Research Report by Shared Research Inc. 目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください 要約 -

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マネックスグループ 8698 COVERAGE INITIATED ON: LAST UPDATE: 当レポートは 掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです 投資家 の各企業の 取扱説明書 を提供することを 的としています 正確で

Research Report by Shared Research Inc. 目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください 要約 -

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目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください 要約

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Research Report by Shared Research Inc. 四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897

四半期事業セグメント 事業セグメント ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 売上高 2,866 5,897 8,705 11,352 3,019 6,323 9,245 12,311 前期比 -72.9% 6.8% 8.0% 7.

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2019 年 1 月 31 日 ( 東証 1 部 8698) データ集 2019 年 3 月期第 3 半期決算 本資料は 国際会計基準 (IFRS) により作成されたマネックスグループ株式会社の連結財務諸表に基づいた決算説明資料です 当社グループ各社が取扱う商品 サービス等について推奨し 勧誘するも

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p. 2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.34 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.35 1

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p. 2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.34 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.35 1

平成 30 年 4 月 24 日 各 位 会社名楽天株式会社 代表者名代表取締役会長兼社長三木谷浩史 ( コード :4755 東証第一部 ) 連結子会社 ( 楽天証券株式会社 ) の決算について 当社連結子会社の楽天証券株式会社 ( 代表取締役社長 : 楠雄治 本社 : 東京都世田谷区 以下 楽天証

2017 年度第 1 四半期業績の概要 年 8 月 9 日 日本生命保険相互会社

Research Report by Shared Research Inc. 経常利益 30 百万円 ( 同 82.1% 減 ) 四半期純利益 12 百万円 ( 同 89.4% 減 ) 上記数値は百万円未満を四捨五入した数値であり 会社発表数値 ( 百万

ずほ証券連結財務諸業績と財務の状況 みずほ証券連結財務諸表み表繰延税金資産 15,653 14,554 当社は 平成 28 年度及び平成 29 年度の連結貸借対照表 連結損益計算書及び連結株主資本等変動計算書について会社法第 444 条第 4 項の規 定に基づき 新日本有限責任監査法人の監査証明を受


平成 29 年 3 月期 決算説明資料 平成 29 年 4 月 28 日株式会社岡三証券グループ 本資料は 平成 29 年 3 期の業績等に関する情報の提供を 的としたものであり 当社が発 する有価証券の投資勧誘を 的としたものではありません 本資料は平成 29 年 3 末 現在のデータに基づいて作

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p.2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.31 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.32 1

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p.2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.3 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.31 1

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目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p.2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.3 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.31 1

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2017年度 決算説明会資料

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p.2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.3 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.31 1

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p.2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.3 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.31 1

リコーグループサステナビリティレポート p

2017 年 12 月期第 2 四半期決算 ( 平成 29 年 12 月期第 2 四半期決算 ) 補足説明資料 FACT SHEETS 2017 年 8 月 7 日 目次 2017 年 12 月期 ( 平成 29 年 12 月期 ) 第 2 四半期決算

目次 [ データ集 ] 目次 p 事業データ p.2 ~ p 財務データ p.13 ~ p.3 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび手数料等について p.31 1

10年分の主要財務データ

YUHO

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

XBRL導入範囲の拡大

Microsoft PowerPoint - ★決算説明資料_0110

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3


<4D F736F F D2095BD90AC E AD48C888E5A8A E646F63>

添付資料の目次 1. 連結財務諸表 2 (1) 連結貸借対照表 2 (2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書 4 (3) 連結財務諸表に関する注記事項 6 ( セグメント情報等 ) 6 2. 個別財務諸表 7 (1) 個別貸借対照表 7 (2) 個別損益計算書

平成21年3月期 決算補足説明資料


スライド 1

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連結損益計算書(四半期)

2009 年 12 月期第 2 四半期決算 ( 平成 21 年 12 月期 ) 補足説明資料 FACT SHEETS 2009 年 7 月 31 日 東京建物株式会社 目次 2009 年 ( 平成 21 年 )12 月期第 2 四半期決算 ( 連結 )

3. その他 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) 無 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 無 2 1 以外の会計方針の変更 無 3 会計上の見積りの変更 無 4 修正再表示 無 (3)

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(2) サマリー情報 1 ページ 1. 平成 29 年 3 月期の連結業績 ( 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 ) (2) 連結財政状態 訂正前 総資産 純資産 自己資本比率 1 株当たり純資産 百万円 百万円 % 円銭 29 年 3 月期 2,699 1,23

第6期決算公告

次 [ データ集 ] 次 p 事業データ p.2 p 財務データ p.13 p.31 本書記載の当社グループ各社取扱い商品に係るリスクおよび 数料等について p.32 1

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野村アセットマネジメント株式会社 平成30年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

2019年3月期第2四半期決算説明資料

計算書類等

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第101期(平成15年度)中間決算の概要

定性的情報 財務諸表等 1. 経営成績 業績の概況 ( 比較は対前年同四半期増減率 ) 当第 1 四半期 ( 平成 21 年 4 月 1 日から6 月 30 日までの3 ヶ月間 ) の純営業収益はインベストメント バンキング部門の好調により 549 億 98 百万円 ( 対前年同四半期増減率 123

注記事項 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無 新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 有 2 1 以外の会計方針の変更 : 無 3

スライド 1

添付資料の目次 1. 連結財務諸表 2 (1) 連結貸借対照表 2 (2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算書 4 (3) 連結財務諸表に関する注記事項 6 ( セグメント情報等 ) 6 2. 個別財務諸表 7 (1) 個別貸借対照表 7 (2) 個別損益計算書

Microsoft Word - ①0909短信W 表紙 .doc

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

連結財政状態計算書分析 資産 3,832 億円増 6 兆 2,638 億円 その他 +23 6,264 有形固定資産が減少したものの ビッグローブな どの連結子会社化に伴う資産の増加 au WALLET クレジットカード事業の拡大やau 携帯電話端末の 営業債権及びその他の債権 +16 割賦販売によ

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Microsoft PowerPoint - 3rdQuarterPresentations2013_J03.ppt

(訂正・数値データ修正)「平成29年5月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について

連結損益計算書(通期)

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

注記事項 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無 新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無 2 1 以外の会計方針の変更 : 無 3

注記事項 (1) 当中間期における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無 2 1 以外の会計方針の変更 : 無

<4D F736F F F696E74202D2091E682588AFA91E C888E5A90E096BE8E9197BF5F E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

決算説明補 資料 2018 年 3 期第 3 四半期 (IFRS) 株式会社リクルートホールディングス 本資料に含まれる数値 指標は 当社グループの経営成績及び財政状態に関して 適切な理解を促進することを 的として開 しており 全ての数値 指標が監査法 による監査 はレビューの対象ではない点にご留意

決算短信

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

添付資料の目次 1. サマリー情報 ( その他 ) に関する事項... 2 (1) 期中における重要な子会社の異動... 2 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 連結財務諸表... 3 (1) 連結貸借対照表... 3 (2) 連結損益計算書及び連結包括利益計算

Factsheet_2018_1Q_ xlsx

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参考 企業会計基準第 25 号 ( 平成 22 年 6 月 ) からの改正点 平成 24 年 6 月 29 日 企業会計基準第 25 号 包括利益の表示に関する会計基準 の設例 企業会計基準第 25 号 包括利益の表示に関する会計基準 ( 平成 22 年 6 月 30 日 ) の設例を次のように改正

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

サマリー

注記事項 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ): 無新規 - 社 ( 社名 ) 除外 - 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 1 IFRSにより要求される会計方針の変更 : 有 2 1 以外の会計方針の変更 : 無 3 会計

平成29年3月期第2四半期 決算説明資料

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平成29年12月期 決算説明資料

マネックスグループ株式会社 (8698) 平成 29 年 3 月期第 1 四半期決算短信 IFRS 添付資料の目次 1. 当四半期決算に関する定性的情報 2 (1) 経営成績に関する説明 2 (2) 財政状態に関する説明 6 2. サマリー情報 ( 注記事項 ) に関する事項 7 (1) 当四半期連

ご説明用資料 2018 年度決算概要 2019 年度業績予想 2019 年 5 月 15 日 Copyright (C) 2019 Toyo Business Engineering Corporation. All rights Reserved. 事業セグメント ソリューション事業 SAPを始め

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3. 平成 31 年 3 月期の連結業績予想 ( 平成 304 年月 1 日 ~ 平成 313 年月 31 日 ) 売上高営業利益経常利益 (% 表示は 通期は対前期 四半期は対前年同四半期増減率 ) 親会社株主に帰属する当期純利益 1 株当たり当期純利益 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円

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平成31年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

Microsoft Word - 訂正短信提出2303.docx

2019年12月期第1四半期 決算説明資料

財剎諸表 (1).xlsx

2. キャッシュ フローの状況 (1) 営業活動によるキャッシュ イン 6,095 億円 ( 前期比 +290 億円 ) ビジネス 観光ともにご利用が順調に推移し 当社の運輸収入が増加したことに加え 法人税等の支払額が減少したことなどにより 営業活動の結果得られた資金収入は増加 (2) 投資活動によ

添付資料の目次 1. 当四半期決算に関する定性的情報 2 (1) 経営成績に関する説明 2 (2) 財政状態に関する説明 6 2. サマリー情報 ( 注記事項 ) に関する事項 7 (1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 7 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 7 3. 要

マネックスグループ株式会社 (8698) 2019 年 3 月期決算短信 IFRS 2019 年 3 月期決算短信 IFRS ( 連結 ) 2019 年 4 月 25 日 上場会社名 マネックスグループ株式会社 上場取引所東 コード番号 8698 URL

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COVERAGE INITIATED ON: 2018.02.13 当レポートは 掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです 投資家用の各企業の 取扱説明書 を提供することを目的としています 正確で客観性 中立性を重視した分析を行うべく 弊社ではあらゆる努力を尽くしています 中立的でない見解の場合は その見解の出所を常に明示します 例えば 経営側により示された見解は常に企業の見解として 弊社による見解は弊社見解として提示されます 弊社の目的は情報を提供することであり 何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わせておりません ご意見等がございましたら sr_inquiries@sharedresearch.jp までメールをお寄せください ブルームバーグ端末経由でも受け付けております Research Report by Shared Research Inc.

