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宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

(3) 設備復旧対策事例 ~ 基地局及びエントランス回線通信事業者各社で取り組んだ主な基地局あるいはネットワーク設備復旧対策としては 光ファイバー 衛星回線 無線 ( マイクロ ) 回線の活用による伝送路の復旧や 山頂などへの大ゾーン方式 ( 複数の基地局によるサービスエリアを1つの大きなゾーンとし

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

< 用語解説 > *1 ソーシャルネットワーキングサービス (SNS) インターネット上の交流を通して社会的ネットワークを構築するサービス全般を指す 代表的な SNS として Twitter mixi GREE Mobage Ameba Facebook Google+ Myspace Linked

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(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

デジタルシステムの国内標準仕様 ( 案 ) の概要 国内標準仕様準拠により 実現する機能 1. 災害情報等の一斉配信サービスへの対応 2. スマートフォン連携による個人属性に応じた情報提供 3. 上での多言語による情報提供の方法 国内標準仕様概要 1. 災害情報等の一斉配信サービスへの対応 端末側に

U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

1 目次 2 背景 目的 指針 設備 整備基準 対策 保守 大会終了後 進捗状況の把握およびフォローアップ / 7

Taro-参考資料:災害用伝言サービ

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

3.[ トップ画面 ] データ放送連携トップ画面 トップ画面には ゆめネットデータ放送と連携した情報が表示されます " メニュー部分を左右に移動させると様々な情報メニューが表示されます " 情報メニューをタップすると内容が表示されます " データ放送以外の情報は 下部のタブメニューをタップすると他の

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

大規模災害等に備えたバックアップや通信回線の考慮 庁舎内への保存等の構成について示すこと 1.5. 事業継続 事業者もしくは構成企業 製品製造元等の破綻等により サービスの継続が困難となった場合において それぞれのパターン毎に 具体的な対策を示すこと 事業者の破綻時には第三者へサービスの提供を引き継

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地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

大津市避難所運営マニュアル

5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

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目次 : はじめに 2 1. 安否確認アプリについて 安否確認アプリの設定について 安否確認アプリのインストール方法について Android の場合 iOS の場合 アプリの通知設定について 7 2. メールについて 8 2-

<4D F736F F F696E74202D208DD08A5191CE8DF42D90CE8AAA90EA8F4391E58A7782C982A882AF82E9938C93FA967B91E5906B8DD094AD90B68E9E82CC8FF38BB582C682BB82CC8CE382CC8EE682E DD>

第8章 災害復旧計画

平成27年国勢調査の5つのポイントと12の新たな取り組み

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

が実現することにより 利用希望者は認証連携でひもづけられた無料 Wi-Fi スポットについて複数回の利用登録手続が不要となり 利用者の負担軽減と利便性の向上が図られる 出典 : ICT 懇談会幹事会 ( 第 4 回 )( 平成 27(2015) 年 4 月 24 日 ) 2. 現状 日本政府観光局

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

未曾有の被害をもたらした東日本大震災は 安全 安心な生活と それを守るための平素からの防災 減災への取り組みや投資の大切さを あらためて認識する機会となりました 東日本大震災から間もなく2 年が経とうとしています そこで 経済広報センターは 全国の様々な職種 世代により構成されている当センターの 社

IT時代の震災と核被害

センターでは,WAP からの位置情報を受信し, WAP が適切に設置されたかどうかを確認する 提案システムのシーケンス概要 図 2 に提案システムのシーケンスを示す. 携帯端末は,WAP から無線 LAN の電波を受信すると, DHCP サーバに対して IP アドレスを要求する. この要

Microsoft Word - 【関係者】運用ガイドライン doc

(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

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別紙 1 防災訓練結果報告の概要 1. 訓練の目的本訓練は 核物質管理センター六ヶ所保障措置センター原子力事業者防災業務計画第 2 章第 5 節第 2 項 防災訓練 に基づき 原子力災害を想定した総合訓練を実施することで 原子力防災組織が有効に機能することを確認する 訓練後は訓練モニターの評価結果

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

平成 30 年度事業報告 一般財団法人自治体衛星通信機構 当機構は 地方公共団体等において通信衛星を共同利用するための設備を設置し 運用することによって 防災情報及び行政情報の伝送を行うネットワークの整備促進を図り もって地域社会における情報通信の高度化及び地域の振興に寄与することを目的として平成

