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日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

太陽光発電について 太陽光発電とは シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し 太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電方法 太陽光発電システムは太陽電池モジュールや架台 パワーコンディショナー等からなるシステム品であり 住宅に設置する場合は工事が必要 住宅用では 4kW 程度の出

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

スマートグリッドと電気自動車

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( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

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FIT/ 非 FIT 認定設備が併存する場合の逆潮流の扱いに関する検討状況 現在 一需要家内に FIT 認定設備と非 FIT 認定設備が併存する場合には FIT 制度に基づく買取量 ( 逆潮流量 ) を正確に計量するため 非 FIT 認定設備からの逆潮流は禁止されている (FIT 法施行規則第 5

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

新電力のシェアの推移 全販売電力量に占める新電力のシェアは 216 年 4 月の全面自由化直後は約 5% だったが 217 年 5 月に 1% を超え 218 年 1 月時点では約 12% となっている 電圧別では 特別高圧 高圧分野 ( 大口需要家向け ) は時期により変動しつつも 全体的には上昇

これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

1. 入札制度について (1) 総論 (1-1) 保証金における不可抗力事由の取扱い (1-2) 旧制度下の認定案件の失効状況 (2) バイオマス発電について (2-1) バイオマス液体燃料区分の取扱い ( 新規のバイオマス燃料種の取扱いを含む ) (2-2)2018 年度の入札量 (2-3) 石炭

力率 1.0(100%) の場合 100% の定格出力まで有効電力として発電し 出力できます 力率 0.95(95%) の場合は 定格出力の 95% 以上は有効電力として出力できません 太陽光発電所への影響 パワコンの最大出力が 95% になるので 最大出力付近ではピークカットされます パワコンの出

海外における電力自由化動向

見直し後11 基準相当1.64GJ/ m2年hh11 基準相当見直しH11 基準と見直し後の省エネ基準の比較について 住宅 建築物判断基準小委員会及び省エネルギー判断基準等小委員会平成 24 年 8 月 31 日第 2 回合同会議資料 1-1 より抜粋 設備機器の性能向上により 15~25% 程度省

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エネルギー規制 制度改革アクションプラン (11 月 1 日 ) の概要 重点課題と詳細リスト 現時点で政府が取り組むこととしている又は検討中の事項を 実施 検討事項詳細リスト (77 項目 ) として取りまとめ その中から 3つの柱で計 26 項目の重点課題を特定 1 電力システムの改革 (9 項

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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3 補助金額等 交付対象機器 交付要件 補助金の交付額 太陽電池容量が1キロワット以上のもので 住宅の屋根等への設置に適しているもの 電力会社と系統連系( 余剰電力を商用電力に送電できるようにしていること ) に伴う 5 万円 太陽光発電システム 電力受給契約を自ら又は同一世帯の方が締結している場合

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資料2-1 課税段階について

平成 30 年度エコ住宅整備促進補助金 Q&A Q1. エコ住宅整備促進補助金以外の補助金と併用することはできますか? P1 Q2. エコ住宅整備促進補助金と住宅ローン減税などの税制優遇を併用できますか? Q3. 平成 30 年度の補助金制度の変更点は何ですか? Q4. 店舗併用住宅は補助対象となり

資料2:地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ(議論のたたき台)(案)


今回の調査の背景と狙いについて当社では国のエネルギー基本計画の中で ZEH 普及に関する方針が明記された 200 年より 実 邸のエネルギー収支を調査し 結果から見えてくる課題を解決することが ZEH の拡大につなが ると考え PV 搭載住宅のエネルギー収支実邸調査 を実施してきました 205 年

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

電コスト技術革新によるコスト低減 ( 太陽光発電の例 ) 円 /kwh 多結晶シリコン CIS( 化合物系 ) 49 円 /kwh 発色素増感 革新的太陽電池技術開発 系統に負担をかけないシステム薄膜シリコン単独型から統合型システムへ量子ドット構造 蓄

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資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