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください 要約 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 主要経営指標の推移 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 5 直近更新内容 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 6 概略 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 6 業績動向 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 9 四半期業績動向 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 今期の見通し ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 25 中期展望 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 28 事業内容 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 34 概要 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 34 サービスと顧客属性 -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 35 収益構造 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 45 連結業績 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 48 日本セグメント -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 49 米国セグメント -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 57 SW(Strengths, Weaknesses) 分析 ----------------------------------------------------------------------------------- 63 グループ企業 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 65 市場とバリューチェーン -------------------------------------------------------------------------------------------------- 66 過去の業績 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 83 損益計算書 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 100 貸借対照表 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 101 キャッシュフロー計算書 ------------------------------------------------------------------------------------------------- 106 その他情報 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 107 沿革 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 107 ニュース & トピックス ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 109 大株主 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 110 株主還元 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 110 コーポレート ガバナンスおよびトップ経営者 ------------------------------------------------------------------- 110 企業概要 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 112 2/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 要約 オンライン証券大手 5 社の一角 高性能取引ツール 海外子会社を有することが特徴 同社は1999 年 4 月に現社長の松本大氏とソニー株式会社が共同出資で設立したオンライン証券である株式会社マネックスを前身としている 同社はM&Aによって事業を拡大しており 2005 年に日興ビーンズ証券 2010 年にオリックス証券との合併によって日本国内の事業を拡大した さらに2010 年にBOOM 証券グループ 2011 年にTradeStation Group, Inc. の子会社化によって グローバルに事業展開を拡大した 2017 年 10 月にはブロックチェーンや仮想通貨の技術を中心に成長を図るべく 第二の創業 を掲げ その一環として 2018 年 4 月に仮想通貨交換業を行うコインチェック社を子会社化した 同社はオンライン証券を主要事業とする 店舗を持たず 顧客は個人が中心である 同業他社は SBI 証券 ( 売買代金シェア1 位 ) 楽天証券( 同 2 位 ) 松井証券( 同 3 位 ) カブドットコム証券( 同 4 位 ) である 取扱商品は 株式 FX 投資信託が中心で 先物 オプション 債券なども手掛ける 主要子会社のマネックス証券は2018 年 3 月期において 口座数は1.76 百万口座 ( オンライン証券大手 5 社中 3 位 シェア 16.2%) 預かり資産 4.2 兆円 ( 同 3 位 15.7%) 株式売買代金 16.8 兆円 ( 同 5 位 6.9%) 信用取引残高 205,300 百万円 ( 同 5 位 8.8%) である 他のオンライン証券大手と比較した場合 同社は 高機能取引ツール 海外子会社を有すること 証券取引基幹システムを独自開発していることが特徴である マネックス証券は 注文方法の多様さ 取引ツールなどで差別化を図っていることから 同業他社より手数料が高く 顧客は中長期視点の投資家が中心である セグメントは 日本 米国 アジアパシフィックで構成される 日本はマネックス証券 米国はトレードステーション アジアパシフィックはBOOM 証券が中心である 2018 年 3 月期において 金融費用及び売上原価控除後営業収益の構成比は日本が63.4% 米国が34.7% アジアパシフィックが1.9% であった 税引前利益は日本が8,581 百万円と連結税引前利益の8,631 百万円とほぼ同水準であり 米国は281 百万円 アジアパシフィックは225 百万円の損失であった 日本セグメントではマネックス証券が中心であり 収益は 主に株式委託手数料 (2018 年 3 月期日本セグメントの金融費用控除後営業収益構成比 43.2%) トレーディング損益( 同 12.2%) 金融収支( 同 32.2%) で構成される 販売費及び一般管理費は固定費中心で 取引関係費 (2018 年 3 月期日本セグメント販管費の24.7%) 人件費( 同 17.2%) システム関連費用 ( 同 52.4%) で構成される 米国セグメントは 米国トレードステーションを中心に構成され 金融費用及び売上原価控除後営業収益は 受入手数料 (2018 年 3 月期米国セグメントの金融費用控除後営業収益構成比 68.1%) 金融収支( 同 25.3%) からなる 販売費及び一般管理費は 取引関係費 (2018 年 3 月期米国セグメント販管費の36.7%) 人件費( 同 39.2%) システム関連費用 ( 同 18.5%) で構成される システム開発要員を要しているため 人件費の構成比が高い 業績動向 2012 年 3 月期から2017 年 3 月期において グローバル化 システム内製化 を軸とした中長期事業戦略 グローバル ビジョン を実行した その結果 同社の商品ラインアップはマネックス証券を中心に拡充し システムの内製化は完了したが 一方で証券基幹システムの並行稼働によりコストが増加した 2012 年 3 月期から2017 年 3 月期において 同業他社が軒並み増益となった中 同社は増収ながら減益となった 2018 年 3 月期からは グローバル ヴィジョンII - Bloom と銘打って グローバル ビジョン で得た資産を活用して果実を獲得することを目指す 併せて 同社が有する経営資源を活用した新事業の創造にも取り組む 中長期的には連結営業利益率 30% を安定的に計上できる事業構造をつくることを目指すとしている また 2017 年 10 月にはブロックチェーンや仮想通貨の技術を中心に成長を図るべく 第二の創業 を掲げ 仮想通貨交換業への参入準備や仮想通貨研究所の設立などを進めている 3/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 同社の強みと弱み SR 社の考える同社の強みは 高い手数料を気にしない顧客が多いこと 高評価の取引プラットフォームを有すること 独自システムによるコスト負担軽減と商品提供力である また 同社の弱みは 高コスト体質であること プロダクトアウト思考によってアクティブトレーダーの獲得が遅れたこと アクティブトレーダーによる収益の獲得が限定的であることである ( 後述の SW(Strengths & Weaknesses) 分析 の項参照 ) 4/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 主要経営指標の推移 損益計算書 09 年 3 月期 10 年 3 月期 11 年 3 月期 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 百万円 ) 日本基準 日本基準 日本基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 営業収益 24,812 22,499 25,227 30,569 36,090 54,722 50,975 54,271 45,831 53,635 前年比 -18.6% -9.3% 12.1% - 18.1% 51.6% -6.8% 6.5% -15.6% 17.0% 金融費用控除後営業収益 21,053 19,921 22,589 28,888 33,769 50,051 45,209 49,642 41,852 49,155 前年比 -22.0% -5.4% 13.4% - 16.9% 48.2% -9.7% 9.8% -15.7% 17.4% 売上総利益率 84.9% 88.5% 89.5% 94.5% 93.6% 91.5% 88.7% 91.5% 91.3% 91.6% 営業利益相当額 5,269 4,461 4,741 2,827 3,410 15,069 8,066 8,247 1,274 9,302 前年比 -59.5% -15.3% 6.3% - 20.6% 341.9% -46.5% 2.2% -84.6% 630.1% 営業利益率 21.2% 19.8% 18.8% 9.2% 9.4% 27.5% 15.8% 15.2% 2.8% 17.3% 税引前利益 48 3,996 3,268 2,668 6,998 16,895 6,115 5,100 1,071 8,631 前年比 -99.6% - -18.2% - 162.3% 141.4% -63.8% -16.6% -79.0% 705.9% 経常利益率 0.2% 17.8% 13.0% 8.7% 19.4% 30.9% 12.0% 9.4% 2.3% 16.1% 親会社の所有者に帰属する当期利益 -2,144 3,776 1,992 1,028 3,901 10,354 3,494 3,554 298 6,730 前年比 - - -47.2% - 279.5% 165.4% -66.3% 1.7% -91.6% - 利益率 -8.6% 16.8% 7.9% 3.4% 10.8% 18.9% 6.9% 6.5% 0.7% 12.5% 一株当たりデータ ( 円 ) 期末発行済株式数 ( 千株 ) 2,345 2,991 3,197 2,997 2,997 287,681 287,681 284,134 280,592 269,706 EPS -9.3 15.3 6.5 3.4 13.0 35.8 12.2 12.5 1.1 24.3 EPS ( 潜在株式調整後 ) - - - - - - - 12.5 1.1 24.3 DPS 4.0 7.0 5.0 2.0 4.1 18.0 8.2 9.6 5.2 10.0 BPS 172.4 221.4 221.5 252.1 265.8 280.5 302.2 302.0 290.0 298.5 貸借対照表 ( 百万円 ) 現金及び現金同等物 39,891 31,696 34,663 39,788 51,193 85,442 68,540 61,902 77,900 83,884 預託金及び金銭の信託 92,206 162,285 175,202 291,899 349,837 426,719 525,567 497,442 552,028 543,438 信用取引資産 52,983 115,927 96,602 90,795 149,487 178,230 175,637 149,236 147,653 192,224 有価証券担保貸付金 94 186-15,339 44,583 152,382 159,969 31,628 34,250 21,389 無形資産 2,138 9,945 11,055 35,916 37,394 41,558 48,807 53,053 53,751 49,851 資産合計 235,694 374,688 359,093 526,729 682,193 939,270 1,055,242 888,116 936,776 973,520 信用取引負債 26,557 43,677 31,637 27,826 39,745 36,308 46,125 33,006 40,664 29,683 有価証券担保借入金 22,382 35,108 26,603 24,776 67,661 183,765 195,521 71,974 77,504 78,203 預り金 41,119 70,583 93,842 185,797 231,164 287,385 368,656 350,904 324,672 324,256 受入保証金 55,354 101,337 78,707 118,058 131,535 167,039 184,850 170,666 257,753 254,647 社債及び借入金 43,300 48,450 49,768 82,200 113,381 159,125 150,418 154,261 138,133 191,010 負債合計 195,628 308,378 285,098 450,923 602,492 858,569 968,310 802,094 855,090 893,027 資本合計 40,066 66,310 73,995 75,806 79,702 80,701 86,932 86,022 81,687 80,493 有利子負債 ( 短期及び長期 ) 43,300 48,450 49,768 82,200 113,381 159,125 150,418 154,261 138,133 191,010 キャッシュフロー計算書 ( 百万円 ) 営業活動によるキャッシュフロー 31,297-5,198 4,288 3,931-20,510-8,256-249 766 43,715-38,701 投資活動によるキャッシュフロー -3,874 4,201-2,087-25,361 401 5,960-8,602-5,934-8,301-5,872 財務活動によるキャッシュフロー -35,197-9,026 2,232 26,281 30,395 35,998-11,968-673 -18,462 49,870 財務指標資産合計税引前利益率 0.0% 1.3% 0.9% 0.6% 1.2% 2.1% 0.6% 0.5% 0.1% 0.9% 親会社所有社帰属持分当期利益率 -5.0% 7.1% 2.8% 1.4% 5.0% 12.9% 4.2% 4.1% 0.4% 8.3% 純資産比率 17.0% 17.7% 20.6% 14.4% 11.7% 8.6% 8.2% 9.7% 8.7% 8.3% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする 5/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 直近更新内容 概略 2018 年 5 月 15 日 マネックスグループ株式会社への取材を踏まえ 本レポートを更新した 2018 年 4 月 26 日 同社は 2018 年 3 月期通期決算を発表した ( 決算短信へのリンクはこちら 詳細は 2018 年 3 月期通期決算項目を参照 ) 同日 同社は 2018 年 3 月期の期末配当予想に関して発表した ( リリース文へのリンクはこちら ) 2018 年 3 月期の期末配当予想は 2018 年 3 月期の親会社の所有者に帰属する当期利益に対する総還元性向 100% を目途と しており 期中に実施した自己株式の取得 および中間配当を考慮して算出した 2018 年 3 月期の期末配当は 1 株当たり 6.3 円 ( 前期は 2.6 円 ) とする 中間配当の 3.7 円 ( 同 2.6 円 ) とあわせた年間配当は 10 円 ( 同 5.2 円 ) となる 同日 同社は株主還元に関する基本方針の変更に関して発表した ( リリース文へのリンクはこちら ) 2018 年 4 月 16 日付けでコインチェック株式会社が完全子会社になったことに伴い 同社の新たな成長に資するための投資 等が見込まれることから 2019 年 3 月期より株主還元に関する基本方針を変更する 変更前は 2018 年 3 月期から 2021 年 3 月期までの単年度の総還元性向 100% を目途としていたが 変更後は複数年度にまたがる総還元性向は 75% を目途とする 総還元性向 =( 配当金支払総額 + 自己株式取得総額 ) 親会社の所有者に帰属する当期利益 2018 年 4 月 6 日 同社は株式取得によるコインチェック株式会社の完全子会社化に関して発表した ( リリース文へのリンクはこちら ) 同社では 2017 年 10 月から ブロックチェーンや仮想通貨の技術を中心に同社グループを成長させるべく 第二の創 業 を掲げて 仮想通貨交換業への参入準備や仮想通貨研究所の設立など この分野における取組みを進めてきた 同社は仮想通貨取引所の先駆者でもあるコインチェックの完全子会社化を決定した コインチェックは 2018 年 1 月 26 日 の不正アクセスによる仮想通貨 NEM の不正送金に関し 関東財務局から業務改善命令を受け 経営管理態勢および内部 管理態勢の改善を図っている途上にある 同社としては コインチェックの改善を全面的にバックアップすることにより コインチェックの顧客に安心して利用で きる環境を作っていきたいと考えている 具体的には 同社がオンライン証券業界で創業以来培ってきた経営管理やシス 6/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp テムリスク管理のノウハウや人材および 顧客資産保護の体制を最大限活用する さらには コインチェックが持つブ ロックチェーン技術や仮想通貨に関する知見と 同社グループの金融業に関する知見を融合することで 第二の創業 を加速させる コインチェックの概要 (2018 年 3 月 31 日現在 ) 名称 : コインチェック株式会社 事業内容 : 仮想通貨交換業 資本金 :100 百万円 コインチェックの最近 3 年間の経営成績及び財政状態 決算期 2015 年 3 月期 2016 年 3 月期 2017 年 3 月期 純資産 * 9 百万円 69 百万円 540 百万円 総資産 18 百万円 179 百万円 3,868 百万円 売上高 ** 123 百万円 8,511 百万円 77,230 百万円 営業利益 ** -9 百万円 0 百万円 786 百万円 経常利益 ** -9 百万円 0 百万円 742 百万円 当期純利益 ** -10 百万円 0 百万円 471 百万円 *1 同社としては コインチェックの 2018 年 3 月期末の純資産額 ( 見込み ) は コインチェックが 2018 年 3 月 12 日に実施した不正に送金された仮想通貨 NEM の保有者に対する補償後においても 2017 年 3 月期末の純資産額を下回らないと認識している **2 経営成績は 仮想通貨の売却収入を売上高 仮想通貨の売却原価を売上原価にそれぞれ含めた財務諸表に基づいたものである 売却収入から売却原価を控除した純額を売上高とした場合の 2017 年 3 月期における経営成績 ( 概算額 ) は 売上高 980 百万円 営業利益 719 百万円 経常利益 742 百万円 当期純利益 471 百万円であった 取得価格および日程 取得価格 :3,600 百万円 株式譲渡契約締結日 :2018 年 4 月 6 日 株式取得日 ( 予定 ):2018 年 4 月 16 日 2018 年 3 月 28 日 同社は有価証券売却益の計上に関して発表した ( リリース文へのリンクはこちら ) 同社は子会社の保有する営業投資有価証券 (2 銘柄 ) の売却により 売却益を計上することとした 有価証券売却の理由 : 保有資産の効率化を図るため売却益の発生期間 :2018 年 3 月有価証券売却益 ( 見込み ): 約 1,800 百万円 ( 連結ベース ) 今後の見通し : 上記有価証券売却益は2018 年 3 月期の連結決算において金融収益に計上する予定である 2018 年 3 月 22 日 同社は自己株式の消却に関して発表した ( リリース文へのリンクはこちら ) 自己株式の消却内容 消却する株式の種類 同社普通株式 7/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 消却する株式の数 10,885,700 株 ( 消却前の発行済株式総数に対する割合 3.88%) 消却予定日 2018 年 3 月 30 日 3 ヵ月以上経過した会社発表はニュース & トピックスへ 8/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 四半期業績動向 業績動向 四半期業績推移 ( 累計 ) ( 百万円 ) 1Q 17 年 3 月期 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 18 年 3 月期 1-2Q 1-3Q 1-4Q 営業収益 11,624 22,051 33,473 45,831 11,845 24,608 38,377 53,635 前年比 -18.1% -23.9% -20.1% -15.6% 1.9% 11.6% 14.7% 17.0% 金融費用控除後営業収益 10,634 20,101 30,519 41,852 10,836 22,456 35,046 49,155 前年比 -17.9% -24.0% -20.2% -15.7% 1.9% 11.7% 14.8% 17.4% 受入手数料 6,807 12,903 19,666 26,349 6,884 13,819 21,356 29,196 前年比 -19.9% -25.7% -20.4% -18.0% 1.1% 7.1% 8.6% 10.8% 委託手数料 5,333 9,974 15,185 20,141 5,247 10,465 16,393 22,540 前年比 -21.2% -27.9% -22.1% -20.4% -1.6% 4.9% 8.0% 11.9% 株式 ETF 等 3,662 6,928 10,689 14,193 3,736 7,441 11,831 15,974 前年比 -26.4% -30.1% -22.9% -20.2% 2.0% 7.4% 10.7% 12.5% 先物 オプション手数料 1,671 3,047 4,496 5,948 1,511 3,024 4,561 6,566 前年比 -6.9% -22.2% -19.9% -20.9% -9.6% -0.8% 1.4% 10.4% 引受け 売出し手数料 26 56 100 136 6 126 157 172 前年比 36.8% 86.7% -24.8% -11.1% -76.9% 125.0% 57.0% 26.5% 募集 売出し手数料 131 221 315 442 88 166 285 459 前年比 -41.5% -52.0% -47.5% -44.2% -32.8% -24.9% -9.5% 3.8% その他受入手数料 1,318 2,651 4,065 5,629 1,543 3,062 4,522 6,025 前年比 -11.4% -13.1% -9.7% -4.4% 17.1% 15.5% 11.2% 7.0% トレーディング損益 1,309 2,385 3,446 4,498 883 1,807 2,893 3,865 前年比 -27.8% -36.3% -33.5% -32.6% -32.5% -24.2% -16.0% -14.1% 金融収益 3,271 6,362 9,827 14,313 3,951 8,703 13,074 19,349 前年比 -10.9% -14.3% -13.6% -2.0% 20.8% 36.8% 33.0% 35.2% その他の営業収益 237 401 534 671 127 279 1,053 1,225 前年比 11.8% -5.6% -16.0% -20.0% -46.4% -30.4% 97.2% 82.6% 販売費及び一般管理費 10,118 19,973 30,013 40,578 9,816 19,356 29,439 39,853 前年比 -3.8% -3.9% -2.8% -2.0% -3.0% -3.1% -1.9% -1.8% 販管費 / 金融費用控除後営業収益 95.1% 99.4% 98.3% 97.0% 90.6% 86.2% 84.0% 81.1% 営業利益相当額 516 128 506 1,274 1,020 3,100 5,607 9,302 前年比 -78.9% -97.7% -93.1% -84.6% 97.7% - - 630.1% 営業利益相当額 / 金融費用控除後営業収益 4.9% 0.6% 1.7% 3.0% 9.4% 13.8% 16.0% 18.9% 税引前四半期利益 556 109 793 1,071 795 3,009 5,437 8,631 前年比 -77.8% -97.9% -82.8% -79.0% 43.0% - 585.6% 705.9% 税引前四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 5.2% 0.5% 2.6% 2.6% 7.3% 13.4% 15.5% 17.6% 親会社の所有者に帰属する四半期利益 261-102 401 298 441 2,014 4,661 6,730 前年比 -84.9% - -87.5% -91.6% 69.0% - - - 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 2.5% -0.5% 1.3% 0.7% 4.1% 9.0% 13.3% 13.7% 四半期業績推移 ( 百万円 ) 1Q 17 年 3 月期 2Q 3Q 4Q 1Q 18 年 3 月期 2Q 3Q 4Q 営業収益 11,624 10,427 11,422 12,358 11,845 12,763 13,769 15,258 前年比 -18.1% -29.4% -11.7% -0.1% 1.9% 22.4% 20.5% 23.5% 金融費用控除後営業収益 10,634 9,467 10,418 11,333 10,836 11,620 12,590 14,109 前年比 -17.9% -29.8% -11.7% -0.5% 1.9% 22.7% 20.8% 24.5% 受入手数料 6,807 6,096 6,763 6,683 6,884 6,935 7,537 7,840 前年比 -19.9% -31.3% -7.9% -10.1% 1.1% 13.8% 11.4% 17.3% 委託手数料 5,333 4,641 5,211 4,956 5,247 5,218 5,928 6,147 前年比 -21.2% -34.3% -7.8% -15.1% -1.6% 12.4% 13.8% 24.0% 株式 ETF 等 3,662 3,266 3,761 3,504 3,736 3,705 4,390 4,143 前年比 -26.4% -33.9% -4.9% -10.7% 2.0% 13.4% 16.7% 18.2% 先物 オプション手数料 1,671 1,376 1,449 1,452 1,511 1,513 1,537 2,005 前年比 -6.9% -35.2% -14.5% -24.0% -9.6% 10.0% 6.1% 38.1% 引受け 売出し手数料 26 30 44 36 6 120 31 15 前年比 36.8% 172.7% -57.3% 80.0% -76.9% 300.0% -29.5% -58.3% 募集 売出し手数料 131 90 94 127 88 78 119 174 前年比 -41.5% -61.9% -32.9% -33.9% -32.8% -13.3% 26.6% 37.0% その他受入手数料 1,318 1,333 1,414 1,564 1,543 1,519 1,460 1,503 前年比 -11.4% -14.8% -2.6% 12.8% 17.1% 14.0% 3.3% -3.9% トレーディング損益 1,309 1,076 1,061 1,052 883 924 1,086 972 前年比 -27.8% -44.4% -25.9% -29.5% -32.5% -14.1% 2.4% -7.6% 金融収益 3,271 3,091 3,465 4,486 3,951 4,752 4,371 6,275 前年比 -10.9% -17.6% -12.3% 38.6% 20.8% 53.7% 26.1% 39.9% その他の営業収益 237 164 133 137 127 152 774 172 前年比 11.8% -23.0% -37.0% -32.5% -46.4% -7.3% 482.0% 25.5% 販売費及び一般管理費 10,118 9,855 10,040 10,565 9,816 9,540 10,083 10,414 前年比 -3.8% -4.1% -0.4% 0.4% -3.0% -3.2% 0.4% -1.4% 販管費 / 金融費用控除後営業収益 95.1% 104.1% 96.4% 93.2% 90.6% 82.1% 80.1% 73.8% 営業利益相当額 516-388 378 768 1,020 2,080 2,507 3,695 前年比 -78.9% - -78.0% -11.7% 97.7% - 563.2% 381.1% 営業利益相当額 / 金融費用控除後営業収益 4.9% -4.1% 3.6% 6.8% 9.4% 17.9% 19.9% 26.2% 税引前四半期利益 556-447 684 278 795 2,214 2,428 3,194 前年比 -77.8% - - -42.6% 43.0% - 255.0% - 税引前四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 5.2% -4.7% 6.6% 2.5% 7.3% 19.1% 19.3% 22.6% 親会社の所有者に帰属する四半期利益 261-363 503-103 441 1,573 2,647 2,069 前年比 -84.9% - - - 69.0% - 426.2% - 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 2.5% -3.8% 4.8% -0.9% 4.1% 13.5% 21.0% 14.7% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする * 四半期業績は四半期業績 ( 累計 ) 値の差額により計算した値 9/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 販管費の内訳 販管費の内訳 ( 四半期累計 ) ( 百万円 ) 1Q 17 年 3 月期 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 18 年 3 月期 1-2Q 1-3Q 1-4Q 販売費及び一般管理費合計 10,118 19,973 30,013 40,578 9,816 19,356 29,439 39,853 前年比 -3.8% -3.9% -2.8% -2.0% -3.0% -3.1% -1.9% -1.8% 取引関係費 2,837 5,467 8,323 11,281 3,000 5,765 8,752 11,963 前年比 -19.4% -22.6% -20.2% -18.6% 5.7% 5.5% 5.2% 6.0% 支払手数料 1,087 2,068 3,080 4,114 981 1,943 2,960 4,125 前年比 -20.7% -28.0% -25.1% -22.6% -9.8% -6.0% -3.9% 0.3% 取引所協会費 229 426 609 808 215 441 670 897 前年比 -29.1% -34.3% -32.2% -30.0% -6.1% 3.5% 10.0% 11.0% 通信費 運搬費 情報料 821 1,659 2,638 3,675 1,139 1,897 2,693 3,535 前年比 -24.0% -21.0% -14.7% -16.2% 38.7% 14.3% 2.1% -3.8% 広告宣伝費 661 1,249 1,900 2,567 611 1,367 2,244 3,159 前年比 -7.3% -9.1% -13.9% -9.9% -7.6% 9.4% 18.1% 23.1% その他 39 63 95 117 53 117 186 247 前年比 8.3% -10.0% -21.5% -27.8% 35.9% 85.7% 95.8% 111.1% 人件費 2,571 5,288 7,762 10,393 2,535 5,186 8,046 10,854 前年比 -10.8% -3.8% -3.7% -2.4% -1.4% -1.9% 3.7% 4.4% 不動産関係費 678 1,344 2,029 2,855 879 1,752 2,686 3,898 前年比 3.8% 4.1% 8.3% 14.3% 29.6% 30.4% 32.4% 36.5% 不動産費 215 442 676 931 225 399 624 1,094 前年比 7.0% 10.8% 12.3% 15.7% 4.7% -9.7% -7.7% 17.5% 器具備品費 463 902 1,353 1,923 654 1,353 2,062 2,804 前年比 2.2% 1.2% 6.3% 13.7% 41.3% 50.0% 52.4% 45.8% 事務費 1,469 2,970 4,428 5,737 746 1,365 2,042 2,727 前年比 3.7% 4.5% 3.5% -3.3% -49.2% -54.0% -53.9% -52.5% 事務委託費 1,452 2,942 4,385 5,679 729 1,324 1,978 2,646 前年比 3.4% 4.7% 3.7% -3.2% -49.8% -55.0% -54.9% -53.4% 事務用品費 17 29 42 57 16 40 64 81 前年比 41.7% -12.1% -14.3% -18.6% -5.9% 37.9% 52.4% 42.1% 減価償却費 1,580 3,189 5,019 7,094 2,054 4,087 6,117 8,117 前年比 36.9% 34.9% 40.2% 44.5% 30.0% 28.2% 21.9% 14.4% 租税公課 163 294 435 652 156 294 459 516 前年比 7.2% 9.3% 12.1% 29.4% -4.3% 0.0% 5.5% -20.9% その他 820 1,421 2,018 2,566 447 908 1,337 1,777 前年比 11.1% -2.7% -10.7% -15.5% -45.5% -36.1% -33.7% -30.7% 販管費の内訳 ( 四半期 ) 17 年 3 月期 ( 百万円 ) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 販売費及び一般管理費合計 10,118 9,855 10,040 10,565 9,816 9,540 10,083 10,414 前年比 -3.8% -4.1% -0.4% 0.4% -3.0% -3.2% 0.4% -1.4% 取引関係費 2,837 2,630 2,856 2,958 3,000 2,765 2,987 3,211 前年比 -19.4% -25.8% -15.1% -13.8% 5.7% 5.1% 4.6% 8.6% 支払手数料 1,087 981 1,012 1,034 981 962 1,017 1,165 前年比 -20.7% -34.7% -18.3% -13.9% -9.8% -1.9% 0.5% 12.7% 取引所協会費 229 197 183 199 215 226 229 227 前年比 -29.1% -39.4% -26.8% -22.3% -6.1% 14.7% 25.1% 14.1% 通信費 運搬費 情報料 821 838 979 1,037 1,139 758 796 842 前年比 -24.0% -17.9% -1.4% -19.7% 38.7% -9.5% -18.7% -18.8% 広告宣伝費 661 588 651 667 611 756 877 915 前年比 -7.3% -11.0% -21.9% 4.2% -7.6% 28.6% 34.7% 37.2% その他 39 24 32 22 53 64 69 61 前年比 8.3% -29.4% -37.3% -46.3% 35.9% 166.7% 115.6% 177.3% 人件費 2,571 2,717 2,474 2,631 2,535 2,651 2,860 2,808 前年比 -10.8% 3.8% -3.4% 1.5% -1.4% -2.4% 15.6% 6.7% 不動産関係費 678 666 685 826 879 873 934 1,212 前年比 3.8% 4.4% 17.5% 32.6% 29.6% 31.1% 36.4% 46.7% 不動産費 215 227 234 255 225 174 225 470 前年比 7.0% 14.6% 15.3% 25.6% 4.7% -23.3% -3.8% 84.3% 器具備品費 463 439 451 570 654 699 709 742 前年比 2.2% 0.2% 18.1% 36.0% 41.3% 59.2% 57.2% 30.2% 事務費 1,469 1,501 1,458 1,309 746 619 677 685 前年比 3.7% 5.2% 1.7% -21.0% -49.2% -58.8% -53.6% -47.7% 事務委託費 1,452 1,490 1,443 1,294 729 595 654 668 前年比 3.4% 6.0% 1.7% -20.9% -49.8% -60.1% -54.7% -48.4% 事務用品費 17 12 13 15 16 24 24 17 前年比 41.7% -42.9% -18.8% -28.6% -5.9% 100.0% 84.6% 13.3% 減価償却費 1,580 1,609 1,830 2,075 2,054 2,033 2,030 2,000 前年比 36.9% 33.0% 50.5% 55.9% 30.0% 26.4% 10.9% -3.6% 租税公課 163 131 141 217 156 138 165 57 前年比 7.2% 12.0% 18.5% 87.1% -4.3% 5.3% 17.0% -73.7% その他 820 601 597 548 447 461 429 440 前年比 11.1% -16.9% -25.3% -29.3% -45.5% -23.3% -28.1% -19.7% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする * 四半期業績は四半期業績 ( 累計 ) 値の差額により計算した値 18 年 3 月期 10/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp セグメント別四半期業績推移 四半期累計 2017 年 3 月期 1-4Q 2018 年 3 月期 1Q 2018 年 3 月期 1-2Q 2018 年 3 月期 1-3Q 2018 年 3 月期 1-4Q ( 百万円 ) 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 営業収益 28,775 18,684 714 7,141 4,788 242 15,124 9,645 470 24,038 14,573 695 33,976 20,002 939 前年比 -15.8% -18.5% -14.5% -2.6% 6.7% 44.0% 9.9% 3.1% 38.2% 14.7% 4.5% 35.7% 18.1% 7.1% 31.5% 受入手数料 15,267 10,858 347 3,894 2,908 139 7,952 5,696 270 12,615 8,477 403 16,968 11,858 557 前年比 -21.4% -12.5% -23.2% -1.5% 3.6% 87.8% 6.0% 7.6% 68.8% 9.5% 6.1% 65.8% 11.1% 9.2% 60.5% 委託手数料 12,547 7,371 348 3,263 1,903 139 6,552 3,743 270 10,517 5,614 401 14,082 8,091 554 前年比 -21.7% -17.8% -22.7% -0.3% -5.4% 87.8% 6.3% 1.1% 68.8% 10.6% 1.8% 65.0% 12.2% 9.8% 59.2% 株式 ETF 12,124 1,844 348 3,180 474 139 6,393 877 270 10,264 1,304 401 13,732 1,873 554 先物 オプション 421 5,526-82 1,429-158 2,866-251 4,310-348 6,219 - 大証 FX - - - - - - - - - - - - - - - 引受け 売出し手数料 136 - - 6 - - 126 - - 157 - - 172 - - 募集 売出し取扱手数料 443 - - 88 - - 165 - - 285 - - 458 - - その他の受入手数料 2,141 3,488-538 1,005-1,109 1,953 1 1,657 2,863 3 2,256 3,767 3 前年比 -12.7% 1.4% - 3.1% 26.3% - 4.7% 22.7% - 4.5% 15.5% - 5.4% 8.0% - トレーディング損益 4,499 - -1 883 - - 1,807 - - 2,893 - - 3,865 - - 前年比 -20.7% - - -32.5% - - -24.3% - - -16.1% - - -14.1% - - 金融収益 8,803 5,493 236 2,332 1,611 61 5,303 3,390 117 7,824 5,242 174 12,412 6,946 227 前年比 -0.6% -4.3% 2.2% 18.0% 26.3% 0.0% 41.9% 30.0% 1.7% 34.3% 31.3% -1.1% 41.0% 26.5% -3.8% その他の営業収益 207 1,242 131 31 258 42 61 537 82 706 828 117 732 1,141 