Microsoft Word - BCP-form

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事業継続計画の方針 当社は 大規模地震発生後において 以下の基本方針に従い業務を適切に実施する 人命の安全の観点 事業継続の観点 その他の観点 事業継続の観点の例 小売業 生活必需品を販売する企業 自社を被害の受けにくい状態にするとともに 事業を継続できるようにする 生活必需品以外のものを販売する企

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

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(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

燕市 ICT 部門の業務継続計画 < 初動版 > ー概要版ー 燕市

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5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

~BCP から BCM へ ~ 静岡県事業継続計画モデルプラン ( 第 3 版 ) の概要 静岡県経済産業部

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

目次 事業計画書 1~ 6 資 料 資料 1 7 資料 2 8 資料 3 9 資料 4 10 資料 5 11 資料 6 12 資料 7 13 資料 8 14 資料 9 15 資料 資料 資料 資料 資料 資料 資料 15-2

企業経営動向調査0908


( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

H25 港南区区民意識調査

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

大塚製薬(株)佐賀工場

04 Ⅳ 2(防災).xls

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新規文書1

帳簿一覧 フローチャート 品質の確保に関するフローチャート 苦情処理フローチャート 不具合及び回収に関するフローチャート 設置管理医療機器の取扱に関するフローチャート 記録書式 管理者の継続的研修受講状況記録票 品質等点検表 苦情処理記録票 不具合等に関する報告書 回収処理記録票 教育訓練実施記録票

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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大津市避難所運営マニュアル

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ログインガイド 以下いずれかの方法で専用 Web サイトへのアクセスをお願いいたします 1.( 株 ) 東京商工リサーチ (TSR) サイト経由でアクセスする 1 検索サイト (Google Yahoo! など ) において TSR アンケートと入力し します 2 一番上の検索結果 現在実施中のアン

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

防災業務計画(第3編 東海地震防災強化計画)

スライド 1

本日のポイント 事業のグローバル化の進展に伴い 長期ビジョンVG2020 * と共に現在のリスクマネジメントがスタート 経営陣とオムロンらしいリスクマネジメントは何かについて議論しながら 社会的責任の遂行 等を目標とする グローバル に 統合 された仕組み作りを目指して活動をしてきた 現在 取締役会

各省庁等における業務継続計画に係る取組状況調査 調査の目的 各省庁等における現在の業務継続計画に係る取組状況を把握し 東日本大震災等を受けた 今後の業務継続計画の改善策を検討するための資料とする 調査の対象 中央省庁業務継続連絡調整会議構成機関 オブザーバー機関 29 機関 構成員 :23 機関内閣

精米 HACCP 規格 ~ 精米工場向け HACCP 手法に基づく 精米の食品安全 品質管理 衛生管理 食品防御の取組み ~ 第 1 版 2016 年 3 月 16 日 第 1 目的一般社団法人日本精米工業会の精米 HACCP 規格は 精米工場で製造する精米が消費者及び実需者より信頼される製品精米と

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

目 次 1 事業継続計画 (BCP) と位置づけ 2 東日本大震災の教訓 3 東日本大震災被災企業現地ヒアリング 4 防災の民間協力 2

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

各部会の活動状況予定200505

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南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

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6 当社は 反社会的勢力に対しては一切の関係をもたず 不当要求を受けた場合等の 事案発生時には 総務部を対応統括部署として警察および顧問弁護士等と連携し毅然とした態度で対応する (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 1 当社は 取締役の職務の執行に関する情報 ( 株主総会議

国土技術政策総合研究所 研究資料

事業概要 事業概要 確認日 1. 事業概要の把握 従業員数 操業日数 操業時間 約 名 約 日 午前 時 ~ 午後 時 製造銘柄数 製造数量( 単位をそれぞれ選択 ) 約 銘柄 月産 kg 日産 約 トン 組織図 工場全体図 設備リスト 帳簿書類リスト 製品リスト 別添 1 組織 体制図のとおり別添

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基本方針

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(2) 直接的な被害 影響の内容第 図および第 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別で

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4.7.4 プロセスのインプットおよびアウトプット (1) プロセスへのインプット情報 インプット情報 作成者 承認者 備 考 1 開発に関するお客様から お客様 - の提示資料 2 開発に関する当社収集資 リーダ - 料 3 プロジェクト計画 完了報 リーダ マネージャ 告書 ( 暫定計画 ) 4