燕市 ICT 部門の業務継続計画 < 初動版 > ー概要版ー 燕市

平成30年基幹放送局の再免許の実施

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

2 本紙について 本紙は 通信回線の管理者等が脆弱性評価を行うにあたって 有用と考えられるポイントを 電気通信事業者の視点で取りまとめた参考資料である 大規模災害等が発生し 電気通信ネットワークがケーブル切断等により途絶した場合 電気通信事業者は電気通信事業法第 8 条の重要通信の規定に照らし 重要

対応すべき行動_0921

Microsoft PowerPoint 地球防災工学(京都大学)_配布.pptx

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資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

内閣府自殺対策推進室提出資料 平成 23 年 6 月 15 日内閣府自殺対策推進室内閣府経済社会総合研究所自殺分析班警察庁厚生労働省 東日本大震災に関連する自殺の実態把握について 平成 23 年 3 月 11 日に発災した東日本大震災に関連する自殺の実態把握について 以下 のとおり実施する 1. 定

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Microsoft PowerPoint - 09nakamura.pptx

CONTENTS 1. テレワーク導入における課題 2. 総務省テレワークセキュリティガイドラインについて 3. 技術 制度 人に関する情報セキュリティ対策例 4. 情報へのアクセス方法とその特徴 5. マネジメント ( 労務管理等 ) の対策 2

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北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達に関する Q&A Q1. 北朝鮮の弾道ミサイル発射の現状はどうなっているのでしょうか A1. 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

各省庁等における業務継続計画に係る取組状況調査 調査の目的 各省庁等における現在の業務継続計画に係る取組状況を把握し 東日本大震災等を受けた 今後の業務継続計画の改善策を検討するための資料とする 調査の対象 中央省庁業務継続連絡調整会議構成機関 オブザーバー機関 29 機関 構成員 :23 機関内閣

1 名称 三田市議会ペーパーレス会議システム導入 運用業務 2 目的電子データによる議会関連資料やその他関係資料の共有 情報の伝達 共有及びペーパーレス会議を実現するためのツールを導入することにより 議会運営の活性化及び議会 議員活動の効率化を図るとともに用紙類や印刷費 作業時間等に関わる経費等の削

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

PowerPoint プレゼンテーション

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

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豪雨災害対策のための情報提供の推進について

管理者から携帯電話に向けて命令や位置確認を行います 携帯電話からリアルタイムに情報をアップロードするとともに サーバ側のデータと同期をします GPS 測位を用いて 現在位置や軌跡を管理します 携帯電話からシステム契機でメールを送付します 基幹サーバと連携するためのデータファイルの出力や プリンタ連携

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国土技術政策総合研究所 研究資料

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

管理者マニュアル

-災害に備えて-

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

1 取組の背景 東日本大震災(H ) ソーシャルメディア等インターネットを活用して安否確認が行われるなど 情報通信技術 (ICT) に基づく情報伝達手段が広範囲に活用される 一方 緊急時における情報の途絶や錯綜による不安感の増大 混乱から迅速 確実な情報伝達手段の確保の必要性 もしもの時

弾道ミサイルが発射された場合の情報伝達と取るべき行動に関する Q&A 情報伝達の概要について Q1. どのような場合に J アラートが使用されるのでしょうか A1. 全国瞬時警報システム (J アラート ) は 弾道ミサイルが日本の領土 領海に落下する可能性又は領土 領海を通過する可能性がある場合に

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)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

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☆配布資料_熊本地震検証

年報経営ディスクロージャー研究 2016 年 3 月第 15 号 30,000 25,000 20,000 被害者数 ( 人 ) 15,000 10,000 5,000 0 死者 不明者の合計 行方不明

大規模災害時における、DNSサービスの継続性確保のために

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

平成 27 年 9 月 14 日 情報通信審議会答申 加入光ファイバに係る接続制度の在り方について の中で ~ 略 ~ NTT 東西において 1 光配線区画を分割 縮小する事例を類型化した上で 公表することが適当である また NTT 東西においては 事後的に分割 縮小される光配線区画等について 接続

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2. 相談 29

台風18号に伴う「災害用伝言ダイヤル(171)」及び「災害用伝言板(web171)」の運用開始について

Transcription:

資料 2 東日本大震災からの課題と対応の現状 ( 自治体 ICT の側面から ) 1

1. 津波直前の課題 1 津波情報の伝達が不十分 内容 広報の仕方 気象庁などにて内容 表現を改善 伝達方式 全国で携帯 3 社による緊急速報メールが開始された 緊急速報メールが利用できる情報範囲の拡大 ホームページとの連携などが今後の課題 放送装置が稼動しなかった 聞こえ難い点について 研究開発による改善を期待したい 既存の放送装置を有効活用するような研究開発が期待される 2 津波情報の理解が不十分で 避難行動に結びつかなかった 避難情報と行動の連動 防災教育 避難訓練の一層の充実での対処が必要 ( 自治体ごとの対応 ) 2

2. 津波直後からの課題 1 通信インフラが喪失した地域が発生した 自治体内部の音声及びデータ通信が不通 地域外の関係機関とのホームページや電子メールなどによる連絡調整 情報提供 収集が円滑にいかなかった 避難所との連絡調整 情報提供 収集が円滑にいかなかった 庁舎が復電後も地域外との通信ができず 1 カ月程度インターネットが使えなかった 住民も固定 携帯電話 インターネット網が使えず 連絡や情報収集が困難 衛星データ通信による地域外とのインターネットによる情報のやり取り 地域内の自治体庁舎 避難所間のインターネットによる情報のやり取りは有効 庁舎間 庁舎 避難所間の音声 データ通信の確保 インターネット網との通信確保 庁舎間 庁舎 避難所間の通信 インターネット網との接続を早期に復旧する対策が必要であるが 対応は自治体や事業者に委ねられている 衛星データ通信や携帯電話網などを駆使した対策が必要 有効性を担保するためには 国が主導し 事業者 自治体との連携による枠組み作りが進むことを期待したい 事前に訓練を行う必要がある 3

衛星データ通信の有効活用災害時以外の衛星データ通信の活用方策がないため 準備しておくことはコスト高になる 事前の活用訓練が重要であるが 訓練時のみの衛星データ通信利用が困難 庁舎間の通信に使用する場合 通信速度が不足する 国や事業者による一定数の衛星データ通信機器の確保と災害時における速やかな提供が現実的と思われる 通信速度の向上が必要と思われる 4

2 庁舎が破壊され 情報システム データを喪失した自治体が発生 既存業務継続と災害時業務の執行に必要なシステムとデータの早期立ち上げ 総務省 災害に強い電子自治体に関する研究会 等において 自治体向けの対応策 (ICT-BCP) を検討中 クラウドの活用による情報システム データの対災害対応力の向上推進 ( 自治体ごとの対応 ) 津波 原発事故等によって自治体機能が著しく失われた場合の対応策については 地方自治体のみによる対応では限界があるので 国が 自治体や事業者等と連携し枠組み作りを進めることを期待したい 3 長期間停電した地域が発生した 非常用電源の確保 自家発電装置 燃料 or ソーラ発電 蓄電池の準備 ( 自治体ごとの対応 ) 5

4 公式ホームページの喪失 他の自治体 ISP などとの協定締結などによる肩代わり バックアップの確保及び事前訓練 ( 自治体ごとの対応 ) 協定締結の動きがあるが 事前の訓練を行い 自治体職員が慣れておくことが必要 5 公式ホームページへのアクセスの集中 ( 安否情報 インフラ復旧状況など ) ISP などとのミラーサイト立ち上げ メール配信に関する協定締結及び事前訓練 ( 自治体ごとの対応 ) 協定締結の動きがあるが 事前の訓練を行い 自治体職員が慣れておくことが必要 6 公式ホームページの更新が不十分 公式ホームページの情報更新体制の構築 地域防災計画 BCPの見直しによる更新体制の構築 訓練 ( 自治体ごとの対応 ) スマートフォン タブレット型端末の普及により 住民側の受信体制が整うので 自治体側の対応がより強く求められることが想定される 他の自治体との相互支援協定の締結及び事前訓練 ( 自治体ごとの対応 ) 情報更新体制も含めた 他の自治体との総合的な相互支援協定は有効な手段と期待される その場合も事前の訓練を行い 自治体職員が慣れておくことが必要 インターネットに不慣れな層に対する配慮 Twitterなどのソーシャルメディア導入を促進しようとする動きがあるが 自治体は 不慣れな層でも利用しやすいものを求めており ギャップがある 6

