実験 2 食べられる青色のクレヨンの作製実際に青くて食べられるクレヨンを作ることを目指して 染料を変えて実験を行った 食べても安全な材料でクレヨンを作成するためにロウソクを米ぬか蝋に サラダ油は米油に換えた また 染料は適当なものを探すため ドライブルーベリー 青色の食紅 紫キャベツを用いて実験を行

Similar documents
実験 2 食べられる青色のクレヨンの作製実際に青くて食べられるクレヨンを作ることを目指して 染料を変えて実験を行った 食べても安全な材料でクレヨンを作成するためにロウソクを米ぬか蝋に サラダ油は米油に換えた また 染料は適当なものを探すため ドライブルーベリー 青色の食紅 紫キャベツを用いて実験を行

Xamテスト作成用テンプレート

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長

基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1

木村の理論化学小ネタ 理想気体と実在気体 A. 標準状態における気体 1mol の体積 標準状態における気体 1mol の体積は気体の種類に関係なく 22.4L のはずである しかし, 実際には, その体積が 22.4L より明らかに小さい

Taro-bussitu_T1

例題 1 表は, 分圧 Pa, 温度 0 および 20 において, 水 1.00L に溶解する二酸化炭素と 窒素の物質量を表している 二酸化炭素窒素 mol mol mol mol 温度, 圧力, 体積を変えられる容器を用意し,

競技の流れ 発泡入浴剤は, 炭酸水素ナトリウム ( 重曹 ) とクエン酸という物質を固めて作られている これを水に溶かすと, 水中で両者が反応して二酸化炭素が発生する この発泡は, 血行を良くする働きがあると考えられている 今日の実験は, 発泡入浴剤に関係する次の 3 テーマからなる 時間配分 (1

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から

6年 ゆで卵を取り出そう

jhs-science1_05-02ans

木村の理論化学小ネタ 熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関

03マイクロ波による光速の測定

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

全国学力・学習調査対策

05_藤田先生_責

CERT化学2013前期_問題

 

実験題吊  「加速度センサーを作ってみよう《


また単分子層吸着量は S をすべて加えればよく N m = S (1.5) となる ここで計算を簡単にするために次のような仮定をする 2 層目以上に吸着した分子の吸着エネルギーは潜熱に等しい したがって Q = Q L ( 2) (1.6) また 2 層目以上では吸着に与える表面固体の影響は小さく

〈論文〉興行データベースから「古典芸能」の定義を考える

1

Kumamoto University Center for Multimedia and Information Technologies Lab. 熊本大学アプリケーション実験 ~ 実環境における無線 LAN 受信電波強度を用いた位置推定手法の検討 ~ InKIAI 宮崎県美郷

高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ

FdData理科3年

24 Depth scaling of binocular stereopsis by observer s own movements

平成29年度英語力調査結果(中学3年生)の概要

L1 What Can You Blood Type Tell Us? Part 1 Can you guess/ my blood type? Well,/ you re very serious person/ so/ I think/ your blood type is A. Wow!/ G

B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k

木村の理論化学小ネタ 緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 共役酸と共役塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と共役酸 共役塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA + H 3 A にお

<4D F736F F F696E74202D A E90B6979D89C8816B91E63195AA96EC816C82DC82C682DF8D758DC03189BB8A7795CF89BB82C68CB48E AA8E E9197BF2E >

評論・社会科学 84号(よこ)(P)/3.金子

FdData理科3年

LEDの光度調整について

* * 2

< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) H + ( ) (2) Na + ( ) (3) K + ( ) (4) Mg 2+ ( ) (5) Cu 2+ ( ) (6) Zn 2+ ( ) (7) NH4 + ( ) (8) Cl - ( ) (9) OH -

第3類危険物の物質別詳細 練習問題

kut-paper-template.dvi

小学校理科の観察,実験の手引き 第5学年A(1) 物の溶け方


周期時系列の統計解析 (3) 移動平均とフーリエ変換 nino 2017 年 12 月 18 日 移動平均は, 周期時系列における特定の周期成分の消去や不規則変動 ( ノイズ ) の低減に汎用されている統計手法である. ここでは, 周期時系列をコサイン関数で近似し, その移動平均により周期成分の振幅