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

15 変更管理

資料 -3 事業継続ガイドラインの改定について 平成 25 年 7 月 24 日内閣府 ( 防災担当 ) 普及啓発 連携担当

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あいちBCPモデル[中小商業・サービス業向け標準版(第1版)]

第 1 章マニュアルの目的 東淀川区役所は 企業 事業所の BCP 策定 修正を支援することで 地域の様々な方々と連携して災害から少しでも早く立ち直ることができる東淀川区をめざしていきたいと考え 平成 25 年度以降 BCP の策定支援を行ってまいりました 現在 東淀川区役所ホームページにて 東淀川

平成20年度愛知県タクシー協会 知多支部総会 議事録

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すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

リスク調査報告書(サンプル)

地震と地震保険に関するアンケート調査結果について

. ガイドラインの目的本ガイドラインは 地震 火災その他の災害に対処するためのもので 災害発生時に対応状況 ( 指示 確認 ) をチェックすることによって 災害対応の効率化 円滑化を図ることを目的としている 災害対応の各段階 ( 準備 初動 応急 復旧 ) において 大分県看護協会職員が実施すべき対

5、ロット付番

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

平成 19 年 7 月 20 日付, 経済産業大臣からの指示文書 平成 19 年新潟県中越沖地震を踏まえた対応について ( 指示 ) ( 平成 原第 1 号 ) に基づき, 浜岡原子力発電所 ( 以下, 発電所 という ) における自衛消防体制の強化ならびに迅速かつ厳格な事故報告体

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社会インフラの機能停止 ( 大規模停電 通信障害等 ) テロ行為 ( 予告 脅迫 破壊行為等 ) 対企業犯罪 ( サイバー テロ 反社会的勢力の介入 役職員の誘拐等 ) なお 事業継続体制の整備に当たっては システム障害を対象とすることが考えられるが システム障害については その被害への対応策の専門

設備耐震化の必要性――人命安全確保と事業継続の観点から

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

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症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

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テレワーク制度等 とは〇 度テレワーク人口実態調査 において 勤務先にテレワーク制度等があると雇用者が回答した選択枝 1 社員全員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 2 一部の社員を対象に 社内規定などにテレワーク等が規定されている 3 制度はないが会社や上司などがテレワーク等をす

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

018QMR 品質計画書作成規程161101

Transcription:

簡易 BCP 作成ツール 事業継続計画書 第 1 版 その作成方法と記載例 2014 年 1 月 会社名 : 株式会社 1

1 事業継続の基本方針 大規模地震が発生した場合に どのように対応するかという方針を定めたものです 社員や来訪者の安全を確保する観点 事業をどのように継続するかという観点を挙げています その他 必要に応じて 地域貢献に関する観点などを取り入れます 1. 事業継続の基本方針当社は, 以下のような方針で事業継続を行います 安全確保の観点社員や来訪者の安全を最優先として 二次災害の防止などの防災対策を進めていく 事業継続の観点 製品の製造 出荷を目標復旧時間以内に必ず再開し 事業を継続することを最優先とする その他の製品についても 可能な限り早急に再開するようにする 2 想定する緊急事態とその被害 事業継続計画書で想定する緊急事態とそれによる経営資源が受ける被害を想定しています 本 簡易 BCP では 拠点( 本社 工場 営業所など ) の横浜市において震度 6 弱の大規模地震 ( 津波被害はなし ) の発生を想定しています 作業を簡略化するために 経営資源ごとのおおまかな被害想定を最初から設定しています 緊急事態には 地震 洪水 津波といった自然災害 新型インフルエンザなどの感染症の流行 火災や爆発事故 サイバーテロなども考えられます 今回は 要員 ( 従業員 ) 建物や設備 情報及び情報システム ライフライン ( 電気 水道 電話 ) といった さまざまな経営資源に大きな被害を与える大規模地震の発生を想定しています 拠点の立地する場所によっては 地震の発生とともに 津波 液状化現象 火災の恐れがあります 横浜市のホームページ (http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/) にある わいわい防災マップ を利用すると 想定震度 液状化危険度など防災に役立つ各種情報を得ることができます 2