155 金融費用 2,083 2,115 6 506 556 2 1,022 1,235 4 1,569 1,924 7 2,177 2,535 8 金融費用及び売上原価控除後営業収益 26,692 15,616 707 6,635 4,223 240 14,102 8,390 466 22,470 12,626 688 31,799 17,417 931 前年比 -16.1% -15.8% -14.8% -2.3% 6.2% 43.7% 10.7% 9.6% 37.9% 15.8% 9.8% 35.2% 19.1% 11.5% 31.7% 販売費及び一般管理費 25,050 15,858 731 5,609 4,222 249 11,168 8,206 484 17,066 12,409 701 23,435 16,487 922 前年比 7.4% -13.8% -3.7% -7.6% 0.7% 49.1% -8.2% 2.2% 42.8% -7.5% 4.9% 31.5% -6.4% 4.0% 26.1% 販管費 / 金融費用控除後営業収益 93.8% 101.5% 103.4% 84.5% 100.0% 103.8% 79.2% 97.8% 103.9% 76.0% 98.3% 101.9% 73.7% 94.7% 99.0% 営業利益相当額 1,642-242 -24 1,026 1-9 2,933 184-18 5,404 218-14 8,365 931 9 前年比 -80.7% - - 42.1% - - 402.2% - - 464.7% - - 409.4% - - 営業利益相当額 / 金融費用控除後営業収益 6.2% - - 15.5% 0.0% - 20.8% 2.2% - 24.0% 1.7% - 26.3% 5.3% 1.0% その他収益 5,470 54-567 - 13 580 1 24 643-40 873 2 60 その他費用 5,345 268 73 498-304 391 5 297 542 10 298 655 651 295 税引前四半期利益 1,768-457 -98 1,094 1-300 3,121 179-291 5,503 208-271 8,580 282-225 前年比 -70.0% - - 11.5% - - 290.6% - - 263.7% - - 385.3% - - 営業利益相当額 / 金融費用控除後営業収益 6.6% - - 16.5% 0.0% - 22.1% 2.1% - 24.5% 1.6% - 27.0% 1.6% - 四半期利益 866-497 -97 712 1-303 2,023 212-299 3,645 1,194-285 5,559 1,274-245 前年比 -77.5% - - 10.4% - - 439.5% - - 341.8% - - 541.9% - - 親会社の所有者に帰属する四半期利益 1,004-497 -97 744 1-303 2,103 212-299 3,757 1,194-285 5,710 1,274-245 前年比 -74.2% - - 10.5% - - 374.7% - - 307.0% - - 468.7% - - 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 3.8% - - 11.2% 0.0% - 14.9% 2.5% - 16.7% 9.5% - 18.0% 7.3% - 四半期 2017 年 3 月期 4Q 2018 年 3 月期 1Q 2018 年 3 月期 2Q 2018 年 3 月期 3Q 2018 年 3 月期 4Q ( 百万円 ) 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 営業収益 7,809 4,734 201 7,141 4,788 242 7,983 4,856 228 8,915 4,928 225 9,938 5,429 244 前年比 1.8% -21.7% 14.2% -2.6% 6.7% 44.0% 24.1% -0.2% 32.6% 23.8% 7.2% 30.8% 27.3% 14.7% 21.4% 受入手数料 3,752 2,866 105 3,894 2,908 139 4,057 2,788 132 4,664 2,781 133 4,352 3,381 153 前年比 -12.7% -7.1% 16.7% -1.5% 3.6% 87.8% 14.3% 12.1% 53.5% 16.2% 3.1% 60.2% 16.0% 18.0% 45.7% 委託手数料 3,034 1,857 105 3,263 1,903 139 3,289 1,840 131 3,965 1,871 131 3,565 2,477 153 前年比 -13.6% -18.0% 16.7% -0.3% -5.4% 87.8% 13.8% 8.7% 52.3% 18.4% 3.4% 57.8% 17.5% 33.4% 45.7% 株式 ETF 2,942 496 105 3,180 474 139 3,213 403 131 3,871 427 131 3,468 569 153 先物 オプション 91 1,361-82 1,429-76 1,437-93 1,444-97 1,909 - 大証 FX - - - - - - - - - - - - - - - 引受け 売出し手数料 36 - - 6 - - 120 - - 31 - - 15 - - 募集 売出し取扱手数料 127 - - 88 - - 77 - - 120 - - 173 - - その他の受入手数料 555 1,009-538 1,005-571 948 1 548 910 2 599 904 - 前年比 -3.1% 23.2% - 3.1% 26.3% - 6.3% 19.1% - 4.0% 2.6% - 7.9% -10.4% - トレーディング損益 1,051 - - 883 - - 924 - - 1,086 - - 972 - - 前年比 -22.7% - - -32.5% - - -14.2% - - 2.4% - - -7.5% - - 金融収益 2,976 1,501 61 2,332 1,611 61 2,971 1,779 57 2,521 1,852 57 4,588 1,704 53 前年比 52.4% 17.6% 3.4% 18.0% 26.3% 0.0% 68.9% 33.6% 5.6% 20.6% 33.9% -6.6% 54.2% 13.5% -13.1% その他の営業収益 30 298 36 31 258 42 30 279 40 645 291 36 26 313 38 金融費用 517 560 2 506 556 2 516 680 2 547 689 3 608 612 1 金融費用及び売上原価控除後営業収益 7,292 4,114 199 6,635 4,223 240 7,467 4,167 226 8,368 4,236 222 9,330 4,791 243 前年比 2.7% -10.0% 13.7% -2.3% 6.2% 43.7% 25.4% 13.3% 32.2% 25.7% 10.1% 30.6% 27.9% 16.5% 22.1% 販売費及び一般管理費 6,607 4,029 198 5,609 4,222 249 5,560 3,984 235 5,897 4,202 217 6,369 4,078 220 前年比 12.5% -15.0% 15.8% -7.6% 0.7% 49.1% -8.7% 3.7% 36.6% -6.2% 10.7% 11.9% -3.6% 1.2% 11.1% 純営業収益販管費率 90.6% 97.9% 99.5% 84.5% 100.0% 103.8% 74.5% 95.6% 104.0% 70.5% 99.2% 97.7% 68.3% 85.1% 90.5% 営業利益相当額 685 85 1 1,026 1-9 1,907 183-10 2,471 34 5 2,961 713 23 前年比 -44.3% - -75.0% 42.1% - - - - - 560.7% -34.6% - 332.3% 738.8% - 営業利益率 ( 営業利益 / 純営業収益 ) 9.4% 2.1% 0.5% 15.5% 0.0% - 25.5% 4.4% - 29.5% 0.8% 2.3% 31.7% 14.9% 9.5% その他収益 1,211 10-567 - 13 13 1 11 63-1 16 230 2 20 その他費用 1,641 26 39 498-304 -107 5-7 151 5 1 113 641-3 税引前四半期利益 255 69-39 1,094 1-300 2,027 178 9 2,382 29 20 3,077 74 46 前年比 -78.1% - - 11.5% - - - - - 233.6% -58.6% - - 7.2% - 営業利益相当額 / 金融費用控除後営業収益 3.5% 1.7% - 16.5% 0.0% - 27.1% 4.3% 4.0% 28.5% 0.7% 9.0% 33.0% 1.5% 18.9% 四半期利益 41-138 -40 712 1-303 1,311 211 4 1,622 982 14 1,914 80 40 前年比 -93.9% - - 10.4% - - - - - 260.4% 776.8% - - - - 親会社の所有者に帰属する四半期利益 81-138 -40 744 1-303 1,359 211 4 1,654 982 14 1,953 80 40 前年比 -88.4% - - 10.5% - - - - - 244.6% 776.8% - - - - 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 1.1% - - 11.2% 0.0% - 18.2% 5.1% 1.8% 19.8% 23.2% 6.3% 20.9% 1.7% 16.5% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする * 四半期累計値は四半期実績の合計で算出 11/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp セグメント別四半期業績推移 ( 販売費及び一般管理費 ) 四半期累計 2017 年 3 月期 1-4Q 2018 年 3 月期 1Q 2018 年 3 月期 1-2Q 2018 年 3 月期 1-3Q 2018 年 3 月期 1-4Q ( 百万円 ) 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 販売費及び一般管理費合計 25,050 15,858 731 5,609 4,222 249 11,168 8,206 484 17,066 12,409 701 23,435 16,487 922 前年比 7.4% -13.8% -3.7% -7.6% 0.7% 49.1% -8.2% 2.2% 42.8% -7.5% 4.9% 31.5% -6.4% 4.0% 26.1% 取引関係費 5,323 5,869 226 1,230 1,733 99 2,594 3,093 188 4,148 4,505 255 5,797 6,044 333 前年比 -16.3% -21.8% 10.8% -6.8% 15.4% 115.2% 0.3% 9.0% 84.3% 4.6% 4.9% 60.4% 8.9% 3.0% 47.3% 支払手数料 1,230 2,964 55 306 701 36 635 1,359 57 1,010 2,032 70 1,406 2,841 85 取引所協会費 694 113 0 191 24 0 380 61 0 587 83 0 797 100 0 通信費 運送費 情報料 1,780 1,801 93 414 695 30 805 1,043 50 1,218 1,405 71 1,668 1,773 95 広告宣伝費 1,506 990 73 292 289 30 714 578 76 1,232 905 107 1,784 1,232 144 その他 113 0 3 27 24 3 61 51 6 101 78 7 142 96 10 人件費 4,206 5,912 276 961 1,491 83 1,956 3,060 170 3,006 4,774 265 4,029 6,469 356 前年比 3.9% -6.1% -10.7% -4.1% -0.6% 20.3% -7.3% 0.6% 25.9% -4.6% 8.4% 28.6% -4.2% 9.4% 29.0% 不動産関係費 3,141 449 57 832 227 16 1,611 486 33 2,445 754 50 3,578 1,012 66 前年比 17.6% 7.7% -1.7% 7.6% 94.0% 23.1% 7.4% 102.5% 32.0% 9.2% 121.1% 28.2% 13.9% 125.4% 15.8% 不動産費 499 381 50 124 85 15 188 179 30 297 280 46 659 373 61 器具備品費 2,641 65 6 708 142 1 1,423 307 3 2,148 474 4 2,920 639 5 事務費 5,677 0 58 727 6 13 1,333 13 19 1,994 24 24 2,667 30 31 前年比 -2.9% - -31.8% -50.0% - -13.3% -54.7% - -29.6% -54.4% - -52.0% -53.0% - -46.6% 事務委託費 5,622 0 56 717 0 13 1,306 0 19 1,955 0 24 2,618 0 30 事務用品費 55 0 2 10 6 1 27 13 2 39 24 3 50 30 4 減価償却費 ( ) 5,077 1,939 78 1,535 500 21 3,044 1,004 42 4,532 1,523 63 6,033 2,004 81 前年比 67.4% 8.3% -12.4% 40.7% 6.4% 10.5% 36.7% 8.4% 13.5% 28.2% 6.8% 10.5% 18.8% 3.4% 3.8% 租税公課 630 21 0 147 10 0 275 19 0 433 26 0 605-89 0 その他 997 1,668 37 178 256 16 357 533 32 510 804 44 728 1,018 54 四半期 2017 年 3 月期 4Q 2018 年 3 月期 1Q 2018 年 3 月期 2Q 2018 年 3 月期 3Q 2018 年 3 月期 4Q ( 百万円 ) 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 販売費及び一般管理費合計 6,607 4,029 198 5,609 4,222 249 5,560 3,984 235 5,897 4,202 217 6,369 4,078 220 前年比 12.5% -15.0% 15.8% -7.6% 0.7% 49.1% -8.7% 3.7% 36.6% -6.2% 10.7% 11.9% -3.6% 1.2% 11.1% 取引関係費 1,359 1,575 67 1,230 1,733 99 1,364 1,360 89 1,554 1,412 67 1,649 1,539 78 前年比 -1.6% -22.8% 42.6% -6.8% 15.4% 115.2% 7.7% 1.8% 58.9% 12.8% -3.0% 17.5% 21.3% -2.3% 16.4% 支払手数料 347 710 20 306 701 36 329 658 21 375 673 13 396 809 15 取引所協会費 176 22 0 191 24 0 189 37 0 207 22 0 210 17 0 通信費 運送費 情報料 440 571 26 414 695 30 391 348 20 413 362 21 450 368 24 広告宣伝費 375 272 20 292 289 30 422 289 46 518 327 31 552 327 37 その他 22 0 0 27 24 3 34 27 3 40 27 1 41 18 3 人件費 1,055 1,507 70 961 1,491 83 995 1,569 87 1,050 1,714 95 1,023 1,695 91 前年比 9.0% -3.6% 18.6% -4.1% -0.6% 20.3% -10.1% 1.7% 31.8% 0.8% 25.8% 33.8% -3.0% 12.5% 30.0% 不動産関係費 902 108 18 832 227 16 779 259 17 834 268 17 1,133 258 16 前年比 32.6% 0.9% 28.6% 7.6% 94.0% 23.1% 7.2% 110.6% 41.7% 12.9% 165.3% 21.4% 25.6% 138.9% -11.1% 不動産費 149 90 16 124 85 15 64 94 15 109 101 16 362 93 15 器具備品費 753 17 2 708 142 1 715 165 2 725 167 1 772 165 1 事務費 1,300 0 8 727 6 13 606 7 6 661 11 5 673 6 7 前年比 -20.3% - -70.4% -50.0% - -13.3% -59.3% - -50.0% -53.9% - -78.3% -48.2% - -12.5% 事務委託費 1,286 0 8 717 0 13 589 0 6 649 0 5 663 0 6 事務用品費 14 0 1 10 6 1 17 7 1 12 11 1 11 6 1 減価償却費 1,541 513 21 1,535 500 21 1,509 504 21 1,488 519 21 1,501 481 18 前年比 79.6% 13.2% 0.0% 40.7% 6.4% 10.5% 33.0% 10.5% 16.7% 13.6% 3.8% 5.0% -2.6% -6.2% -14.3% 租税公課 226-9 0 147 10 0 128 9 0 158 7 0 172-115 0 その他 223 335 15 178 256 16 179 277 16 153 271 12 218 214 10 出所 : 同社資料をもとに SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする * 四半期累計値は四半期実績の合計で算出 * 米国 アジアパシフィックの減価償却費にはそれぞれトレードステーション社 マネックス Boom 証券グループ買収時に発生した識別無形資産の償却費が含まれる 12/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp マネックス証券の四半期業績 四半期累計 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 百万円 ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 営業収益 7,937 14,497 22,070 29,630 7,715 15,140 24,487 32,454 前年比 -18.8% -24.2% -19.3% -15.5% -2.8% 4.4% 11.0% 9.5% 純営業収益 6,912 12,918 19,520 26,532 6,691 13,547 21,918 29,394 前年比 -20.0% -25.8% -20.9% -16.8% -3.2% 4.9% 12.3% 10.8% 受入手数料 3,969 7,533 11,570 15,379 3,916 8,000 12,688 17,087 前年比 -26.0% -30.2% -23.6% -21.0% -1.3% 6.2% 9.7% 11.1% 委託手数料 3,294 6,206 9,588 12,683 3,290 6,613 10,613 14,238 前年比 -27.0% -31.5% -23.9% -21.5% -0.1% 6.6% 10.7% 12.3% 株式 ETF 等 3,158 5,967 9,258 12,261 3,208 6,455 10,361 13,889 前年比 -27.3% -31.2% -23.3% -20.5% 1.6% 8.2% 11.9% 13.3% 先物 オプション 136 238 330 422 82 158 252 348 前年比 -20.5% -40.1% -38.0% -42.0% -39.7% -33.6% -23.6% -17.5% 引受け 売出し手数料 26 56 100 136 5 125 156 171 前年比 36.8% 86.7% -24.8% -10.5% -80.8% 123.2% 56.0% 25.7% 募集 売出し手数料 130 221 315 442 88 165 285 458 前年比 -42.0% -52.0% -47.5% -44.1% -32.3% -25.3% -9.5% 3.6% その他受入手数料 517 1,049 1,566 2,117 531 1,094 1,633 2,218 前年比 -15.1% -15.5% -13.8% -11.2% 2.7% 4.3% 4.3% 4.8% トレーディング損益 1,308 2,386 3,447 4,499 882 1,804 2,839 3,862 前年比 -15.2% -24.0% -20.1% -20.7% -32.6% -24.4% -17.6% -14.2% 金融収益 2,573 4,443 6,886 9,558 2,888 5,281 8,261 10,780 前年比 -8.9% -12.8% -11.2% -1.8% 12.2% 18.9% 20.0% 12.8% その他の営業収益 85 132 165 192 28 54 698 723 前年比 112.5% 59.0% 23.1% 1.1% -67.1% -59.1% 323.0% 276.6% 販売費及び一般管理費 6,255 12,438 18,934 25,738 5,789 11,558 17,743 24,024 前年比 2.3% 1.1% 3.0% 5.4% -7.5% -7.1% -6.3% -6.7% 販管費 / 純営業収益 90.5% 96.3% 97.0% 97.0% 86.5% 85.3% 81.0% 81.7% 営業利益 656 479 585 794 902 1,988 4,175 5,369 前年比 -74.1% -90.6% -90.7% -89.4% 37.5% 315.0% 613.7% 576.2% 営業利益 / 純営業収益 9.5% 3.7% 3.0% 3.0% 13.5% 14.7% 19.0% 18.3% 税引前四半期純利益 1,675 1,353 1,487 1,478 984 2,097 4,268 5,429 前年比 -31.7% -72.7% -61.1% -69.9% -41.3% 55.0% 187.0% 267.3% 税引前四半期純利益 / 純営業収益 24.2% 10.5% 7.6% 5.6% 14.7% 15.5% 19.5% 18.5% 四半期純利益 1,322 1,088 1,144 1,064 693 1,445 2,945 3,742 前年比 -18.2% -66.9% -55.1% -66.8% -47.6% 32.8% 157.4% 251.7% 四半期純利益 / 純営業収益 19.1% 8.4% 5.9% 4.0% 10.4% 10.7% 13.4% 12.7% 四半期 ( 百万円 ) 1Q 17 年 3 月期 2Q 3Q 4Q 1Q 18 年 3 月期 2Q 3Q 4Q 営業収益 7,937 6,560 7,573 7,560 7,715 7,425 9,347 7,967 前年比 -18.8% -29.8% -8.1% -2.1% -2.8% 13.2% 23.4% 5.4% 純営業収益 6,912 6,006 6,602 7,012 6,691 6,856 8,371 7,476 前年比 -20.0% -31.5% -9.3% -2.5% -3.2% 14.2% 26.8% 6.6% 受入手数料 3,969 3,564 4,037 3,809 3,916 4,084 4,688 4,399 前年比 -26.0% -34.4% -7.2% -12.0% -1.3% 14.6% 16.1% 15.5% 委託手数料 3,294 2,912 3,382 3,095 3,290 3,323 4,000 3,625 前年比 -27.0% -36.1% -4.3% -12.8% -0.1% 14.1% 18.3% 17.1% 株式 ETF 等 3,158 2,809 3,291 3,003 3,208 3,247 3,906 3,528 前年比 -27.3% -35.1% -3.2% -10.5% 1.6% 15.6% 18.7% 17.5% 先物 オプション 136 102 92 92 82 76 94 96 前年比 -20.5% -54.9% -31.9% -52.8% -39.7% -25.5% 2.2% 4.3% 引受け 売出し手数料 26 30 44 36 5 120 31 15 前年比 36.8% 172.7% -57.3% 89.5% -80.8% 300.0% -29.5% -58.3% 募集 売出し手数料 130 91 94 127 88 77 120 173 前年比 -42.0% -61.4% -32.9% -33.5% -32.3% -15.4% 27.7% 36.2% その他受入手数料 517 532 517 551 531 563 539 585 前年比 -15.1% -16.0% -9.9% -3.0% 2.7% 5.8% 4.3% 6.2% トレーディング損益 1,308 1,078 1,061 1,052 882 922 1,035 1,023 前年比 -15.2% -32.5% -9.8% -22.6% -32.6% -14.5% -2.5% -2.8% 金融収益 2,573 1,870 2,443 2,672 2,888 2,393 2,980 2,519 前年比 -8.9% -17.6% -8.2% 35.1% 12.2% 28.0% 22.0% -5.7% その他の営業収益 85 47 33 27 28 26 644 25 前年比 112.5% 9.3% -35.3% -51.8% -67.1% -44.7% - -7.4% 販売費及び一般管理費 6,255 6,183 6,496 6,804 5,789 5,769 6,185 6,281 前年比 2.3% -0.1% 7.0% 12.4% -7.5% -6.7% -4.8% -7.7% 販管費 / 純営業収益 90.5% 102.9% 98.4% 97.0% 86.5% 84.1% 73.9% 84.0% 営業利益 656-177 106 209 902 1,086 2,187 1,194 前年比 -74.1% - -91.2% -81.7% 37.5% - - 471.3% 営業利益 / 純営業収益 9.5% -2.9% 1.6% 3.0% 13.5% 15.8% 26.1% 16.0% 税引前四半期純利益 1,675-322 134-9 984 1,113 2,171 1,161 前年比 -31.7% - - - -41.3% - - - 税引前四半期純利益 / 純営業収益 24.2% -5.4% 2.0% -0.1% 14.7% 16.2% 25.9% 15.5% 四半期純利益 1,322-234 56-80 693 752 1,500 797 前年比 -18.2% - - - -47.6% - - - 四半期純利益 / 純営業収益 19.1% -3.9% 0.8% -1.1% 10.4% 11.0% 17.9% 10.7% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする 13/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp マネックス証券の主要指標 四半期累計受入手数料の関連指標 1Q 17 年 3 月期 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 18 年 3 月期 1-2Q 1-3Q 1-4Q 二市場個人売買代金 ( 兆円 ) 68.3 131.6 200.5 265.3 69.6 138.2 228.4 317.0 前年比 -23.8% -28.3% -21.6% -19.9% 1.9% 5.0% 13.9% 19.5% マネックス証券シェア 5.0% 4.9% 5.0% 5.0% 5.5% 5.4% 5.3% 5.3% マネックス証券の株式 ETF 売買代金 ( 兆円 ) 3.4 6.5 10.0 13.3 3.8 7.4 12.0 16.8 前年比 -30.4% -33.7% -25.6% -21.9% 12.8% 14.8% 20.5% 25.9% 株式等委託手数料率 0.093% 0.093% 0.093% 0.092% 0.084% 0.087% 0.086% 0.083% トレーディング損益の関連指標 FX 取引金額 ( 兆円 ) 9.4 16.5 25.6 34.9 6.7 13.7 21.3 31.1 前年比 -12.6% -23.5% -11.1% -12.4% -29.1% -17.0% -16.9% -10.9% 金融収益の関連指標 信用取引残高 (10 億円 ) 144 143 150 166 165 163 189 205 前年比 -30.2% -24.0% -20.6% 1.6% 14.6% 14.3% 25.8% 23.7% 信用取引月末残高の平均 (10 億円 ) 156 151 149 152 160 164 169 178 前年比 -21.7% -23.9% -23.5% -18.7% 2.8% 9.0% 13.4% 17.1% 四半期受入手数料の関連指標 1Q 17 年 3 月期 2Q 3Q 4Q 1Q 18 年 3 月期 2Q 3Q 4Q 二市場個人売買代金 ( 兆円 ) 68.3 63.3 68.9 64.8 69.6 68.6 90.2 88.6 前年比 -23.8% -32.6% -4.6% -14.2% 1.9% 8.4% 30.9% 36.8% マネックス証券シェア 5.0% 4.8% 5.1% 5.1% 5.5% 5.2% 5.1% 5.3% マネックス証券の株式 ETF 売買代金 ( 兆円 ) 3.4 3.1 3.5 3.3 3.8 3.6 4.6 4.7 前年比 -30.4% -37.0% -4.0% -8.5% 12.8% 17.0% 31.0% 42.1% 株式等委託手数料率 0.093% 0.092% 0.093% 0.090% 0.084% 0.091% 0.084% 0.075% トレーディング損益の関連指標 FX 取引金額 ( 兆円 ) 9.4 7.1 9.1 9.3 6.7 7.0 7.6 9.8 前年比 -12.6% -34.4% 25.2% -15.8% -29.1% -1.0% -16.5% 5.6% 金融収益の関連指標 信用取引残高 (10 億円 ) 144 143 150 166 165 163 189 205 前年比 -30.2% -24.0% -20.6% 1.6% 14.6% 14.3% 25.8% 23.7% 信用取引月末残高の平均 (10 億円 ) 156 146 146 160 160 169 179 204 前年比 -21.7% -26.1% -22.6% -1.6% 2.8% 15.6% 22.6% 27.2% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 二市場個人売買代金は日本取引所グループ 統計月報 の月次数値の合計値 14/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 米国セグメントの四半期業績 四半期累計 ( 千米ドル ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 営業収益 41,473 88,515 129,630 171,883 42,939 86,693 130,389 180,593 前年比 2.3% -7.8% -6.6% -9.9% 3.5% -2.1% 0.6% 5.1% 受入手数料 25,941 50,098 74,259 99,886 26,081 51,199 75,843 107,067 前年比 6.0% -4.1% -3.2% -3.3% 0.5% 2.2% 2.1% 7.2% 委託手数料 18,589 35,042 51,235 67,808 17,067 33,646 50,230 73,056 前年比 4.9% -7.5% -7.1% -9.1% -8.2% -4.0% -2.0% 7.7% 株式 ETF 4,412 8,470 12,529 16,971 4,255 7,890 11,675 16,917 先物 オプション 14,177 26,572 38,706 50,836 12,813 25,757 38,556 56,139 その他受入手数料 7,352 15,056 23,024 32,078 9,014 17,553 25,613 34,011 前年比 8.6% 4.7% 6.7% 12.0% 22.6% 16.6% 11.2% 6.0% トレーディング損益 - - - - - - - - 金融収益 11,793 24,679 37,090 50,531 14,446 30,471 46,905 62,713 前年比 1.7% 1.0% 1.1% 5.8% 22.5% 23.5% 26.5% 24.1% 売上収益 200 7,302 9,506 10,036 99 199 232 506 その他の営業収益 3,538 6,435 8,774 11,429 2,313 4,824 7,409 10,306 金融費用 4,563 9,729 14,450 19,459 4,982 11,102 17,214 22,892 売上原価 174 6,371 8,298 8,765 86 173 201 439 金融費用及び売上原価控除後営業収益 36,736 72,415 106,883 143,661 37,870 75,417 112,973 157,260 前年比 3.0% -6.4% -7.0% -6.9% 3.1% 4.1% 5.7% 9.5% 販売費及び一般管理費 ( ) 38,728 76,001 109,919 145,885 37,859 73,765 111,026 148,858 前年比 -0.9% 0.1% -2.1% -4.7% -2.2% -2.9% 1.0% 2.0% 営業利益相当額 -1,993-3,587-3,037-2,225 11 1,652 1,947 8,402 前年比 - - - - - - - - その他収益 - - 411 506-9 3 21 その他費用 1,822 2,050 2,261 2,485 4 51 92 5,882 税引前四半期利益 -3,815-5,637-4,888-4,205 7 1,610 1,858 2,542 前年比 - - - - - - - - 四半期利益 -3,679-4,455-3,334-4,573 5 1,902 10,682 11,504 前年比 - - - - - - - - 親会社の所有者に帰属する四半期利益 -3,679-4,455-3,334-4,573 5 1,902 10,682 11,504 前年比 - - - - - - - - 四半期 2017 年 3 月期 2018 年 3 月期 2017 年 3 月期 ( 千米ドル ) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 営業収益 41,473 47,042 41,115 42,253 42,939 43,754 43,696 50,204 前年比 2.3% -15.2% -3.8% -18.7% 3.5% -7.0% 6.3% 18.8% 受入手数料 25,941 24,157 24,161 25,627 26,081 25,118 24,644 31,224 前年比 6.0% -13.0% -1.2% -3.5% 0.5% 4.0% 2.0% 21.8% 委託手数料 18,589 16,453 16,193 16,573 17,067 16,579 16,584 22,826 前年比 4.9% -18.4% -6.1% -15.0% -8.2% 0.8% 2.4% 37.7% 株式 ETF 4,412 4,058 4,059 4,442 4,255 3,635 3,785 5,242 先物 オプション 14,177 12,395 12,134 12,130 12,813 12,944 12,799 17,583 その他受入手数料 7,352 7,704 7,968 9,054 9,014 8,539 8,060 8,398 前年比 8.6% 1.3% 10.6% 28.0% 22.6% 10.8% 1.2% -7.2% トレーディング損益 - - - - - - - - 金融収益 11,793 12,886 12,411 13,441 14,446 16,025 16,434 15,808 前年比 1.7% 0.4% 1.1% 21.6% 22.5% 24.4% 32.4% 17.6% 売上収益 200 7,102 2,204 530 99 100 33 274 その他の営業収益 3,538 2,897 2,339 2,655 2,313 2,511 2,585 2,897 金融費用 4,563 5,166 4,721 5,009 4,982 6,120 6,112 5,678 売上原価 174 6,197 1,927 467 86 87 28 238 金融費用及び売上原価控除後営業収益 36,736 35,679 34,468 36,778 37,870 37,547 37,556 44,287 前年比 3.0% -14.4% -8.4% -6.6% 3.1% 5.2% 9.0% 20.4% 販売費及び一般管理費 ( ) 38,728 37,273 33,918 35,966 37,859 35,906 37,261 37,832 前年比 -0.9% 1.1% -6.8% -11.8% -2.2% -3.7% 9.9% 5.2% 営業利益相当額 -1,993-1,594 550 812 11 1,641 295 6,455 前年比 - - -55.6% - - - -46.4% 695.0% その他収益 - - 411 95-9 -6 18 その他費用 1,822 228 211 224 4 47 41 5,790 税引前四半期利益 -3,815-1,822 749 683 7 1,603 248 684 前年比 - - 476.2% - - - -66.9% 0.1% 四半期利益 -3,679-776 1,121-1,239 5 1,897 8,780 822 前年比 - - 25.1% - - - 683.2% - 親会社の所有者に帰属する四半期利益 -3,679-776 1,121-1,239 5 1,897 8,780 822 前年比 - - 25.1% - - - 683.2% - 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 前年比が 1000% を超える場合は - とする 2018 年 3 月期 15/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 米国セグメントの販管費の内訳 四半期累計 ( 千米ドル ) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 販売費及び一般管理費合計 38,728 76,001 109,919 145,885 37,859 73,765 111,026 148,858 前年比 -0.9% 0.1% -2.1% -4.7% -2.2% -2.9% 1.0% 2.0% 取引関係費 13,875 26,849 39,895 53,989 15,538 27,797 40,299 54,560 前年比 -9.2% -13.0% -11.3% -13.6% 12.0% 3.5% 1.0% 1.1% 支払手数料 7,502 14,404 20,951 27,275 6,283 12,217 18,185 25,657 取引所協会費 386 736 847 1,043 219 554 749 909 通信費 運送費 情報料 3,132 6,828 11,429 16,565 6,235 9,376 12,573 16,008 広告宣伝費 2,853 4,879 6,665 9,102 2,589 5,191 8,090 11,115 その他 1 2 3 3 213 459 702 872 人件費 13,862 28,797 40,936 54,387 13,370 27,504 42,716 58,404 前年比 -3.2% 7.6% 5.1% 3.8% -3.5% -4.5% 4.3% 7.4% 不動産関係費 1,077 2,263 3,161 4,120 2,035 4,369 6,746 9,139 前年比 37.0% 40.0% 24.2% 19.0% 89.0% 93.1% 113.4% 121.8% 不動産費 899 1,954 2,710 3,514 764 1,615 2,513 3,380 器具備品費 178 309 451 606 1,272 2,756 4,234 5,761 事務費 2 4 5 7 50 112 213 265 前年比 0.0% 33.3% 25.0% 16.7% - - - - 事務委託費 2 4 5 7 - - - - 事務用品費 - - - - 50 112 213 265 減価償却費 ( ) 4,342 8,760 13,250 17,838 4,486 9,025 13,625 18,093 前年比 18.2% 21.8% 20.4% 19.7% 3.3% 3.0% 2.8% 1.4% 租税公課 88 174 283 201 88 168 234-798 その他 5,483 9,156 12,391 15,346 2,292 4,790 7,194 9,195 四半期 2017 年 3 月期 2018 年 3 月期 2017 年 3 月期 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 2018 年 3 月期 ( 千米ドル ) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 販売費及び一般管理費合計 38,728 37,273 33,918 35,966 37,859 35,906 37,261 37,832 前年比 -0.9% 1.1% -6.8% -11.8% -2.2% -3.7% 9.9% 5.2% 取引関係費 13,875 12,974 13,046 14,094 15,538 12,259 12,502 14,261 前年比 -9.2% -16.8% -7.6% -19.5% 12.0% -5.5% -4.2% 1.2% 支払手数料 7,502 6,902 6,547 6,324 6,283 5,934 5,968 7,472 取引所協会費 386 350 111 196 219 335 195 160 通信費 運送費 情報料 3,132 3,696 4,601 5,136 6,235 3,141 3,197 3,435 広告宣伝費 2,853 2,026 1,786 2,437 2,589 2,602 2,899 3,025 前年比 25.2% 21.8% -27.9% 11.0% -9.3% 28.4% 62.3% 24.1% その他 1 1 1-213 246 243 170 人件費 13,862 14,935 12,139 13,451 13,370 14,134 15,212 15,688 前年比 -3.2% 19.9% -0.2% -0.2% -3.5% -5.4% 25.3% 16.6% 不動産関係費 1,077 1,186 898 959 2,035 2,334 2,377 2,393 前年比 37.0% 42.9% -3.4% 4.6% 89.0% 96.8% 164.7% 149.5% 不動産費 899 1,055 756 804 764 851 898 867 器具備品費 178 131 142 155 1,272 1,484 1,478 1,527 事務費 2 2 1 2 50 62 101 52 前年比 0.0% 100.0% 0.0% 0.0% - - - - 事務委託費 2 2 1 2 - - - - 事務用品費 - - - - 