授業ホームページ URL: http://www.fl.reitaku-u.ac.jp/~schiba/is/ 2010.10 情報科学 A 資料 デスクトップ プレゼンテーションのポイント 担当笹原 千葉 野瀬 ポイント : Microsoft Power Point などのプレゼンテーションソフトを使って発表を行うことを, デスクトップ プレゼンテーション (DeskTop PResentation, DTPR) と呼ぶ Power Point を使ったデスクトップ プレゼンテーションのポイントを確認していく 1. デスクトップ プレゼンテーション デスクトップ プレゼンテーションとは? これまでは, スライドや OHP によるプレゼンテーションが主流だった パソコンを使うことで, きれいに簡単に作れる ( 二次加工が不要 ) パソコンをプロジェクターや大型モニターに接続することで, 作成したプレゼンテーションをそのまま再生できる DTPR の特徴 : 画面に動きをもたせることで, ポイントを強調することができる 文字やイラストだけでなく, 写真や動画も活用できる 全ての素材を一括して扱える 写真はスライドプロジェクター, 文字は OHP という使い分けが不要 2. プレゼンテーション実施のポイント 文字の大きさと量に注意 : 印刷でみる文字と, 画面で見る文字の違いを覚える 長い文章は避ける 文字が多いと読みきれない 図を多用する : 短時間で理解してもらうためには, わかりやすい図を入れる 効果的な配色を考える 強調ポイントを明確にするような配色を アニメーションの利用 ( 強調したいところに ただし使いすぎに注意 ) 他人の作った著作物をスライド内に使用する際には, 著作権をはじめとする人権に留意すること 著作権法により, 授業の過程における使用 には, 著作物の複製が例外的に認められている 情報科学 A でのプレゼンテーション課題の作成にも, この例外が適用される ただし, 他人の著作物を複製利用する際には, 出典情報をつけ適切な 引用 を心がけること ( 前回資料参照 ) なお,( 授業課題として作成するかどうかにかかわらず ) ウェブページで公開する際は他人の著作物を無断で使用することはできないので注意 スライドの枚数は適切に : スライド 1 枚の説明時間は,2 分前後を想定しておく 1 枚に多くを詰め込まない プレゼンテーションのストーリー作りが重要 : 強調したいポイントを明確にする 効果的な演出を考える 麗澤大学 2010 年度情報科学 A 資料 No.3 1
3. パワーポイントでの操作方法 3.1 画面表示方法を切り替えるリボンの 表示 タブにある プレゼンテーションの表示 グループのボタンを使って, 順に次の 4 種類の表示モードから画面の表示形式を切り替えることができる 標準 モード スライドサムネイル 1 ( またはテキストのみのアウトライン ), 編集中のスライド, ノートの 3 つのペインを同時に表示して編集する スライド一覧 モード スライドの順番の変更や削除に便利 ノート モード スライドと, ノートを表示 ノートには, スライドごとに発表の際のメモなどなどを書くことができる スライドショー モード スライド 1 枚目からスライドショーを開始 ショートカットの F5 キーを押してもよい Esc キーを押すともとの画面に戻る 標準 スライド一覧 スライドショー の各モードは, ウィンドウ右下の 画面表示切り替え ツールバーのアイコンでも切り替えができる ただし, スライドショー ボタンは現在表示しているスライドからスライドショーを開始する ( 現在のスライドから ) スライドショー モード 標準 モード スライド一覧 モード 現在のスライドからスライドショーを実行するショートカット :Shift キー +F5 キー 標準 モードでスライドサムネイルを表示 標準 モードでアウトラインテキストを表示 スライド一覧 モード 1 thumbnail 小さな画像イメージのこと 麗澤大学 2010 年度情報科学 A 資料 No.3 2
3.2 スライドショーの実行 リボンの スライドショー タブの スライドショーの開始 グループでスライドショーを実行できる 最初から ではスライド 1 枚目から, 現在のスライドから では現在選択しているスライドからスライドショーが始まる 表示 タブの スライドショー をクリックするとスライド 1 枚目からスライドショーが始まる 画面表示切り替え ツールバーの一番右のアイコン ( スライドショー ) をクリックすると, 現在選択しているスライドからスライドショーが始まる スライドショーは作成したスライドを順番に表示していく機能 Esc キーを押すと元の編集画面に戻る スライドショーの細かな指定は, リボンの スライドショー タブの 設定 グループにある各種メニューでおこなうことができる 3.3 画面切り替えとアニメーション 画面切り替え時の効果 ( アニメーション タブ 画面切り替え グループ) などは簡単に指定ができるうえに, 楽しい効果がつけられるので試してみよう 切り替え効果を全てのスライドに適用する場合は効果を選択した後このボタンをクリック! 画面切り替えをもとに戻すには, 画面切り替え を なし に設定する アニメーション効果 ( アニメーション タブ アニメーションの設定 をクリックして アニメーションの設定 作業ウィンドウを開く ) も効果的 オブジェクトを選択し, 効果の追加 をおこなう アニメーションの種類の変更や順序の変更もできる 過度にアニメーションに頼りすぎるとプレゼンテーションが難しくなるうえに, 逆に聞き手の理解を妨げてしまうこともあるので, 特に強調したい箇所につけるとよい 麗澤大学 2010 年度情報科学 A 資料 No.3 3
