1. この臨床研究は患者さんの治療のためではなく 新たな診断の確立のために行われます 尿路感染症の重症度を診断する際には CRP やプロカルシトニンなどの炎症マーカーが使用されておりますが これらのマーカーは 炎症が起きてから血中に出てくるまで時間がかかったり 炎症が良くなっても血液中からなかなか消

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臨床研究に参加される研究対象者の方へ 皮膚症状を呈する膠原病における炎症性サイトカインの病態への関与について に関する研究の説明 これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さ

ただし 対象となることを希望されないご連絡が 2016 年 5 月 31 日以降にな った場合には 研究に使用される可能性があることをご了承ください 研究期間 研究を行う期間は医学部長承認日より 2019 年 3 月 31 日までです 研究に用いる試料 情報の項目群馬大学医学部附属病院産科婦人科で行

臨床研究実施計画書

群馬大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : がんサバイバーの出産の実際調査 はじめに近年 がん治療の進歩によりがん治療後に長期間生存できる いわゆる若年のがんサバイバーが増加しています これらのがんサバイバ

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

Microsoft Word - JONIE-TR 患者説明書.docx

血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 に関する説明書 一般財団法人脳神経疾患研究所先端医療研究センター 所属長衞藤義勝 この説明書は 血液 尿を用いたライソゾーム病のスクリーニング検査法の検討 の内容について説明したものです この研究についてご理解 ご賛同いただける場合は, 被

1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

臨床研究許可申請書の提出に際しての留意事項

(目的)

2. 研究の目的及び意義について目的 : 手根管症候群の臨床的な重症度と腱鞘滑膜に発現する炎症性のサイトカインやAGEsの関連を検討する事です 意義 : 手根管症候群の重症度と周囲組織の炎症の相関が明らかになれば 抗炎症作用を持つ薬剤が手根管症候群の治療に有用となる理由がより明らかとなると考えられま

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

埼玉医科大学倫理委員会

群馬大学 人を対象とする医学系研究倫理審査委員会 _ 情報公開 通知文書 人を対象とする医学系研究についての 情報公開文書 研究課題名 : COPD を有する手術実施患者の術前評価と手術後に発症した呼吸器合併症の状況からの後方視的な検討 はじめに COPD は Chronic Obstructive

目 次 1. はじめに 2. 臨床研究とは 3. 研究の目的 意義 4. 研究の対象と方法 5. 研究への自由意志参加 同意取消しの自由 6. 研究責任者 組織 7. 研究の場所 期間 8. 研究試料と情報の取り扱い 9. 研究結果の扱い 10. 研究資金源 11. 利益相反 12. 研究参加者の負

目次 1. はじめに 1 2. 研究課題の倫理審査について 2 3. プライバシーの保護について 2 4. 提供試料の解析 / 分析等について 3 5. 研究課題と成果等の公表について 3 6. 追加の採血について 3 7. 過去の研究に提供した試料等の保管について 4 8. 試料 診療情報の提供先

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

診療情報を利用した臨床研究について 虎の門病院肝臓内科では 以下の臨床研究を実施しております この研究は 通常の診療で得られた記録をまとめるものです この案内をお読みになり ご自身がこの研究の対象者にあたると思われる方の中で ご質問がある場合 またはこの研究に 自分の診療情報を使ってほしくない とお

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

6. 研究が終わった後 血液を他の研究に使わせてください 詳しくは ページへ 病には未解決の部分がまだ多く残っています 今後のさらなる研究のため ご協力をお願いいたします ( 必要に応じて ) バンク事業へのご協力をお願いします 遺伝子を扱う研究を推進するため 多くの人の遺伝子の情報を集めて研究に使

疫学研究の病院HPによる情報公開 様式の作成について

臨床研究の概要および研究計画

12_モニタリングの実施に関する手順書 

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Microsoft Word - *Xpert Flu検討 患者用説明書 修正.docx

手順書03

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

6. 研究対象者として選定された理由 当科を受診された各種慢性肝疾患の方が研究対象者に含まれます 7. 研究対象者に生じる利益 負担および予想されるリスクノベルジン錠の国内臨床試験に置ける安全性評価対象例 74 例中 23 例 (31.1%) に副作用が認められ 主な自覚症状では悪心 4 例 (5.

