MR通信H22年1月号

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平成 30 年分給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( マル扶 ) の手引き 平成 29 年末に記載する際は 平成 30 年 1 月 1 日時点の情報を書きましょう 平成 30 年の年末調整にて再度記入する際は 平成 30 年 12 月 31 日時点の情報に書き換えます X A 9/19

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

Microsoft Word - 個人住民税について(2018~2022)

Microsoft Word - 個人住民税について

平成19年度市民税のしおり


地震保険料 寡婦控除寡夫控除 あなたやあたなと生計を一にする配偶者その他の親族が所有している居住用家屋 生活用動産を保険や共済の目的とする契約で かつ 地震 噴火又は津波等を原因とする火災 損壊等による損害の額を補てんする保険金や共済金が支払われる地震保険 また平成 18 年末までに結んだ保険期間

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限



特別障害者控除同居特別障害者寡婦控除特別寡婦控除寡夫控除 障害者控除に該当する場合のうち 障害の程度が身体障害者手帳 1 級または2 級の方や療育手帳 AまたはAの場合 また精神障害者手帳 1 級の場合等 納税者の配偶者その他の親族 ( 扶養親族や配偶者控除を受ける配偶者に限る ) が特別障害者でか

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

市県民税所得課税証明書から年間所得金額を見る場合 平成 年度 ( 平成 年分 ) 市県民税所得課税証明書 住所 羽生市 134 番地 1 氏名 羽生田羽生子 所得の区分 所得金額 所得の区分 所得金額 総所得金額 330,000 所得控除金額 1,500,000 合計所得金額 330,000 課税標

目 次 1 源泉徴収票について (1) 源泉徴収票の送付及び再発行について問 1 源泉徴収票が届かないのですが なぜですか 1 問 2 障害 遺族を支給事由とする年金については 源泉徴収票は発行されないということですが 確定申告に使用するため 年金から控除された社会保険料額の証明をいただけないでしょ

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Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

妙高市 税に関するWEBページ

妙高市 税に関するWEBページ

平成16年度

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3 年金所得金額 ( 雑所得金額 ) 年金所得の方は 年間総支給額を 20 ページ計算表の算出式に当てはめて計算します (2) 各自の総所得金額を計算総所得金額 = 給与所得 + 事業所得 + 年金所得 + 不動産所得 + 利子所得 + 配当所得 ( 各自の総所得金額を計算してください ) (3)

平成16年度

2. 扶養控除申告概要 2.1. 扶養控除等の内容扶養控除等の内容とその確認にあたっての具体的な注意事項は 以下のとおりです (1) 同一生計配偶者所得者と生計を一にする配偶者 ( 青色事業専従者として給与の支払を受ける人および白色事業専従者を除きます ) で合計所得金額が380,000 円以下 (

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所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12


所得控除 所得控除とは個人の実情にあった税金を負担していただくために 所得金額から差し引くものです (1) 人的控除人的控除に該当するかどうかは 前年 12 月 31 日の現状によって判定されます ただし その判定の対象となる人が前年中にすでに死亡している場合には その死亡時の現状によって判定されま

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

( 各自の総を計算してください ) (3) 収入のある人の総を合算し 世帯の総を計算 本人の総 + 家族の総 = 世帯の総 (4) 世帯の総から控除額を差し引いたのち 12 で割って政令月収額を計算 世帯の総 - 控除額合計 12= 政令月収額 4 ページの 控除額一覧表 を参照して合計額を計算して


あなたと生計を一にする配偶者やその他の親族が受け取る公的年金等から引き落とされている国民健康保険 料 後期高齢者医療保険料 介護保険料はあなたの控除の対象とはなりませんので御注意ください 5 生命保険料控除 地震保険料控除 について それぞれ該当する欄に昨年中に支払った金額を記入し 以下の計算方法に

