目 次 1. はじめに 2. 開発のストーリー 2.1 水分に着目した接着材 2.2 TMR- アクアボンド 0 に至るにあたっての課題とは 2.3 実現した アクアボンド 0 の機能とは 3. 歯質に対する接着性について 3.1 歯質に対する初期接着強さの評価 3.2 湿潤状態での接着性の評価 3

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匠から科学へ そして医学への融合 本社 生体科学安全研究室 http://www.yamakin-gold.co.jp 営本 20180807 YAMAKIN 博士会監修

目 次 1. はじめに 2. 開発のストーリー 2.1 水分に着目した接着材 2.2 TMR- アクアボンド 0 に至るにあたっての課題とは 2.3 実現した アクアボンド 0 の機能とは 3. 歯質に対する接着性について 3.1 歯質に対する初期接着強さの評価 3.2 湿潤状態での接着性の評価 3.3 脱灰時間ごとの接着性 2 3 3 5 5 6 6 7 8 4. 歯質以外の接着について 4.1 ジルコニアに対する接着性 4.2 ジルコニア以外のプライマー不要な接着対象材料 4.3 プライマーを併用する接着対象 9 9 10 12 5. 接着手順について 6. 均一性の保持について 7. 接着界面について 8. TMRシリーズについて 9. 生物学的安全性 10. おわりに 12 14 15 16 18 20 監修 ヤマキン博士会 (50 音順 ) 安楽 照男 博士 ( 工学 ) 加藤 喬大 博士 ( 工学 ) 佐藤 雄司 博士 ( 学術 ) 松浦理太郎 博士 ( 農学 ) 山本 裕久 博士 ( 学術 ) 糸魚川博之 博士 ( 理学 ) 坂本 猛 博士 ( 薬学 ) 田中 秀和 博士 ( 工学 ) 山添 正稔 博士 ( 歯学 ) ヤマキン博士会相談役山田文一郎博士 ( 工学 ) ヤマキン博士会とは? ヤマキンのさまざまな専門分野のエキスパート集団であり, 各々の知識や経験, 技術を融合することで, イノベーションを継続的に発生させる原動力となっている.

1. はじめに 開発部 執行役員兼主席研究員 博士 ( 工学 ) 加藤 喬大 生体科学安全研究室 上席主幹研究員 博士 ( 農学 ) 松浦理太郎 有機材料開発課 主幹研究員 博士 ( 薬学 ) 坂本 猛 有機材料開発課 プロジェクトリーダー 修士 ( 工学 ) 水田 悠介 生体科学安全研究室 修士 ( 農学 ) 林 未季 歯科用接着材はコンポジットレジン (CR) による治療とともに発展してきた材料といえる. とくに, 感染した歯質に対して必要最小限の切削に留め, 健全な歯としてできるだけ残していくという2000 年に提唱されたMI 治療 (Minimal intervention: 最小限の侵襲 ) により,CR 修復はう蝕に対する非常に有効な治療方法として急速に普及した 1). 最小限の窩洞に充填するCRは, 歯質に対する接着性がほとんどないので, 専用の接着材が必要である. 接着材が登場した当初は, 歯質に対する接着過程にしたがって,3 液性だったが, 有機化学や高分子化学の技術を応用した接着性モノマーなどの機能性化合物の導入によって,2 液性や1 液性の材料に簡略化された. また, このような技術は,1 液性の接着材でも十分な接着力かつ接着耐久性を実現させることに貢献した. さらに, 興味ある例として, 接着材不要のCRが提案され始めているが, 諸々の物性に関して, まだ検討の余地があるといえる. 以上のような背景で, 今後の接着材の発展は, 接着方法の簡略化と接着対象の拡張化によって主に進んでいくであろう. 接着方法の簡略化 とは, 接着工程の省略や短縮を含み, たとえば, 接着材を歯質に塗布して, 表面がエッチングされるのを待つ時間 ( 脱灰時間 ) や, その工程に続く硬化のための可視光照射時間 ( 光照射時間 ) の短縮である. 接着対象の拡張化 とは, 歯質だけでなく, 貴金属, 非貴金属やセラミックスなどの材料にも使用可能な接着材であり, すでに, プライマーを使用しないで各材質に接着できる製品が提案されている. このような技術の発展では, 歯質, あるいは各材料に対して, 接着力や接着耐久性が課題となり, 課題解決のための努力が注がれているが, 改良の余地がある. ヤマキンでは, 簡便に, かつ歯質以外にも使用できる接着材を目指して開発を行い, 基礎研究から始めた包括的に使用できる マルチプライマー 2, 3) の技術と高い接着強さと口腔内の湿潤状態に左右されにくい接着性を合わせ持つ アイゴスボンド 4) の技術を応用し, TMR-アクアボンド0 ( 以下, アクアボンド ) の開発に成功した. アクアボンド は, 今まで実現することが困難であっ た脱灰時間と光照射時間の短縮した条件でも各接着対象に等しく十分な接着力と接着耐久性を持つ接着材である. 本製品レポートでは, アクアボンド の性能に関して, 実際の検証結果ととも紹介する. アクアボンド が, 接着条件に寛容な接着が達成でき, 煩雑さと治療時間の軽減により, 治療現場の負担をできる再現性の良い接着材として, ご興味を持って頂くことができれば幸いである. 2. 開発のストーリー アクアボンド は, ヤマキンの独自の接着技術の蓄積から創出したものである. その誕生の技術的な経緯を解説する. 2.1 水分に着目した接着材ヤマキンでは, 歯科接着に関わる水分に着目して, 接着材を開発している. 接着に関わる水分とは, 窩洞形成時に侵入してくる水分, 象牙質の象牙細管から毛細管現象や浸透圧で接着界面に浸み出す組織液, 呼気に含まれる水蒸気, 接着材の溶媒をエアーブローで除去する時に呼び込む水分など多岐にわたる 5). 接着において, 最低限の水分は, 接着界面のぬれや接着材の浸透に必要といわれているが, 一方で接着材組成の不均一化や希釈に関わり, 接着失敗の原因に繋がる. また, 後者の阻害要因が大きく勝るので, 臨床では防湿措置に注意を払って接着が行われる. しかしながら, 実際に臨床で行われる防湿では, 多様な経路から侵入してくる水分を防ぐことは難しい. 