プレスリリース 2012 年 6 月 12 日 公益社団法人日本通信販売協会 パソコンと携帯での利用が顕著 2011 年の通販利用者像が明らかに ~ 第 19 回全国通信販売利用実態調査 の結果発表 ~ 公益社団法人日本通信販売協会 ( 事務局 東京都中央区 佐々木迅会長 正会員 509 社 ) は 市場拡大の続く通販の利用者像を把握することを目的に 通販の利用実態調査を継続して実施しています このほど 2011 年 1 年間の利用動向を調べた結果がまとまりましたので ダイジェスト版を報告します 報告書の本体には このほかにも 男女別 年代別 職業別にみた分析結果やマーケティングに役立つユーザー情報が多数盛り込まれています ご不明な点は日本通信販売協会までお問い合わせください 調査結果の概要 2011 年の通信販売の世帯利用率 (82.0%) 個人利用率(67.3%) は ともに 2010 年より 2 ポイント超増加しました そのうち 利用者の動向についてみてみると 購入するのに パソコンによるインターネット を利用した割合は 58.7% と最も多く 6 年連続で一番利用される通販広告媒体となっています 一方で 携帯電話 携帯端末によるインターネット の利用割合も 08 年 10.3% 09 年 12.8% 10 年 16.1% 11 年 17.3% と着実に上昇しています さらに購入商品についてみると 婦人衣料品 35.7% 化粧品 32.9% 健康食品 24.6% がトップ 3 となっています 時系列でみると 食料品 本 雑誌 コミック 下着 美容 健康 医療器具 家庭電気製品 等の分野に微増傾向がみられます また 直近に利用した会社をたずねると Amazon が 19.7% と最も多く 楽天市場 11.1% ニッセン 8.0% DHC 5.7% セシール 4.8% ジャパネットたかた 4.4% 千趣会 4.3% ベルーナ 3.2% と 品揃えの多い総合通販企業が上位にあがりました 通販で利用した会社数は平均で 3.7 社でした 時系列でみると 4 社以上利用する人が増えており (30.6% 32.3% 34.5%) 平均値も微増傾向が続いています また 支払い手段についてたずねたところ コンビニエンスストア (48.5%) クレジットカード (47.8%) 代金引換(45.7%) の利用割合が高く これら 3 つがほぼ同率で並んでいます 通信販売の利用理由は 価格が納得できるから (50.9%) 買い物に行く時間を節約できるから (43.5%) 他で手に入れにくいものだから(38.6%) がトップ3であり 最大理由( 単数回答 ) としても この 3 項目がほぼ同率で並びます これらの結果から 通信販売が多様な理由から利用されている様子がうかがえます 1
< ダイジェスト > 年間利用率 世帯 個人とも微増傾向 2011 年の1 年間の世帯購入率は 82.0% であり 5 世帯に 4 世帯が 1 年以内に通信販売を利用しています また 個人利用率は 67.3% と推計され 3 人のうち 2 人が 1 年以内に通信販売を利用しています さらに 性別でみると 女性 (75.0%) の方が男性 (58.7%) より圧倒的に高くなっています 個人利用率 世帯利用率ともに大きな変化ではないものの 前回より微増しています 通信販売の世帯年間利用率 個人年間利用率の推移 (%) 90 70 50 30 10-10 2009 年 2010 年 2011 年 世帯利用率 79.7 79.6 82.0 個人利用率 64.3 64.5 67.3 女性 72.0 73.8 75.0 男性 55.5 54.0 58.7 2
利用広告媒体は パソコンによるインターネット がトップ 携帯端末のインターネット利用者も増加通信販売の購入に利用した媒体は パソコンによるインターネット が 58.7% で最も高く 次いで 国内カタログ が 32.1% 以下 テレビショッピング 折り込みちらし ダイレクトメール( 郵便 ) が 20% 台で並んでいます 時系列でみると パソコンによるインターネット 利用率は前回よりアップし 携帯電話や携帯端末によるインターネット も伸び続け 今回は 新聞広告 に並びました 国内カタログ ダイレクトメール ( 郵便 ) 新聞広告 では下降傾向が続いています 2011 年の通信販売年間利用媒体の推移 (%) パソコンによるインターネット国内カタログテレビショッピング折り込みちらしダイレクトメール ( 郵便 ) 新聞広告携帯電話や携帯端末 雑誌広告 カード会社の通信販売ラジオフリーペーパー個人輸入カタログその他無回答 0 20 40 60 80 6.3 6.1 7.6 3.8 4.0 3.8 4.8 3.2 3.6 1.8 1.0 1.5 1.1 1.4 2.5 0.2 0.0 0.1 53.3 52.8 58.7 35.7 33.5 32.1 24.6 25.9 24.0 21.1 21.5 22.2 25.9 24.1 22.1 21.2 18.2 17.6 2009 年 (n=1030) 12.8 16.1 17.3 15.5 12.0 12.3 3
