みどり施策が目指す将来像について 第 15 回緑化委員会
みどりを巡る現状 1 練馬のみどりの 8 割は 民有のみどりである 2 公共のみどりは増えているが 民有のみどりは減っている 3 今後も農地の減少や宅地の細分化で 民有のみどりの減少が予想される 4 公共のみどりは増えたことで 維持管理費も増えている 5 地域によってみどりに係る状況は異なる みどりの現況 図 1 緑被率の内訳の推移
みどりを巡る現状 1 練馬のみどりの 8 割は 民有のみどりである 2 公共のみどりは増えているが 民有のみどりは減っている 3 今後も農地の減少や宅地の細分化で 民有のみどりの減少が予想される 4 公共のみどりは増えたことで 維持管理費も増えている 5 地域によってみどりに係る状況は異なる 1,6 1,4 1,2 公園面積 (ha) 民のみどりへの助成費用 公園等の管理費用 1,13 1,95 1,289 1,335 4 35 3 管理費 (1 万円 ) 1, 8 6 74 145 167 175 977 188 193 26 25 2 15 公園面積 (ha) 4 2 みどりの現況 1 252 51 38 43 178 136 18 85 59 86 99 94 99 5 34 S44 S49 S54 S59 H1 H6 H11 H16 H21 H26 図 3 公園面積と管理費用の推移 1 5
みどりを巡る現状 1 練馬のみどりの 8 割は 民有のみどりである 2 公共のみどりは増えているが 民有のみどりは減っている 3 今後も農地の減少や宅地の細分化で 民有のみどりの減少が予想される 4 公共のみどりは増えたことで 維持管理費も増えている 5 地域によってみどりに係る状況は異なる 6 5 488 424 宅地化農地生産緑地 農地面積 (ha) 4 3 2 246 175 386 139 353 118 334 13 313 85 293 73 278 65 265 59 農地面積合計 25 24 49 45 216 31 1 242 249 247 235 231 228 22 213 26 21 195 185 みどりの現況 H4 H6 H8 H1 H12 H14 H16 H18 H2 H22 H24 H26 図 4 農地面積の推移
みどりを巡る現状 H27 区民意識意向調査 1 練馬の住みよいと感じるところは みどりの豊かさ が 5 割 2 もっとあるとよいみどりは 公園のまとまったみどり 道路や河川沿いの連続したみどり 5 割弱 みどりが豊かで環境がよい交通の便がよい買い物がしやすい治安が比較的よい防災の面で比較的安心である近隣の交流があり地域住民の関係がよい子育てがしやすい環境が整っている健康や医療に関する施設やサービスが充実している働く場所がある生涯学習やスポーツの環境が整っている福祉施設や福祉サービスが充実しているアパート マンションや住宅が選びやすい教育 文化の水準が高いその他特にない無回答. 2. 4. 6. (%) 15.8 13.7 12. 1.4 6.1 4.8 3.9 2.7 2.2 1.5 1.8 1.3 51. 44.7 42.5 41.5 みどりにかかる区民意識 図 6 練馬の住みよいと感じるところ
みどりを巡る現状 H27 区民意識意向調査 1 練馬の住みよいと感じるところは みどりの豊かさ が 5 割 2 もっとあるとよいみどりは 公園のまとまったみどり 道路や河川沿いの連続したみどり 5 割弱 2 4 6(%) 公園のまとまったみどり道路や河川の連続したみどり広々とした景色を楽しめる農地のみどり練馬の歴史を伝える樹林地などのみどり学校や公共施設の身近なみどり生け垣や花壇がつながる住宅のみどり区民が農業を体験できる農地のみどりその他特にない無回答 15.3 14.5 13.8 13.5 7.1.8 5.5 4.8 48.5 45.7 みどりにかかる区民意識 図 7 もっとあるとよいみどり
みどりを巡る現状 みどりに対する満足度は緑被率だけに影響されるわけではない みどりにかかる区民意識 図 1 緑被率と区民意識
現行計画の達成状況 1 1 区民みんなでみどりを愛し育みます 葉っぴい基金一般寄付額の推移 25 113 12 2 18 84 92 21 1 15 66 69 72 75 8 1 5 6 6 6 11 1 21 8 29 48 56 8 1 3 3 3 9 8 6 4 2 金額 ( 百万円 ) 累計 ( 百万円 ) 平成 16 17 18 19 2 21 22 23 24 25 26 27 28 公園自主管理 + 公園花壇管理箇所数 H21 48 箇所 H28 52 箇所 基本方針別の主な取組状況