< F31312D B C82C E837E>

2 1 ( ) 2 ( ) i

<8ED089EF8B D312D30914F95742E696E6464>

手順 5.0g( 乾燥重量 ) のイシクラゲをシャーレに入れ毎日 30ml の純水を与え, 人工気象器に2 週間入れたのち乾燥重量を計測する またもう一つ同じ量のイシクラゲのシャーレを用意し, 窒素系肥料であるハイポネックス (2000 倍に希釈したものを使用 ) を純水の代わりに与え, その乾燥重

Microsoft Word -

1 EPDM EPDM EPDM 耐塩素水性に優れた EPDM の開発 - 次亜塩素酸による EPDM の劣化と耐塩素水性に優れた EPDM の開発 - Development of EPDM with Excellent Chlorine Water Resistance - EPDM: Degr

<4D F736F F D2089FC92E82D D4B CF591AA92E882C CA82C982C282A282C42E727466>


フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 と

<4D F736F F D2093FA D95BD90E690B68EF68BC681458E7793B188C42E646F63>

きずなプロジェクト-表紙.indd

Taro-moshigen.jtd

CONTENTS Public relations brochure of Higashikawa November No.745 Higashikawa 215 November 2

[] ,,, P.,,[3,4],[5,6], 3,,,[7] [7], 1,,,,,[8],, 1 acm bcm, AB = a + b,, AP : P B = b : a AP = x

ここで, 力の向きに動いた距離 とあることに注意しよう 仮にみかんを支えながら, 手を水平に 1 m 移動させる場合, 手がした仕事は 0 である 手がみかんに加える力の向きは鉛直上向き ( つまり真上 ) で, みかんが移動した向きはこれに垂直 みかんは力の向きに動いていないからである 解説 1


横浜市環境科学研究所

データ解析

Microsoft Word - thesis.doc

鹿大広報149号

FdText理科1年

soturon.dvi

FdText理科1年

木村の有機化学小ネタ セルロース系再生繊維 再生繊維セルロースなど天然高分子物質を化学的処理により溶解後, 細孔から押し出し ( 紡糸 という), 再凝固させて繊維としたもの セルロース系の再生繊維には, ビスコースレーヨン, 銅アンモニア

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

Microsoft Word - 微分入門.doc

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc

酢酸エチルの合成


プランクの公式と量子化

25 Removal of the fricative sounds that occur in the electronic stethoscope

浜松医科大学紀要

(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周

1..FEM FEM 3. 4.

161 J 1 J 1997 FC 1998 J J J J J2 J1 J2 J1 J2 J1 J J1 J1 J J 2011 FIFA 2012 J 40 56


2種の(1→3)-β-D-グルカン測定試薬の真菌に対する反応性の比較

IPSJ SIG Technical Report Vol.2016-CE-137 No /12/ e β /α α β β / α A judgment method of difficulty of task for a learner using simple

西川町広報誌NETWORKにしかわ2011年1月号


技術研究報告第26号

企業の信頼性を通じたブランド構築に関する考察


...

前ページの反応から ビタミン C はヨウ素によって酸化され ヨウ素はビタミン C によって還元された と説明できます あるいはビタミン C は還元剤として働き ヨウ素は酸化剤として働いた ともいう事ができます 定量法 ある物質の量や濃度を知りたいとき いくつかの定量法を使って調べることができます こ

Transcription:

