スマート・ユビキタスネット社会実現戦略

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本具体的施策例は スマート ユビキタスネット社会実現戦略 本文において掲げられた 国民が真価を実感できるICT 利活用の促進 ICT 産業の成長促進 I CT 基盤の整備 及び グローバル戦略の強化 の4 項目について 現状及び具体的施策例を整理したものである なお 具体的施策例については 本懇談会

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により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

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資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

第6回議論における補足資料

2015 年度 ~2017 年度中期経営経営計画 14 中計 1. 当社が目指すもの企業理念と Vision E 2.11 中計 中計 (2nd STAGE / 2012~ 年度 ) の成果 - Vision E における 11 中計の位置づけと成果 - 1

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

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. 次世代決済プラットフォームの構築 ネット決済 No. の GMO ペイメントゲートウェイ株式会社と 三井住友カード株式会社を中心としてリアル決済 No. のSMBCグループが 次世代決済プラットフォームの構築に向けた協議を開始 SMBCグループとしては新たな領域への参入となり 事業者にトータルな

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4


人材育成 に関するご意見 1) 独立行政法人情報通信研究機構富永構成員 1 ページ 2) KDDI 株式会社嶋谷構成員 8 ページ 資料 7-2-1

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

FEATURE ARTICLE 02

平成 29 年 4 月 14 日 第 7 回参考資料 : 官民戦略プロジェクト 10 取組状況 首相官邸 平成 29 年 5 月 12 日 第 8 回資料 1:Society5.0で実現する新たな経済 社会システム~ 第 4 次産業革命推進に際しての戦略分野第 8 回資料 2: 日本の 人材力 の抜

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デジタル時代の新たな IT 政策の方向性について ~ デジタル時代に対応した 新たな社会システム への移行に向けて ~ 平成 30 年 12 月 19 日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 官民データ活用推進戦略会議決定 1. 基本的な考え方 近年 デジタル技術やデジタル技術を活用したサービ

2014 年度事業計画書 2014 年 3 月 25 日 一般社団法人日本テレワーク協会 1

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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ICT 成長戦略 - 基本的視点 - 1 Mission ミッション 世界で最もアクティブな国になる ~ICT による経済成長と国際社会への貢献 ~ Vision ビジョン Ⅰ. 新たな付加価値産業の創出 - G 空間情報やビッグデータ等を活用して 高付加価値の新産業 新サービスを創出し 経済成長エ

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02 IT 導入のメリットと手順 第 1 章で見てきたように IT 技術は進展していますが ノウハウのある人材の不足やコスト負担など IT 導入に向けたハードルは依然として高く IT 導入はなかなか進んでいないようです 2016 年版中小企業白書では IT 投資の効果を分析していますので 第 2 章

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

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長期経営計画 (2016~2025) 2025 年ビジョン 2015 年 04 月 20 日 2016/05/20 改版 1: P.2 数値を 2015 年度実績へ変更 2016 YASKAWA Electric Corporation

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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システムの開発は 国内において 今後の普及拡大を視野に入れた安全性の検証等に係る研究開発が進められている 一方 海外展開については 海外の事業環境等は我が国と異なる場合が多く 相手国のユーザーニーズ 介護 医療事情 法令 規制等に合致したきめ細かい開発や保守 運用までも含めた一体的なサービスの提供が

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平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

第5回 国際的動向を踏まえたオープンサイエンスの推進に関する検討会 資料1-1

資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

知創の杜 2016 vol.10

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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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14 日本 ( 社人研推計 ) 日本 ( 国連推計 ) 韓国中国イタリアドイツ英国フランススウェーデン 米国 図 1. 1 主要国の高齢化率の推移と将来推計 ( 国立社会保障 人口問題研究所 資料による ) 高齢者を支える

5. 政治経済学部 ( 政治行政学科 経済経営学科 ) (1) 学部学科の特色政治経済学部は 政治 経済の各分野を広く俯瞰し 各分野における豊かな専門的知識 理論に裏打ちされた実学的 実践的視点を育成する ことを教育の目標としており 政治 経済の各分野を広く見渡す視点 そして 実践につながる知識理論

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企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

都市サービスの高度化アクションプラン 年には 4000 万人と想定される訪日外国人の方が 入国時から滞在 宿泊 買い物 観光 出国まで ストレスなく快適に過ごすことが可能となる ICT 基盤を整備することが重要 また東京大会以降の日本のレガシーとして実現を目指す 1 枚あれば電車 バス

