第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))

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国税電子申告 納税システムの利用について 国税の申告 申請 届出 納税等をインターネット経由で行えるシステム (ID PW) 平成 16 年 6 月から全国で利用可能 押印に代え電子署名 利用促進のため 税理士が代理送信する場合の本人電子署名省略 医療費領収書等の添付省略 添付書類のイメージデータに

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

税調第22回総会 資料6-1

資料3

目 次 税務手続の電子化に向けた具体的取組 ( 国税 ) 1 スマホ申告 の実現 2 e-taxの認証手続の簡便化 3 確定申告書等作成コーナーのマイナポータルとの連携イメージ( 確定申告 年末調整手続の電子化 1) 4 年末調整手続の電子化 簡便化 ( 確定申告 年末調整手続の電子化 2) 5 マ

1 平 総 説明資料 納税実務等を巡る近年の環境変化への対応について 平成 31 年 4 月 24 日 ( 水 ) 財務省

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目 次 税務手続の電子化に向けた取組状況 ⑴ 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 2 を踏まえた対応状況 1 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 2 ( 平成 29 年 11 月 ) 税務手続の電子化等に係る考え方 ( 概要 ) 2 政府税

税調第17回総会 資料3

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11

3.e-Tax や確定申告書等作成コーナーをどのようにして知りましたか < 複数回答 > ( 件 ) 4. 利用した ( 利用予定 ) 手続 < 複数回答 > ( 件 ) 贈与税については 平成 24 年分の申告から e-tax を利用して提出 ( 送信 ) できるようになりました 2

「給与・年金の方」からの確定申告書作成編

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医療費控除が変わります!!! 1 領収書の提出等が不要となりました 2 明細書 ( 集計表 ) の提出が必要となりました 3セルフメディケーション税制が創設されました 医療費控除の明細書 ( 集計表 ) を提出することにより 医療費 の領収書の提出又は提示が不要となりました 医療費の領収書は 自宅で

13) 利子等の支払調書 ( 及び同合計表 ) ( 所得税法第 225 条第 1 項第 1 8 号 ) 14) 納税証明書の交付請求 ( 国税通則法第 123 条第 1 項 ) 15) 電子申告 納税等開始 ( 変更等 ) 届出 ( 国税関係法令に係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省

測定指標(定量的な指標)施策業 :e-Tax の普及と利用満足度の向上 [ 主要 ] 業 A-1 e-tax の利用状況公的個人認証の普及割合等に左右される国税申告 2 手続 目標値 実績値 財務省改

3.e-Tax や確定申告書等作成コーナーをどのようにして知りましたか < 複数回答 > 4. 利用した手続 < 複数回答 > 52,413 1, , ,782 2,919 3, ,000 10,000 15,000 20,000 25

(2) サービス指標の目標値に対する達成度の評価 共通サービス指標 稼働率稼働率については KSKは目標値 99.9% に対して実績値 % e-tax は目標値 99.5% に対して実績値 99.9% KSKのオープンは目標値 99.9% に対して実績値 99.9% となっており それぞ


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電子署名の付与申告 申請等のすべての帳票の作成が完了すると 申告 申請等に電子署名が付与できる状態になります 受付システムに登録した電子証明書と同一の電子証明書により 申告 申請等に電子署名を付与します なお 納付情報登録依頼及び徴収高計算書の手続については電子署名は不要です また 税理士等に依頼し

第16回税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告2(案)

定量的な測定指標 告義務化対象法人が適正に電子申告を行うことができるよう 平成 30 事務年度において電子申告義務化の制度とともに当該環境整備について周知を行います 電子納税 ( 用語集参照 ) については 税務署や金融機関の窓口に出向くことなく納税手続が行えることから 納付回数の多い源泉徴収義務者

目次 1. 平成 30 年改正対応 ( 平成 31 年 1 月リリース予定 ) (1) 改正内容 (2) 様式変更 (3) 画面イメージ (4) 帳票イメージ 1-2. 電子申告 (1) 様式変更 (2) メッセージボックスセキュリティ強化 (3) 納付手続き手順の変更 2. 注意事項 1

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マイナンバーシンポジウム in 愛媛 平成 24 年 5 月 26 日 税理士菅浩一郎 ( 四国税理士会副会長 ) 日本税理士会連合会

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1-1 e-tax ソフトの特長 はじめに e-tax ソフトの特長を紹介します 税務署に赴くことなく申告 納税等が行える パソコンとインターネットの環境があれば 税務署に足を運ぶ必要がありません 自宅や事業所等に居ながらにして 申告 納税等を行うことができます パソコンが不慣れな方でも利用可能 パ

