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2.1 インバータの機能 V/f パターン ( 電圧 / 周波数特性 ) モータ仕様にあわせて基底周波数 最高周波数 モータ受電電圧を設定します 設定できるパターンは シリーズで異なります [ 基底周波数 ] モータ受電電圧が最高になる最小の周波数を基底周波数といいます モータ受電電圧 100% 基底周波数 最高周波数 (1) 汎用モータでは 定格トルク時の基底周波数が 60Hz または 50Hz となります 汎用モータ使用時 基底周波数の設定を 50Hz 以下にするとモータが過励磁になり過熱しますので注意してください (2) 基底周波数を設定する上で 以下の点を考慮してください インバータと組合せた場合の汎用モータの定格トルク ( 全負荷トルク ) 値は 50Hz 時と 60Hz 時で異なります (50Hz 時の定格トルク > 60Hz 時の定格トルク値 ) [ 最高周波数 ] インバータが出力できる最高の周波数です インバータのシリーズによって異なりますので 各取扱説明書を参照してください (1) 汎用モータは 許容最高回転数が 60~120Hz です ( モータにより異なります ) 適用ギヤモータの許容回転数を確認の上 使用ください 2-2

負荷トルク特性選択 [V/f 制御使用時 ] 適用機械のトルク特性によって 最適な V/f 特性を選択できます (1) 定トルク負荷用 定トルク特性コンベア 台車などの搬送機械の場合 回転速度が変化しても負荷トルクが一定の負荷を駆動する場合 この特性を選択します (2) 低減トルク負荷用 低減トルク特性ファン ポンプなど負荷トルクが回転速度に対し低減する負荷を駆動する場合 この特性を選択すると 省エネ運転にすることができます ファン ポンプでも以下のような場合 定トルク特性を選択します 1 ギヤポンプ ロータリーポンプなどのような定トルク負荷の場合 2 ネジポンプなどのように低速で負荷トルクが大きい場合 3 負荷慣性 (J 又は GD 2 ) の大きいファン ブロワなどを短い時間で加速 始動する場合 < 定トルク特性例 > V: 電圧 (V) 100% (V) 100% (V) 100% f : 周波数 50Hz(f) 60Hz(f) 60Hz 120Hz(f) < 低減トルク特性例 > (V) 100% (V) 100% (V) 100% 50Hz(f) 60Hz(f) 60Hz 120Hz(f) 2-3

[ センサレスベクトル制御 ] センサレスベクトル制御モードは 高始動トルクが必要な負荷に適しており 自動的に定トルク特性となります センサレスベクトル制御時は モータ定数の設定が必要となります 住友汎用 /AFモータのデータは パラメータが予め内蔵されていますが オートチューニングでパラメータを設定することも可能です V/f パターン 特性選択 電圧 (V) < トルク特性 > < 基底周波数 > 周波数 (f) < 最高周波数 > シリーズ基底周波数最高周波数トルク特性 HF-430 HF-430α 30~400Hz 30~400Hz 定トルク (VC) 低減トルク (VP) (1.7 乗低減 ) 自由 (VF) センサレスヘ クトル (SLV) センサ付ヘ クトル (V2) (1) 定トルク特性 (VC) インバータのに対し 出力電圧は比例的に出力します 0Hz~ 基底周波数までは 比例的に出力しますが 基底周波数から最高周波数までの出力電圧は 周波数に関係なく一定です 出力電圧 (100%) 0 基底周波数 (Hz) 最高周波数 2-4