食べられるクレヨンを作ろう - 青色のクレヨンを作る- 石塚彩世岩田涼佑大庭潤小林優大原誠人山中希未斗神奈川県立厚木高等学校 2 年 I 組 1 班 Abstract We did our investigation to develop eatable and blue crayons to reduce the harm when children eat them. According to previous study, there are eatable crayons made from natural material. We thought that we could create eatable and blue crayon by using the natural blue material. First, we found the appropriate proportion of oil to candle but we could not create eatable and blue one. It s because the dye we used couldn t be mixed with oil and candle. 1 背景 目的子供がクレヨンなど身近なものを誤って食べてしまう事故が後を絶たない 私たちは子供が安心して遊べるように 食べても安全なクレヨンを作ろうと考えた 先行研究によると 青色以外の天然の色素では 食べても安全なクレヨンが商品化されていることが分かった そこで 私たちはまだ作られていない青色の食べられるクレヨンを開発することにした 2. 仮説ブルーベリーや紫キャベツなど 天然の青色の色素を含む身近な物から抽出した色素で食べても安全な青色のクレヨンンを作ることができる 3. 方法実験 1 通常のクレヨンの作製食べられるクレヨンを作る前に通常のクレヨンの作製における最適な油とロウの割合や冷やし方を検討した 染料として適量のスダンⅢと双子葉類の葉を用いた また サラダ油 ロウソクは分量を変えて最適な割合を求めた さらに 完成品の硬さを上げるために試作品によっては片栗粉も加えた まず 耐熱皿でロウソクを加熱して融かし 液体にして芯を取り除く その間にビーカーに油と染料を加えて ロウソクが完全に融けるのを待つ その後 融けて液体になったロウをビーカーに加えて そのビーカーを冷やす ( 図 1) 最後にある程度冷え固まった試作品を取り出し 空気中に放置してさらに固まるのを待った ( 図 2) 冷やす方法は常温でゆっくり冷やす方法と 氷水で急速に冷やす方法を試した ( 表 1) 表 1 サラダ油とロウソクの割合及び冷やし方や片栗粉の量試作品番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 蝋そく ( 本 ) 3 2 2 2 3 3 3 3 3 サラダ油 (ml) 10 4 2 1.5 1.5 1.5 1.0 1.5 1.5 染料 ( 適量 ) 葉スダンⅢ スダンⅢ スダンⅢ スダンⅢ スダンⅢ スダンⅢ スダンⅢ スダンⅢ 冷やし方氷水氷水氷水氷水常温常温氷水常温氷水片栗粉 (g) 0 0 0 0 0 0.3 0 0 0 図 1 氷水で冷却している様子 図 2 試作品を取り出したところ

実験 2 食べられる青色のクレヨンの作製実際に青くて食べられるクレヨンを作ることを目指して 染料を変えて実験を行った 食べても安全な材料でクレヨンを作成するためにロウソクを米ぬか蝋に サラダ油は米油に換えた また 染料は適当なものを探すため ドライブルーベリー 青色の食紅 紫キャベツを用いて実験を行った また 紫キャベツの色素は塩基性において青色を呈する性質を利用するため炭酸水素ナトリウム水溶液を用いた ドライブルーベリーの色素を抽出するため ドライブルーベリーを乳鉢と乳棒ですりつぶし 粉末状にした 青色の食紅は実験 1 と同様に米ぬか蝋を加熱して融かし そこに米油と青色の食紅を加えた 紫キャベツの場合は 純水にいれてゆでて 紫色の色素を抽出した 次に その液体に炭酸水素ナトリウム水溶液を少しずつ加えて青色にした ( 図 3) その後 米ぬか蝋を耐熱皿で加熱して融かし 青色にした紫キャベツの色素 油の順で加えた ( 図 4) 図 3 紫キャベツからとった液体 を青色にした様子 図 4 融けた蝋に青色の紫キャベツの液 油を加えころ 4. 結果実験 1 通常のクレヨンの作製表 2 各試作品の完成度試作品試作品完成度完成度番号番号 1 崩れやすく色が出ず 感触は油っぽい 6 硬くてもろい 2 固まらなかった 7 力を入れるとすぐ崩れた 3 崩れやすく描きづらい 8 軟らかく描きづらい 4 色がうすく もろい 程よい硬さで 全ての試作品の中 9 5 1 から 5 の中では最も描きやすい で最も描きやすい 染料の量は試作品の完成度にあまり影響を及ぼさずロウソク 3 本の中の融けたロウの質量は 3.9 g だった 実験 2 食べられる青色のクレヨンの作製ドライブルーベリーを用いた実験ではドライブルーベリーが粉末状にならず 先の手順に進めなかった 食紅を用いた実験では融けた米ぬか蝋に米油と食紅を加えたところ 食紅と米油 米ぬか蝋が混じり合わなかった 紫キャベツを用いた実験でも融けた米ぬか蝋 米油 紫キャベツからとった液体が混ざらなかった 5. 考察実験 1 にて描きやすいクレヨンの作成の最適な油とロウソクの割合は 油が 1.5 ml 蝋は 3.9 g であった また 氷水で急速に冷やしたほうがよいということを明らかにした しかし 油やロウと混じる安全な青色の染料を見つけることができなかったため青色の食べられるクレヨンは作れなかった 6. 今後の展望ロウに染色液を混ぜるのではなく ロウで染色液を抽出することを検討する