50 62 101 52 減価償却費 ( ) 4,342 4,418 4,490 4,588 4,486 4,539 4,600 4,468 前年比 18.2% 25.6% 17.6% 17.7% 3.3% 2.7% 2.4% -2.6% 租税公課 88 86 109-82 88 80 66-1,032 その他 5,483 3,673 3,235 2,955 2,292 2,498 2,404 2,001 米国セグメントの主要指標 四半期累計 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 営業日数 ( 日 ) 62 126 188 250 63 126 188 249 DARTs( 件 ) 108,817 102,937 100,728 100,259 101,417 97,921 96,502 105,162 前年比 -2.6% -12.1% -12.3% -15.1% -6.8% -4.9% -4.2% 4.9% 約定件数 ( 千件 ) 6,747 12,970 18,937 25,065 6,389 12,338 18,142 26,185 委託手数料 ( 千ドル ) 18,589 35,042 51,235 67,808 17,067 33,646 50,230 73,056 前年比 4.9% -7.5% -7.1% -9.1% -8.2% -4.0% -2.0% 7.7% 約定当たり手数料 ( ドル ) 2.8 2.7 2.7 2.7 2.7 2.7 2.8 2.8 四半期 2017 年 3 月期 2018 年 3 月期 2017 年 3 月期 2018 年 3 月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 営業日数 ( 日 ) 62 64 62 62 63 63 62 61 VIX 15.7 13.2 14.1 11.7 11.4 10.9 10.3 17.4 前年比 14.1% -31.5% -17.2% -42.9% -27.1% -17.3% -26.9% 48.4% DARTs( 件 ) 108,817 97,241 96,238 98,837 101,417 94,424 93,618 131,852 前年比 -2.6% -20.7% -12.8% -22.7% -6.8% -2.9% -2.7% 33.4% 約定件数 ( 千件 ) 6,747 6,223 5,967 6,128 6,389 5,949 5,804 8,043 委託手数料 ( 千ドル ) 18,589 16,453 16,193 16,573 17,067 16,579 16,584 22,826 前年比 4.9% -18.4% -6.1% -15.0% -8.2% 0.8% 2.4% 37.7% 約定当たり手数料 ( ドル ) 2.8 2.6 2.7 2.7 2.7 2.8 2.9 2.8 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * 約定件数は DARTs に営業日数を乗じて計算 16/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp オンライン証券大手 5 社の口座数 ( 単位 : 千口座 ) 17 年 3 月期 18 年 3 月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q SBI 証券 3,624 3,679 3,742 3,840 3,923 4,005 4,110 4,261 前年比 8.8% 7.9% 7.3% 7.7% 8.3% 8.9% 9.8% 11.0% 楽天証券 - 2,124-2,250-2,372-2,611 前年比 - 8.9% - 10.3% - 11.7% - 16.0% マネックス証券 1,650 1,664 1,680 1,696 1,710 1,726 1,742 1,761 前年比 5.8% 5.0% 3.8% 3.7% 3.6% 3.7% 3.7% 3.8% 松井証券 1,065 1,073 1,082 1,094 1,104 1,113 1,122 1,136 前年比 4.7% 4.1% 3.5% 3.6% 3.7% 3.7% 3.7% 3.8% カブドットコム 1,013 1,026 1,036 1,049 1,058 1,068 1,078 1,087 前年比 8.4% 7.2% 5.0% 4.6% 4.4% 4.1% 4.1% 3.7% 出所 : 各社の資料をもとに SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 オンライン証券大手 5 社の預かり資産 ( 単位 :10 億円 ) 17 年 3 月期 18 年 3 月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q SBI 証券 8,993 9,492 10,349 10,774 11,370 11,909 12,628 12,876 前年比 -7.3% 5.4% 8.3% 14.0% 26.4% 25.5% 22.0% 19.5% 楽天証券 3,445 3,561 3,911 4,099 4,369 4,584 4,946 5,026 前年比 -7.2% 0.5% 6.3% 16.0% 26.8% 28.7% 26.4% 22.6% マネックス証券 3,306 3,452 3,798 3,803 3,977 4,099 4,328 4,229 前年比 -13.9% -1.0% 2.5% 9.4% 20.3% 18.7% 13.9% 11.2% 松井証券 1,976 2,037 2,258 2,275 2,408 2,451 2,582 2,524 前年比 -14.5% -6.4% 1.6% 10.2% 21.9% 20.3% 14.3% 11.0% カブドットコム 1,866 1,917 2,108 2,120 2,241 2,277 2,413 2,336 前年比 -13.0% -0.6% 3.0% 10.4% 20.1% 18.8% 14.5% 10.2% 出所 : 各社の資料をもとに SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 オンライン証券大手 5 社の株式等売買代金 ( 単位 : 兆円 ) 四半期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 二市場の個人株式等売買代金 68.1 62.4 68.9 66.2 69.6 68.6 90.2 88.9 前年比 -23.9% -33.6% -4.6% -12.3% 2.1% 10.0% 30.8% 34.2% SBI 証券 24.3 22.4 23.3 22.5 24.0 24.1 31.7 31.4 前年比 -22.7% -30.1% -9.1% -15.2% -1.3% 7.5% 36.3% 39.6% 個人株式等売買代金におけるシェア 35.7% 35.9% 33.7% 34.0% 34.5% 35.1% 35.2% 35.4% 楽天証券 10.4 9.5 10.1 10.4 11.2 11.2 14.5 15.0 前年比 -18.8% -25.7% 1.0% -4.9% 7.9% 18.0% 43.5% 44.0% 個人株式等売買代金におけるシェア 15.2% 15.2% 14.7% 15.8% 16.1% 16.3% 16.1% 16.9% マネックス証券 3.4 3.1 3.5 3.3 3.8 3.6 4.6 4.7 前年比 -30.4% -37.0% -4.0% -8.5% 12.8% 17.0% 31.0% 42.1% 個人株式等売買代金におけるシェア 5.0% 4.9% 5.1% 5.0% 5.5% 5.2% 5.1% 5.3% 松井証券 9.2 8.6 8.3 8.6 8.5 8.0 9.5 9.5 前年比 -7.0% -17.1% -6.3% -10.6% -6.9% -7.3% 14.5% 11.5% 個人株式等売買代金におけるシェア 13.5% 13.8% 12.1% 12.9% 12.3% 11.6% 10.6% 10.7% カブドットコム 5.8 5.6 6.0 6.1 6.2 6.1 7.8 7.8 前年比 -24.8% -27.8% -6.1% -9.7% 5.4% 7.5% 31.6% 28.1% 個人株式等売買代金におけるシェア 8.6% 9.0% 8.7% 9.2% 8.8% 8.8% 8.7% 8.8% 出所 : 各社の資料をもとに SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 オンライン証券大手 5 社の委託手数料 ( 単位 : 百万円 ) 17 年 3 月期 18 年 3 月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q オンライン証券 5 社合計 21,447 18,230 20,707 20,726 21,494 21,317 25,930 25,118 前年比 -17.1% -30.6% -4.5% -10.1% 0.2% 16.9% 25.2% 21.2% SBI 証券 7,460 6,446 7,163 7,397 7,785 7,814 9,618 9,304 前年比 -8.8% -22.5% 1.3% -4.4% 4.4% 21.2% 34.3% 25.8% オンライン証券大手 5 社内のシェア 34.8% 35.4% 34.6% 35.7% 36.2% 36.7% 37.1% 37.0% 楽天証券 4,270 3,488 3,870 4,041 4,220 4,206 4,784 4,615 前年比 -14.1% -31.7% -9.8% -13.3% -1.2% 20.6% 23.6% 14.2% オンライン証券大手 5 社内のシェア 19.9% 19.1% 18.7% 19.5% 19.6% 19.7% 18.4% 18.4% マネックス証券 3,294 2,912 3,382 3,095 3,290 3,323 4,000 3,625 前年比 -27.0% -36.1% -4.3% -12.8% -0.1% 14.1% 18.3% 17.1% オンライン証券大手 5 社内のシェア 15.4% 16.0% 16.3% 14.9% 15.3% 15.6% 15.4% 14.4% 松井証券 4,308 3,604 4,228 4,120 4,152 3,997 5,082 5,018 前年比 -22.6% -35.0% -8.5% -12.0% -3.6% 10.9% 20.2% 21.8% オンライン証券大手 5 社内のシェア 20.1% 19.8% 20.4% 19.9% 19.3% 18.8% 19.6% 20.0% カブドットコム証券 2,115 1,780 2,064 2,073 2,047 1,977 2,446 2,556 前年比 -20.3% -35.2% -4.7% -14.1% -3.2% 11.1% 18.5% 23.3% オンライン証券大手 5 社内のシェア 9.9% 9.8% 10.0% 10.0% 9.5% 9.3% 9.4% 10.2% 出所 : 各社の資料をもとに SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 17/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp オンライン証券大手 5 社の委託手数料率 ( ベーシス ) 17 年 3 月期 18 年 3 月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q SBI 証券 3.1 2.9 3.1 3.3 3.2 3.2 3.0 3.0 前年比 ( 増減 ) 0.5 0.3 0.3 0.4 0.2 0.4-0.0-0.3 楽天証券 4.1 3.7 3.8 3.9 3.8 3.8 3.3 3.1 前年比 ( 増減 ) 0.2-0.3-0.5-0.4-0.3 0.1-0.5-0.8 マネックス証券 9.7 9.5 9.6 9.3 8.6 9.3 8.6 7.7 前年比 ( 増減 ) 0.5 0.1-0.0-0.5-1.1-0.2-0.9-1.6 松井証券 4.7 4.2 5.1 4.8 4.9 5.0 5.3 5.3 前年比 ( 増減 ) -0.9-1.2-0.1-0.1 0.2 0.8 0.3 0.4 カブドットコム証券 3.6 3.2 3.5 3.4 3.3 3.3 3.1 3.3 前年比 ( 増減 ) 0.2-0.4 0.1-0.2-0.3 0.1-0.3-0.1 出所 : 各社の資料をもとに SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 2018 年 3 月期通期実績 2018 年 3 月期通期の業績は 営業収益 53,635 百万円 ( 前期比 17.0% 増 ) 金融費用控除後営業収益 49,155 百万円 ( 同 17.4% 増 ) 営業利益相当額 9,302 百万円 ( 同 630.1% 増 ) 税引前当期利益 8,631 百万円 ( 同 705.9% 増 ) 親会社の所有者に帰属する当期利益 6,730 百万円 ( 前年同期は親会社の所有者に帰属する当期利益 298 百万円 ) となった セグメント別の状況は以下の通りとなった 日本セグメントおよび米国セグメントが増収増益となった 日本セグメントは新基幹システムへの移行完了によって費用が減少し 収益増加が利益増加に結び付きやすくなった その状況下で個人の株式等売買代金が増加し 増収増益となった また 営業活動目的で保有する有価証券の売却益が増益に寄与した 米国セグメントは 手数料引き下げ実施による稼働口座数の増加 それに伴う預かり資産の増加などによって 増収増益となり 継続的に利益を計上できる体制になった 日本セグメント 営業収益は33,976 百万円 ( 前期比 18.1% 増 ) となった 株式等売買代金の増加に伴い株式委託手数料が増加し 取引管理手法の見直しによって 株券貸借収支が改善した また 営業活動目的で保有する有価証券の売却益 2,772 百万円を計上したほか その他の営業収益として 証券基幹システム GALAXY の他社へのライセンス供与による収益 610 百万円を計上した 内訳として 受入手数料は16,968 百万円 ( 同 11.1% 増 ) トレーディング損益は3,865 百万円 ( 同 14.1% 減 ) 金融収益は12,412 百万円 ( 同 41.0% 増 ) 金融費用は2,177 百万円 ( 同 4.5% 増 ) 金融収支は10,235 百万円 ( 同 52.3% 増 ) その他の営業収益は732 百万円 ( 同 253.6% 増 ) となった 金融費用及び売上原価控除後営業収益は 31,799 百万円 ( 同 19.1% 増 ) 営業利益相当額は 8,365 百万円 ( 同 409.4% 増 ) 税引前四半期利益は 8,580 百万円 ( 同 385.3% 増 ) 親会社の所有者に帰属する当期利益は 5,710 百万円 ( 同 468.7% 増 ) と なった 利益面では増収に加え 新基幹システムへの移行完了によってシステム関連費用が減少し 大幅な増益となった 受入手数料日本セグメントにおいて 受入手数料は16,968 百万円 ( 前期比 11.1% 増 ) となった 株式 ETFの委託手数料が13,732 百万円 ( 同 13.3% 増 ) と受入手数料増加の主要因となった 平均株式委託手数料率は低下したが 市場における株式等の個人売買代金が増加し 個人売買代金に占めるマネックス証券のシェアが上昇したことから 受入手数料が増加した 東京 名古屋二市場の株式等の1 営業日平均個人売買代金は1 兆 2,950 億円 ( 同 19.6% 増 ) となった マネックス証券の株式等の個人売買代金に占めるシェアは5.3%( 同 0.2ポイントの上昇 ) となり 1 営業日平均委託売買代金は684 億円 ( 同 25.9% 増 ) となった 一方 平均株式委託手数料率は0.083%( 前期比で0.009ポイントの低下 ) となった 平均株式委託手数料率の低下は 信用取引の手数料を引き下げたこと 相対的に委託手数料率の低い トレードステーション 経由のシェアが上昇したことなどによる マネックス証券は2017 年 11 月に 取引毎手数料コース における信用取引手数料に 18/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp ついて 約定代金 10 万円以下の手数料を100 円から95 円に 約定代金 50 万円以下の手数料を450 円から190 円に 約定代金 100 万円以下の手数料を1,500 円から355 円に 約定代金 200 万円以下の手数料を3,000 円から800 円に引き下げた SR 社ではこの手数料引き下げによって 取引毎手数料コース における信用取引手数料の委託手数料率は従来の0.12% から 0.05% に低下したと試算している トレーディング損益 トレーディング損益は 3,865 百万円 ( 前期比 14.1% 減 ) となった FX 取引金額は 31.1 兆円 ( 同 10.9% 減 ) となった 為替レー トが小幅な動きであったことから FX 取引が減少した 金融収益金融収益は12,412 百万円 ( 前期比 41.0% 増 ) となった 有価証券貸借取引収支が前期比で1,194 百万円増加した 株券貸借取引において システムの導入により市場の需給をモニタリングするなど 取引管理手法を改善したことによって 貸出量と利鞘が向上した また 営業活動目的で保有する有価証券の売却益 2,772 百万円 ( 前期比 2,267 百万円増 ) を計上した 信用取引の残高は 205,300 百万円 ( 同 23.7% 増 ) 月末残高の平均 ( 同社資料をもとに SR 社算出 ) は 177,900 百万円 ( 同 17.1% 増 ) となった 上述の通り 信用取引の手数料体系を変更したことによって 信用取引残高が増加した その他の営業収益 その他の営業収益は 732 百万円 ( 前期比 253.6% 増 ) となった 新たな証券基幹システム GALAXY の他社へのライセン ス供与により一過性の収益 610 百万円を計上した 販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は23,435 百万円 ( 同 6.4% 減 ) となった 前期は新証券基幹システムへの移行過程で旧証券基幹システムが並行で稼働していた 当期においては 旧証券基幹システムの事務委託契約を前期に終了したことからシステム関連費用 ( 不動産関係費 事務費 減価償却費 ) が12,277 百万円 ( 同 11.6% 減 ) となった 一方 顧客基盤拡大のために広告宣伝費が 1,784 百万円 ( 同 18.5% 増 ) 取引が増加したことにより支払手数料 取引所協 会費が 2,203 百万円 ( 同 14.5% 増 ) と増加した 顧客動向 2018 年 3 月末において マネックス証券の総口座数は 1,760,805 口座 ( 前年同月比 3.8% 増 ) 信用取引口座数は 118,921 口 座 ( 同 7.2% 増 ) 預かり資産は 42,290 億円 ( 同 11.2% 増 ) となった アクティブトレーダー向け日本株取引ツール トレードステーション 経由の株式売買代金がマネックス証券の株式売買 代金に占める比率は約 4.6%( 第 3 四半期末時点では約 4.0%) となった 米国セグメント 営業収益は20,002 百万円 ( 前期比 7.1% 増 ) となった 手数料の引き下げ実施による稼働口座数の増加 第 4 四半期に市場のボラティリティが高水準となったことから委託手数料は増加した 手数料引き下げ実施による稼働口座数および預かり資産の増加 運用する商品の見直しや短期金利の上昇などによって 金融収益が増加した 内訳として 受入手数料は 11,858 百万円 ( 同 9.2% 増 ) 金融収益は6,946 百万円 ( 同 26.5% 増 ) 金融収支は4,411 百万円 ( 同 30.6% 増 ) となった 金融費用及び売上原価控除後営業収益は17,417 百万円 ( 同 11.5% 増 ) となった 19/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 営業利益相当額は 931 百万円 ( 前期は 242 百万円の営業損失相当額 ) 税引前当期利益は 282 百万円 ( 前期は 457 百万円の 税引前当期損失 ) 親会社の所有者に帰属する当期利益 ( セグメント利益 ) は 1,274 百万円 ( 前期は 497 百万円の親会社の 所有者に帰属する当期損失 ) となった 利益面では 増収に加え 販売費及び一般管理費が前期比で 4.0% 増にとどまったことから増益となった 第 1 四半期にお いて 情報料の算定方法見直しに伴う一時費用 323 百万円を計上したことから 実質的な利益水準はより高水準にあった といえよう その他の収益費用 ( 純額 ) が 649 百万円の損失 ( 前期は 215 百万円の損失 ) となっているが これは 2018 年 2 月のボラティ リティの急上昇などに伴い発生したその他の金融資産に関する減損損失 643 百万円が含まれている なお 親会社の所有者に帰属する当期利益が税引前当期利益を上回った理由は 米国税制改革法成立の影響から第 3 四半 期に繰延税金資産および繰延税金負債の一部が取り崩されたことによる 米ドルベースでは 営業収益は180,593 千米ドル ( 前期比 5.1% 増 ) となった 内訳として 受入手数料は107,067 千米ドル ( 同 7.2% 増 ) 金融収益は62,713 千米ドル ( 同 24.1% 増 ) となった 金融費用及び売上原価控除後営業収益は157,260 千米ドル ( 同 9.5% 増 ) 営業利益相当額は8,402 千米ドル ( 前期は2,225 千米ドルの営業損失相当額 ) 税引前当期利益は 2,542 千米ドル ( 前期は4,205 千米ドルの税引前当期損失 ) 親会社の所有者に帰属する当期利益は11,504 千米ドル ( 前期は4,573 千米ドルの親会社の所有者に帰属する当期損失 ) となった 四半期ベースのセグメント利益 ( 税引前利益 ) は前期第 3 四半期以降 6 四半期連続の黒字となった 円ベースと同様に第 1 四半期に一時費用 2,900 千米ドルを計上したことを考慮すれば 実質的な利益水準はより高水準にあった 米国セグメントは 主に TradeStation Group, Inc. の子会社である TradeStation Securities, Inc. が主体である 米国セグ メントにおいてはアクティブトレーダー層を主要な顧客層としており 市場のボラティリティ ( 値動きの度合い ) が上昇 すると取引量が増加し収益に貢献する傾向にある 米ドルの対円レート ( 期中平均 ) は前期比で 1.9% 円安となったことから 米国セグメントの業績はその影響を受けた 受入手数料 受入手数料は 米ドルベースで 107,067 千米ドル ( 前期比 7.2% 増 ) 円換算後では 11,858 百万円 ( 同 9.2% 増 ) となった 米ドルベースで 委託手数料 その他の受入れ手数料ともに増加した 委託手数料は 米ドルベースで 73,056 千米ドル ( 前期比 7.7% 増 ) 円換算後では 8,091 百万円 ( 同 9.8% 増 ) となった 委 託手数料の引き下げ実施によって稼働口座数が増加し 第 4 四半期に市場のボラティリティが高水準となったことから委 託手数料が増加した 2018 年 3 月における稼働口座数は 74,810 口座 ( 前年同月比 18.7% 増 ) となった 2017 年 3 月に株式 オプション 2017 年 8 月に先物の手数料を改定したこと 2017 年 12 月にビットコイン先物取引サービスを開始したことが注目を集め 過去最 高の口座開設数となった また 口座解約率も減少したという VIX が第 1 四半期は 11.43( 前年同期は 15.68) 第 2 四半期は 10.94( 同 13.23) 第 3 四半期は 10.31( 同 14.10) と低水準で 推移したが 2018 年 2 月の株価急落によって第 4 四半期は 17.35( 同 11.69) となった 米国セグメントにおける DARTs(Daily 20/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp Average Revenue Trades の略称で 1 営業日当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数 ) は 105,165 件 ( 前年同期比 4.9% 増 ) となった ( 同社の月次開示資料をもとに SR 社算出 ) その他の受入手数料は 米ドルベースで 34,011 千米ドル ( 前期比 6.0% 増 ) 円換算後では 3,767 百万円 ( 同 8.0% 増 ) となっ た ペイメント フォー オーダー フローが増加した ペイメント フォー オーダー フロー : 取引所やマーケットメイカーに対して提供したオーダーフローに応じて得られる収益 金融収益金融収益は米ドルベースでは62,713 千米ドル ( 前期比 24.1% 増 ) 円換算後では6,946 百万円 ( 同 26.5% 増 ) となった 預かり資産残高の増加 運用する商品の見直し 短期金利の上昇によって受取利息が増加した また 貸株の増加によって有価証券貸借取引収益が増加した 預かり資産残高 (2018 年 3 月期通期月末平均 ) は稼働口座数の増加に伴い 4,837 百万ドル ( 前期比 20.5% 増 ) となった 金融費用は米ドルベースでは 22,892 千米ドル ( 同 17.6% 増 ) 円換算後では 2,535 百万円 ( 同 19.9% 増 ) となった 金融収 支は米ドルベースで 39,821 千米ドル ( 同 28.2% 増 ) 円換算後では 4,411 百万円 ( 同 30.6% 増 ) となった 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は 米ドルベースで 148,858 千米ドル ( 前期比 2.0% 増 ) 円換算後では 16,487 百万円 ( 同 4.0% 増 ) となった 株式取引の増加による支払手数料の増加 広告宣伝費の増加などあった 顧客動向 2018 年 3 月末において TradeStation Securities, Inc. の稼働口座数は 74,810 口座 ( 前年同月比 18.7% 増 ) 預かり資産は 5,182 百万ドル ( 同 19.4% 増 ) となった 2017 年 3 月に株式 オプション 2017 年 8 月に先物の手数料を改定したことによって 口座開設数が増加し 口座解約率 も低下した アジア パシフィックセグメント 営業収益は939 百万円 ( 前期比 31.5% 増 ) となった 内訳として 受入手数料は557 百万円 ( 同 60.5% 増 ) 金融収益は227 百万円 ( 同 3.8% 減 ) となった 金融費用控除後営業収益は931 百万円 ( 同 31.7% 増 ) 営業利益相当額は9 百万円 ( 前期は24 百万円の営業損失相当額 ) 税引前当期損失( セグメント損失 ) は225 百万円 ( 前期は98 百万円の税引前当期損失 ) 親会社の所有者に帰属する当期損失は245 百万円 ( 前期は97 百万円の親会社の所有者に帰属する当期損失 ) となった アジア パシフィックセグメントは 主に香港拠点の Monex International Limited の子会社である Monex Boom Securities(H.K.) Limited が主体である また 豪州の Monex Securities Australia Pty Ltd は 2018 年 1 月にオンライン証 券ビジネスを開始した 香港ドルの対円レート ( 期中平均 ) は前年同期比で 1.2% 円安となったことから アジア パシフィックセグメントの業 績はその影響を受けた 21/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 香港拠点の Monex Boom Securities(H.K.)Limited の DARTs は第 1 四半期に 2,710 件 ( 前年同期比 172.6% 増 ) 第 2 四半期に 2,387 件 ( 同 107.2% 増 ) 第 3 四半期に 1,850 件 ( 同 63.3% 増 ) 第 4 四半期に 2,440 件 ( 同 60.7% 増 ) となり 受入手数料 が増加した 販売費及び一般管理費は 922 百万円 ( 同 26.1% 増 ) となった 株式取引の増加による取引関係費の増加や豪州でのオンラ イン証券ビジネスの開始に向けた先行費用が増加した その他の収益費用 ( 純額 ) は 278 百万円の損失 ( 前期は 27 百万円の利益 ) となった 一時費用として金融資産に対する減 損損失 291 百万円を計上した 持分法による投資利益は 44 百万円 ( 前期は 46 百万円の損失 ) となった 中国本土で事業展開するジョイントベンチャー に関する利益を計上した 2018 年 3 月期第 4 四半期 (2018 年 1-3 月 ) 実績 2018 年 3 月期第 4 四半期 (2018 年 1-3 月 ) の業績は 営業収益 15,258 百万円 ( 前年同期比 23.5% 増 ) 金融費用控除後営業収益 14,109 百万円 ( 同 24.5% 増 ) 営業利益相当額 3,695 百万円 ( 同 381.1% 増 ) 税引前四半期利益 3,194 百万円 ( 前年同期は278 百万円の税引前四半期利益 ) 親会社の所有者に帰属する四半期利益 2,069 百万円 ( 前年同期は103 百万円の親会社の所有者に帰属する四半期損失 ) となった セグメント別の状況は以下の通りとなった 日本セグメントが増収増益となり 業績を牽引した 日本セグメント 営業収益は9,938 百万円 ( 前年同期比 27.3% 増 ) となった 株式等売買代金の増加に伴い株式委託手数料が増加し 営業投資有価証券売却益の計上によって金融収支が増加した 内訳として 受入手数料は4,352 百万円 ( 同 16.0% 増 ) トレーディング損益は972 百万円 ( 同 7.5% 減 ) 金融収益は4,588 百万円 ( 同 54.2% 増 ) 金融費用は608 百万円 ( 同 17.6% 増 ) 金融収支は3,979 百万円 ( 同 61.8% 増 ) となった 金融費用及び売上原価控除後営業収益は9,330 百万円 ( 同 27.9% 増 ) 営業利益相当額は2,961 百万円 ( 同 332.3% 増 ) 税引前四半期利益は3,077 百万円 ( 前年同期は255 百万円の税引前四半期利益 ) 親会社の所有者に帰属する四半期利益は 1,953 百万円 ( 前年同期は81 百万円の親会社の所有者に帰属する四半期利益 ) となった 利益面では増収に加え 新基幹システムへの移行完了によって システム関連費用が減少し 大幅な増益となった 受入手数料日本セグメントにおいて 受入手数料は4,352 百万円 ( 前年同期期比 16.0% 増 ) となった 株式 ETFの委託手数料が3,468 百万円 ( 同 17.9% 増 ) と受入手数料増加の主要因となった 平均株式委託手数料率は低下したが 市場における株式等の個人売買代金が増加したことから 受入手数料が増加した 東京 名古屋二市場の株式等の1 営業日平均個人売買代金は1 兆 5,066 億円 ( 同 41.9% 増 ) となった マネックス証券の株式等の個人売買代金に占めるシェアは5.3%( 前年同期 0.2ポイント上昇 ) となり 1 営業日平均委託売買代金は801 億円 ( 同 46.7% 増 ) となった 一方 平均株式委託手数料率は0.075%( 前年同期比で0.015ポイントの低下 ) となった 平均株式委託手数料率の低下は 2017 年 11 月期に信用取引手数料体系を引き下げたこと 相対的に委託手数料率の低い トレードステーション 経由のシェアが上昇したことなどによる 22/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp トレーディング損益 トレーディング損益は 972 百万円 ( 前年同期比 7.5% 減 ) となった FX 取引金額は 9.8 兆円 ( 同 5.6% 増 ) となった 金融収益金融収益は4,588 百万円 ( 前年同期比 54.2% 増 ) となった 営業投資有価証券売却益が増加した また 株券貸借取引において システムの導入により市場の需給をモニタリングするなど 取引管理手法を改善したことによって 貸出量と利鞘が向上した 信用取引の残高は 205,200 百万円 ( 同 23.6% 増 ) 月末残高の平均 ( 同社資料をもとに SR 社算出 ) は 203,700 百万円 ( 同 27.2% 増 ) となった 上述の通り 信用取引の委託手数料手数料体系を変更したことによって 信用取引残高が増加した 販売費及び一般管理費販売費及び一般管理費は6,369 百万円 ( 同 3.6% 減 ) となった 前年同期は新証券基幹システムへの移行過程で旧証券基幹システムが並行で稼働していた 当第 4 四半期においては 旧証券基幹システムの事務委託契約を前期に終了したことからシステム関連費用 ( 不動産関係費 事務費 減価償却費 ) が3,307 百万円 ( 同 11.7% 減 ) となった 一方 顧客基盤拡大のために広告宣伝費が 552 百万円 ( 同 47.2% 増 ) 取引が増加したことにより支払手数料 取引所協 会費が 606 百万円 ( 同 15.9% 増 ) と増加した 米国セグメント 営業収益は5,429 百万円 ( 前年同期比 14.7% 増 ) となった 内訳として 受入手数料は3,381 百万円 ( 同 18.0% 増 ) 金融収益は1,704 百万円 ( 同 13.5% 増 ) 金融収支は1,092 百万円 ( 同 16.0% 増 ) となった 金融費用及び売上原価控除後営業収益は4,791 百万円 ( 同 16.5% 増 ) となった 利益面では営業利益相当額は713 百万円 ( 同 738.8% 増 ) 税引前四半期利益は74 百万円 ( 同 7.2% 増 ) となった オプション取引等で顧客への貸倒損失を計上したことから 税引前四半期利益が営業利益相当額を大きく下回った 親会社の所有者に帰属する四半期利益 ( セグメント利益 ) は80 百万円 ( 前年同期は138 百万円の親会社の所有者に帰属する四半期損失 ) となった 米ドルベースでは 営業収益は50,204 千米ドル ( 前年同期比 18.8% 増 ) となった 内訳として 受入手数料は31,224 千米ドル ( 同 21.8% 増 ) 金融収益は15,808 千米ドル ( 同 17.6% 増 ) となった 金融費用及び売上原価控除後営業収益は44,287 千米ドル ( 同 20.4% 増 ) 営業利益相当額は6,455 千米ドル ( 同 695.0% 増 ) 税引前四半期利益は684 千米ドル ( 同 0.1% 増 ) 親会社の所有者に帰属する四半期利益は822 千米ドル ( 前年同期は1,239 千米ドルの親会社の所有者に帰属する四半期損失 ) となった 受入手数料受入手数料は 米ドルベースで31,224 千米ドル ( 前年同期比 21.8% 増 ) 円換算後では3,381 百万円 ( 同 18.0% 増 ) となった 委託手数料は 米ドルベースで22,826 千米ドル ( 前年同期比 37.7% 増 ) 円換算後では2,477 百万円 ( 同 33.4% 増 ) となった 金融収益 金融収益は米ドルベースでは 15,808 千米ドル ( 前年同期比 17.6% 増 ) 円換算後では 1,704 百万円 ( 同 13.5% 増 ) となった 23/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 預かり資産残高 ( 第 4 四半期累計期間月末平均 ) は稼働口座数の増加に伴い 5,271 百万ドル ( 前年同期比 23.0% 増 ) となっ た 金融費用は米ドルベースでは 5,678 千米ドル ( 同 13.4% 増 ) 円換算後では 612 百万円 ( 同 9.3% 増 ) となった 金融収支は 米ドルベースで 10,130 千米ドル ( 同 20.1% 増 ) 円換算後では 1,092 百万円 ( 同 16.0% 増 ) となった 販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は 米ドルベースで 37,832 千米ドル ( 前年同期比 5.2% 増 ) 円換算後では 4,078 百万円 ( 同 1.2% 増 ) となった 過去の四半期実績と通期実績は 過去の業績へ 24/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 今期の見通し 同社は 業績予想を開示していない 主たる事業である証券ビジネスが 株式市場の変動に大きく影響を受け 業績予想が困難であることがその理由である 同社は月次概況で 主要子会社であるマネックス証券とTradeStation Groupの経営指標を公表している また 連結の月次業績を開示している SR 社では同社の業績予想が困難であることを認識しているが 以下に今期業績を予想する上での主要な変数について説 明する 数値に関しては 四半期業績動向 の項の表を参照のこと また 収益構造 の項では 業績変動要因につ いてより詳しく説明している 同社の業績は 日本セグメントおよび米国セグメントの業績が大部分を占める 日本セグメント 日本セグメントの業績変動を考える上での主要ファクターとして 二市場 ( 東京 名古屋の各証券取引所 ) の個人株式等 売買代金 個人株式等売買代金における同社のシェア 信用取引残高が重要である 日本セグメントの金融費用及び売上原価控除後営業収益は主に委託手数料 トレーディング損益 金融収支からなる 委 託手数料は 株式取引 ( 現物 信用 ) 先物オプション取引の手数料 トレーディング損益は FX の収益 金融収支は信用 取引収益および有価証券貸借取引収益等と信用取引および有価証券貸借取引に係る金融費用の差額である 委託手数料 委託手数料は株式等売買代金に委託手数料率を乗じた金額となる ( 収益構造 の項参照 ) 株式等売買代金は株式市場動向の影響を受けやすい 株式等売買代金の変動要素は 二市場 ( 東京 名古屋の各証券取引所 ) の個人株式等売買代金 個人株式等売買代金に占 める同社の株式等売買代金のシェアである 過去 10 年 (2008 年 4 月から 2018 年 3 月 ) において 東証株価指数 (TOPIX) と二市場の個人株式等売買代金等の月次数値 の相関係数は 0.72 であり 株価指数と個人株式等売買代金は相関が強いといえる 個人株式等売買代金に占める同社の株式等売買代金のシェアは 2012 年 3 月期の 7.3% から 2017 年 3 月期の 5.0% まで低下 傾向にあったが 2018 年 3 月期は 5.3% となり 信用取引手数料の引き下げ (2017 年 11 月実施 ) トレードステーショ ン 日本株版の導入 (2016 年 3 月 ) によって回復しつつある 委託手数料率は トレードステーション の比率によって変化する可能性がある同社は 手数料競争に参加しない方針であり 委託手数料率は0.09% 前後で安定的に推移していた ( 委託手数料率は 委託手数料 ( 先物 オプションを含む ) 株式等売買代金 (ETF REITを含み 先物 オプションを含まず) で算出 傾向を理解するための参考値 ) しかし 2016 年 3 月に提供を開始したアクティブトレーダー向け取引ツール トレードステーション では 0.04% 程度の 委託手数料率としている 2018 年 3 月期第 1 四半期において トレードステーションの株式等売買代金に占める比率は 2.3% にとどまっていたが 2018 年 3 月期第 4 四半期には同比率は 4.6% に上昇した 25/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp また マネックス証券は2017 年 11 月に 取引毎手数料コース における信用取引手数料について 約定代金 10 万円以下の手数料を100 円から95 円に 約定代金 50 万円以下の手数料を450 円から190 円に 約定代金 100 万円以下の手数料を1,500 円から355 円に 約定代金 200 万円以下の手数料を3,000 円から800 円に引き下げた SR 社ではこの手数料引き下げによって 取引毎手数料コース における信用取引手数料の委託手数料率は従来の0.12% から0.05% に低下したと試算している 2018 年 3 月期の委託手数料率は 0.08%(2017 年 3 月期は 0.10%) であったが 今後 トレードステーションの株式等売買 代金に占める比率および信用取引の比率が上昇した場合には 既存の委託手数料率とのミックスによって 委託手数料率 は低下する可能性がある 金融収支信用取引残高は株式市場動向の影響を受けやすい信用取引残高は 株式等売買代金同様に株式市場の影響を大きく受ける 2018 年 3 月期において マネックス証券の口座あたり信用取引残高は同業他社の半分程度に留まる ( 競合状況 の項参照) が トレードステーション の口座数が増加し マネックス証券におけるアクティブトレーダーの比率が上昇することで 信用取引残高が増加する可能性があるとSR 社はみている 販売費及び一般管理費費用面に関して 変動費は株式等売買代金に連動する取引関係費であり 変動費率 ( 変動費 / 金融費用及び売上原価控除後営業収益 ) は15% 前後である 固定費は人件費 システム関連費 ( 不動産関係費 事務費 減価償却費 ) である 2018 年 3 月期においては新旧基幹システムの並行稼働終了によって前期比で1,618 百万円の減少となった 米国セグメント 米国セグメントの営業収益は株式 先物 オプションの委託手数料および金融収支である 委託手数料米国セグメントの委託手数料は DARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で 1 営業日当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数 ) の影響を受ける DARTsはVIX( 今後 30 日のボラティリティについての市場の見方を表す数値 ) との相関が強く VIXの数値が上昇 / 下落する場合にTradeStation Securities, Inc. のDARTsも増加 / 減少する傾向がある 金融収支米国セグメントの金融収支は 主に預かり資産 ( 現金 ) の資金運用収支であり 預かり資産残高と米国短期金利の影響で変動する 預かり資産が稼働口座数の増加に伴い増加傾向にあること 米国短期金利が上昇傾向にあることから 資金運用収支は増加傾向にある 2018 年 3 月期において 預かり資産 ( 現金 ) は約 2,000 百万米ドル 資金運用収支は30 百万米ドル超であった 米国セグメントの預かり資産残高の推移 出所 : 同社決算説明資料 26/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 同社によれば 2019 年 3 月期には資金運用収支が前期比 11 百万ドルの増加を見込んでいるという 1,000 百万ドル分の預 り金を対象とした 固定金利に転換する金利スワップ取引が 2018 年 11 月に終了する予定であること 米国 FF 金利につい て 2018 年 6 月 2018 年 12 月に 0.25% ずつの利上げが行われると想定していることが理由である 販売費及び一般管理費 費用面に関して 変動費は株式等売買代金に連動する取引関係費であり 変動費率 ( 変動費 / 金融費用及び売上原価控除 後営業収益 ) は 30% 超である 固定費は人件費 システム関連費 ( 不動産関係費 事務費 減価償却費 ) である 2019 年 3 月期の業績変動要因 景気 株式市場 金利の変動影響を除いて 2019 年 3 月期の同社業績に影響を及ぼす要因として 以下があげられる コインチェック社の連結化コインチェックは2012 年 8 月に設立の仮想通貨交換業者である 2018 年 1 月に不正アクセスによって顧客の仮想通貨 NEM が外部に不正送金された そのため 関東財務局から業務改善命令を受け管理体制の改善を図っていたところ 2018 年 4 月に同社が全株式を取得し 子会社化した 取得価額は3,600 百万円に加え 2019 