租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

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平成20年度税制改正(地方税)要望事項

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自動車の車体課税の見直しについて 平成 23 年 11 月 15 日 国土交通副大臣松原仁 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

(*2) ハイブリッド自動車 ハイブリッドバス トラック ハイブリッド乗用車等車両総重量 3.5t 以下は 車 (*4) かつ燃費基準 +25% 達成車 (*5) 車両総重量 3.5t 超は重量車 車 (*9) かつ重量車燃費基準達成車 (*7) (*3) クリーンディーゼル乗用車平成 21 年排出

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

平成 29 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 29 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 29 年 4 月岐阜県 エコカー減税 及び 中古車の取得に係る課税標準の特例措置 の対象範囲を平成 32 年度燃費基準の下で見直し 政策インセンティブ機能を強化した上で

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

平成 31 年度自動車取得税の軽減措置について 平成 31 年度の自動車取得税の軽減措置について 次のとおり変更がありました 平成 31 年 4 月岐阜県 エコカー減税 について 環境インセンティブ機能を強化する観点から 軽減割合等の見直しを行いました なお 平成 31 年 4 月 1 日から平成

エコカー減税グリーン化特例(自動車税 軽自動車税)(自動車税 軽自動車税)環境性能割車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) トラック バス タクシーについては 営自格差 を堅持するとともに 一部見直しを行った上で エコカー減税 グリーン化特例を 2 年間延長 また

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自動車取得税の 税率の特例 ( 法附則第 12 条の 2 の 2 第 12 条の 2 の 3 第 12 条の 2 の 5) 電気自動車 ( 燃料電池自動車を含む ) 天然ガス自動車 対象車両新車中古車 平成 30 年排出ガス規制適合又は平成 21 年排出ガス規制 NOx10% 以上低減 プラグインハ

平成 30 年 1 月現在禁無断転載 複製 7 平成 29 年度の税制改正の概要について エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 適用期間 自動車取得税( 取得税 ): 平成 29 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 自動車重量税( 重量税 ): 平成 29

< 軽量車 ( 車両総重量.5t 以下のバス トラック )> 天然ガス自動車 30 規制適合又はポスト新長期規制からOx0% 低減 ガガソソリリンンハ自イ動ブ車リッド自動車 平成 30 年排出ガス基準 50% 低減達成車又は平成 7 年排出ガス基準 75% 低減達成車 ( ) かつ 平成 7 年度燃

確定版 平成 31 年度 エコカー減税等概要 平成 31 年 3 月 28 日

( 参考 ) エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 26 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) 燃費性能 (

新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

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( 参考 ) 新エコカー減税 ( 自動車重量税 自動車取得税 ) の概要 ( 平成 24 年度改正 ) 乗用車等 ( 乗用車 車両総重量 2.5t 以下のバス トラック ) 対象 要件等 プラグインハイブリッド自動車クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排ガス規制適合の乗用車 ) ガソリン自動

平成 31 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名車体課税の抜本的見直し 税 目 ( 経済産業省製造産業局自動車課 ) 自動車重量税 ( 自動車重量税法全文 自動車重量税法施行令全文 自動車重量税法施行規則全文 租税特別措置法第 90 条の 12 自動車重量譲

自動車税 納税義務者 ( 法 123) 1 自動車の所有者に課税します ( 所有者課税 ) なお 割賦販売などで売主が自動車の所有権を留保している場合は 買主を自動車の所有者とみなして課税します 2 国または地方公共団体等が所有する自動車の貸与を受けてその自動車を使用する場合は その使用者が納税義務

新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

資料 1 平成 27 年度税制改正の大綱 ( 抜粋 ) 平成 27 年 1 月 14 日閣議決定 四消費課税 5 車体課税の見直し ( 国税 ) (1) 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい自動車に係る自動車重量税の等の特例措置 ( いわゆる 自動車重量税のエコカー減税 ) について 次

平成18年度地方税制改正(案)について

平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

平成 30 年度与党税制改正大綱の概要 基本的考え方 我が国経済の成長軌道を確かなものとするため 生産性革命 と 人づくり革命 を断行するとともに 人生 100 年時代を見据え 誰もが生きがいを感じられる 一億総活躍社会 を作り上げる必要がある このため 税制面においては 働き方の多様化を踏まえ 様