再発小児 B 前駆細胞性急性リンパ性白血病におけるキメラ遺伝子の探索 ( この研究は 小児白血病リンパ腫研究グループ (JPLSG)ALL-B12 治療研究の付随研究として行われます ) 研究機関名及び研究責任者氏名 この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです 研究代表者眞田昌国立病院

説明書

目次 1. はじめに ( 臨床研究とは ) 今回の研究について 目的 方法 対象となる患者さん 研究方法 スケジュール 研究参加期間 研究参加予定人数.

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しかしながら ERCP 関連手技は 通常観察の上部消化管内視鏡 ( いわゆる胃カメラ ) と異なり 長時間の治療時間を伴う場合も多く 処置中の苦痛度を増強させる要因となりえます そこで 通常 ERCP 関連手技を行う際には 鎮静麻酔薬によって眠った状態になっていただき 処置中の苦痛度を軽減しておりま

個人情報保護方針の例

標準業務手順 目次

にそえない場合がございますがご了承ください 連絡先所属 職名 : 医学部附属病院患者支援センター助教氏名 : 中島康代連絡先 : 実施医療機関の研究責任者所属 職名 : 高崎総合医療センター 消化器内科氏名 : 長沼篤連絡先 : 群馬県高崎市高松町 36 T

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

説明文書

別紙1 参加医療施設における本研究実施に関する掲示ポスター

課題名

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

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臨床試験の実施計画書作成の手引き

個人情報の取り扱いについて 公益財団法人岩手県予防医学協会 個人情報保護管理責任者常務理事 公益財団法人岩手県予防医学協会 ( 以下 協会 という ) は 健康診断等で取得した個人情報 を協会の個人情報保護基本規程に従って適正に管理し 以下のとおりお取り扱いさせていただき ますので 個人情報の提供

同意説明書ひな型

特定臨床研究に関する手順書

3. 本事業の詳細 3.1. 運営形態手術 治療に関する情報の登録は, 本事業に参加する施設の診療科でおこなわれます. 登録されたデータは一般社団法人 National Clinical Database ( 以下,NCD) 図 1 参照 がとりまとめます.NCD は下記の学会 専門医制度と連携して

平成 26 年 3 月 6 日千葉医療センター 地域医療連携ネットワーク運用管理規定 (Ver.8) 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク運用管理規定 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この運用管理規定は 千葉医療センター地域医療連携ネットワーク ( 以下 千葉医療ネットワーク ) に参加

<4D F736F F D208CC2906C8FEE95F182C98AD682B782E98AEE967B95FB906A93992E646F63>

4. 結果はお返ししない予定です [ 結果を開示しない場合 ] 今すぐに診療に役立てることができないため結果をお返ししない予定です ご理解く ださいますようお願いいたします 詳しくは ページへ ( 必要に応じて )5. 親権者の承諾のもと 未成年者の参加をお願いしています 詳しくは ページへ 6.

<4D F736F F D20819B8CA48B868C7689E68F D A8CA9967B5F E646F63>

5. 診療科名他の情報と診療科名を照合することにより患者が特定され得る場合, 診療科名は記載しない. 6. 患者が診断 治療を受けた施設名等既に他院などで診断 治療を受けている場合, その施設名ならびに所在地を記載しない. 但し, 救急医療などで搬送元の記載が不可欠の場合はこの限りではない. 7.

CROCO について

別紙様式第1

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説明文書作成上の留意点

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患者さんへ

1. 研究の名称 : 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍の分子病理学的研究 2. 研究組織 : 研究責任者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 准教授 百瀬修二 研究実施者 : 埼玉医科大学総合医療センター病理部 教授 田丸淳一 埼玉医科大学総合医療センター血液内科 助教 田中佑加 基盤施設研究責任者

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( 委員以外の者の出席 ) 第 5 条委員長は 必要に応じ当該研究に必要な知見及び専門知識を持つ教員 産業医または看護師等を委員会の同意を得て出席させ 意見を聴くことができる ただし 上記の者の出席が困難な場合は 委員長又は委員長が指名した者が口頭等で意見を聴取し 委員会で報告することができる (

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日

第 4 章治験責任医師の業務 目次 1. 目的と適用範囲 1 2. 治験責任医師の要件 1 3. 治験実施計画書の遵守に関する合意 1 4. 同意説明文書の作成 1 5. 治験分担医師及び治験協力者のリストの作成 2 6. 治験の実施依頼 ( 新規 変更 継続 ) 3 7. 治験の実施等の了承 3