年 3 月期以降の3 事業年度の当期純利益の合計額の2 分の1を上限とし 一定の事業上のリスクを控除して算出される金額を コインチェック社株式の旧所有者に支払うことになっている 2018 年 3 月期において コインチェック社の業績は売上高 ( 仮想通貨の売却収入から売却原価を控除した純額を売上高とした場合 )62,600 百万円 営業利益 53,700 百万円 特別損失 47,300 百万円 ( 主に不正送金に対する顧客への補償費用 ) 税引前利益 6,300 百万円であった また 上述の不正送金の影響によってサービスを停止した後 2018 年 2 月から3 月には一部の業務を再開したが その間の業績は売上高 2,000 百万円 営業利益 500 百万円と黒字を確保していた コインチェック社の業績は 2019 年 3 月期第 1 四半期から連結化される予定である 2018 年 3 月期の一過性の収益の剥落 2018 年 3 月期は一過性の利益として 証券基幹システム GALAXY の他社へのライセンス供与による収益 610 百万円 営業活動目的で保有する有価証券の売却益 2,772 百万円を計上した 2019 年 3 月期にはこれらの収益が剥落することことが減収減益要因となるとSR 社は考える 27/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 中期展望 中長期経営戦略 グローバル ビジョン (2012 年 3 月期から 2017 年 3 月期 ) の間に業績は低迷 グローバル ビジョン の取り組み 同社は 2012 年 3 月期より実行してきた中長期経営戦略 グローバル ビジョン を 2017 年 3 月期に完了させた 2010 年 12 月に香港に拠点を置くBOOM 証券 ( 現 MonexBoom 証券 ) 2011 年 6 月に米国 TradeStation Group, Inc. を買収し 子会社化 グローバル ビジョン は 日本のマネックス証券に加え それらの米国および香港のビジネスを強化し伸張させていくこと さらに 米国において高い評価をうけたトレードステーション社独自の技術開発力をグループ全体に活用し 買収シナジーを創出する戦略であった 具体的には 以下の取り組みを行った 2012 年 11 月 マネックス証券は米国株取引についてTradeStation Securities, Inc. およびTradeStation Technologies, Inc. が開発した取引システムを導入し 米国株取引サービスの全面的な刷新を行った これにより 米国株取引において 日本国内最多の取扱銘柄数を実現したほか 最安水準の手数料や最長取引時間を実現した 2016 年 3 月 マネックス証券はアクティブトレーダー向けの日本株取引プラットフォーム トレードステーション 日本株版のサービス提供を開始した 当該取引プラットフォームは 日本においてアクティブトレーダーの獲得を目指してTradeStation Securities, Inc. TradeStation Technologies, Inc. マネックス証券が共同開発した 2017 年 1 月 マネックス証券は新証券基幹システムへの移行を完了した 従来は外部のシステム会社に委託していた証券基幹システムを内製して システムコストの低減を狙った 加えて 自社開発の強みを活かし 顧客のニーズを汲んだサービスを迅速に開発し 収益化することが可能となった TradeStation Technologies, Inc. は2014 年 2 月に韓国最大級の金融グループ 新韓金融グループに属する新韓金融投資 (Shinhan Investment Corp.) の顧客向けに取引プラットフォームの提供開始 また 中国では預かり資産で中国国内第 8 位の国信証券 (Guosen Securities Company Limited) の顧客に取引プラットフォームの提供を開始した グローバル ビジョン の業績 グローバル ビジョン の取り組みによって マネックス証券を中心に同社の商品ラインアップは拡充し システムの 内製化は完了したが 証券基幹システムの二重稼働により コストが増加した 2012 年 3 月期から 2017 年 3 月期の間にマネックスグループを除くオンライン証券大手 4 社の純営業収益は年平均 15% 成長 営業利益は年平均 27% 成長となった それに対して マネックスグループの金融費用控除後営業収益は年平均 8% 成長 営業利益相当額は年平均 15% 減となった 収益について マネックスグループは受入手数料 トレーディング損益 金融収支のいずれにおいても 他のオンライン 証券大手 4 社合計の成長率を下回った 28/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp グローバル ビジョン 実施期間の連結業績 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 17 年 3 月期 増減額 年平均変化率 金融費用控除後営業収益 28,888 41,852 12,964 7.7% 受入手数料 17,030 26,349 9,319 9.1% トレーディング損益 6,200 4,498-1,702-6.2% 金融収支 5,130 10,334 5,204 15.0% 販売費及び一般管理費 26,060 40,578 14,518 9.3% 取引関係費 8,787 11,281 2,494 5.1% 人件費 6,163 10,393 4,230 11.0% システム関係費 9,072 15,686 6,614 11.6% 営業利益相当額 2,827 1,274-1,553-14.7% 出所 : 同社資料より SR 社作成 マネックス証券を除くオンライン証券大手 4 社の業績合算値 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 17 年 3 月期 増減額 年平均変化率 純営業収益 81,751 164,231 82,481 15.0% 受入手数料 52,337 87,698 35,362 10.9% トレーディング損益 7,513 18,731 11,218 20.0% 金融収支 21,372 56,687 35,315 21.5% 販売費及び一般管理費 60,029 92,184 32,155 9.0% 営業利益 21,722 72,046 50,324 27.1% 出所 : 各社の資料をもとに SR 社作成 グローバル ビジョン 実施期間の日本セグメントの業績 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 17 年 3 月期 増減額 年平均変化率 金融費用控除後営業収益 20,582 26,693 6,111 5.3% 販売費及び一般管理費 16,742 25,051 8,309 8.4% 取引関係費 4,747 5,323 576 2.3% 人件費 3,165 4,206 1,041 5.9% システム関係費 7,640 13,895 6,255 12.7% 営業利益相当額 3,840 1,643-2,197-15.6% 出所 : 同社資料より SR 社作成 グローバル ビジョン 実施期間の米国セグメントの業績 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 17 年 3 月期 増減額 年平均変化率 金融費用控除後営業収益 7,950 15,616 7,666 14.5% 販売費及び一般管理費 8,884 15,858 6,974 12.3% 取引関係費 3,930 5,869 1,939 8.4% 人件費 2,791 5,912 3,121 16.2% システム関係費 1,336 2,388 1,052 12.3% 営業利益相当額 -934-242 692 - 出所 : 同社資料より SR 社作成 また 2012 年 3 月期から 2017 年 3 月期において 同業他社が軒並み増益となった中 マネックスグループは増収ながら 証券システムの二重稼働による費用増が要因となり 減益となった 金融費用控除後営業収益の増加を販売費及び一般管 理費の増加が上回った 販売費及び一般管理費の項目では特に人件費とシステム関係費 ( 不動産関係費 事務費 減価償 却費の合計額 ) が増加した セグメント別では日本と米国で販売費及び一般管理費が増加し 日本ではシステム関連費が 米国では人件費が増加した 2018 年 3 月期から グローバル ヴィジョン II - Bloom 2017 年 3 月期に グローバル化 システム内製化 を軸とした中長期事業戦略 グローバル ビジョン のプロジェクトが完了し 2018 年 3 月期からは グローバル ヴィジョンII - Bloom と銘打って グローバル ビジョン で増加した費用の低減を進めるとともに グローバル ビジョン で得た資産を活用して果実を獲得することを目指す 併せて 同社が有する経営資源を活用した新事業の創造にも取り組む 中長期的には連結営業利益率 30% を安定的に計上できる事業構造をつくることを目指すとしている 営業利益率 = 営業利益相当額 金融費用及び売上原価控除後営業収益営業利益相当額 = 営業収益 -( 金融費用 + 売上原価 + 販売費及び一般管理費 ) 金融費用及び売上原価控除後営業収益 = 営業収益 -( 金融費用 + 売上原価 ) SR 社では中長期業績において 日本セグメントにおけるアクティブトレーダーの獲得 コストの低減 米国セグメント におけるコストの低減 口座数増加が成長ドライバーになり得ると考えている 29/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp その他 2017 年 10 月には MONEX 第二の創業 と称して 仮想通貨交換業や独自のブロックチェーンの開発によって 個人投資家 トレーダー スタートアップ企業に対して新サービスを提供することを企図していることを発表した その 一環として 2018 年 4 月にコインチェック社を子会社化した 日本セグメント 2012 年 3 月期から 2017 年 3 月期の中長期事業戦略 グローバル ビジョン では 上述の通り米国株取引システムを導入 したほか 日本株取引ツール トレードステーション 新しい証券基幹システムのシステム開発を進めた 2018 年 3 月期以降では 日本株取引ツール トレードステーション による取引頻度の高いアクティブトレーダーの獲得 による収益成長が期待できると SR 社は考えている 日本セグメントにおいて中核をなすマネックス証券は 中長期での資産形成を志向する顧客が多く 取引頻度の高いアクティブトレーダーは少ないという アクティブトレーダーを同業他社から奪うことで 株式等売買委託手数料の増加が可能であると同社は考えている また マネックス証券では総口座数に対する信用取引の口座数の割合 口座当たり信用取引残高が同業他社比で低い ( 競合状況 の項参照) アクティブトレーダーの獲得によって 信用取引残高が増加すれば金融収益の増加も期待できるとSR 社は考えている マネックス証券にアクティブトレーダーが少なかった要因は マネックス証券が手数料競争に消極的であったこと 個人投資家向け信用取引に慎重で 同業他社で信用取引の開始が遅かったことによる 中期的には高機能取引ツールを競争力のある手数料で提供することで 同業他社からアクティブトレーダーを奪う戦略である また 2017 年 11 月には信用取引手数料の引き下げも実施した 日本株取引ツール トレードステーション によるアクティブトレーダーの獲得 マネックス証券は 2016 年 3 月にアクティブトレーダー向けの日本株取引ツール トレードステーション の提供を開始し た トレードステーション はケタちがいの取引ツール日本株取引ツール トレードステーション は米国子会社であるTradeStation Securities, Inc. およびTradeStation Technologies, Inc. とマネックス証券が共同で開発した日本株取引ツールである 米国のTradeStationはアクティブトレーダーからの評価が高く BARRON S のオンライン証券ランキング アクティブトレーダー 部門で8 年連続 4つ星半の最高評価獲得など 数々の賞を受賞している 同社によれば トレードステーション は発注速度がオンライン証券トップクラス ( カブドットコム証券の板乗り時間が中央値で33ミリ秒に対して 日本株取引ツール トレードステーション の板乗り時間は平均 6.6ミリ秒 ) で 登録銘柄のリアルタイムモニタリング機能 (2,000 銘柄の騰落率リアルタイムソートが可能 ) スクリーニング機能(200 種類以上の指標が利用可能 ) バックテスト( 過去のデータによる売買戦略の検証 ) 機能など アクティブトレーダーが求める高い性能を実現しているという また 専用プログラム言語 EasyLanguage によって 独自の分析指標 売買シグナル プログラム売買も可能である トレードステーション の手数料率は業界最低水準 トレードステーション の手数料体系は1 日の約定金額に対して 10 万円ごとに50 円 ( ミニプラン ) 100 万円ごとに400 円 ( ノーマルプラン ) 1,000 万円ごとに3,250 円 ( ラージプラン )( ラージプランは信用取引口座開設済みの顧客のみ選択可能 ) と 手数料率は0.03%~0.05% 程度であり 取引頻度の高い投資家にとっては業界最低水準の手数料率である 30/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 既存の顧客層とは異なる 取引頻度の高い顧客層を獲得し 売買シェアの回復を目指す日本証券業協会がインターネット取引を行っている会員 ( 証券会社 ) に対して行った インターネット取引に関する調査結果 によれば 2013 年 3 月以降 月間約定数 100 回超の顧客が株式等売買代金に占める割合は60% 前後で推移している オンライン証券会社においては 一部の取引頻度が高い顧客が売買代金の大半を占める状況にあることがわかる 直近 1ヵ月間の株式等売買代金に占める100 回超約定のあった顧客の株式等売買代金の割合 2013 年 3 月 2013 年 9 月 2014 年 3 月 2014 年 9 月 2015 年 3 月 2015 年 9 月 2016 年 3 月 2016 年 9 月 2017 年 3 月 2017 年 9 月 100 回以下約定顧客売買代金 (10 億円 ) 8,320 7,763 6,775 7,685 9,031 6,685 6,645 4,307 7,949 7,947 割合 38.2% 37.4% 36.7% 37.1% 34.9% 34.2% 32.1% 30.9% 40.8% 41.5% 100 回超約定顧客売買代金 (10 億円 ) 13,460 13,013 11,669 13,021 16,836 12,882 14,085 9,639 11,556 11,181 割合 61.8% 62.6% 63.3% 62.9% 65.1% 65.8% 67.9% 69.1% 59.2% 58.5% 合計 (10 億円 ) 21,780 20,776 18,444 20,706 25,867 19,568 20,730 13,946 19,505 19,128 出社 : 日本証券業協会 インターネット取引に関する調査 をもとにSR 社作成 マネックス証券を除くオンライン証券大手の株式等売買代金の6 割がアクティブトレーダーによる取引であるとすれば 2018 年 3 月期においてアクティブトレーダーの株式売買代金の規模は136 兆円 (227 兆円 60%) であった トレードステーションの導入によって アクティブトレーダーの市場の10% を獲得できれば 株式等売買代金を14 兆円増加させ得る (2018 年 3 月期のマネックス証券の株式売買代金は16.8 兆円 ) トレードステーションは既存のマネックス証券の株式取引と比較して委託手数料率が低く 0.04% 程度であることから 委託手数料は5,000 百万円程度の増加が可能となる (2018 年 3 月期の日本セグメントの委託手数料は13,732 百万円 ) なお 同社は日本市場へのトレードステーションの導入によって 中期的には売買代金 800,000 百万円 / 月 収支 2,400 百 万円 / 年を目指すとしている アクティブトレーダーの獲得による金融収益の拡大余地 信用取引残高についても売買代金同様にアクティブトレーダーの比率が 6 割と仮定した場合 2018 年 3 月期においてアク ティブトレーダーの信用取引残高は 1.3 兆円 (2.1 兆円 60%) であった トレードステーションの導入によって アクティブトレーダーの信用取引残高の10% を獲得できれば マネックス証券は信用取引残高を130,000 百万円増加させ得る (2018 年 3 月期のマネックス証券の信用取引残高は205,300 百万円 ) 信用取引の収支率は3.0% であるため 金融収支を3,900 百万円程度増加される要因となり得る (2018 年 3 月期の日本セグメントの金融収支は10,235 百万円 ) 同業他社との口座当たり純営業収益を比較した場合 マネックス証券の口座当たり委託手数料は同業他社並みであるが 口座当たり金融収支は同業他社を下回る ( 競合状況 の項参照) これはマネックス証券において 取引頻度が高く 信用取引を活用するアクティブトレーダーが少ないことによる トレードステーションの導入は 手数料率の低下につながる可能性が高いが 他社からアクティブトレーダーを奪うことで 収益を拡大する余地が大きいとSR 社は考えている 米国セグメント 米国セグメントでは 新手数料体系の導入による稼働口座数の増加が増収要因となる 新手数料体系の導入同社によれば TradeStation Securities, Inc. は取引プラットフォームが優れており 取引プラットフォームは ポートフォリオのリアルタイムのレポート機能 スクリーニング機能に優れ BARRON S のオンライン証券ランキングにおいて アクティブトレーダー 部門で8 年連続 4つ星半の最高評価獲得など 数々の賞を受賞している 31/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp TradeStation Securities, Inc. では 競争力向上のために 2017 年 3 月に株式取引 1 取引当たり5ドル オプション取引 1 取引当たり5ドル + 1 契約当たり0.5ドルという新手数料体系を導入した ( 従来は 株式取引 1 取引当たり1ドル + 取引株数毎に 0.006ドルから0.01ドルの手数料体系 オプション取引は1 契約当たり1ドルであった ) 同社によれば 新手数料体系は従来と比較してシンプルで 取引プラットフォームに対する課金も排除した 競合他社と比較しても競争力ある水準であるという 新手数料体系導入の効果により 2018 年 3 月期の入金済口座開設数は過去最高を記録したという 2018 年 3 月末の稼働口 座数は前期 (2017 年 3 月末 ) 比で 18.7% 増であり 過去 8 年間の年平均成長率 8% を上回る増加率であった さらに 2017 年 8 月には先物取引についても 1 約定当たり ( 片側 )1.5 ドルという新しいシンプルな手数料体系を導入した ( 従来から提供している 1 ヵ月の契約数に応じて 1 約定当たり ( 片側 ) の手数料が決まる手数料体系も継続する ) アジア パシフィックセグメント マネックス Boom 証券グループは香港に拠点を置く個人投資家向けオンライン証券会社である 1997 年に創業 2010 年 12 月に同社子会社となり 同社の香港での事業展開と 中国本土での事業機会創出を目指す役割を担っている アジア パシフィックセグメントでは この他に 中国本土の証券会社とジョイントベンチャーを設立し オンライン証 券業に必要とされる技術の導入支援にも取り組んでいる 2018 年 3 月期は ジョイントベンチャーの持分法投資利益が 黒字化した また 2018 年 3 月期下期にはオーストラリアにおいてMonex Securities Australia Pty Ltdがオンライン証券事業を開始した 開業時の現地の人員は8 名以下の少人数体制である一方 12ヵ国 地域にアクセス可能なオンライン証券サービスを提供する 現地企業がマーケティングを担当し 同社が証券トレードシステムを提供する等の展開になるとSR 社は考えている 新テクノロジーによる新サービス 同社によれば ブロックチェーンによるデータ管理技術 それに伴う仮想通貨の発行は インターネット普及初期にオンライン証券が台頭したと同じように 将来的に資本市場や金融仲介業者に影響を及ぼすと考えている そのため 2017 年 10 月には MONEX 第二の創業 と称して 独自のブロックチェーンの開発などによって 個人投資家 トレーダー スタートアップ企業に対して新サービスを提供することを企図していることを発表した その一環として 2018 年 4 月にコインチェック社を子会社化した 個人投資家向けサービスの提供債券または株式といった伝統的な投資対象の利回りの低下を背景として 機関投資家は農業から発電プロジェクトまで あらゆる資産を金融商品として投資している 同社は個人投資家のためにこのような資産を証券化し ブロックチェーンの技術を使って小口流通させることで 個人投資家が取引に参画できなかった様々な資産を低コストで投資できるようにすることを計画している 法整備の準備に向けた関係官庁 業界との話し合いも行う方針であるという トレーダー向けサービスの提供同社によれば 量的金融緩和とインデックス運用の進展が進む中でボラティリティが低下し 個人トレーダーにとってもトレーディング機会が減少しているという そのため 同社主体で仮想通貨交換業を営み 仮想通貨の売買を個人トレーダーに提供することを計画しているという 32/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp スタートアップ企業向けサービスの提供スタートアップ企業に対しては 同社グループでシード資金の提供 シリーズA Bの資金提供 主幹事 IPOというベンチャー企業の成長を資金面で支援するシステムを提供することを計画している その一環として 2017 年 10 月に マネックスエジソン投資事業有限責任組合 を組成した 具体的には 同社グループとしては マネックスエジソン投資事業有限責任組合 がスタートアップ企業にシード資金を提供する その後 連結子会社であるマネックスベンチャーズ株式会社がシリーズA Bの資金を供給し マネックス証券が主幹事としてIPOを手伝うという仕組みを構築する ベンチャー企業の場合 資金調達の段階 ( ラウンド ) には シードラウンド ( 準備 スタートアップ段階 ) シリーズA( 初期段階 ) シリーズB ( 成長段階 ) シリーズC( 後期段階 ) などがある コインチェック社の連結化コインチェックは2012 年 8 月に設立の仮想通貨交換業者である 2018 年 1 月に不正アクセスによって顧客の仮想通貨 NEM が外部に不正送金された そのため 関東財務局から業務改善命令を受け管理体制の改善を図っていたところ 2018 年 4 月に同社が全株式を取得し 子会社化した 取得価額は3,600 百万円に加え 2019 年 3 月期以降の3 事業年度の当期純利益の合計額の2 分の1を上限とし 一定の事業上のリスクを控除して算出される金額を コインチェック社株式の旧所有者に支払うことになっている 同社は オンライン証券業界で培ってきた経営管理やシステムリスク管理のノウハウや人材および 顧客資産保護の体制を活用することにより コインチェック社が持続的に成長できるようサポートするという また コインチェック社が持つブロックチェーン技術や仮想通貨に関する知見と 同社の金融業に関する知見を融合することによって 第二の創業 を加速させる意向である 短期的な業績影響としては コインチェック社の業績は2019 年 3 月期第 1 四半期から連結化される予定である 2018 年 3 月期において コインチェック社の業績は売上高 ( 仮想通貨の売却収入から売却原価を控除した純額を売上高とした場合 ) 62,600 百万円 営業利益 53,700 百万円 特別損失 47,300 百万円 ( 主に不正送金に対する顧客への補償費用 ) 税引前利益 6,300 百万円であった また 上述の不正送金の影響によってサービスを停止した後 2018 年 2 月から3 月には一部の業務を再開したが その間の業績は売上高 2,000 百万円 営業利益 500 百万円と黒字を確保していた 33/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 概要 事業内容 同社は1999 年 4 月に現社長の松本大氏とソニー株式会社が共同出資で設立したオンライン証券である株式会社マネックスを前身としている 松本氏は インターネットを利用すればベンチャー企業であっても個人向け金融サービスを提供できると考え 最先端のIT 技術 世界標準の金融知識を備え 新しい時代におけるお金との付き合い方をデザインして個人の投資 経済活動をサポートすべく 同社を設立した 同社はM&Aによって 事業を拡大しており 2005 年 5 月に日興ビーンズ証券と合併 2010 年 1 月にオリックス証券 2012 年 8 月にソニーバンク証券を子会社化し 日本国内の事業を拡大した 2010 年 12 月にはBOOM 証券グループ 2011 年 6 月にはTradeStation Group, Inc. を子会社化し グローバルに事業展開を拡大している また 2018 年 4 月には仮想通貨交換業を行うコインチェック株式会社を子会社化した 証券会社は 総合 中堅 地場 オンラインに分類されるが マネックスグループはオンライン証券を主要事業とする 証券会社の主要事業は 引受け 募集 売り出し 委託売買 自己売買であるが オンライン証券は 店舗を持たず 特に委託売買業務に特化している また 証券会社の顧客は個人 機関投資家 外国人投資家等があげられるが オンライン証券の顧客は個人が中心である 同業他社は SBI 証券 ( 売買代金シェア1 位 ) 楽天証券( 同 2 位 ) 松井証券 ( 同 3 位 ) カブドットコム証券( 同 4 位 ) である 取扱商品は 株式 FX 投資信託が中心で 先物 オプション 債券なども手掛ける 一部引き受けを行うが収益構成比は大きくない 主要子会社のマネックス証券は2018 年 3 月期において 口座数は1.76 百万口座 ( オンライン証券大手 5 社中 3 位 シェア16.2%) 預かり資産 4.2 兆円 ( 同 3 位 15.7%) 株式売買代金 16.8 兆円 ( 同 5 位 6.9%) 信用取引残高 205,300 百万円 ( 同 5 位 8.8%) であった 他のオンライン証券大手と比較した場合 マネックスグループの特徴は 高機能取引ツール 海外子会社を有すること システムを独自開発していることがあげられる また 他社に先駆けて先進的なサービスを提供してきた実績がある 個人投資家を取引回数の多いアクティブトレーダー 中長期視点で取引を行う投資家 ほとんど取引を行わない投資家に分類した場合 マネックス証券の顧客は中長期視点の投資家が中心である マネックス証券は 注文方法の多様さ 取引ツールなどで差別化を図っており 同業他社より手数料が高い また オンライン証券のなかでは信用取引を開始した時期が遅かった そのため 手数料率に敏感で 信用取引を主体とするアクティブトレーダーの構成比が低い セグメントは 日本 米国 アジアパシフィックで構成される 日本はマネックス証券 米国はトレードステーション アジアパシフィックはBOOM 証券が中心である 2018 年 3 月期において 金融費用及び売上原価控除後営業収益の構成比 ( 各セグメントの単純合算に対する比率 ) は日本が63.4% 米国が34.7% アジアパシフィックが1.9% であった 税引前利益は日本が8,581 百万円と連結税引前利益の8,631 百万円とほぼ同水準であり 米国は281 百万円 アジアパシフィックは246 百万円の損失であった 日本セグメントではマネックス証券が中心であり 収益は 主に株式委託手数料 (2018 年 3 月期日本セグメントの金融費用控除後営業収益構成比 43.2%) トレーディング損益( 同 12.2%) 金融収支( 同 32.2%) で構成される 販売費及び一般管理費は固定費中心で 取引関係費 (2018 年 3 月期日本セグメント販管費の24.7%) 人件費( 同 17.2%) システム関連費用 ( 同 52.4%) で構成される 米国セグメントは 米国トレードステーションであり 金融費用及び売上原価控除後営業収益は 受入手数料 (2018 年 3 月期米国セグメントの金融費用控除後営業収益構成比 68.1%) 金融収支( 同 25.3%) からなる 販売費及び一般管理費は 取引関係費 (2018 年 3 月期米国セグメント販管費の36.7%) 人件費( 同 39.2%) システム関連費用( 同 18.5%) で構成される システム開発要員を要しているため 人件費の構成比が高い 34/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp サービスと顧客属性 同社はオンライン証券会社の運営を主要事業として 日本 米国 アジアパシフィックにおいて事業を展開している 日 本におけるマネックス証券 米国におけるトレードステーションが中核サービスである マネックス証券 マネックス証券は同社の主要子会社である 後述の通り ( 市場とバリューチェーン の項参照) 日本のオンライン証券会社は大手 5 社 (SBI 証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 カブドットコム証券 ) が個人の株式売買代金の8 割を占める寡占状態となっている 2018 年 3 月期において マネックス証券は 口座数 176 万口座 (2018 年 3 月期においてオンライン証券大手 5 社中 3 位 ) 信用取引口座数 11.9 万口座 ( 同 5 位 ) 預かり資産 4.2 兆円 ( 同 3 位 ) 信用取引残高 205,300 百万円 ( 同 5 位 ) を有し 株式等売買代金は16.8 兆円 ( 同 5 位 ) であった マネックス証券はオンライン取引専業の証券会社として 株式取引 信用取引 FX( 外国為替証拠金取引 ) 投資信託などのサービスを提供している 同業他社と比較して 取引ツールの機能強化 投資家教育に注力しており また 外国株の取引サービスが充実している 日本初の商品やサービスの導入実績が多数ある ( 日本株式の夜間取引 貸株サービス オンライン証券初のIPO 主幹事など ) ことも特徴である 顧客は主に個人投資家で 同業他社と比較して 中長期での資産形成を志向する顧客が多い マネックス証券が提供している株式取引 信用取引 FX 投資信託のサービス概要は以下の通りである 株式取引 日本株の取引において SR 社の認識では手数料 取引ツールなどが差別化要素となる 2018 年 3 月期においてマネックス証券の手数料率 ( 委託手数料 株式売買代金 ) はオンライン証券大手 5 社の中で最も高かったが 同業他社と比較して取引ツールにおける注文方法が充実しているという特徴がある 株式取引の手数料は 取引毎手数料コース と 一日定額手数料コース の 2 種類 株式取引の手数料は投資スタイルに合わせて 取引毎手数料コース と 一日定額手数料コース の 2 種類がある また アクティブトレーダー向けには別料金体系の トレードステーション も提供している 取引毎手数料コース取引毎手数料コースは1 注文の約定代金に対して手数料を計算する 手数料率は0.10% 程度である なお 2017 年 11 月には信用取引の手数料引き下げを実施した 取引毎手数料コース ( 現物取引 ) 1 注文の約定金額 パソコン スマートフォンアプリ 携帯電話 10 万円以下 100 円 10 万円超 20 万円以下 180 円 20 万円超 30 万円以下 250 円 30 万円超 40 万円以下 350 円 40 万円超 50 万円以下 450 円 50 万円超 100 万円以下 ( 成行注文 )1,000 円 ( 指値注文 )1,500 円 約定金額の 0.1% 100 万円超 ( 成行注文 ) 約定金額の 0.1% ( 指値注文 ) 約定金額の 0.15% 出所 : 同社資料をもとに SR 社作成 * 取引毎手数料での月間支払い金額が 30 万円以上で半額相当額をポイント還元 35/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 取引毎手数料コース ( 信用取引 ) 1 注文の約定金額取引手数料 10 万円以下 95 円 10 万円超 20 万円以下 140 円 20 万円超 30 万円以下 30 万円超 40 万円以下 190 円 40 万円超 50 万円以下 50 万円超 100 万円以下 355 円 100 万円超 150 万円以下 600 円 150 万円超 200 万円以下 800 円 200 万円超 一律 1,000 円 出所 : 同社資料をもとにSR 社作成 一日定額手数料コース一日定額手数料コースでは 顧客の1 日の約定金額の合計額に対して手数料を計算する 1 日の売買代金のうち 約定金額 300 万円ごとの売買を ボックス という単位で呼び 1ボックスごとに1 日何回取引しても2,500 円の手数料となる 月間利用ボックス数 21 回目からは2,250 円 月間利用ボックス数 121 回目からは1,650 円となる また 一日定額手数料を利用時に日計り取引を行った場合 日計り取引の片道分についてはポイントを還元する 一日定額手数料コースの場合 手数料率は0.08% 程度となる 同業他社との手数料体系の違いオンライン証券大手 5 社の手数料体系は 取引毎または1 日の約定金額に応じて手数料を決定する カブドットコム証券は取引毎の手数料体系 松井証券は1 日の約定金額に応じた手数料体系を採用している それに対して SBI 証券 楽天証券 マネックス証券では取引毎の手数料と1 日の約定金額に応じた手数料の2 種類の手数料体系を提供している SBI 証券 楽天証券 マネックス証券の信用取引 ( 取引毎手数料コース ) では約定金額が高いほど手数料率は低下するが マネックス証券の現物取引 松井証券 カブドットコム証券では約定金額の違いによる手数料率の違いはない また SBI 証券 楽天証券 マネックス証券 カブドットコム証券では現物取引より信用取引は安い手数料率を設定しているが 松 井証券は現物取引と信用取引で同じ手数料体系としている オンライン証券大手 5 社の現物取引における株式委託手数料 証券会社名株式売買手数料手数料率 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 * 単純平均は株式売買手数料 しきい値の約定金額の単純平均 オンライン証券大手 5 社の信用取引における株式委託手数料 10 万円 20 万円 30 万円 50 万円 100 万円 200 万円 300 万円単純平均約定金額 50 万円以上の平均 マネックス証券取引毎手数料コース 1 注文の約定金額に対し 100 円 180 円 250 円 450 円 1,000 円 2,000 円 3,000 円 0.09% 0.10% 一日定額手数料コース 1 日の約定金額合計に対し約定金額 300 万円ごとに 2,500 円 0.08% 0.08% SBI 証券スタンダードプラン 1 注文の約定金額に対し 90 円 105 円 250 円 487 円 921 円 0.05% 0.04% アクティブプラン 1 日の約定金額合計に対し 0 円 191 円 286 円 429 円 762 円 1,162 円 1,562 円 0.07% 0.07% 楽天証券超割コース 1 注文の約定金額に対し 90 円 105 円 250 円 487 円 921 円 0.05% 0.04% いちにち定額コース 1 日の約定金額合計に対し 429 円 858 円 2,000 円 3,000 円 0.09% 0.09% 松井証券 1 日の約定金額合計に対し 0 円 300 円 500 円 1,000 円 2,000 円 3,000 円 0.08% 0.10% カブドットコム証券 1 注文の約定金額に対し 90 円 180 円 250 円約定金額 0.09%+90 円上限 3,690 円 0.09% 0.10% 証券会社名株式売買手数料単純平均 10 万円 20 万円 30 万円 50 万円 100 万円 200 万円 300 万円手数料率約定金額 50 万円以上の平均 マネックス証券取引毎手数料コース 1 注文の約定金額に対し 95 円 140 円 190 円 355 円 800 円 1,000 円 0.05% 0.04% 一日定額手数料コース 1 日の約定金額合計に対し約定金額 300 万円ごとに 2,500 円 0.08% 0.08% SBI 証券スタンダードプラン 1 注文の約定金額に対し 90 円 135 円 180 円 350 円 0.05% 0.03% アクティブプラン 1 日の約定金額合計に対し 0 円 239 円 477 円 877 円 1,277 円 0.05% 0.05% 楽天証券超割コース 1 注文の約定金額に対し 90 円 135 円 180 円 350 円 0.05% 0.03% いちにち定額コース 1 日の約定金額合計に対し 0 円 191 円 286 円 429 円 858 円 2,000 円 3,000 円 0.08% 0.09% 松井証券 1 日の約定金額合計に対し 0 円 300 円 /0 円 500 円 1,000 円 2,000 円 3,000 円 0.09% 0.10% カブドットコム証券 1 注文の約定金額に対し 99 円 179 円 249 円 449 円 760 円 940 円 1,100 円 0.07% 0.06% 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 * 単純平均は株式売買手数料 しきい値の約定金額の単純平均 * 松井証券の手数料体系において 信用取引口座開設から 6 ヵ月後の月末まで 1 日の株式約定代金合計が 30 万円まで手数料が無料となる 36/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp このような手数料体系の結果 2018 年 3 月期におけるオンライン証券大手 5 社の手数料率は SBI 証券 楽天証券 カブドットコム証券では0.03% 程度で 松井証券では0.05% 程度であったが マネックス証券では0.09% 程度であった マネックス証券はサービスの提供に対して適正な手数料を受領する方針であること 手数料率より取引ツール 商品の品揃え 投資家教育などで差別化を図る考えである また 同社によれば オンライン証券の手数料率は平均すれば株価 1 値段の変動の範囲内であり 板乗り時間の短縮 自動売買注文などによって1 値段でも早く注文の約定を成立させることによって 同業他社との手数料率の差を埋め合わせることが可能であるという このような手数料体系によって 取引回数の多いアクティブトレーダーはSBI 証券や楽天証券に特に多いとSR 社は認識している 松井証券では手数料無料の 一日信用取引 の開始 (2013 年 1 月 ) カブドットコム証券では信用取引の手数料率引き下げと大口取引向け優遇プランの導入 (2013 年 11 月 ) によって アクティブトレーダーを獲得しつつある それに対して マネックス証券の顧客は中長期での資産形成を志向する顧客が多いという マネックス証券では 2016 年 3 月に同社の米国子会社であるトレードステーション社の技術を活用し アクティブトレー ダー向け日本株取引ツール トレードステーション を同業他社比で相対的に割安な手数料率で提供し アクティブト レーダーの獲得を図っている トレードステーションの提供を開始マネックス証券は2016 年 3 月にアクティブトレーダー向け日本株取引ツール トレードステーション の提供を開始した 日本株取引ツール トレードステーション は米国子会社であるTradeStation Securities, Inc. およびTradeStation Technologies, Inc. とマネックス証券が共同で開発した日本株取引ツールである 米国のTradeStationはアクティブトレーダーからの評価が高く BARRON S のオンライン証券ランキング アクティブトレーダー 部門で8 年連続 4つ星半の最高評価獲得など 数々の賞を受賞している 同社によれば トレードステーション は発注速度が最速 ( マネックス証券を除くオンライン証券の中では発注速度が最速であるカブドットコム証券の板乗り時間が中央値で33ミリ秒に対して 日本株取引ツール トレードステーション の板乗り時間は平均 6.6ミリ秒 ) で 登録銘柄のリアルタイムモニタリング機能 (2,000 銘柄の騰落率リアルタイムソートが可能 ) スクリーニング機能(200 種類以上の指標が利用可能 ) バックテスト( 過去のデータによる売買戦略の検証 ) 機能など アクティブトレーダーが求める高い性能を実現しているという また 専用プログラム言語 EasyLanguage によって 独自の分析指標 売買シグナル プログラム売買も可能である さらに トレードステーション の手数料体系は 1 日の約定金額に対して 10 万円ごとに 50 円 ( ミニプラン ) 100 万 円ごとに 400 円 ( ノーマルプラン ) 1,000 万円ごとに 3,250 円 ( ラージプラン )( ラージプランは信用取引口座開設済み の顧客のみ選択可能 ) と 手数料率は 0.04% 程度である 注文方法が充実 マネックス証券の株式取引 ( 信用取引を含む ) は 同業他社と比較して注文機能が充実している 下表の通り 逆指値 ツイン指値は当然ながら 先頭指値 連続注文 リバース注文など 提供しているオンライン証券が限られる注文方法が 可能である オンライン証券大手 5 社の注文方法 逆指値 ツイン指値 先頭指値 連続注文 リバース注文 マネックス証券 可能 可能 可能 可能 可能 SBI 証券 可能 楽天証券 可能 逆指値付通常注文 松井証券 可能 追跡指値注文 返済予約注文 カブドットコム証券 可能 W 指値 リレー注文 Uターン注文 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 37/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 逆指値 : 指値注文とは逆で 指定した価格より株価が高くなったら 買い 安くなったら 売る 注文方法 ツイン指値 : 利益確保のための指値注文とロスカットのための逆指値注文を同時に出す注文方法 リスクの許容範囲を定めることができる 先頭指値 : 注文時点で値段を指定することなく 注文入力する時点の同側気配 ( 買い注文であれば 買い気配 売り注文であれば 売り気 配 ) に 1 値段優先する値段を指値とする注文 連続注文 : 最初に発注した注文が約定したら 自動的に次の注文を発注するという連続した注文 ( 例 :A 銘柄が売れたら B 銘柄の買い注文を自動的 に発注 ) リバース注文 : 注文を発注する際に その銘柄の反対売買注文を予約設定しておく注文方法 ( 例 :A 銘柄の買い注文が約定すれば 50 円上の値段で 売り注文を発注 ) 信用取引 マネックス証券は 信用取引のサービスとして 制度信用取引 一般信用取引を提供している 松井証券の 一日信用取 引 のような日計り専用の信用取引サービスは提供していない 制度信用取引は 取引できる銘柄 借入れた現金や株式を返済する期限などが 取引所規則により決定されている信用取引である 一般信用取引 は 投資家と証券会社の間で返済期限などを自由に設定できる信用取引である 日計り専用の信用取引は 松井証券 SBI 証券 楽天証券が提供しているデイトレーダー向けの信用取引で 松井証券と楽天証券では手数料を無料 とし 約定代金に応じて金利 貸株料を受領する仕組みとしている マネックス証券では 2017 年 11 月より信用取引の手数料体系を改定し 従来の信用取引手数料から値下げにより 顧客獲 得を目指す 信用取引の金利または貸株料は オンライン証券大手 5 社の比較では SBI 証券または楽天証券に次ぐ低さとし ている また 一般信用取引では信用売りのサービスを提供していない オンライン証券大手 5 社の信用取引における金利および貸株料 証券会社名 制度信用 一般信用 委託 最低委託 一般信用 金利 貸株料 金利 貸株料 保証率 保証率 売建可能銘柄数 マネックス証券 