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「(仮称)姫路市地域IT基本計画」の概要について

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ニュースレター「SEI WORLD」2016年6月号

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

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第 次石巻市地域情報化基本計画 資料 公共施設予約 イベント等申込システムの整備 生涯学習課体育振興課.5 身近な手続きの電子申請化の推進 公共事業や物品調達に係る電子入札の導入 削除 電子入札は 入札執行に伴う各種手続きを電子メールで行うため 入札会場へ出向くことなく社内に居ながら入札への参加が可

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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制度見直しに関する主な方向性については 次の通り考えるものとする 1. ビッグデータ時代におけるパーソナルデータ利活用に向けた見直し 個人情報及びプライバシーの保護に配慮したパーソナルデータの利用 流通を促進するため 個人データを加工して個人が特定される可能性を低減したデータに関し 個人情報及びプラ

平成 29 年 4 月 12 日サイバーセキュリティタスクフォース IoT セキュリティ対策に関する提言 あらゆるものがインターネット等のネットワークに接続される IoT/AI 時代が到来し それらに対するサイバーセキュリティの確保は 安心安全な国民生活や 社会経済活動確保の観点から極めて重要な課題

資料1 第1回会議のポイントについて

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ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

平成 13 年度 決算概要と今後の計画について 平成 14 年 5 月 20 日 東京通信ネットワーク株式会社

第10次3カ年計画および2019年度事業計画

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

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もっと女性が活躍できる建設業 推進パッケージ 建設業における女性活躍は 官民挙げた もっと女性が活躍できる建設業行動計画 ( 昨年 8 月策定 ) を受け 5 年以内に女性倍増 を目指して官民で様々な取組がスタート 昂じている機運を業界全体で持続 浸透させ取組を加速化するためには 地域ぐるみの活動の

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計画の今後の方向性

日立テレコムが米国のケーブルテレビ事業者からGPON システムを受注

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第3回 情報化社会と経済学 その3

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が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

Microsoft Word - M 平成30年度診療報酬改定の基本方針

我が国のサイバーセキュリティ推進体制の更なる機能強化に関する方針 平成 2 8 年 1 月 2 5 日サイバーセキュリティ戦略本部決定 1 更なる機能強化の必要性 我が国のサイバーセキュリティの確保に関しては 平成 27 年 1 月 サイバーセキュリティ基本法 ( 以下 基本法 という ) の全面施

確実に縮小する国内の石油市場 1 我が国の石油製品需要は ピーク時の 1999 年から 3 割減少 2030 年までに更に約 2 割減少する見込み 我が国の石油精製能力と石油製品需要量の推移 我が国の石油製品需要量の見込み 石油精製能力 ( 万 BD)

目次 第 1 部総論 経済成長プランの実行に向けた考え方 1 背景 課題 1 2 本提案の目標 2 3 重点施策の 3 つの方向 2 4 規制 制度改革により施策を加速 6 5 ポテンシャル 6 頁 第 2 部提案プロジェクト一覧 8 第 3 部個別の提案プロジェクト Ⅰ 健康 未病産業の創出 1

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【事例】平成○年度○○カテゴリーに係る全体方針の策定

Taro-全員協議会【高エネ研南】

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

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Rodrigo Domingues UNDP Borja Santos Porras/UNDP Ecuador UNDP Kazakhstan 2

平成 27 年度 ICT とくしま創造戦略 重点戦略の推進に向けた調査 研究事業 アクティブラーニングを支援する ユーザインターフェースシステムの開発 ( 報告書 ) 平成 28 年 1 月 国立高等専門学校機構阿南工業高等専門学校

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

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Transcription:

ICT ビジョン懇談会報告書 - スマート ユビキタスネット社会実現戦略 - ( 概要 ) 2009 年 6 月 ICT ビジョン懇談会

スマート ユビキタスネット社会実現戦略 の基本理念 1 我が国が直面する課題 人口減少と少子高齢化の急速な進展に伴う社会の活力の減退 所得水準低下 医療 年金等の社会保障に係る負担の増加 経済活動のグローバル化 国際競争に伴う国際競争力低下 製造業等の空洞化 地域間格差の増大 失われる地方の活力 求められる対応の方向性 高齢者 女性等の社会参画促進 各分野の生産性 効率性向上 国 地方の行政の徹底的な効率化 付加価値の高い新産業の育成 地域コミュニティの再生に向けた取組強化 2015 年頃を念頭に置いたビジョン ICT は 社会 経済活動において生産性 効率性の飛躍的な向上をもたらす 環境負荷 低減 効率化 ICT ICT は 人やモノの移動を代替 ICT により 交通 電力 物流等の社会インフラの効率的な運用が可能に ICT は CO 2 の削減など環境負荷の軽減にも寄与 ICT は 距離や時間を超えて 人 モノ カネ 知識 情報を結びつける ICT は 新たなサービスや利便性といった価値や文化を生む 触媒 付加価値 の創出 ICT の社会インフラとしての重要性が増す反面 影 の側面も深刻度を深めている 全ての国民が ICT を安心して利用でき その恩恵を享受することができるよう 遍在する (ubiquitous)ict が普遍的 (universal) に利用者に受け入れられる より進化したユビキタスネット社会 直観的かつ操作性の優れたインターフェースで ICT が利活用できる利用者本位 (user centric) の環境 大量の情報が溢れている中にあって 一人ひとりに対して 適切な情報が 適切なタイミングで自動的に配信される環境 様々な機器の操作や移動等に関して適切な助けが受けられ 高齢になったり 身体等に障害があっても 誰もが安心して充実した生活を送ることができる環境 全国どこにいても セキュリティやプライバシー等に関する不安を感じることなく ネットワークを通じた社会参画ができ 新たなコミュニティや付加価値を創造で きる環境 ICT のハードウェアやソフトウェアを自ら所有するのではなく ネットワークを介して 必要な時に必要な分 だけ 適切なコストで利用できる環境

ビジョン来じ 国民がICTによる便益を享受将ビジョンビジョンビジョン将来 スマート ユビキタスネット社会実現戦略 の重点戦略 1 2 将来将来 ワンストップサービス の提供の推進 行政サービスについての国民の利便性向上 行政の透明性と国民の安心感の向上 行政の効率化 医療の質と安全性の向上 地域医療の再生 医療費の適正化 介護に関する負担軽減 児童 生徒の学習意欲を引き出すことによる学力向上 校務効率化による教員の事務負担減 農林水産業の生産現場における生産性向上 食品の販路拡大と流通合理化 食に関する信頼 確保と食品ブランド化 画一的ではなく 地域の特性が活かされた特色ある地域コミュニティの再生 日常生活におけるICT 利活用の推進による住民の利便性 安心感の享受 ICT の利活用を想定していない制度の見直しを通 1. 国民が真価を実感できる ICT 利活用の促進 - 利用者の視点に立った ICT の利活用の推進 - 利用者本位の電子政府の実現 取組方針医療 教育 農林水産業部門等の情報化 取組方針取組方針地域コミュニティの再生 ICT の利活用を促進するための制度見直し 取組方針 インターネット経由でワンストップの行政サービスを受けることができ 年金記録等の情報を入手 管理できる 国民電子私書箱 ( 仮称 ) の実現 2015 年まで 各行政機関の情報システム間連携や機器の統合化 集約化を図る 霞が関クラウド 自治体クラウド 及び 共通企業コード の構築 内閣官房に関係府省からなる連絡会議の設置 国民電子私書箱の実現に向けた基本構想の取りまとめ 09 年度末目途 IT 戦略本部を中心とした関係府省の連携による医療 教育分野におけるICT 利活用の推進 農林水産業のICT 利活用促進のための関係府省連携による 農林水産業 ICT 利活用プラン ( 仮称 ) の策定 地方局の連携 ICT 利活用プロジェクト ( 全国 100か所程度 ) の組成 ICT 産業と異業種 ( 製造業 運輸 流通業 サービス業等 ) との連携による新しい事業 サービスの創出や全国 海外への事業展開促進 在宅就労人口の大幅な増加を目指したテレワークの普及促進 定住自立圏構想と連携して安心 安全な街づくりを目指す ユビキタスタウン構想 の優良事例や課題の共有化を図るため 地域情報化アドバイザーと連携した ユビキタスタウン構想推進会議 ( 仮称 ) を設置 09 年度中 IT 戦略本部における ICT 利活用を阻む制度 慣行 規制等の重点点検 09 年中

