H I T A C H I 課題を解決する方策 高梁 新見及び真庭における課題を解決する方策 (1) 課題 : 圏域面積が県の 32% を占める広い圏域であるが 救命救急センターや周産期母子医療センターがなく 中小規模 の病院が救急医療を担っている また 救急搬送では 圏域外搬送の割

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07佐渡

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

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平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討について H29/1/16WG 厚労省提出資料 平成 30 年度診療報酬改定に向けた検討の方向性 平成 30 年度診療報酬改定に向けて 以下の遠隔医療形態モデルも参考に 委員からご指摘のあった初診に関する取扱いも含め 対面診療に比べて患者に対する医療サービスの

第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

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25 億円プラン奈良県地域医療再生計画 Ⅰ 地域の医療需要に応じた医療提供体制の構築 1 - 断らない救命救急 医療連携 県民への情報提供の拡充を踏まえて- 1 対象とする地域 本地域医療再生計画においては 奈良医療圏及び西和医療圏を中心とした地域を対象地域とする まず この 2 つの医療圏を合わせ


救急医療 ガイドブック 長岡市 小千谷市 見附市 出雲崎町

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H21年事業年度業務実績評価


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傷病者の搬送及び受入れ に関する実施基準 平成 22 年 3 月策定平成 26 年 3 月改正平成 27 年 7 月改正平成 29 年 9 月改正

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第 2 部 医療圏と基準病床数 ( 第 1 章医療圏 ) 第 2 部 医療圏と基準病床数 医療圏とは 地域の医療需要に対応して包括的な医療を提供していくための区域であり 具体的には 医療資源の適正な配置と医療提供体制の体系化を図るための 地域的単位のこ とです 医療圏は 医療法により 初期の診断 治

千葉大学医学部附属病院の基本情報 医療機関名 : 千葉大学医学部附属病院開設主体 : 国立大学法人千葉大学所在地 : 千葉県千葉市中央区亥鼻 許可病床数 :850 床 ( 病床の種別 ) 一般病床 800 床 精神病床 45 床 感染症病床 5 床 ( うち ICU18 床 CCU4 床

医療機能分化連携推進事業 1 対象事業者 病床を有する医療機関 2 支援対象 既存病床を回復期病床に転換する際に必要となる施設 設備整備費 設備整備 H27~ 継続対象リハビリを行うための治療機器や訓練機器等の導入経費 物理療法を実施するための 超音波治療器や温浴療法用装置の導入事業例 運動療法を実

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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平成 29 年度第 1 回徳島県医療審議会 質疑 調整会議での議論を待たずしてかなりの病床の移動が起こりつつある それをコントロールできないと 調整会議そのものが意味をなさなくなるのではないか 1 当会議の運営要領を定めてはどうか 2 病床機能分化 連携推進体制整備事業について当会議の審議事項として

05魚沼(H 更新)

されるなど 公営企業に対する環境や評価については 今後ますます厳しくなることが予想される こうした状況の変化にも対応できるだけの経営体力を醸成することはもちろんであるが 一方で採算性の面で課題のある分野についても 公立病院が引き続き担わざるを得ない分野があると考えられる 特に救急分野においては 和歌

脳卒中の医療連携体制を担う医療機関等における実績調査 調査内容 平成 28 年度の実績 ( 調査内容は別紙様式のとおり ) 別紙 1: 急性期の医療機能を有する医療機関用別紙 2: 急性期及び回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 3: 回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 4: 維持期の医療機能

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☆☆第6次へき地計画(完成版)

障害児・発達障害支援_

< 目次 > Ⅰ 急性期及び回復期の機能を担う医療機関の状況 Ⅱ 維持期の機能を担う医療機関の状況 Ⅲ 地域連携クリティカルパスの利用状況 Ⅳ 急性期の機能を担う医療機関における専門的治療件数 Ⅴ 調査様式及び記入要領 付属資料 1 各調査項目の関係性( 概念図 ) 付属資料 2 急性期医療機関別実

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医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