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広報誌「ファイナンス」


各種比較 住民基本台帳カード 個人番号カード 通知カード 1. 様式 住民票コードの記載なし顔写真は選択制 個人番号を記載顔写真を記載 個人番号を記載顔写真なし 2. 作成 交付 即日交付又は窓口に 2 回来庁手数料 :1,000 円 通知カードとあわせて個人番号カードの交付申請書を送付し 申請は郵

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添付書類の作成申告 申請等を行う際に税務代理権限証書などの帳票を添付する場合 添付書類として e-tax ソフトで編集し 送信することができます 帳票に書類を添付する必要がある手続の場合は 必要な添付書類を追加 ( 添付 ) して送信します 追加 添付書類 帳票 利用可能な添付書類は 次の帳票です

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

第4回マイナンバー・税務執行ディスカッショングループ 論点整理

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また 来署した納税者に対して 職員の応接態度や税務署内の案内表示 設備の利用のしやすさ等の項目について アンケート調査を行います 納税者が何を求めているのか 調査結果を分析して有効に活用することで 好感度が向上するよう取り組みます 4. 説明会による情報の提供等申告と納税に必要な法令解釈や事務手続を

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1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

はじめに ( 作成の流れ ) 作成の流れ STEP1 e-tax e-tax ソフトソフト 税務代理権限証書 を作成 2 ページ 2 ページ STEP2 贈与税の申告書作成コーナー 贈与税の申告書 を作成 5 ページ STEP3 贈与税の申告書作成コーナー STEP2 で作成した 贈与税の申告書 に

世界最先端 IT 国家創造宣言 ( 平成 28 年 5 月 20 日閣議決定 ) ( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 ) の変更 ( 抄 ) ( 抜粋 ) I. 世界最先端 IT 国家創造宣言に基づくこれまでの成果 1. これまでの代表的な成果 (2) マイナンバー制度を活用した国民生活の

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Ⅰ. 住基ネット活用のベネフィット試算結果 : 現状 183 億円 / 年 数年後には 917 億円 / 年 ( 内 国民への還元は 643 億円 / 年 ) Ⅰ 1 フェーズ Ⅰ( 既に実施済みの行政手続 ) の活用実態とベネフィット住基ネットを活用することにより 従来, 住民票の添付が必要とされ

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参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

eltax( 地方税ポータルシステム ) について 1.eLTAX( エルタックス : 地方税ポータルシステム ) の現状 運用主体 一般社団法人地方税電子化協議会 ( 全ての都道府県 市区町村が会員として加入 ) eltax 接続団体 全 47 都道府県及び全 1,741 市区町村が eltax

2 税務署への提出方法の選択 画面において 書面提出 をクリックする 3 申告書等印刷を行う際の確認事項 画面において ご利用のパソコンの環境が推奨環境を満たしていることを確認の上 ご利用のパソコンの環境 (O S/ ブラウザ /PDF 閲覧ソフト ) が以下の推奨環境を満たしている をチェックする

はじめに 平成 26 年 4 月に政府決定された オンライン手続の利便性向上に向けた改善方針 に基づいて平成 26 年 9 月にオンライン手続の利便性向上に向けた 財務省改善取組計画 が決定された 同計画は 申請 届出等の行政手続についてオンライン利用の利便性向上に向けて各種の改善を実施し 国民の利

○税務職員(税務大学校生)募集

目次 1. 年末調整とは 2. 平成 30 年分の留意点 3. 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書の書き方 4. 給与所得者の配偶者控除等申告書の書き方 5. 給与所得者の保険料控除申告書の書き方 2

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厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論 請求者の A 社における厚生年金保険被保険者資格の取得年月日を昭和 63 年 2 月 26 日から同 年 2 月 16 日に訂正することが必要である 生年月日 :

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平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

特集 持ち物チェックリスト 必要書類が不足している場合 申告の相談受付ができません このチェックリストを利用し お忘れ物のないように申告会場にお越しください 必要な様式がお手元にない場合 税務署に連絡すると郵送してもらえます 1. 全員が必要なもの 印鑑 ( 朱肉を使用するもの )( シャチハタ不可

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申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

機密性 年 6 月 25 日 財務省行政情報化推進委員会 財務省デジタル ガバメント中長期計画 Ⅰ 基本事項 (1) 目的財務省は 健全な財政の確保 適正かつ公平な課税の実現 税関業務の適正な運営 国庫の適正な管理 通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ること ( 財務省設

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スライド 1

Transcription:

( 別添 1) 税務手続の電子化に向けた具体的取組基礎控除の見直し案 ( 国税 ) 経済社会の ICT 化等を踏まえ 納税者利便を向上させつつ 税務手続に係るデータ活用を推進 働き方の多様化 ( 副業 兼業 雇用的自営の増加等 ) が進み 税務手続を行う者の増加 多様化が見込まれる中 ICT の活用等を通じて すべての納税者が簡便 正確に申告等を行うことができる納税環境を整備する 官民を含めた多様な当事者がデータをデータのまま活用 円滑にやり取りできる姿を実現し 官民あわせたコストの削減 企業の生産性向上を図る そのため 以下に掲げた取組をスピード感をもって進める 各取組の具体的な内容 ( イメージ ) 等は以下の通り を付した取組は 財務省 国税庁において ( 所要の税制改正 予算措置等を前提として ) 実施できる施策 これらについては 原則すべて今後数年間 ( 概ね 2~3 年間程度 ) で実現を図る を付した取組は 実施にあたり関係省庁等の協力 ( 省庁横断的な検討作業 マイナポータルの整備 活用等 ) が必要となる施策 それらの進捗を踏まえ 財務省 国税庁としてもタイムリーかつ積極的に取組を進める 1. 個人 ( 所得税関係 ) スマホ申告 の実現 スマートフォンによる電子申告は未対応 特にニーズの強い基本的な申告の類型について スマートフォン等からの電子申告を実現 (H31.1) その後も スマホ申告 の対象範囲を随時拡大 基本的にスマートフォン等で手続が完結する仕組みを目指す スマートフォンの世帯保有率 71.8%(28 年 ) ( 総務省 通信利用動向調査 ) e Tax の認証手続の簡便化 ID パスワード (PW) に加え マイナンバーカード IC カードリーダライタによる本人認証が必要 本人確認に基づき発行された ID PW のみ ( マイナンバーカードなし ) で e Tax 利用可能に (H31.1) また マイナンバーカードを用いる場合には e-tax の ID PW を省略可能に 技術の進展や情報セキュリティに係る政府方針等を踏まえ 一層の利便性向上を図る 所得税確定申告者 2,151 万人 (27 年分 ) 所得税の電子申告利用率 52.1%(27 年度 ) 17

確定申告 年末調整手続の電子化 納税者 ( 被用者を含む ) は 各種控除関係書類を書面で収受し 申告書を作成 雇用者 ( 源泉徴収義務者 ) は 年末調整手続で 書面の申告書等の確認 保管に事務負担を負っている 保険者の医療費通知データを活用し 簡便に医療費控除申告を行う仕組みを整備 (H30.1) ( 注 ) 実施可能な医療保険者から段階的に実施 年末調整について 控除関係機関 ( 保険会社 銀行等 ) 被用者 雇用者という情報の流れを電子化 年末調整手続が基本的にオンラインで完結する仕組みを整備 ( 注 ) 実施可能な控除関係機関や雇用者 ( 源泉徴収義務者 ) から段階的に実施 被用者 :PC やスマホ等による手続が可能に 雇用者 : 書面を確認 保管する事務負担が軽減 将来的には マイナポータル等において 必要な情報を一元的に確認し 活用することができる仕組みを検討 マイナポータル等を通じて 納税者個々のニーズにあったカスタマイズ型のタイムリーな情報配信を行う方策を検討 医療費控除の申告者数 715 万人 (27 年分 ) 年末調整を行った給与所得者 4,348 万人 (27 年分 ) このうち 生命保険料控除適用 3,123 万人地震保険料控除適用 730 万人住宅ローン控除適用 322 万人 給与所得の源泉徴収義務者数 354 万者 (29 年 6 月末 ) 手続のワンストップ化 税 年金等の手続を個別に実施 マイナポータルにより 国税 地方税 年金等の手続のオンライン ワンストップ化を推進 所得税確定申告者 2,151 万人 (27 年分 ) 国民年金第 1 号被保険者数 1,668 万人 (27 年 ) 現状 ( イメージ ) の発行 確定申告 年末調整手続の電子化 ( イメージ ) 国税当局 控除関係機関 ( 保険会社 銀行等 ) マイナポータル e Tax 控除申告書作成支援システム 申告書データ 手続をペーパーレス化スマホによる手続も可能に 雇用主 ( 源泉徴収義務者 ) 18

2. 法人 ( 法人税関係 ) 電子申告の普及促進 電子申告の普及は道半ば ICT で作成された申告データが必ずしもデータのまま提出されていない e Tax システムの機能改善 提出書類の簡素化 電子署名の簡便化等を着実に実施 大法人は 法人税等の電子申告を義務化 中小法人は 未利用者や税理士への利用勧奨等を行い 電子申告利用率を 85% 以上に引上げ (H31 年度迄 ) 将来的に ICT 環境等を勘案しつつ 中小法人にも電子申告を義務化し 電子申告利用率 100% を目指す 大規模法人 3 万社 (29 年 6 月末 ) 国税局調査部所管法人 ( 原則 資本金が 1 億円以上の法人 ) 大規模法人の電子申告利用率 52.1%(27 年度 ) その他の法人 305 万社 (29 年 6 月末 ) その他の法人の電子申告利用率 75.5%(27 年度 ) 法人設立関係手続のオンライン ワンストップ化 法人設立にあたり 国税 地方税 社会保険等の各手続を個別に実施 国税 地方税の法人設立関係手続について 申請データの一括作成 電子的提出の一元化を実現 (H31 年度 ) さらに 社会保険 登記を含むすべての法人設立関係手続について オンライン ワンストップ化 法人設立届の提出件数 14 万件 (27 年度 ) 現状 ( イメージ ) 今後の取組 ( イメージ ) データ連携 e Tax を利用しない場合 書面で手続 税務当局は入力 読取 ( 再データ化 ) して処理 国 地方に同じ情報を提出することもある e Tax ( 注 ) 地方税から国税に情報提供が行われるケースもある データをデータのまま提出しやすい環境を整備 利便性を高め e Tax 利用を促進 行政機関間のデータ連携を進め 情報提出の重複を削減 ( ワンスオンリー化 ) 19