(2) 低減トルク特性 (VP1.7 乗 ) ファン ポンプなどの負荷は 低速域で高トルクを必要としません 低速域では 出力電圧を下げているため 効率向上 低騒音 低振動を実現することができます V/f 特性は 下記に示す通りです <HF-430 HF-430αシリーズ> 出力電圧 (100%) VC VP(f 1.7 ) 0 基底周波数の基底周波数最高周波数 10% a b c 区間 a :0 から基底周波数の 10% までは 定トルク特性です ( 例 ) 基底周波数が 60Hz ならば 0~6Hz までは定トルク特性です 区間 b : 基底周波数の 10%~ 基底周波数まで 低減トルク特性です 周波数に対し 1.7 乗の曲線で電圧が出力されます 区間 c : 基底周波数から最高周波数までは 電圧は一定出力です [V/f 特性自由設定 ] HF-430 HF-430αシリーズは 上図の固定の特性以外に 7 点の電圧 (V) と周波数 (f) を組み合わせて特性を設定できます 特殊モータや 低速域での電圧 ( トルク ) 調整などに有効です < 設定例 > 電圧 (V) V7 V6 V5 V4 V1 V2,V3 0 f1 f2 f3 f4 f5 f6 f7 (Hz) 最高周波数 ( 注意 ) 適切な V/f 値を設定しないと 加減速時の過電流 モータ 機械の振動などの原因となりますので 十分注意してください 2-5

モータ定数の選択 V/f パターンのトルク特性 ( 制御方式 ) でセンサレスベクトル制御を選択した場合は組合せるモータの等価回路定数等を設定する必要があります オートチューニング機能 を利用すると使用するモータの回路定数を自動で測定できます 各シリーズとも 標準設定 ( 初期値 ) は住友汎用モータの定数が選択されています 設定項目 名称 機能コード HF-430 HF-430α 設定範囲 単位 00 住友汎用モータデータ 01 住友 AFモータデータ モータ 02 耐圧防爆モータ - H002/H202 定数選択 03 オートチューニングデータ 04 オートチューニングデータ < オンラインオートチューニンク 有効 > モータ容量 - H003/H203 0.2~55 kw モータ極数 - H004/H204 2/4/6/8 極 R1 1 次抵抗 H020/H220 H030/H230 0.000~65.53 Ω R2 2 次抵抗 H021/H221 H031/H231 0.000~65.53 Ω L 漏れインダクタンス H022/H222 H032/H232 0.00~655.35 mh I 0 無負荷電流 H023/H223 H033/H233 0.00~655.35 A J イナーシャ H024/H224 H034/H234 1.0~1000 kg m2 ( 注 1)H30~34(030~034) はオートチューニングによるデータです ( 注 2)H2** は Bモード制御時のコードです 2-6 センサレスベクトル制御運転で所望の特性が得られない場合は 下表のように現象によりモータの 定数の調整を実施してください 運転状態 現象 調整内容 調整項目 低周波 ( 数 Hz) のトルク不足 モータ定数 R1 をオートチューニンク 定数に対し 1.2 倍を限度に少しずつ大きくして下さい H20/H30/ H220/H230 速度変動率がマイナス モータ定数 R2 を設定定数に対し 1.2 倍を限度に H021/H221 力行 になる場合少しずつ大きくして下さい H031/H231 速度変動率がプラスにモータ定数 R2 を設定定数に対し 0.8 倍を限度に H021/H221 回生 始動時 なる場合負荷を印加時に過電流保護が働く場合 低周波 ( 数 Hz) のトルク不足 始動時にショックが出る 減速時モータが乱調する トルク低周波でトルク制限中制限中にトルク不足現象低速回転むらがある運転中 少しずつ大きくして下さい モータ定数 l 0 をオートチューニンク 定数に対し 1.2 倍を限度に少しずつ大きくして下さい モータ定数 R1 を設定定数に対し 1.2 倍を限度に少しずつ大きくして下さい モータ定数 l 0 を設定定数に対し 1.2 倍を限度に少しずつ大きくして下さい モータ定数 J を設定定数に対し 小さくして下さい 速度応答を小さくして下さい モータ定数 J を設定定数に対し 小さくして下さい トルクリミッタレベルよりストール防止レベルを低く設定して下さい モータ定数 J を設定定数に対し 大きくして下さい H031/H231 H23/H33/ H223/H233 H020/H220 H030/H230 H023/H223 H033/H233 H024/H224 H034/H234 H005/H205 H024/H224 H034/H234 b021 b041-b044 H024/H224 H034/H234

