庄原市住宅基本計画 概要版 ( 案 ) 平成 29 年 2 月 庄原市
第 1 計画の基本的事項 1 計画の目的庄原市住宅基本計画 ( 以下 本計画 という ) は 住宅を取り巻く環境の変化に対応しつつ 本 市の実情や市民ニーズに対応した住宅施策を進めるため 現計画 ( 平成 20 年 3 月策定 ) の見直しを行 い 新たな計画を策定するもので 市民が安心 安全で快適な暮らしを実感できる住まいづくりの推 進に資することを目的とするものです 2 計画の位置づけ本計画は 市民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する住宅施策の目標と方針を定めるもの で 公営住宅等関連事業推進事業制度要綱 ( 国土交通省 ) 第 2 に規定する 住宅マスタープラン として位置づけ 住生活基本法の趣旨に沿って本市の住宅基本計画として策定します 庄原市住宅基本計画の位置づけ 第 2 期庄原市長期総合計画 住生活基本計画 ( 全国計画 ) 住生活基本計画 ( 広島県計画 ) 受ける 受ける 受ける 庄原市住宅基本計画 住宅施策の推進市営住宅の整備等の推進 庄原市人口ビジョン 総合戦略 受ける 整合 関連計画 庄原市都市計画マスタープラン 庄原市空き家等対策計画 庄原市耐震改修促進計画 第 6 期庄原市高齢者福祉計画 介護保険事業計画など 3 計画の期間本計画の期間は 平成 28 年度 ~37 年度とします 第 2 本市の現状 1 人口 世帯等の動向と住宅事情等 人口 世帯 総人口は減少 高齢化率は上昇を続けている 世帯数が減少する中で 高齢単身 高齢夫婦世帯 の割合は上昇している など 住宅事情等 持ち家が約 8 割を占めている 空き家率が 18.6% で 上昇傾向にある 借家 子育て世代の居住水準が低い など 2 市営住宅ストックの現状 市営住宅を 62 団地 899 戸管理している 管理戸数 9 戸以下の小規模な団地が 32 団地ある 昭和 46 年度以前 (45 年以上経過 ) に建設した市営住 宅の割合が 31.6% と高い 40 m2未満の狭小な市営住宅の割合が 43.0% と高い 入居世帯のうち高齢者世帯が約 4 割と高い 居住水準が低い など ( 人 ) 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 図 50,624 24.4 48,539 総人口 高齢化率の推移 28.8 総人口 45,678 33.3 43,149 40,244 高齢化率 37,000 (%) 50 37.7 40 40.6 36.2 30 0 平成平成平成平成平成平成 2 年 7 年 12 年 17 年 22 年 27 年資料 : 国勢調査 20 10 0-1 -
第 3 住宅施策の課題 住まいづくりの課題 1 地域特性を生かした住まいづくり 2 定住の促進 3 高齢化に対応した住まいづくり 4 子育て世帯の居住の支援 5 持ち家の質の維持 向上 6 借家の居住面積水準の向上 7 住宅の安全性の確保 8 空き家の活用 市営住宅の課題 1 住宅セーフティネット機能の確保 2 老朽 狭小な市営住宅の整備 3 設備等の水準の向上 4 高齢者世帯の居住の安定 5 子育て世帯の居住の支援 6 定住の促進 7 市営住宅の管理の効率化 第 4 住宅施策の目標と方針 1 住まいづくりの理念 目標と施策体系 住まいづくりの理念 安全 安心で快適に暮らせる 豊かな住生活 の実現 