例えば, 象牙質の接着において, 処理した象牙質表面に接着材を塗布すると, 浸透圧により, 象牙細管から界面へ組織液が浸み出して行くことが考えられる. この接着材への水分の侵入することは非常に難しく, また, どの程度の水分が侵入し, それがどの程度の阻害要因になるのか不明な部分が多い 6). 接着材の成分には, 架橋性モノマーなど疎水性の有機化合物を含むので, 外部からの水の侵入によって, 組成の相分離あるいは接着材と歯質の界面付近に水が局在してしまうことが考えられる. このような状況では, 界面付近に水分が集まり, 接着に関して脆弱な接着材層が形成される. さらに, 界面付近の水滴は, 接着材層からモノマーを洗い出す可能性があり, 特に酸性モノマーの場合, 硬化後も歯面を削り続けることになり, 接着界面が脆弱化し脱離の原因になり得る 6). このような相分離による劣化の可能性を防ぐために, 界面活性剤などで組成の相分離を予防することが可能であるが, 通常の界面活性剤は重合性が無いので, 本質的に光重合による硬化反応に関わらず, むしろ, 多量に存在すると強度低下の原因になるので, 配合には注意を要する. そこで, ヤマキンでは新しい観点から接着材の開発を企画した. すなわち, 水を味方につける という考え方から, 臨床上どうしても排除できない水分によって, 接着力が敏感に影響を受けないような工夫を考えた ( 図 1). 2 3

2.2 TMR- アクアボンド 0 に至るにあたっての課題とは このように, 湿潤環境の接着において再現よく接着材を提案することができたが, 歯科接着では工程や治療時間の簡略化が進んでいる背景で, 塗布後の放置時間 ( 脱灰時間 ) はほとんど不要な製品や, 歯質だけではなく補綴物にも接着する機能を求められるようになった. 当社従来品は, 歯質に対して再現良く接着させることのできる基本的な機能を有するが, 脱灰時間の短縮やプライマーなしの補綴物の接着には対応していない. ヤマキンの 水分を味方につける 接着技術を接着工程や治療時間の簡略化を望むユーザにも提案できるように, 脱灰時間と光照射時間 ( 重合時間 ) を短縮し, 接着できる対象を増やし, かつ, 高い接着力と耐久性を維持できることが, アクアボンド の課題であった. したがって, アクアボンド の実現には機能性モノマーとして, 引き続きM-TEG-Pは必須であった. まず, 接着材の組成において, 接着性モノマーに着目して, オリジナル接着材の開発を行った. この過程で, 我々は,M-TEG-P というリン酸モノマーの開発の成功し ( 図 2), 歯科用接着材 アイゴスボンド ( 以下, 当社従来品 ) の組成に導入することに成功した.M-TEG-Pによって, 接着材塗布後に起こり得る溶媒揮発時に, 組成が相分離しないだけではなく, 接着材層に混入する水分量によって接着性が敏感に影響を受けない接着材の開発に成功した. M-TEG-PはYAMAKIN 株式会社の登録商標です 2.3 実現した TMR-アクアボンド0 の機能とは アクアボンド は以下の図に示したような接着対象に, プライマー無しで接着することができる. マルチプライマーリキッド ( 以下, マルチプライマー ) を使用すれば, 無機フィラーを含むレジン材料 ( 以下, レジン材料 ) と陶材に接着することができる. アクアボンド をレジン材料と陶材に対してプライマー併用するように設計した理由は, 両材料に接着性を付与するシランカップリング剤を強酸性のモノマーと同じ1 液に集約することは, 製品の保管安定性や接着耐久性の維持にリスクがあると判断したためであり, プライマーの補助を完全に排除していない. O O O O O O O P OH OH すなわち, 水を味方につけることにより, 被接着体の湿潤環境, 塗布後のエアーブロー条件, ある いは, 採取後の放置時間 ( 遮光下 ) などの条件に対して寛容であり, 再現良く接着できる製品を発売 することができた. 治療時間の短縮について, 脱灰時間では接着材を, 歯質を含む各種材質の接着対象に塗布すれば, 直ちに次のエアーブローによる溶媒除去に工程に移行できる. 光照射時間では,1000 mw/cm 2 以上の光量のLEDランプであれば, とくにそれ以上の追加条件無く10 秒以上の照射で再現良く硬化し接着することができる. さらに,2400 mw/cm 2 以上の光量のLEDランプ ( 例えばペンギンアルファハイパワー ) であれば,3 秒以上の照射で確実に接着を達成することができる. なお, 図 3に, 各材質の初期接着力の一覧を示す. なお, レジン材料と陶材に対しては マルチプライマー を併用した接着性を評価している. 詳細な接着性の評価方法については後述する. 4 5

3.2 湿潤状態での接着性の評価口腔内は湿度の高い環境であり, 窩洞形成時に歯面を十分に乾燥できない状況や注意を払っても防ぎきれない水分も考えられるため, アクアボンド の湿潤状態での接着性も評価している. この評価方法は, 接着面を乾燥後, 再度, 歯面を均一に水の薄い膜で覆われるように湿らせてから, モデル評価として接着強さを検討した. 乾燥状態と, 湿潤状態の接着試験用サンプルを図 5に示す. 3. 歯質に対する接着性について アクアボンド の接着性評価は, 以下のように行った. 脱灰時間と アクアボンド の接着性の関係や設定した湿潤モデルにおける接着性に関して評価している. それらをどのように評価したか以下に紹介する. 3.1 歯質に対する初期接着強さの評価 アクアボンド の歯質に対する接着性は, 牛歯を対象として接着強さを評価している. 試験方法は, 図 4に示したように評価した. 概要は以下の通りであり, 口腔内のコンポジット修復をモデル化した実験である. 平面になるように研磨した牛歯エナメル質および牛歯象牙質の研磨面に直径 3 mmの穴があいたマスキングテープを貼り, 接着面を限定した. 接着面をエアーブローで乾燥後, アクアボンド を塗布してから5 秒後 ( 脱灰時間 ), 塗布面をエアーブローで乾燥し, 光重合後, 歯科充填用コンポジットレジンを充填硬化した. この硬化面にレジンセメントを用いてステンレス成型棒を固定して試験体を作製した. 試験体は37 の水中で1 日間保管後,1 mm/minの速度でステンレス成型棒を接着面に対して垂直に引っ張る試験を行い, 破断時の応力より引張接着強さを求めた. 湿潤状態では歯面に約 100 μmの水の膜が張っているような状態から アクアボンド を塗布し接着を行っている. その結果を図 6に示す. アクアボンド は湿潤状態で接着した場合でも, エナメル質, 象牙質ともに良好な接着性を示した. これは,M-TEG-Pの効果により組成全体の歯面に対する濡れが乾燥状態でも湿潤状態でも良好であり, 均一性を維持することによって, 乾燥状態でも湿潤状態でも再現性の高い接着を実現したためと考えられる. φ 6 7