平成24年度 市民税・県民税の申告の手引


賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

( その 1) 月収額の計算のしかた 給与所得者の場合 1. 年間総収入の計算あなたが仕事を始めた時期 対 象 の 収 入 金 額 1 現在の勤務先に前年 1 月 1 日以前から引 前年中の年間総収入金額 き続き勤務している方 ( 源泉徴収票の支払金額の欄 ) 2 現在の勤務先に前年 1 月 2 日

VBA PRO 給与計算 年末調整 システムの年末調整用データの入力 給与所得に対する源泉徴収簿の入力用ユーザーフォーム 年末調整用の所得税源泉徴収簿のフォームでデータを給与と賞与のデータを編集できます 給与明細書の源泉徴収簿フォーム 給与明細の計算 タブの 1 月 から 12 月 のボタンから給与

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

扶養親族等申告書 の記入について 個人番号(マイナンバー)調査票 の記入について 1 受給者ご本人の申告 3 申告書にご自身の署名 捺印をしてください 電話番号 住所 その他必要事項を記入してください キョウサイ 共済 2 源泉控除対象配偶者または障害者に該 当する同一生計配偶者の申告 3 受給者と

1 個人住民税の見直しの方向性 ( その 1) 論点 1 住民税の所得控除については 控除項目 金額ともに所得税の範囲内としてきたところであり 所得税にお いて成年扶養控除 配偶者控除を見直す場合には 税体系上の整合性の観点等から 住民税についても同 様に見直すこととしてはどうか 所得税の給与所得控

(3) 市町村民税の特別徴収義務者に関する調 ( ロ ) 年金特徴に係る分 特別徴収義務者数 ( 単位 : 人 千円 ) 納税義務者数 特別徴収税額 特別徴収税額の内訳 (b)+(c) 納税義務者数うち均等割のみ (a) 所得割額 (b) 均等割額 (c) 高知市 9 19,810 3,962 60

PowerPoint プレゼンテーション

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

第 3 表所得控除表 ( 続 ) ( その 2) 合計 事業所得者 生 命 保 険 料 控 除 一般 個人年金 介護医療 人員 金額 人員 金額 人員 金額 合 70 万円以下 100 万円 150 万円 200 万円 250 万円 300 万円 400 万円 500 万円 600 万円 700 万

スライド 1

1 どこに相談すればよいのでしょう?

計算してみましょう あなたの個人住民税はいくらになりますか? 高知市に住む T さんの場合 ( サラリーマン ) 家 族 妻 ( パートタイム労働者 収入 120 万円 : 所得 =120 万円 -65 万円 =55 万円 ) 子 人大学生 中学生 収 入 万円 社会保険料 万円 新生命保険料 万円

3 所得から差し引かれる金額に関する事項 及び 4 所得から差し引かれる金額 控除の種類内容 10 雑損控除 11 医療費控除 12 社会保険料控除 13 小規模企業共済 等掛金控除 14 生命保険料控除 15 地震保険料控除 16 寡婦 ( 夫 ) 控除 17 勤労学生控除 18 障害者控除 19

PowerPoint プレゼンテーション

所得税算出の流れ Q&A 通信の所得税の流れを詳しく教えてください 改めて以下の図版を見てください は収入から引かれる金額です 引かれる金 額の算出の計算方法をこれから解説します 1 支払金額 ( 給料 賞与 ) 2 給与所得控除後の金額 A 給与所得 所得税算出の流れ B 課税所得 D 所得税 E


住民税について

雑 ( その他 ) 生命保険の個人年金 原稿料 講演料 シルバー人材センターからの配分金など 他のいずれにも該当しない所得です なお シルバー人材センターからの配分金は 家内労働者等の必要経費の特例が受けられます 総合課税の譲渡土地 建物等以外の資産 ( ゴルフ会員券 貴金属等 ) の譲渡から生じる

(千円未満切り捨て所得控除額総所得金額年税額 平成 31 年度市県民税の計算方法 ( 鳥取市 ) まず 計算の全体の流れを示すと 以下のようになります - = 課税標準額 ) 所得割の税率 6% 所得割の税率 4% 算出所得割額 調整税額控均等割 = 控除額除額額 算出調整税額控均等割