Microsoft Word - HP用 同意書・説明書 130121

本サイトにおける個人情報の利用目的は以下のとおりです 当社は 本人の同意なく目的の範囲を超えて利用しません (1) 本サイト会員登録者の個人認証及び会員向け各種サービスの提供 (2) インターネットまたは電話を通じて提供する 宿予約サービス 及びそれに付帯関連する業務の遂行 (3) 上記 (2) に

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

平成 28 年 4 月版 別紙様式 3 研究に係る利益相反状況申告書 Q&A Q1. 学内研究分担者等の氏名 Q1-1 Q1-2 Q1-3 Q1-4 質問学外の研究分担者名を記載しなくてもよいのですか? 学内研究分担者等 というのは どのような人をいうのですか? モニタリング 監査とはどのようなもの

はじめに この冊子は 社会医療法人孝仁会北海道大野記念病院において行われているかいちょうろうへいさそう 回腸瘻閉鎖創の手術部位感染に対する予防的局所陰圧閉鎖療法の有効性評価 という臨床研究について説明したものです 担当医師からこの研究についての説明をお聞きになり 研究の内容を十分にご理解いただいた上

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

蘇生をしない指示(DNR)に関する指針

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

個人としての利益相反マネジメントの運用指針 平成 30 年 7 月 9 日 利益相反マネジメント委員会決定 個人としての利益相反を適切に管理するため 以下の運用指針を定め実施することとする 1. 利益相反マネジメントの対象事象国立大学法人岡山大学利益相反マネジメント規程第 3 条に規定される行為につ

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六七八九 生活の質の向上相談 助言教育権監護権 ( 利用料 ) 第 5 条利用者は 前条に定める重症心身障害児 肢体不自由児施設サービスの提供に対して 都道府県が定める障害児施設給付費 障害児施設医療費 肢体不自由児施設給付費 肢体不自由児施設医療費及び重要事項説明書に定める所定の利用者負担額を病院

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3 治験実施計画書目的 当該治験について 治験実施計画書が手順書に従い適切に作成及び改訂されていることを確認する 次の事項を調べる (1) 治験実施計画書の記載項目 ( 再生医療等製品 GCP 省令第 7 条第 1 項に規定する項目 ) (2) 治験実施計画書の作成 改訂の手順と日付 (3) 治験計

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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個人データの安全管理に係る基本方針

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

研究計画書 1. 研究の名称 便中ヒトヘモグロビン分析装置 HM-JACKarc マイナーチェンジ機の性能評価 2. 研究組織について 研究責任者 : 研究実施者 : 奈良豊 ( 埼玉医科大学総合医療センター中央検査部臨床検査技師係長 ) 島田崇史 ( 埼玉医科大学総合医療センター中央検査部臨床検査

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(3) 倫理学 法律学の専門家等 本法人に所属しない人文 社会科学の有識者若干名 (4) 一般の立場から意見を述べることができる者若干名 (5) 分子生物学 細胞生物学 遺伝学 臨床薬理学 病理学等の専門家若しくは遺伝子治療等臨床研究の対象となる疾患に係る臨床医として 日本医科大学長が推薦した者若干

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報主体の権利利益及びプライバシーの侵害の防止に関し 必要な措置を講じるよう勤める 2 本センターの職員等は 業務上知り得た個人情報を漏えいし または不当な目的に使用してはならない 第 2 章 管理体制及び責任 ( 管理体制 ) 第 6 条本センターは 個人情報の適切な管理を効果的に実施するため 役割

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治験審査委員会手順書 平成 27 年 10 月 1 日 医療法人新光会

Transcription:

患者さんへ 臨床研究の説明書 細菌性尿路感染症における血中プレセプシンを用いた敗血症診断に関する臨床研究 (part2) これは臨床研究への参加についての説明文書です 本臨床研究についてわかりやすく説明しますので 内容を十分ご理解されたうえで 参加するかどうか患者さんご自身の意思でお決め下さい また ご不明な点などがございましたら遠慮なくご質問下さい 研究代表医師群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学教授鈴木和浩 研究責任者群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学助教関根芳岳 研究担当者群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学講師松井博助教宮澤慶行 群馬大学医学部附属病院泌尿器科 講師 柴田康博 講師 小池秀和 助教 野村昌史 助教 周東孝浩 助教 栗原聰太 助教 中山紘史 助教 宮尾武士 1