1. 太陽光発電の余剰電力買取制度 ( 実施中 ) 2. 再生可能エネルギーの全量買取制度 ( 検討中 ) 参考資料 1

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長野県観光地の概要

タイトル

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1. 太陽光発電の事業性検討シート太陽光発電を導入した際の簡易的な事業性を判断するためのツールを用意しました 推定発電量 売電収入と事業年度毎の収支を簡易的に予測します 入力項目は 黄色に塗りつぶした以下に示す 1~9の項目になります 詳細については 以降のページから解説します 表 1-1 必須入力

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4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 年間稼働率 80% 以上と見込まれるもの kw あたりの資本費一定以下 2,000kW 未満 62 万円 /kw 以下 2,000kW 以上 2

1 CHAORI SOLAR 総 合 カタログ 2

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

平成21年度 群馬県住宅用太陽光発電設備設置費補助金(要綱)

問題意識 民生部門 ( 業務部門と家庭部門 ) の温室効果ガス排出量削減が喫緊の課題 民生部門対策が進まなければ 他部門の対策強化や 海外からの排出クレジット取得に頼らざるを得ない 民生部門対策において IT の重要性が増大 ( 利用拡大に伴う排出量増加と省エネポテンシャル ) IT を有効に活用し

東洋インキグループの環境データ(2011〜2017年)

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資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

既設風力発電事業の採算性(事業者)

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

Q4. 出力制御を実施した場合 公平に制御されていることは どのように確認出来るのか A. 再エネの出力制御を実施した場合は 電力広域的運営推進機関による妥当性の検証を受けることになっています ( 月単位で 検証を実施 ) なお 九州エリアの離島 ( 壱岐 種子島 徳之島 ) では 既に出力制御を実

) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

日本の太陽電池出荷量 ( 国内 ) 2005 年太陽光発電の設置補助金が終了したことで 出荷量が減少 2009 年度より補助金が復活したことで 出荷量が急増 2010 年度も前年を大幅に上回る勢いで出荷数量が延びている また 出荷量のうち住宅用途が大半を占めていることがわかる しかしながら 住宅用の

緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

はじめに 1 電源 Ⅱ 事前予約の検証について 四国エリアにおいては 太陽光発電の計画差 ( 下振れ ) により十分な予備力が確保できなくなるおそれがある場合に電源 Ⅱ 事前予約を実施しています 今回 2018 年 8 月 9 月における電源 Ⅱ 事前予約の実績について事後検証を実施しました

NHK環境報告書2008

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

参考 :SWITCH モデルの概要 SW ITCH モデル は既存の発電所 系統 需要データを基にして 各地域における将来の自然エネルギーの普及 ( 設備容量 ) をシミュレーションし 発電コストや CO 排出量などを計算するモデルです このモデルでは さらに需要と気象の時間変動データから 自然エネ

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対策名 1 温室効果ガスの排出の抑制等に資する設備の選択キ未利用エネルギーの活用のための設備導水 送水 配水等における管路の残存圧力等を利用した小水力発電設備の導入 概要 地形の高低差から生じる水の位置エネルギーがある場所や導水管路 送水管路 配水池入口等で余剰圧力が利用できる場所 あるいは弁の開度

資料 4 非化石価値取引市場について 2017 年 11 月 28 日 資源エネルギー庁

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公益法人の寄附金税制について

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

UIプロジェクトX

第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

資料3

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新潟県地域新エネルギー重点ビジョン報告書

紙申請案内

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致す

2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年度 3 月 31 日まで ) 平成 26 年度縮減産業競争力強化法に基づく生産性向上設備投資促進税制の創設に伴い 一部の対象設備を見直した 平成 27 年度延長風力発電設備の即時償却の適用期限を1 年間延長した ( 平成 28 年 3 月 31 日まで

1. 目的 実施計画 高度なエネルギーマネジメント技術により 需要家側のエネルギーリソースを統合的に制御することで バーチャルパワープラントの構築を図る < 高度なエネルギーマネジメント技術 > 蓄熱槽を活用した DR 複数建物 DR 多彩なエネルギーリソースのアグリゲーション < 便益 > 系統安

平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

平成18年度地方税制改正(案)について

地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

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日本基準基礎講座 有形固定資産

用 48 円 非住宅用 24 円 ) は 従前の電気事業者による自主的購入価格 2( 太陽光発電による余剰電力を対象に 一般家庭 24 円 非住居 11~15 円 ) の 2 倍の水準に設定された 3 制度の概要 買取期間 10 年 初年度の買取価格 次年度以降の買取価格 買取の費用負担 制度の終了