市民と行政との協働による 住み良さを実感できる住生活 の実現 住まいづくりの目標 みんなが 好き と実感できる住生活の実現 施策の目標 施策の方針 具体的な施策 UI ターンと定住の促進に資する住まいづくり 若者 子育て世帯が暮らしやすい住まいづくり ア UI ターン者の居住の支援 イ空き家 土地資源の活用 ウ移住希望者の総合的な支援 ア若者 子育て世帯の居住の支援 イ関連施策と連携した子育てしやすい住まいづくり 住宅取得等に対する支援 民間賃貸住宅の供給の促進と居住の支援 市営住宅等の供給 活用 空き家情報の収集 提供 相談体制の充実 空き家の活用の促進 土地資源の活用 情報収集体制の整備 情報発信 登録 お試し居住施設の整備 運営の支援 移住 定住を支援するための体制づくり 若者 子育て世帯の住宅取得等の支援 子育てしやすい民間賃貸住宅の供給の促進と居住の支援 市営住宅等の供給 活用 子育ての支援 子育てしやすい居住環境の整備 - 2 -
施策の目標 施策の方針 具体的な施策 高齢者 障害者が安心して暮らせる住まいづくり ア高齢者 障害者が安心して暮らせる住宅ストックの形成 市民への知識の普及 高齢者 障害者向け持ち家ストックの形成 高齢者や障害者向け民間賃貸住宅の供給の促進 高齢者 障害者の民間賃貸住宅居住の支援 市営住宅の活用 安全 安心で快適に暮らせる住宅ストックの形成 安全で快適な居住環境づくり イ関連施策と連携した高齢者 障害者の住まいづくり ア質の高い住宅の普及 イ住宅の安全性の向上 ウ適切なリフォームの促進 エ良質な民間賃貸住宅ストックの形成 オ住宅の適切な流通の促進 ア良好な市街地環境の形成 イ良好な集落環境の形成 ウ良好な景観の形成 エ安全で安心な住宅地づくり 高齢者 障害者の共同居住施設の確保 高齢者 障害者が暮らしやすい居住環境の整備 市民への知識の普及 住宅設計者 工務店等との連携 環境と調和した住宅の普及 ( 独 ) 住宅金融支援機構による支援制度等の活用 住宅の耐震性の向上 健康に配慮した住宅の普及 住宅の防犯性の向上 リフォームに関する知識の普及 情報提供 相談体制の充実 リフォームの支援 公的支援制度の活用の促進 住宅性能表示制度等の普及 情報提供 相談体制の充実 良好な居住環境の形成 街なか居住の促進 良好な居住環境の形成 移住 二地域居住の促進 景観形成に係る指針の策定等 市民等との連携 住宅地の防災性の向上 住宅地の防犯性の向上 市民 事業者等と行政との協働による住まいづくり ア市民 地域住民団体等との協働 イ住宅関連事業者との協働 地域コミュニティの育成 市民 地域住民団体等との協働 住宅関連事業者との協働 誰もが安心して暮らせる住宅セーフティネットの構築 ア市営住宅ストックの質の向上 イ市営住宅等の供給 良質な市営住宅の維持 改善事業の実施 計画的な修繕 長寿命化工事の実施 老朽 狭小な市営住宅の建替え 市営住宅等の供給 - 3 -
2 目標指標住宅施策を着実に推進するための目標指標として 次表に示す数値目標を掲げます 住宅施策に係る目標指標 基本目標 若者 子育て世帯が暮らしやすい住まいづくり 高齢者 障害者が安心して暮らせる住まいづくり 安全 安心で快適に暮らせる住宅ストックの形成 誰もが安心して暮らせる住宅セーフティネットの構築 目標指標 実績値 ( 平成 25 年 ) 目標指標 ( 平成 37 年 ) 子育て世帯の誘導居住面積水準達成率 42.8% 46% 高齢者が居住する住宅の一定のバリアフリー化 47.0% 