特別徴収義務者の指定 所得税の源泉徴収義務がある事業主 ( 給与支払者 ) は 地方税法第 321 条の 4 及び各市区町村の条例の規定により 市区町村から特別徴収義務者に指定されます ( 給料日の間隔が 1 月を超 える 又は給与から個人住民税額が引ききれない等の特別な理由がない限り 特別徴収で納めなくてはなりません ) 4 特別徴収事務の流れ 対象年課税年度月事務内容対応ページ 平成 29 年 12 月 市区町村から給与支払報告書の提出依頼及び総括 表等が届く P.3 1 月総括表の作成及び給与支払報告書の提出 P.3~5 平成 29 年度 2 月 3 月 異動があった従業員の報告 P.6 平成 30 年 4 月 5 月中旬 市区町村から平成 30 年度特別徴収税額決定通知書が届く P.7~8 平成 30 年度 6 月 ~ 給与天引き開始天引きした税額の納入 ( 翌月 10 日まで ) P.8~9 随時 異動があった従業員の報告 ( 異動があった月の翌月 10 日まで ) P.9~11 個人住民税の特別徴収の徴収期間は 6 月から翌年 5 月までとなります ( 平成 30 年度は平成 30 年 6 月から平成 31 年 5 月までとなります ) 2
(1) 総括表の作成 給与支払報告書を提出する際に使用する 総括表 等が送られてきます 給与支払者の個人番号又は法人番号欄には 給与支払者の個人番号又は法人番号を記載してください なお 個人番号を記載する場合は左側を1 文字空けてください 十日町市で新たに特別徴収を開始する際は 新規特徴を で囲んでください 報告人員欄は 十日町市に提出する人数を 特別徴収 と 普通徴収 に分けて記入してください 受給者総人員欄は 十日町市以外に居住している従業員も含め 給与等の支払いをしている全従業員数を記入してください 特別徴収納入書について 十日町市専用納入書を使用される場合は 必要 を で囲んでください 例 特別徴収 81234567 0 1 23 4 5 6 78 9 01 2 十日町市千歳町 丁目 番地 ユウゲンガイシャ 有限会社 3 6 1 4 市区町村によって総括表の様式は異なります 3
(2) 給与支払報告書の提出 平成 29 年中に支払った給与について給与支払報告書を作成し 総括表と共に各従業員が居住する市区町村へ提出してください 受給者のフリガナ 生年月日 個人番号をもれなく正確に記入 してください 前職合算した給与がある場合 は 支払者 支払額等を必ず摘 要欄に記入してください 障害者控除対象者がいる場合 は 名前を摘要欄に記入してく ださい 扶養親族は名前 フリガナ 個人番号を控除対象扶養親族欄に記入してください (16 歳未満は 16 歳未満の扶養親族欄に記入してください ) 給与支払報告書を提出する際の仕切紙について 仕切紙とは 個人住民税を給与から天引きする人 ( 特別徴収者 ) と給与から天引きできない人 ( 普通徴収者 ) の給与支払報告書を区別するために使用していただく用紙です 十日町市では 総括表発送時に仕切紙を同封して送付します 仕切紙の提出がない場合は 乙欄または退職欄に記載があるものを除き 全従業員が特別 徴収の対象者と判断します 4
特別徴収者分仕切紙 ( 桃色紙 ) 普通徴収者分仕切紙 ( 水色紙 ) 個人住民税を給与から天引きす る人 ( 特別徴収者 ) の給与支払報 告書の上に重ねてください 個人住民税を給与から天引きできない人 ( 普通徴収者 ) の給与支払報告書の上に重ねてください その際 普通徴収になる理由の人数欄に 人数を記入してください 給与支払報告書の電子申告 (eltax/ エルタックス ) による提出について 電子申告 (eltax/ エルタックス ) を利用すると 給与支払報告書を従業員の居住市区町村ご とに振り分ける手間と 提出のために郵送または市区町村役場へ出向く必要がなくなります eltax により給与支払報告書を提出する場合は 特別徴収に該当しない人 (P.1) の各項目に該当する従業員についてのみ 普通徴収 欄にチェックを入れてください 電子申告に関するお問い合わせ先等 ホームページ http://www.eltax.jp/ 電話 0570-081459( 左記の番号でつながらない場合は 03-5500-7010 へ ) 5
(3) 異動があった従業員の報告 給与支払報告書を提出した後に下記の異動があった人については 異動届出書もしくは開始 切替申請書を提出してください 退職した 転勤 した 異動届出書を提出してください 転勤 特別徴収義務者 ( 給与天引きする事業所等 ) が変わることです 社内転勤等で給与天引きする事業所が変わらない場合は提出不要です 異動届出書の 書き方は P.9~10 新しく勤め始めた 開始 切替申請書を提出してください 開始 切替申請書の書き方は P.11 6
(4) 税額通知書の確認 十日町市では 毎年 5 月中旬に 事業主 ( 特別徴収義務者 ) あてに 特別徴収税額通知書 ( 特別徴収義務者用 納税義務者用 ) と 納入書 (1 年分 ) 特別徴収の手引き を送付します 税額通知書 ( 特別徴収義務者用 ) A B A 事業主がまとめて納入する各月分の税額が記 載されています B 6 月から翌年 5 月までの各従業員の 各月天引き額が記載されています 7