町・県民税は次のように計算されます

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

所得基準確認の手順 以下の手順にしたがって 世帯の所得金額および家族人数を計算し 所得基準表の範囲内かお確かめください 申込者および同居親族ひとりずつの収入の種類を確認し 所得を算出する 給与 7 ー 3 ~ 4 ページ / 事業等 7 ー 5 ページ / 金 7 ー 6 ページ 計算した所得金額を

スライド 1

給与所得控除 給与収入の金額控除額 162 万 5,000 円以下 65 万円 162 万 5,000 円超 180 万円以下収入金額 40% 180 万円超 360 万円以下収入金額 30% + 18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20% + 54 万円 660 万円超 1,00

特別控除について 3 特別控除について 次の 控除の種類 にあてはまる場合には 1 の場合は申込世帯の合計から 2 の場合はその方のから それぞれの特別控除金額を差し引きます 1 申込世帯の合計から差し引くもの ( 申込者 同居親族 遠隔地扶養者が対象です ) 控除の種類 ア老人扶養控除 イ特定扶養

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FX取引に係る確定申告について


ワコープラネット/標準テンプレート

平成19年度分から

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

平成28年度 いばらき県税ガイドブック

第 11 表の 1 平成 25 年度個人の市町村民税の納税義務者等に関する調 所得割のみを納める者 納税義務者 ( 人 ) 所得割額 ( 千円 ) 給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者給与所得者営業等所得者農業所得者その他の所得者 1 下 関 市

1 見直しの視点 個人住民税の諸控除 住民税の所得控除については 控除項目 金額ともに所得税の範囲内としてきたところであり 所得税において成年扶養控除 配偶者控除を見直す場合には 住民税についても同様の検討が必要ではないか 所得税の給与所得控除や退職所得金額の計算方法の見直しは 住民税には原則 自動

平成13年度 住民税のしおり

3 1で算出した所得税額と2で算出した復興特別所得税額を合計します 4 3で算出した金額から源泉徴収された所得税及び復興特別所得税の額などを差し引いて所得税及び復興特別所得税の申告納税額を算出します 1 所得控除 P58 所得控除には 次のようなものがあります ⑴ 雑損控除 P58 災害又は盗難若し

受付印 平成 29 年度市民税 県民税申告書台帳番号 現住所 宛名番号個人番号 ( マイナンバー ) 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 明 大 昭 平 続柄 同居 住所 同居 同居 同居 2 別居 別居 別居 別居 専従者控除額 専従者控除額 専従者控除額 特別控除額

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

変更の場合 1. 年度 スタッフ NO 入力もしくは年末調整検索 ([ ] ボタン ) を行い 対象の年末調整データを表示します 2. 年末調整の明細情報を変更します 3. 登録 (F2) ボタンを押下して 年末調整データを登録します 削除の場合 1. 年度 スタッフ NO 入力もしくは年末調整検索

その1 総括表 ( 年末調整を行った1 年を通じて勤務した給与所得者 ) 控 除 対 象 扶 養 親 族 数 親族障害者 区 分 計 特別障害者 給与階級 控除対象うち一般のうち老人扶養親族数うち特定うち扶養親族数控除対象扶養親族数 1+2 障害者同居うち非同居うち扶養親族数同居老親等その他扶養親族

平成21年10月30日

3 総合所得の種類と計算方法 ( 分離所得については市役所にお問い合わせください ) 所得の種類 事業 営農 業 等業 不 動 産 利配給雑 子当与公的年金等その他 ( 総合 ) 譲渡一時 概要農業 漁業 製造業 卸売業 小売業 サービス業その他の事業から生ずる所得建物や土地などの不動産 借地権など

28年度市県民税のしおり.indd

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第6回税制調査会 総6-3

以下の表のように計算されます 総 所 得 金 額 所得控除 課税総所得金額 退職所得金額 雑 損控除額 課税退職所得金額 山林所得金額 土地等に係る事業所得等の金額 土地建物等に係る譲渡所得金額 医療費 社会保険料 小規模企業共済等掛金 生命保険料 地震保険料 配偶者 配偶者特別 課税山林所得金額

