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1. はじめに 平成 27 年 9 月関東 東北豪雨災害により 鬼怒川の下流部では堤防が決壊するなど 氾濫流による家屋の倒壊 流失や広範囲かつ長時間の浸水が発生した また これらに避難の遅れも加わり 近年の水害では類を見ないほどの多数の孤立者が発生した このようなことから 国土交通大臣から社会資本整

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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

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鬼怒川緊急対策プロジェクト 鬼怒川下流域 茨城県区間 において 水防災意識社会 の再構築を目指し 国 茨城県 常総市など 7市町が主体となり ハードとソフトが一体となった緊急対策プロジェクトを実施 ハード対策 事業費合計 約600億円 ソフト対策 円滑な避難の支援 住民の避難を促すためのソフト対策を

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

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あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

避難開始基準の把握 1 水害時の避難開始基準 釧路川では 水位観測所を設けて リアルタイム水位を公表しています 水位観測所では 災害発生の危険度に応じた基準水位が設定されています ( 基準となる水位観測所 : 標茶水位観測所 ) レベル水位 水位の意味 5 4 ( 危険 ) 3 ( 警戒 ) 2 (

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(案)

( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

スライド 1


水防法改正の概要 (H 公布 H 一部施行 ) 国土交通省 HP 1

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第 4 回 日野川水系大規模氾濫時の減災対策協議会 配席表大型スクリーン 鳥取県危機管理政策課 鳥取県河川課 鳥取県米子県土整備局 南部町 随 南部町長 伯耆町長 伯耆町随 行 行 者米子市 米子市建設部長 日吉津村長 者 日吉津村 鳥取県河川課 鳥取県危機管理局長 鳥取地方気象台 事 事 務 務

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国土交通省における気候変動適応計画に関する最近の動向 IPCC 政府全体水災害分野 ( 国土交通省水管理 国土保全局 ) 第 1 作業部会報告書 ( 科学的根拠 ) 公表 中央環境審議会地球環境部会気候変動影響評価等小委員会 ~ 社会資本整備審議会河川分科会気候変動に適応し

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

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資料 3-1 水防災意識社会再構築ビジョン に基づく 矢作川の減災に係る取組方針 フォローアップ資料 平成 29 年 5 月 25 日 矢作川水防災協議会 岡崎市 碧南市 刈谷市 豊田市 安城市 西尾市 知立市 高浜市 幸田町 愛知県防衛省陸上自衛隊豊川駐屯地 名古屋地方気象台 国土交通省豊橋河川事

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

避難勧告等の発令に着目したタイムラインの概要 取組概要 市町村長が避難勧告等を適切なタイミングで発令できるよう 全国の直轄河川を対象に避難勧告等の発令に着目したタイムラインを策定 平成 26 年の出水期までに 全国 109 水系の 148 市町村と連携し 洪水を対象とするタイムラインを策定 各地域で

別紙 大雨時の川のはん濫の危険性を知らせる 身近な 雨の状況 川の水位と危険性 川の予警報 などを リアルタイムでお知らせするウェブサイトです 川の水位 川の画像 PC 版 スマホ版 浸水想定区域図 住民の方々が自らはん濫の危険性を知り 的確な避難行動などに役立つように 利用者目線に立った新しい 川

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

平成 30 年 6 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会における発言 細田委員 1 国土交通省が開発を進めている危機管理型水位計について 開発の進捗状況はいかがか 低コスト化されていると聞いているが 現行のものと比べてどの程度コストが抑えられるのか また 今後の整備見込みについて伺いたい 2

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目次 1. はじめに 1 2. 本協議会の構成機関 2 3. 福岡 前原 那珂水防地方本部圏域の県管理河川の概要 3 4. 現状の取組状況等 7 5. 減災のための目標 概ね 5 年で実施する取組 フォローアップ 16

布 ) の提供を開始するとともに 国民に対し分かりやすい説明を行い普及に努めること 図った 複数地震の同時発生時においても緊急地震速報の精度を維持するための手法を導入するとともに 緊急地震速報の迅速化を進める 特に 日本海溝沿いで発生する地震については 緊急地震速報 ( 予報 ) の第 1 報を発表