2. 想定する緊急事態とその被害 当社は 以下のように緊急事態とその被害を想定する 想定する緊急事態大規模地震 ( 横浜市内で震度 6 弱 : 津波なし ) 経営資源要員 ( 役員 社員 パート社員など ) 建物設備情報 システム資材 協力会社電気 水道 電話 想定する被害業務に携わる要員が不足してしまう負傷 交通機関の麻痺等により 役員 従業員の 40% が7 日間出社できず 8 日目におおむね全員が出社する 耐震性が高い場合 (1982 年以降に建設 または耐震補強済み ) 壁や柱などにひび割れ 亀裂が入るが 引き続き利用可能 耐震性が低い場合 (1982 年以前に建設 かつ耐震補強未実施 ) 壁や柱などに ひび割れ 亀裂が多く入り 利用不能 設備が利用できない 固定していない設備 什器 備品が転倒し 破損する 固定していないデータサーバーが転倒し 破損する 図面や取引データなどを喪失してしまう 材料や商品 資材などが調達できない 資材の調達先や協力会社が近隣にある場合 被災し調達が困難になる 電気 水道 電話回線が利用できない 電気 7 日程度 水道 7 日程度 電話回線 3 日程度 利用できない なお 上記の経営資源の被害想定については 前述の わいわい防災マップ の想定震度や浸水予想などをもとに修正して構いません 浸水が想定される場合には より被害は大きくなると考えられます また 電気 水道 電話 の 電気 7 日程度 水道 7 日程度 電話回線 3 日程度 利用できない の箇所については 適宜 短い期間の想定にして構いません 想定が厳しすぎるために 有効な事業継続計画を立てられないので そもそも計画の策定自体をやめてしまう のであれば 想定の見直しをします 3

3 重要な事業とその目標復旧時間 限られた経営資源 限られた時間ですべての事業 業務を対応することはできません 自社の事業 ( 製品 サービス ) のうち 優先的に継続 早期復旧を行うものを選定します 優先度を決めるにあたり 取引先 行政 社会といった社外への影響 自社の売上 資金繰りといった社内の影響で大きなものは何か 検討します 社外への影響については 行政との協定 取引先との契約内容 法規制などの有無を 社内の影響については 他社に切り替えられて取引がなくなるときの影響を考慮します 目標復旧時間を決めるにあたり 事業が中断すると 時間の経過とともに 社会的な信用の低下や顧客離れがどのように起きるのかを加味します 影響の深刻度が大きくなるにつれて 小 中 大へと変化していきます 目標復旧時間は 影響度が 大 になる前に設定するようにします なお 事業 ( 製品 サービス ) の分け方ですが 製造業の場合 次のように考えられます ( 例 1) 事業や提供する製品 サービスで分類する 新製品開発 既存製品の製造 販売 修理サービス 校正サービス ( 例 2) 取引先で分類する A 社向け製品の製造販売 B 社向け製品の製造販売 3. 重要な事業とその目標復旧時間 当社は 以下のように 重要な事業とその目標復旧時間を定めます 重要な事業とその目標復旧時間 1 各種製品の修理サービス 5 日以内 ( 試験機製造業の場合 ) 2 検査治具の製造 販売 3 各種製品の校正サービス 10 日以内 10 日以内 事業 ( 製品 サービス ) A 製品の設計 製造 販売 B 製品の製造 販売検査冶具の製造 販売各種製品の修理サービス各種製品の校正サービス 提供できなくなった場合の影響の深刻度 ( 大 中 小 ) 影響 ( 大 中 小 ) 顧客や社会自社 24 時間 72 時間 ( 生命に関わ ( 利益 資金以内以内るなど ) 繰りなど ) 1 週間 1ヶ月 以内 以内 目標復旧 1ヶ月時間超 中 大 低 中 高 3 週間 中 中 低 中 高 3 週間 中 小 低 中 高 10 日 大 中 低 中 高 5 日 大 中 低 中 高 10 日 4