自動車税 平成 31 年 10 月の消費税率 10% への引上げ時に 自動車取得税が廃止となり 自動車取得時に新たに自動車税環境性能割が課税されます また 現行の自動車税は 自動車税種別割に名称変更されます 1 自動車税 ( 平成 31 年 10 月 1 日以降は 自動車税種別割 ) この税金は 自

平成 29 年度自動車局税制改正要望事項 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等及び 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 に沿って 以下の方向で所要の見直しを行う 1 自動車取得税については 消費税率 10% への

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0表紙

1. この税額表は 4 月 1 日から翌年 2 月末日までの間に新規登録 ( 中古新規含む ) をする自動の自動税の税額を 自家用 営業用別 登録の月別にまとめたものです 新規登録 ( 中古新規含む ) の際は 登録手続きと同時に証紙代金収納計器 ( 自動会議所に備え付けてあります ) により自動税

②平成29年度環境省関係税制改正について

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 1 平成 26 年度与党税制改正大綱を踏まえ 以下の見直しを行う 自動車取得税のエコカー減税について対象車の基準を 2020 年度燃費基準へ切替え 自動車取得税について消費税率 10% への引上げ時点 ( 平成 27 年 10 月予定 ) で廃止

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 平成 30 年 5 月 1 日以降に新車新規登録をする乗用車 ( 軽自動車及びハイブリッド自動車を除く ) については 排ガス規制要件を満たし かつ平成 27 年度燃費基準 +10% を達成している車両については 納付すべき税額がとなります 1.

車体課税の見直しの考え方 ( 地方税 ) < 当面の対応 > 環境への配慮 我が国自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点から 一律の負担軽減ではなく 環境性能等に優れた戦略的商品の普及を重点的に促進していくという視点が重要 自動車取得税 一律の負担軽減は 環境性能が劣る自動車が相対的に有利とな

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て具体的な結論を得る その際 累次の与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担としての性格等を踏まえる なお 消費税率 10% への引上げの前後における駆け込み需要及び反動減の動向 自動車をめぐるグローバルな環境 登録車と軽自動車との課税のバランス 自動車に係る行政サービス等を踏まえ 簡素化 自

PowerPoint プレゼンテーション

エコカー減税の対象範囲を 平成 32 年度燃費基準の下で 政策インセンティブ機能を回復する観点から見直すとともに 基本構造を恒久化する また 平成 25 年度及び平成 26 年度与党税制改正大綱に則り 原因者負担 受益者負担の性格等を踏まえる 軽自動車税については 一定の環境性能を有する四輪車等につ

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【ホンダ】◎エコカー減税(様式1改)7月掲載 .xlsx

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- 1 - 国土交通省告示第三百十九号高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律(平成三十年法律第三十二号)の一部の施行に伴い 移動等円滑化の促進に関する基本方針において移動等円滑化の目標が定められているノンステップバスの基準等を定める告示の一部を改正する告示を次のように

配慮事項 1 鉛の使用量 ( バッテリーに使用されているものを除く ) が可能な限り削減されていること 2 資源有効利用促進法の判断の基準を踏まえ 製品の長寿命化及び省資源化又は部品の再使用若しくは材料の再生利用のための設計上の工夫がなされていること 特に 希少金属類の減量化や再生利用のための設計上

自動車重量税の廃車還付制度について 自動車重量税の廃車還付制度の創設使用済自動車の不法投棄の防止及びリサイクル促進という観点から 自動車検査証の有効期限内に使用済みとなり 使用済自動車の再資源化等に関する法律 ( 自動車リサイクル法 ) に基づいて適正に解体された自動車について還付措置が設けられまし

平成 27 年度税制改正 ( 消費税率 10% への引上げ時 ) における 車体課税に関する残された課題 平成 26 年度与党税制改正大綱 自動車取得税は 消費税率 10% への引上げ時に廃止 ~ 平成 26.3 平成 26.4~ 消費税率 10% 引上げ時 1 自動車取得税の廃止等及び自動車税にお

7 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置 ここに掲載の情報は 平成 22 年度税制改正における自動車重量税 自動車取得税の特例措置の対象となる自動車の一覧をまとめたものです 特例措置の内容は下記のとおりです 記 自動車重量税及び自動車取得税の特例措置の内容 対象 :1 電気自動車 ( 燃料電池自動

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

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車種 : 普通 / 小型乗用車 * : 平成 27 年 5 月以降の新車新規登録分から適用 : 平成 27 年 4 月以降の新車新規登録分から適用 の特例措置の区分 : エコカー減税対象です 新車新規登録等時及び時のは免除となります 2 回目の継続検査等時のは本則税率による税額となります : エコカ