H28秋_24地方税財源

再生可能エネルギー 入力支援システム操作マニュアル

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太陽光発電の新たな買取制度について 平成 21 年 9 月 24 日 経済産業省資源エネルギー庁 省エネルギー 新エネルギー部

太陽光発電の意義 日本のエネルギー事情 化石燃料依存度が一次エネルギー供給の 8 割 その 9 割超を輸入 エネルギー源の多様化 地球温暖化問題への対応が必要 太陽光発電は ほぼ無尽蔵の純国産エネルギー 発電時に CO 2 を排出しないエネルギー 産業 経済面での重要性 日本の技術力が優位 材料 周辺機器 施工など裾野の広い産業 日本の太陽光発電の特徴 累積導入量の約 8 割が住宅の屋根 既存住宅 新築住宅 集合住宅のいずれにも設置可能 今は価格が高いが 近い将来に下がる見通し 2

太陽光発電の導入シナリオ ( 試算 ) 住宅用 : 約 530 万戸 700 万 kl(2800 万 kw) 2005 年の約 20 倍 350 万 kl(1400 万 kw) 系統対策の技術開発が必要 2005 年の約 10 倍 住宅用 : 約 32 万戸 35 万 kl(140 万 kw) 新たな買取制度の実施 住宅約 7 割 非住宅約 3 割 住宅約 8 割 非住宅約 2 割 住宅用太陽光発電補助金開始 2005 2020 3

太陽光発電の普及支援 従来は 住宅用 非住宅用の双方に 導入補助 税制優遇を実施 RPS 法 ( 電気事業者に一定量の新エネルギー導入義務 ) 技術開発を支援 これらに加えて 太陽光発電の余剰電力を高く買い取る制度 4

太陽光発電導入支援のための補助制度 税制の概要 太陽光発電導入支援のための補助制度 税制の概要 住宅向け 非住宅向け 補助 システム価格が 70 万円 /kw 以下であって 品質保証等の要件を満たすシステムに対し 1kW あたり 7 万円を補助 自治体等導入費用の1/2 民間事業者等導入費用の1/3 税制 新築ローン減税 省エネ改修減税 7% 税額控除 ( 中小企業等 ) または即時償却 固定資産税の特例 5

太陽光発電の新たな買取制度 について 太陽光発電の新たな買取制度 については 関連法令を 8 月末に公布 11 月 1 日から順次買取が行われる 平成 21 年 8 月末大臣告示等所要の法令の公布 平成 21 年 11 月 11/1 以降 実際に買取開始 平成 22 年 1 月 平成 22 年 4 月負担転嫁の開始 電力事業者による既存契約 ( 約 45 万件 ) の契約更改手続やシステム整備 (2 か月 ) 新規設置者はその時点から随時買取開始 買取価格 期間 住宅用は 48 円 /kwh 工場 事業所 学校等については 補助率が高いことも勘案し 24 円 /kwh ( いずれも現在の自主買取価格の約 2 倍 ) その他 ( メガソーラー 発電事業目的等 ) は相対取引 いわゆる ダブル発電 ( 太陽光発電 + 燃料電池等の併設 ) の場合 39 円 /kwh ( 工場等については 20 円 /kwh ) 2 年目以降の買取価格 は 実際の導入状況 パネル価格の動向を踏まえつつ 約 5 年で半額迄引き下げることを目標とする 買取開始から 10 年間買取を行う 費用回収 負担回収 買取費用の回収 負担転嫁については 22 年 4 月より回収を開始 (21 年分の回収 ) 費用の負担は 電気の使用量に応じて比例的に負担が増える仕組みとする 導入当初は約 0.1 円 /kwh 標準世帯では月額 30 円程度 広報 広聴活動 積極的な PR 活動を実施 まずは 9 月から専用ホームページを経済産業省に開設 以降 全国説明会を開催 パンフレット等での制度の詳細説明を行う ( 買取制度 HP) http://www.enecho.meti.go.jp/kaitori/index.html 6