7ISP のダウン ISP の耐災害対応力の向上 データセンターの耐震化 回線の多重化 ルート変更 電源確保など個別企業による対策の動き ( 改善している例もある ) 7

3. 避難所開設後からの課題 1 災害対策本部と避難所の有効な通信手段の確保と有効活用 庁舎間 庁舎 避難所間の音声 データ通信の確保 インターネット網との通信確保 非常用電源の確保 前述 防災無線は災害対策本部からの指示伝達には使えたが 日々変る状況の報告とそれに伴う本部と避難所との協議 必要な物資 数量などの請求には不向きである 避難所運営に必須の情報の収集と活用 避難所運営マニュアルに記載するなどして 災害対策本部と避難所間でやり取りする情報の内容 手段の確認することが必要と思われる ( 自治体ごとの対応 ) 事前に救援物資の受け入れ 仕分け 配達の体制作りが必要である 事業者との協定の動きが進んでいる ( 自治体ごとの対応 ) 避難所の既存 PC やネットワークを活用した事前訓練が必要 ( 自治体ごとの対応 ) 8

2 安否情報の提供 津波の被害が大きい地域ほど 携帯電話などの通信手段が使えなくなったので 多くの被災者が避難所などで家族を探し回ったり 張り紙をして連絡を取ろうとした 被災地において 最大の関心時であったが 被害が大きい地域ほど自治体も被害を受けており 自治体としての組織的な情報の収集発信に時間を要した 避難所に多数の住民が避難し 食料調達など多種多様な業務が同時に発生したため 当初から組織的に避難者の情報を収集することが難しかった 自治体として死亡を確認するためには 医師の死亡診断書または警察の検案書が必要であり 大震災規模災害では 短時間で死亡者を確定することは難しい 住民基本台帳をベースに地域住民からの聞き取りや関係機関との情報交換などにより 震災時の居住者を確認し 行方不明者を割り出していったが 短時間で行方不明者を確定することは難しい 避難所で住民の申請 公表への同意を得て 避難者情報を収集し HP で公開した自治体があった 被災地の状況により 安否情報への自治体の対応には幅があった 9

現状では 安否情報とは何かの定義がなされていないので 個人情報保護の観点もあり 自治体ごとにバラバラの対応になると想定される 安否情報の定義を明確にし どのような内容の情報をどのようなやり方で収集提供するのかを明確にする 被災自治体の対応を精査し 安否情報を定義し 収集内容 提供方法を統一化する必要がある 避難所に避難した住民 ( 他の市町村からの避難者を含む ) が申請した情報を合意を得て HP 上に公表することが現実的 公表する内容 申請様式を統一化しておくと運用がスムーズに行くと思われる 安否情報 避難者情報の収集 入力機器 ネットワークについて具体的な手順を検討し 地域防災計画や避難所開設のマニュアルに 記載する必要がある ( 自治体ごとの対応 ) 10

4 避難所での情報提供 当初 避難所では多数の避難者に対して 声または張り紙での告知が中心 自治体からの連絡事項がスムーズに伝わらないことがあった 落ち着いてくると 一般住民と同様に 生活関連情報が必要になる 新聞 TV だけでなくインターネットからの情報収集が求められる 被災者の生活再建は 被災者の状況を踏まえた相談の上で進むものである 単なる情報提供だけでは不十分 避難者が求める情報は 時期ごとに変化するが 紙ベース以外の方法により多くの避難者に確実に伝達する方法を確保する 今後 スマートフォン タブレット型端末の普及により 住民側の受信体制が整うので WiFi 環境の整備などが求められると思われる 避難者のインターネット利用を前提にした避難所運営マニュアルの策定 ( 自治体ごとの対応 ) 避難所の既存 PC やネットワークを活用した事前訓練 ( 自治体ごとの対応 ) 避難所の多数の端末に一斉に情報を送れる 多数の端末がインターネットを利用できる Wifi 環境の整備については研究開発が行われている 早期の実用化が期待される 11