第 2-16 表 化学機動中隊の現況 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) 方 面 配 置 消 防 署 中 隊 名 第一方面 赤 坂 赤 坂化学機動中隊 第二方面 大 井 大 井化学機動中隊 第五方面 本 郷 本 郷化学機動中隊 第六方面 千 住 千 住化学機動中隊 第七方面 城 東 大 島化

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

5-2 居住誘導区域の設定 居住誘導の基本方針を踏まえ 以下の居住誘導区域の設定の考え方に基づき 居住誘導区域を設 定します 居住誘導区域の設定の考え方 (1) 居住誘導区域に含めるエリア 居住誘導区域に含めないエリア 居住誘導区域に含めるエリア 1 都市機能誘導区域 居住誘導区域に含めないエリア

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第8章 災害復旧計画

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

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目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

- 目次 - 1. はじめに 協議会の構成員 地域の概要と主な課題 現状の取組状況等 減災のための目標 概ね5 年で実施する取組 フォローアップ... 24

主な意見とこれまでの対応状況 課題分類主な意見対応状況 確実な情報伝達手法 情報を 伝える ことと 伝わる ことは違う ダム直下の避難指示は 河川水位だけでなく ダムの放流量を取り入れるなど 指示のあり方について検討する必要がある サイレン スピーカー等が聞こえなかった ダム操作や情報を受ける側の意

第 2 回久留米市街地周辺内水河川連絡会議 議事次第 1. 開会 2. 出席者紹介 3. 挨拶 4. 議事 前回連絡会議での確認事項〇各支川の浸水被害のメカニズム〇地域防災力の向上について〇その他 5. 閉会

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- 1 - かつ多数の者が利用する施設(地下に建設が予定されている施設又は地下に建設中の施設であって 不特定かつ多数の者が利用すると見込まれるものを含む )をいう 以下同じ )であって 当該地下街等と連続する施設から浸水するものの存する区域を含めて行うことができる (洪水浸水想定区域の指定の際の明示


洪水時の避難確保計画 施設 年月作成 洪水 の避難確保計画は基本的にこのエクセル表入力に基づき出力した計画書が市町村あての提出物です 他に ワード様式 の 様式 7 防災教育訓練年間計画 様式 8 施設利用者緊急連絡先一覧 様式 9 緊急連絡網 様式 10 外部機関緊急連絡先一覧 様式 11 対応別

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土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

資料 -3 説明資料 水防災意識社会再構築ビジョン に基づく由良川の取組方針 ( 案 )

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大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

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0 資料 1 前回の流域委員会での意見について 石狩川流域委員会 ( 第 2 回平成 29 年 5 月 29 日 )

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

津波に対する水門 陸閘等の操作指針について 1. 目的 本指針は, 水門 陸閘等に関して, 海岸, 河川, 港湾, 漁港等の管理者 ( 以下 施設管理者 という ) と現場操作員が平常時及び津波発生時に実施すべき事項や, 施設に関する閉鎖基準等及び配備体制などの基本的な方針を定め, 本県沿岸に襲来す

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資料 -2 熊野圏域県管理河川における水防災意識社会の再構築に向けた取組 平成 30 年 2 月 26 日 熊野圏域県管理河川水防災協議会 熊野市 御浜町 紀宝町 気象庁津地方気象台 国土交通省三重県紀南地域活性化局 三重県熊野建設事務所