< 新車新規登録等時における自動車重量税の税額 > 乗用車については 平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 17 年排ガス規制 75% 低減又は平成 27 年度燃費基準 +5% 達成かつ平成 30 年排ガス規制 50% 低減のものは 平成 29 年 5 月 1 日から平成 30 年 4 月

平成 22 年度税制改正大綱 ( 抄 ) 第 3 章 各主要課題の改革の方向性 7. 個別間接税 (3) 暫定税率 地球温暖化対策のための税等 4 地方環境税の検討 喫緊の課題である地球温暖化対策を推進するためには 地域において主体的な取組を進め 地球環境に貢献することが求められています CO2の排

平成 31 年度の軽自動車税の税率について 平成 31 年度の軽自動車税は下記のとおりとなりますのでご確認ください 原動機付自転車 小型特殊自動車 二輪の小型自動車 軽二輪 区分 税率 原動機付自転車 小型特殊自動車 50cc 以下 90cc 以下 125cc 以下三輪以上のもの ( ミニカー )

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

p33-36 (自動車税)

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

平成21年度 環境省重点施策

平成 29 年度自動車局税制改正要望結果 1. 車体課税の見直し ( 自動車重量税 自動車取得税 自動車税 軽自動車税 ) 平成 28 年度与党税制改正大綱等に沿って 以下のとおり見直しを行う 1 自動車重量税のエコカー減税 自動車取得税のエコカー減税及び各種特例措置並びに自動車税及び軽自動車税のグ

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資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

車種等 燃費基準 排出ガス基準 石油ガス自動車 平成 30 年 4 月 30 日までの間 クリーンディーゼル乗用車 車両総重量 2.5t 超 3.5 t 以下の乗合自動車 貨物自動車 平成 30 年排出ガス規制適合平成 21 年排出ガス規制適合平成 30 年排出ガス規制適合 ディーゼル車 車両総重量

資料1 自動車WG中長期ロードマップ中間報告

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平成26年 自動車関係税制のあり方に関する検討会

平成21年度税制改正について

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揮発油税等の当分の間税率とその環境効果 揮発油税の概要 揮発油税及び地方揮発油税の税率は 昭和 49 年度税制改正において税率引上げが行われた際に 暫定的な措置として 租税特別措置法により税率の特例措置が講じられて以来 平成 20 年度改正において平成 30 年 3 月末までの 10 年間の措置とし

車種等 燃費基準 排出ガス基準 石油ガス自動車 平成 30 年 4 月 30 日までの間 クリーンディーゼル乗用車 超 3.5 t 以下の乗合自動車 貨物自動車 平成 30 年排出ガス規制適合平成 21 年排出ガス規制適合平成 30 年排出ガス規制適合 ディーゼル車 車両総重量 3.5t 超の乗合自



Microsoft Word 平成28年度税制要望修正版.doc

自動車登録番号車台番号軽自動車動車被災自動車等の買換えに係る自動車重量税免税届出書 ( 東日本大震災用 ) 次葉 1 使用していた被災自動車等の情報 使用者の氏名又は名称 被災自動車等の台数 (1) ( 登録自動車欄及び軽自動車欄の合計台数 ) 台 被災自動車等に係る自動車登録番号又は車両番号及び車

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自動車税税額表 ( 証紙徴収分 ) - 平成 31 年 4 月 - 秋田県税務課

H28秋_24地方税財源

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

お知らせ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

分析手法の選択 燃費や車体重量 排気量に応じて減税措置が異なるエコカー減税 グリーン化特例の分析には 車種別データ等を扱うことができる非集計モデルが適切である 分析手法の分類 車体課税における税制グリーン化の分析に係る先行研究の多くは 部分均衡分析の手法が使われている 本分析手法のロジットモデルは

特別シンポジウム

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

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中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

スライド 1

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

2 一般会計予算案の構成の概要 ⑴ 一般会計予算案のうち主な歳入の説明 Ⅰ 県 区 税 分 平成 31 年度予算案 平成 30 年度予算額 比 ( 単位百万円 ) 較 増減額増減率 % 県 民 税 57,320 59,877 2, 法人県民税 3,670 3, 個人

