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全体構成 Ⅰ. マクロ的状況 ( コスト CO2 輸送量 ) Ⅱ. ミクロコスト調査結果 2

Ⅰ. マクロ的状況 ( コスト CO2 輸送量 ) 3

我が国のマクロ物流コスト ( 推計値 ) の推移 (1/2) 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 JILS では公的統計などを使って 日本の物流コストを推計している 1991 年度以降 約 40 兆円から 50 兆円の間で推移 統計が揃うタイミングが異なるため最新値は 2014 年度で 46. 兆 1 千億円 40 兆円を切った 2010 年度を底に以降増大が続く ちなみに 2014 年度の宅配大手 3 社 ( ヤマト運輸 佐川急便 日本郵便 ) を合わせた売上高 ( 営業収益 ) は 5 兆 944 億円 全体の約 13% 60 50 40 兆 円 30 20 管理コスト 保管コスト 輸送コスト 10 0 年度 出典 :2016 年度物流コスト調査報告書 JILS 2017 年 3 月 pp.125-126 より作成 4

我が国のマクロ物流コスト ( 推計値 ) の推移 (2/2) 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 前スライドのグラフの形式を折れ線グラフにした 費目別では 輸送コスト > 保管コスト > 管理コストの順が続いている 2010 年度以降 保管コストが減少する一方 輸送コストが急増する傾向にある 2014 年度の金額は 輸送 32 兆 6 千億円 保管 11 兆 9 千億円 管理 1 兆 6 千億円となっている 35 30 25 兆 円 20 15 10 輸送コスト 保管コスト 管理コスト 5 0 年度 出典 :2016 年度物流コスト調査報告書 JILS 2017 年 3 月 pp.125-126 より作成 5

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 我が国のマクロ物流コスト ( 推計値 ) の対 GDP 比率の推移 マクロ物流コストが GDP に占める割合の推移を下図に示す 1991 年度以降 総物流コストは GDP の約 8% から 10% の間で推移 実数同様 2010 年度を底に上昇傾向が続き 2014 年度は GDP の 9.4% を占めた 特に 輸送コストの対 GDP 比率の増大が目立ち 全体を押し上げている 2014 年度の輸送コストの対 GDP 比率は 6.7% 12 10 対 GDP 比率 ( % ) 8 6 4 管理コスト保管コスト輸送コスト総物流コスト 2 0 年度 出典 :2016 年度物流コスト調査報告書 JILS 2017 年 3 月 p.132 6

貨物輸送部門の CO2 排出量の推移 (1990~2015 年度 )(1/2) CO2 排出量 ( 千 t-co2) 運輸 2 億 624 万 t-co2 2 億 1,335 万 t-co2(90 年比 3.45% 増 ) 貨物輸送計 1 億 206 万 t-co2 運輸の 49.5% 8,519 万 t-co2 運輸の 40.0% (90 年比排出量 16.5% 減 シェア 9.5 ポイント減 ) 出典 : 国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィス日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2015 年度 ) 確定値より作成 7

貨物輸送部門の CO2 排出量の推移 (1990~2015 年度 )(2/2) CO2 排出量 ( 千 t-co2) 営業用トラックの CO2 排出量 3,686 万 t-co2 貨物輸送全体の 36.1% 3,994 万 t-co2 貨物輸送全体の 46.9% (90 年比排出量 8.4% 増 シェア 10.8 ポイント増 ) 出典 : 国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィス日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2015 年度 ) 確定値より作成 8

我が国の国内貨物輸送量の推移 ( トンキロベース )(1/2) 1965 1975 1985 1995 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 我が国の輸送機関別国内貨物輸送量を下図に示す 1965 年度から 2005 年度までは 10 年ごとに 2005 年度以降は毎年の数字を示した 図にはないが 1965 年度から 2014 年度までの間で輸送量が最大になったのは 2001 年度の 4,801 億 t km 2014 年度は 4,152 億 t km 14% 減 自動車と内航船舶が国内貨物輸送の二大モード 500,000 450,000 400,000 350,000 百万トンキロ 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 航空内航海運鉄道自動車 0 出典 : 数字で見る物流 2016 年度版一般社団法人日本物流団体連合会 p.8 より作成 9