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

市・府民税の課税のしくみ

平成19年度 市民税・県民税申告の手引き   安城市

予め印刷されている状態が平成 30 年については変更となる場合 印刷されている を二重線で抹消し 新たに該当する箇所を で囲んでください 該当しなくなる場合は二重線で抹消のみ行ってください ( 訂正印は不要です ) 2 かふかふかふとくべつかふ 寡婦 寡夫 欄について 寡婦の場合は 1. 寡婦 特別


Q1 市県民税 ( 住民税 ) とはどんな税金ですか? A1 その年の1 月 1 日現在 市内に住所がある個人に対し 前年中の所得 ( 給与 年金 営業 不動産 譲渡などの所得 ) に応じて課税されます また その年の1 月 1 日現在市内に住所がなくても 市内に事務所 事業所又は家屋敷があれば課税

第2回税制調査会 総2-2

著作権について 本冊子は著作権法で保護されている著作物であり 本冊子の使用に関しては 以下の点にご注意くださ い 本冊子の著作権は 創企株式会社に属します 創企株式会社の許可なく 本冊子の全部又は一部をいかなる手段においても複製 転載 流用 転売 する事を禁じます 創企株式会社の許可なく 本冊子から

スライド 1

所得基準について 市営住宅へ入居申し込みをする際には 入居資格のひとつである所得基準を満たす必要があり 次の方法にて確認します 1. 世帯全員の申込日現在の 所得金額の合計 を算出します 収入のある人の前 ( 所得金額 )-(5ページ2の) ( ) ( )-( ) ( ) ( )-( ) 5ページ1

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

資料5 表紙

控除項目控除額等 12 社会保険料控除 あなたや生計を一にする配偶者などの親族の健康保険 国民健康保険 国民年金 介護保険 後期高齢者医療保険 農業者年金などの保険料を支払っている場合 その支払金額の全額 生計を一にする配偶者などの親族が受け取る公的年金等から天引き ( 特別徴収 ) されている社会

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( 要綱様式 2 号 ) 町村 受付 年 月 日 進達 年 月 日 県保健福 祉事務所 受付年月日 受理年月日年月日 受理番号 ( ) 障害児福祉手当認定請求書 認 定 を 受 けよ う と す る 者 他 制 度 の 1 ( ふりがな ) 氏名 性別 2 生年月日 3 住所 4 特別児童扶養手当

Transcription:

<H29 年 11 月 14 日発行 > 社会保険労務士法人マツザワサポートライフサポートまつざわ 950-1425 新潟市南区戸石 382-19 今月のテーマ 扶養の壁が変わる? 所得税の改正内容とは TEL 025(372)5215 FAX 025(372)5218 E メール info@matsuzawa-support.com URL http://matsuzawa-support.com ~ 平成 30 年から が変わります ~ 所得税の計算 所得税額 表 2 所得金額 課税所得金額 給与収入 ( 非課税通勤手当除く )- 給与所得控除額 表 1 - 所得控除額 表 3 税率 - 控除額 表 1 給与所得控除額 給与等の収入金額 給与所得控除額 180 万円以下収入金額 40%(65 万円に満たない場合は 65 万円 ) 180 万円超 360 万円以下収入金額 30%+18 万円 360 万円超 660 万円以下収入金額 20%+54 万円 660 万円超 1,000 万円まで収入金額 10%+120 万円 1,000 万円超 220 万円 ( 上限 ) 表 2 所得税額の速算表 (a) 課税給与所得金額 ( 千円未満切捨 ) 税率 控除額 所得税額 1,950,000 円以下 5% - (a) 5% 1,950,000 円超 3,300,000 円以下 10% 97,500 円 (a) 10%- 97,500 円 3,300,000 円超 6,950,000 円以下 20% 427,500 円 (a) 20%-427,500 円 所得税の扶養とは? 扶養になれる人 とは 所得金額が 38 万円以下の方をいいます * 給与収入だけの場合 給与収入 103 万円以下 (103 万 -65 万 = 給与所得 38 万 ) * 公的年金だけの場合 65 歳以上 年金収入 158 万円以下 (158 万 -120 万 = 雑所得 38 万 ) 65 歳未満 年金収入 108 万円以下 (108 万 -70 万 = 雑所得 38 万 ) ( 年金収入額は 介護保険や後期高齢者医療制度の保険料天引き前の金額です ) - 1 -