3.3 脱灰時間ごとの接着性 アクアボンド は, 患者の負担を軽減するため, 塗布後の脱灰時間や光照射時間を短縮しても高い接着性を維持できるように設計している. 塗布後の各脱灰時間と アクアボンド の接着性を確認し, 時間によって依存性があるか確認した. 異なる脱灰時間での歯質に対する接着性を図 7に示す. アクアボンド は, 各脱灰時間の条件でも, エナメル質, 象牙質ともに脱離が起こらず, 当社従来品と比べて, 特にエナメル質について短い脱灰時間でも高い接着性を示した. 一方で, 象牙質については,20 秒間の比較的長い脱灰においても接着力の顕著な低下はみられないことがわかる. これは,M-TEG-Pと歯質表面のハイドロキシアパタイトとの反応が適度にコントロールされていることを示唆している. すなわち, エナメル質と象牙質ともに歯質表面のスメア層あるいはスメアプラグとしてのカルシウム分をM-TEG-Pが効率よく除去し, 接着に好ましい表面を形成していると考えられる. したがって, アクアボンド は塗布直後から接着を行うことができ, コントロールされた脱灰により, エナメル質は時間とともに緩やかに接着力が増し, 象牙質では, 過脱灰などによる接着力低下が起こらないと考えられる. つまり アクアボンド は, 脱灰時間が不要というよりは, むしろ脱灰時間に寛容ということができる. 4. 歯質以外の接着について 歯質以外の接着で, プライマー無しで, ジルコニア, チタンや貴金属合金を接着することができる. とくに興味深いのは, ジルコニアに対する接着である. ここでは, 歯質以外の接着について紹介する. なお, 接着対象として使用した材料は表 2に示した通りである. 4.1 ジルコニアに対する接着性 ジルコニアに対する接着特性は, 歯科切削加工用セラミックス KZR-CAD ジルコニア SHT を対象として接着強さを評価している. 試験方法は, 図 8に示したように評価した. 概要は以下の通りであり, 口腔内リペアを想定してモデル化した実験である. 平面になるように研磨したジルコニアの研磨面に直径 3 mmの穴があいたマスキングテープを貼り, 接着面を限定した. 接着面をエアーブローで乾燥後, アクアボンド を塗布してから5 秒後 ( 放置時間 ), 塗布面をエアーブローで乾燥し, 光重合後, 歯科充填用コンポジットレジンを充填硬化した. この硬化面にレジンセメントを用いてステンレス成型棒を固定して試験体を作製した. 試験 体は 37 の水中で 1 日間保管後,1 mm/min の速度でステンレス成型棒を接着面に対して垂直に引っ 張る試験を行い, 破断時の応力を引張接着強さとした. φ 8 9

アクアボンド のジルコニアに対する接着性を図 9 に示す. アクアボンド は, プライマー併 用無しでも マルチプライマー を併用した当社従来品より, ジルコニアに対して良好な接着性を示した. リン酸モノマーは, ジルコニアとの反応性に優れていることが知られているが 7-9), アクアボンド に含まれるM-TEG-Pのリン酸基がジルコニアと結合に有効に働いていると考えられる. 弊社従来品にも接着性モノマーとしてM-TEG-Pを使用しているが, アクアボンド では,M-TEG-P の機能性をさらに効率良く発揮できるように組成を調製することに成功しているため, 歯質だけではなくジルコニアに対しても高い接着性を得られている. 4.2 ジルコニア以外のプライマー不要な接着対象材料ジルコニアの他にプライマー無しで接着できる接着対象は, チタンや貴金属合金等である. チタ ン, 金合金, 銀合金および金銀パラジウム合金を図 8 と同様の方法で接着性を評価し, その結果を図 10~ 図 13 に示した. ジルコニアと同じ第 4 族であるチタンにおいては, 当社従来品も M-TEG-P を含んでいるので, プラ イマー無しで接着できるが, 前述とジルコニアと同様に, 組成調整により,M-TEG-P とチタン表面 がより効率的に相互作用できると考えられる接着性の向上が観測される. 貴金属合金に対しては, 当社従来品は マルチプライマーリキッド をプライマーとして併用し 接着することができた. アクアボンド は, 貴金属に対する接着性を有するプライマー成分を配合 しているので, プライマー無しで接着させることができる. プライマー成分を内包する接着材では, 他の成分によって, 接着対象への接近が阻害されて, プラ イマー成分と接着対象間の相互作用の効率が, プライマーを別途使用する接着材よりも悪いと考えら れる. プライマー成分以外はメタクリレートおよびジメタクリレート等を主成分とした似通った成分 で構成される アクアボンド と当社従来品を比較すると, 接着性はプライマー成分を内包する ア クアボンド の方が劣ると想定される. しかし, アクアボンド の場合は, いずれの貴金属合金に対しても, 当社従来品のプライマー併 用の接着より, 高い接着性を示すことが特徴的である. 10 11