我が国の国内貨物輸送量の推移 ( トンキロベース )(2/2) 1965 1975 1985 1995 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 我が国の輸送機関別国内貨物輸送量を下図に示す 1965 年度から 2005 年度までは 10 年ごとに 2005 年度以降は毎年の数字を示した 機関分担率は 長らく内航船舶が自動車を上回っていたが 2005 年度以降は毎年自動車が内航船舶を上回り続けている ( 自動車が内航船舶を上回るようになったのは 2003 年度から ) 300,000 250,000 百万トンキロ 200,000 150,000 100,000 自動車鉄道内航海運航空 50,000 0 出典 : 数字で見る物流 2016 年度版一般社団法人日本物流団体連合会 p.8 より作成 10

輸送機関別トンキロあたりコストの推移 輸送機関別の輸送 t km あたりのコストの推移を 2004 2009 2014 年度の 3 時点で比較したものを下図に示す 左は全機関 右は自家用貨物自動車を除いた図である 自家用貨物自動車の輸送コストは 営業用貨物自動車の数字を基に両者の積載率の差異から推定しているため 自家用貨物自動車の積載率が営業用と比べて大変小さいことを反映して トンキロあたりコストが大きくなっている 注目すべきは 営業用貨物自動車のトンキロあたりコストのこの 5 年の間の急激な増大 (39 円 96 円 ;2.5 倍 ) で 2014 年度では航空より高い (1.8 倍 ) 輸送機関になっている 輸送量当たりコスト ( 円 / トンキロ ) 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 2004 2009 2014 営業用貨物自動車自家用貨物自動車鉄道内航海運航空 輸送量当たりコスト ( 円 / トンキロ ) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 2004 2009 2014 営業用貨物自動車鉄道内航海運航空 年度 年度 出典 : 輸送量 1( 鉄道 内航海運 航空 ); 数字で見る物流 2016 年度版一般社団法人日本物流団体連合会 p.8 輸送量 2( 自動車 ); 自動車輸送統計年報平成 27 年度分統括表 (2) 国土交通省コスト ;2016 年度物流コスト調査報告書 JILS 2017 年 3 月 p.126 より作成 11

輸送機関別トンキロあたり CO2 排出量の推移 輸送機関別の輸送 t km あたりの CO2 排出量の推移を 2004 2009 2014 年度の 3 時点で比較したものを下図に示す 左は全機関 右は自家用貨物自動車と航空を除いた図である 営業用貨物自動車の原単位は 2004 年度から 2009 年度は 13% 向上したものの 2009 年度から 2014 年度には 逆に 60% も悪化した 2 時点間で 活動量 ( 輸送トンキロ ) は減った 1 ものの ロードファクターが悪化した 2 ことなどが影響しているものと考えられる 1)2 億 9,323 万 t km(2009) 1 億 8,116 万 t km(2014) 2)48.0%(2009) 40.9%(2014) 参考値 ( g - C O 2 / トンキロ ) 輸送量当たり C O 2 排出量 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 2004 2009 2014 年度 営業用貨物自動車 自家用貨物自動車 鉄 道 内航海運 航 空 出典 : 輸送量 1( 鉄道 内航海運 航空 ); 数字で見る物流 2016 年度版一般社団法人日本物流団体連合会 p.8 輸送量 2( 自動車 ); 自動車輸送統計年報平成 27 年度分統括表 (2) 国土交通省 CO2; 国立環境研究所温室効果ガスインベントリオフィス日本の温室効果ガス排出量データ (1990~2015 年度 ) 確定値より作成 ( g - C O 2 / トンキロ ) 輸送量当たり C O 2 排出量 250 200 150 100 50 0 2004 2009 2014 年度 営業用貨物自動車 鉄 道 内航海運 12

営業用貨物自動車のロードファクター ( 積載効率 ) の推移 貨物輸送の重要な業績評価指標 KPI(Key Performance Indicator) であるロードファクター (= 輸送トンキロメートル / 能力トンキロメートル ) は低下を続けている 営業用貨物自動車のロードファクターは このところ 40% 台で推移している トラック輸送のプロでさえ マクロで見ると 輸送能力の半分を使っていないことになる 註 :2010 年度から調査方法が変更されているので 数字の連続性については担保されていないと考えるべき 60 50 58.9 57.2 54.954.153.2 54.8 54.4 53.4 52.7 51.5 50.250.1 48.9 49.3 50.3 48.1 48.4 48.0 ロードファクター ( % ) 40 30 20 44.2 44.0 39.4 41.6 40.9 41.1 40.9 10 0 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 出典 : 自動車輸送統計調査国土交通省より作成 13