< 所得税法上の扶養親族等の範囲 > ( 赤字は 平成 30 年からの改正内容 ) 1 同一生計配偶者所得者と生計を一にする配偶者で 合計所得金額が38 万円以下 ( 給与収入 103 万円以下 ) の人 2 控除対象配偶者 3 源泉控除対象配偶者 4 扶養親族 5 控除対象扶養親族 6 特定扶養親族 7 老人扶養親族 8 同居老親等 9 障害者 ( 特別障害者 ) 10 同居特別障害者 11 寡婦 12 特別の寡婦 13 寡夫 14 勤労学生 1 の同一生計配偶者のうち 合計所得金額が 1,000 万円以下 ( 給与収入 1,220 万円以下 ) の所得者の配偶者 合計所得金額が 900 万円以下 ( 給与収入 1,120 万円以下 ) の所得者と生計を一にする配偶者で 合計所得金額が 85 万円以下 ( 給与収入 150 万円以下 ) の人 所得者と生計を一にする親族 ( 配偶者を除く ) 児童福祉法の規定による里子又は老人福祉法の規定による養護老人で 合計所得金額が 38 万円以下の人 4 の扶養親族のうち 16 歳以上の人 5 の控除対象扶養親族のうち 19 歳以上 23 歳未満の人 5 の控除対象扶養親族のうち 70 歳以上の人 7 の老人扶養親族のうち 所得者又はその配偶者の直系尊属で 所得者又はその配偶者のいずれかとの同居を常況としている人 所得者本人又はその1の同一生計配偶者や4の扶養親族で 次のいずれかに該当する人イ ) 精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある人 すべて特別障害者ロ ) 精神保健指定医などから知的障害者と特定された人 このうち 重度の知的障害者と判定された人は 特別障害者ハ ) 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人 このうち 障害等級が1 級の人は 特別障害者ニ ) 身体障害者手帳に身体上の障害がある者として記載された人 このうち 障害の程度が1 級又は2 級の人は 特別障害者ホ ) 戦傷病者手帳の交付を受けている人 このうち 障害の程度が恩給法別表第 1 号表ノ2の特別項症から第三項症までの人は 特別障害者ヘ ) 原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律の規定による厚生労働大臣の認定を受けている人 すべて特別障害者ト ) 常に就床を要し 複雑な介護を要する人 すべて特別障害者チ ) 精神又は身体に障害のある65 歳以上の人で 町村長や福祉事務所長などからイ ロ又はニに準ずる障害があると認定されている人 このうち イ ロ又はニの特別障害者と同程度の障害がある人は 特別障害者 1 の同一生計配偶者又は 4 の扶養親族のうち特別障害者で 所得者 その配偶者又は所得者と生計を一にするその他の親族のいずれかとの同居を常況としている人 所得者本人で 次に掲げる人イ ) 次のいずれかに該当する人で 4 の扶養親族又は生計を一にする子 ( 他の人の 1 の同一生計配偶者又は 4 の扶養親族とされている者 合計所得金額が 38 万円を超える者は除く ) のある人 (a) 夫と死別した後 婚姻していない人 (b) 夫と離婚した後 婚姻していない人 (c) 夫の生死が明らかでない人ロ ) 上記イ ) に掲げる人のほか 次のいずれかに該当する人で 合計所得金額が 500 万円以下 ( 給与収入 6,888,889 円以下 ) の人 (a) 夫と死別した後 婚姻していない人 (b) 夫の生死が明らかでない人 11 の寡婦のうち 4 の扶養親族である子を有し かつ 合計所得金額が 500 万円以下 ( 給与収入 6,888,889 円以下 ) の人 所得者本人で 次に掲げる人のうち 11 の ( イ ) の生計を一にする子があり かつ 合計所得金額が 500 万円以下 ( 給与収入 6,888,889 円以下 ) の人 (a) 妻と死別した後 婚姻していない人 (b) 妻と離婚した後 婚姻していない人 (c) 妻の生死が明らかでない人 大学 高等学校など一定の要件を備えた学校の生徒等で 合計所得金額が 65 万円以下であって そのうち給与所得以外の所得金額が 10 万円以下の人 ( ) 青色事業専従者および白色事業専従者を除きます - 2 -