加速時間 減速時間 V/f パターンで設定した最高周波数まで達する時間を加速時間 最高周波数から停止するまでの 時間を減速時間といいます < 例 1> V/f パターン 運転周波数 60Hz 加速時間 5 秒 減速時間 10 秒の設定 200V 周波数 60Hz 0 60Hz 加速時間 5 秒 (ACCEL1) 減速時間 10 秒 (DECEL1) 5 秒 加速時間 ( 運転時間 ) 10 秒 減速時間 時間 同じ V/f パターンで運転周波数が最高周波数以下でも 加速減速の傾きは変化しません したがって t 1 t 2 の時間はオペレータで設定した 5 秒 10 秒より各々短くなります 周波数 60Hz f0 t 1 t 2 < 例 2> V/f パターン2 運転周波数 100Hz 加速時間 12 秒 減速時間 24 秒の設定周波数 200V 120Hz 100Hz 60Hz 加速時間 12 秒 減速時間 24 秒 120Hz 100Hz ( 運転周波数 ) 10 秒 12 秒 20 秒 24 秒 2-7

項目 機能コード データ範囲 内容 加速時間設定 単位 : 秒 F002/F202/F302 0.01~3600. 0 から最高周波数までの加速時間を設定 減速時間設定 単位 : 秒 F003/F203/F303 0.01~3600. 最高周波数から 0 までの減速時間を設定 多機能入力選択 C001~C008 46 LAD キャンセル 多機能入力選択に LAD キャンセル (LAC) 機能を選択し 信号を ON にすると 加減速時間は無視され は瞬時に指令周波数に追従します *LAD(Linear Accelerate Device) 直線加速 最高周波数 A004/A204 設定値 実際の加速時間 F002/F202/F302 実際の減速時間 F003/F203/F303 加減速時間をいくら短く設定しても 実際のモータの加減速時間は機械系の慣性モーメントJと モータトルクで決まる最短加減速時間よりも短くすることはできません 最短加減速時間よりも短く設定すると OC( 過電流 ) または OV( 過電圧 ) トリップすることがあります 加速時間 ts JL: モータ軸に換算した負荷のJ(kg m2 ) t S= (JL+JM) NM 9.55 (TS-TL) JM: モータのJ(kg m2 ) NM: モータの回転数 (r/min)< - min> 減速時間 tb TS: インバータ駆動での最大加速トルク (N m) TB: インバータ駆動での最大減速トルク (N m) (JL+JM) NM t B= 9.55 (TB+TL) TL: 所要走行トルク (N m) 2-8

曲線加減速 一般に加速 減速時は周波数 / 時間の勾配が一定の直線加減速です この加減速勾配を S 字 U 字曲線状にすることができます S 字加減速は始動時 停止時の衝撃をやわらげ搬送物の荷くずれ防止に有効です ( コンベア 台車など ) U 字加減速は 巻取制御 巻取機の張力制御 巻物切れ防止などに有効です 逆 U 字加速~~設定周波数 S 字減速 多段速運転での各加速 減速時のパターンを設定できます S 字加速 U 字加速 U 字減速 直線加速 逆 U 字減速 直線減速 時間 加速 減速 <S 字 > <U 字 > 設定周波数 設定周波数 S 字加速 S 字減速 時間 (S) U 字加速 U 字減速 加速時 減速時とも各々個別にパターンを設定できます 2 速 時間 (S) 1 速 2-9

