2 年 4 組国語科学習指導案平成 23 年 12 月 19 日 ( 月 )5 限指導者櫻井美紀子 研究主題 主体的に考え 学び合う子をめざして ~ 言語活動の充実を通した教科指導のあり方 ~ 1. 単元名お話のじんぶつと自分をくらべて読もう ~ わたしはおねえさん ~ 2. 目標 等身大の人物が描かれた物語を 自分の体験や気持ちと重ねながら興味をもって読んだり 感想を書いたりしようとする ( 国語への関心 意欲 態度 ) 登場人物の行動や場面の様子から想像を広げながら読み 自分の経験と結びつけて 感想をもつことができる ( 読むこと ) 物語の登場人物と自分を比べ 感想を書くことができる ( 書くこと ) 主語と述語の関係を正しく理解することができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 ) 3. 単元について (1) 教材についてこの作品の主人公 すみれちゃん は 児童と同じ 2 年生である すみれちゃん の行動や彼女を取り巻く小さなできごとを通して すみれちゃん の心の成長を感じることができる作品である 話の展開がコミカルな雰囲気で明るく 読み終えると温かい気持ちになる 自分の行動をふりかえりながら主人公に共感し 楽しく読み進めていくことができる すみれちゃん の心情を読み取りながら 自分の経験と重ね合わせて わたしなら と自分と比べた感想をもつことができる教材である 本単元は わたしはおねえさん を中心教材として自分と比べて読みを深め 感想を書くとともに それをきっかけとして自分と同年代の子が登場する本を読み 豊かな読書経験に結びつけていくこともねらいとしている (3) 教科の知 にせまるために本単元では 教科の知を 物語の登場人物の行動や心情を自分と比べながら読んだり 感想を書いたりすることができる ことと考える そのために 第一次では 単元のねらいが 登場人物と自分をくらべて読む ことであることを明確にし 学習計画を立て 見通しをもって学習が進められるようにしていく また 単元のゴールを くらべ読み名人になろう にし 意欲をもって学習を進めていくことができるようにしていきたい 比べながら読むためには 登場人物の行動や心情をしっかりと読み取ることが大切である すみれちゃんのしたことや思ったことについて 自分ならどうするか どう思うか という主体的に読む姿勢をつけていきたい そこで 第二次の読み取りでは 毎時間 自分と比べてミニ感想を書く時間を設ける 自分とすみれちゃんを比べて読むことで すみれちゃんと同化し わたしもりっぱな二年生になりたいな という自尊感情を高められることを期待している また 課題に対する自分の考えを一人学習で書かせて授業に臨ませるようにし 全員が考えをもって学習に参加できるようにしていきたい 第三次では 教材文以外の本を読み 登場人物と比べながら読んで感想を書き 交流する すみれちゃんについての読みとりや感想文を生かして 読んだり書いたりできるようにしていきたい 様々な登場人物と出会い 自分と比べて読むことで 自分の行動をふりかえるきっかけにもしていきたい そのために 図書館司書の先生にお願いして 同年齢の子が登場する本を教室に準備して いつでも手にとれるようにしておく
次目標主な学習活動 支援と 評価第一次24. 単元計画 ( 総時数 11 時間 + 課外 ) 単元について話し合い 学習の見通しをもつことができる わたしはおねえさん という題名だから 女の子が出てくるお話だね わたしもおねえさんだよ どんなお話かな 読んで感想を書こう すみれちゃんはおねえさんでやさしいね わたしにも妹や弟がいるよ 二年生は一年生のお兄さんやお姉さんだよ 題名について話し合い作品への関心を高める 作品に関心をもち 感想を書いている ( 関 ) 感想を書くことができたよ 次は 感想を発表し合うよ 感想を発表し合おう すみれちゃんは歌が大好きなんだね 朝早くに宿題をしているなんてえらいな 妹がいたずらしたのに どうして笑ったのかな どうして消すのをやめたのかな すみれちゃんは優しいな この学習のめあては お話のじんぶつと自分をくらべて読もう だね すみれちゃんと自分を比べて読めばいいんだね 他の本も読んで比べるんだね どんなお話か分かったよ お話の人物と自分と比べながら詳しく読んでいこう くらべ読み名人になろう あらすじが分かるように 整理しながら板書していく 単元のめあてを明確にし 見通しがもてるようにする あらすじをつかみ 単元の見通しをもっている ( 関 ) 同年齢の子が登場する本を紹介し 意欲がもてるようにする 名人 という言葉を示すで意欲を高め すみれちゃんの行動や心情を自分と比べながら読み取ることができる る すみれちゃんは どんな子かな 第 課題について話し合おう 歌を作るのが好きな子だよ 二 私たちと同じ二年生だよ 次 やさしくて元気なおねえさんだよ 二年生になってしあわせに思っているよ ミニくらべ感想をかき 発表しよう 5 わたしも二年生でうれしいよ 一年生との集会が楽しみだよ ぼくは 勉強が難しくなってちょっと大変だと思っているよ すみれちゃんはやさしくて元気なおねえさんだね 二年生になってしあわせなんだね わたしも楽しいよ すみれちゃんのもつ おねえさん 像を確認しておく 自分が二年生になって思っていることを 発表させてから感想を書かせるようにする すみれちゃんの人柄をとらえ 自分とくらべて感想を書いている ( 読 )
すみれちゃんは 日曜日の朝 どんなことをしたのかな 課題について話し合おう りっぱなことをしたくなったよ 自分から 机の上にノートと教科書を広げて宿題をしようとしたよ コスモスの歌を歌ってコスモスに水をやったよ やっぱりおねえさんらしいな もっとえらいおねえさんになりたいんだな ミニくらべ感想を書き 話し合おう お母さんに言われるとぼくもいい気持ちがしないよ 自分からすると やっぱり気持ちがいいよ すみれちゃんは 自分から宿題をしようとしたり コスモスに水をやったり りっぱなことをしたよ 自分からするといい気持ちがしたよ すみれちゃんは かりんちゃんが何かかいているのを見てどんな気持ちになったかな 課題について話し合おう 驚いて 何してるの って聞いたよ もう と二回も言っているから怒っているよ 泣きそうな気持ちと怒りそうな気持ちと半分ずつだよ ミニくらべ感想を書き 発表しよう ぼくも 落書きされて泣いたことがあるよ すみれちゃんと同じ気持ちになったよ すみれちゃんのりっぱな行動を読み取り 自分と比べて感想を書くことができる ( 読 ) なかなか書き出せない子には 自分から行動しようとしているすみれちゃんについてどう思うかを考え 感想を書くように声かけする 落書きされて怒っているすみれちゃんの気持ちを読み取り 自分と比べて感想を書くことができる ( 読 ) 会話に注目させ すみれちゃんの気持ちを読み取れるようにする すみれちゃんは 半分なきそうで 半分おこりそうになったよ ぼくは こんな時 怒ってしまったよ どうしてすみれちゃんは わらいだしたのかな ( 本時 ) どうしてすみれちゃんは かりんちゃんの絵をけすのをやめたのかな 課題について話し合おう 二人でたくさんわらったよ そしたら おこりたい気持ちがなくなったよ かりんちゃんが 一生懸命かいたからけさなかったんだよ すみれちゃんは やさしいおねえさんだから けすのをやめたんだよ ミニくらべ感想を書いて発表しよう 自分だったら消してしまうよ えらいおねえさんになれたね 歌のとおりのやさしいおねえさんだね すみれちゃんが 消さなかったわけを読み取り 自分と比べて感想を書くことができる ( 読 ) 一の場面のすみれちゃんの歌や心情を思い出させ えらいおねえさんになっていることを捉えることができるようにする かりんちゃんは一生懸命かいたし 絵がかわいく見えたから 消すのをやめたんだよ えらいおねえさんだね ぼくだったら 消してしまうかな