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令に規定する国土交通大臣が告示で定める方法 ( 平成十八年三月十七日国土交通省告示第三百五十号 ) (10 15モード燃費値及びJC08モード燃費値の算定方法) 第一条自動車のエネルギー消費効率の算定等に関する省令 ( 昭和 54 年通商産業省 運輸省令第

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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Transcription:

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 目一自動車重量税の税率の特例 700 二自動車重量税の免税等の特例 ( エコカー減税 ) の延長等 704 三乗合自動車等に係る自動車重量税率の特例の創設 709 次四貨物自動車に係る自動車重量税率の特例の創設 709 五自動車重量税印紙の交換制度の創設 710 一 自動車重量税の税率の特例 1 改正前の制度の概要等自動車重量税は 自動車の走行が 道路混雑 交通安全 道路事故等に関連して多くの社会的費用をもたらしていることや社会資本の充実の要請が強いことを考慮して 広く自動車の使用者に負担を求めるために創設されたものであり 自動車が車検を受け又は届出を行うことによって走行可能になるという法的地位あるいは利益を受けることに着目して課税される一種の権利創設税です その税率については 自家用の自動車に係るものは昭和 49 年度から 営業用の自動車に係るものは昭和 51 年度から 租税特別措置法に規定する特例税率が適用されており 平成 20 年度税制改正において平成 30 年 4 月末までの10 年間の措置として延長されるまで 累次その適用期限が延長されてきました ( 旧措法 90の11) また その税収については 創設時から 国分の税収の約 8 割を道路の整備に充ててきましたが 残りの約 2 割を道路整備以外の一般財源に充ててきていたほか 平成 14 年度以降 道路整備費以外への使途拡大を進めてきていましたが 平成 21 年度予算において 道路特定財源制度は廃止することとされました そして 平成 22 年度税制改正においては 車体 の環境負荷に応じた複数税率を設定することにより 温室効果ガスの排出削減を促すこととされ 次世代自動車 ( 電気自動車 一定のハイブリッド自動車等 ) について 自動車重量税法で定める本則税率を適用することとされ 自動車重量税の税率の特例の対象外とされました また 温室効果ガスの削減効果を発揮する観点から 負担軽減を図る自動車について 優先順位を付けることが必要であり すべての車両の種類 ( 自家用車 トラック バス等 ) について 平均使用年数 ( 約 18 年 ) を超えるところまでを税負担の軽減対象とし 新車新規登録から18 年を経過した環境負荷の大きい自動車については 平成 22 年度税制改正前の税率水準を維持することとされました ( 旧措法 90の11 90の11の 2 ) ( 参考 ) 改正の経緯等車体課税については 平成 22 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時 ( 自動車重量税については平成 24 年 4 月末 自動車取得税については平成 24 年 3 月末 ) までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況も踏まえつつ 当分の間として適用されている税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減 700

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 701

平成 24 年 3 月改正 等を行う方向で抜本的な見直しを検討することとされていました 平成 24 年度税制改正においては 経済産業省 国土交通省及び環境省から税制改正要望が提出され 政府税制調査会において議論が行われるとともに 民主党税制調査会においては 平成 23 年 11 月に 平成 24 年度税制改正における重点要望等について が取りまとめられ 政府税制調査会に報告されました こうした議論を踏まえ 政府税制調査会において更に議論され 平成 24 年度税制改正大綱 ( 平成 23 年 12 月 10 日閣議決定 ) では 自動車産業を巡る状況 地球温暖化対策や国及び地方の財政状況などを踏まえて 簡素化 グリーン化 負担の軽減等の観点から 見直しを検討した結果 1 自動車重量税の当分の間税率の見直し 2エコカー減税の拡充 延長等を行うこととされました また 同大綱の検討事項として 自動車取得税及び自動車重量税については 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制のあり方の見直しを行い 安定的な財源を確保した上で 地方財政にも配慮しつつ 簡素化 負担の軽減 グリーン化の観点から 見直しを行います とされました 2 改正の内容自動車重量税の税率については 車検証の交付等の時点で燃費等の環境性能に関する一定の基準を満たしている自動車には 本則税率を適用するとともに それ以外の自動車に適用される 当分の間税率 について 13 年超の自動車を除き 引き下げを行うこととされました これは 自動車重量税の当分の間税率の見直しに当たっては 地球温暖化対策の観点も踏まえ 環境負荷に応じた税率水準を定めることで 税負担の軽減を図りつつ CO 2などの温室効果ガスの排出削減を促すこ ととしたためです また 国と地方の厳しい財政事情を踏まえると 負担軽減を図る自動車については 優先順位を付けることが必要であり 今回の見直しにおいては 環境性能に優れた自動車に対して負担軽減を図ることとしたためです その中で 自動車税における経年車重課のあり方も参考にしつつ 燃費等の環境性能に関する一定の基準を満たしていない自動車であって 13 年超の自動車については 現行の税率水準を維持することとされました ( 措法 90の11 90の11の 2 90の11 の3) 車検証の交付等の時点で燃費等の環境性能に関する一定の基準を満たしており 本則税率が適用されることとなる自動車は 以下のとおりです イ電気自動車ロ天然ガス自動車のうち 平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物の排出量が少ないものハプラグインハイブリッド自動車ニイからハまでに掲げる検査自動車以外の検査自動車で次に掲げるもの 乗用車 ( 乗車定員 10 人以下の乗用自動車をいいます 以下同じです ) 及び車両総重量が2.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( ガソリン自動車に限ります ) 車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制 ( ディーゼル自動車にあっては平成 21 年排出ガス規制 ) に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上 ( ディーゼル自動車にあっては平成 21 年排出ガス基準値より10 % 以上 ) 窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの 車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバ 702