4. 一週間後からの課題 1 震災対応業務の大量発生 仙台市の罹災証明発行数は約 26 万通 支援メニューは約 40 種類あり 申請受付だけでも大量の業務処理が発生した 罹災証明書発行を始めとする被災者支援に向けた業務が大量に発生したが これを支える情報システムの導入準備が進んでおらず 事務処理のスピードアップが図れなかった 各自治体の被災者支援の方向性とこの業務を支える情報システムは連動する必要があり 地域防災計画策定に合わせて どのような業務処理を行い そのためのシステムはどのようなものが適切であるかを決定しておくことが望ましい 円滑に業務処理を行うためには 事前にシステムを導入し 訓練を行っておく必要があるが このようなシステムを導入するためには 自治体の規模によるが ハード整備だけでも数百万から数千万の費用がかかる いつ発生するか分からない東日本大震災クラスの災害のため 事前に費用をかけて システムを導入する自治体は少ない これまでの災害を契機に 幾つかこのような業務処理を行う情報システムは存在するが 費用面などから自治体への導入は進んでいない 災害時のみならず 事前の訓練に使えるよう無料または低額で使えるシステムをクラウドとして提供されることが望まれるが 具体的な構築の動きに至っていない 12

2 ガソリン 食料品などの販売情報等の生活関連情報の提供 信頼性のある正確な情報の収集と伝達 自治体では集めにくい地域に密着した情報の収集と伝達については NPO ボランティアによる期待されるが 日常的な NPO ボランティアなどとの連携が必要と思われる 検索サイトへの情報掲載 統合化も期待される 事前の ISP などとの協定締結などによる協力関係構築が重要と思われる 13

5. 現状認識 1 震災から 1 年 9 ヶ月経過したが 緊急速報メールが携帯各社で利用可能になったことが 地域の防災力の向上という面から見ると 目に見える形での最大の改善である 個人の携帯所有率は 9 割を超えており 全国どこでも地震や津波の警報 避難情報が配信されるようになったのは 画期的である 今後は 利用できる災害関連情報の拡大や配信されたメールとより詳しい情報を記載した自治体の HP との連携などが図られることが望ましい 全国どこでも使えるので 緊急速報メールの送信をキーにした防災放送の開始とか応用的な利用が これから出てくると思われる 2 災害時の住民への情報提供という面からすると デジタルデバイドによる不利益が発生しないようにすることが課題である 緊急速報メールはそのような面からも使い易いものである ネットワーク利用に不慣れな層にも使い易い形で 必要な情報が入手できるような新たなネットワークサービスが提供されることを期待したい 3 この震災を契機に ICT を活用した防災に関する世界へ向けた提案 提言が出てくることを期待したい 14

表 1 時間軸発生した事象解決すべき課題対応策の進捗状況 津波直前津波情報の伝達が不十分内容 広報の仕方気象庁などにて内容 表現を改善 伝達手段 携帯 3 社による緊急速報メールの開始 ( 改善 ) 緊急速報メールが利用できる情報範囲の拡大 ホームページとの連携などが今後の課題 放送装置が稼動しなかった 聞こえ難い点などについて 研究開発による改善を期待 津波情報の理解が不十分で 避難行動に結びつかなかった 避難情報と避難行動の連動 防災教育 避難訓練の一層の充実で対処 ( 自治体ごとの対応 ) 津波直後 通信インフラが喪失した地域が発生した 自治体内部の音声及びデータ通信が不通 地域内外との 音声や HP やメールを使った情報収集 提供 連絡調整ができなくなった 庁舎間 庁舎 避難所間の音声 データ通信の確保 インターネット網との通信確保 通信インフラが喪失した場合に備えて 自治体内部 庁舎 避難所間の音声及びデータ通信 インターネット網との接続を早期に回復できる対応策が必要である 通信事業者や個別自治体に対応が委ねられているが 有効性を担保するためには 国が主導し 事業者 自治体との連携による枠組み作りが進むことを期待 15