太陽光発電の新たな買取制度 の概要 買取制度のポイント 太陽光発電システムで作られた電力のうち 余剰電力が買取対象 買取期間は買取を開始した時点から 10 年間で 買取価格は固定 ( 設置された年度によって買取価格は異なる 導入当初は住宅用 (10kW 未満 ) であれば 48 円 /kwh ) 負担額については 電力需要家全員で負担をする全員参加型の制度 余剰となる電気 買取収入 ( 住宅用 48 円 /kwh 等 ) 余剰となる電気 電力会社 電気 太陽光サーチャージ ( 全電力需要家によって負担 ) 需要家 太陽光発電の導入者 買取収入 ( 住宅用以外 24 円 /kwh 等 ) 導入当初は住宅用 (10kW 未満 ) は 48 円 /kwh それ以外は 24 円 /kwh 自家発電設備を併設している場合は それぞれ 39 円 /kwh 20 円 /kwh 7

太陽光発電の新たな買取制度 について 太陽光発電の新たな買取制度 については 関連法令を 8 月末に公布 11 月 1 日から順次買取が行われる 平成 21 年 8 月末大臣告示等所要の法令の公布 平成 21 年 11 月 11/1 以降 実際に買取開始 平成 22 年 1 月 平成 22 年 4 月負担転嫁の開始 電力事業者による既存契約 ( 約 45 万件 ) の契約更改手続やシステム整備 (2 か月 ) 新規設置者はその時点から随時買取開始 買取価格 期間 住宅用は 48 円 /kwh 工場 事業所 学校等については 補助率が高いことも勘案し 24 円 /kwh ( いずれも現在の自主買取価格の約 2 倍 ) その他 ( メガソーラー 発電事業目的等 ) は相対取引 いわゆる ダブル発電 ( 太陽光発電 + 燃料電池等の併設 ) の場合 39 円 /kwh ( 工場等については 20 円 /kwh ) 2 年目以降の買取価格 は 実際の導入状況 パネル価格の動向を踏まえつつ 約 5 年で半額迄引き下げることを目標とする 買取開始から 10 年間買取を行う 費用回収 負担回収 買取費用の回収 負担転嫁については 22 年 4 月より回収を開始 (21 年分の回収 ) 費用の負担は 電気の使用量に応じて比例的に負担が増える仕組みとする 導入当初は約 0.1 円 /kwh 標準世帯では月額 30 円程度 広報 広聴活動 積極的な PR 活動を実施 まずは 9 月から専用ホームページを経済産業省に開設 以降 全国説明会を開催 パンフレット等での制度の詳細説明を行う ( 買取制度 HP) http://www.enecho.meti.go.jp/kaitori/index.html 8

買取価格について ( 導入当初 : 平成 21 年 11 月 ) 48 円 /kwh 24 円 /kwh 住宅用 買取価格は相対契約で決定 発電事業目的等 工場 事業所等 24 円 /kwh 発電事業目的等 買取価格は相対契約で決定 0 10 未満 10~ 500 未満 500~ (kw) ( 設置した太陽光パネルの出力 ) 9

太陽光発電システムのコスト回収の試算 ( 新築の場合 : モデルケース ) 支出 太陽光発電システム約 185 万円 ( 1) 現在のコスト回収 国の支援 ( 補助金 減税 ) 約 43 万円 ( 2) グリーン電力価値 自治体補助約 20 万円 ( 3) 電気料金節約額 (10 年間の合計 ) 約 35 万円 余った電力の売電収入 (10 年間の合計 ) 約 50 万円 ( 4) 現在の家庭の負担 ( 設置後 10 年時点 ) 約 37 万円 新制度下のコスト回収 国の支援 ( 補助金 減税 ) 約 43 万円 ( 2) グリーン電力価値 自治体補助約 20 万円 ( 3) 電気料金節約額 (10 年間の合計 ) 約 35 万円 余った電力の売電収入 約 100 万円 ( 4) 新制度による 10 年間の売電収入 1 太陽光発電システム価格は平成 21 年 1 月 ~3 月に受理した補助金申請実績に基づき試算 なお システム設置に係る金利 メンテナンス費用や設置後に発生する修繕費等は考慮していない 2 補助金 :1kW あたり 7 万円 + 住宅ローン減税 ( 約 19 万円 ) 3 グリーン電力価値売却収入 ( 自家消費分 ) については 1kWh あたり約 5 円として試算 証書発行事業者との個別契約等が別途必要 自治体補助の有無は自治体により異なるが 支援措置を講じている自治体 ( 都道府県 市町村レベル ) の補助額平均は 1kW あたり約 3.8 万円 ( 平成 20 年度 ) ( 例 ) 東京都では 平成 21 年 4 月から 1kW あたり 10 万円の補助制度を実施 4 発電容量 :3.5kW 売電比率 : 平均 6 割 発電効率 : 約 12% 売電単価 : 現在 24 円 /kwh 新制度下 48 円 /kwh と仮定して試算 10