防音壁に適した素材の探求 -Sound Proofing Wall- 上原珠莉大石かなえ桐原百合香竹田美穂中本理絵神奈川県立厚木高等学校 2 年 I 組 2 班 Abstract In this project, we searched soundproofing, cost and ease of processing for the best material to make the soundproofing wall. So, we did two experiments and acquired some data about rubber sheet, cork sheet and acrylic board. Concretely, we examined soundproofing, flexibility, weight, density, price, ease of processing and surface condition. Especially, flexibility and density is involved in soundproofing. As the result of these experiments, we came to conclusion that cork sheet is the best material. 1. 背景 目的防音はプライバシーを保護する上で重要な役割を果たす しかし 仮設住宅や集合住宅では十分な防音を得ることが難しいというのが現状である そこで 今研究では防音性が高く 安価で扱いやすい防音壁を作ることを目的に それに適した素材を発見するための実験を行った 本研究における防音性とは 素材を通して音を聞いた際に 吸音と遮音によってどれだけ音量が小さくなるかを表すものとする 先行研究より 吸音性が高い物質は柔軟性が高く 遮音性が高い物質は密度が高いことがわかっている また 吸音性は表面積が大きくなると高くなることもわかっている 2. 仮説 同じ厚さであれば 柔軟性と密度の高さを兼ね備えた物質がより防音性に優れている 3. 方法 3.1 準備実験器具として レーザー照射機 重りとして用いる消しゴム アルミホイル ホワイトボード 録音と音量の計測用のスマートフォン 音源として用いるクロマチックチューナー 10 10 10(cm 3 ) のアクリルボックス ( 以下 箱とする ) マーカーとして用いる養生テープ 比較用の素材を用意した 比較用の素材であるゴムシート アクリル板 コルクシートは全て 2 mm に統一した 3.2 操作今研究で使用する素材の質量と体積を計測し 密度を算出した また 実体顕微鏡で各素材の表面を観察した さらに 比較材料として 同面積を購入した場合の各素材の値段と 素材を切断した際の扱いやすさについてまとめた その後 柔軟性と防音性を比較する実験を行った 柔軟性を比較する実験は 図 1 のように 素材にレーザー光線を当て 反射光をホワイトボードへ照射し 重りを置く前後の照射位置の差を計測した 具体的な方法としては まず 土台にのせた素材にレーザー光を斜め上方から照射し 反射してホワイトボードに投影させた位置を確認した 次に素材の中央部に重りをのせて湾曲させ 同様にレーザー光を照射し 照射位置の差を計測し表 1 にまとめた その際 コルクシートとゴムシートは光を反射しなかったため アルミホイルを被せた 防音性を比較する実験は 音を鳴らした状態のクロマチックチューナー ( 以下 音源とする ) へ箱を被せ スマートフォンを用いて音量を計測した また 比較用に音源のみの場合も計測した 箱は図 2 のようにゴムシートを内側に貼り付けたもの コルクシートを貼り付けたもの アクリ

ル板を内側に貼り付けたものを用意した 計測にはアプリケーション 騒音測定器 を用い 箱からスマー トフォンまでの距離を 13 cm 離して各 4 回録音した 今回は楽器のチューニングに用いられることの多い 442 Hz の音を 10 秒間録音し その平均値をデータとして検証した 重りを置く前 重りを置いた後 照射位置の差 照射機 素材 ホワイトボード 図 1 柔軟性を比較する実験装置について 図 2 左からゴムシート コルクシート アクリル板を貼り付けた箱 素材 箱 スマートフォン 音源 13cm 図 3 防音性を比較する実験装置について

4. 結果結果を表 1 表 2 に示す 密度はアクリル板 ゴムシート コルクシートの順に高く 防音性はアクリル板 コルクシート ゴムシートの順に高かったことから 防音性と密度には関係性が認められなかった また 柔軟性は高い順にコルクシート ゴムシート アクリル板であり 防音性と柔軟性にも関係性は認められなかった ゴムシートは密度と柔軟性のどちらにおいても二番目で遮音性と吸音性の両方で優れていると予想していたが 防音性は一番低かった 今研究の目的である 防音壁に適した素材はアクリル板の防音性との差が非常に少なく 軽くて扱いやすいコルクシートであるという結論に至った 表 1 ゴムシート コルクシート アクリル板 重さ [g] 28.4 4.7 21.4 密度 [g/cm 3 ] 1.54 0.25 4.28 柔軟性 [cm] 3.3 7.2 1.1 値段 [ /cm 3 ] 1.56 2.29 2.56 扱いやすさ 比較的に簡単に切ることができサイズ調整がしやすい 柔らかく切りやすいが 崩れやすいため隙間ができやすい 表面の状態 少しざらつきがある 小さなものが重なり合い 隙間がある 切るために専用の器具を使う必要がある ( 今回はカッターを使用し 三時間以上かけて完成させた ) 凹凸が全くなく無色透明であるため 下の台の表面しか見えない 表 2 実験結果音源のみ ゴムシート コルクシート アクリル板 1 回目 67 64 61 59 2 回目 61 64 59 62 3 回目 68 65 65 60 4 回目 67 66 66 65 平均 66 65 63 62 結果は第一小数点を四捨五入した 単位は db とする