徳島市民病院経営強化プラン ( 案 ) 資料 2 徳島市民病院の果たすべき役割 今後においても 急性期医療を担う地域の中核病院としての役割を果たすとともに 他の医療機関との連携を強化し地域医療体制の充実に取り組んでいきます また 災害発生時における医療提供体制の強化に取り組んでいきます 具体的には

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診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

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II 章. 都道府県別 二次医療圏別データ 1. 北海道 宗谷 後志 札幌 留萌 南空知 上川北部 北空知上川中部中空知 富良野 十勝 遠紋 北網 釧路 北渡島檜山 西胆振 東胆振 日高 南檜山 南渡島 32

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平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

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目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

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に加え 病院勤務医の負担が増えるなかで 平成 16 年に始まった新臨床研修制度は疲弊した勤務医を直撃し 医療崩壊が決定的なものとなりました 新臨床研修制度では 卒業後に 2 年間の初期研修があり この間は医局員の補充がありません こうした状況を考慮して 研修医を除いた医療施設従事者の推移をみると 平

2 金 研修会等 7 市で実施 11 高萩市 子育て中の医師への支援 H28~ 市医師会保健予防事業金 H2~ 主に医師を対象とした事業 ( 金 研修会等 ) 水戸市が運営を委託している水戸ファミリー サポート センターを活用し, その会員が水戸協同病院内の保育ルームにおいて医師の子どもを有料で預か

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高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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2021 年度青森県立保健大学入学者選抜に係る変更について ( 予告 ) 2021 年度青森県立保健大学入学者選抜 (2020 年度実施 ) を次のとおり変更する予定ですの で お知らせいたします なお この他の変更内容については 随時 本学ホームページ等で公表する予定です 1 定員 募集人員につい

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7 公表 医療計画に記載された各医療機能を担う医療機関等の名称については 県のホームページ等 において公表するものとする 8 その他 この要領に定めるもののほか 医療計画への疾病 事業及び在宅医療ごとの医療機関等名称 記載に関して必要な事項は 計画部会において定める 9 この要領は 平成 20 年

診療所ごとの診療状況 一方 診療所では 外来診療を実施 と回答した診療所は 73 か所 (36.3%) 入院診療を実施 と回答した病院は 2 か所 (1.0%) となっており いずれも実施していない との回答が 124 か所 (61.7%) であった 診療所のてんかん診療実施状況 ( 有効回答数 =

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岡山県地域医療再生計画 ( 高梁 新見及び真庭 : 救急 連携機能強化等に重点 ) 現状 課題 医師や看護職員が少ない 圏域面積が広く 中小規模の病院が分散して存在 各地域の救急医療機関の役割分担が明確でない 救急医療の核となる病院の機能強化と回復期等を担う病院の連携体制が必要 救命救急センター 周産期母子医療センターがない 県南圏域の救命救急センター等との連携が不可欠 実施後 救急医療の核となる病院の機能強化により 救急医療の機能と役割を分化 急性期 回復期 在宅への流れをつくり 医療の質の向上と効率化を推進 大学や関係団体と連携した確保 定着対策により 医師 看護師等の増加を図る 地域で救急医療の核となる病院の機能強化 高梁地域 : 高梁中央病院の建替による救急外来拡張等 新見地域 : 渡辺病院の建替による救急医療部門増強 真庭地域 : 金田病院増築による救急外来増設 手術室整備等 診療所 高梁地域 高梁中央病院 (205 床 ) 大杉病院 (143 床 ) 成羽病院 (136 床 ) 備中整形外科病院 (35 床 ) 新見地域 新見中央病院 (119 床 ) 太田病院 (60 床 ) 渡辺病院 (98 床 ) 長谷川紀念病院 (60 床 ) 真庭地域 湯原温泉病院 (105 床 ) 勝山病院 (100 床 ) 落合病院 (199 床 ) 金田病院 (177 床 ) 中山病院 (42 床 ) 河本病院 (148 床 ) 近藤病院 (55 床 ) 真庭地域の周産期医療機能の強化 地域で核となる病院と連携する病院の機能強化 病院群輪番病院 地域の医療機関 在宅 重症患者 入院等の必要な患者 軽症患者等 重症患者 入院等の必要な患者 軽症患者等 救急患者等 重症患者 入院等の必要な患者 軽症患者等 県南圏域との連携 支援 重症患者等 トリアージ 入院等の必要な患者 救急患者等 県全体で取り組む事業による支援 軽症患者等 人口 10 万対医師数 :135.5 人 ( 県平均 251.3 人 ) 看護師数 :633.1 人 ( 県平均 912.2 人 ) 救急搬送時間が長い圏域外搬送率が高い 重篤な患者は県南部圏域の病院へ 159.2 人 ( 県平均 251.3 人 ) 947.0 人 ( 県平均 912.2 人 ) 県南の連携 支援病院 救急患者受入機能の強化 周産期母子医療センターの受入機能の強化 医療関係団体等 救急医療等への対応向上支援 看護職員の確保対策 地域従事医師の育成とキャリア形成支援 その他 医療関係システム等の整備 救急医療情報システム改修 医師派遣 臨床研修病院 県内公立病院の核となる病院 研修奨学金等による地域勤務医師の確保 地域の公立病院への支援 大学 医学部地域枠の拡充 寄附講座の設置による医師派遣 地域医療総合支援センター ( 仮称 ) の設置