1. この臨床研究は患者さんの治療のためではなく 新たな診断の確立のために行われます 尿路感染症の重症度を診断する際には CRP やプロカルシトニンなどの炎症マーカーが使用されておりますが これらのマーカーは 炎症が起きてから血中に出てくるまで時間がかかったり 炎症が良くなっても血液中からなかなか消失しなかったりして より正確に測定時の病態を反映する炎症マーカーが必要とされております 今回 注目しているプレセプシンは これまでのマーカーよりも重症度をより正確に診断できるのではないかということで 救急領域で検討され始めておりますが 尿路感染症に関しての評価は世界的にも報告がまだありません 今回の研究では 入院治療を必要とする尿路感染症を対象として プレセプシンの血中濃度を測定し 重症度および治療経過予測を評価する事を目的としています この病院では このような研究を行う場合には臨床研究審査委員会を設置し その研究内容について医学的な面だけでなく 患者さんの人権 安全および福祉に対する配慮も十分検討し 問題がないと考えられた研究だけ 群馬大学医学部附属病院長の許可を得て行うこととしております 2. この研究の目的および意義 研究に用いる試料や情報の利用目的と利用方法 ( 他機関に提供する場合にはその方法を含みます ) についてこの研究は尿路感染症の重症度に対する新しい診断法と従来の診断法の有効性を比較することを目的としています 血中プレセプシンは感染症関連マーカーとして 救急疾患における敗血症診断において IL-6 CRP プロカルシトニンに比べて有用であるなどの報告があります しかし 新しい診断法が従来の診断法に比べて効果の面ですぐれていることは十分明らかになっておりません そこで 私たちは尿路感染症の患者さんのカルテに記載されている情報や 保存されている検体 ( 血液 ) を用いて検討することにより 尿路感染症におけるプレセプシンや炎症マーカー測定の有用性を明らかにしたいと考えています 酸化リポタンパクや HDL 関連抗酸化パラオキソナーゼなどのマーカーは 血清を自治医科大学へ送り 自治医科大学で測定予定です このような研究を行うことで 尿路感染症にかかっている多数の患者さんがよりよい診断を受けることができるようになると期待しております 3. この研究の方法 研究に用いる試料 情報の項目 (1) 研究の対象となられる方今回の研究に参加していただくのは 2014 年 4 月 1 日から 2016 年 12 月 31 日の間に 当院で尿路感染症と診断され 入院加療を施行された患者さんが対象となります (2) 検査項目 細菌性尿路感染症における血中プレセプシンを用いた敗血症診断に関する臨床研究 で 同意を得て保存させていただいている血液や 通常診療下で行われた治療内容および検査の結果を利用させていただきます 以下の項目を研究データとして 使用します 日程入院日入院 3 日目入院 7 日目臨床検査プレセプシン 白血球 2

プロカルシトニン CRP 酸化リポ蛋白 HDL 関連抗酸化パラオキソナーゼ尿沈渣尿培養血液培養 AST ALT γgtp Cr 血糖 総コレステロール 中性 脂肪 HDL 全身状態体温 血圧 心拍数 呼吸数 は必須項目 は可能な限り行う 入院 7 日目 ;5 9 日目の間で可 病歴聴取 ; 尿路カテーテルの有無 原疾患 ( 含既往疾患 ) と併発疾患 平時の服薬を含む 治療内容 ; 抗生剤の種類 外科的処置の有無 昇圧剤の有無 酸化リポ蛋白 HDL 関連抗酸化パラオキソナーゼに関しては 自治医科大学へ検体を郵送し 測定する ( これに関する情報公開については自治医科大学地域医療学部門のホームページをご参照ください ) 4. この研究への参加予定期間この研究は 2018 年 8 月 1 日から 2021 年 3 月 31 日にかけて行います 5. 研究に参加する予定の被験者数この研究には 57 人の患者さんに参加していただく予定です 6. 予想される臨床上の利益および不利益について 予想される利益 ( 効果 ) この研究は 通常診療下で行われた治療内容および診察 検査の結果を調査する研究です そのため 参加していただくことによる直接的な利益はありません 予想される不利益 この研究では 通常診療下で行われた治療内容および診察 検査の結果を調査するため 個人情報を取り扱います 個人情報の取り扱いには 研究の倫理指針を遵守して細心の注意を払います 個人情報の漏えい 滅失 き損などの可能性をすべて否定するものではありません 万が一 個人情報の漏えい等が発生した場合には 研究を中止し その内容等を公表致します 7. この研究に関連した健康被害が発生した場合に患者さんが受けることができる補償についてこの研究は通常の診療の範囲内で得られた試料 情報を研究対象としていますので 患者さんに対する直接的な研究目的の侵襲性を伴う行為は行いません そのため この研究に起因する健康被害が発生することはないと考えております また この研究では金銭的な補償はありません 3