5. 考察アクリル板の防音性が高かったのは 密度が高く 遮音性に優れていたためと考えられる コルクシートがゴムシートより防音性が高くなったのはコルクシートの特殊な構造による表面積の増加と 柔軟性による高い吸音性がゴムシートの防音性を上回ったためと考えられる アクリル板がコルクシートよりも防音性に優れていたのはコルクシートの柔軟性がアクリル板の約 7 倍であるのに対し アクリル板の密度がコルクシートの約 17 倍と高かったためであると考えられる 6. 参考文献音が伝わる仕組みと防音材 http://www.inforent.co.jp/fan_contents_07.htm アプリケーション 騒音測定器 https://play.google.com/store/apps/details?id=kr.sira.sound

気体による音の変化 - 固有振動数と分子量の関係 - 今屋天海早淵稜弥對馬拓実土屋諒悟猪俣晴紀神奈川県立厚木高等学校 2 年 I 組 3 班 Abstract When we breathe helium gas, our voice will become so high. We want to demonstrate the phenomenon and to know what happens with other gasses. We make an experiment which is a model of a vocal tract with 5 kinds of gasses. The result shows that as the molecular weight of gasses decreases, the frequency increases. 1 背景 目的ヘリウムガスを吸うと声が高くなる 私たちはこの現象がなぜ起こるのかに興味を持った この現象を考えるのにあたり まずはヘリウムガスを吸った際に何が変化するのかを考えた 今回は簡単のためにすべての気体を理想気体として扱う ヘリウムガスを吸っても喉や肺の中の圧力 温度 体積は変化しないと考えられる 理想気体の状態方程式 pv=nrt より 圧力 温度 体積が変化しないのならば 物質量も変化しないことがわかる よって変化するのは気体の分子量のみである つまりは気体の密度だけが変化する 次に人の発音方法について調べた 声帯で作られた音が声道と呼ばれる喉や口 鼻といった空洞を通ることで声が作られる そもそも声帯で作られる音には様々な周波数の音が含まれている しかし 音が声道を通るときに 声道内にできる定常波の共鳴を利用して特定の周波数の音だけが増幅 整音される これによって 言葉などといった複雑な音の発音が可能となる 共鳴とは音の周波数が物体の固有振動数と一致した際に音が増幅され大きくなる現象である そこで共鳴について考えた 気体が共鳴するときにできる定常波の周波数は弦の場合と同様に 音の三要素の公式 v=fλ より 音速と波長に大きく影響される 波長 λ は温度等と同様にヘリウムガスを吸ったとしても変化しないと考えられる また先行研究より音速 v は v= (k/ρ) という式にしたがうことがわかっている ここでkは流体の体積弾性係数であり ρ は密度である 体積弾性係数 k は高校の学習内容には含まれていないので今回は扱わず 各気体で一定のものとする 密度 ρ は前述のように気体の分子量にのみ影響される 以上のことから 分子量の違いが共鳴を利用した発音のシステムに影響を与えていると考えられる ヘリウム ( 分子量 4.0 以下気体名後のかっこ内の値は分子量を表す) は空気 (28.8) に比べて 7 分の 1 程度の分子量しか持たない この分子量の大きな違いによってヘリウムガスを吸うと声が非常に高くなると考えられる ここで私たちは逆に分子量が空気に比べて大きな気体 例えば酸素 (32) や二酸化炭素 (44) では声が低くなると考え 次の仮説を導いた 2 仮説音の周波数 ( 固有振動数 ) は媒質気体の分子量が小さくなるほど大きくなる これは次式で表される f=k (1/M) ただし K=1/λ (krt 10 3 /p) (f: 周波数 M: 分子量 k: 体積弾性係数 R: 気体定数 T: 気体の温度 p: 気体の圧力 )

