茨城県の活用事例

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症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

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熊本県感染症情報 ( 第 14 週 ) 県内 165 観測医の患者数 (4 月 4 日 ~4 月 10 日 ) 今週前週今週前週 インフルエンザ 百日咳 0 0 RS ウイルス感染症 10 8 ヘルパンギーナ 6 5 咽頭結膜熱 A 群溶血性連鎖球菌咽頭炎 感染性胃腸炎

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1 月号は以下の情報を掲載しています 1. 茨城県感染症発生動向調査事業に基づく試験検査 検出状況 1) 全数把握疾患 2) 病原体定点依頼検査その他の検査 3) 集団 ( 施設や学校等 ) 事例 月別検出件数 1) 三類 四類 五類 ( 全数把握 ) 2) 五類 ( 定点 ) その他の検査 3)

感染症情報収集システム 施設名 : 松前町医師会 全域 他市町村の状況 都道府県名 : 愛媛県 地域 : 都道府県全域 日付変更を行った場合はこのボタンを押して下さい 2014 年 11 月 13 日 各市区町村には所在する学校 保育園分が計上されます 出席停止 疾患登録には疾患による欠席 登校 (

6/10~6/16 今週前週今週前週 インフルエンザ 2 10 ヘルパンギーナ RS ウイルス感染症 1 0 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 8 10 咽頭結膜熱 急性出血性結膜炎 0 0 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 流行性角結膜炎 ( はやり目 )

( 別記報告様式 1 ) 記載例 2 感染症等 ( 疑 ) 発生報告票 1 報告年月日 平成 1 9 年 4 月 1 日 ( 日 ) 1 5 時 0 0 分現在 2 施設等の名称 学校法人 函館学院 函館保健所幼稚園 ( 種 別 ) ( 私立幼稚園 ) 4 報 告 者 職 氏 名 園 長 名 函 館

熊本県感染症情報 ( 第 31 週 ) 県内 170 観測医の患者数 (7 月 28 日 ~8 月 3 日 ) 今週前週今週前週 インフルエンザ 0 1 百日咳 0 0 RS ウイルス感染症 7 0 ヘルパンギーナ 咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎

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事務連絡 令和元年 6 月 21 日 ( 公社 ) 岡山県医師会 ( 一社 ) 岡山県病院協会 御中 岡山県保健福祉部健康推進課 手足口病に関する注意喚起について このことについて 厚生労働省健康局結核感染症課から別添のとおり事務連絡が ありましたので 御了知いただくとともに 貴会員への周知をお願い

インフルエンサ 及び小児感染症の疾病別推移グラフ 平成 年 京都市 _ 本年 全国 _ 本年 京都市 _ 過去 5 年平均値 全国 _ 過去 5 年平均値 6 インフルエンザ 8 手足口病 RS ウイルス感染症


山梨県週別発生動向 疾病推移状況定点報告数定点報告数定点報告数定点報告数 インフルエンザ横ばいです 平年並みです RS ウイルス感染症減少しています平年並みです 咽頭結膜熱

Microsoft Word - 【セット版PDF】131105_H25今冬のインフルエンザ総合対策.docx

A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 第 50 週の報告数は 前週より 39 人減少して 132 人となり 定点当たりの報告数は 3.00 でした 地区別にみると 壱岐地区 上五島地区以外から報告があがっており 県南地区 (8.20) 佐世保地区 (4.67) 県央地区 (4.67) の定点当たり報告数は

<< インフルエンザ >> 区別 別報告定点当り. 平成 3 年 2 月 5 日 ~ 3 月 日 [ 平成 3 年 ~ ] 鶴見神奈川 西 中 南 港南保土ケ谷 旭 磯子金沢港北 緑 青葉都筑戸塚 栄 泉 瀬谷 定点数

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東京大会と感染症サーベイランス ~ 普段とどこがちがうのか ~ 疾患疫学が変化する可能性 多数の訪日外国人の流入 多くのマスギャザリングイベント 事前のリスク評価に基づいたサーベイランスと対応の強化の必要性を検討する 体制構築の観点から 行政と大会組織委員会の責任範囲と協力体制の構築が必要 国内移動