ビジョン来 通信 放送を含む情報通信市場全体の競争ルールの不断の見直し将ビジョンビジョン スマート ユビキタスネット社会実現戦略 の重点戦略 2 3 将来将来2.ICT 産業の成長促進 -ICT 分野への戦略的投資による持続的経済成長の実現 - デジタル新産業の創出に向けた研究開発等の加速化 グローバル市場を視野に入れ 国としての強みを持つ研究開発の加速化 実用化の前倒し ICTの真価を実感できる環境を生み出すデジタル新産業の創出 新技術 サービスの創出を担うベンチャーの育成の推進 新たな電波産業創出に向けた周波数配分 研究開発の戦略的な推進 ぶつからない車 を実現する次世代 ITS 2012 年頃目途 超高速移動通信システムや コードの要らない快適生活環境 を実現する家庭内ワイヤレス スーパーブロードバンド 2015 年頃目途 の実現 我が国の尖った技術の早期実用化と国際展開のための取組強化 研究開発段階から国際展開を意識した研究開発と標準化 知財戦略を総合的に展開する オープンイノベーション の促進 ICT 関連ファンドの創出 ICT 関連ベンチャーに対する助成の拡充等 コンテンツ産業の拡大 従来型のコンテンツ産業 ( 娯楽系 ) の市場規模 ( 現在約 11.4 兆円 ) を2015 年までに5 兆円程度拡大 通信 放送の融合 連携など配信経路の多様化等を通じたコンテンツのマルチユース市場の拡大 産業 教育 行政等の活動で生み出される知識 情報 ( 新たなコンテンツ ) の流通加速化による新事業創出の促進 新たなコンテンツ等を活用した 新たなビジネスモデル構築のための場を提供する コンテンツプラットフォーム特区 ( 仮称 ) の構築 地域情報の製作 発信力等の維持 発展 コンテンツ製作力の強化 海外展開の加速化 新たなプラットフォームの普及 展開の進め方等に関する総合的な戦略の検討を行う コンテンツ産業将来像検討会議 ( 仮称 ) の設置 放送コンテンツの著作権者等に関する情報を一元的に管理する運用組織の構築支援 ネット上のコンテンツの不正流通を監視 警告する体制整備の支援 ICT 産業のさらなる成長に向けた制度の整備 ネットワークの違いを意識することのないコンテンツの配信経路の多様化 情報通信市場の構造変化の加速化 取組方針 通信 放送の総合的な法体系の構築 2010 年通常国会法案提出 針デジタル新産業の創出に向けた重点的な研究開発等の加速化 コンテンツ市場の拡大等を図ることにより 2015~20 年時点で現在約 100 兆円 取組方針取組方規模の ICT 産業の市場規模の倍増を目指す

ビジョン来 産学官連携による海外との共同研究プロジェクト等の推進将ビジョンビジョン将来将来 スマート ユビキタスネット社会実現戦略 の重点戦略 3 M2M(machine to machine) 通信の普及や動画コンテンツの流通の加速化など デジタルネットワーク上を流れる情報量の爆発的増加への対応 世界の企業に伍して新しい事業 サービスを生み出すための最先端ネットワーク環境の確立 世界を常に一歩リードする 世界最先端のデジタルネットワークの実現 ICTの 影 の部分に関し 国民利用者が安心してICTを利用できる環境の整備 違法 有害情報への対応 プライバシーの保護 セキュリティ対策の強化への取組 新技術の普及やICTの利活用が阻害されることのない安心 安全なICT 環境の実現 2015 年時点で年間 1500 人程度の融合型高度 IC T 人材育成が可能な環境を実現 海外の高度 ICT 人材を積極的に受け入れるための環境の整備 3.ICT 基盤の整備 -ICT 基盤の強化による国全体の発展力の強化 - 世界最先端のデジタルネットワークの構築 4 ブロードバンド ゼロ地域の解消 携帯電話の不感地帯の解消 地デジ完全移行に必要な取組を推進し ネットワークの完全デジタル化を確実に実現 2011 年 光ファイバ並の速度のワイヤレスブロードバンド (3.9 世代携帯電話等 ) の導入 普及推進 有線系のブロードバンドの高度化推進 インターネットのIPv6 対応の推進 IP 網のオープン性 ( 相互接続 運用性 ) を確保するための技術政策 競争政策の推進 高速性 高品質 高信頼性や省電力性を有する最先端ネットワークの構築に向けた研究開発の推進 新世代ネットワークの実現 2010 年代後半 安心 安全基盤の整備 違法 有害情報に対応するための 安心ネットづくり に向けた フィルタリングサービスの普及 改善 違法 有害情報の検出に関する技術開発の推進 インターネットコンテンツのレイティングの推進 青少年のリテラシー向上への支援等の取組 ライフログサービス等における個人情報の取扱いに関する基本的ルールの整備に向けた検討 09 年度中に一定の結論 新たなセキュリティポリシーの策定 実証環境の整備 情報セキュリティ人材の育成 情報セキュリティに関する知識の普及 情報共有体制の強化 国際連携など 情報セキュリティに関する包括的な行動計画の策定 09 年度中 高度 ICT 人材基盤の整備 融合型高度 ICT 人材の育成拠点の形成 クラウドコンピューティングを用いた実践的な遠隔教育システムの整備への支援 09 年度中 針取組方針取組方針取組方