8. 自由意思による参加についてこの研究に参加するかしないかは あなたの自由な意思で決めることができます 信頼している人に相談されるなどして よくお考えの上 ご自分の意思で決めて下さい たとえ研究への参加をお断りになっても その後の治療などに何ら不利益を受けることはなく 治療にも差し支えることはありません 9. 同意撤回の自由についていったんこの研究に参加することに同意した後でも いつでも自由に研究への参加をとりやめることができます その場合でも あなたは何ら不利益を受けることはありません その場合は相談窓口に申し出てください 10. 研究への参加継続の意思に影響を与えるような情報が得られた場合は速やかに被験者に知らされることこの研究についてお聞きになりたいことがあれば 担当医師に遠慮なくおたずねください 研究が開始されると 新しいさまざまな情報が得られることになり こうした情報によりあなたが研究への参加を取りやめるという判断をすることも考えられます ですから この研究に関する新しい重大な情報が得られた場合には 速やかにその内容をあなたにお伝え致します このまま研究への参加を続けるのかどうか もう一度あなたの自由な意思で決めていただきます 11. この研究への参加を中止していただく場合の条件についてあなたがこの研究への参加のとりやめを希望された場合とは別に 研究への参加を中止していただくことがあります 以下に示した項目に該当した場合には この研究の途中で参加を中止していただく可能性がありますのでご了承下さい 1) 研究開始後に あなたがこの研究の対象となっている病気ではないことがわかった場合 2) 臨床研究審査委員会が研究を継続すべきでないと判断した場合 3) 研究の倫理的妥当性や科学的妥当性を損なう事実や情報が得られた場合 4) 研究の実施の適正性や結果の信頼を損なう情報や事実が得られた場合 12. 参加した患者さんのプライバシー保護についてこの研究に参加する研究者があなたの治療内容を知る必要がある場合には あなたの個人情報に十分配慮した上で閲覧します また この研究が正しく行われているかどうかを確認するために この研究の関係者 ( 当院の職員 モニタリング担当者 監査担当者 臨床研究審査委員会委員 厚生労働省の関係者 研究事務局担当者 ) などが あなたのカルテや研究の記録などを見ることがあります このような場合でも これらの関係者には守秘義務 ( 記録内容を外部に漏らさないこと ) が課せられています 研究成果が学術目的のために公表されることがありますが その場合もあなたの個人情報の秘密は厳重に守られ 第三者にはわからないように十分に配慮して 慎重に取り扱います 13. 研究に関する情報公開の方法この研究の最終的な結果は学会や学術雑誌で公表される予定ですが 結果は研究に参加いただいた患者さんの情報をまとめた形で報告されますので あなた 4