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

1. はじめに 平成 27 年 9 月関東 東北豪雨災害では 鬼怒川下流部において堤防が決壊し 氾濫流による家屋の倒壊 流失や広範囲かつ期間にわたる浸水が発生しました また これらに住民の避難の遅れも加わり 近年の水害では類を見ないほど多数の孤立者が発生しました これを受け 国土交通大臣から社会資本整備審議会会に対して 大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方について が諮問され 平成 27 年 12 月 10 日に 大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方について ~ 社会意識の変革による 水防災意識社会 の再構築に向けて ~ が答申されました この答申を受け 平成 27 年 12 月 11 日に国土交通省から 全ての直轄河川とその沿川市町村において 概ね 5 年間で水防災意識社会を再構築する取組みを行う 水防災意識社会再構築ビジョン が示されました このような中 平成 28 年 8 月以降に相次いで発生した台風による豪雨災害では 東北 北海道の中小河川において甚大な被害が発生しており 県管理河川についても水防災意識社会の再構築に向けた取組を進めることが喫緊の課題となりました これらのことから 熊野圏域県管理河川について 地域住民の安全 安心を担う熊野市 御浜町 紀宝町 国土交通省 気象庁津地方気象台 三重県が 熊野圏域県管理河川水防災協議会 ( 以下 協議会 という ) を設立し 水防災意識社会の再構築に向け取り組むこととしました 協議会では 熊野圏域の氾濫特性及び治水事業の現状を踏まえた円滑かつ迅速な避難 的確な水防活動 氾濫水の排水 施設被害軽減に関する取組等 大規模な氾濫時の減災対策について各構成機関の役割分担や実施時期を示す 熊野圏域県管理河川における水防災意識社会の再構築に向けた取組 ( 以下 取組 という ) をとりまとめました 今後は 毎年出水期に進捗状況を共有するとともに 必要に応じて取組の見直しを行うなどのフォローアップを行い 水防災意識をさらに高めていくこととしています 1

2. 協議会の構成 協議会の構成は以下のとおりである 機関名 役職名 熊野市 御浜町 紀宝町 市 町 町 気象庁津地方気象台台 国土交通省中部地方整備局地域河川課課 三重県紀南地域活性化局 熊野建設事務所 局 所 2

3. 目的 協議会開催の目的 平成 27 年の関東 東北豪雨や平成 28 年 8 月の台風第 10 号による大規模な水害など 現状の河川の能力を超える大水害が頻発していることから これらに社会全体で備える 水防災意識社会 の再構築が喫緊の課題となっています 本協議会は 国 県 市の減災の取組を共有し 社会全体の水防災意識を確実なものとすることを目的とします 目的達成のための取組項目 今後概ね 5 年間で以下の項目に取り組みます 1) 円滑かつ迅速な避難のための取組 2) 的確な水防活動のための取組 3) 氾濫水の排水 浸水被害軽減に関する取組 4) 土砂災害に対する警戒避難体制を充実 強化するための取組 3

4. 概ね 5 年間で実施する取組 氾濫が発生することを前提として 社会全体で常にこれに備える 水防災意識社会 を再構築することを目的に 各構成機関が取り組む主な取組項目 目標時期については 以下のとおりです 1) 円滑かつ迅速な避難のための取組 番 主な取組項目 対象 目標時期 取組機関 号 1 洪水時における河川管理者からの情報提供等 洪水時に住民が迅速な避難行動をとれるように 避難勧告等の発令につなが三重県産田川運用中る情報を県と市町で共有します 熊野市 県から水位周知河川の情報等を市町 に直接電話等で伝えるホットライン の運用を行います 2 避難勧告等発令の対象区域 判断基準等の確認 いつ 誰が 何をするか に着目した防災行動とその実施主体を時系列で整理した水害対応タイムラインについて水位周知河川を対象に作成します 産田川 平成 31 年 運用中 三重県 熊野市 3 水害危険性の周知促進 水害危険性の確認 ( 量水標の設置 浸水状況等の確認等 ) 水位周知河川の指定の検討 重要水防区域河川 4 要配慮者利用施設管理者における避難確保計画の作成及び避難訓練の実施 要配慮者利用施設等の立地状況を確認し 施設管理者の避難確保計画の作成状況等を確認し 洪水時には情報伝達を行う 産田川 他河川 平成 30 年 平成 31 年 熊野市 御浜町 紀宝町 5 想定最大規模の降雨による浸水想定区域の把握 想定最大規模の降雨による浸水想定区域図を作成し 市町に提供し 説明を行います 産田川平成 31 年三重県 4