4.3 アクアボンド は 1ステップ1液型でシンプルな接着手順を採用し 歯質に対して 1 塗 プライマーを併用する接着対象 アクアボンド は レジン材料と陶材に関して マルチプライマー リキッド 等でプライマー 布 2 エアー乾燥 そして3 光重合の手順で行い コンポジットレジンを順次充填すれば完了する 処理を行って接着できるように設計した 理由は2つあり プライマー成分と被接着対象の化学的相 図16 互作用の効率性の課題と接着材自体の保管安定性の課題がある 1 塗布の操作では 塗布した歯面上でボンディング材をアプリケーターブラシ等である程度の時間 上記の課題はプライマー成分次第では解決可能であり 前項のように 貴金属と接着性を有する成 攪拌し 脱灰と浸透を促進させる製品があるが アクアボンド の場合は 歯面を軽く撫でるよう 分の配合において アクアボンド は接着性を実証している 一方 レジン材料と陶材のプライ に塗布すれば十分である マー成分として シランカップリング剤が有効であるが シランカップリング剤が酸や水に対して化 2 エアー乾燥では液面が動かなくなるまで 強圧で5秒間以上が目安 乾燥させれば アクアボン 学的に非常に不安定であるため シランカップリング剤の接着材への配合において 特に後者の課題 ド の特性により 均一な薄膜が形成される は解決が困難である これらの事情から 安定した品質の接着材を提供する観点で 過度に接着シス 3 光重合では 歯科重合用光照射器で均一に薄膜が形成していれば 2400 mw/cm2の光量で3秒間 テムの簡略化を進めない方針で アクアボンド を設計した 以上の照射により硬化する レジン材料 本レポートではレジンブロックを選択した と陶材に対する接着性をそれぞれ図14と 図15に示す いずれの場合も アクアボンド と マルチプライマー の接着システムは 高い接着 口腔内リペアーなどで接着対象が歯冠修復物 陶材およびレジン材料 の場合 アクアボンド 性を有していることが分かる 接着のトラブルが少なくないレジンブロックをはじめとする新たなレ の塗布前に表面処理のため マルチプライマー を塗布する必要がある 図17 それ以降の手順 ジン材料に対し 確実に接着できるシステムとして提案できる は歯質への接着手順と同じである 25 引張接着強さ MPa 引張接着強さ MPa 15 10 5 TMR ーアクアボンド0 図14 20 当社従来品 1自然乾燥の場合 約60秒 1 の乾燥時間 2 約10秒 2エアー乾 燥を行 15 う場合は バキューム で吸引しながら約10 秒間エアーブローを 行う 10 被着面の粗面化 水洗 乾燥を行 う 5 0 エアー乾燥 TMR ーアクアボンド0 レジンブロックに対する接着性 マルチプライマー併用 乾燥させた被着面全体にマルチプ ライマー リキッド 別売り を塗布 し 約60秒間 1 乾燥させる 光照射 当社従来品 図15 陶材に対する接着性 マルチプライマー併用 バキュームで吸引しながら 液面 が動かなくなるまでエアーで十分 に乾燥させる 5. 接着手順について 歯科重合用光照射器により光照射 し 硬化させる 目安 強圧で5秒間以上 塗布 図17 光照射 エアー乾燥 レジン充填 バキュームで吸引しながら 液面 塗布後は 待ち時間なし でもエ が動かなくなるまでエアーで十分 アー乾燥に移ることができる に乾燥させる 分類 ペンギンアルファ 目安 強圧で5秒間以上 図16 光量 照射時間 2400mW/cm2 3秒以上 1200mW/cm2 ハロゲン照射器 300mW/cm2 以上 LED照射器 300mW/cm2 以上 10秒以上 アクアボンドの使用方法 12 被着面全体にTMR-アクアボンド0を 塗布後は 待ち時間なし で 塗布する もエアー乾燥に移ることができる 分類 ペンギン アルファ 光量 照射時間 2400mW/cm2 3秒以上 1200mW/cm2 ハロゲン 照射器 300mW/cm2 以上 LED 照射器 300mW/cm2 以上 10秒以上 歯冠修復物 ジルコニア 金属 陶材およびレジン材料 の口腔内リペアー手順 コンポジット 乾燥させた窩洞全体に塗布する TMR アクアボンド0の 塗布 マルチプライマー リキッドの塗布 乾燥 陶材 レジン材料の場合 コンポジット レジン充填 0 被着面の粗面化 洗浄 乾燥 13

6. 均一性の保持について 7. 接着界面について M-TEG-Pは, 水にも油にも安定な特性を持つことから, 親油性のモノマーと水を相分離することなく均一な状態を維持する効果も与えている. このため, アクアボンド は図 18に示すように, 遮光条件下であれば採取後, 約 30 分後まで相分離することなく, 使用可能であることが確認されている. 採取直後の アクアボンド と採取から30 分後までの接着強さを比較すると, 図 19に示すように, エナメル質については, 放置によって低下がみられるものの30 秒後でも十分な接着強さを維持している. また, 象牙質については, 接着強さにほとんど変化は認められない. これは, アクアボンド に含まれる溶媒成分が揮発しても分離せず, 均一性が保たれていることに起因しており, 接着性の高い再現性を示すものである. 一般的に窩洞内の歯質表面は切削によって微小な凹凸が存在する. このため, ボンディング材にはこの微小な凹凸を埋め, 隙間なくコンポジットレジンを窩洞表面に密着できるよう, 平滑なボンド層表面を提供することが求められる. 一方で, 充填したコンポジットレジンの物理的強度を十分発揮させるためには, 強度に劣るボンド層の厚みは可能な限り薄いことが望ましい. 歯質 -アクアボンド-コンポジットレジンの接着界面を図 20に示す. ボンド層 -コンポジットレジン間の界面は歯質表面の凹凸に影響されず平滑であり, アクアボンド は平滑なボンド層表面を形成できることを確認した. さらに, ボンド層の厚みは歯質表面の凹凸によって左右されるが,5~10 μmであり, 均質な薄いボンド層を実現していることも確認した. 14 15