3. 方法ヘリウムとは異なり 酸素や二酸化炭素を直接吸入するのは非常に危険である そこで私たちは人の発音方法をモデルにし 音の共鳴に着目することのできる実験を考案した 今回の実験の目的は 水素 (2.0) ヘリウム 空気 酸素 二酸化炭素について 各気体の固有振動数を測定し 分子量との関係を調べることである 図 1 に実験装置の写真と模式図を示す 模式図より イヤホンが人の声帯 気柱が声道に相当する イヤホン マイク 気柱 図 1 実験器具の写真 ( 左 ) と模式図 ( 右 ) まず 管を水で満たし水上置換で各気体を気柱の長さが 20 cm になるまで集める 水上置換により各気体の圧力を一定にすることが可能となり 仮説の式と同様に気体の分子量にのみ注目することができる 次に スマートフォンアプリ Frequency Sound Generator を用いてイヤホンから発音し 0 Hz から周波数を上げていき最初に共鳴する周波数 ( 固有振動数 ) を測定する 音の大きさの増減から容易に共鳴が起きたかを判断することができる また はじめに定常波ができるのは基本振動なので その周波数が固有振動数と言える この際 気体内で集音を行うことで周囲の環境の影響を少なくすることができる なお 実験の条件は気温 20 気圧 1020 hpa とした 4. 結果 表 1 測定値気体 水素 ヘリウム 空気 酸素 二酸化炭素 分子量 (g/mol) 2.0 4.0 28.8 32 44 周波数 (Hz) 3248 1650 820 773 680

周波数 (Hz) 3500 3000 2500 2000 1500 測定値 - 理論値 1000 500 0 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 分子量 (g/mol) 図 2 測定値と理論値のグラフ 水素とヘリウムは共鳴が 10~20 Hz に渡って起きたため 音の大きさが増減した値の平均値を測定値と した 図 2 で 理論値は最も理論の分子量に近いと考えられる実験 2 での空気の実験値を基準とした 曲線は最近似曲線 ( 累乗近似 ) である 5. 考察仮説通り 分子量が小さくなるほど周波数 ( 固有振動数 ) は大きくなることが示された 図 2 が示すように 測定値が理論曲線とほぼ一致した 水素とヘリウムの測定値が理論曲線から外れたのは 測定に時間がかかったのと空気よりも軽いために管内から一部が逃げてしまったためと考えられる また 水素とヘリウムの周波数に幅があった原因は そこでの周波数が比較的大きいために 1 Hz の全体に対しての割合が小さくなったこと 音の増減を調べるのが人に依っていたことがあげられる 6. 今後の展望今回の実験では空気も含め 5 種類の気体についてのものだった 今後 気体の種類を増やした実験を行い さらに詳細なデータを得たい 今回の実験では 各気体同士での圧力の違いを無くせるという利点のある水上置換法で気体の捕集を行った ただ この方法だと水に溶けにくい気体しか扱えないという欠点がある 今後 気体の種類を増やすためには この利点はそのままに この欠点を補える新たな方法を考案する必要がある 例えば 置換に利用する液体を水ではなくベンゼンなどの有機溶媒に換えることでそれが可能になる しかし この方法では不揮発性の有機溶媒が置換に用いることができる程大量に必要である 今回は実験の都合上 気柱の長さを 20 cm とした しかしそのために 分子量の小さな水素とヘリウムの固有振動数が非常に大きくなってしまい 共鳴が 10~20 Hz に渡って起きるという問題が生じた 今後の実験では今回のデータを踏まえ 気柱の長さを適切なものにすることでこの問題を解消したい 例えば 気柱の長さを倍の 40 cm にするだけでも水素の固有振動数は半分の 1600 Hz 程になり 測定が容易になると考えられる

また 共鳴が起きたかどうかを知るのは音の増減から容易とはいえ 結局は人の判断に依ってしまってい た これにも PC のソフトなどを活用して データ上で行えるようにしたい これも前述の問題の解決につ ながると考えられる 7. 参考文献 石綿良三 図解雑学流体力学 田中正隆 株式会社ナツメ社 2007 年 声が作られる仕組み http://www.f.waseda.jp/hon/kotoba/vocal_tract.ppt