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 ス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合する自動車 ( ガソリン自動車にあっては平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車 ) のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの 車両総重量が3.5tを超えるディーゼル自動車のバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの 車両総重量が3.5tを超えるディーゼル自動車のバス トラックで平成 21 年排出ガ ス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの クリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排出ガス規制に適合したディーゼル自動車であって乗用車に限ります ) 上記イ~ニ以外の自動車に適用される当分の間税率は 次表のとおりです ( 措法 90の111 90の 11の 2 1 90の11の 3 1) 3 適用関係自動車重量税の税率の特例についての改正は 平成 24 年 5 月 1 日以後に自動車検査証の交付等を受ける自動車について適用されます ( 改正法附則 1 一 ) ( 注 1 ) 車検証の交付等の時点において燃費等の環境性能に関する一定の基準 ( 現時点では平成 27 年度燃費基準等 : 自動車の燃費基準等の切り替えに応じ変更 ) を満たしている自動車については 本則税率が適用されます ( 注 2 ) 13 年超の自動車については 平成 24 年度税制改正前の税率に同じです ( 注 3 ) 18 年超の自動車については 平成 22 年度税制改正前の税率に同じです 703

平成 24 年 3 月改正 二自動車重量税の免税等の特例 ( エコカー減税 ) の延長等 1 改正前の制度の概要平成 20 年当時 厳しい我が国経済情勢の下で 自動車の販売台数が減少し 裾野の広い関連産業に影響を及ぼすことが懸念されたことから 自動車の買換 購入需要を促進し 自動車市場の後退に歯止めをかけるとともに あわせて今後我が国が目指すべき低炭素社会の実現につながる措置を講ずる観点から 自動車重量税について 平成 21 年度税制改正において 環境性能に優れた自動車 に係る負担を時限的に免除 軽減する措置 ( 以下 エコカー減税 といいます ) が創設されました 具体的には 一定の環境性能を有する自動車につき平成 21 年 4 月 1 日から平成 24 年 4 月 30 日までの間に最初に受ける車検の際に納付すべき自動車重量税について イ電気自動車や一定の要件を満たした天然ガス自動車 ハイブリッド自動車等の 次世代自動車 については免税とし ロその他一定の排ガス性能 燃費性能を備え 704