H I T A C H I 350 0 1 課題を解決する方策 高梁 新見及び真庭における課題を解決する方策 (1) 課題 : 圏域面積が県の 32% を占める広い圏域であるが 救命救急センターや周産期母子医療センターがなく 中小規模 の病院が救急医療を担っている また 救急搬送では 圏域外搬送の割合が高く 搬送に長時間を要している 目標 : 地域の救急医療の核となる病院や連携する病院の救急患者等受入機能の強化を図るとともに 医療施設相互の連携体制の構築を図る 併せて 周産期医療における受入機能の強化を図る 対策 : 救急医療機能の強化 医療施設相互の連携体制の構築等 1 地域の救急医療の核となる病院の受入機能強化と連携する病院の機能強化 地域の核となる病院の救急医療施設 設備整備による機能強化と急性期や回復期等の患者を受け入れる医 療機関の設備整備を支援するなど 救急患者の受入機能の強化と連携体制の充実を図る 2 圏域で分娩施設を有する病院の機能強化 当該病院の周産期施設 設備整備を支援し機 能強化を図る 3 当該圏域と連携する県南圏域の医療機能の強 化 当該圏域の体制強化のみでは一定の限界もあ ることから 県南圏域の拠点となる病院の施設 設 備整備等を支援し 24 時間体制で重篤患者や妊 婦等を受け入れる体制の充実強化を図る 4 医療情報 遠隔医療支援システムの整備 (2 計画共通 ) 医療施設相互の連携を促進し 質の高い医療 を実現するため 医療情報システムの整備と遠隔 医療ネットワークの利用促進を図る 病院ごとの医療から地域全体の医療へ ~ 岡山県の目指す医療情報ネットワーク ~ 地域全体が一つの病院に 診療所 訪問看護 地域病院 Web 型電子カルテ 紹介 逆紹介 PACS DICOM 画像 JPEG ラボデータテキスト資料 DICOM 画像 病理診断 紹介 逆紹介 Web 型電子カルテ 地域中核病院 医療機関の機能と役割を分化し お互いの強みを生かし 弱みを補完して 地域全体で医療の質の向上と効率化を図る 証明書 VPN 紹介 逆紹介 電子カルテサーバ 地域病院 自宅 在宅医療