8. TMRシリーズについて MTAセメント と アクアボンド の接着コンセプト 水と混和してペースト化する MTAセメント は水分が含まれるので 疎水性のボンディング材 ヤマキンが展開しているTMRシリーズは アクアボンド の他に 歯科充填用コンポジットレ ジン TMR ゼットフィル10. 以下 ゼットフィル と歯科用覆髄材料 TMR MTAセメント 以下 MTAセメント から成っており 2018年8月現在 MIの概念にもとづき できるだけ 抜かず 削らず 自分の歯を残すというミッションで使用される製品シリーズである たとえば 歯髄保護処置を例とする 歯髄保護処置は歯髄を守り 自分の歯を残すために重要な処 置である しかしながら その成功率は低く その後の感染リスクを回避するために抜髄を選択する となじみが良くない しかしながら 接着性成分に両親媒性を示すM-TEG-Pを用いた アクアボン ド は親水性のため 水が含まれる状態の MTAセメント においてもなじみが良く セメント表 面の凹凸にも密着すると考えられる 図22 リン酸モノマーは ジルコニアとの反応性に優れていることが知られているが 7-9 MTAセメ ント にX線造影剤として含まれるジルコニアと アクアボンド に含まれるM-TEG-Pのリン酸基が 結合することで 接着に有効に働くと考えられる 図23 M-TEG-P -P G-P TE 今後 臨床的な検証を行っていき 学会やレポートなどを通じて報告する予定である TMR-MTAセメント 図22 M- 性を追求したいと考えている P 歯質強化や虫歯菌付着抑制が期待できる ゼットフィル それぞれの機能により 歯髄保護の可能 GTE M- 能とした アクアボンド 接着コンセプトに関しては後述 そして フッ化物イオンを放出し TMRーアクアボンド0 -P ト と それに接着する機能を持ち MTAセメント による歯髄保護処置後 即座にCR充填を可 EG -T 封鎖性が良く 硬化後の安定性に優れ 硬組織誘導能が実験などで認められている MTAセメン M TMRシリーズの機能性を組み合わせたイノベーションを提案している 図21 M-TEG ケースが多いといわれている そのようなプロセスギャップを少しでも解消するために ヤマキンは TMR-MTAセメント 界面のイメージ図 図23 ジルコニア微粒子 M-TEG-Pとジルコニアの結合 MTAセメント に対して アクアボンド を用いて ゼットフィル を接着させるシステム TMRシリーズ の接着強さを評価した結果を図24に示す MTAセメント を水と混和後に シ リコン型につめ 混和してから5分間後 エアー乾燥 0 30秒 し その上に アクアボンド を塗 布し エアー乾燥 光照射し ゼットフィル フロー を塗布 光照射し ステンレス棒をレジ ンセメントで固定したものを試験片として 1日後に引張接着強さを測定した 図24に示すように TMRシリーズの活用により 一定の接着強さが確認されており この組み合わせで見出される新し い価値といえる 引張接着強さ MPa 8 CR BOND MTA 6 4 2 0 MTA BOND 図21 CR 10 TMRシリーズ TMRシリーズによるイノベーション 16 0 20 エアー乾燥時間 秒 図24 TMRシリーズによる接着性 17 30

9. 生物学的安全性 歯科材料は, 口腔内で使用されるため, 患者に対して有害な影響を及ぼさないことを確認しなければならない. これを生物学的安全性の評価と呼び, 材料の人体に対する, 細胞毒性, 刺激性, 感作性, 遺伝毒性などのリスクが評価される. 本節では, アクアボンド の生物学的安全性の評価の一環として, ヒト単球性白血病細胞株 THP.1 細胞 ( 高知大学医学部歯科口腔外科学講座より分譲 ) を用いて細胞毒性試験を実施した. 試料上で培養した細胞を回収後トリパンブルーと混合し, 血球計算盤を用いて生細胞および死細胞を個別に計数した. 総細胞数 ( 生細胞と死細胞の合計 ) に占める生細胞の割合を, 細胞生存率として算出した. ボンディング材の接着対象として用いた ツイニー は, これまでに本試験において高い安全性を有することを報告しているが 11), ツイニー を アクアボンド および当社従来品で接着した試料の細胞生存率は対照試料と同等であった ( 図 27). 試料は次のように調製した. 直径 15 mm, 厚さ 1 mm に成型した ツイニー をメーカー規定の手順 に従い硬化した. アクアボンド あるいは当社従来品を用いて,2 枚の ツイニー を接着させたも のを試料とした. 対照試料として, ツイニー を 2 枚重ねただけのものを対照試料とした ( 図 25). 作製した試料を 24 穴プレートのウエルに設置し,10 万個 /ml に調整した THP.1 細胞を 1 ml 播種し た. これを炭酸ガスインキュベーター (5 %CO 2,37 ) 内で 3 日間培養した. 培養後の細胞を回収 し, トリパンブルー色素排除試験および WST- 8 細胞毒性試験を行った. トリパンブルー色素排除試験 10) 図 26 に示すように, 試料上で細胞を培養した場合, 仮に試料が毒性成分を有していると, その毒性 によって細胞膜が破壊され, 色素化合物であるトリパンブルーが侵入し細胞 ( 死細胞 ) 内のタンパク質 を青く染色する. 一方, 試料が毒性成分を持たない場合, 細胞 ( 生細胞 ) は健常状態を保っており, 細 胞膜によってトリパンブルーが取り込まれない. したがって, 顕微鏡監察によって細胞の染色の有無 に基づいて生細胞と死細胞を個別に計数することで, 細胞生存率を測定することが可能となる. WST-8 細胞毒性試験 12, 13) 本試験は, 指示薬である WST-8 が生細胞の持つ脱水素酵素 (NAD+,NAD(P)+ デヒドロゲナー ゼ ) によって橙色の WST-8 ホルマザンへと還元される原理を利用し, この橙色の濃淡を吸光度とし て測定することで, 試料による細胞の代謝活性への影響を分析するものである. すなわち, 橙色が濃 い ( 吸光度が高い ) 場合, 細胞毒性は低く, 薄い ( 吸光度が低い ) 場合, 細胞毒性が高いものと判定 する ( 図 28). 18 19

