平成 30 年度岐阜県福祉施設強靭化 BCP フォローアップ事業 ほどほどに作ってみよう福祉施設の BCP( 事業継続計画 ) ~ 最初から 100% の BCP は求めない!! ~ ~ 私達に目的はソク訓練が出来る行動シートが欲しい!! ~ 福祉ぼうさい研究所所長足立育雄 防災士 ( 登録 NO-060260) ボランテイアコーデイネーター 3 級検定 (02061) 2018 8 23
福祉ぼうさい研究所 足立育雄 ( あだちいくお ) 福祉ぼうさい研究所ぼうさい博士
入口からてんこ盛りの 弁当箱 BCP 防災マニュアル!!
近年の災害想定の変化以前は過去の災害から被害想定をしたが 今の自然災害は想定外の規模で起こり得る事を前提とする
命を守る事が出来なかった組織 防災には真剣ではなかつた 今になってその甘さに気が付いた 学校は安全 安心だと思い込んでいた施設 -- 大川小学校被害者家族父兄 y -- ( 朝日新聞デジタル )
福祉事業は他の業種と違い 介護サービスを停止できない!! ライフライン等が十分に機能しない状況下でもサービスの提供を続ける為には ライフラインは必ず止まる 前もっての準備が必要!! 災害時に福祉施設に求められる役割 (1) 職員 入居者の安全確保 (2) 事業 ( 介護 生活支援サービス ) の最低限生活の質の継続 ( 在宅介護 医療の増加 ) (3) 被災後の障がい者の暮らしを支える制度の混乱 ( 施設解体から地域福祉へ 障がい者のたらい回し ) (4) 被災後の地域内の施設間連携地域への貢献福祉避難所の早期立ち上げ等
ハードの問題ド 福祉ぼうさい研究所
事業継続計画 (BCP=Business Continuity Plan) の考え方 防災計画 B C P ➀ ➁ 3 4 施設への被害 ( 人 モノ 情報など ) を最小限に抑え ( 減災 予防 ) 被災後の経営資源 ( ヒト モノ ) の枯渇した状態で 入居者の命を守る最低限の生活の質を継続する為の行動指示書 ( アクションカード ) とその為の道具を円滑に使う事が出来る様に平時に行うべき事前準備と訓練などの活動を通じて早期に施設の機能を復旧させる方法と手段を定めます 防災計画 = 危機発生時の対策と予防策 ( 減災準備 危機対応 ) BCP = 危機発生後の施設の最低限の生活の質の継続と早期復旧の為の対応策と訓練 ( 危機管理 マネージメント ) 福祉ぼうさい研究所
防災計画と BCP の違い 防災計画は 対処療法型 で, 災害等で発生するであろう事象に対しての対応を予測して, 結果的に死傷者数や物的損害を少なくする為の計画や訓練 BCPは 対策先行型 であり, 初動体制では, 防災計画に準じて生命の安全, 施設の安全を守り, 安全が確認出来れば, リーダーが BCP 発動 を宣言して, その施設の限られた経営資源 ( ヒト モノ ) の中で, 事業を継続する為の最低限の生活の質を守る介護サービス ( 重要業務 ) を行い 仮復旧業務の準備に入り, 早急に施設の機能を回復させる
ステージの変化による支援体制のチェンジ 支援体制 災害対応 人 もの 情報 超急性期 トリアージ型 急性期 サービス供給型 亜急性期 最低限の居場所作りを早く 慢性期
無回答 0% 策定済みである 5% 策定中である 7% BCP を知らなかった 43% 検討している 18% 予定は無い 27% ( 平成 24 年 3 月内閣府 企業の事業継続の取組に関する実態調査 より )
何故! 福祉施設で BCP が普及しないのか? 目的 ( センターピン ) が無い 福祉施設で策定時の問題点として認識されている事項 1. 策定に必要なスキル ノウハウがない 内容が複雑?(35%) 2. 重要業務の絞り込みが難しい (23%) 3. BCPの内容に関する情報が不足している (15%) 4. 人材の余裕がない (27%)
今までの BCP は難解過ぎて 用語が理解できない? 良い見本が無い? 100% を求め過ぎ 60% で良い
知識ゼロから始める 岐阜県モデル 新型 BCP( 事業継続計画 )