クチ ワ ン で安心 予防接種は集団生活前に子育て応援券を有効活用 感染症発生動向速報 ( 平成 31 年第 10 週分 3 月 4 日 ~3 月 10 日 ) インフォメーション 予防接種をご確認くださいこの春から保育所 幼稚園に通い始めるお子さんも多いと思います 一般に乳幼児は感染症に対する抵抗

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<< インフルエンザ >> 区別 別報告定点当り 2. 平成 3 年 月 29 日 ~ 3 月 4 日 [ 平成 3 年 ~ ] 鶴見神奈川 西 中 南 港南保土ケ谷 旭 磯子金沢港北 緑 青葉都筑戸塚 栄 泉 瀬谷 定点数

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

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Ⅰ 第 30 週の発生動向 (2017/7/24~2017/7/30) 1. 手足口病については むつ保健所管内で警報が発令されました 東地方 + 青森市保健所管内 弘前保健所管内 上十三保健所管内で警報が継続しています 三戸地方 + 八戸市保健所管内では 定点当たり報告数の増加が続いており 警報レ

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子育て支援に関する行政評価・監視結果報告書-非常時における保育施設等の迅速かつ適切な臨時休園の判断の推進

Taro-07_学校体育・健康教育(学

報告は 523 人 (14. 5) で前週比 9 と減少した 例年同時期の定点あたり平均値 * (16. ) の約 9 割である 日南 (37. 3) 小林(26. 3) 保健所からの報告が多く 年齢別では 1 歳から 4 歳が全体 の約 4 割を占めた 発生状況 ( 宮崎県 ) 定

健康企業宣言実施結果レポート Step1(Q&A) 質問 実施方法 添付資料 日頃の食生活に乱れがないか声掛けをしていますか? 始業前などに体操やストレッチを取り入れていますか? 朝礼等での声掛けの他 TJK ホームページに掲載されている 野菜は 1 日 350g 食べましょう のパンフ

定点報告疾患 ( 定点当たり報告数の上位 3 疾患の発生状況 ) (1) インフルエンザ 第 51 週のインフルエンザの報告数は 1025 人で, 前週より 633 人多く, 定点当たりの報告数は であった 年齢別では,10~14 歳 (240 人 ),7 歳 (94 人 ),8 歳 (

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今週前週今週前週 2/18~2/24 インフルエンザ ヘルパンギーナ 4 4 RS ウイルス感染症 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 7 4 咽頭結膜熱 急性出血性結膜炎 0 0 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 流行性角結膜炎 ( はやり目

鹿児島県感染症発生動向調査事業 感染症のホームページアドレス 咽頭結膜熱の報告数は, 前週と同数の 59 人 ( 定点当たり 報告数 1.09) でした 保

鹿児島県感染症発生動向調査事業 ( 内容に関するお問い合わせ : 健康増進課感染症保健係 ) 感染症のホームページアドレス 第 20 週の手足口病の定点当た

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2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

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ロタウイルスワクチンは初回接種を1 価で始めた場合は 1 価の2 回接種 5 価で始めた場合は 5 価の3 回接種 となります 母子感染予防の場合のスケジュール案を示す 母子感染予防以外の目的で受ける場合は 4 週間の間隔をあけて2 回接種し 1 回目 の接種から20~24 週あけて3 回目を接種生

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

10/3~10/9 今週前週今週前週 インフルエンザ 7 1 百日咳 1 0 RS ウイルス感染症 ヘルパンギーナ 咽頭結膜熱 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) 急性出

インフルエンザ(成人)

各特別区保健衛生主管部長 八王子市保健衛生主管部長 町田市保健衛生主管部長 殿 31 福保健感第 488 号 令和元年 7 月 4 日 東京都福祉保健局健康安全部長 ( 公印省略 ) 都内における手足口病の発生状況に係る情報提供等について 平素より都の保健衛生施策に御理解と御協力をいただき厚く御礼申

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

温暖化防止のための環境学習DVD教材

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Microsoft Word - 01沖縄県蚊媒介感染症対策行動計画(第3版)

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3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