試料上で培養した細胞を96穴培養プレートのウエルに移し WST-8試薬を添加した 37 で2時間 静置した後 生成するホルマザン 橙色 の吸光度 450 nm を測定した その結果 対照試料の吸光 度に対し アクアボンド および当社従来品はいずれも同等の吸光度を示した 図29 吸光度 450 nm 3 Kimura, H, Sakamoto T, Yamada B: Noble primer composed of a silane coupling agent and multi-thiol for adhesion of versatile dental materials, J. Appl. Polym. Sci, in press, 2018. 2 1.5 4 ヤマキン博士会監修 歯科用ボンディング材の基礎知識と製品レポート YAMAKIN 2016. 5 鷲野崇. 福西一浩 南昌宏 石川知弘監修 接着の仕組みと使いこなし. QDT, 41: 54-63, 2016. 1 6 坂本猛 木村洋明 大川内一成 水田悠介 林未季. 歯科用接着剤の化学 総説 日本接着学会誌 52(5), 152-165, 2016. 0.5 図29 1 Van MeerbeekB, Van Landuyt K, De munck J, Hashimoto M, Peumans M, Lambrechts P, Yoshida Y, Inoue S, Suzuki K. Technical-sensitivity of contemporary adhesives. Dent Mater J, 24: 1, 2005. 2 ヤマキン博士会監修 マルチプライマーシリーズ製品レポート YAMAKIN 2017. 2.5 0 参考文献 TMR ーアクアボンド0 当社従来品 対照試料 THP.1細胞の代謝活性に対するボンディング材の影響 先に述べたように ボンディング材の接着対象として用いた ツイニー は これまでに本試験に おいて高い安全性を有することを報告している アクアボンド および当社従来品は トリパンブ ルー色素排除試験およびWST-8細胞毒性試験の両方の試験において ツイニー のみの対照試料 と同等の結果を示した これらの結果は アクアボンド が 当社従来品と同様に 生体に対し許 容できないような細胞毒性を持たない 安全性の高い製品であることを示唆している 10. おわりに 7 Shimoe S, Hirata I, Otaku M, Matsumura H, Kato K, Satoda T: Formation of chemical bonds onzirconia surfaces with acidic functional monomers. Journal of Oral Science, 60(2), 187-193, 2018. 8 SS Atsu, MA Kilicarslan, HC Kucukesmen, PS Aka: Effect of zirconium-oxide ceramic surfacetreatments on the bond strength to adhesive resin. Journal of Prosthetic Dentistry, 95 (6),430-436, 2006. 9 A Piwowarczyk, H-C Lauer, JA Sorensen: The shear bond strength between luting cementsand zirconia ceramics after two pre-treatments. Operative Dentistry, 30(3), 382-388, 2005. 10 Correa GT Veranio GA Silva LE Hirata Junior R Coil JM Scelza MF Cytotoxicity evaluation of two root canal sealers and a commercial calcium hydroxide paste on THP1 cell line by Trypan Blue assay J. Appl. Oral Sci. 17: 457-461 2009 11 松浦理太郎 三鑰えりこ 堀口浩治 安楽照男 山本哲也 歯冠用硬質レジンの細胞毒性における 残留モノマーの関与 日歯理工誌 29 5 464 2010 ヤマキンの接着材は 接着において必須でもあり 接着力低下の原因に大きく関わる水と接着材 の関係に着目し 水を味方につける ことができるような接着の提案を進めている そこでは 独自開発した両親媒性リン酸モノマーM-TEG-Pの存在が鍵となり このモノマーを最大限に生かす 組成を検討することで M-TEG-Pの機能性の効率化を図ることに成功した その結果 アクアボ ンド は 歯質に対しては 脱灰時間と重合時間を短縮しても当社従来品よりも高い強度の接着性 12 Ishiyama M Miyazono Y Sasamoto K Ohkura Y Ueno K A Highly Water-Soluble Disulfonated Tetrazolium Salt as a Chromogenic Indicator for NADH as Well as Cell Viability Talanta 44: 1299-1305 1997 13 Tominaga H Ishiyama M Ohseto F Sasamoto K Hamamoto T Suzuki K Watanabe M A water-soluble tetrazolium salt useful for colorimetric cell viability assay Anal. Commun. 