みんなの夢まちの魅力ともにつくる伊丹 資料 1 協議体及び生活支援コーディネーターについて 平成 28 年 8 月 8 日 健康福祉部地域福祉室介護保険課
1 国のガイドラインに基づく協議体及びコーディネーターの目的 役割について
国のガイドラインに基づくコーディネーター 協議体の役割 生活支援 介護予防の基盤整備に向けた取組 (1) 生活支援コーディネーター ( 地域支え合い推進員 ) の配置 多様な主体による多様な取組のコーディネート機能を担い 一体的な活動を推進 コーディネート機能は 以下の A~Cの機能があるが 当面 AとBの機能を中心に充実 (A) 資源開発 (B) ネットワーク構築 地域に不足するサービスの創出 サービスの担い手の養成 元気な高齢者などが担い手として活動する場の確保など エリアとしては 第 1 層の市町村区域 第 2 層の日常生活圏域があり 平成 26 年度は第 1 層 平成 29 年度まで の間に第 2 層の充実を目指す 1 第 1 層 市町村区域で 主に資源開発 ( 不足するサービスや担い手の創出 養成 活動する場の確保 ) 中心 2 第 2 層 日常生活圏域で 第 1 層の機能の下で具体的な活動を展開 コーディネート機能には 第 3 層として 個々の生活支援 介護予防サービスの事業主体で 利用者と提供者をマッチング する機能があるが これは本事業の対象外 (2) 協議体の設置 関係者間の情報共有 サービス提供主体間の連携の体制づくりなど 多様な関係主体間の定期的な情報共有及び連携 協働による取組を推進 生活支援 介護予防介護予防サービスのサービスの多様多様な関係主体関係主体の参画例 (C) ニーズと取組取組のマッチング 地域の支援ニーズとサービス提供主体の活動をマッチングなど NPO 間企業協同組合ボランティア社会福祉法人 等 コーディネーターの職種や配置場所については 一律には限定せず 地域の実情に応じて多様な主体が活用できる仕組みとする予定であるが 市町村や地域包括支援センターと連携しながら活動することが重要 2
国のガイドラインに基づくコーディネーターの目的 役割について 設置目的 市町村が定める活動区域ごとに 関係者のネットワークや既存の取組 組織等も活用しながら関係者のネットワークや既存の取組 組織等も活用しながら 資源開発 関係者のネットワーク化 地域の支援ニーズとサービス提供主体のマッチング等のコーディネート業務を実施することにより 地域における生活支援 介護予防サービスの提供体制の整備に向けた取組を推進する 役割 生活支援の担い手の養成 サービスの開発等の資源開発資源開発 第 1 層 第 2 層 サービス提供主体等の関係者のネットワーク構築ネットワーク構築 第 1 層 第 2 層 地域の支援ニーズとサービス提供主体の活動のマッチング 第 2 層 配置 常勤 非常勤やボランティアなどの雇用形態については問わず また 職種 人数 配置場所 勤務形態等は一律には限定せず 地域の実情に応じた多様な配置が可能地域の実情に応じた多様な配置が可能であるが 市町村や地域包括支援センターと連携しながら活動市町村や地域包括支援センターと連携しながら活動することが重要 資格 要件 地域における助け合いや生活支援 介護予防サービスの提供実績がある者 または中間支援を行う団体等であって 地域でコーディネート機能を適切に担うことができる者 特定の資格要件は定めず 市民活動への理解があり 多様な理念をもつ地域のサービス提供主体と連絡調整できる立場の者であって 国や都道府県が実施する研修を修了した者が望ましい コーディネーターが属する組織の活動の枠組みを超えた視点 地域の公益的活動の視点 公平中立な視点を有することが適当 3
国のガイドラインに基づく協議体の目的 役割について 設置目的 生活支援 介護予防サービスの体制整備に向けて 多様なサービス提供主体の参画が求められることから 市町村が主体市町村が主体となって 定期的な情報の共有 連携強化の場 として設置する 定期的な情報の共有 連携強化の場 として設置することにより 多様な主体間の情報共有及び連携 協働による資源開発等を推進する 役割 コーディネーターの組織的な補完 地域ニーズの把握 情報の見える化の推進 ( アンケート調査やマッピング等の実施 ) 企画 立案 方針策定を行う場 地域づくりにおける意識の統一を図る場 情報交換の場 働きかけの場 設置主体 設置主体は市町村であり 第 1 層のコーディネーターが協力して地域の関係者のネットワーク化を図り 設置する 地域の実情に応じた様々なネットワーク化の手法が考えられるため 既に類似の目的を持ったネットワーク会議等が開催されている場合は その枠組みを活用することも可能 特定の事業者の活動の枠組みを超えた協議が行われることが重要 構成団体等 行政機関 ( 市町村 地域包括支援センター等 ) コーディネーター 地域の関係者 (NPO 社会福祉法人 社会福祉協議会 地縁組織 協同組合 民間企業 ボランティア団体 介護サービス事業者 シルバー人材センター等 ) この他にも地域の実情に応じて適宜参画者を募ることが望ましい 4