2.80% 1.15% 3.47% - 30% 25% - 松井証券 3.10% 1.15% 4.10% 2.00% 31% 25% 860 SBI 証券 2.28% 1.15% 2.90% 2.00% 33% 20% 620 楽天証券 2.28% 1.10% 2.90% - 30% 20% - カブドットコム証券 2.98% 1.15% 3.60% 1.50% 30% 25% 2,110 出所 : 各社資料をもとに SR 社作成 2018 年 3 月期において信用取引口座数のオンライン証券大手 5 社内のマネックス証券の順位は 5 位 信用取引残高も同 5 位 となっている FX( 外国為替証拠金取引 ) マネックス証券ではFX( 外国為替証拠金取引 ) を FX PLUS という名称で提供している また 2008 年 4 月に子会社化した旧トウキョウフォレックス社 (2015 年 2 月にマネックス証券が吸収 ) で提供していた マネックスFX も継続して提供している FX 取引では オンライン証券大手 5 社の他に GMO クリック証券 DMM.com 証券といった FX 取引に特化している証券会 社も競合である FX PLUS では米ドル / 円通貨ペアのスプレッドが原則 2pips(2.0 銭程度 ) と SBI 証券の米ドル / 円通貨ペアのスプレッド が 0.5 銭 楽天証券の同 0.3 銭 GMO クリック証券の同 0.3 銭と比較して 広いスプレッドとしている また 手数料は同 業他社では無料が一般的である中 FX PLUS の手数料は 10,000 通貨単位以上の取引では無料であるが 10,000 通貨未 38/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 満の取引手数料は 1,000 通貨あたり30 円としている 一方 マネックスFX では米ドル/ 円通貨ペアのスプレッドが0.2 銭 手数料は無料である 外国為替証拠金取引業者が顧客に提示する為替レートには Ask( 買値 ) とBid( 売値 ) があり 買値と売値の値幅 ( スプレッド ) がある 例えば 米ドル / 円の取引において Ask( 買値 )100.03 円 Bid( 売値 )100.00 円の場合 その値幅 0.03 円をスプレッドという 外国為替証拠金取引業者は 主に顧客からの売り注文と買い注文を相殺すること ( 店内マリー ) によって 顧客に提示している売値と買値のスプ レッドを収益源としている 同社によれば利益貢献は マネックス FX より FX PLUS の方が大きいという FX PLUS は同業他社と比較してス プレッドが広いというデメリットがあるが 2017 年 1 月より自動発注ツール オートレール ( 複合注文 ) を提供するこ とによって スプレッドのデメリットを埋め合わせる以上の効果を顧客に提供する戦略をとっている オートレール( 複合注文 ) オートレール( 複合注文 ) は 1 回の設定で持続的 自動的に FX 取引が行われる自動の注文方式である 同社によれば 想定通りの相場 レンジ相場であった時は利益を最大限追求し 思惑と反対だった場合も トレールの仕組みが損切りを徹底 リスクを最低限に抑えることができるという オートレールの基本形となるトレール注文とは レートの上昇幅 または下落幅に合わせて 損切り注文のレート水準をリアルタイムで自動修正する注文形態である 買い注文の場合は 損切り設定 ( あらかじめ設定したトレール幅 ) した損切り値幅が 相場の上昇に伴って後を追いながら トレール幅で自動的に切り上がっていく 1 度切り上がったレート 実勢レートが下がっても連動して下がることはない オートレールのイメージ 出所 : 同社資料 オートレールは このトレール注文を一定のルールに従い 単純に連続させる発注である その連続させるルールは あらかじめ顧客が設定したトリガー価格へ実勢レートが差し掛かった時に トレール注文の新規が発動する 複数のトリガー価格を設定するのが一般的であるが トリガー価格に実勢レートが差し掛かる度に 個別のトレール注文が発生する ただし その場合 同一タイミングにおける 同一トリガー価格のトレール注文が複数発生することはない 同一トリガー価格のトレール注文は 必ず 先のトレール注文が決済された後に そのトリガー価格に実勢レートが再び差し掛かった時に リピートしてトレールが発動される 39/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp オートレールのリピートのイメージ 出所 : 同社資料 投資信託 投資信託については 2018 年 5 月現在 マネックス証券は全 1,111ファンドの商品ラインアップを有している 2018 年 3 月期における投資信託の残高は396,557 百万円であった マネックス証券は古くから投資信託を取り扱っており 個人投資家向けに専門性の高い投信信託を提供してきた実績に特徴がある そのため 2012 年 3 月期までは投資信託残高は楽天証券を上回っていた 2013 年 3 月期以降 楽天証券が投資信託の残高を拡大したことから マネックス証券は投資信託の取扱いファンド数 残高の点でオンライン証券大手 5 社中 3 位となっている 2018 年 5 月現在 マネックス証券のみで購入できるファンドが4ファンドあるが マネックス証券専用ファンドの投資信託残高に対する影響は軽微である模様 マネックス証券は他社に先駆けて個人投資家向けに専門性の高い投資信託も販売してきた 具体的には個人投資家向けオルタナティブ投資商品 プログラムにより運用を行うファンドなどがあげられる 個人投資家に世界水準品質のオルタナティブ投資商品を提供する目的で 2004 年 10 月に マネックス オルタナティブ インベストメンツ株式会社 (MAI) をあすかアセットマネジメントと共同で設立した MAIはファンドオブ ヘッジ ファンズ プライベート エクイティ ファンドを組入れるファンドなどを設定し マネックス証券にてそれらのファンドを販売した (2012 年 6 月に同社はMAIの株式をアストマックス株式会社 ( 東証 JASDAQスタンダード7162) に譲渡し アストマックス社の発行済株式の15% を取得した ) ファンドオブ ヘッジ ファンズでは 2005 年 7 月に日本を含むアジア地域に特化した投資を行う複数のヘッジファンドを組み入れるファンド オブ ファンズ アジアファンド オブ ファンズ連動型投信 ( 愛称 : アジアフォーカス ) の取扱いを開始した(2007 年 3 月末現在の純資産総額は約 10,100 百万円であったが 2016 年 10 月に繰上償還 ) プライベート エクイティ ファンドを組み入れるファンドは 2006 年 8 月にプライベート エクイティ ファンド ( 非上場株 ) 投資とヘッジファンド投資をファンド オブ ファンズ型で行う プレミアムハイブリッド2006( 愛称 ) (2007 年 3 月末現在の純資産総額は約 4,200 百万円 ) 2007 年 10 月には プレミアムハイブリッド2007( 愛称 ) (2008 年 3 月末現在の純資産総額は約 2,200 百万円 ) の取扱いを開始した プログラム投資については 2009 年 7 月にはプログラミングにより分析を行い ポートフォリオや個別銘柄 ( 売買銘柄 数量 売買価格 売買方法など ) を決定する日本株ロボット運用投信 ( 愛称 : カブロボファンド ) を設定した (2017 年 8 月 1 日現在の純資産総額は1,182 百万円 ) 米国株取引 マネックス証券は 2012 年 11 月に TradeStation Securities, Inc. および TradeStation Technologies, Inc. が開発した取引シ ステムを導入し 米国株取引サービスの全面的な刷新を行った 加えて 同一グループ内の TradeStation Securities, Inc. 40/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp を米国株注文の取次先としている これらの取り組みにより 米国株取引において 日本国内最多の取扱銘柄数 ( 約 3,000 銘柄 ) を実現しているほか 最安水準の手数料や最長取引時間を実現しているという 米国株の取引ツールも トレード ステーション であり バックテスト機能 過去 50 年のチャート表示機能などに優れているという また トレードス テーション米国株 境を実現した スマートフォン を 2017 年 3 月にサービス提供し スマートフォンのアプリ上で 24 時間取引できる環 顧客 マネックス証券の顧客は オンライン証券各社と比較して 口座の稼働率が高く 口座当たり預かり資産が多いといった特徴がある また マネックス証券では オンライン証券各社比で手数料率が高いが 注文方法などが充実していること 信用取引口座の比率が低いことから 中長期での資産形成を志向する顧客が多く 取引頻度の高いアクティブトレーダーは少ない 相対的に30 歳代および40 歳代の構成比が高いマネックス証券の顧客は40 歳代および50 歳代が中心である インターネット取引を行っている同業他社との比較では 30 歳代および40 歳代の比率が高く 60 歳代および70 歳代の比率が低いことがあげられる インターネット取引を行っている会社のうち 対面証券として高齢層の顧客を多く獲得している同業他社もあるため ほとんどをインターネット取引としている同社の顧客は若年層が多くなる傾向があるとSR 社は推測している 年代別稼働口座の比率 マネックス証券の稼働口座 インターネット取引を行っている 会社における年代別有残口座比率 70 歳以上 10.6% 20.2% 60 歳代 14.9% 22.0% 50 歳代 22.2% 20.6% 40 歳代 29.7% 21.4% 30 歳代 15.8% 12.0% 30 歳未満 6.3% 3.7% 出所 : 同社資料 日本証券業協会 インターネット取引に関する調査結果 (2017 年 9 月末 ) をもとに SR 社作成 口座の稼働率が高く 口座当たり預かり資産が多い 同社によれば 2017 年 12 月末現在のマネックス証券の口座稼働率は 61% であった これは主要オンライン証券 (SBI 証券 楽天証券 松井証券 カブドットコム証券 ) の平均の同 54% を上回る水準であった 下表の通り 口座当たり預かり資産 も SBI 証券に次ぐ水準で推移している 口座当たり預かり資産 ( 百万円 ) 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 SBI 証券 2.2 2.3 2.5 2.3 2.4 2.7 楽天証券 1.6 1.6 1.9 1.7 1.8 1.9 マネックス証券 2.1 2.2 2.4 2.1 2.2 2.4 松井証券 2.0 2.0 2.2 2.0 2.1 2.2 カブドットコム証券 1.8 1.9 2.2 1.9 2.0 2.1 出所 : 各社資料をもとに SR 社作成 取引頻度は低い マネックス証券と他のオンライン証券大手との取引頻度 ( 株式売買代金 / 預り資産 ) を比較した場合 マネックス証券に おける取引頻度は他のオンライン証券大手を下回って推移していることがわかる オンライン証券大手 5 社における取引頻度 ( 株式売買代金 / 預り資産 ) 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 SBI 証券 10.1 20.8 14.5 14.0 10.5 10.7 楽天証券 11.7 22.3 14.6 13.2 10.6 11.4 マネックス証券 4.4 8.0 5.0 4.7 3.7 4.2 松井証券 8.4 22.3 17.7 18.1 16.0 14.8 カブドットコム証券 8.6 18.0 14.6 14.5 11.6 12.5 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 41/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp また 取引頻度の高いアクティブトレーダーは 資金を効率的に活用できる信用取引を行うことが普通であるが マネッ クス証券において 総口座数に対する信用取引口座数の比率 信用取引口座当たり信用取引残高は 他のオンライン証券 大手を下回る水準にある これは マネックス証券では信用取引の開始が他のオンライン証券より遅かったこと 信用取 引手数料が他のオンライン証券に比して高かったことが要因であるという 総口座数に対する信用取引口座数の比率 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 SBI 証券 10.2% 10.7% 10.9% 11.5% 12.0% 12.4% 楽天証券 10.5% 10.3% 10.2% 10.1% 9.9% 9.7% マネックス証券 - - 6.4% 6.4% 6.5% 6.8% 松井証券 15.5% 15.7% 15.9% 16.1% 16.2% 16.3% カブドットコム証券 11.0% 11.5% 12.3% 12.7% 13.2% 13.5% 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 口座当たり信用取引残高 ( 百万円 ) 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 SBI 証券 0.20 0.23 0.24 0.19 0.21 0.23 楽天証券 0.18 0.19 0.19 0.15 0.16 0.18 マネックス証券 0.13 0.13 0.13 0.10 0.10 0.12 松井証券 0.33 0.31 0.32 0.24 0.25 0.29 カブドットコム証券 0.25 0.28 0.31 0.27 0.28 0.31 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 米国トレードステーション トレードステーショングループは 1982 年にシステム開発会社として創業し その後オンライン証券を買収 投資家向けオンライン証券サービスを開始した 技術力に定評があり 自社開発の取引 分析プラットフォームがアクティブトレーダーから支持されている 2011 年 6 月に同社の子会社となり 2018 年 3 月末現在 稼働口座数 74,810 口座 預かり資産 5,182 百万ドルの顧客基盤を有している 同業他社は TD Ameritrade Charles Schwab E*Trade Fidelity Investmentなどである 米国トレードステーションではアクティブトレーダーを対象に株式 オプション 先物取引の取引サービスを提供してい る 手数料 株式株式取引は2017 年 3 月に1 取引当たり5ドルという新手数料体系を導入した 少ない株数での取引を頻繁に行う顧客向けに 1 取引当たり1ドルに加えて 取引株数毎に0.006ドルから0.01ドルの手数料体系も提供している また 取引量が最も多い顧客向けに 取引執行のリベートを受け取ることで取引株数 1 株当たり 0.002 ドルまで手数料を抑 えることができるアンバンドル手数料体系 (1 ヵ月に 100,000 株を超える取引を行う顧客が利用可能 ) の提供も継続する Unbundled Pricing は 1 ヵ月の約定株数によってコミッションが決まる 取引所によって費用の発生またはリベートを得ることができる オプション オプションについても 2017 年 3 月に 1 取引当たり 5 ドルに 1 契約当たり 0.5 ドルの新手数料体系を導入した 従来は 1 契約 当たり 1 ドルという契約毎の手数料であったが これも提供を継続する 先物 先物は 2017 年 8 月に 1 約定当たり ( 片側 )1.5 ドルという新しい手数料体系を導入した 従来は 1 ヵ月の契約数に応じて 1 約定当たり ( 片側 ) の手数料が決まり 1 ヵ月の契約数が 20,000 を超えた場合には 1 契約あたりの手数料が 0.25 ドルにな 42/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp る手数料体系であったが これも提供も継続している 取引枚数毎手数料は 少ない枚数で取引を頻繁に行い 高い取引 毎手数料を課されたくない顧客に適しているという また Futures+ という取引プラットフォームを通じて 1 約定 ( 片側 )1.5 ドルで先物オプションや 先物が取引できる手数 料も継続して提供している 同業他社との手数料体系の違い 米国オンライン証券各社は以下の通り 2017 年 2 月から 3 月に手数料を引き下げている 2017 年 2 月にチャールズシュワブが株式の手数料 8.95 ドルから 4.95 ドルへ オプションの手数料を 0.75 ドルから 0.65 ド ルへ引き下げた 2017 年 2 月にフィデリティインベストメントは株式の手数料 7.95 ドルから 4.95 ドルへ オプションの手数料を 0.75 ドル /1 契約から 0.65 ドル /1 契約へ引き下げた 2017 年 2 月に TD アメリトレードは株式の手数料 9.99 ドルから 6.95 ドルへ引き下げた 2017 年 3 月に E トレードは株式の手数料 9.99 ドルから 4.95 ドルへ アクティブトレーダー向けオプションの手数料を 0.75 ドル /1 契約から 0.5 ドル /1 契約へ引き下げた 米国主要オンライン証券の手数料体系 ( 単位 : ドル ) 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 Minimum Stock Trade Option Futures Deposit Fee (flat) Base Fee Per Contract Fee Trade Station 5,000 5.00 5.00 0.50 1.50 Fidelity 2,500 4.95 4.95 0.65 - TD Ameritrade 0 6.95 6.95 0.75 2.25 E*Trade 500 6.95 6.95 0.75 1.50 Charles Schwab 1,000 4.95 4.95 0.65 - トレードステーションはこれらの手数料引き下げの動きに追随し 2017 年 3 月に株式及びオプションの手数料を引き下げ 手数料水準を最安値に近い設定としている 取引プラットフォーム 米国でオンライン証券は手数料 取引ツール リサーチ カスタマーサポートなどの評価で比較されるが トレードス テーションは 後述の通り取引プラットフォームが高い評価を得ている 米国主要オンライン証券の比較 リサーチ チャートの レポート 指標 リアルタイムのレポート機能 スクリーニング機能に優れ 40 年以上のヒスト リカルデータによるバックテストが可能 Trade Station N/A 270 専用プログラム言語 EasyLanguage で 独自に分析指標 売買シグ ナル プログラム売買の設定が可能 手数料が低く 注文実行の品質が高く評価されている 12の第三者リ Fidelity 12 166 サーチレポート提供するなどリサーチツールも好評である 手数料は高いが 取引プラットフォーム リサーチ 教育 カスタマー サービ TD Ameritrade 7 370 スが充実している 手数量が高く 最低残高も必要であるが 取引プラットフォームとモバイル E*Trade 4 118 アプリケーションの評価は高い 手数料が低い 独自のレーティングを提供しているなどリサーチの評価が高 Charles Schwab 8 40 い 出所 : 各種資料をもとに SR 社作成 43/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp トレードステーションの取引プラットフォームは ポートフォリオのリアルタイムのレポート機能 スクリーニング機能に優れ 40 年以上のヒストリカルデータによるバックテストが可能であるなどの理由から 米国内で数々の賞を受賞している 米国の金融情報紙 BARRON S のオンライン証券ランキングにおいて アクティブトレーダー 部門で8 年連続 4つ星半の最高評価獲得 (2018 年 3 月発表 ) 米国オンライン金融メディア StockBrokers.com のオンライン証券会社レビューにて プラットフォーム技術 部門の最高位を5 年連続受賞 (2017 年 2 月発表 ) 米国金融情報誌 TASC( テクニカル アナリシス オブ ストック アンド コモディティーズ誌 ) が実施する読者大賞において 株式取引システム 先物取引システム 部門にて14 年連続で最高位 および主要 4 部門にてすべての同業他社を上回る評価を獲得した (2018 年 2 月発表 ) 44/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 収益構造 収益構造 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 百万円 ) IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 営業収益 30,569 36,090 54,722 50,975 54,271 45,831 53,635 前年比 - 18.1% 51.6% -6.8% 6.5% -15.6% 17.0% 受入手数料 17,030 20,367 33,542 30,079 32,152 26,349 29,196 前年比 - 19.6% 64.7% -10.3% 6.9% -18.0% 10.8% 金融費用控除後営業収益構成比率 59.0% 60.3% 67.0% 66.5% 64.8% 63.0% 59.4% 委託手数料 13,047 15,676 27,572 23,822 25,317 20,141 22,540 前年比 - 20.2% 75.9% -13.6% 6.3% -20.4% 11.9% 株式 ETF 9,094 11,303 22,013 17,584 17,795 14,193 15,974 先物 オプション 3,478 4,189 5,429 6,217 7,522 5,948 6,566 大証 FX 475 184 130 22 0 0 0 引受け 売出し手数料 60 47 121 100 153 136 172 募集 売出し取扱手数料 456 494 917 708 792 442 459 その他の受入手数料 3,467 4,149 4,932 5,449 5,890 5,629 6,025 前年比 - 19.7% 18.9% 10.5% 8.1% -4.4% 7.0% FX 手数料 ( 店頭 FX) 3 73 147 103 117 116 79 信用取引管理料 / 書換料 409 367 355 投信代行手数料 1,214 1,273 1,518 1,702 1,737 1,539 1,692 その他 2,251 2,803 3,267 3,643 3,628 3,607 3,899 トレーディング損益 6,200 6,974 8,011 6,242 6,671 4,498 3,865 前年比 - 12.5% 14.9% -22.1% 6.9% -32.6% -14.1% 金融費用控除後営業収益構成比率 21.5% 20.7% 16.0% 13.8% 13.4% 10.7% 7.9% 金融収益 6,812 8,195 12,583 13,987 14,610 14,313 19,349 前年比 - 20.3% 53.5% 11.2% 4.5% -2.0% 35.2% 金融費用控除後営業収益構成比率 23.6% 24.3% 25.1% 30.9% 29.4% 34.2% 39.4% その他の営業収益 528 554 587 667 839 671 1,225 金融費用 1,682 2,320 4,672 5,766 4,629 3,979 4,480 金融費用控除後営業収益 28,888 33,769 50,051 45,209 49,642 41,852 49,155 前年比 - 16.9% 48.2% -9.7% 9.8% -15.7% 17.4% 販売費及び一般管理費 26,060 30,359 34,981 37,143 41,395 40,578 39,853 前年比 - 16.5% 15.2% 6.2% 11.4% -2.0% -1.8% 純営業収益販管費率 90.2% 89.9% 69.9% 82.2% 83.4% 97.0% 81.1% 営業利益相当額 2,827 3,410 15,069 8,066 8,247 1,274 9,302 前年比 - 20.6% 341.9% -46.5% 2.2% -84.6% 630.1% 営業利益率 ( 営業利益 / 純営業収益 ) 9.8% 10.1% 30.1% 17.8% 16.6% 3.0% 18.9% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 販売費及び一般管理費の内訳 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 IFRS 基準 販売費及び一般管理費 26,060 30,359 34,981 37,143 41,395 40,578 39,853 取引関係費 8,787 10,223 12,235 13,236 13,862 11,281 11,963 支払手数料 3,244 3,819 4,712 5,151 5,312 4,114 4,125 取引所協会費 757 860 1,435 1,251 1,154 808 897 通信 運送費 情報料 3,058 3,518 3,821 4,074 4,385 3,675 3,535 広告宣伝費 1,637 1,958 2,114 2,596 2,848 2,567 3,159 その他 91 68 154 163 162 117 247 人件費 6,163 8,503 9,613 9,538 10,651 10,393 10,854 不動産関係費 1,789 1,833 1,934 2,321 2,497 2,855 3,898 不動産費 942 994 804 835 805 931 1,094 器具 備品費 846 839 1,129 1,487 1,692 1,923 2,804 事務費 4,877 4,752 5,404 5,396 5,935 5,737 2,727 事務委託費 4,824 4,699 5,330 5,340 5,865 5,679 2,646 事務用品費 54 53 75 56 70 57 81 減価償却費 2,406 3,116 3,441 3,942 4,911 7,094 8,117 租税公課 207 257 359 341 504 652 516 その他 1,830 1,676 1,996 2,369 3,035 2,566 1,777 変動費 3,908 4,529 5,702 5,864 6,003 4,703 4,727 変動費率 ( 変動費 / 受入手数料 ) 22.9% 22.2% 17.0% 19.5% 18.7% 17.8% 16.2% 変動費率 ( 変動費 / 金融費用控除後営業収益 ) 13.5% 13.4% 11.4% 13.0% 12.1% 11.2% 9.6% 固定費 22,152 25,831 29,280 31,280 35,393 35,876 35,126 45/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp セグメント別業績推移 2014 年 3 月期 2015 年 3 月期 2016 年 3 月期 2017 年 3 月期 2018 年 3 月期 ( 百万円 ) 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 日本 米国 AP 営業収益 38,311 16,062 584 32,678 18,146 609 34,178 22,912 836 28,775 18,683 713 33,976 20,002 939 前年比 58.6% 37.0% 50.9% -14.7% 13.0% 4.3% 4.6% 26.3% 37.3% -15.8% -18.5% -14.7% 18.1% 7.1% 31.7% 受入手数料 23,940 9,298 368 19,034 10,791 352 19,430 12,406 453 15,267 10,857 348 16,968 11,858 557 前年比 84.4% 29.6% 56.6% -20.5% 16.1% -4.3% 2.1% 15.0% 28.7% -21.4% -12.5% -23.2% 11.1% 9.2% 60.1% 委託手数料 20,549 6,720 366 15,773 7,786 352 16,033 8,965 450 12,547 7,371 348 14,082 8,091 554 前年比 99.5% 30.1% 55.7% -23.2% 15.9% -3.8% 1.6% 15.1% 27.8% -21.7% -17.8% -22.7% 12.2% 9.8% 59.2% 株式 ETF 19,667 2,043 366 15,184 2,136 352 15,305 2,168 450 12,124 1,844 348 13,733 1,874 554 先物 オプション 752 4,676-568 5,648-727 6,794-421 5,526-349 6,218 - 大証 FX 130 - - 21 - - - - - - - - - - - 引受け 売出し手数料 120 - - 99 - - 153 - - 136 - - 172 - - 募集 売出し取扱手数料 917 - - 709 - - 791 - - 443 - - 459 - - その他の受入手数料 2,353 2,577 1 2,451 3,006 1 2,453 3,441 2 2,142 3,487 1 2,255 3,767 3 前年比 9.9% 28.3% - 4.2% 16.6% 0.0% 0.1% 14.5% 100.0% -12.7% 1.3% -50.0% 5.3% 8.0% 200.0% FX 手数料 ( 店頭 FX) 147 - - 114 - - 117 - - 116 - - 79 - - 信用取引管理料 / 書換料 - - - - - - 202 - - 367 - - 355 - - 投信代行手数料 1,518 - - 1,702 - - 1,737 - - 1,539 - - 1,692 - - その他 688 2,577 1 636 3,006 1 395 3,441 2 120 3,488-129 3,767 3 トレーディング損益 5,747 2,264-4,831 1,411-5,675 995-4,498 - -1 3,865 - - 前年比 11.2% 25.5% - -15.9% -37.7% - 17.5% -29.5% - -20.7% - - -14.1% - - 金融収益 8,486 4,168 87 8,670 5,343 116 8,860 5,736 231 8,803 5,492 237 12,412 6,946 227 前年比 44.4% 72.9% 45.0% 2.2% 28.2% 33.3% 2.2% 7.4% 99.1% -0.6% -4.3% 2.6% 41.0% 26.5% -4.2% その他の営業収益 139 331 131 144 530 141 214 1,381 152 207 1,242 130 732 1,141 155 金融費用 1,851 2,818 2 2,269 3,496 1 2,355 2,269 6 2,083 2,115 6 2,177 2,535 8 金融費用控除後営業収益 36,459 13,245 582 30,410 14,584 607 31,823 18,541 830 26,693 15,616 707 31,799 17,417 931 前年比 56.7% 30.7% 50.4% -16.6% 10.1% 4.3% 4.6% 27.1% 36.7% -16.1% -15.8% -14.8% 19.1% 11.5% 31.7% 販売費及び一般管理費 19,173 15,291 709 20,004 16,701 785 23,320 18,392 759 25,051 15,858 731 23,435 16,487 922 前年比 16.1% 13.9% 48.9% 4.3% 9.2% 10.7% 16.6% 10.1% -3.3% 7.4% -13.8% -3.7% -6.5% 4.0% 26.1% 金融費用控除後営業収益販管費率 52.6% 115.4% 121.8% 65.8% 114.5% 129.3% 73.3% 99.2% 91.4% 93.8% 101.5% 103.4% 73.7% 94.7% 99.0% 営業利益相当額 17,287-2,047-128 10,406-2,116-179 8,502 149 71 1,643-242 -24 8,365 931 9 前年比 155.6% - - -39.8% - - -18.3% - - -80.7% - - 409.1% - - 営業利益率 ( 営業利益 / 金融費用控除後営業収益 ) 47.4% - - 34.2% - - 26.7% 0.8% 8.6% 6.2% - - 26.3% 5.3% 1.0% その他収益 2,454 1,130-577 113 116 3,077 51-5,470 54-873 2 61 その他費用 245 1,473 10 486 2,336 92 5,691 726 101 5,345 268 73 656 651 295 税引前利益 19,497-2,388-139 10,498-4,339-156 5,887-525 -30 1,768-457 -98 8,581 281-225 前年比 51.3% - - -46.2% - - -43.9% - - -70.0% - - 385.4% - - 税引前利益 / 金融費用控除後営業収益 53.5% - - 34.5% - - 18.5% - - 6.6% - - 27.0% 1.6% - 当期利益 12,022-1,450-140 6,755-3,174-154 3,854-152 -28 866-497 -97 5,559 1,274-246 前年比 41.4% - - -43.8% - - -42.9% - - -77.5% - - 541.9% - - 親会社の所有者に帰属する当期利益 12,020-1,450-140 6,755-3,174-154 3,892-152 -28 1,004-497 -97 5,709 1,274-246 前年比 41.8% - - -43.8% - - -42.4% - - -74.2% - - 468.6% - - 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 33.0% - - 22.2% - - 12.2% - - 3.8% - - 18.0% 7.3% - 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * セグメント別通期実績は 四半期実績の合計値として算出 セグメント別販売費及び一般管理費の推移 2014 年 3 月期 2015 年 3 月期 2016 年 3 月期 2017 年 3 月期 2018 年 3 月期 ( 百万円 ) 日本米国 AP 日本米国 AP 日本米国 AP 日本米国 AP 日本米国 AP 販売費及び一般管理費合計 19,173 15,291 709 20,004 16,701 785 23,320 18,392 759 25,050 15,858 731 23,435 16,487 922 前年比 16.1% 13.9% 48.9% 4.3% 9.2% 10.7% 16.6% 10.1% -3.3% 7.4% -13.8% -3.7% -6.4% 4.0% 26.1% 取引関係費 6,147 5,992 165 6,200 6,956 184 6,356 7,508 204 5,323 5,869 226 5,797 6,043 332 前年比 26.7% 13.4% 48.6% 0.9% 16.1% 11.5% 2.5% 7.9% 10.9% -16.3% -21.8% 10.8% 8.9% 3.0% 46.9% 支払手数料 1,190 3,533 59 1,300 3,910 47 1,323 4,082 54 1,230 2,964 55 1,407 2,842 85 取引所協会費 1,238 195 1 962 288 3 928 227-694 113-797 101 - 通信費 運送費 情報料 2,427 1,324 68 2,293 1,698 83 2,134 2,164 88 1,780 1,801 93 1,668 1,773 94 広告宣伝費 1,139 941 34 1,489 1,060 46 1,812 1,035 60 1,506 990 73 1,784 1,231 144 その他 152 - - 158-4 159-1 113-3 142 97 9 人件費 3,680 5,586 345 3,525 5,639 374 4,047 6,296 309 4,206 5,912 276 4,029 6,469 357 前年比 4.7% 17.3% 52.0% -4.2% 0.9% 8.4% 14.8% 11.7% -17.4% 3.9% -6.1% -10.7% -4.2% 9.4% 29.3% 不動産関係費 1,562 365 60 2,029 385 75 2,672 417 58 3,141 449 57 3,578 1,012 66 前年比 7.4% 8.6% 53.8% 29.9% 5.5% 25.0% 31.7% 8.3% -22.7% 17.6% 7.7% -1.7% 13.9% 125.4% 15.8% 不動産費 409 340 57 406 360 69 404 352 51 499 381 50 659 374 61 器具備品費 1,154 25 4 1,623 26 4 2,268 65 7 2,641 65 6 2,919 638 5 事務費 5,377-25 5,357-38 5,849-85 5,677-58 2,666 29 32 前年比 13.4% - 108.3% -0.4% - 52.0% 9.2% - 123.7% -2.9% - -31.8% -53.0% - -44.8% 事務委託費 5,305-24 5,304-34 5,782-83 5,622-56 2,617-29 事務用品費 72-2 53-3 67-2 55-2 49 29 2 減価償却費 ( ) 1,531 1,818 92 1,985 1,861 96 3,032 1,790 89 5,077 1,939 78 6,033 2,004 80 前年比 20.6% 2.5% 26.0% 29.7% 2.4% 4.3% 52.7% -3.8% -7.3% 67.4% 8.3% -12.4% 18.8% 3.4% 2.6% 租税公課 331 25 1 309 29 4 471 32-630 21-605 -88 - その他 544 1,500 19 597 1,832 16 893 2,348 14 997 1,668 37 727 1,018 55 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料と異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 * セグメント別通期実績は 四半期実績の合計値として算出 * 米国 アジアパシフィックの減価償却費にはそれぞれトレードステーション社 マネックス Boom 証券グループ買収時に発生した識別無形資産の償却費が含まれる 46/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 収益の地域およびビジネス別分布状況 出所 : 同社決算説明資料 47/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 連結業績 収益 同社の営業収益は 委託手数料を中心とした受取手数料 FX 中心のトレーディング損益 金融収益からなる それぞれの変動パターンは異なるが 日米の株式市場 為替相場の動向と変動によって 短期的に収益は変動する また 営業収益から金融費用 売上原価を差し引いた金額を金融費用及び売上原価控除後営業収益としているが これは 日本の会計基準を採用している証券会社の純営業収益に相当する 利益 費用は販売費及び一般管理費 金融費用が主な項目である 販売費及び一般管理費は 取引関係費の一部以外は固定費中 心の構造となっている そのため 限界利益率が高く 利益は収益の変動影響を受けやすい 同社の利益は 損益計算書では 税引前利益 当期利益 親会社の所有者に帰属する当期利益からなる さらに 決算説 明資料などでは営業利益相当額も説明に用いている 営業利益相当額 : 金融費用及び売上原価控除後営業収益から販売費及び一般管理費を引いた値で 日本の会計基準では営業利益に相当する 税引前利益 : 営業利益相当額にその他の金融収益 その他の収益を加え その他の金融費用およびその他の費用を差し引いた金額である 日本の会計基準では税金等調整前当期純利益に相当する その他の金融収益は金利スワップ評価益 (2018 年 3 月期第 2 四半期より取引がなく計上していない ) 受取利息 有価証券投資の売却益など その他金融費用は 金利スワップ評価損 (2018 年 3 月期第 2 四半期より取引がなく計上していない ) 支払利息などである 当期利益 : 税引前利益から法人所得税費用を差し引いた金額であり 日本の会計基準では当期純利益に相当する 親会社の所有者に帰属する当期利益 : 当期利益から非支配持分を差し引いた額で 日本の会計基準では親会社株主に帰属する当期純利益に相当する セグメント情報 同社のセグメントは地域別に日本 米国 アジアパシフィックの 3 セグメントからなる 2018 年 3 月期金融費用及び売上原価控除後営業収益構成比は日本が63.4% 米国が34.7% アジアパシフィックが1.9% 税引前損益は 日本が税引前利益 8,581 百万円 米国が税引前利益 281 百万円 アジアパシフィックが税引前損失 246 百万円であった 収益 利益の面から日本の重要性が最も高く 米国がそれに次ぐ 2018 年 5 月時点でアジアパシフィックの重要性は乏しいとSR 社は考えている 48/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 日本セグメント 日本セグメントはマネックス証券が大部分を占める 日本セグメントとマネックス証券の営業収益の差は 2015 年 3 月期まではトレーディング損益と金融収益が主要因であった 2015 年 3 月期までのトレーディング損益の差はマネックスFXによる 金融収益はIFRS 基準と日本基準の収益と費用の相殺方法の違いによるもので 日本セグメントとマネックス証券の金融収支には大きな差はない 2018 年 3 月期はベンチャー投資を行う子会社マネックスベンチャーズ株式会社による株式売却益が日本セグメントとマネックス証券の営業収益および各利益の差となっている 販売費及び一般管理費および営業利益相当額の差は マネックス証券が親会社のマネックスグループに支払う経営指導 料によるものであるが 連結決算では消去対象となる 日本セグメントの損益計算書 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 営業収益 21,567 24,151 38,311 32,678 34,178 28,775 33,976 前年比 - 12.0% 58.6% -14.7% 4.6% -15.8% 18.1% 受入手数料 10,928 12,980 23,940 19,034 19,430 15,267 16,968 前年比 - 18.8% 84.4% -20.5% 2.1% -21.4% 11.1% 委託手数料 8,291 10,298 20,549 15,773 16,033 12,547 14,082 前年比 - 24.2% 99.5% -23.2% 1.6% -21.7% 12.2% 株式 ETF 7,276 9,483 19,667 15,184 15,305 12,124 13,733 先物 オプション 540 632 752 568 727 421 349 大証 FX 475 185 130 21 0 0 0 引受け 売出し手数料 59 47 120 99 153 136 172 募集 売出し取扱手数料 456 494 917 709 791 443 459 その他の受入手数料 