66% 高齢者が居住する住宅の高度のバリアフリー化 9.2% 21% 持ち家の誘導居住面積水準達成率 83.5% 86% 借家の誘導居住面積水準達成率 25.0% 28% 持ち家のうち 増改築を行った住宅の比率 (5 年間 ) 36.4% 40% 一定の省エネルギー対策を講じた住宅の比率 29.9% 41% 最低居住面積水準未満世帯率 ( 市営住宅 ) 7.7% 解消 注 -1: 実績値は 平成 25 年住宅 土地統計調査による ( 市営住宅の最低居住面積水準未満世帯率の実績値は 市営住宅入居世帯の状況 ( 平成 28 年 9 月末時点 ) による ) -2: 一定のバリアフリー化とは 高齢者等のための設備等のうち 2 箇所以上の手すりの設置 段差のない屋内のいずれかに該当すること -3: 高度のバリアフリー化とは 高齢者等のための設備等のうち 2 箇所以上の手すりの設置 段差のない屋内 廊下などが車いすで通行可能な幅の確保のいずれにも該当すること -4: 一定の省エネルギー対策を講じた住宅とは 全部又は一部を二重サッシ又は複層ガラスとした住宅のこと 第 5 市営住宅ストックの活用の方針 1 市営住宅の整備 活用の目標 (1) 市営住宅の役割 1 適正な規模 家賃の市営住宅の供給による住宅に困窮する低額所得者等の居住の安定 2 高齢者 障害者等の居住に配慮した市営住宅の供給による住宅に困窮する高齢者 障害者等の居住の安定 3 子育て世帯のニーズに対応した市営住宅の供給による子育て世帯の居住の支援 4 民間借家市場を補完する多様な市営住宅の供給による定住の促進 5 上記のほか 住宅に困窮する外国人 被災者 DV 被害者 犯罪被害者などの居住の場の提供 (2) 公営住宅の供給の目標量 市は 低額所得者の住宅不足を緩和するために必要があると認めるときは公営住宅の供給を行うこ ととし 計画期間中の目標量 ( 県営住宅を含む ) を次のとおりとします - 4 -
公営住宅の供給の目標量 ( 平成 29~37 年度 ) 傾向的人口に対応した目標量 政策的人口に対応した目標量 公営住宅の供給の目標量約 250 戸約 280 戸 注 -1: 傾向的人口に対応した目標量は 現在の人口減少要因が継続する場合の将来人口推計値を受けて算出した供給目標量です -2: 政策的人口に対応した目標量は 庄原市人口ビジョンを受けて算出した供給目標量です -3: 供給の目標量は 建替えによる供給 空き家の発生戸数などで確保します (3) 目標指標 市営住宅の設備等に係る目標指標として 次の指標を掲げます 市営住宅の設備等に係る目標指標 指標 現況 ( 平成 28 年度 ) 目標 ( 平成 37 年度 ) 備考 3 箇所給湯設備の設置 34% 50% 台所 洗面所 浴室 住戸内手すりの設置 25% 40% 2 箇所 ( トイレ 浴室 ) 以上設置 トイレ改修 94% 95% 水洗 洋式便器の設置 注 : 現況 目標指標とも 全市営住宅 ( 管理戸数 899 戸 ) に対する割合 2 市営住宅ストック活用の基本方針 市営住宅ストック活用の基本方針 1 市営住宅の供給量の確保 2 市営住宅の質の維持 向上 3 市営住宅の長寿命化 4 高齢者 障害者等に配慮した市営住宅ストックの形成 5 子育てしやすい市営住宅の供給等 6 UIターン者のニーズに対応した市営住宅の活用 7 地域特性や地域ニーズ等に対応した市営住宅の活用 3 団地別活用方針市営住宅の長期的な活用方針は 次のとおりとします (1) 維持管理 