建設業の場合 次のような事業 ( 製品 サービス ) の分け方が考えられます ( 例 ) 実施する工事 サービスの種類で分類する 新設工事 改修工事 修繕工事 協定に基づく安全確認 管工事 給排水衛生工事 ( 建設業の場合 ) 事業 ( 製品 サービス ) 提供できなくなった場合の影響 ( 大 中 小 ) 顧客や社会自社 ( 生命に関 ( 利益 資金わるなど ) 繰りなど ) 24 時間以内 影響の深刻度 ( 大 中 小 ) 72 時間 1 週間 1ヶ月 以内 以内 以内 1ヶ月超 目標復旧時間 施工中の工事小大低中高 2 週間 応急工事中中低中高 3 日 協定に基づく 緊急対応 大小中高 2 日 小売業 卸売業 サービス業の場合 次のような事業 ( 製品 サービス ) の分け方が考えられます ( 例 ) 事業や提供する商品 サービスで分類する 新車販売 中古車販売 修理 定期点検 保守パーツ販売 システム開発 保守サービス ソフトウエア販売 店舗での販売 通信販売 ( 自動車ディーラーの場合 ) 事業 ( 製品 サービス ) 提供できなくなった場合の影響 ( 大 中 小 ) 顧客や社会自社 ( 生命に関わ ( 利益 資金るなど ) 繰りなど ) 24 時間以内 影響の深刻度 ( 大 中 小 ) 72 時間 1 週間 1ヶ月 以内 以内 以内 1ヶ月超 目標復旧時間 新車の販売小大低中高 3 週間 定期点検中中低中高 5 日 修理大中中高 2 日 保守パーツ販売大小中高 2 日 5

4 想定する緊急事態の発生時に起こりうる事態とその対策 Ⅱ-3 重要な事業とその目標復旧時間 で設定した 重要な事業の目標復旧時間を達成するための対策を検討します まず Ⅱ-2 想定する緊急事態とその被害 をもとに 想定する緊急事態 ( 南関東地震 ) が発生したときに どのような事態が起こるのか 自社の経営資源ごとに1の 起こりうる事態 欄に記載します 次に その事態が起こった時に備えてどのような対策をとるのかを 2の その事態への対策 対応方法 欄に記載します 対策には 経営資源の被害を軽減するためのもの 経営資源が利用できない場合を想定した代替策 ( 代わりの要員 代わりの施設 代わりの設備 代わりの方法など ) を検討し 記載します すでに実施済みのもの すぐには実施できないものも記載していきます それぞれの対策 対応方法について すでに 対応済 なのか 対応時期が 1 年以内 3 年以内 時期未定 とするのかを検討し 実施時期 欄の該当箇所に をつけます 1 年以内 に実施する対策には 書類棚の転倒防止対策や重要なデータのバックアップといった それほど手間やお金のかかない また効果の高い対策を選択するとよいでしょう それぞれの対策 対応方法が必ず実行されるようにするために 実施する部門を検討し 担当部門 に記載します そして 関連する文書があればそれを 関連する文書 に記載します 4. 想定する緊急事態の発生時に起こりうる事態とその対策 当社は 緊急事態の発生時に備えて 以下の対応をとるとともに 段階的に整備します 起こりうる事態 そのための 対応方法 実施時期 対応済 1 年以内 3 年以内時期未定 担当 部門 関連する 文書 6

5 緊急時における対応の流れとその体制 緊急事態発生時の対応の総責任者 ( 通常は経営者 ) とその代行者を決めます また 本社が被災した場合の代替拠点を定めます 初動対応 事業継続 復旧のためにしなければならないことを記載していきます そして それぞれに担当部門を決めます 関連文書の欄には 詳細な手順を記載したもの ( 防災マニュアルや緊急連絡網など ) 参考にする帳票 ( 各種チェックリストなど ) を記載します 5. 緊急時における対応の流れとその体制 当社の被災時における対応の流れとその体制は, 以下のとおりとします 全社対応の総責任者社長 ( 代行 ) 専務取締役 本社被災時の代替拠点 1 工場 2 営業所 地震発生当日 ~( 初動対応 ) 対応の流れ担当部門など関連文書 身の安全の確保, 地震情報の収集, 安全措置 ( 緊急停止等 ) 各人で対応する 防災マニュアル 初期消火, 火災時の通報初期消火担当 負傷者の救出救護救出 救護担当 二次災害対策の実施店舗 ( 店長 ) 建物 周辺の安全確認, 安全な場所へ避難誘導避難 誘導担当 従業員, 家族の安否確認 総務部 緊急連絡網 被害状況把握, 施設 設備の点検 総務部 被害状況チェックリスト 顧客 協力会社の被害状況把握と被害報告購買部 - 地震発生から数日以降 ( 復旧活動 ) 対応の流れ 担当部門など 関連文書 施設 設備 データの復旧 総務部 - 資材会社の被害状況 把握必要資材の調達 購買部 - 従業員の家族への援助活動 総務部 - 7