税額通知書 ( 納税義務者用 ) 税額通知書 ( 特別徴収義務者用 ) とともに従業員 ( 納税義務者 ) あての税額通知書を送付します 5 月末日までに従業員へお渡しください なお 市区町村によっては個人情報保護の観点から 折りたたんで圧着したり シールを貼付したりしている場合があります 開封せずに従業員へお渡しください 十日町市では 折りたたんで圧着して送付します また 1 枚の税額通知書 ( 納税義務者用 ) に 2 人分が記載されていますので ミシン目に沿って切り取った後 従業員へお渡しください (5) 給与天引きと納入 6 月以降 従業員の給与から各月の税額を天引きし 翌月 10 日までに納入書により金融機関等で納めてください 金額を訂正する場合 12000 12000 従業員 ( 納税義務者 ) の退職や税額変更等により 印字されている 納入金額 (1) 欄の金額を変更する場合は 納入金額 (1) 欄の数字を二重線で抹消し 変更後の金額を 納入金額 (2) 欄の 給与 分 と 合計額 に記入してください 訂正印は不要です 8
(6) 通知した税額に変更が生じた場合 納税義務者の期限後申告や給与支払報告書の訂正 所得 控除内容の調査結果により通知済みの特別徴収税額に変更が生じる場合があります その場合は 市区町村から 特別徴収税額変更通知書 が送付されますので 当初に送付された納入書の金額を 通知された変更月から変更し 納付してください (7) 各種届出 申請書の書き方 異動届出書 ( 一括徴収 ) 残りの税額をまとめて徴収する場合 給与支払者の所在地 名称 代表者氏名 印 指定番号 個人番号又は法人番号 異動する給与所得者の氏名 住所 生年月日 個人 番号 住民税の年税額 徴収済月 徴収済税額 未徴収税額を記入し 該当する異動理由を で囲んでください A を で囲み 一括徴収した未徴収税額 ( ウ ) を納入す る月と その納期限日を記入してください 1 月 1 日から 4 月 30 日までの間に退職した者に未徴収税額がある場合は 一括徴収することが義務付けられています 9
異動届出書 ( 普通徴収への切替 ) 残りの税額を本人が支払う場合 必要事項を記入し B を で囲んでください 1 月 1 日から 4 月 30 日までの退職では 一括徴収が義務付けられており 普通徴収への切替はできません 異動届出書 ( 転勤 転職 ) 残りの税額を転勤先 ( 転職先 ) の事業主 ( 特別徴収義務者 ) が給与天引きして納める場合 1 転勤元で上段枠内を記入し 転勤先へ送 付してください 2 転勤先 ( 転職先 ) で下 段枠内を記入してください 3 市区町村へ提出して ください 10
開始 切替申請書 ( 就職 ) 年の途中で就職した従業員を特別徴収にする場合 給与支払者の所在地 名称 代表者氏名 印 指定番号 個人番号又は法人番号 特別徴収に切り替え る給与所得者の氏名 住所 生年月日 個人番号 切替内容に普通徴収 により納入済みの期数 特別徴収を開始する月数を記入してください 異動届出書 開始 切替申請書は異動があった日の翌月 10 日までに提出してください 異動届出書の提出が遅れると 退職 休職者等の税額が特別徴収義務者の未納となります また 普通徴収への切り替え処理が遅れた結果 退職 休職者等は一度にまとめて個人住民 税を納付することになります 提出忘れのないよう注意してください 所在地 名称変更届出書 事業所名や所在地等が変更になった場合に随時提出してください 変更があった箇所の 変更前 変更後 を記入し 提出してくださ い 11
5 納期の特例 従業員が常時 10 人未満の事業所では 納入を年 2 回にできる制度があります 特別徴収税額の納入は 12 回 (6 月 ~ 翌年 5 月 ) の毎月納入を基本としていますが 従業員が居住する市区町村長の承認を受けた場合には 年 2 回の納入となる 納期の特例 を受けることができます 6 月から 11 月までの各月の給与から天引きした税額 11 月分でまとめて納入 ( 納期限 12 月 10 日 ) 12 月から翌年 5 月までの各月の給与から天引きした税額 5 月分でまとめて納入 ( 納期限 6 月 10 日 ) 納期の特例を利用するためには 関係する全ての市区町村に申請が必要です 詳しくは各市区町村にお問合せください 6 滞納処分及び罰則適用 特別徴収義務者が納期限までに個人住民税を納入しない場合は 納入期限後 20 日以内に督促状が発付されます それでもなお納入がない場合は 特別徴収義務者の滞納税額 ( 延滞金を含む ) に対する滞納処分が行われます また 悪質と認められる場合には 脱税の罪に問われる場合があります 納入がなく未納となると 従業員が納税証明書を取得できなくなるなどの不利益を被ることになりますので 納入忘れに注意してください 12
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