購入商品 トップ 3 は 婦人衣料品 化粧品 健康食品 2011 年に通信販売で購入した商品は 婦人衣料品 35.7% 化粧品 32.9% 健康食品 24.6% 本 雑誌 コミック 23.0% 食料品 22.0% 靴 鞄 20.0% の順に高くなっています 大分類でみると 食料品 衣料品 趣味 娯楽品 分野は約 50% 家具 家電 家庭用品 美容 健康 医薬 医療 分野は約 45% サービス 服飾雑貨 貴金属 分野は約 30% が購入しています 直近に利用した通信販売の利用企業 カタログとしては Amazon が 19.7% で最も多く 前回 (14.8%) よりアップしています 以下 出現率が第 8 位までの企業を列記すると 楽天市場 11.1% ニッセン 8.0% DHC 5.7% セシール 4.8% ジャパネットたかた 4.4% 千趣会 4.3% ベルーナ 3.2% となっています これら以外にも多種多様な企業名 カタログ名が回答されました 通信販売での購入商品の推移 (%) 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 婦人衣料品化粧品 * 健康食品本 雑誌 コミック 食料品靴 鞄下着美容 健康 医療器具 35.9 34.9 35.7 36.1 29.8 32.9 21.7 26.5 24.6 19.7 23.0 19.9 21.5 22.0 20.1 21.6 20.0 17.0 17.1 18.5 16.1 17.1 17.3 CD 及びDVDソフト 地方特産品 産直品紳士衣料品家庭電気製品 * 7.6 16.8 17.1 17.6 14.3 16.7 15.9 15.4 16.4 11.9 13.5 2009 年 (n=1030) ゲーム機 玩具 PC ゲームソフト 13.4 13.1 : 前回の 趣味 娯楽用品 から 6 つに分割した選択肢 *: 化粧品 の前回データ ( 選択肢 ) は 化粧品 医薬品 医薬品 は前回より 医薬品 介護用品その他 に移動 また 家庭 電気製品 は前回まで ミシン が付いていたが今回から削除した 4
利用会社数は微増傾向 2011 年に通信販売で利用した会社数は平均 3.7 社 4 社以上利用している率が増えており 平均利用社数も微増傾向が続いています 1 年間に利用した通信販売会社数の推移 (% 平均値: 社 ) 1 社 2 社 3 社 4~5 社 6~9 社 10 社以上 無回答 3.6 2009 年 (n=1030) 19.3 23.5 23.9 18.3 8.7 2.6 平均値 3.5 5.9 16.6 25.7 23.2 20.2 6.2 2.3 3.6 18.4 23.9 21.9 20.1 8.0 6.4 1.4 3.7 代金支払手段 男性のクレジットカード利用が目立つ通信販売利用時の決済手段は コンビニエンスストア クレジットカード が前回よりアップし 代金引換 が減少した結果 この3 手段がほぼ同率で並びました ( 順に 48.5% 47.8% 45.7%) クレジットカード 利用率は男女とも 30~40 代で高く 特に男性では 70% を超え他の手段を大きく上回っています 通信販売の代金支払手段の推移 (%) 0 20 40 60 コンビニエンスストアクレジットカード代金引換郵便振替銀行振込その他無回答 1.0 1.6 1.6 0.2 0.0 0.0 14.9 13.9 13.1 28.9 27.4 28.6 43.3 44.3 48.5 42.3 47.1 47.8 51.6 47.5 45.7 2009 年 (n=1030) 5
通信販売の利用理由は 価格が納得できる から通信販売の利用理由としては 価格が納得できるから が 50.9% と半数があげており トップとなっています 次いで 買い物に行く時間を節約できるから 43.5% 他で手に入れにくいものだから 38.6% が続きます これら上位 3 位の項目は 最大理由としても 16~19% のほぼ同率で並んでおり 特に高くなっています 第 4 位以下には 以前購入して満足した 時間をかけて選べる 商品の比較検討がしやすい 品揃えが豊富 が 30% 前後で並んでおり 通信販売が多様な理由から利用されている様子がうかがえます 通信販売の利用理由と最大理由 (%) 0.0 20.0 40.0 60.0 価格が納得できる買い物の時間を節約できる他で手に入れにくい以前購入して満足した時間をかけて商品を選べる商品の比較検討がしやすい 品揃えが豊富 カタログ等が送られてくる割引やポイント制サービスがある都合の良い時届けてくれる 品質が魅力的 支払方法の都合がいい 返品が可能 店舗の店員対応が煩わしい人にすすめられた その他 無回答 6.3 7.8 6.8 7.0 4.5 2.4 1.5 4.1 50.9 18.5 43.5 18.0 38.6 16.6 32.5 31.5 31.0 29.3 23.3 19.9 19.2 18.8 18.8 1.4 10.3 0.7 いくつでも 9.3 最大理由 1.1 2.9 0.4 3.3 1.9 0.5 1.2 6
調査概要 本調査では前回 ( 第 18 回 ) に引き続き A 独自調査と B オムニバス調査の二つの調査を併用した 独自調査だけでは 回答者が通販利用者に偏る可能性があることから B オムニバス調査を併用して利用率を算出している 調査手法: A 独自調査 : 質問紙を利用した郵送法 B オムニバス調査 : 質問紙を利用した個別訪問面接法 対象者: A 独自調査 : 全国の 15 歳 ~79 歳までの男女 2,450 人 但し 今回は回収率が例年レベルより低かったため 450 人の追加調査を行なったため 合計対象者数は 2,900 人である B オムニバス調査全国の 15 歳 ~79 歳までの男女 1,200 人 抽出方法は上記のとおり 回収数 A 独自調査当初回収分 1,244 人 + 追加調査回収分 217 人 =1,461 人 ( 有効回答率 :50.3%) B オムニバス調査 1,200 人 ( 割り当て回収のため有効回答率は記載しない ) 調査期間 A 独自調査当初実施分 2012 年 1 月 17 日 ~2 月 7 日追加実施分 2012 年 2 月 10 日 ~2 月 20 日 B オムニバス調査 2012 年 2 月 1 日 ~2 月 13 日 調査実施機関 : 独自調査 オムニバス調査とも ( 株 ) 日本リサーチセンターに委託して実施した 最終報告書には この他にも通信販売に役立つユーザー情報が多数盛り込まれています ご希望の方は日本通信販売協会までお問い合わせください 日本通信販売協会では 引き続きこの様な調査や分析を行い 通信販売業界の発展に寄与していきます 本件に関するお問合せ先 ( 公社 ) 日本通信販売協会事務局 TEL03-5651-1155 FAX03-5651-1199 7