現行計画の達成状況 1 4 新しいみどりを広げます 生け垣延長 調査年度 箇所数 延長 m 平均延長 m H23 7,496 127,26 16.97 H28 7,869 121,632 15.46 みどりのカーテン 調査年度 箇所数 面積m2 平均面積m2 H23 217 5,914 27.25 H28 325 13,984 43.3 基本方針別の主な取組状況
現行計画の達成状況 1 5 みどりと水のネットワークをつくります 大規模公園等の整備 大泉学園町希望が丘公園 1,1 m2 大泉町もみじやま公園 17,482 m2 中村かしわ公園 14,674 m2 西大泉こさくっぱら緑地 7,13 m2 石神井松の風文化公園 47,735 m2 ( 仮称 ) 清水山公園 1,64 m2 ローズガーデン開園 こどもの森緑地開園 牧野記念庭園改修 ( 拡張 ) 中村かしわ公園 基本方針別の主な取組状況 四季の香ローズガーデン
現行計画の達成状況 1 (ha) 16 緑被地の構成 公共のみどり 農地のみどり 農地以外の 民有のみどり 3% ライン 14 1487.5 12 1254.8 1221.9 1 144.2 8 8 73. 71.1 545 6 258. 4 277.6 255.6 136.8 2 247.2 265.2 362.4 429.5 H18 実態調査 26.1% H23 実態調査 25.4% H5 推定 みどり 3 H5 達成イメージ 緑被率 3%
現行計画の達成状況 1 ( m2 / 人 ) 7 人口と公園面積の推移 (ha) 45 6 4 5 人口ピーク平成 37 年 726,668 人 35 3 4 3 2 1 145 2.36 188 193 167 175 2.63 2.69 2.74 2.73 26 2.88 243 3.39 25 2 15 公園面積 ha 一人あたりの公園面積m2 人口万人 1 51.91 56. 1.73 58.7 62.1 63.7 66.2 68.6 7.7 71.9 71.7 1 5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H5 推計 6 m2 / 人 区民一人あたりの公園面積 6 m2
現行計画の達成状況 2 (1) 保護樹木 保護樹林の指定 ( 本 ) 16 73 74 76 73 8 ( 箇所 ) 14 7 12 57 6 1 5 8 6 143 132 1379 1388 1245 4 3 保護樹木数 保護樹林箇所数 4 2 2 3 12 S51 H3 H13 H18 H23 H28 1 (2) 保護樹林 樹木の管理支援の拡充 平成 24 年から 保護樹木の個人所有者向けに 落葉の無料収集を開始 (1 袋 / 年 本 ) 平成 26 年から 補助金の一律支給から 要した剪定費用への補助金支給へと切替 ( ただし保護樹林については 面積に応じた一律支給も実施 ) 宅地のみどりにかかるこれまでの取組保全系
現行計画の達成状況 2 (3) 市民緑地 ( 憩いの森 街かどの森 ) の開設 これまでの開設箇所数 8 箇所 ( 現在 45 箇所 ) うち区立緑地となった数 ( 公有地化した数 ) 21 箇所うち契約解除した数 14 箇所 清水山憩いの森 ( 現在工事中 ) けやき憩いの森 宅地のみどりにかかるこれまでの取組保全系
現行計画の達成状況 2 (1) 緑化助成の推進 6 56 57 年間助成件数 H17 から屋上緑化助成 H2 から壁面緑化助成開始 5 4 3 2 44 17 35 27 19 H24 から沿道緑化助成開始 22 19 生け垣屋上緑化壁面緑化沿道緑化 (2) みどりの協定 1 1 5 5 6 5 6 2 2 2 1 2 H12 H17 H22 H23 H24 H25 H26 H27 地域単位や集合住宅等での緑化を推進するため 地域住民等と区が協定を結び 5 年間 区が苗木を支給 これまでの協定地区数は 44 地区 ( 約 1 ha 以上 ) ( 現在 14 地区 ) 宅地のみどりにかかるこれまでの取組創出系
緑被率 3% を実現するためには (%) 45 4 35 3 25 2 15 1 5 4.2 35.8 34. 28.9 24.5 25.1 22.6 2.9 26.1 緑被率推移そのまま H34 生産緑地解除可 緑被率 3% 実現 25.4 3. H18-23 の推移 有.2%/ 年農地.9%/ 年それ以外.11%/ 年公共.7%/ 年 S46 S52 S57 S61 H3 H8 H13 H18 H23 H5 21.7 この推移がそのまま続くと H23 H5 有のみどり 956.7ha 681.8ha 274.9ha 公共のみどり 265.2ha 362.4ha 97.2ha ( 公園 道路 河川等のみどり ) 計 1 7.7ha H23 H5 緑被率 25.4% 21.7% 緑被面積 (ha) (%) 15 25.4 3 21.7 25 1 5 71.1 545. 255.6 136.8 265.2 362.4 H23 実態調査 H5 推移 2 15 1 5 緑被率 農地以外のみどり農地のみどり公共のみどり緑被率 練馬区の緑被率の推移