買取制度小委員会の活用 新エネルギー部会 とりまとめ ( 抜粋 ) 買取価格については 設置する年度毎に低減させていくものとし 3~5 年以内にシステム価格を半額程度にすることを目指し 太陽光発電を設置する者や製造 販売事業者 エネルギー関連産業などの予見可能性を勘案しながら 設定していくことを基本とする 次年度以降の 買取価格については 実導入状況や 市場価格推移等を注視しつつ低減させていくものとされており その見直しを毎年度ごとに買取制度小委員会で行っていくことが適切ではないかと考えられる 今後 3~5 年以内にシステム価格を半額程度にすることを目指すという観点から 例えば 制度導入後 2 年目の買取価格について 今後必要に応じて買取制度小委員会で再度検討を行うべきと考えられる 買取単価 ( 円 /kwh) 60 買取価格低減のイメージ 50 40 現在の買取単価 24 円 /kwh 30 20 10 0 3~5 年 11

太陽光発電の新たな買取制度 について 太陽光発電の新たな買取制度 については 関連法令を 8 月末に公布 11 月 1 日から順次買取が行われる 平成 21 年 8 月末大臣告示等所要の法令の公布 平成 21 年 11 月 11/1 以降 実際に買取開始 平成 22 年 1 月 平成 22 年 4 月負担転嫁の開始 電力事業者による既存契約 ( 約 45 万件 ) の契約更改手続やシステム整備 (2 か月 ) 新規設置者はその時点から随時買取開始 買取価格 期間 住宅用は 48 円 /kwh 工場 事業所 学校等については 補助率が高いことも勘案し 24 円 /kwh ( いずれも現在の自主買取価格の約 2 倍 ) その他 ( メガソーラー 発電事業目的等 ) は相対取引 いわゆる ダブル発電 ( 太陽光発電 + 燃料電池等の併設 ) の場合 39 円 /kwh ( 工場等については 20 円 /kwh ) 2 年目以降の買取価格 は 実際の導入状況 パネル価格の動向を踏まえつつ 約 5 年で半額迄引き下げることを目標とする 買取開始から 10 年間買取を行う 費用回収 負担回収 買取費用の回収 負担転嫁については 22 年 4 月より回収を開始 (21 年分の回収 ) 費用の負担は 電気の使用量に応じて比例的に負担が増える仕組みとする 導入当初は約 0.1 円 /kwh 標準世帯では月額 30 円程度 広報 広聴活動 積極的な PR 活動を実施 まずは 9 月から専用ホームページを経済産業省に開設 以降 全国説明会を開催 パンフレット等での制度の詳細説明を行う ( 買取制度 HP) http://www.enecho.meti.go.jp/kaitori/index.html 12

買取費用の回収時期 太陽光サーチャージ単価の計算式 ( イメージ ) 太陽光サーチャージ単価 [ 銭 /kwh] = 当該年の買取費用総額 - 当該年の回避可能費用 翌年度想定需要電力量 [kwh] ± 過去の調整分 買取費用の回収時期 年度ごとに低減 ( 告示 ) 平成 21 年 11 月 平成 22 年 1 月 平成 22 年 4 月 平成 23 年 1 月 平成 23 年 4 月 平成 24 年 1 月 平成 24 年 4 月 平成 25 年 1 月 平成 25 年 4 月 買取価格 :48[ 円 /kwh] 買取価格 : [ 円 /kwh] 買取価格 : [ 円 /kwh] 買取価格 : [ 円 /kwh] 買取 買取小委 回収 サーチャージ単価 : [ 銭 /kwh] 買取 買取小委 回収 サーチャージ単価 : [ 銭 /kwh] 差額分調整 買取 買取小委 回収 サーチャージ単価 [ 銭 /kwh] 13