2 伊丹市における協議体の設置について
第 1 層協議体のあり方について 協議体設置の経緯 H28.2 月 伊丹市地域包括支援センター運営協議会( ) ( 以下 協議会 ) を第 1 層 ( 市全域 ) 協議体に位置付け委員構成 : 学識経験者 医師会 歯科医師会 薬剤師会 居宅介護支援事業所 介護保険事業所 自治会 市民公募 (H28.6 月現在 ) 社会福祉協議会 民生委員 地域包括ケアシステムを構築する上で主要な役割を担う各団体の代表で構成 H28.6 月 ~ 介護予防 日常生活支援総合事業のあり方を検討 ( 市からの諮問に基づき 市長の附属機関として調査 審議中 ) 国のガイドラインに基づく協議体に求められる役割 1. 定期的な情報の共有 連携強化の場 2. 企画 立案 方針策定を行う場 3. 地域づくりにおける意識の統一を図る場他 第 1 層協議体の設置初年度 ( 総合事業の基盤整備初年度 ) 特に有効に機能 4. 多様なサービス提供主体が参画する場 5. コーテ ィネーターを組織的に補完する場 6. 地域ニーズを把握し情報を見える化する場他 総合事業へ移行し 第 2 層協議体の設置後は 1 より多くの関係機関 ( 特にサービス提供主体となり得る団体や個人 ) が柔軟に参画できる場や 2 地域組織で課題となっていることを解決に向けて検討する場が必要 但し 設置時期は今後 検討 ( 3) 現状 市長の附属機関である協議会は条例で委員数 ( 1) や委員構成 ( 2) を規定 1 15 以内 2 学識経験者 指定居宅サーヒ ス事業者 利用者 被保険者他 3 第 2 層協議体からの課題抽出後 解決策を第 1 層で検討する場合等 必要な際に設置 新たな第 1 層協議体の設置 役割分担 連携 新たな第 1 層協議体を設置 多様なサービスを提供し得る法人 (NPO ( 民間企業等 ) や地域でボランティア活動を行う団体や個人等で構成 必要に応じて 児童や障がいのある方を支援する関係機関と連携することで 広く 地域福祉 を推進 既存の第 1 層協議体と連携 既存の第 1 層協議体と連携を図りつつ 第 1 層協議体 群 として設置 6
第 2 層協議体 ( 地域における協議の場 ) のあり方について 1 地域ケア会議の体系 ( 案 ) 地域包括ケア会議の休止 H26.4 月から事例検討等を行う個別ケア会議 ( 地域包括ケア会議 ) は休止中 但し ケースカンファレンス等は随時開催 地域ケア会議の体系再編 H29.4 月から地域ケア会議を再開する上で体系を再編 ( 以下はイメージ ) 個別 ~ おおむね自治会圏域 日常生活圏域 ( 小学校区 地域包括圏域 ) 伊丹市全域 概ね自治会圏域自治会圏域での住民の見守見守りネットワーク 見守り対象 : 気になる人 ( 高齢者に限定しない ) 住民が運営する会議で専門職がケースによって参加 CM 個別ケアケア会議 包括 本人 医療 住民 ケースごとの随時開催 本人 家族 専門職 住民の参加 ( 本人中心の課題解決支援 ) 支援困難ケースのケースの集合分析集合分析と課題化 地域福祉ネットネット会議 ( 小学校区 ) 当事者 住民 専門職等の定例会議 住民主導の会議運営 ( 対象限定なしが基本 ) 社協と包括の共同事務局 地区懇談会 ( 充実 ) ( 仮称 ) 多職種連携会議 ( 地域包括圏域 ) 事例点検及び支援困難ケース等の検討 分析 専門職連携における課題解決 資源開発 地域ケア会議課題調整会議 分野別又は分野を超えた合意形成 施策化会議 福祉対策審議会 地域包括支援センター運営協議会 ( 充実 ) 地域ケアケア推進会議機能 認知症ケア多職種研究会 地域包括ケアを進めるめる会 地域住民が主導 専門職が主導 地域型包括主導地域型包括主導市 基幹型包括主導 日常的な実践実践の基本 実践者レベルのレベルの会議 住民 専門職専門職 行政代表者レベルのレベルの会議 7