2,122 2,141 2,353 2,451 2,453 2,141 2,255 前年比 - 0.9% 9.9% 4.2% 0.1% -12.7% 5.3% トレーディング損益 5,106 5,170 5,747 4,831 5,675 4,498 3,865 前年比 - 1.3% 11.2% -15.9% 17.5% -20.7% -14.1% 金融収益 5,403 5,878 8,486 8,670 8,860 8,803 12,412 前年比 - 8.8% 44.4% 2.2% 2.2% -0.6% 41.0% その他の営業収益 130 122 139 144 214 207 732 金融費用 986 878 1,851 2,269 2,355 2,083 2,177 金融費用控除後営業収益 20,582 23,273 36,459 30,410 31,823 26,693 31,799 前年比 - 13.1% 56.7% -16.6% 4.6% -16.1% 19.1% 販売費及び一般管理費 16,742 16,509 19,173 20,004 23,320 25,051 23,435 前年比 - -1.4% 16.1% 4.3% 16.6% 7.4% -6.5% 金融費用控除後営業収益販管費率 70.9% 70.9% 52.6% 65.8% 73.3% 93.8% 73.7% 営業利益相当額 3,840 6,763 17,287 10,406 8,502 1,643 8,365 前年比 - 76.1% 155.6% -39.8% -18.3% -80.7% 409.1% 営業利益率 ( 営業利益 / 金融費用控除後営業収益 ) 18.7% 29.1% 47.4% 34.2% 26.7% 6.2% 26.3% その他収益 776 6,640 2,454 577 3,077 5,470 873 その他費用 970 515 245 486 5,691 5,345 656 税引前利益 3,646 12,888 19,497 10,498 5,887 1,768 8,581 前年比 - 253.5% 51.3% -46.2% -43.9% -70.0% 385.4% 税引前利益 / 金融費用控除後営業収益 17.7% 55.4% 53.5% 34.5% 18.5% 6.6% 27.0% 当期利益 1,717 8,501 12,022 6,755 3,854 866 5,559 前年比 - 395.1% 41.4% -43.8% -42.9% -77.5% 541.9% 親会社の所有者に帰属する当期利益 1,652 8,478 12,020 6,755 3,892 1,004 5,709 前年比 - 413.2% 41.8% -43.8% -42.4% -74.2% 468.6% 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 8.0% 36.4% 33.0% 22.2% 12.2% 3.8% 18.0% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 49/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp マネックス証券の損益計算書 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 百万円 ) 営業収益 20,119 22,894 37,513 32,930 35,078 29,630 32,454 前年比 -5.8% 13.8% 63.9% -12.2% 6.5% -15.5% 9.5% 受入手数料 10,505 12,719 23,913 19,041 19,478 15,379 17,087 前年比 -15.7% 21.1% 88.0% -20.4% 2.3% -21.0% 11.1% 純営業収益構成比率 59.4% 61.5% 69.0% 63.9% 61.1% 58.0% 58.1% 委託手数料 8,347 10,349 20,655 15,889 16,149 12,683 14,238 前年比 - 24.0% 99.6% -23.1% 1.6% -21.5% 12.3% 株式 ETF - 9,535 19,772 15,300 15,421 12,261 13,889 先物 オプション - 631 751 567 727 422 348 大証 FX - 182 130 21 0 0 0 引受け 売出し手数料 59 47 120 99 152 136 171 募集 売出し取扱手数料 455 493 917 707 791 442 458 その他の受入手数料 1,643 1,828 2,220 2,344 2,384 2,117 2,218 前年比 - 11.3% 21.4% 5.6% 1.7% -11.2% 4.8% トレーディング損益 2,559 3,122 4,035 3,797 5,675 4,499 3,862 前年比 43.0% 22.0% 29.2% -5.9% 49.5% -20.7% -14.2% 純営業収益構成比率 14.5% 15.1% 11.6% 12.7% 17.8% 17.0% 13.1% 金融収益 6,897 6,896 9,272 9,946 9,733 9,558 10,780 前年比 -1.2% 0.0% 34.5% 7.3% -2.1% -1.8% 12.8% 純営業収益構成比率 39.0% 33.3% 26.8% 33.4% 30.5% 36.0% 36.7% その他の営業収益 157 156 292 145 190 192 723 金融費用 2,420 2,215 2,872 3,114 3,191 3,097 3,060 純営業収益 17,698 20,678 34,640 29,816 31,886 26,532 29,394 前年比 -5.5% 16.8% 67.5% -13.9% 6.9% -16.8% 10.8% 販売費及び一般管理費 15,676 15,801 20,367 21,088 24,428 25,738 24,024 前年比 -0.8% 0.8% 28.9% 3.5% 15.8% 5.4% -6.7% 純営業収益販管費率 88.6% 76.4% 58.8% 70.7% 76.6% 97.0% 81.7% 営業利益 2,021 4,877 14,273 8,727 7,457 794 5,369 前年比 -31.3% 141.3% 192.7% -38.9% -14.6% -89.4% 576.2% 営業利益率 ( 営業利益 / 純営業収益 ) 11.4% 23.6% 41.2% 29.3% 23.4% 3.0% 18.3% 経常利益 2,128 4,984 14,333 8,842 7,505 809 5,449 前年比 -29.2% 134.2% 187.6% -38.3% -15.1% -89.2% 573.5% 特別利益 140 5,252 - - - 1,909 61 特別損失 357 159 549 458 2,599 1,240 81 税引前当期純利益 1,911 10,007 13,784 8,384 4,905 1,478 5,429 前年比 42.0% 423.7% 37.7% -39.2% -41.5% -69.9% 267.3% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 日本セグメントとマネックス証券の差 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 百万円 ) 営業収益 1,448 1,257 798-252 -900-855 1,522 受入手数料 423 261 27-7 -48-112 -119 トレーディング損益 2,547 2,048 1,712 1,034 - -1 3 金融収益 -1,494-1,018-786 -1,276-873 -755 1,632 その他の営業収益 -27-34 -153-1 24 15 9 金融費用控除後営業収益 2,884 2,595 1,819 594-63 161 2,405 販管費及び一般管理費 1,066 708-1,194-1,084-1,108-687 -589 営業利益相当額 1,819 1,886 3,014 1,679 1,045 849 2,996 税引前利益 1,735 2,881 5,713 2,114 982 290 3,152 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 金融費用控除後営業収益 ( 純営業収益に相当 ) 金融費用控除後営業収益は 営業収益から金融費用を控除した値である 日本セグメントの金融費用控除後営業収益は 受入手数料 (2018 年 3 月期日本セグメント金融費用控除後営業収益構成比 53.4%) トレーディング損益( 同 12.2%) 金融収支 ( 同 33.2%) その他の営業収益( 同 2.3%) からなる 受入手数料 (2018 年 3 月期日本セグメント金融費用控除後営業収益構成比 53.4%) 受入手数料は 委託手数料 (2018 年 3 月期日本セグメント受入手数料構成比 83.0%) 引受け 売出し手数料 ( 同 1.0%) 募集 売出し取扱手数料 ( 同 2.7%) その他の受入手数料 ( 同 13.3%) で構成される 50/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 委託手数料 委託手数料は 顧客が株式 ETF 先物 オプションの売買取引を行った際に証券会社が受領する手数料である マネッ クス証券では 株式 ETF の委託手数料が 9 割超であり 先物 オプションの委託手数料は 1 割未満である 株式 ETF の委託手数料は次式の通り 株式等売買代金に委託手数料率を乗じた金額となる 委託手数料の関係式 : 株式 ETF の委託手数料 = 株式売買代金 委託手数料率 2018 年 3 月期においては マネックス証券の株式等売買代金が 16.8 兆円 委託手数料率が 0.08% で マネックス証券の株 式 ETF の委託手数料は 13,733 百万円 (16.8 兆円 0.08%) であった 委託手数料と関連指標の推移 出所 : 各種資料より SR 社作成 * 二市場売買代金は ETF REIT を含む 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 二市場売買代金 ( 兆円 ) 630 735 1,414 1,337 1,634 1,417 1,645 前年比 -14.2% 16.5% 92.4% -5.4% 22.3% -13.3% 16.1% 二市場売買代金 ( 個人 )( 兆円 ) 112 155 385 314 331 266 317 前年比 -13.0% 38.5% 148.0% -18.5% 5.6% -19.8% 19.4% 個人株式等売買代金の割合 17.8% 21.1% 27.2% 23.5% 20.3% 18.8% 19.3% マネックス証券の株式等売買代金 ( 兆円 ) 11.0 23.9 17.1 17.1 13.3 16.8 前年比 117.1% -28.3% -0.2% -21.9% 25.9% 二市場売買代金 ( 個人 ) に占める割合 7.1% 6.2% 5.5% 5.1% 5.0% 5.3% 日本セグメントの株式 ETF の委託手数料 ( 百万円 ) 7,276 9,483 19,667 15,184 15,305 12,124 13,733 前年比 30.3% 107.4% -22.8% 0.8% -20.8% 13.3% マネックス証券の株式等売買代金 委託手数料率に関しては以下の通りである マネックス証券の株式等売買代金マネックス証券の株式等売買代金は次式の通り 東京証券取引所および名古屋証券取引所の二市場の株式等売買代金 二市場の株式等売買代金に占める個人の株式等売買代金の比率 個人の株式等売買代金に占めるマネックス証券のシェアの積となる 株式等売買代金の関係式 : マネックス証券の株式等売買代金 = 二市場の株式等売買代金 二市場の株式等売買代金に占める個人の比率 個人の株式等売買代金に占めるマネックス証券のシェア 2018 年 3 月期においては 二市場の株式等売買代金が 1,645 兆円 二市場の株式等売買代金に占める個人の比率が 19.3% 個人の株式等売買代金に占めるマネックス証券のシェアが 5.3% で マネックス証券の株式等売買代金は 16.8 兆円 (1,645 兆円 19.3% 5.3%) であった 二市場の株式等売買代金は 景気 金利 株式市場の動向によって変動する 株式等売買代金に占める個人の比率は 個人投資家の損益状況 投資マインドの変化などの影響を受ける ( 市場とバリューチェーン の項参照) 個人の株式等売買代金に占めるマネックス証券のシェアは マネックス証券が提供しているサービス内容や同業他社の状況によって変化する 過去の推移では 個人の株式等売買代金に占めるマネックス証券のシェアは 日興ビーンズ証券 オリックス証券 ソニーバンク証券などとの合併によって一時的に上昇したが その後は低下するという流れを繰り返していた 委託手数料率委託手数料率はマネックス証券が提供している手数料体系によって決まる マネックス証券の手数料体系は顧客が取引毎手数料コースと一日定額手数料コースのどちらを選んでも同程度の水準で 取引金額の大小によっても手数料率は大きく変化しない 51/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 手数料率は0.08% 前後で推移しており 手数料体系の変更を行わない限り 同等の水準で推移するとSR 社は認識している ただし 2016 年 3 月に導入したアクティブトレーダー向け取引ツール トレードステーション では手数料率が0.04% 前後である トレードステーション の口座および株式等売買代金が増加した場合には マネックス証券の手数料率は低下する可能性がある トレーディング損益 (2018 年 3 月期日本セグメント金融費用控除後営業収益構成比 12.2%) トレーディング損益は主にFXの収益である FX 取引はFX 業者と顧客の相対取引であり FX 業者が顧客に提示するレートに対し 顧客が売買注文を発注し 注文が約定した時点で FX 業者には顧客の成立した買いまたは売りのポジションと反対のポジションが生じ 相場変動リスクが発生する FX 業者は 顧客との取引により生じる外国為替ポジションについては 相場変動に伴う損益が大きく発生しないように リスクをコントロールしており 随時 提携金融機関 ( 銀行等のインターバンク市場の参加者 カバー先とする ) への売 買注文を通じて反対のポジションを保有する ( カバー取引 ) このとき カバー先がFX 業者に提示するスプレッドとFX 業者が顧客に提示するスプレッドの差額が FX 業者にとってのカバー取引による売買収益となる また FX 業者は顧客からの多数の売り注文と多数の買い注文が瞬時に成立した場合 それらを相殺する 相殺した部分は相場の変動に対して中立となるため カバー取引を行う必要がなくなり 相殺できなかった部分だけカバー取引を行う この場合 FX 業者が顧客に提示している売値 買値のスプレッドがFX 業者の売買収益となる トレーディング損益は次式の通り 取引金額に収益率 ( 取引高に対する収益の比率 ) を乗じて得られる トレーディング損益の関係式 :FX のトレーディング損益 =FX 取引金額 収益率 2018 年 3 月期においては マネックス証券における FX 取引金額は 31.1 兆円 FX の収益率は 0.008% FX のトレーディング 損益は 2,434 百万円であった FX のトレーディング損益と関連指標の推移 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 FX 市場の取引金額 ( 兆円 ) 1,733 2,208 4,196 4,698 5,525 4,939 4,179 前年比 -12.5% 27.5% 90.0% 12.0% 17.6% -10.6% -15.4% マネックス証券のFX 取引金額 ( 兆円 ) 26.4 26.3 36.3 35.8 39.8 34.9 31.1 前年比 - -0.5% 38.2% -1.5% 11.4% -12.4% -10.9% マネックス証券のシェア 1.5% 1.2% 0.9% 0.8% 0.7% 0.7% 0.7% FXのトレーディング損益 ( 百万円 )( スワップ収益を除く ) 4,446 4,159 4,519 3,627 4,528 3,342 2,434 収益率 0.017% 0.016% 0.012% 0.010% 0.011% 0.010% 0.008% 出所 : 金融先物取引業協会資料 同社資料をもとに SR 社作成 FX 取引金額は為替相場の変動幅の影響を受け 変動幅が大きい / 小さい時には増加 / 減少する傾向がある FX 市場における マネックス証券のシェアは 1% を下回る水準で低下傾向にある また 収益額は取引されている通貨のスプレッドにより 変動する 取引される通貨ペアのうち 米ドル / 日本円の割合が一番高い 金融収支 (2018 年 3 月期日本セグメント金融費用控除後営業収益構成比 32.2%) 金融収支は 金融収益と金融費用の差額である 同社は金融収益および金融費用の内訳 ( 信用取引収支 有価証券貸借取引収支 利息収支 ) について連結の数値を公表し ているが セグメントごとの数値は公表していない SR 社では 信用取引および有価証券貸借取引は日本セグメントが 中心 預かり資産の運用は米国セグメントが中心であり 日本セグメントの金融収支の内訳は連結の信用取引収支および 52/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 有価証券貸借取引収支とその他差額 米国セグメントの金融収支の内訳は連結の利息収支とその他差額として捉えると 理解しやすいと考える 金融収支と関連指標の推移 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 マネックス証券の信用取引期末残 ( 十億円 ) 110.6 170.2 189.9 197.9 163.5 166.0 205.3 買残 ( 十億円 ) - 145.3 176.2 165.6 145.6 138.5 188.8 売残 ( 十億円 ) - 24.9 13.7 32.3 17.8 27.6 16.4 マネックス証券の信用取引平残 ( 十億円 ) 113.3 118.9 194.7 183.5 186.9 152.0 177.9 消費貸借契約により借り入れた有価証券 99,290 145,872 266,949 337,321 285,410 174,724 消費貸借契約により貸し付けた有価証券 35,917 77,753 179,109 187,126 69,891 73,386 日本セグメントの金融収益 ( 百万円 ) 5,403 5,878 8,486 8,670 8,860 8,803 12,412 a) マネックス証券の金融収益 ( 百万円 ) 6,897 6,896 9,272 9,946 9,733 9,558 10,780 b) 連結の信用取引収益 ( 百万円 ) - - - 5,830 5,973 4,837 c) 連結の有価証券貸借取引収益 ( 百万円 ) - - - 6,119 4,610 4,392 a)-b)-c)*0.2 - - - 2,892 2,838 3,843 日本セグメントの金融費用 ( 百万円 ) 986 878 1,851 2,269 2,355 2,083 2,177 a') マネックス証券の金融費用 ( 百万円 ) 2,420 2,215 2,872 3,114 3,191 3,097 3,060 b') 連結の信用取引費用 ( 百万円 ) - - - 464 474 527 c') 連結の有価証券貸借取引費用 ( 百万円 ) - - - 3,747 2,630 2,113 a')-b')-c')*0.2 - - - 1,901 2,191 2,147 日本セグメントの金融収支 ( 百万円 ) 4,417 5,000 6,635 6,401 6,505 6,720 10,235 a'') マネックス証券の金融収支 ( 百万円 ) 4,477 4,681 6,400 6,832 6,542 6,461 7,720 b'') 連結の信用取引収支 ( 百万円 ) - - - 5,366 5,499 4,310 c'') 連結の有価証券貸借取引収支 ( 百万円 ) - - - 2,372 1,980 2,279 a'')-b'')-c'')*0.2 - - - 992 647 1,695 出所 : 同社資料をもとに SR 社作成 金融収益 金融収益は信用取引収益 有価証券貸借取引収益 受取利息などからなる 日本セグメントでは信用取引収益および有価 証券貸借取引収益が中心である 信用取引収益 信用取引収益は 信用取引に係る金利 貸株料であり 信用取引残高に金利または貸株料の料率を乗じた金額となる 信用取引収益 = 信用取引買平残 ( 売建と買建の合計 ) 信用取引収益率 ( 信用取引金利と貸株料の加重平均 ) = 信用取引買平残 信用取引金利 + 信用取引売平残 信用取引貸株料 2017 年 3 月期において 信用取引平均残高 ( 売建と買建の合計 ) は152,000 百万円 信用取引買残は138,499 百万円 信用取引売残は27,550 百万円 信用取引収益は4,837 百万円 信用取引収益率は3.2% であった 同社は月次概況でマネックス証券の信用取引残高 ( 売建と買建の合計 ) を公表している また 子会社 ( マネックス証券株式会社 ) の四半期決算 の貸借対照表から信用取引買残 ( 信用取引貸付金 ) と信用取引売残 ( 信用取引貸証券受入金 ) を区分した数値を把握することが可能である 信用取引の期末残高をもとに 信用取引残高の買残構成比 8 割 売残構成比 2 割が期中に一定であったと仮定した場合 信 用取引金利 (2.80%) と貸株料 (1.15%) の加重平均は 2.5% と計算されるが 上述の信用取引収益率はこの数値を上回る この要因は 信用取引の日計取引は残高に計上されないが 証券会社は 1 日分の金利を受領することによる 信用取引残高は 株式等売買代金同様に 株式市場の動向に大きく影響を受け変動する 株式市況好転時には買い余力が 増し 信用取引残高が増加し 市況悪化時には買い余力が減少し 信用取引残高は減少する傾向がある 信用取引金利は制度信用で 2.80% 一般信用で 3.47% であるが 信用取引買残のほとんどは制度信用である 貸株料は制 度信用で 1.15% である 同社は一般信用売りのサービスを提供していない 53/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 有価証券貸借取引収益有価証券貸借取引収益は貸株サービスに係る収益である 貸株サービスは 顧客が保有している株式を証券会社に貸出し 貸出した株式に応じた貸株金利を受取ることができるサービスである 証券会社は顧客から借りた株式を機関投資家が参加する貸株市場に貸出すことで貸株料を受取り 顧客に貸株金利を支払う 有価証券貸借取引収益は 貸株残高 ( 消費貸借契約により貸し付けた有価証券 ) に貸株料を乗じた金額となる 貸株残高は 貸株市場におけるヘッジファンドなどの株式の借り手の需要動向によって変動する 具体的には 特定の テーマに関連する銘柄群が急激に上昇した場合には 個別銘柄を借り入れて売却するニーズが高まり 貸株残高は増加す る傾向がある 貸株料は 株式の銘柄毎に異なり 借入ニーズの高い銘柄ほど料率が高くなる また 貸株市場の需給動向によっても変動する 貸株市場は 機関投資家が株券を貸し借りする市場である 証券会社が仲介役として 株券の保有者から株券を調達し 外資系証券会社やヘッジファンドなどに株券を貸し出す 株券の借り手は 株式市場を通じて株券の売却が可能になるほか 株券の名義が移るため配当金受取や議決権行使など株主としての権利を得られる 株券の借り手は貸し手に貸借料として金利を支払う 取引終了時には 借り手は貸し手に借りた株式数を返還しなければならない 金融費用 金融費用は 信用取引費用 有価証券貸借取引費用 支払利息などからなる 日本セグメントでは信用取引費用および有 価証券貸借取引費用が中心である 信用取引費用 信用取引費用は 逆日歩や 信用取引または貸借取引により発生した証券金融会社に対する支払利息および貸株料であ る 信用取引費用は信用取引収益の 10% 前後で推移している 有価証券貸借取引費用 有価証券貸借取引費用は上述の貸株サービスにおいて 証券会社が顧客に支払う貸株金利である 有価証券貸借取引費用 は有価証券貸借収益の 15~20% で推移している 販売費及び一般管理費日本セグメントの販売費及び一般管理費は固定費中心 販売費及び一般管理費の主な項目は 取引関係費 (2018 年 3 月期販管費構成比率 24.7%) 人件費( 同 17.2%) システム関連費用 ( 同 52.4%)( 内訳は不動産関係費 ( 同 15.3%) 事務費( 同 11.4%) 減価償却費( 同 25.7%)) で構成される 日本セグメントの販売費及び一般管理費を変動費と固定費に分解する場合 変動費に分類される費用項目は 取引関係費 中の支払手数料 取引所協会費 通信 運送費 情報料であり それ以外は 固定費の要素が大きいと SR 社は判断してい る 日本セグメントの固定費は 2015 年 3 月期以降に増加傾向にあったが これは基幹システムの開発に伴いシステム関連費用 が増加したことが主な要因である 2018 年 3 月期には新基幹システムへの移行完了によって システム関連費用は減少し た 54/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 日本セグメントの販売費及び一般管理費の推移 ( 百万円 ) 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 販売費及び一般管理費合計 16,742 16,509 19,173 20,004 23,320 25,050 23,435 前年比 - -1.4% 16.1% 4.3% 16.6% 7.4% -6.4% 取引関係費 4,747 4,851 6,147 6,200 6,356 5,323 5,797 前年比 - 2.2% 26.7% 0.9% 2.5% -16.3% 8.9% 支払手数料 833 897 1,190 1,300 1,323 1,230 1,407 取引所協会費 662 735 1,238 962 928 694 797 通信費 運送費 情報料 2,148 2,195 2,427 2,293 2,134 1,780 1,668 広告宣伝費 1,015 957 1,139 1,489 1,812 1,506 1,784 その他 88 67 152 158 159 113 142 人件費 3,165 3,515 3,680 3,525 4,047 4,206 4,029 前年比 - 11.1% 4.7% -4.2% 14.8% 3.9% -4.2% 不動産関係費 1,591 1,455 1,562 2,029 2,672 3,141 3,578 前年比 - -8.5% 7.4% 29.9% 31.7% 17.6% 13.9% 不動産費 757 634 409 406 404 499 659 器具備品費 834 821 1,154 1,623 2,268 2,641 2,919 事務費 4,868 4,740 5,377 5,357 5,849 5,677 2,666 前年比 - -2.6% 13.4% -0.4% 9.2% -2.9% -53.0% 事務委託費 4,815 4,688 5,305 5,304 5,782 5,622 2,617 事務用品費 53 52 72 53 67 55 49 減価償却費 ( ) 1,181 1,270 1,531 1,985 3,032 5,077 6,033 前年比 - 7.5% 20.6% 29.7% 52.7% 67.4% 18.8% 租税公課 193 235 331 309 471 630 605 その他 997 443 544 597 893 997 727 出所 : 同社資料より SR 社作成 取引関係費のうち 支払手数料 取引所協会費 通信 運送費 情報料が変動費 取引関係費は 支払手数料 取引所協会費 通信 運送費 情報料 広告宣伝費 その他で構成される 支払手数料の 6 割程度 取引所協会費は主に株式等売買代金に連動する費用である 支払手数料の株式等売買代金連動以外の部分 通 信 運送費 情報料の大部分が口座数に連動する費用である 支払手数料 : 同費用は 株式受渡決済に対する株式会社日本証券クリアリング機構 ( 証券取引所の清算 決済を担当 する機関 ) への支払手数料 銀行への支払手数料 証券保管振替機構への支払手数料等である 株式等売買代金 口 座数に連動する 取引所協会費 : 証券会社が月々の株式等売買代金に応じて証券取引所に支払う取引料 ( 場口銭 ) などであり 当該費 用は株式等売買代金に連動する 通信 運送費 情報料 : 株式会社 QUICK への株価情報取得に対する支払い 東京証券取引所のシステム使用料などで ある 人件費 人件費は従業員数と 1 人当たり人件費によって決まる 従業員数は 2016 年 3 月期に増加したが 2017 年 3 月期および 2018 年 3 月期は減少した 1 人当たり人件費は上昇傾向にあり 2018 年 3 月期は 12.4 百万円であった 日本セグメントの人件費と従業員数の推移 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 人件費 ( 百万円 ) 3,165 3,515 3,680 3,525 4,047 4,206 4,029 前年比 - 11.1% 4.7% -4.2% 14.8% 3.9% -4.2% 人件費率 15.4% 15.1% 10.1% 11.6% 12.7% 15.8% 12.7% 従業員数 ( 人 ) 305 313 305 323 355 328 322 前年比 2.7% 2.6% -2.6% 5.9% 9.9% -7.6% -1.8% 1 人当たり人件費 ( 百万円 ) 10.5 11.4 11.9 11.2 11.9 12.3 12.4 前年比 - 8.2% 4.7% -5.7% 6.3% 3.2% 0.7% 1 人当たり営業収益 ( 百万円 ) 71.7 78.2 124.0 104.1 100.8 84.3 104.5 前年比 - 9.1% 58.6% -16.1% -3.1% -16.4% 24.1% 出所 : 同社資料より SR 社作成 *1 人当たり人件費は 人件費を従業員数 ( 期首期末平均 ) で除した数値 システム関連費用 システム関連費用は用途 性質によって分類され 不動産関係費 事務委託費 減価償却費に計上される 55/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 日本セグメントのシステム関連費用 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 システム関連費用 ( 百万円 ) 7,640 7,465 8,470 9,371 11,553 13,895 12,277 前年比 - -2.3% 13.5% 10.6% 23.3% 20.3% -11.6% 不動産関係費 ( 百万円 ) 1,591 1,455 1,562 2,029 2,672 3,141 3,578 前年比 - -8.5% 7.4% 29.9% 31.7% 17.6% 13.9% 事務費 ( 百万円 ) 4,868 4,740 5,377 5,357 5,849 5,677 2,666 前年比 328.5% -2.6% 13.4% -0.4% 9.2% -2.9% -53.0% 減価償却費 ( 百万円 ) 1,181 1,270 1,531 1,985 3,032 5,077 6,033 前年比 - 7.5% 20.6% 29.7% 52.7% 67.4% 18.8% 出所 : 同社資料より SR 社作成 不動産関係費 不動産費および器具備品費からなる 器具備品等は主にサーバー管理に係る費用である 事務委託費はシステムの保守 管理等に係る支払いが中心 事務委託費は システムの保守や管理に係る費用の支払いが中心となっている 減価償却費はソフトウェア償却費が中心 減価償却費のほとんどは ソフトウェアの償却費が占める ソフトウェアは資産計上のうえ 5 年で償却する 日本セグメントのシステム関連費用は 2016 年 3 月期以降 日本株版 トレードステーション の導入 新基幹システム の開発に伴い増加した その結果 2017 年 3 月期において マネックス証券のシステム関連費用は 絶対額で SBI 証券に 次ぐ水準となり 口座当たりシステム関連費用 約定当たりシステム関連費用でも割高になった ( 競合状況 の項参照 ) 2018 年 3 月期には新旧基幹システムの並行稼働が終了し 特に旧基幹システムの事務費を中心にシステム関連費用および 人件費が前期比で減少した 56/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 米国セグメント 米国セグメントは TradeStation Securities, Inc. が大部分を占める 米国セグメントの損益計算書 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 百万円 ) 営業収益 8,643 11,726 16,062 18,146 22,912 18,684 20,002 前年比 35.7% 37.0% 13.0% 26.3% -18.5% 7.1% 受入手数料 5,808 7,173 9,298 10,791 12,406 10,858 11,858 前年比 23.5% 29.6% 16.1% 15.0% -12.5% 9.2% 委託手数料 4,467 5,165 6,720 7,786 8,965 7,371 8,091 前年比 15.6% 30.1% 15.9% 15.1% -17.8% 9.8% 株式 ETF 1,529 1,608 2,043 2,136 2,168 1,845 1,874 先物 オプション 2,939 3,557 4,676 5,648 6,794 5,526 6,218 大証 FX - - - - - - - 引受け 売出し手数料 - - - - - - - 募集 売出し取扱手数料 - - - - - - - その他の受入手数料 1,341 2,008 2,577 3,006 3,441 3,487 3,767 前年比 49.7% 28.3% 16.6% 14.5% 1.4% 8.0% FX 手数料 ( 店頭 FX) - - - - - - - 信用取引管理料 / 書換料 - - - - - - - 投信代行手数料 - - - - - - - その他 1,341 2,008 2,577 3,006 3,441 3,488 3,767 トレーディング損益 1,098 1,804 2,264 1,411 995 - - 前年比 64.3% 25.5% -37.7% -29.5% - - 金融収益 1,435 2,410 4,168 5,343 5,736 5,493 6,946 前年比 67.9% 72.9% 28.2% 7.4% -4.3% 26.5% その他の営業収益 302 340 331 530 1,381 1,242 1,141 金融費用 693 1,593 2,818 3,496 2,269 2,115 2,535 金融費用控除後営業収益 7,950 10,134 13,245 14,584 18,541 15,616 17,417 前年比 27.5% 30.7% 10.1% 27.1% -15.8% 11.5% 販売費及び一般管理費 8,884 13,423 15,291 16,701 18,392 15,858 16,487 前年比 51.1% 13.9% 9.2% 10.1% -13.8% 4.0% 金融費用控除後営業収益販管費率 111.7% 132.5% 115.4% 114.5% 99.2% 101.5% 94.7% 営業利益相当額 -934-3,289-2,047-2,116 149-242 931 前年比 - - - - - - 営業利益率 ( 営業利益 / 金融費用控除後営業収益 ) - - - - 0.8% - 5.3% その他収益 31 141 1,130 113 51 54 2 その他費用 90 2,627 1,473 2,336 726 269 651 税引前利益 -993-5,774-2,388-4,339-525 -457 281 前年比 - - - - - - 税引前利益 / 金融費用控除後営業収益 - - - - - - 1.6% 当期利益 -639-4,488-1,450-3,174-152 -497 1,274 前年比 - - - - - - - 親会社の所有者に帰属する当期利益 -639-4,488-1,450-3,174-152 -497 1,274 前年比 - - - - - - - 四半期利益 / 金融費用控除後営業収益 - - - - - - 7.3% 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 57/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 米国セグメントの損益計算書 ( 米ドルベース ) 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 ( 千米ドル ) 営業収益 141,014 160,793 165,898 190,739 171,883 180,593 前年比 14.0% 3.2% 15.0% -9.9% 5.1% 受入手数料 86,263 93,086 98,040 103,273 99,886 107,067 前年比 7.9% 5.3% 5.3% -3.3% 7.2% 委託手数料 62,115 67,284 70,731 74,622 67,808 73,056 前年比 8.3% 5.1% 5.5% -9.1% 7.7% 株式 ETF 19,339 20,462 19,407 18,058 16,971 16,917 先物 オプション 42,775 46,823 51,325 56,564 50,836 56,139 その他受入手数料 24,148 25,802 27,309 28,651 32,078 34,011 前年比 6.8% 5.8% 4.9% 12.0% 6.0% トレーディング損益 21,693 22,659 12,818 8,290 - - 金融収益 28,975 41,739 48,542 47,756 50,531 62,713 前年比 44.1% 16.3% -1.6% 5.8% 24.1% 売上収益 - - 1,250 19,924 10,036 506 その他の営業収益 4,084 3,308 5,245 11,498 11,429 10,306 金融費用 19,153 28,213 31,760 18,885 19,459 22,892 売上原価 - - 1,148 17,500 8,765 439 金融費用及び売上原価控除後営業収益 121,861 132,580 132,990 154,353 143,661 157,260 前年比 8.8% 0.3% 16.1% -6.9% 9.5% 販売費及び一般管理費 ( ) 161,415 153,070 151,753 153,108 145,885 148,858 前年比 -5.2% -0.9% 0.9% -4.7% 2.0% 営業利益相当額 -39,554-20,489-18,763 1,246-2,225 8,402 前年比 - - - - - その他収益 1,412 11,317-425 506 21 その他費用 31,297 14,740 20,802 6,043 2,485 5,882 税引前四半期利益 -69,440-23,910-39,565-4,372-4,205 2,542 前年比 - - - - - 四半期利益 -53,961-14,517-28,964-1,263-4,573 11,504 前年比 - - - - - 親会社の所有者に帰属する四半期利益 -53,961-14,517-28,964-1,263-4,573 11,504 前年比 - - - - - 出所 : 同社資料より SR 社作成 * 表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 金融費用及び売上原価控除後営業収益 ( 純営業収益に相当 ) 金融費用及び売上原価控除後営業収益は 受入手数料 (2018 年 3 月期米国セグメント金融費用及び売上原価控除後営業利 益構成比 68.1%) 金融収支 ( 同 25.3%) 売上収支 ( 同 0.3%) その他の営業収益 ( 同 6.6%) で構成される 受入手数料 (2018 年 3 月期米国セグメント金融費用控除後営業収益構成比 68.1%) 受入手数料は 株式 先物 オプションの委託手数料 (2018 年 3 月期米国セグメント受入手数料構成比 68.2%) その他 の受入手数料 ( 同 31.8%) で構成される 株式 先物 オプションの委託手数料 日本セグメントと同様に 委託手数料は 顧客が株式 先物 オプションの売買取引を行った際に証券会社が受領する手 数料である 米国セグメントの委託手数料は DARTs(Daily Average Revenue Trades の略称で 1 営業日当たりの収益を伴う約定も しくは取引の件数 ) に営業日数および約定当たり手数料単価を乗じた金額と捉えると理解しやすい 委託手数料の関係式 : 株式 先物 オプションの委託手数料 = DARTs 営業日数 約定当たり手数料単価 58/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp 米国セグメントにおける DARTs 約定当たり単価 委託手数料の推移 12 年 3 月期 13 年 3 月期 14 年 3 月期 15 年 3 月期 16 年 3 月期 17 年 3 月期 18 年 3 月期 DARTs( 件数 ) - 107,699 111,565 116,048 118,073 100,259 104,946 前年比 - - 3.6% 4.0% 1.7% -15.1% 4.7% 営業日数 ( 日 ) - 249 252 251 251 250 247 約定件数 ( 件数 ) - 26,763,235 28,058,627 29,070,028 29,636,297 25,064,728 25,921,567 約定当たり手数料単価 ( ドル ) - 2.3 2.4 2.4 2.5 2.7 2.8 前年比 - - 3.3% 1.5% 3.5% 7.4% 4.2% 委託手数料 ( 千ドル ) - 62,115 67,284 70,731 74,622 67,808 73,056 前年比 - - 8.3% 5.1% 5.5% -9.1% 7.7% 出所 : 同社資料をもとに SR 社作成 *2011 年 6 月にトレードステーション社を取得 *DARTs は同社公表の四半期データをもとに SR 社算出 約定件数は DARTs に営業日数を乗じて算出 約定当たり手数料単価は委託手数料を約定件数で除した値である 2018 年 3 月期においては DARTs が 104,946 件 営業日数が 247 日 約定あたり単価が 2.8 ドルであった TradeStation Securities, Inc. の DARTs 約定当たり単価に関しては以下の通りである TradeStation Securities, Inc. のDARTs TradeStation Securities, Inc. のDARTsはVIX( 今後 30 日のボラティリティについての市場の見方を表す数値 ) との相関が強く VIXの数値が上昇 / 下落する場合にTradeStation Securities, Inc. のDARTsも増加 / 減少する傾向がある DARTsとVIX 出所 : 同社資料 ( 決算データ集 ) また DARTsは稼働口座数の増減影響も受ける 2010 年 3 月末から2018 年 3 月末までのトレードステーション社の稼働口座数の成長率は年平均 8% であった 稼働口座数 出所 : 同社資料 ( 決算説明資料 ) 約定当たり単価 TradeStation Securities, Inc. の手数料体系は 大きく分けて2 種類存在し 顧客が選択できる 一つは取引毎の手数料体系であり もう一つは約定株数に応じた手数料体系である 顧客の構成比としては前者が高い 59/113