1) 円滑かつ迅速な避難のための取組 6 洪水ハザードマップの作成 配布 県が作成した洪水浸水想定区域図や内水浸水想定区域図をもとに 洪水ハザードマップを作成し 住民に配布します 産田川 県の浸水提供後に着手予定 熊野市 7 浸水実績等の周知 地域住民が水害のリスクを意識し 避難等を的確に行えるようにします 平成 30 年 熊野市御浜町紀宝町 8 防災教育の実施 小中学生等の防災意識と知識を高め 水害から身を守る力を育むための水防災教育を実施します ( 出前講座 防災ノート の配布等 ) 熊野市御浜町紀宝町 9 住民防災意識の向上 住民の防災意識と知識を高め 水害から身を守る力を育むための防災教育を実施します 平成 30 年 10 水位 雨量情報の更なる周知 雨量 水位情報を提供していることについて周知します 11 危機管理型水位計 量水標の設置 地域の住民や消防団等が水位の状況を確認できるように量水標の設置や活用をします 12 防災気象情報の改善 大雨 ( 浸水害 ) 洪水警報の改善を図り 災害との相関が高い指数値を導入して メッシュ情報として表示させることにより 危険な地域をわかりやすくすることで 住民に今後の危険度の高まりを把握できるようにします 重要水防区域河川 ( 今後 箇所検討 ) 危機管理型水位計 ( 平成 31 年 ) 量水標 ( ) 気象庁 5

2) 的確な水防活動のための取組 番 主な取組項目 対象 目標時期 取組機関 号 13 重要水防区域の点検 見直し及び水防資機材の確認 対象全河川の重要水防区域を年 1 回点検します 重要水防区域河川 三重県 14 水防に関する広報の充実 水防団員の募集 自主防災意識 企業等の参画を促すための具体的な広報の進め方について検討し実施します 全ての区域 熊野市御浜町紀宝町 15 水防訓練の充実 出水時の水防活動を円滑にするための水防訓練を実施します 迅速かつ確実に水位情報を伝達できるよう 洪水時を想定した洪水対応演習を実施します 16 水門開閉訓練の実施 洪水時等に迅速な対応ができるように 水門開閉の訓練を関係者と実施します 各会場 毎年 1 河川 全ての区域 平成 30 年 17 市町庁舎や災害拠点病院等の機能確保のための対策の充実 浸水想定区域内の市町庁舎や災害拠点病院等の機能確保に関する情報を共有し 耐水化 非常用電源等の必要な対策については各施設管理者において順次実施します 県市町庁舎等 6

3) 氾濫水の排水 浸水被害軽減に関する取組 番 主な取組項目 対象 目標時期 取組機関 号 18 洪水氾濫を未然に防ぐ対策( 河川改修 ) 計画的な河川改修を実施します 計画河川 三重県 19 洪水氾濫を未然に防ぐ対策 ( 堆積土砂撤去 ) 河川の流下能力を回復するため 堆積土砂の撤去を実施する 撤去箇所については 県と市町で優先度を協議しながら選定します 全ての区域 ( 毎年箇所選定 ) 4) 土砂災害に対する警戒避難体制を充実 強化するための取組 番 主な取組項目 対象 目標時期 取組機関 号 20 想定される土砂災害リスクの周知 基礎調査を完了し 結果を公表します 早期に土砂災害 ( 特別 ) 警戒区域を指定します 圏域 平成 31 年 三重県 指定した土砂災害 ( 特別 ) 警戒区域を県より提熊野市わかりやすく公表します 供後に着御浜町 土砂災害のハザードマップを作成し 手予定紀宝町住民に配布します 21 豪雨時における土砂災害に対する警戒情報の発信 気象台と共同で土砂災害警戒情報を発表し FAX 電話により確実に市町へ伝達します 三重県土砂災害情報提供システムにより危険度情報を公表します 電子メールにより危険度情報を配信します 圏域気象庁 三重県 5. フォローアップ 毎年 出水期前に取組の進捗状況を確認し 出水期後にその年の出水時の対応について振り返り 次年度のフォローアップにつなげます 必要に応じて取組の見直しを行います 7