特別養護老人ホーム愛敬苑 感染症及び食中毒防止のための指針 1. 総則特別養護老人ホーム愛敬苑 ( 以下 施設 という ) は 生活者及び利用者 ( 以下 生活者 という ) の使用する食器及びその他の設備について 衛生管理に努め 衛生上必要な措置を講ずるとともに 医薬品及び医療用具の管理を適正に行

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

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Weekly Report on Aomori Prefecture Infectious Disease 青森県感染症発生情報 (2019 年第 3 週 ) 発行青森県感染症情報センター (2019 年 1 月 24 日 ) ( 青森県環境保健センター : 担当微生物部 ) TEL

温暖化防止のための環境学習DVD教材

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やまぐち子育て福祉総合センター実績報告 専門研修 子どもを感染症から守ろう ~ 登園の感染症 10 年戦争!!~ 日時 11 月 17 日 ( 木 )14:00~15:40 場所 山口市立山口保育園 2 階遊戯室講師 社会福祉法人光善会理事長 大内すこやか保育園野瀬橘子先生参加人数 70 名 内容

温暖化防止のための環境学習DVD教材

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第14巻第27号[宮崎県第27週(7/2~7/8)全国第26週(6/25~7/1)]               平成24年7月12日

会計 10 一般会計所管課健康推進課款 4 衛生費事業名インフルエンザ予防接種費項 1 保健衛生費目 2 予防費補助単独の別単独 前年度 要求段階 財政課長内示 総務部長 市長査定 最終調整 予算計上 増減 1 当初要求 2 追加要求等 3 4( 増減額 ) 5( 増減額 ) 6=

PowerPoint プレゼンテーション

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第14巻第27号[宮崎県第27週(7/2~7/8)全国第26週(6/25~7/1)]               平成24年7月12日

伊川谷児童デイサービスステップ 環境 体制整備 区分 1 チェック項目現状評価 ( 実施状況 工夫点等 ) 保護者の評価保護者の評価を踏まえた改善目標 内容 利用定員に応じた指導訓練室等スペースの十分な確保 利用人数が日によって変わるので利用者数に合わせて活動内容を工夫しています 2 職員の適切な配

神戸市感染症発生動向調査週報 1 年 月 11 日作成 全数把握対象感染症発生状況 ( 三類感染症細菌性赤痢 ) 女 5 代 - 1 年 月 5 日 1 年 月 日 sonnei(d 群 ) 分離 同定による病原体の検出 ( 便 ) なし 接触感染 第 13 週報告患者の家族 全数把握対象感染症発生

⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

平成 30 年東京都食中毒発生状況 ( 速報値 ) 平成 30 年 8 月 31 日現在 8 月末までの都内の食中毒の発生状況が 東京都から公表されました 昨年と比較すると 件数では 30% 増 患者数では 46% 減となっています 最近 10 年間の平均と比較すると 患者数はほぼ同じですが発生件数

2019 年 7 月 4 日 ( 木 ) 愛知県保健医療局健康医務部健康対策課感染症グループ担当内田 久野内線 ダイヤルイン 手足口病警報を発令します!! 愛知県では 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 に基づき 県内の小児科を標榜する

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東京都感染症発生動向調査事業実施要綱

学校欠席情報収集システムの 導入について

生ワクチン乳幼児の予防接種スケジュール ( 例 : その 1) 同時接種を希望するが 1 回に受ける数は 2 種類以下を希望する場合 ( 受診回数 : インフルエンザを除いて 18 回回または 19 回 ) 0 歳 0カ月 カ月 カ月 1 歳 カ月 13 カ月 1 15 カ月 16 カ月 17 カ月

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インフルエンサ 及び小児感染症の疾病別推移グラフ 平成 年 京都市 _ 本年 全国 _ 本年 京都市 _ 過去 5 年平均値 全国 _ 過去 5 年平均値 6 インフルエンザ 8 手足口病 RS ウイルス感染症.6 伝染性紅斑 りんご病

Microsoft Word - H24年報表紙・目次・合紙


別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

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説明 感染症の対応について

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Transcription:

学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランス含む ) 茨城県での活用について 茨城県保健福祉部 保健予防課健康危機管理対策室 衛生研究所企画情報部