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 た低公害 低燃費車については その性能に応じて75% 又は50% 軽減することとされていました また 平成 22 年度税制改正において エコカー減税の対象に 新たに 車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラック等 ( ディーゼル ガソリン自動車 ) を追加することとされました ( 旧措法 90の12) 2 改正の内容エコカー減税については 地球温暖化対策の推進 自動車産業の技術的優位性の確保 向上等の観点を踏まえ 燃費基準等の切り替えを行うとともに 特に環境性能に優れた自動車に対する軽減措置を拡充した上で 平成 27 年 4 月まで 3 年延長することとされました ( 措法 90の12) ⑴ 排出ガス性能及び燃費性能の優れた環境負荷の小さい検査自動車のうち 平成 24 年 5 月 1 日から平成 27 年 4 月 30 日までの間に新車に係る新規検査を受けるものについて その納付すべき自動車重量税を免税 75% 軽減又は50% 軽減することとされました 電気自動車 天然ガス自動車 プラグインハイブリッド自動車及びクリーンディーゼル乗用車については 現時点で通常のガソリン自動車に比べ著しく環境負荷が低く 通常のガソリン自動車と同じ燃費基準で評価することはできないことなどを踏まえて 燃費基準を設けず 免税とすることとされました また エコカー減税の導入以降 自動車メーカーの技術開発が加速され 最近では 従来のガソリン車でもハイブリッド自動車の燃費性能に匹敵するものが登場していることから 環境性能に優れた自動車の普及を促進するとともに 新たな技術革新を促すためには 様々な技術を等しく取り扱い 自動車メーカーの開発自由度を高める必要があります 今後有望な新興市場国において需要が見込まれるのは従来のガソリン車であることから こうした市場における我が国自動車メーカーの国際競争力を強化するた めには エンジン技術や車体軽量化など 従来のガソリン車と次世代車との共通基盤技術を磨き上げることが必要となります そのため 従来のガソリン車であっても 従来のハイブリッド自動車などの次世代自動車と同様に 燃費性能及び排ガス性能が特に優れたものについては 免税とすることとされました 改正後のエコカー減税において免税 75% 軽減又は50% 軽減となる対象車は 以下のとおりです 1 免税対象車イ電気自動車 ( 措法 90の121 一 ) ロ天然ガス自動車のうち 平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より 10% 以上窒素酸化物の排出量が少ないもの ( 措法 90の121 二 措規 40の 2 1~3) ハプラグインハイブリッド自動車 ( 措法 90 の121 三 措規 40の 2 45) ニガソリン自動車のうち以下のもの ( 措法 90の121 四 ) イ乗用車及び車両総重量が2.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より20% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の121 四イ 措規 40の 2 6~8) ロ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の121 四ロ 措規 40の 2 9) ホディーゼル自動車のうち以下のもの ( 措法 90の121 五 ) イクリーンディーゼル乗用車 ( 平成 21 年排出ガス規制に適合した乗用車に限ります )( 措法 90の121 五イ 措規 40の 2 10) ロ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 21 年排出ガス規制 705

平成 24 年 3 月改正 に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の121 五ロ 措規 40の 2 11) ハ車両総重量が3.5tを超えるバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の12 1 五ハ 措規 40の 2 1213) 2 75% 軽減対象車イガソリン自動車のうち以下のもの ( 措法 90の122 一 ) イ乗用車及び車両総重量が2.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の122 一イ 措規 40の 2 14) ロ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の122 一ロ 措規 40の 2 15) ハ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の122 一ハ 措規 40の 2 16) ロディーゼル自動車のうち以下のもの ( 措法 90の122 二 ) イ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 21 年排出ガス規制 に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の122 二イ 措規 40の 2 17) ロ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の122 二ロ 措規 40の 2 18) ハ車両総重量が3.5tを超えるバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の12 2 二ハ 措規 40の 2 19) ニ車両総重量が3.5tを超えるバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より10% 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の122 二ニ 措規 40の 2 20) 3 50% 軽減対象車イガソリン自動車のうち以下のもの ( 措法 90の123 一 ) イ乗用車及び車両総重量が2.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( 措法 90の123 一イ 措規 40の 2 21 ) ロ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より75% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( 措法 90の123 一ロ 措規 40の 2 22 ) ハ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下の 706