36: 47-50 1999 を示す 一方で ジルコニア チタンおよび各種貴金属合金に対しては プライマー無しでも接着 させることができ マルチプライマーと併用する接着システムでは レジン材料ならびに陶材に対 して 再現良く接着させることができる このように アクアボンド は使いこなしやすく 汎用性の高い接着材として自信を持って提案 できる材料である 本レポートでご興味を持って頂き 臨床現場で活用頂けると幸いである 細胞毒性試験は 高知大学医学部歯科口腔外科学講座との共同研究により実施されたものである KZR CAD ジルコニア 管理医療機器 歯科切削加工用セラミックス 認証番号 226AABZX00026000 KZR CAD チタン 管理医療機器 歯科非鋳造用チタン合金 認証番号 225ACBZX00052000 ワイピーゴールド タイプⅠ n 管理医療機器 歯科鋳造用金合金 認証番号 221ACBZX00090000 ユニ1 n 管理医療機器 歯科鋳造用銀合金 第 2 種 認証番号 221ACBZX00089000 パラゼット 12 n 管理医療機器 歯科鋳造用金銀パラジウム合金 認証番号 221ACBZX00087000 KZR CAD ブロック 3 ガンマシータ 管理医療機器 歯科切削加工用レジン材料 認証番号 229AABZX00114000 CAD/CAM 冠用材料 Ⅱ 大臼歯用 ゼオセライト 管理医療機器 歯科メタルセラミック修復用陶材 認証番号 221AABZX00172000 アイゴスボンド 管理医療機器 歯科用象牙質接着材 歯科セラミックス用接着材料 歯科金属用接着材料 認証番号 226AABZX00133000 20 21

製品ラインアップ TMR アクアボンド 0 管理医療機器 歯科用象牙質接着材 歯科セラミックス用接着材料 歯科金属用接着材料 認証番号 230AABZX00076000 セット包装 TMR アクアボンド0セット 単品包装 2本パック TMR アクアボンド0 パック TMR アクアボンド0 5mL 1本 アプリケーターブラシ 50本 ディスポーザブル採取皿 25枚 私たちは未来へ向けて 創造を続けます TMR アクアボンド0 5 ml 2本 アプリケーターブラシ 50本 ディスポーザブル採取皿 50枚 単品 TMR アクアボンド0 5 ml 関連製品 歯科充填用コンポジットレジン TMR ゼットフィル10. 単品包装 パック TMR-ゼットフィル10. ユニバーサル 3.8g 2 ml 単品包装 管理医療機器 歯科充填用コンポジットレジン 認証番号 230AABZX00066000 TMR-ゼットフィル10. フロー 2.6g 1.5 ml 単品包装 付属品 ニードルチップ 10本 スタンダードパック A1, A2, A3, E 各1本 ユニバーサル フロー ローフロー 単品 保険適用 2本パック A2, A3 各1本 ユニバーサル フロー ローフロー TMR-ゼットフィル10. ローフロー 2.6g 1.5 ml 付属品 ニードルチップ 10本 同色3本パック A2/A3/A3.5 ユニバーサル フロー ローフロー ニードルチップ 20本 歯科用覆髄材料 TMR-MTAセメント 管理医療機器 歯科用覆髄材料 認証番号 229AABZX00044000 単品包装 TMR-MTAセメント ホワイト ライトアイボリー マイクロチューブ 0.2 g 3本 関連製品 ガラス練板 1枚入り YAMAKIN 高知第三山南工場 クリーンルームより サイズ 50 50 mm 厚さ5 mm TMR-MTAセメント ホワイト ライトアイボリー ガラス容器 3 g 付属品 スプーン 1本 歯科重合用光照射器 歯科用エッチング材 歯科セラミックス用接着材料 さまざまな補綴材料 歯質に適用できる洗浄剤 管理医療機器 歯科用エッチング材 歯科セラミックス用接着材料 認証番号 228AABZX00136000 単品包装 マルチエッチャント 2 ml 付属品 ニードルチップマルチエッチャント用 5本 歯科金属用接着材料 歯科セラミックス用接着材料 歯科レジン用接着材料 一般医療機器 特定保守管理医療機器 届出番号 13B2X00316310018 材料 金属 レジン ジルコニア を選ばない表面改質剤 販売元 ペンギン アルファ 543-0015 大阪市天王寺区真田山町3番7号 製造販売元 ペンギン アルファ 管理医療機器 歯科金属用接着材料 歯科セラミックス用接着材料 歯科レジン用接着材料 認証番号 226AABZX00069000 単品包装 ピヤス株式会社 132-0035 東京都江戸川区平井 6-73-9 TEL 03-3619 -1441 URL : http://www.pys-dental.com/ M-TEG-PはYAMAKIN株式会社の登録商標です 製造販売元 781-5451 高知県香南市香我美町上分字大谷 1090-3 マルチプライマー リキッド 7 ml マルチプライマー ペースト 2 ml マルチプライマー リペアーリキッドワン 6 ml ヤマキンのレジン製品は 高知県香南市に建てられた高知 第三山南工場で作られています 自然豊かな環境に囲まれたこの工場から 安心 信頼 満 足していただける製品をみなさまにお届けいたします みなさま是非ご覧ください 高知第三山南工場紹介PV http://www.yamakin-gold.co.jp/corporate/movie/index.html

ヤマキンでは, 安全性に重点をおき, 科学的な機能性と医学的な安全性の両者を融合した新しい研 テクニカルレポート 既刊 究開発を提案している. この活動の過程で得られた知見の数々は, レポートおよび書籍として公開さ れている. ご興味を持たれた方は是非ご一読いただきたい. ゼオセライトテクニカルレート (2002 年 8 月 ) ルナウィングテクニカルレポート (2007 年 5 月 ) ツイニーテクニカルレポート (2010 年 7 月 ) 各出版物は, 歯科商店様または弊社 WEB サイトからご購入いただけます. 