本県の入力率 ( 学校は H21 年, 保育園は H22 年から導入 ) (H28 年 6/20~6/24 期間 ) (H27 年 12/14~12/18 期間 ) 施設区分 入力率 施設区分 入力率 未就学児 保育所 62.5% 幼稚園 64.9% 認定こども園 41.0% 計 59.5% 学校 小学校 95.1% 中学校 87.6% 高等学校 79.7% 中等教育学校 100.0% 計 91.0% 合計 75.6% 未就学児 保育所 1 93.7% 幼稚園 2 44.1% 計 72.0% 学校 小学校 91.4% 中学校 93.3% 高等学校 72.3% 中等教育学校 75.0% 計 89.4% 合計 81.0% 1 認定こども園 ( 保育園型 ) を含む 2 認定こども園 ( 幼稚園型 ) を含む

活用方法 県内全域の発生状況の把握 - 施設毎 クラス毎の発生状況 - 疾患毎の流行曲線 罹患率 - 学級閉鎖等措置状況 ( インフルエンザ等 ) お知らせ ( コメント画面の活用 ) 平常時の連携 ( 平成 28 年 1 月 ~11 月県内保健所がシステム監視にて183 回, アラートメールにて56 回, 施設へ電話し状況確認 指導 )

行政機関における活用例

A 保健所での事例 12 月 14 日, 小学校 1 年生 A 組で嘔吐 3 名, それ以前は 1 週間前に 1 名いただけ 電話で, 養護教諭に発症状況を確認 12 月 11 日 ( 金 ) 教室で嘔吐があり, その時の対応を確認 室の嘔吐場所は 0.1% 次亜塩素酸ナトリウムで消毒 保護者には, 感染性胃腸炎の注意喚起の手紙発出 校内で, 発症状況を確認し, 今後の対応を協議中 H28.2.1 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランスを含む ) 活用検討会資料を基に作成

A 保健所から助言したこと 1 年生のトイレと洗面所 手の触れる所を消毒すること 職員間で, 対応手順を再度確認すること その後の新たな発症者なく終了 H28.2.1 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランスを含む ) 活用検討会資料を基に作成

保健所がシステムのコメント欄に注意喚起文を掲載 市教育委員会 児童福祉担当課が全施設に注意喚起メールを発信 5~7 月に予防活動として施設に対して研修会を実施 学校も注意の意識があった 事前にこれらの対応を行っているため 早期探知で保健所から電話連絡がくることへの抵抗はなく, 協力関係ができていた 保健所から電話がくることで, 学校の対応を徹底しやすくなり, 拡大防止につながると養護教諭からも好反応 施設からも相談の電話があり, 気軽に具体的な対応を確認できる関係 予防がしやすい H28.2.1 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランスを含む ) 活用検討会資料を基に作成

月 予防対応 ( 件 ) A 予防的対応で集団発生を防止できたか 内訳 未然防止できた件数 (A の内, 集団発生に至らなかった %) 集団発生 ( 件 ) 内訳 H27.4 9 嘔吐 下痢 9 9(100%) 2 感染性胃腸炎 2 H27.5 10 嘔吐 下痢 10 8(80%) 3 感染性胃腸炎 3 予腸管出血性大腸菌感染症 3 H27.6 防 8 嘔吐 下痢 4 8(100%) 1 感染性胃腸炎 1 発熱 発疹 1 講 H27.7 話 1 手足口病 1 1(100%) 0 H27.8 1 発熱 1 1(100%) 4 手足口病 4 H27.9 1 嘔吐 下痢 1 1(100%) 0 H27.10 6 嘔吐 下痢 4 流行性耳下腺炎 1 発熱 1 6(100%) 0 H27.11 6 嘔吐 下痢 4 発熱 2 6(100%) 0 H27.12 10 嘔吐 下痢 9 RS ウィルス感染症 1 9(90%) 4 感染性胃腸炎 3 流行性耳下腺炎 1 合計 52 嘔吐 下痢 41 腸管出血性大腸菌感染症 3 流行性耳下腺炎 1 手足口病 1 RS ウィルス感染症 1 発熱 5 49(94.2%) 14 感染性胃腸炎 9 手足口病 4 流行性耳下腺炎 1 A: 欠席者情報システム監視で探知し, 施設に電話, 発生状況 対応を確認し助言 H28.2.1 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランスを含む ) 活用検討会資料