平成 30 年から 額 額が変わります! < 平成 29 年まで > について所得者の所得制限あり < 平成 30 年以降 > およびについて所得者の所得制限あり 48 万 48 万 38 万 ( 老人加算 ) 38 万 ( 老人加算 ) 所得控除額 所得控除額 0 103 万 141 万 0 103 万 150 万 201 万 配偶者の年収 ( 給与収入 ) 配偶者の年収 ( 給与収入 ) 平成 30 年以降の額および額の一覧表 所得者の合計所得金額 ( 給与収入金額 ) 配偶者の所得金額 ( 給与収入金額 ) 配偶者の合計所得金額 38 万円以下 ( 給与収入 103 万円以下 ) 所得 900 万円以下 ( 収入 1,120 万円以下 ) 38 万円配偶者 老人控除対象配偶者 (70 歳以上の老人加算 ) 48 万円 控除額 配偶者の合計所得金額 38 万円超 85 万円以下 ( 給与収入 103 万円超 150 万円以下 ) 配偶者の合計所得金額 85 万円超 90 万円以下 ( 給与収入 150 万円超 155 万円以下 ) 配偶者の合計所得金額 90 万円超 95 万円以下 ( 給与収入 155 万円超 160 万円以下 ) 配偶者の合計所得金額 95 万円超 100 万円以下 ( 給与収入 160 万円超 1,667,999 円以下 ) 配偶者の合計所得金額 100 万円超 105 万円以下 ( 給与収入 1,667,999 円超 1,751,999 円以下 ) 配偶者の合計所得金額 105 万円超 110 万円以下 ( 給与収入 1,751,999 円超 1,831,999 円以下 ) 配偶者の合計所得金額 110 万円超 115 万円以下 ( 給与収入 1,831,999 円超 1,903,999 円以下 ) 配偶者の合計所得金額 115 万円超 120 万円以下 ( 給与収入 1,903,999 円超 1,971,999 円以下 ) 配偶者の合計所得金額 120 万円超 123 万円以下 ( 給与収入 1,971,999 円超 2,015,999 円以下 ) 配偶者の合計所得金額 123 万円超 ( 給与収入 2,015,999 円超 201 万 6 千円以上 ) 38 万円 36 万円 31 万円 26 万円 21 万円 16 万円 11 万円 6 万円 3 万円 0 万円 配偶者 特別控除額 所得者の合計所得金額が 1,000 万超 ( 給与収入 1,220 万円超 ) の場合は 控除なし また 900 万円超 1,000 万円以下 ( 給与収入 1,120 万円超 1,220 万円以下 ) の場合は 控除額が軽減されます - 3 -