(2) 課題 : 人口当たり医師数が県平均と比較して 4 割程度少ないなど 医師をはじめとした医療従事者の確保が大きな課題 である 目標 : 大学や関係団体と協働で医師や看護師等の確保 定着対策の充実に取り組み 医師 看護師等の増加を図る 対策 : 大学や医療機関と連携した医師派遣機能の強化等医師確保 看護師確保対策 (2 計画共通 ) 2 地域医療再生計画終了時の姿 救急患者受入機能の底上げが図られることにより 圏域内の救急搬送受入患者の割合が増加するとともに 収容平均 時間の短縮が図られている また 医療従事者の確保対策により 医師 看護師も増加が図られている さらに 県北圏 域と連携した重症患者等の県南圏域の受入機能の充実や医療情報システム等により医療施設相互の緊密な連携が図ら れている 1 医学部地域枠の拡充 地域で勤務する医師を確保するため 現在の地域枠 5 名に加え 平成 22 年度から 4 名を確保する 2 地域に医師を派遣するための大学寄附講座を設置 大学に寄附講座を新たに設置し 県が指定する医療機関で従事する医師の確保を図る 3 研修奨学金等の創設による地域勤務医師の確保 一定期間県が指定する医療機関へ勤務する医師 を確保するための研修奨学金等を創設する 事業中止 4 地域医療研究委託制度の創設 地域医療に従事しながら 地域医療に関する研究 を行う業務を大学へ委託し 医師の確保を図る 5 看護職員の確保と定着対策等の充実を図る 6 地域医療総合支援センター ( 仮称 ) の設立支援 地域医療に必要な総合医の育成や医師の復職支 援を行う地域医療総合支援センター ( 仮称 ) を創設す る岡山大学の取り組みを支援する 医学生 初期臨床研修医 後期臨床研修医 多科の医療を学ぼうとする医師 他県からの県内勤務を希望する医師 復職を志す者 奨学金等 岡山県の医師確保対策と地域医療従事医師のキャリア形成支援 ~ 単に医師数を増やすだけでなく 地域の医療ニーズにあった医師の育成 確保が不可欠 ~ NPO 法人岡山医師研修支援機構 指導医等による助言キャリアアップの支援 顔の見える関係でネットワーク 地域医療総合支援センター 委託 補助等 岡山大学 川崎医科大学 県内臨床研修病院 岡山市立市民病院 地域医療総合支援センター 地域医療に関する寄附講座 女性医師等復職支援 地域医療研究委託 救急医療に関する寄附講座 地域医療研究委託 研修医の派遣 県内公立病院への支援 総合的な診療能力を有する医師の育成 地域勤務医師のモラル向上 研修終了後の資格取得等を総合的に支援 地域医療再生基金による計画的な事業実施 医師の確保 派遣 復職支援 県内の医師不足病院等

岡山県地域医療再生計画 ( 津山 英田 : 救急 連携体制の確立等に重点 ) 現状 課題 医師や看護職員が少ない 休日や夜間の初期救急医療体制が不十分 結果的に救急患者の受入が特定の医療機関 ( 津山中央病院 ) に集中している ( 救急患者の50.2%) 新輪番制病院と救命救急センターの受入機能の向上が必要 救急の核となる病院と連携して救急患者や回復期患者を受け入れる体制が必要 津山第一病院の常勤内科医師が不在となり 内科の救急患者の受入が困難 鏡野町国保病院 芳野病院 中島病院 さとう記念病院が輪番体制に参加 鏡野町国保病院 (88 床 ) 津山第一病院 (211 床 ) 中島病院 (110 床 ) さとう記念病院 (183 床 ) 救命救急センター 美作市立大原病院 (80 床 ) 田尻病院 (105 床 ) 実施後 休日夜間急患センターの新設 病院群輪番制病院の機能強化 救命救急センターの増床 (20 床から 30 床へ ) 機能強化 医師 看護師等の増加を図る 病院群輪番制病院 鏡野町国保病院 芳野病院 中島病院の受入機能強化 紹介 連携 休日夜間急患センターの創設 津山中央病院 救命救急センター 地域周産期母子医療センターの充実 周産期オープンシステムの実施 トリアージ救急患者 ハイリスク妊婦等 紹介 病院 診療所 受診 へき地診療所 へき地医療拠点病院 美作市立大原病院 プライマリケアセンター ( 仮称 ) 地域医療に従事する医師等の育成拠点の整備 総合医等確保 資質向上 芳野病院 (110 床 ) 津山中央病院 (525 床 ) 県南圏域との連携 支援 県全体で取り組む事業による支援 大学 初期 二次 三次救急医療体制が確立していない 軽症者 ~ 重症者が集中救急患者等 人口 10 万対医師数 :168.2 人 ( 県平均 251.3 人 ) 看護師数 :839.6 人 ( 県平均 912.2 人 ) 県南の連携 支援病院 救急患者受入機能の強化 周産期母子医療センターの受入機能の強化 医療関係団体等 救急医療等への対応向上支援 看護職員の確保対策 地域従事医師の育成とキャリア形成支援 その他 医療関係システム等の整備 救急医療情報システム改修 医師派遣 臨床研修病院 県内公立病院の核となる病院 研修奨学金等による地域勤務医師の確保 地域の公立病院への支援 医学部地域枠の拡充 寄附講座の設置による医師派遣 地域医療総合支援センター ( 仮称 ) の設置