流動ロットと実車時積載効率の関係 営業用貨物自動車の流動ロットと実車時積載効率の間には強い正の相関がある 小ロット化の進行はロードファクター低下の一因 90 80 営業用貨物自動車の流動ロットと実車時積載効率の関係 y = 22.798x + 39.876 R² = 0.9519 1.8, 83.0 実車時積載効率 ( % ) 70 60 50 40 30 20 10 0.8, 58.3 1.0, 63.3 1.4, 68.7 1.6, 74.2 0 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 出荷 1 件あたりの貨物量 ( 流動ロット トン / 件 ) 出典 : 流動ロット : 全国貨物純流動調査 ( 物流センサス ) ( 国土交通省 1990(H2) 1995(H7) 2000(H12) 2005(H17) 2010(H22)) 実車時積載効率 : 全国道路交通情勢調査自動車起終点調査 ( 道路交通センサス OD 調査 )1990 1994 1999 2005 オーナーマスターデータ ( 平日 ) 2010 自動車利用特性マスターデータ ( 平日 ) ( 国土交通省 ) に基づき算出 実車時積載効率 (%)= 実車時の輸送トンキロ 実車時の能力トンキロ両統計には 年度のずれがある 資料 : 輸送効率改善による省エネルギー方策の研究報告書 JILS 2014 年 3 月 p.50 (2013 年度経済産業省省エネ型ロジスティクス等推進事業費補助金 ) 14

常温食品 の平均販売アイテム数と平均販売数量の推移 (2006~2015) 指数 (2006=100) 指数 (2006=100) 指数 (2006=100) 指数 (2006=100) 過去 10 年間 全ての売上ランクで 一店舗あたり平均販売アイテム数が増加した一方 一販売アイテムあたり平均販売数量は減少した 2010 年頃から 両者の乖離は大きくなる一方 註 1) 常温食品 とは JICFS 大分類 食品 のうち 生鮮品 日配品 チルド飲料 冷凍食品などの中分類を除くカテゴリー 註 2) 売上ランク区分は次の通り S: 上位 50% A: 上位 50~80% 以内 B: 上位 80~95% 以内 C: 上位 95~100% 一店舗あたり平均販売アイテム数 (06=100) 一店舗あたり平均販売アイテム数 (06=100) 一販売アイテムあたり平均販売数量 (06=100) 一販売アイテムあたり平均販売数量 (06=100) 120 115 110 105 100 95 S ランク 130 120 110 100 90 A ランク 90 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 80 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 一店舗あたり平均販売アイテム数 (06=100) 一店舗あたり平均販売アイテム数 (06=100) 一販売アイテムあたり平均販売数量 (06=100) 一販売アイテムあたり平均販売数量 (06=100) 130 120 110 100 90 B ランク 140 130 120 110 100 90 C ランク 80 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 80 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 出典 : 配送ロットの実態と変化の要因に関する調査研究 JPR 総合研究所 / 公益財団法人流通経済研究所 2016 年 5 月 25 日 p.37 15

スーパーの陳列棚の都市比較 東京 ニューヨーク ロンドン 出典 : 東京ではなぜ貨物車が多いのか ~ ロンドン パリ ニューヨーク 東京における貨物車交通の比較分析 ~ 独立行政法人国土技術安全総合研究所 p.24 16

Ⅱ. ミクロコスト調査結果 17

2016 年度調査の売上高物流コスト比率は 4.97%( 全業種平均 ) ~ 遂に上昇に転じる 上昇幅は 0.34 ポイント 過去 20 年間で最大 2016 年度物流コスト調査の売上高物流コスト比率は 4.97%( 全業種平均 ) となった 前年度からの上昇幅は 0.34 ポイントで 過去 20 年間で最大となっている 2016 年度調査では 2016 年 8 月から 11 月にかけてアンケート調査を実施し 計 221 社から有効回答を得た 7.00 6.00 対売上高物流コスト比率 ( % ) 5.00 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 出典 :2016 年度物流コスト調査報告書 JILS 2016 年 3 月 pp.27-28,128 より作成 18