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 バス トラックで平成 17 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 17 年排出ガス基準値より50% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の123 一ハ 措規 40の 2 23 ) ロディーゼル自動車のうち以下のもの ( 措法 90の123 二 ) イ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( 措法 90の123 二イ 措規 40の 2 24 ) ロ車両総重量が2.5tを超え3.5t 以下のバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の123 二ロ 措規 40の 2 25 ) ハ車両総重量が3.5tを超えるバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合し かつ 平成 21 年排出ガス基準値より10% 以上窒素酸化物等の排出量が少ない自動車のうち 平成 27 年度燃費基準を満たすもの ( 措法 90の123 二ハ 措規 40の 2 26 ) ニ車両総重量が3.5tを超えるバス トラックで平成 21 年排出ガス規制に適合する自動車のうち 平成 27 年度燃費基準値より 5 % 以上燃費性能の良いもの ( 措法 90の123 二ニ 措規 40の 2 27 ) ⑵ 上記 ⑴1の免税対象車については 新車に係る新規検査時に交付を受けた自動車検査証の有効期間が満了する日から起算して15 日を経過する日までに受ける最初の自動車検査証の交付等 ( 2 回目の車検 ) に係る自動車重量税について その納付すべき自動車重量税を50% 軽減することとされました ( 措法 90の124) ただし 新車に係る新規検査の際に確認された環境性能に影響を及ぼすような一定の改造が行われた場合 には除かれます ( 措法 90の124 措規 40の 2 28 ) ⑶ 上記 ⑴1イからホまでに掲げる自動車に該当する自動車 ( 上記 ⑴ 及び⑵の適用があるものを除きます ) については 平成 24 年 5 月 1 日から平成 27 年 4 月 30 日までの間に受ける最初の自動車検査証の交付等に係る自動車重量税について その納付すべき自動車重量税を50% 軽減することとされました ( 措法 90の125) なお この措置は 上記 ⑵の措置を講ずることとのバランスを考慮して措置することとされたものです ( 注 ) 上記 ⑴から⑶までにおいて 免税 75% 軽減又は50% 軽減の基礎となる自動車重量税の税率は 自動車重量税法第 7 条に規定する本則税率となります ( 措法 90の111 90の11の 2 1 90の11の 3 1) ⑷ 平成 27 年度燃費基準における試験方法 (JC08 モード ) については 新型車は平成 23 年 4 月より 継続生産車は平成 25 年 3 月より それぞれその測定及び燃費値の表示が義務付けられていることから これを踏まえた自動車業界の自主的な取組みにより 新エコカー減税の対象となるJC08モードによる燃費値を有する自動車も既に多数存在しているところですが 使用過程車や継続生産車については JC08モードによる燃費値を有しない自動車が一部存在しています エコカー減税が自動車の環境性能に着目した措置であることを考慮すれば エコカー減税の適用対象車と同程度の燃費性能を有している自動車については JC08モードによる燃費値を有していないことだけをもって エコカー減税の適用対象外とすることは適当でないことから こうしたエコカー減税の適用対象車と同様に 特例措置の減免対象とするため 所要の措置を講ずることとされました ( 措法 90の126 措規 40の 2 29~32 ) 3 適用関係本特例措置の改正は 平成 24 年 5 月 1 日以後に自動車検査証の交付等を受ける自動車について適用されます ( 改正法附則 1 一 ) 707

平成 24 年 3 月改正 708

租税特別措置法 ( 自動車重量税関係 ) の改正 三乗合自動車等に係る自動車重量税率の特例の創設 1 制度創設の背景及び制度の概要 乗合自動車等のバリアフリー化については 高齢者 障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律第 3 条第 1 項に基づき定められた 移動等円滑化の促進に関する基本方針 に基づき 計画的に進められているところですが 高齢者等の増加に加え ベビーカーや子ども連れでも利用しやすい公共交通機関の実現等の要請の高まりもあり より高い新たな目標 ( 平成 32 年度末目標 ) を定める同基本方針の改正 ( 平成 23 年 3 月 31 日国家公安委員会 総務省 国土交通省告示第 1 号 ) が行われたところです ( 参考 ) 移動等円滑化の促進に関する基本方針 における目標 バス車両 タクシー車両 総車両数約 60,000 台から ( 中略 ) 適用除外認定車両約 10,000 台を除いた約 50,000 台のうち 約 70% に当たる約 35,000 台について 平成 32 年度までに ノンステップバスとする 適用除外認定車両については 平成 32 年度までに その約 25% に当たる約 2,500 台をリフト付きバス又はスロープ付きバスとする等 ( 中略 ) 可能な限りの移動等円滑化を実施する 平成 32 年度までに 約 28,000 台の福祉タクシー ( ユニバーサルデザインタクシー ( 中略 ) を含む ) を導入する また バリアフリー化は社会に望まれているものの バリアフリー車両の導入に応じて収入が増加するものではないことから バリアフリー化をさらに進めていくためには 公的な支援を通じて適切に導入インセンティブを確保する必要があると考えられます さらに 乗合自動車等は 交通渋滞 交通事故 CO 2 等の温室効果ガスの発生という外部不経済がその車両重量に比して軽減されているとも考えられます こうした点を踏まえ 乗合自動車等のバリアフリー車両について 新車に係る新規検査を受ける際の自動車重量税を免除する特例措置を創設することとされました 2 制度の内容平成 24 年 5 月 1 日から平成 27 年 4 月 30 日までの間に新車に係る新規検査を受ける以下の自動車について その納付すべき自動車重量税を免除することとされました ⑴ ノンステップバス ( 自動車検査証にその自動車がノンステップバスであることが記載されている自動車に限ります )( 措法 90の13 一 措規 40の 3 1 一 2 一 ) ⑵ リフト付きバス ( 自動車検査証にその自動車がリフト付きバスであることが記載されている自動車に限ります )( 措法 90の13 一 措規 40の 3 1 二 2 二 ) ⑶ ユニバーサルデザインタクシー ( 自動車検査証にその自動車がユニバーサルデザインタクシーであることが記載されている自動車に限ります )( 措法 90の13 二 措規 40の 3 34) 3 適用関係本特例措置は 平成 24 年 5 月 1 日以後に自動車検査証の交付を受ける自動車について適用されます ( 改正法附則 1 一 ) 四貨物自動車に係る自動車重量税率の特例の創設 1 制度創設の背景及び制度の概要 我が国では 産学官が連携し 交通事故の削減 に資する先進安全自動車 ( 以下 ASV といいます ) の開発 普及を進めているところです その成果として 大型貨物車向けの衝突被害軽減 709