のお名前などの個人情報を特定できる情報が公開されることはありません 最終的な結果が出た際には あなたと ご要望があればあなたのご家族に 担当医師より結果をご説明いたします 14. 患者さんに費用負担がある場合はその内容この研究に参加することで生じる新たな費用負担はありません 15. 患者さんに金銭等が支払われる場合はその内容この研究に参加していただいても謝礼はありません 16. この研究にかかる費用の拠出元群馬大学で管理されている研究代表者の委任経理金にて行います 17. 試料 情報の保管および廃棄の方法この研究に参加している間 あなたの健康状態 治療内容などの個人データおよび血液などの検体は あなたの個人情報が記載されていない匿名化したデータ ( コード化したデータ ) として 群馬大学泌尿器科において厳重に保管されます あなたの個人データおよび検体は 臨床研究責任医師が規制要件などに従って定められた期間保管します ( 通常 研究終了後から 5 年間 ) あなたの個人データおよび検体を廃棄する場合には 匿名化を行い あなたの個人情報が特定できないようにして廃棄します 18. データの二次利用についてこの研究のために集めたデータを別の研究に利用する場合があります 今はまだ計画 予想されていないものの 将来 非常に重要な検討が必要となるような場合です この研究に参加される際に受けられた説明の目的 項目の範囲を超えて 将来データを利用させていただく場合は 当院のホームページ内でお知らせいたします 19. 利益相反研究グループが公的資金以外に製薬企業などからの資金提供を受けている場合に 臨床研究が企業の利益のために行なわれているのではないか あるいは臨床研究の結果の公表が公正に行なわれないのではないか ( 企業の有利な結果しか公表されないのではないか ) などといった疑問が生じることがあります これを利益相反 ( 患者さんの利益と研究グループや製薬企業などの利益が相反している状態 ) と呼びます 本研究の利害関係については 群馬大学利益相反マネジメント委員会の承認を得て行います また 当該研究過程を定期的に群馬大学利益相反マネジメント委員会へ報告など行うことにより 本研究の利害関係についての公平性を保ちます 20. 責任医師または分担医師等の氏名 職名および連絡先臨床研究代表者 ( 研究グループを代表して 研究の企画 運営等を行う者でこの病院の医師とは限りません ) 所属 職名群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学 教授 5

氏名 関根芳岳 この研究を担当する医師および連絡先は以下のとおりです 臨床研究責任医師 ( この病院で行うこの研究について責任を持つ医師で 患者さんを担当する場合もあります ) 職名 泌尿器科学助教 氏名 関根芳岳 連絡先 027-220-8315 21. 患者さんの権利に関する情報についてお聞きになりたい場合や健康被害が生じたときの相談窓口あなたがこの研究およびあなたの権利に関してさらに情報が欲しい場合 またはあなたに健康被害が発生した場合に あなたが連絡をとる病院の担当者は下記のとおりです 何かお聞きになりたいことがありましたら どうぞ遠慮なくいつでもご連絡ください 問合せ 苦情等の相談窓口( 連絡先 ) 職名 泌尿器科学助教 氏名 関根芳岳 連絡先 027-220-8315 上記の窓口では 次の事柄について受け付けています (1) 研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧 ( 又は入手 ) ならびにその方法 他の患者さんの個人情報および知的財産の保護等に支障がない範囲内に限られます (2) 患者さんの個人情報についての開示およびその手続 ( 手数料の額も含まれます ) (3) 患者さんの個人情報の開示 訂正等 利用停止等について 請求に応じられない場合にはその理由の説明 (4) 患者さんから提供された試料 情報の利用に関する通知 1 試料 情報の利用目的および利用方法 ( 他の機関へ提供される場合はその方法も含まれます ) 2 利用し または提供する試料 情報の項目 3 利用する者の範囲 4 試料 情報の管理について責任を有する者の氏名または名称 5 患者さんまたはその代理人の求めに応じて 患者さんが識別される試料 情報の利用または他の研究機関への提供を停止すること およびその求めを受け付ける方法 6

研究課題名 : 細菌性尿路感染症における血中プレセプシンを用いた敗血症診断に関する臨床研究 (part2) に関する同意書 群馬大学大学院医学系研究科臨床研究責任医師泌尿器科学関根芳岳殿 臨床研究責任医師または分担医師による同意取得の確認 私は 患者に対し 細菌性尿路感染症における血中プレセプシンを用いた敗血症診断に関する臨床研究 (part2) に関する研究について 下記の内容について十分に説明した上で同意を得ました 平成年月日 医師名 ( 自署 ) 被験者による同意書私は 細菌性尿路感染症における血中プレセプシンを用いた敗血症診断に関する臨床研究 (part2) に関する研究について 同意説明文書を受領し 下記の内容について医師から詳しい説明を受け 十分に理解した上で 本試験に参加することに同意いたします 平成年月日 署名 ( 自署 ) ( 代諾者の場合 患者氏名および患者との続柄 ) 記 1. 試験の目的 方法 内容 2. 試験への参加に伴う利益と不利益 3. 自由意思による参加であり参加に同意しなくても不利益を被らないこと 4. 試験への参加を同意した後でも いつでも同意を撤回できること 5. 試験に参加しなかった場合の治療の内容 6. 結果の公表とプライバシーの保護 臨床研究代表者 : 鈴木和浩 ( 群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学 027-220-8315) 臨床研究責任医師 : 関根芳岳 ( 群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学 027-220-8315)