庄原美湯ハイツ (29 戸 ) 東本町住宅 (8 戸 ) 西城荒槙住宅 (18 戸 ) 入江住宅 (12 戸 ) 中野住宅 (18 戸 ) 東城ベルメゾン宮平 (8 戸 ) 口和宮下ハイツ (14 戸 ) 吉木ハイツ (10 戸 ) 高野たかの神野瀬タウン (13 戸 ) 比和 学園前住宅 (24 戸 ) 下町住宅 (4 戸 ) 大歳住宅 (6 戸 ) 泉ヶ丘住宅 (4 戸 ) 総領山崎の里住宅 (22 戸 ) 五萬の里住宅 (20 戸 ) 下市の里住宅 (3 戸 ) 計画的に修繕しながら 維持管理します 合計 16 団地 213 戸 - - 5 -
(2) 個別改善 ア個別改善 庄原 小用住宅 (2 戸 ) 尾引住宅 (4 戸 ) 南新町住宅 (30 戸 ) 戸郷住宅 (20 戸 ) 山の崎住宅 (57 戸 ) 紅屋定住住宅 (13 戸 ) 西城今西住宅 (12 戸 ) 東城 第一旭ヶ丘住宅 (14 戸 ) 第二旭ヶ丘住宅 (12 戸 ) 第一川東住宅 (14 戸 ) 第二川東住宅 (21 戸 ) 聖住宅 (20 戸 ) 東城定住住宅 (1 戸 ) 宮平市民住宅 (60 戸 ) 口和永田住宅 (4 戸 ) 向泉住宅 (4 戸 ) 高野川角住宅 (2 戸 ) 市場住宅 (2 戸 ) グリーンハイツ希望ヶ丘 (4 戸 ) 総領 五郎丸の里住宅 (4 戸 ) 合原の里住宅 (16 戸 ) 平井川の里住宅 (6 戸 ) 日南の里住宅 (10 戸 ) 合計 23 団地 332 戸 - 3 箇所給湯設備の設置 電気容量のアップ 住戸内の手すり設置等 必要な事業を実施します イ個別改善 長寿命化 庄原 南の里住宅 (24 戸 ) 山の崎住宅 (12 戸 ) 戸郷市民住宅 (80 戸 ) 東城福代住宅 (10 戸 ) 東城市民住宅 (80 戸 ) 3 箇所給湯設備の設置 電気容量のアップ 住戸内の手すり設置等 必要な事業を実施します 長寿命化型改善を実施します ( 屋上防水 外壁 給 排水管 ガス管改修等 ) 合計 5 団地 206 戸 - (3) 建替え 地域 団地名 () 内は管理戸数 方針 庄原刈屋口住宅 (3 戸 ) 必要戸数を確保するため 現敷地において建替えを行います 東城川西住宅 (15 戸 ) 定住促進を図るため 建替えを行います 合計 2 団地 18 戸 - (4) 用途廃止 庄原 東城 高野 上野住宅 (15 戸 ) 本町住宅 (20 戸 ) 西浦住宅 (36 戸 ) 南新町定住住宅 (1 戸 ) 小奴可住宅 (5 戸 ) 森住宅 (4 戸 ) 菅住宅 (5 戸 ) 三坂住宅 (5 戸 ) 土手住宅 (2 戸 ) 下本町新規居住者住宅 (1 戸 ) 新町新規居住者住宅 (1 戸 ) 土手東新規居住者住宅 (1 戸 ) 原則 住棟単位で空き家になった時点で対応します 当面維持する団地は 必要な修繕を実施します 合計 12 団地 96 戸 - (5) その他 庄原 大歳定住住宅 (13 戸 ) 西上定住住宅 (6 戸 ) 田部定住住宅 (8 戸 ) 竹中定住住宅 (4 戸 ) 栗久定住住宅 (3 戸 ) 住宅事情等を考慮しながら 管理運営のあり方を検討します 合計 5 団地 34 戸 - - 6 -
第 6 計画の推進方策 1 住まいづくり意識の醸成 計画の推進方策 2 住生活に関わるすべての主体との連携及び協力 関連施策との連携 国 県 公共機関等との連携 住宅関連事業者との連携 市民 地域住民団体 NPO 等との連携 3 計画の進行管理 - 7 -