平成 24 年 3 月改正 ブレーキが世界に先駆けて実用化されましたが このような衝突被害軽減ブレーキを導入することは国際的な潮流となっています こうした状況を受け 我が国では 平成 26 年 11 月以降 順次 大型貨物車に対して衝突被害軽減ブレーキの搭載を義務付けることが予定されています また 衝突被害軽減ブレーキを装備した大型貨物車については 衝突速度が下がることにより事故率が高い高速域における事故を削減する効果が期待され 交通事故という外部不経済がその車両重量に比して軽減されるものとも考えられます さらに 衝突被害軽減ブレーキについて 今後 世界的に導入が見込まれ 他国に先駆けて我が国国内市場で普及促進を図ることは 我が国自動車産業の国際競争力の強化等につながるものです こうした点を踏まえ ASVの技術の一つである衝突被害軽減ブレーキを装備した大型貨物車の早期普及を図る観点から 新車に係る新規車検を受ける際の自動車重量税を50% 軽減する特例措置を創設することとされました 2 制度の内容平成 24 年 5 月 1 日から平成 27 年 4 月 30 日 (⑴の 自動車のうち車両総重量が22tを超えるもの及び ⑵の自動車については 平成 26 年 10 月 31 日 ) までの間に新車に係る新規検査を受ける以下の自動車について その納付すべき自動車重量税を50% 軽減することとされました ⑴ 車両総重量が 8 tを超える貨物自動車 ( 一定の牽引自動車及び被牽引自動車を除きます ) であって 衝突被害軽減ブレーキを搭載したもの ( 措法 90の141 一 措規 40の 4 ) ⑵ 車両総重量が13tを超える貨物自動車 ( 一定の牽引自動車に限ります ) であって 衝突被害軽減ブレーキを搭載したもの ( 措法 90の141 二 措規 40の 4 ) 3 適用関係本特例措置は 平成 24 年 5 月 1 日以後に自動車検査証の交付を受ける自動車について適用されます ( 改正法附則 1 一 ) なお 本特例措置の対象となる貨物自動車が 前述二の エコカー減税 の適用を受ける場合には エコカー減税による減免措置が優先して適用され 本特例措置は適用されないこととされています ( 措法 90の141) 五 自動車重量税印紙の交換制度の創設 1 制度の概要自動車重量税については 車検証の交付等を受ける時までに その課されるべき自動車重量税額分の自動車重量税印紙を申請書類に貼り付けて 地方運輸局等に提出することにより納付しなければならないとされており 自動車重量税印紙のうち使用頻度が高いものについては 1 枚の印紙で処理できるように その納付すべき自動車重量税額と同額の印紙 ( 以下 同額印紙 といいます ) が発行されています 2 改正の内容平成 22 年度税制改正及び平成 24 年度税制改正においては 税率の改正が行われたことに伴い 改正前の同額印紙を既に大量に保有している一部の車検工場等において その印紙を死蔵させることなく納税が行えるよう 自動車重量税印紙の交換制度を設けることとされました ( 改正法附則 71) 3 適用関係本制度は 平成 26 年 10 月 1 日までの間において政令で定める日から適用されます ( 改正法附則 1 八 ) 710