利用者の身を守る瞬時の行動 事前準備と訓練しかありません
S 緊急対応アクション初動行動指示書 ( 地震編 ) 樹心寮 実施者 最低限必要な資源 ( ボトルネック ) 持ち場における緊急対応 全員 地震発生! その瞬間子ども達の緊急対応 S ー 2 目標時間 Ver. 1.0 Action-No 5W1H 1 Why( 目的 ) 2 WHO( 誰が ) 3 When( いつ ) 4 Where( 何処で )5 What( 何を使って )6 How ( 手順 ) 地震時の行動手順 1 地震だ! まず身の安全 テーブルや机の下へ!! この時テーブルが動かない様に脚をしっかり押さえます 2 窓や戸を開け 出口を確保 落ちついて 火の元確認初期消火 出口を確保します これは揺れにより建物が歪み ドアが開かなくなってしまうからです あわてて 外に出ますと 瓦や看板などが落ちてくるので危険ですので 家の中が安全の場合は 外に出ないで リーダーの指示に従って下さい 3 ホームリーダーの指示に従う 防災頭巾と防災シューズは必ず身に着ける 指定避難所への避難 防災シェルター ( 克己館 ) に集合する
知的障がい者施設訓練 福祉ぼうさい研究所
被災直後の心ケア PBC 表 ( 個別のケア一覧表 ) を事前に準備をしておく PBC 表生活場面 Aグループ : 自立度が高い方 Bグループ : 個別対応の必要度が高い方 精神的な影響は計り知れない 非常事態における 初動行動 生活継続 どの場面においても こころのケア
誰が守るのか? 誰を守るのか? どの様に守るか?
1 2 3 4 5 6
POINT 1 完成品に穴埋めをする
用語が理解できない? 良い見本が無い? 100% を求めず Before After
POINT 2 4 つの策定ノウハウ ➀ BCP 全体のフレームワークを覚える ( 全体の見える化 ) ( 別紙ー 1) 2 ➂ ➃ 被災時にはすべての支援業務を行うのではなく入居者の最低限の生活の質を守る業務を限定する ( 別紙ー 2) 重要業務の継続に関わるボトルネック ( 阻害要因 ) を BCP 気づき管理表 に記入してカイゼンしていく ( 別紙ー 3) 必要なヒトに 必要なモノを 必要なトキに フットワーク ( 対応力 ) が出来るのは行動指示書 ( アクションカード ) と道具の準備です
必要なヒトに 必要なモノを 必要なトキに 道具付きのアクションカード
POINT 3 シンプルなマニュアル作り
全てがてんこ盛りの弁当箱マニュアルでは? 苑事業継続計画 ➀ マニュアルが使いにくい ➁ 事前準備や初動対応がわかりにくい 3 それに沿ってうまく訓練が出来ない 災害環境が変化 ムダ取り
BCP( 事業継続計画 ) 本編のフレームワーク (7 ページ ) 基本方針初動行動被災後の生活支援魔法のシート教育 カイゼン 1 目標 ➀ 初動対応ゾーン 2 施設復旧ゾーン ➂ 重要業務ゾーン 2 被害想定 3 対象範囲策定体制 4 復旧再に関する基本方針 被災時の中核事業 被災時の緊急度の高い生活支援業務 5. 命を守る仕組み 災害時初期行動指示書 6. 最低限の生活の質を守る仕組み 生活支援の継続行動指示書 7. BCP 気づき管理表 8. 継続的カイゼン 教育 訓練 改善 個別アクションシート ( 行動指示書 ) S 平常時対策 13 枚 災害時初動行動指示書 30 枚 生活支援継続行動指示書 20 枚 BCP 気づき管理表 BCP 基本方針に基づいて 部門毎チーム単位での具体的な行動について記述したマニュアルやチェックリスト ➃ 福祉避難所開設ゾーン
1 週間 360 時間 通勤 10 時間 6% 施設勤務 40 時間 24% 自宅 168 時間 70% 自宅施設勤務通勤
中日新聞 (2018.7.17) 1980 福祉施設 1174 福祉施設
基本パターン付 CD-ROM 行政用チェックシート付
ご清聴有難う御座いました 事前の一策は 事後の 100 策にも まさる!! 福祉ぼうさい研究所 福祉ぼうさい研究所足立育雄携帯 090-4861-3313 メール aicginfo@ccn.aitai.ne.jp