表 2 時間軸発生した事象解決すべき課題対応策の進捗状況 津波直後 衛星通信による地域外とのインターネットによる情報のやり取り 地域内の自治体庁舎 避難所間のインターネットによる情報のやり取りは有効 衛星通信の有効活用 準備しておくことはコスト高 衛星データ通信による通信速度の向上 国や事業者による一定数の衛星データ通信機器の確保と災害時における速やかな提供が現実的と思われる 通信速度の向上に向けた研究開発が必要 庁舎が破壊され 情報システム データを喪失した自治体が発生 既存業務継続と災害時業務の執行に必要なシステムとデータの早期立ち上げ 総務省 災害に強い電子自治体に関する研究会 等において 自治体向けの対応策 (ICT-BCP) を検討中 クラウドの活用による情報システム データの対災害対応力の向上推進 ( 自治体ごとの対応 ) 自治体機能が著しく失われた場合の対応策については 国が 自治体や事業者等を連携し枠組み作りが進めることを期待 長期間停電した地域が発生した 非常用電源の確保 自家発電装置 燃料 or ソーラ発電 蓄電池の準備 ( 自治体ごとの対応 ) 16

表 3 時間軸発生した事象解決すべき課題対応策の進捗状況 津波直後 公式 HPの喪失 公式 HPの早期復旧 他の自治体 ISPなどとの肩代わり やバックアップに関する協定締結及 び事前訓練 ( 自治体ごと ) 公式 HPへのアクセス集中 公式 HPへのアクセス分散 ISPなどとのミラーサイト立ち上げ メール配信に関する協定締結及び事 前訓練 ( 自治体ごと ) 公式 HP の更新が不十分 公式 HP の情報更新体制の構築 インターネットに不慣れな層に対する配慮 地域防災計画 BCP に情報更新体制の記載 他の自治体との相互支援協定の締結及び事前訓練 ( 自治体ごと ) Twitter などの新しいメディアを導入を促進しようとする動きがあるが 自治体は 不慣れな層でも利用しやすいものを求めており ギャップがある ISPのダウン ISPの耐災害力の向上 事業者によるデータセンターの耐震 化 回線の多重化 ルート変更 電源 確保 17

表 4 時間軸発生した事象解決すべき課題対応策の進捗状況 避難所開設後 災害対策本部と避難所との間で有効な通信手段が確保できなかった 庁舎間 庁舎 避難所間の音声 データ通信の確保 インターネット網との通信確保 前述 非常用電源の確保 通信手段があっても有効に活用できなかった 避難所運営に必須の情報の収集と活用 災害対策本部と避難所間でやり取りする情報の内容 手段の確認が必要 ( 自治体ごと ) 救援物資の受け入れ 仕分け 配達の体制作り ( 事業者との協定の動き ) 避難所の既存 PC やネットワークを活用した事前訓練 ( 自治体ごと ) 安否情報の収集と提供が進まなかった 安否情報の定義を明確にし どのような内容の情報をどのようなやり方で収集提供するのかを明確にする 被災自治体の対応を精査し 安否情報の定義明確化促進 安否情報 避難者情報の収集 入力機器 ネットワークについて具体的な手順を検討し 地域防災計画や避難所開設のマニュアルに 記載する必要がある ( 自治体ごと ) 18

表 5 時間軸発生した事象解決すべき課題対応策の進捗状況 避難所開設後 避難所での情報提供が不十分 避難者が求める情報は 時期ごとに変化するが 紙ベース以外の方法により多くの避難者に確実に伝達 ( 今後の課題 ) 多数の端末がインターネットを利用できる Wifi 環境の整備 避難者のインターネット利用を前提にした避難所マニュアルの策定 ( 自治体ごと ) 避難所の既存 PC やネットワークを活用した事前訓練 ( 自治体ごとの対応 ) 多数の端末に一斉に情報を送れる 多数の端末がインターネットを利用できる Wifi 環境の整備については研究開発が行われている 早期の実用化が期待される 19

表 6 時間軸発生した事象解決すべき課題対応策の進捗状況 一週間後 震災対応業務の大量発生と業務執行の遅れ 震災関連業務に対応した情報システムの導入 業務を円滑に行うためには 災害時のみならず 事前の訓練に使えるシステムが 必要 クラウドで無料または低額で利用できることが望ましいが 具体的な構築の動きに至っていない ガソリン 食料品などの販売情報等の生活関連情報の提供が不足した 信頼性があり正確な生活関連情報の提供 日常的な NPO やボランティアなどとの連携が必要 ISP などとの協定締結などによる協力関係構築が重要 20