A 保健所での予防活動 早期探知で, 予防的に施設に電話をする 保健所側の責任もでてくるので大変な側面もあるが, 保健所内で協力しあって対応をしている 事務職も毎日システムを見て, 探知した場合には, 在庁している保健師に伝えるルールにしている 1 件 10 分程度電話するだけで, 集団発生を防ぐことが期待できる 電話の内容は, 詳細でなくてもOK 電話するだけで効力発揮 集団発生を発見することが目的ではない 早く気付いて, 適切な対応をしてほしい 発症者が多くなれば重症者がでてしまうかも 一緒に防いでいきましょう システム入力してることが, 先生方へのメリットになるように H28.2.1 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランスを含む ) 活用検討会資料を基に作成

感染性胃腸炎集団発生状況 平成 28 年 11 月 1 日 ~12 月 22 日現在 〇感染性胃腸炎集団発生件数 43 件 感染者が 1 週間で 30 人以上の場合等で資料提供 した件数 当システムで保健所が探知した事案 17 件 /43 件 ( その他は, 施設や市町村担当課からの電話報告で探知 ) 当システムの稼働施設の事案 38 件 /43 件

資料提供 ( プレス発表 ) 内容への記載 〇月〇日に学校欠席者情報収集システム ( ) にて〇〇保健所が探知しました 〇〇保健所が調査したところ, 〇月〇日から〇日までに嘔吐 下痢等の症状を呈した園児 職員が〇名となったことが判明しました 学校欠席者情報収集システムとは, 保育園 学校において, 園児 生徒が感染症と診断されて欠席した場合や, 発熱, 下痢, 嘔吐といった症状を呈して欠席した場合等に, その内容を記録するシステムです その情報を保健所等の関係者間で共有することにより, 感染症の集団発生を早期探知するためのシステムであり, 公益財団法人日本学校保健会が運営しています

学級等閉鎖情報の取得 各学校等で登録した情報を csv データで簡単に取得できる

お知らせ機能 ( インフルエンザ ) 市町村教育委員会より 日々の業務でお忙しい中, システムへの入力ありがとうございます 先日, 〇〇保健所管内の幼稚園で, 今シーズン初のインフルエンザの集団発生がありました 今後, インフルエンザの流行期に向かいますので, 手洗いの励行 咳エチケットの実践等, インフルエンザの予防 注意喚起をお願いいたします 元気な子どもたちの健康を守るためにも引き続き 学校欠席者情報収集システム に日々の入力をしていただき 地域の流行状況を把握しましょう また 転出入でクラスの人数等が変更になった場合も合わせて入力をお願いします お忙しいところお手数をおかけいたしますが よろしくお願いいたします 保健センターより システム入力担当者様におかれましては 平素から御協力をいただき厚くお礼申し上げます 平成 28 年 10 月 1 日から下記の任意予防接種の助成が始まりますので ご確認ください 小児季節性インフルエンザ平成 28 年 10 月 1 日 ( 土曜日 )~ 平成 29 年 1 月 31 日 ( 火曜日 ) (1)1 歳以上 13 歳未満助成回数 :2 回助成金額 :1 回 :1,000 円 (2)13 歳以上中学 3 年生まで助成回数 :1 回助成金額 :1 回 :1,000 円 予診票設置場所 : 市民窓口課 市健康増進課 子育て支援センター 児童館