3. その他 ( 個人 法人共通 ) 行政機関間のデータ連携拡大 データ連携が十分でない場合 各機関に同じ情報を繰り返し提出する必要 国税 地方税の法人設立手続等の電子的提出一元化 法務省との不動産登記情報のデータ連携等を進め 情報提出の重複を削減 ( ワンスオンリー化 ) 法人設立届の提出件数 14 万件 (27 年度 ) 住宅ローン控除 ( 初年度分 ) の申告者数 登記事項証明書 ( 不動産 ) の添付を要する 56 万人 (27 年分 ) 電子帳簿等保存制度の利用促進 電子帳簿を利用しない場合 ICT で作成 管理する帳簿書類を書面で保管する必要 電子帳簿等保存制度の利用を促進し 事業者の文書保存に係る負担を軽減 電子帳簿等保存制度の利用件数約 19 万件 (29 年 6 月末 ) 納付のキャッシュレス化推進 現金納付が依然多い現金納付の場合 納税者は金融機関や税務署に赴き納付を行う必要 地方税の電子納税のインフラ整備とあわせ 国税の納付も利便性を向上 国税 地方税の納付のキャッシュレス化を推進し 現金納付に伴う手続負担を軽減 窓口での現金等による納付 金融機関 72.0% 税務署 3.6% 国税の納付全体に占める割合 ( 件数ベース )(28 年度 ) 個人消費に占める現金等による支払 49.5%(27 年度 ) ( クレディセゾン決算説明会資料 ) 20

税務手続の電子化 : 取組の全体像 スケジュール基礎控除の見直し案 ( イメージ ) 経済社会の ICT 化等を踏まえ 納税者の利便を向上させつつ 税務手続に係るデータ活用を推進 働き方が多様化し 申告者が増加 多様化する中 ICT の活用等を通じ 全ての納税者が簡便 正確に申告等を行える納税環境を整備 また 官民を含めた多様な当事者がデータをデータのまま活用 円滑にやり取りできる姿を実現し 官民あわせたコストの削減 企業の生産性向上を図る そのため 以下に掲げた取組をスピード感をもって進める の取組は 財務省において ( 所要の税制改正等を前提として ) 実施可能 原則全て今後数年間 ( 概ね 2~3 年間程度 ) で実現を図る の取組は 実施にあたり関係省庁等の協力 ( 省庁横断的な検討作業 マイナポータルの整備 活用等 ) が必要 その進捗を踏まえて タイムリーかつ積極的に取組を進める スマホ申告の実現 (H31.1~ 段階的に対象範囲拡大 ) ID PW のみ ( またはマイナンバーカードのみ ) で e-tax 利用可能 (H31.1~) 技術の進展や政府方針等を踏まえた e Tax の認証手続の一層の利便性向上 個人 ( 所得税関係 ) 医療費控除の申告における医療費通知データの活用 (H30.1~ 段階的実施 ) 年末調整が基本的にオンラインで完結する仕組みの整備 ( 被用者 :PC スマホ等での手続の実現 雇用者 : 書面確認 保管の負担軽減 ) マイナポータル等で確定申告 年末調整に必要な情報を一元的に確認し活用する仕組みの整備 ( 将来的課題 ) マイナポータル等を通じたカスタマイズ型情報配信 マイナポータルによる税 年金等の手続のオンライン ワンストップ化 法人 ( 法人税関係 ) 電子申告の普及促進 ( 大法人 :e-tax 義務化 中小法人 :e-tax 利用率 85% 以上 将来的に義務化 ) 国税 地方税の法人設立関係手続のオンライン ワンストップ化 (H31 年度 ) 社会保険 登記を含む全法人設立関係手続のオンライン ワンストップ化 個人 法人共通 行政機関間のデータ連携拡大 ( 情報提出の重複削減 ( ワンスオンリー化 )) 電子帳簿の普及促進 ( 文書保存の負担軽減 ) 納付のキャッシュレス化推進 ( 現金納付の手続負担軽減 ) 21