ビジョン来水資源問題 宇宙 海洋開発などに活かすことを目的とした産学官連携の推進将ビジョン将来 スマート ユビキタスネット社会実現戦略 の重点戦略 4 4. グローバル戦略の強化 - グローバル市場における 競争力 と 共生力 を兼ね備えた国家への転換 - 人口減少に伴い縮小する内需を外需で補うため ICT 産業のグローバル展開を推進 日本企業が厳しい競争環境に対応するため グローバル市場を視野に入れた経営戦略を確立した上で 事業領域の 選択と集中 や国内外の企業との提携等を進め 欧米や新興工業国の有力企業に対抗できる体制を整備 民間企業による円滑な国際展開の基盤をなす国と国との協力関係の構築 主役である民間企業の取組を支援する国際競争力強化に向けた環境整備 我が国のICT 産業の高い技術力を活かし 環境 食糧 水資源問題 宇宙 海洋開発等の地球的規模の課題に貢献 開発途上国の社会システムのイノベーションを通じた豊かな生活の実現に寄与 ICTを最大限活用した 課題挑戦先進国 としての地歩を固める ICT 産業のグローバル化の推進 5 国際展開の対象となり得る国との間でのICT 分野全般の協力関係を構築するための政府間対話の促進 ICT 産業の国際競争力強化で重点を置く領域についてグローバル展開を図る ユビキタス アライアンス プロジェクト の積極的推進 アジアにおけるブロードバンド基盤整備 ICT 利活用促進 コンテンツ流通加速化を推進するための基本構想 アジア知識 情報経済構想 ( 仮称 ) の策定 展開 我が国の先進的なICTの理解者を増やすための人材交流の加速に向けた工程表 ICT 人材交流加速化プログラム ( 仮称 ) の策定 アジア 中東 アフリカ等の国々との共同国際研究や共同人材研修を高速通信網を介して行う デジタルネットシルクロード構想 ( 仮称 ) 推進に向けた検討加速化 クラウドコンピューティングサービスの相互運用性等について関係者間で議論を行う場の設定 ( 国際的な議論を先導 ) ICT 利活用を積極的に推進し エネルギー利用効率の改善 人 モノの移動の削減 生産 消費の効率化 環境計測 環境予測技術の向上 CO 2 排出量の可視化等を通じたCO 2 削減 ICTが気候変動を抑制する効果を客観的に評価する手法等について国際的なコンセンサ取組スを得るため ITU 等で取り組んでいる国際標準化活動へ積極的に貢献方 環境対策としてのグリーンクラウドデータセンタの構築支援 インターネットの省電力制御針等の開発を ICTグリーンプロジェクト としてパッケージ化 取組方針 課題挑戦先進国 への転換 ITS スマートグリッド等 ICTを活用した環境にやさしい社会インフラ高度化の実現 2010 年代半ば 開発途上国における社会的課題への対応に我が国の技術 経験を活かして積極的に貢献 オープンセンサーネット技術 ネットワークロボット技術等 日本の優れた技術を食糧問題

スマート ユビキタスネット社会実現戦略 実現に向けた取組方針 6 IT 戦略本部などの機能の抜本的強化 3 か年行動計画 スマート ユビキタスネット社会実現プログラム ( 仮称 ) の策定 総務大臣を本部長とし 有識者などで構成する推進会議の開催 ( 定期的なプログラムの進捗管理 )