表 3 所得税と住民税の所得控除額 所得控除 所得税 住民税 社会保険料控除 支払った額 支払った額 小規模企業共済等掛金控除 支払った額 支払った額 生命保険料控除 地震保険料控除 支払った保険料の額に応じた額 ( 一般の生命保険料 介護医療保険料 個人年金保険料に分けて計算し それぞれの限度額 40,000 円 合計の限度額 120,000 円 ) ( 旧生命保険料又は旧個人年金保険料の場合は 各 50,000 円を限度 ) 支払った保険料の合計額に相当する額 ( 限度額 50,000 円 ) ( 旧長期損害保険特約の場合は 限度額 15,000 円 ) 支払った保険料の額に応じた額 ( 一般の生命保険料 介護医療保険料 個人年金保険料に分けて計算し それぞれの限度額 28,000 円 合計の限度額 70,000 円 ) ( 旧生命保険料又は旧個人年金保険料の場合は 各 35,000 円を限度 ) 支払った保険料の合計額の 1/2 に相当する額 ( 限度額 25,000 円 ) ( 旧長期損害保険特約の場合は 限度額 10,000 円 ) 38 万円 (70 歳以上 48 万 ) 33 万円 (70 歳以上 38 万 ) 38 万円 ( 配偶者の所得に応じて調整あり ) 33 万円 ( 配偶者の所得に応じて調整あり ) 扶養控除 一般の控除対象扶養親族 (16 歳 ~18 歳 ):38 万円 特定扶養親族 (19 歳 ~22 歳 ):63 万円 70 歳以上 :48 万円 70 歳以上 同居 :58 万円 一般の控除対象扶養親族 (16 歳 ~18 歳 ):33 万円 特定扶養親族 (19 歳 ~22 歳 ):45 万円 70 歳以上 :38 万円 70 歳以上 同居 :45 万円 障害者控除 寡婦 ( 寡夫 ) 控除 本人:27 万円 ( 特別障害者 40 万円 ) 扶養家族又は控除対象配偶者: 27 万円 ( 特別障害者 : 同居 75 万 同居以外 40 万 ) 27 万円 ( 扶養親族の子を有し かつ 合計所得金額が 500 万円以下の寡婦は 35 万円 ) 勤労学生控除 27 万円 26 万円 基礎控除 38 万円 33 万円 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 税額が直接控除されるもの 居住年によって 控除期間や控除額が異なります 初年度は確定申告 2 年目以降は年末調整により税額控除を受けられます 本人:26 万円 ( 特別障害者 30 万円 ) 扶養家族又は控除対象配偶者:26 万円 ( 特別障害者 : 同居 53 万 同居以外 30 万 ) 26 万円 ( 扶養親族の子を有し かつ 合計所得金額が 500 万円以下の寡婦は 30 万円 ) 居住年によって 控除期間や控除額が異なります 所得税から控除しきれなかった場合は 所得割額から控除されます 寄附金控除 医療費控除 雑損控除は 確定申告をすることで控除を受けることができます 住民税は 都道府県又は市区町村で異なる場合があります - 4 -

パート社員の年収と税金 社会保険の適用関係 適用関係 パート年収額 1965,000 以下 ( 新潟県新潟市 ) 2 965,000 超 100 万円以下 3 100 万円超 103 万円以下 4 103 万円超 106 万円未満 5 106 万円以上 130 万円未満 ( 特定適用事業所勤務 ) 6 130 万円以上 150 万円以下 7 150 万円超 201.6 万円未満 8 201.6 万円以上 パート社員 ( 妻 ) 所得者 ( 夫 ) 所得税住民税社会保険所得税 住民税社会保険 課税均等割所得割保険年金 〇 〇〇 保険 年金 所得に応じ 段階的に ( 注 1) 年収が 130 万円未満であっても パート社員本人が社会保険の適用要件に該当した場合は にはなれません ( 注 2) の年収が 130 万円以上となった場合は ( 適用事業所に勤務する場合 ) 社会保険に加入するか 又は ( 個人事業の飲食店等で適用事業所以外に勤務する場合 ) 国民健康保険 国民年金に加入することになります 扶養の壁 イメージ図 1 96.5 万 2 100 万 3 103 万 4 106 万 5 130 万 6 150 万 7 201.6 万 住民税 夫妻均等割課税 夫妻所得割課税 夫 所得税 夫妻課税なし 夫妻課税 夫 社会保険 妻健康保険 国民年金 妻特定適用事業所勤務 ( 社会保険加入 注 1) 妻一般適用事業所 ( 社会保険等加入 注 2) - 5 -