お知らせ機能 ( 感染性胃腸炎 ) 保健所より 日々の入力ありがとうございます 感染性胃腸炎の流行シーズンになり, ノロウイルスが原因と思われる感染性胃腸炎の集団発生が増加しています 今シーズンは, 特に低年齢層での流行が多く, 症状は嘔吐が多くなっています また, 家にウイルスを持ち帰ることによる, 家族内感染にも注意が必要です 下痢や嘔吐の症状があれば感染性があることを想定して対応してください 対応のポイント 平常時から手洗いを徹底 職員間で汚染物処理や消毒の手順の確認をして, 迅速な対応をする 嘔吐物やトイレ等の消毒は, 次亜塩素酸ナトリウム消毒液を 0.1% に希釈し使用することを確認 健康観察の強化 症状出現時の早期受診勧奨 家庭への注意喚起により, 家庭内感染の予防教育も併せて実施し, 家庭と協力して感染拡大防止策をとる * 拡大防止の鍵は, 早期に気づき, 迅速に適切な対応をすることです 感染症の集団発生の兆候が見られましたら, 早めに学校医へ相談, 教育委員会主管課, 必要に応じて保健所まで報告いただきますよう, よろしくお願いします

お知らせ機能 ( 鳥インフルエンザ ) 県教育委員会より 野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことから, 県立学校, 市町村教育委員会あて通知 ( 文科省及び茨城県農林水産部畜産課長からの通知 ) したところですが, 鳥インフルエンザは, 水戸市をはじめ全国的に急速に拡がっています 最新の検査状況等については, 以下の環境省のホームページに掲載されていますのでご確認ください 児童生徒に対しては, 通知にある注意事項をよく指導するようお願いします 環境省トップ > トピックス 鳥インフルエンザの検査状況等について http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/#press_list 保健予防課より 死亡野鳥から鳥インフルエンザが検出されています 鳥インフルエンザウイルスは通常ヒトに感染することはありませんが, 野鳥や野生動物はどのような病原体を持っているかわからないので, 死亡または衰弱した野鳥等を発見した場合は, 野鳥やその排泄物には近づかないようにし, 素手で触らないようにしましょう もしも, 触ってしまった場合は手洗いやうがいを実施しましょう また, 野鳥等との接触後に発熱等の症状が現れた場合には, 速やかに最寄りの保健所に相談しましょう さらに医療機関を受診する場合は, 死亡野鳥等との接触があったことを医師に伝えましょう 感染症情報センター HP http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/eiken/idwr/other/toriinfl-2016.html

感染性胃腸炎の罹患率 3.00% 2.50% 2.00% 1.50% 1.00% 0.50% 2013 年 12 月 1 日 ~12 月 31 日 1.50% 1.25% 1.00% 0.75% 0.50% 0.25% 2014 年 12 月 1 日 ~12 月 31 日

感染性胃腸炎の罹患率 2015 年 12 月 1 日 ~12 月 31 日 1.00% 0.75% 0.50% 0.25% 2.50% 2.25% 2.00% 1.75% 1.50% 1.25% 1.00% 0.75% 0.50% 0.25% 2016 年 12 月 1 日 ~12 月 31 日

出席停止 ( 感染性胃腸炎 ) 8 月 1 日 10 月 13 日

11 月 15 日 12 月 1 日

麻しんおよび風しん早期探知 対応 麻しんおよび風しんは感染症対策上特に重要な疾患として特定感染症予防指針に定められており, 小児における学校等の集団生活の場においては早期対策が非常に重要となるため,1 例でも探知した場合の対応が必要である

H25 年,H26 年において, システムに登録された症例は, 全て登録のあった当日に, 保健所から医療機関または学校等の施設に内容の確認が行われた H25 年 H26 年 麻しん風しん麻しん風しん システムで探知した症例数 5 56 1 19 調査の結果, 確定した症例数 0 7 0 1 システム探知前の発生届出数 0 3 0 0 システム探知後の発生届出数 0 4 0 1

システムの活用により, 早期探知, 早期対応ができ, 感染症対策上非常に有用 結果が速やかに還元されることから, 学校等施設内での対策および医療機関から報告される麻しんおよび風しんの確定診断に役立つ < 今後に向けて > システムを活用するためには, 施設からの入力が重要であるため, 安定した運営ができるよう, 学校や保育園等の担当者, あるいは行政関係者や医師等を対象とした研修会を毎年開催し, 精度を維持していくことが重要である 学校等の施設や医療機関, 行政の関係機関と連携をより深め, 感染症対策に役立てていく必要がある