図形オブジェクトを組み合わせて作成した図解などにアニメーションを効果的につけるには, グループ化 をおこなう必要がある ( 前回資料も参照のこと ) 1. オブジェクトをまとめて選択 ( マウスで全体をドラッグして選択する 2 か,Shift キーを押しながら図形をひとつひとつ選択する ) 2. 複数の図形が選択された状態 3. 描画 書式 タブの 配置 から グループ化 を選択 4. グループ化が完了 ( 移動や拡大縮小, アニメーションの設定をまとめて行えるようになる ) 挿入 タブ 図 グループから挿入できる SmartArt グラフィックを使うと, あらかじめ用意された図解のデザインを利用することができる 2 PowerPoint 2007 ではすぐに複数オブジェクトの選択をおこなえる しかし,Word 2007 では, 複数の図形をマウスでまとめて選択するには ホーム タブの 編集 グループにある 選択 グループから オブジェクトの選択 をクリックして ON にする必要がある 麗澤大学 2010 年度情報科学 A 資料 No.3 4
SmartArt はグループ化した図形と同様, まとめて移動や拡大縮小やアニメーション設定がおこなえるほか, アニメーションの 効果のオプション を設定することで, 部品ごとにアニメーションが動作するように設定することもできる 3.4 印刷 ( スライド / 配布資料 ) Office ボタンから 印刷 印刷 を選択する ( 下図 ) 印刷対象 の項目で,(1) スライド ( 用紙 1 枚に大きくスライドを 1 枚 ),(2) 配布資料 (1 ページに 2 枚,3 枚,4 枚,6 枚,9 枚から選択可能 ),(3) ノート,(4) アウトラインから種類を選んで印刷する モノクロプリンタを使って印刷する場合は カラー / グレースケール の項目で グレースケール を選択する カラー では色の違いが正しくでない場合や, 単純白黒 では色が単純に黒か白に振り分けられてしまい, 微妙な色の差が出ない場合がある 3.5 保存 終了 作成したプレゼンテーション資料は, PowerPoint プレゼンテーション (PowerPoint 2007) 形式でネットワークドライブや USB メモリーに名前をつけて保存しておく ( 右図 ) PowerPoint はバージョンによってデザインやアニメーションなどの機能が大きく異なる プレゼンテーションで使用する PowerPoint のバージョンと, 保存するプレゼンテーション資料の PowerPoint のバージョンを合わせるよう心がけるとよい 例えば, 大学 PC の PowerPoint のバージョン (2007) よりも古い PowerPoint (2003, 2002, 2000, 97) でプレゼンテーションする場合は PowerPoint 97-2003 プレゼンテーション 形式で保存する このとき, 古いバージョンの形式で作成したスライドでは,PowerPoint 2007 で利用できるいくつかの機能が使えなくなるので注意 例えば SmartArt グラフィックは 2007 より古いバージョンのファイル形式では使えない 麗澤大学 2010 年度情報科学 A 資料 No.3 5
4. 練習課題練習課題 B( 前回資料で出したもの, 以下と同じ ) をひととおり完成させ, 配布資料形式で印刷してステープラー ( ホチキス ) で綴じ, 次回授業開始時に提出しなさい 次のテーマからひとつを選択して, パワーポイントを使ったプレゼンテーション資料を制作しなさい テーマ :(1) 大学の紹介 (2) 自己紹介 (3) コンピュータの活用法 私の通うキャンパスのひみつ 私のお気に入りを紹介します 私のおすすめするパソコン利用術 など, 取り上げる内容にあわせタイトルを工夫するとよい スライド枚数は 10~12 枚を目安とする ( 多少増減があってもよい あまりにも短いもの, 構成が練られていないものは減点します ) 10 分程度のプレゼンテーションを想定して内容を組み立てること 聞き手が興味をもってくれるよう内容 構成を工夫しよう 文字だけでなく, クリップアートや図, 写真などを使用すること 著作権と関連する権利に注意すること ( 前回資料 4 参照 ) デジカメ, スキャナなどを活用しよう タイトルページには, タイトルのほか, スライド提出予定日, 科目名, クラス名, 学籍番号, 氏名, 電子メールアドレスを記載すること できあがったプレゼンテーション資料は配布資料 (1 ページ 6 枚 ) の形態で印刷し, ステープラーで綴じる 配布資料 に変更 グレースケール に変更 ( カラープリンタを使用する場合は カラー でよい ) スライド数を 6 枚 に変更 よい制作課題については, 次週以降優秀作品として発表してもらうことがあるので, 指示されたら準備するように 次回授業開始時に提出する 締め切り厳守のこと! 次回からの授業について : 次回から Web ページ作成に関する授業にはいります Web ページ作成はプレゼンテーション資料作成以上に作業手順が複雑です 複数のソフトウエアを用途に応じて使い分けることになるので, 実習内容をよく理解しながら自分の課題制作をすすめていってください ( 以上 ) 麗澤大学 2010 年度情報科学 A 資料 No.3 6