6 教育 訓練 作成した事業継続計画書に関わる定期的な教育や訓練を実施する時期を決めておきます 定期的な教育や訓練をすることで いざという時に事業継続計画書のとおりに対応できるようにします 事業継続計画書で定めた様々な対策のうち 例えば 従業員の安否確認や自家発電機のように 普段は実施や利用しないものについて その方法を教育し 実際にやってみることが大切です この教育 訓練は定例の実施のほかに 新入社員入社時などに随時 実施します 6. 教育訓練計画 当社は 防災対策や事業継続に関する以下の教育や訓練活動を行います 教育 訓練の名称その目的実施時期 事業継続計画の説明事業継続計画の概要, 変更点を周知する毎年 8 月 避難訓練の実施 避難計画や避難経路図をもとに安全に避難が実施できるかを確認する 毎年 9 月 安否確認訓練あらかじめ決めた方法を確認する毎年 4 月 緊急参集訓練 休日にあらかじめ決められた拠点へ参集することができるかを確認する 毎年 3 月 上記の教育訓練は定例の実施時期のほかに 新入社員入社時などに教育を行います 8

7 見直し計画 作成した事業継続計画書について 定期的な見直しを実施する時期を決めておきます 定期的な見直しをすることで 実態に即した事業継続計画書にします 事業継続計画書を変更しなければならない事態としていくつか考えられます 例えば 4. 想定する緊急事態の発生時に起こりうる事態とその対策 で 1 年以内 に対応予定とされていた対策が実施された場合 5. 緊急時における対応の流れとその体制 の責任者が退職した場合 組織変更があった場合などが挙げられます このような事態が起こり 実態と事業継続計画書が合致しないということにならないように 少なくとも年 1 回は計画書の見直しをしましょう 事業継続計画書発行時 事業継続計画書 事業継続計画書発行後に 各種責任者の退職 実施予定だった対策の完了 組織変更実態とのかい離の修正 見直し後 事業継続計画書 改訂版 7. 見直し計画 当社は 以下の頻度で 事業継続計画 の内容の見直しを行います 定期 1 年に 1 回 ( 3 月 ) 不定期 緊急時の各担当者の退職や設備等の導入 廃棄などの変更が発生したときなど 9

8 各種リスト 以下の各種リストは 多くの企業で作成が必要と考えられるものになります すでに別の様式で作成済みであれば そちらをご使用ください また 不要なもの 追加で必要なものがあれば 適宜 追加 削除をしてください リスト 1 連絡先リスト 連絡先名担当者名電話番号 FAX 番号 メールアドレスなど ( 株 ) ( 株 ) ( 株 ) 課長 ***-***-**** FAX ***-***-**** ******@****.co.jp ***-***-**** FAX ***-***-**** ******@****.co.jp ***-***-**** FAX ***-***-**** ******@****.co.jp : : : 連絡先には 顧客 資材仕入先 協力会社 設備やシステム会社 金融機関 ライフライン事業者 公共機関 病院などを記載します リスト 2 備蓄品リスト 備蓄品名必要量更新時期購入済み保管場所 : : : : 携帯用ラジオ ( 電池 2 回分 ) 台 総務部 非常食料 食 * 年 * 月 倉庫 飲料水 (1 人 1 日 2l) 本 年 月 : : : : 10

リスト 3 緊急参集リスト 氏名所属役職 緊急参集の必要性 ( 必要あればレ点 ) 緊急参集地 緊急時の役割 製造部部長 工場製造部の指揮 購買部部長 工場購買部の指揮 営業部部長 本社営業部の指揮 総務部部長 本社 総務部課長 本社 災害対策本部の設置 運営災害対策本部の設置 : : : : : ( 緊急事態発生後に記入する ) リスト 4 安否確認リスト 氏名所属役職 安否確認 ( 確認後にレ点 ) 出勤可否 ( 可能ならレ点 ) 製造部部長 備考 購買部部長 営業部部長 総務部部長 家族とともに避難所へ避難している 総務部課長 総務部 公共交通機関再開まで出社不可能 : : : : 11