Research Report by Shared Research Inc. www.sharedresearch.jp その他の受入手数料 その他の受入手数料は プラットフォーム手数料とペイメント フォー オーダー フローからなる プラットフォーム手数料 プラットフォーム手数料は トレードステーションのツールを月に最低 1 回利用して取引しない場合に顧客が約 100 ドル をチャージされることによる収益である TradeStation Securities, Inc. は2017 年 3 月に株式およびオプション取引において新手数料を導入し 株式は1 取引当たり 5ドル オプションは 1 取引当たり5ドルおよび 1 契約当たり0.5ドルの手数料体系を導入し それに合わせて 新料金体系の顧客に関してはプラットフォーム手数料を廃止した よって プラットフォーム手数料は新料金体系への移行が進むことで減少する ペイメント フォー オーダー フローペイメント フォー オーダー フローは取引所やマーケットメイカーに対してオーダーフローを提供することで得られる収益である トレードステーション社は 取引所指定のない注文を取引所ではなく マーケットメイカーに振ることで ペイメントフォーオーダーフローの収益を上げている 同収益は2017 年 3 月期下期から増加傾向にある 米国では取引所への集中度合いが低く マーケットメイカーが 売り気配 と 買い気配 を提示し 最良気配を出しているマーケットメイカーの間で相対取引を行う仕組みがある 証券会社は指値などの流動性を供給するような注文をマーケットメイカーに流すことで リベートを得ることができる 顧客から取引所指定のない注文が来た場合 証券会社としてはどこに流せば一番リベートを得ることができるか 判断して注文を流すことで収益を最大化する 金融収支 (2018 年 3 月期米国セグメント金融費用控除後営業収益構成比 25.3%) 金融収益は株券貸借取引収益 預かり資産 ( 現金 ) の資金運用収支で構成される 2018 年 3 月期において 米国セグメン トの金融収支の 7 割程度は預かり資産の資金運用収支であった 預かり資産の資金運用収支 2018 年 3 月期において トレードステーションの預かり資産のうち4 割程度が現金であり その金額は200,000 百万円程度であった 預かり資産の運用収益は この現金を運用することでトレードステーション社が獲得する受取利息である よって 預かり資産の資金運用収益は 預かり資産残高 ( 現金 ) と米国短期金利の影響で変動する 同社によれば 2008 年 3 月期以前は 米国短期金利が4% を超えていたことから トレードステーション社の資金運用収支は30 百万ドルを超えていた 2010 年 3 月期以降は米国短期金利が1% を下回る水準であったことから 資金運用収支は 10 百万ドルを下回る水準で推移していたが 2016 年 3 月期以降は米国短期金利の上昇に伴い 資金運用収支が増加している なお 預かり資産の運用資金の一部については金利スワップによって受け取りを固定しているという 資金運用収支および米国短期金利推移 出所 : 同社資料 ( 決算説明資料 ) 60/113