機能別では対売上高輸送コスト比率の上昇傾向が強まる 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 対 GDP 比で見たマクロ物流コストでは 既に 2010 年度から上昇が始まっていたが 荷主企業の対売上高比で見たミクロ物流コストでは下げを続けていた 前出 物流機能別の対売上高コスト比率の推移を見ると 2013 年度以降 輸送の上昇傾向が強まっている ミクロ物流コスト比率の上昇は 回答企業の主な会計期間である 2016 年 3 月期における人手不足を受けた輸送費等の上昇が反映されたものと考えられる 物流コスト調査の回答企業はコスト削減に熱心な企業が多いと思われるが 遂に持ちこたえられなくなったか? 4.50 機能別対売上高物流コスト比率 ( % ) 4.00 3.50 3.00 2.50 2.00 1.50 1.00 0.50 輸送 保管 その他 0.00 出典 :2016 年度物流コスト調査報告書 JILS 2016 年 3 月 pp.27-28,128 より作成 19

輸送 コスト削減 策の高度化 6 取引条件 物流条件 取組例 ノー検品 大ロット化 配送頻度等サービスレベル見直し メニュープライシング (D) 物流条件改善 5 物流ネットワーク 物流システム 4 製品規格や包装 物流拠点の集約化 共同輸配送 ミルクラン 調達と配送の統合 一貫パレチゼーション 製品規格の見直し ( 小型化 モジュール化 ) 包装 梱包見直し (C) 物流ネットワーク システム見直し 3 輸送方法 ルート モーダルシフト 輸配送経路見直し (B) オヘ レーション改善 2 積載方法 積付け等 輸送容器の見直し 車両サイズの見直し 積み付け方法の改善 (A) 支払費削減 輸送量 ( 台数 時間 数量等 ) の削減 = 輸送コストの削減 1 輸送単価の削減 入札 委託先の集約化等 ゲインシェア等価格体系見直し アウトソーシング 20

最近の物流 コスト削減 策の動き 最近 10 年間の物流 コスト削減 策の実施率 * の推移を見ると 物流部門が単独で容易に取り組める施策である アウトソーシング料金の見直し は減っている様に見受けられるが 回帰分析及びその検定から 統計的に有意とは認められなかった 左図 一方 配送頻度の見直し や 物流サービスの適正化 といった物流部門が自社内の他部門やさらには他社と連携して取り組む施策が増えている ( これらふたつの施策の実施率の増大は上と同様の方法で統計的に確かめられた なお 取引単位 ( 配送単位 ) の大ロット化 は一見増大しているようにも見えるが 統計的に有意とは認められなかった ) 右図 *) 実施率 = 過去 1 年程度に実施したコスト削減策への回答企業数 (39~45 択から MA)/ 全回答企業数 (%) 料金変更等に係る施策 取引条件の見直しに係る施策 40% 35% 配送頻度の見直し 35% 30% アウトソーシンク 料金の見直し 30% 25% 物流サービスの適正化 25% 20% 15% 10% 5% 保管 仕分のアウトソーシンク アウトソーシンク 先の見直し 輸配送のアウトソーシンク 20% 15% 10% 5% 取引単位 ( 配送単位 ) の大ロット化 配送先数の絞り込み 0% 2006 年度 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 0% 2006 年度 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 出典 :2015 年度物流コスト調査報告書 JILS 2016 年 6 月より作成 21

企業事例 : 発荷主同士の共同配送の実施 + 時間指定の緩和 A 社では 共同配送前は 届け先に対してピンポイントの時間で届けるということが自社の物流の優位性であると考えていた しかし 共同配送を組んだ同業の相手企業 B 社は 1~2 時間の時間幅で着時刻指定を行っていた A 社社内の営業サイドからは反対意見もあったが 最終的には 着時刻指定を従来のピンポイントから1 時間の時間幅に変更することとし 配送計画の確定後に配送予定時間を届け先にメール連絡するシステムを構築して前日に予め知らせることで 届け先からの不満を解消した 着時刻指定着時刻指定 6 12 18 時 6 12 18 時 共配に伴い 時間幅の着時刻指定に統一 ピンポイントの着時刻指定 A 社 着時刻指定 B 社 時間幅の着時刻指定 6 12 18 時 時間着時 届け先には 配達予定時間を 事前メール連絡 A 社 B 社 届け先 出典 : 荷主連携によるエリア共同配送推進の手引き発荷主連携による共同物流取組宣言 ~ 異業種で取り組む過疎地型エリア共同配送を例に ~ p.31 JILS 2015 年 3 月 22