第三次4+課外自分と同年齢の子どもが登場する本を自分と比べながら読み 感想を書くことができる ほかのものがたりのじんぶつと自分を比べながら読もう 大きい 1 年生と小さな 2 年生 の本を読んだよ 小さくても 1 年生のお世話をがんばったよ いいからいいから を読んだよ 自分たちと同じくらいの子が登場する本がたくさんあるよ 簡単に感想をメモしておこう 自分と似ている子もいれば 違う子もいるよ 同じくらいの子が登場する本を読むのは楽しいな 登場人物と自分を比べながら本を読むことができる ( 読 ) 読んだ本の感想を 読書の記録 にメモしておくように声かけする くらべ感想の書き方を知って書こう 2 どんな書き方をしたらいいかな 初めは 特に心に残ったことを書くといいね 次は なぜそう思ったか書くよ 終わりは 自分だったらどうするか どう思うか書くといいね くらべ感想を書いてみよう 主人公はだれかな はじめ 中 終わりにわけて書くといいね 自分だったら と考えて書くといいね 書けたら もう一度読み返すよ 友達と交換して読み合おう 登場人物と自分を比べて 感想文が書けたよ すみれちゃんは りっぱなおねえさんだな ぼくも 弟にやさしくしたいな 教科書の感想文を読んで初め 中 終わりに何が書かれているかを確認する 登場人物と自分を比べて感想を書くことができる ( 書 ) 何冊か読んだ中から 一番心に残った本を選んで書くようにアドバイスする かんそうをはっぴょうし合おう 自分と比べて書いた感想を発表しよう いろいろな人物がいるね 自分と似ているな さんの発表した本が読みたくなったよ いろいろな物語の人物と比べながら感想をはっぴょうしていたね 読んでみたいな この勉強で自分と比べながら読む力がついたよ くらべ読み名人 になれたね 本を読んで思ったことを発表することができる ( 関 ) 読んだ本を見せながら発表させるようにする 最初に示した単元のゴール くらべ読み名人 になれたかを確認する
5. 本時の学習 ( 第二次の4 時 ) (1) 教材 わたしはおねえさん (2) 本時のねらい すみれちゃんの行動や気持ちを自分と比べながら読み, 感想を書くことができる ( 読むこと ) (3) 準備 挿絵 落書きの絵ワークシート (4) 展開 学習活動時予想される児童の思考の流れ 支援と 評価 1. 前時をふりかえり 4 本時の課題をつかむ ( つかむ ) 前の時間の学習をふり返ろう すみれちゃんは 半分なきそうで 半分おこりそうだったよ 自分でも分からなかくなったよ ぼくだったら 怒っていると思うよ すみれちゃんと同じ気持ちになったことがあるよ 前時のふり返りや学習掲示から泣きそうで 怒りそうなすみれちゃんの気持ちを確かめる 2. 課題について話し合う ( 考える ) 3. すみれちゃんと自分を比べてミニ感想を書く ( 深める ) 4. 本時のまとめとふりかえりをする ( まとめる ) 25 13 3 どうしてすみれちゃんはわらいだしたのかな 半分泣きそうで 半分怒りそうだったのにどうして笑ったのかな 課題を考えながら音読しよう (p55 10 行目 ~p58 6 行目 ) どうしてわらったのかな じっと見ていたら ぐちゃぐちゃの絵がかわいく見えてきたからだよ 絵がおもしろく見えたんだよ すみれちゃんの大切に育てているコスモスだと分かったからうれしくなったよ かりんちゃんが一生懸命かいていたことが分かったからだよ おねえさんだから かわいく思えたんだね 自分と比べて感想を書いて発表しよう 私は 怒ってしまうと思うから すみれちゃんはりっぱなおねえさんだなと思うよ 私は そのまま泣いてしまうかもしれないよ 妹が自分の好きなものをかいていたら かわいくて許してしまうかな 落書きされて怒ったことがあるよ 消すのをやめたすみれちゃんはえらいな ぼくだったらできないなあ 今日の学習のまとめとふりかえりをしよう 小さい妹が一生懸命にかいていたから 絵もかわいく見えてきたんだね だから わらいだしてしまったんだね やさしいね イメージをもちやすくするために挿絵を用意する 音読は段落読みをする 落書きの絵を提示し すみれちゃんがどう思ったか考える手助けとする 話し合いの際 すみれちゃんの行動や会話をしっかり押さえながら心情や理由を考えられるようにする 自分の考えと比べながら友達の考えを聞くよう促す すみれちゃんの行動や気持ちを読みとり 自分と比べながら 感想を書くことができる ( 読 感想を発表し合うことで 人によって経験や考え方が違うことに気づかせるようにする ワークーシートに 学習態度のふりかえりを書く時間を設ける ~ さんの感想を聞いて いろいろな考え方があることが分かったよ ぼくも 妹にやさしくしてあげたいな すみれちゃんは また成長したね すみれちゃんの成長にも気づかせるようにする 次はどうしてけすのをやめたのかを考えていこう 視点自分と比べて感想を書くための読み取りになっていたか