2015 年度 JDMC 研究会 テーマ名 目的 活動の概要 テーマ 7: 情報活用成熟度モテル研究とテータマネシ メント実態調査 1) 情報活用成熟度モデルの作成 高度化 2) モデル適用によるユーザー動向の把握と傾向分析 3) モデル公開による各社の自己診断 4) データマネジメント継続的実態調査による傾向分析と啓蒙活動のための課題抽出情報活用成熟度モデルの研究会において過去 3 年間 顧客データや製品データなどのマネジメントに関わる成熟度を調べるための診断ガイドラインを作成してきた 一方 データマネジメント実態調査 の研究会では名前の通り データマネジメントに関わる取り組み実態を調査し 対外的に公表してきた 2014 年度は それぞれの成果を付き合わせ 成熟度診断ガイドラインの高度化 調査項目の高品質化を図る目的で 両研究会を統合する 診断ガイドラインを調査で裏付けし 調査を診断ガイドラインで定量化する といったイメージである アウトプット 1) 顧客統合情報 (CDI) 熟度モデルの精度向上 2) 成熟度モデルを JDMC ユーザー企業での適用と傾向分析 3) データマネジメント実態調査と過去 2 回の調査との比較 4) 成熟度モデル アーキテクチャのドラフト作成
情報活用成熟度モデル アーキテクチャ データ オーナーと管理目的が異なる => 成熟度診断目的は下図のモデル 0 から 6 の六種に分類ことが必然 実施ステップステップ 1 対象を六種のモデルから選択ステップ 2 成熟度診断を実施ステップ 3 診断結果に従うプロジェクト計画立案ステップ 4 プロジェクト実施ステップ 5 プロジェクト実施後の再診断 基本モデル 顧客データ統合系 CDI (Customer Data Integration) 納入者データ統合 SDI (Supplier Data Integration) 製品情報系 PIM (Product Information Management) モデル名 1:CDI-D/D* (2015 年完了 ) 2:CDI- Business (2014 年完了 ) 3:CDI- Consumer 4:SDI 5:PIM (2013 年完了 ) 形態 B2B 販売流通系 B2B ( 対象は法人 ) B2C ( 対象は個人 ) B2B 社内中心 固有特性 共通基盤 各モデル毎に データ ガバナンス データ品質 メターデータ データ辞書 を個別に管理 モデル 0:DG( 共通データ ガバナンス ) *Distributor: 卸売業 /Dealer
CDI-D/D 成熟度モデル診断指標 評価対象 補足説明 1) 顧客 ( 流通先 ) コード発行 顧客先コード発行に関するルール整備とシステム化の度合い 2) 変更 履歴管理 管理のポリシー 3) 廃棄などの終了管理 マスタのライフサイクルに関するルール整備とシステム化の度合い 4) 顧客先分類コード 企業内での顧客分類コードの不揃いがないか 顧客分類とは? 得意先ランク 顧客の分類 5) 顧客階層管理 顧客先の階層 法人 / 事業所 / 個人 役割 窓口 6) 流通先との取引条件管理 取引条件 契約情報 与信管理 7) 流通先名寄せ対応 住所 名称の管理 名寄せ 重複排除 最新化 8) 法人統廃合への対応 顧客先 ( 会社 ) の統廃合 9) 外部データ活用 顧客先コードの管理 10) 販売チャネル / 販売経路の管理販売チャネル 流通チャネル 販路 ルート 11) 販売管理 ( 計画 実績 ) 販売だけ 利益も管理 販売計画を立てている 12) 在庫管理 顧客別の在庫管理 見込 納期 相手先の状況に応じて安定的に供給可能な状態 需給計画との対応 生販計画との対応 13) 得意先との在庫管理 * 顧客別の在庫管理 見込 納期 相手先の状況に応じて安定的に供給可能な状態 需給計 画との対応 生販計画との対応 14) 出荷 配送管理 送り先 モノの動き 15) データ分析環境 データ分析を行うための環境が整備されている度合い ( 定形的な分析 ) 16) データ分析の目的 データ活用の貢献度合い 17) セキュリティポリシー 情報セキュリティーポリシーの整備度合い 18) メタデータ管理環境 メタデータ管理を実施するに当たってのインフラ整備度合い 19) メタデータ管理制度 メタデータ管理を実施するに当たっての施策実行度合い 20) データ品質管理 データ品質管理及び運用の度合い 21) データ連携 品目 ( 顧客 ) や生産 ( サービス ) に関わるマスタを自動連携している度合い *CPFR (Collaborative planning Forecasting and Replenishment): 小売事業者と製造事業者 中間卸業者が相互に協力して 商品の企画 販売計画 需要予測 在庫補充 を協働して行い 欠品防止と在庫削減を両立させることを目指す取り組みをいう