電力需要家の負担 ( 試算 ) について 導入当初 5~10 年目 買取総額 ( 円 / 年 ) 約 800 億 ~900 億約 1,800 億 ~3,000 億 kwh 当たり負担額 ( 円 / kwh) 約 0.1 約 0.15~0.30 標準家庭負担額 ( 円 / 月 ) 約 30 約 45~90 標準家庭消費電力量 (kwh / 月 ) 約 300 約 300 産業界全体の負担額 ( 円 / 月 ) 約 30 億約 45 億 ~90 億 うち 大口需要産業負担額 ( 円 / 月 ) - 例 ) 機械 - 例 ) 鉄鋼 - 例 ) 化学 約 23.5 億 約 6.0 億約 3.0 億約 2.5 億 約 35.0~70.0 億 約 9.0~18.0 億約 4.5~9.0 億約 3.8~7.5 億 産業界全体の消費電力量 (kwh/ 月 ) 約 300 億約 300 億 うち 大口需要産業消費電力量 (kwh / 月 ) - 例 ) 機械 - 例 ) 鉄鋼 - 例 ) 化学 約 235 億 約 60 億約 30 億約 25 億 ( ) 標準家庭 大口需要産業共に 現在の消費実績を前提として試算 ( ) 電気事業連合会 2008 年度分電力需要実績 ( 確報 )H21.4.30 より 約 235 億 約 60 億約 30 億約 25 億 kwh 当たりの負担額を試算した結果 導入当初の負担は 0.1 円 /kwh となり 標準家庭における負担額としては 月額数十円から 100 円程度となる 左記試算は買取費用全体の負担であり 回避可能原価や 料金原価見直しまでの期間における原価相当分については控除していない このため 太陽光サーチャージの負担額は 左記より減尐することが想定される 産業 33% 我が国の消費電力量の分野別内訳 化学 5% 運輸 2% 鉄鋼 7% 機械 9% その他 12% 業務他 36% 家庭 29% ( ) 総合エネルギー統計 (2007 年度実績数値 ) より 14

太陽光発電の新たな買取制度 について 太陽光発電の新たな買取制度 については 関連法令を 8 月末に公布 11 月 1 日から順次買取が行われる 平成 21 年 8 月末大臣告示等所要の法令の公布 平成 21 年 11 月 11/1 以降 実際に買取開始 平成 22 年 1 月 平成 22 年 4 月負担転嫁の開始 電力事業者による既存契約 ( 約 45 万件 ) の契約更改手続やシステム整備 (2 か月 ) 新規設置者はその時点から随時買取開始 買取価格 期間 住宅用は 48 円 /kwh 工場 事業所 学校等については 補助率が高いことも勘案し 24 円 /kwh ( いずれも現在の自主買取価格の約 2 倍 ) その他 ( メガソーラー 発電事業目的等 ) は相対取引 いわゆる ダブル発電 ( 太陽光発電 + 燃料電池等の併設 ) の場合 39 円 /kwh ( 工場等については 20 円 /kwh ) 2 年目以降の買取価格 は 実際の導入状況 パネル価格の動向を踏まえつつ 約 5 年で半額迄引き下げることを目標とする 買取開始から 10 年間買取を行う 費用回収 負担回収 買取費用の回収 負担転嫁については 22 年 4 月より回収を開始 (21 年分の回収 ) 費用の負担は 電気の使用量に応じて比例的に負担が増える仕組みとする 導入当初は約 0.1 円 /kwh 標準世帯では月額 30 円程度 広報 広聴活動 積極的な PR 活動を実施 まずは 9 月から専用ホームページを経済産業省に開設 以降 全国説明会を開催 パンフレット等での制度の詳細説明を行う ( 買取制度 HP) http://www.enecho.meti.go.jp/kaitori/index.html 15