保体第 1680 号平成 26 年 3 月 4 日付け茨城県教育委員会教育長通知より インフルエンザ様疾患等感染症発生時の適切な措置について ( 通知 ) 〇学校は, 児童生徒及び教職員の欠席情報に加え, 感染症による出席停止, 学級閉鎖等の措置についても, 毎日必ず 学校欠席者情報収集システム に入力すること なお, 入力により, 教育委員会及び保健所への報告は自動的にオンラインで行われるが, 感染症の集団発生 ( 概ね 10 名以上 ) が疑われる場合は, これまでどおり速やかに教育委員会等に報告すること ( インフルエンザ様疾患を除く ) 〇学校は, 学校欠席者情報収集システム を活用するほか, 新聞, ラジオ等の報道や茨城県感染症情報センターホームページにも注意してその地域における感染症の発生及び流行状況を早期に把握し, 校内での感染拡大防止に努めること

平成 27 年 12 月 1 日子ども家庭課事務連絡より 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランス含む ) の利用促進について ( 依頼 ) この情報収集システムについては, 県内の保育所, 幼稚園及び幼保連携型認定こども園のほか, 小 中学校等の学校を対象として導入されており, 多くの施設において日々の欠席状況を御入力頂いているところです 入力された情報については, 県関係各課や保健所のみならず, 各市町村や各施設等においても共有され, 感染症の早期探知及び早期対応のため活用されております しかしながら, いまだ本システムを活用していない施設もあることから, 感染症対策の更なる向上を図るため, これらの施設における利用を促進する必要があると考えられます 各市町村におかれましては, より多くの施設において本システムが利用されるよう, 所管の保育所及び幼保連携型認定こども園に周知いただきたくお願いいたします

まとめ 集団生活を送る保育所や学校等においては, 感染症に罹患する機会が多いため, 感染の拡大を防止するための, 早期探知 早期対応が重要となる 感染症発生動向調査では, 定点把握疾患を医療機関から, 週毎の報告として集計しているが, 当システムでは毎日欠席者の情報を入力することにより, リアルタイムで状況が把握でき, 地域の流行も早期に探知することができる 兄弟関係等もあり, 例えば, 保育所で感染症が流行した場合は, 次に同じ地域の小学校等で流行することが考えられることから, 感染対策を行う上では, 保育所, 学校等の情報を同時に収集し, アセスメントしていくことが重要と考える

本県では毎年, 新規担当者研修会, 活用研修会等を行い, 施設担当者や行政担当者に活用方法等について周知している ( 県の学校 保育所等所管課と連携 ) 学校 保育所等関連施設との平常時からのコミュニケーション 連携の手段としても活用している 当システムでは, 診断前の有症者の情報や軽症のため受診しない者の情報 ( 症状等 ) を収集することができ, より早く異常を探知できるため, 集団発生の規模を小さくすることが期待されている ( 嘔吐等の症状では食中毒の可能性も考慮し, 同じ給食センターの管轄地域での発症状況の確認にも活用 )

参考 システム導入によるメリット ( 施設 ) 感染症に対する意識が高まった 近隣の発生状況がわかるようになり参考になっている 保護者への注意喚起もしやすくなった 地域の状況を把握することにより, 早めに対策をとることができるようになった 保健所から適切なアドバイスを受けることができた 平成 28 年度保育施設等における感染症対策研修会資料より

システム導入によるメリット ( 行政 ) 日々のデータを積み上げていくことで, 感染症の集団発生の早期発見 早期対応につながる リアルタイムに感染症情報を把握し, 共有できるようになった 学校と保育園両方を確認できるので, 例えば, 感染している園児の兄弟が通っている学校へ早期に周知できる 市民からの問い合わせや, 職員間の情報共有に役立っている システムを通じて, 入力する側と監視する側との関係づくり, 連携のきっかけとなった H28.2.1 学校欠席者情報収集システム ( 保育園サーベイランスを含む ) 活用検討会

学校等施設における活用例 発症者がいる時は, 発生状況を黒板に書いたり, 印刷して掲示 保健だよりに掲載し, 保護者へ注意喚起 ミーティングの時に, 情報を共有 嘱託医との話し合いの時に活用 学区内の養護教諭や園医と情報共有