緑被率 3% を実現するためには 光が丘公園 (ha) 15 農地以外のみどり 農地のみどり 緑被面積 1 5 71.1 255.6 545. 136.8 398.2 362.4 公共のみどり ( 公園 道路 河川等のみどり ) 3% 実現に必要な緑被面積 =398.2ha 練馬区 265.2 H23 H5 緑被率 3% 398ha という面積は 区の面積の約 1/12 光が丘公園 6.5 個分 に相当 緑被率 3% を実現するために必要な面積
緑被率 3% を実現するためには 必要な面積 公園の緑被率約 73% 545.5ha H5 までの減少予測分農地 82.1ha 残りは宅地 463.4ha 農地 82.1ha + 宅地 463.4ha ( 約 32, 戸相当 ) H28 公園現況 27.4ha と合計すると公園面積約 1.5 m2 / 人 必要な予算 公園用地費 @351,8 545.5ha 1 兆 9191 億円 ( 総額 ) 区平均公示価格 ( 住宅地 351,8 円 / m2 ) 年間 7 1 億円の用地費 H28 区一般会計予算約 2,5 9 億円の約 1/4 1398.2ha の緑被面積を全て公園で確保する場合
緑被率 3% を実現するためには 必要な面積 公園面積 151.1ha (H5 人口推計約 71.7 万人 ) 戸建住宅の敷地面積の約 26% の緑化 ( 基準 15%+ 約 11% の緑化 ) 必要な予算 公園面積 151.1ha + 戸建住宅は面積の約 26% の緑化 公園用地費 @351,8 151.1ha 5,316 億円 ( 総額 ) 区平均公示価格 ( 住宅地 351,8 円 / m2 ) 358.5-27.4ha(H28 公園現況 )=151.1ha 年間 197 億円の用地費 2 都市公園面積標準 5 m2 / 人を公園で確保し 残りを民有の緑化で対応した場合
これからの都市のみどり これからの都市に求められる緑地の役割 都市の社会的課題急激な人口減少 / 少子高齢化自然災害リスクの高まり地球環境問題の深刻化都市間競争などグローバル化の進展 緑の多機能性 環境共生社会 安全安心の確保 地域コミュニティの醸成 健康福祉の向上 経済 活力の維持 課題解決 国の方向性
これからの都市のみどり これまでの緑の基本計画は 緑被率と一人あたりの公園面積という指標を そのまま目標としている場合も多かった しかし 緑の量の増加が緑の機能増大に単純につながるわけではない また 一人あたりの公園面積は 人口増加中であれば指標として有効な側面もあるが 人口が減少すれば自然に増えるため 指標として限界がきているともいえる ( 同書 p.23 現在の指標の課題 より ) 国の方向性
これからの都市のみどり これからの都市緑地計画の新たな視点 (1) グリーン インフラストラクチャーの形成例雨水浸透による水害の抑制避難地や延焼遮断帯としての防災減災 (2) 環境負荷の低減とQOL( 生活の質 ) の向上例ヒートアイランド現象緩和 CO2 吸収景観向上によるストレスの軽減 (3) 地域が抱える社会問題の解決例高齢者の健康維持 増進こどもの外遊びを通した健全育成地域コミュニティ強化による犯罪防止や防災力の向上 (4) 自然環境構造に基づく都市の再生例自然地形を残した緑地保全団地建替による緑地再生 (5) 緑地由来生物資源の地域内循環例公園や緑地から発生するバイオマス活用地産地消と給食等を通じた食育の推進 (6) 他分野の専門家との協働例医療福祉分野との連携 教育分野との連携 国の方向性
これからの都市のみどり カシニワ制度 ( 柏市 ) 柏市内の樹林地や空き地や一般公開可能な個人の庭を市民団体等が主体的に管理 利用する制度 経堂の杜 ( 世田谷区 ) 屋敷林など既存緑地を活用した環境共生型集合住宅開発の取組み 国内の先進的な取組事例
18.1 17.5 17.3 17.1 16.4 16.4 16.3 東京 23 区の緑被率 (% ) 3 25 25.4 22.9 22.2 21.8 21.3 21. 2 2.5 2.3 19.9 19.1 15 15.8 12.9 12.3 12.3 1 1.5 9.1 5