1 課題を解決する方策 津山 英田における課題を解決する方策 (1) 課題 : 初期 二次 三次救急医療体制を担う医療機関の役割分担と連携が不十分であり 救命救急センターのある病院に救急患者が集中している 病院群輪番制を担っていた 2 病院のうち 1 病院が民事再生申立を行い 常勤内科医が不在となるなど救急患者の受入体制に影響があることから 急遽 中小 4 病院を輪番に加え救急対応が実施されている 目標 : 初期 二次 三次の救急医療を担う医療機関の受入機能の強化を図るとともに 医療施設相互の役割分担と連携体制の構築に取り組む 対策 : 救急医療機能の強化 医療施設相互の役割分担と連携体制の構築 1 休日夜間急患センターの創設初期救急における休日夜間の救急医療体制の確保を図るため 新たに圏域内に休日夜間急患センターを創設する 事業中止 2 病院群輪番制病院等の受入機能の強化新たに輪番に加わった病院等が行う施設 設備整備の一部を支援し 救急患者受入機能を強化する 3 救命救急センターの機能強化救命救急センターの HCU を増床 (20 床 30 床 ) するなど受入機能の強化を図る 4 当該圏域から重症患者や周産期のハイリスク患者を受け入れるなど 連携する医療機関の機能強化連携や支援を行う県南の拠点となる病院の施設 設備整備等による受入機能の強化を図る ( 重篤患者やハイリスク患者の全てに圏域内で対応することは困難 ) 5 医療情報 遠隔医療支援システムの整備 (2 計画共通 ) 医療施設相互の連携を促進し 質の高い医療を実現するため 医療情報システムの整備と遠隔医療ネットワークの利用促進を図る

(2) 課題 : 人口当たり医師数が県平均と比較して約 4 割少ないなど 医師をはじめとした医療従事者の確保と定着が課題である 目標 : 大学や関係団体と協働で医師や看護師等の確保 定着対策の充実に取り組み 医師 看護師等の増加を図る 対策 : 大学や医療機関と連携した医師派遣機能の強化等医師確保 看護師確保対策 (2 計画共通 ) 1 医学部地域枠の拡充地域で勤務する医師を確保するため 現在の地域枠 5 名に加え 平成 22 年度から4 名を確保する 2 地域に医師を派遣するための大学寄附講座を設置大学に寄附講座を新たに設置し 県が指定する医療機関で従事する医師の確保を図る 3 研修奨学金等の創設による地域勤務医師の確保一定期間県が指定する医療機関へ勤務する医師を確保するための研修奨学金等を創設する 事業中止 4 地域医療研究委託制度の創設地域医療に従事しながら 地域医療に関する研究を行う業務を大学へ委託し 医師の確保を図る 5 看護職員の確保と定着対策等の充実を図る 6 地域医療総合支援センター ( 仮称 ) の設立支援地域医療に必要な総合医の育成や医師の復職支援を行う地域医療総合支援センター ( 仮称 ) を創設する岡山大学の取り組みを支援する 2 地域医療再生計画終了時の姿 初期 ~ 三次の救急医療体制が確立され 医療機関の役割分担と連携が促進され 救急患者受入機能の底上げが図られる また 医療従事者の確保対策により 医師 看護師の増加が図られるなど 質の高い救急医療を提供できる体制の確保が図られている さらに 県北圏域と連携した重症患者等の県南圏域の受入機能の充実や医療情報システム等により医療施設相互の緊密な連携が図られている