第 2 層協議体 ( 地域における協議の場 ) のあり方について 2 地域ケア会議との連携 地域ケア会議 個別事例の検討を通じて医療関係職種などを含めた多職種協働によるケアマネジメント支援を行う場密接な連携必要協議体 ( 地域における協議の場 ) 多様なサービス提供主体間の情報共有及び連携 協働による資源開発等を推進する場 地域福祉ネット会議 地区懇談会の活用 地域福祉ネット会議 地域の課題を地域住民が主体となって解決に向けた話し合いを行う場地区懇談会や既存の地域組織 ( まちづくり協議会等 ) の中で同様の機能を有している会議等 本市には既に 地域における協議の場 が複数存在 それぞれが別々に協議の場を設けるのではなく 地域福祉ネット会議等の既存のネットワークを活用して地域福祉を推進 地域福祉ネット会議等を 地域における協議の場 として活用 8
3 生活支援コーディネーター及び認知症地域支援推進員の配置
生活支援コーディネーター及び認知症地域支援推進員の現状把握 現状 生活支援コーディネーター H27.4に第 1 層 ( 市全域 ) のコーテ ィネーター業務を社協に委託し 基幹型包括にコーテ ィネーターを 1 名配置 認知症地域支援推進員との兼務で 予算上は 0.6 名分を計上 (H27 決算額 : 約 3,531 千円 ) 認知症地域支援推進員 H27.4に認知症地域支援推進事業を社協に委託し 基幹型包括に推進員を 1 名配置 生活支援コーテ ィネーターとの兼務で 予算上は 0.4 名分を計上 (H27 決算額 : 約 2,398 千円 ) 実績 生活支援コーディネーター 総合事業移行に向けたアンケート調査の実施 ( 介護予防訪問介護及び通所介護利用状況等 地域ふれ愛サロン利用状況等 ) 多様なサービス類型検討の基礎資料に活用 地域資源リスト ( 地域福祉活動リスト ) の作成 インフォーマルサホ ートの利用促進に活用予定他 認知症地域支援推進員 認知症ケアパス ( 認知症おたすけガイド ) の作成 認知症の人への支援を総合的に行うことが可能 認知症カフェの立ち上げ 認知症の人の家族支援に寄与 他 課題 生活支援コーディネーター 認知症地域支援推進員 国では 平成 29 年度までの間に第 1 及び第 2 層の充実を目指す としていることから 第 2 層の協議体立ち上げ及びコーテ ィネーターの配置を急ぐ必要 ( 現状 第 2 層はいずれも配置していない ) 現状は第 1 層に1 名の配置であることから 訪問型サービスB の実施に前向きな摂陽小校区との調整等 本来 第 2 層のコーテ ィネーターが行うべき業務に忙殺されている 推進員の業務内容は ( 要綱上 ) 大きく分けて 1 医療と介護の連携強化 2 認知症の人やその家族からの相談支援及び支援体制の構築 3 認知症の人の家族支援 ( 認知症カフェや家族介護者教室の開催等 ) 4 認知症ケアに携わる多職種協働のための研修等がある 現状 コーテ ィネーターとの兼務であることから多忙であり 特に 1 及び 2 の推進が進んでおらず H30.4 月に認知症初期集中支援チームの設置に向けて推進員の増員が必要 10
生活支援コーディネーターと市社協コミュニティワーカーの役割について 生活支援コーディネーターと協議体によるコーディネート機能の考え方 ( 国のガイドラインより 原文 ) 伊丹市社会福祉協議会コミュニティワーカーの役割 ( 市社協第 6 次発展計画より 一部加筆 ) 1 地域のニーズと資源の状況の見える化 問題提起 1 地域福祉資源 ( 人 組織 活動 拠点等 ) の把握と地域のアセスメント 2 地縁組織等多様な主体への協力依頼などの働きかけ 2 地域で生活課題 ( お困りごと ) を抱える人を支えるための住民福祉活動 3 関係者のネットワーク化 3 専門職と連携 協働して問題解決に向けた取り組みができる 地域づくりのための調整や相談 活動支援 ( 地域住民のサポート ) 4 目指す地域の姿 方針の共有 意識の統一 4 地域の今後のあり方協議 ( 地域の福祉計画作成 ) 5 生活支援の担い手の養成やサービスの開発 ( 担い手を養成し 組織化し 担い手を支援活動につなげる機能 ) 5 地域での新たな福祉ニーズに対する地域福祉資源の開発 ( 資源開発 政策提言 ) 6 ニーズとサービスのマッチング 6 ニーズ発見ができる人材育成と共助の基盤づくり ( 予防的福祉 ) 生活支援コーディネーターと市社協コミュニティワーカーの役割の多くは合致 既存のコミュニティワーカーとコーディネーターが連携し 常 活圏域を担当することが最も効率的かつ効果的 11