情報活用成熟度各モデル特性 0:DG モデル名具体的名称特性備考 1:CDI-D/D D/D: Distributor: 卸売業 /Dealer 2:CDI-Business 3:CDI-Consumer 4:SDI 5:PIM 共通データ ガバナンス 販売流通系顧客データ統合 法人顧客データ統合 個人顧客データ統合 納入者データ統合 製品情報管理 データ危険管理とコンプライアンス 組織的な構造と意識 情報セキュリティとプライバシなど基盤的なデータ ガバナンス事項 流通に関する事項 ( 取引条件 与信管理 配送先 納入正確性 流通在庫管理など ) 購入先の法人特性 ( 顧客先階層管理 製品在庫管理 出荷配送管理など ) の製品品質 納期 支払い条件レベルなどが管理事項対象 個人情報保護法を考慮した各種管理 与信管理 個人の特定データ管理 クレジット カード データ管理 住所変更 世帯構成の変化など 納入製品ないし部品の品質 購買管理 発注後の納入時期の正確性 支払い条件など 商品コード 部品構成表 生産管理 在庫管理 収益管理など 2015 年完了 2014 年完了 2013 年完了
データマネジメント実態調査 データマネジメント実態調査設問 実態調査に際しては 20 のアンケート設問を 意 1 今後 データ活 が進むと思う領域をお答えください ( 複数回答可 ) 16 前問で 専 のツールを導 し実現している と回答した にお聞きします 差 えなければ製品名をご記 下さい 17 貴社におけるデータ品質について どのような問題を感じているかお答え下さい ( 複数回答可 ) 2 データにかかわる情報基盤について お答えください (1 つだけ回答 ) 18 データ分析 活 の実施状況についてお答え下さい (1 つだけ回答 ) 3 データ活 にかかわる要員について お答えください (1 つだけ回答 ) 19 データ分析 活 の専 ツールについてお聞きします 差 えなければ製品名をご記 下さい 4 データ活 にかかわる課題に関して お答えください (1 つだけ回答 ) 5 6 7 グローバルデータマネジメントの推進において 背景にある経営課題 テーマは何ですか?( 複数回答 8 システムのグローバル展開において データに関わる課題として感じていることは何ですか ( 複数回答可 9 政や公的機関などが蓄積し 公開している オープンデータ の活 状況についてお聞きします 10 11 12 13 専 のツールを導 している にお聞きします 差 えなければ製品名をご記 下さい 14 マスターデータ管理の実施において 課題と考えられるものをお答え下さい ( 複数回答可 ) 15 次にグローバルな情報システム展開に関してお聞きします 海外に 会社あるいは関係会社などを有していますか (1つだけ回答) 会社あるいは関係会社を有すると答えた にお聞きします 海外の 会社あるいは関係会社の情報システムと 国内の情報システムの連携状況は次のどれに当てはまりますか (1つだけ回答) データマネジメントの 的について 貴社にとってもっとも重要と考えるものをお答え下さい (1つだけ回答 ) データマネジメントを普及 根付かせるための運 の仕組みをどのように実現しているかお答え下さい ( 複数回答可 ) 顧客データや商品データなどのマスターデータ管理についてお聞きします 実施状況についてお答え下さい ( それぞれ 1 つだけ回答 ) 名寄せやクレンジングなど データの正確性を維持する データ品質の維持 向上の活動 の実施についてお答え下さい (1 つだけ回答 ) 20 データ分析 活 を う上で課題として感じていることをお答え下さい ( 複数回答可 ) アンケート実施方法 下記サイトを開設し 回答を募集中 https://qooker.jp/q/ja/jdmc2016/jdmc2016// アンケート集計後 報告書を作成予定 4 を 処にアンケート結果を集計し 第 4 回データマネジメント (DM) 実態調査結果報告書 としてまとめる予定
2015 年度研究成果と次年度予定 ( 案 ) 2015 年度成果 1. 成熟度評価指標の追加 拡充 1 情報活用成熟度モデル アーキテクチャ作成 2CDI D/D の成熟度評価指標の整備 2. 定点観測の継続 1 設問項目の見直し 2 データマネジメント実態調査の継続実施 2016 年度予定 ( 仮称 :MDM と成熟度研究会 ) 1. 未完成モデルの作成 1CDI-Consumer 2SDI 3DG 2. 定点観測の継続 1 設問項目の見直し 2 データマネジメント実態調査の継続実施 ご興味のある方の参加をお待ちしております