安全性試験レポート 既刊 Vol.1 国際水準の品質と安全を求めて (2004 年 12 月 ) 専門書 既刊 Vol.2 ZEO METAL シリーズ溶出試験とin vitroによる細胞毒性試験 (2005 年 6 月 ) Vol.3 メタルセラミック修復用貴金属合金及び金合金溶出試験とin vitroによる細胞毒性試験 (2005 年 12 月 ) Vol.4 ルナウィング の生物学的評価 (2006 年 6 月 ) 歯科用貴金属合金の科学 歯科有機材料の化学 Vol.5 高カラット金合金の物性 安全性レポート (2007 年 10 月 ) Vol.6 歯科材料の物性から生物学的影響まで硬質レジン, メタルセラミック修復用合金, 金合金における検討 (2008 年 5 月 ) 基礎知識と鋳造の実際 発行年月日:2010 年 11 月 25 日 238P 価格: 本体 8,000 円 + 税 発行所: 株式会社学建書院 基礎知識と応用 発行年月日:2016 年 7 月 5 日 176P 価格: 本体 4,000 円 + 税 発行所:YAMAKIN 株式会社 Vol.7 金合金 ネクシオキャスト の物性 安全性レポート (2008 年 10 月 ) Vol.8 ハイブリッド型硬質レジン ツイニー の生物学的評価(2010 年 6 月 ) Vol.9 貴金属合金の化学的 生物学的特性 チタンとの組み合わせによる溶出特性 (2011 年 2 月 ) Vol.10 メタルセラミック修復用貴金属合金 ブライティス の物性と安全性 (2011 年 10 月 ) Vol.11 歯科用接着材料 マルチプライマー の物性と安全性 (2014 年 3 月 ) Vol.12 歯科用覆髄材料 TMR-MTA セメント の安全性 (2018 年 1 月 ) 知っておきたい歯科材料の安全性 発行年月日 :2017 年 2 月 21 日 212P 価格 : 本体 4,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 歯科用 CAD/CAM ハンドブック 既刊 高分子技術レポート既刊 Vol.1 歯科材料モノマーの重合 -ラジカル重合の基礎(1)(2009 年 10 月 ) Vol.2 歯科材料モノマーの重合 -ラジカル重合の基礎(2)(2010 年 2 月 ) Vol.3 歯科材料モノマーの重合 - 修復材モノマー (1 )(2010 年 3 月 ) Vol.4 歯科材料モノマーの重合 - 修復材モノマー (2)(2010 年 7 月 ) Vol.5 歯科材料モノマーの重合 - 酸素の影響 (2011 年 8 月 ) Vol.6 歯科材料モノマーの重合 - 開始剤と開始 (2012 年 10 月 ) Vol.7 重合性シランカップリング剤 -メタクリロイルオキシアルキルトリアルコキシシラン(2013 年 6 月 ) Vol.8 歯科用レジンの硬化における重合収縮 (2014 年 11 月 ) Vol.9 歯科材料における開始剤成分としてのヨードニウム塩の利用 (2017 年 3 月 ) Vol.10 ナノゲルの歯科レジンならびに接着材への応用 (2018 年 6 月 ) 歯科用 CAD/CAM ハンドブック ~ CAD/CAM の基礎知識から材料特性まで ~ 発行年月日 :2015 年 2 月 9 日 86P 価格 : 本体 1,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 歯科用 CAD/CAM ハンドブック Ⅱ ~ デジタル技術を身近な技術にするために ~ 発行年月日 :2015 年 11 月 16 日 154P 価格 : 本体 1,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 オーラルサイエンスレポート既刊 Vol.1 歯科口腔外科とビスフォスフォネート製剤 (2010 年 8 月 ) Vol.2 活性酸素 -その生成, 消去および作用 -(2011 年 4 月 ) Vol.3 低酸素の世界 (2012 年 7 月 ) Vol.4 歯の再生に関する最近の進歩 (2014 年 2 月 ) Vol.5 フッ化物応用とその影響 (2016 年 10 月 ) 製品レポート 既刊 歯科用 CAD/CAM ハンドブック Ⅲ ~ 歯科用ジルコニア編 ~ 発行年月日 :2016 年 4 月 22 日 128P 価格 : 本体 1,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 歯科用 CAD/CAM ハンドブック Ⅳ 2 大特集 ハイブリッドレジン特集 ( グラデーションブロック登場 ) 歯科デジタル技術の今後の展望 発行年月日 :2016 年 11 月 30 日 212P 価格 : 本体 1,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 ジルコニアの基礎知識と製品レポート (2014 年 2 月 ) チタンの基礎知識と製品レポート (2014 年 6 月 ) CAD/CAM 用ハイブリッドレジンの基礎知識と製品レポート (2014 年 9 月 ) 歯科充填用コンポジットレジンの基礎知識と製品レポート (2015 年 9 月 ) 歯科用ボンディング材の基礎知識と製品レポート (2016 年 1 月 ) TMR-MTA セメント製品レポート (2017 年 8 月 ) マルチプライマーシリーズ製品レポート (2017 年 10 月 ) KZR-CAD HR ブロック3 ガンマシータ製品レポート (2018 年 1 月 ) マルチエッチャント製品レポート (2018 年 7 月 ) 歯科用 CAD/CAM ハンドブック Ⅴ 歯科用 CAD/CAM ハンドブック Ⅵ KZR-CAD ナノジルコニア の基礎知識と製品レポート (2018 年 7 月 ) 2 大特集 ナノジルコニアとは 口腔内スキャナーの臨床応用の現状と課題 発行年月日 :2017 年 7 月 20 日 164P 価格 : 本体 1,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 2 大特集 ついに CAD/CAM 冠が大臼歯適用に! 保険適用の概要と業界の動き 大臼歯適用 KZR-CAD HR ブロック 3 ガンマシータ の全貌 発行年月日 :2018 年 1 月 9 日 160P 価格 : 本体 1,000 円 + 税 発行所 :YAMAKIN 株式会社 タイムリーな情報は メールマガジン ヤマキンニュース でお知らせします 歯科材料の安全性や品質管理への取り組みはこちらから http://www.yamakin-gold.co.jp 編集者 加藤喬大 発行者 山本樹育 発行年月日 2018 年 8 月 7 日