加速パターン選択減速パターン選択加速曲線定数減速曲線定数 機能コード HF-430 HF-430α A097 A098 A131 A132 設定値 HF-430 HF-430α 00: 直線 01:S 字 02:U 字 03: 逆 U 字 00~10 <パターンの曲線定数 ( 膨らみ度 )> 下図を参照にして 膨らみ度を決定してください (Hz) 目標周波数 (100%) (Hz) 目標周波数 (100%) (Hz) 目標周波数 (100%) 96.9 99.6 10 02 82.4 93.8 87.5 10 68.4 64.6 02 65 35 35.4 31.6 02 02 12.5 10 17.6 10 10 6.25 3.1 0.39 25 50 75 時間 25 50 75 時間 25 50 75 時間 設定値設定値設定値までの加速時間までの加速時間までの加速時間 (100%) (100%) (100%) S 字パターンでは 加減速の途中で設定した加減速時間より早くなる領域があります 多機能入力に LAD キャンセル (LAC) を選択し ON となっている場合は 加減速パターンは無視され は指令周波数に追従します *LAD(Linear Accelerate Device) 直線加速 2-10

トルクブースト 低周波数域でインバータの出力電圧を増減してモータのトルク調整ができます モータトルクをアップさせるため 強制的にインバータ出力電圧を上げてトルクを確保する方法ですので 低周波数域での連続運転は避けてください V/f 制御方式を選択している場合のみ有効です トルクブーストを選択する場合は ご使用のモータに合わせ モータ容量選択 (H003/H203) および モータ極数選択 (H004/H204) を設定して下さい <トルクブーストの設定 > 項目 機能コード データ 内容 トルクブースト A041/A241 00 手動トルクブースト 01 自動トルクブースト 手動トルクブースト 単位 :% A042/A242/A342 0.0~20.0 出力電圧 (100%) に対する割合 単位 :% 手動トルクブースト折れ点 A043/A243/A343 0.0~50.0 基底周波数に対する割合 (1) 手動トルクブースト A042/A242/A342 では モータ電圧選択を 100% としたときの割合を設定します このとき設定した割合は が 0Hz 相当の値となります 手動トルクブースト折れ点 A043/A243/A343 は 基底周波数を 100% としたときの割合を設定します 出力電圧 (%) 100 A042/A242 (A42/A242) A043/A243 (A43/A243) 基底周波数 (100%) 2-11

(2) 自動トルクブースト 負荷の状態により 自動的に出力電圧を調整します A041/A241 の設定で 自動トルクブーストを選択する場合は ご使用のモータに合わせ 下記設定項目を正確に入力してください Cモード制御で本機能を選択することはできません 手動トルクブーストの設定となります 項 目 機能コード データ範囲 内容 モータ種別選択 H002/H202 00( 汎用モータ )/01(AF モータ ) モータ容量選択 H003/H203 0.20~75.0(0.1~7.5) 単位 :kw モータ極数選択 H004/H204 2/4/6/8 単位 : 極 ( 注 1) トルクブーストを上げるとモータの鉄心の磁束が飽和し 無負荷電流が増えるため ストール防止機能が動作することがあります ( 注 2) 手動トルクブーストの設定値を上げるときは モータの過励磁に注意してください 過負荷 過電流トリップが発生し モータ焼損の恐れがあります ( 補足 ) センサレスベクトル制御方式の選択時についてセンサレスベクトル制御方式では モータ電流のうちトルクに関係するトルク電流を制御することで高始動トルクが確保することができます したがって トルクブーストのように強制的に電圧を上げる方式ではありませんので モータが過励磁になることはありません すなわち トルクブースト調整なしにパワフル運転が可能な制御です 2-12

始動動周波数の調整 インバータから出力する始動時の周波数を調整します トルクブーストと同じように主に始動トルクを調整するときに使用します 始動周波数を高くすると それに対応する始動トルクが得られますが 始動電流が増加するのでストール防止 過電流制限保護などでのトリップに注意しながら調整することが必要です 出力電圧 100% シリーズ 機能コード 調整範囲 HF-430 HF-430α b082 0.10~9.99Hz 調整範囲 図のように 特に V/f 制御使用時は 始動が高いほど高トルクを得られやすくなりますが 始動周波数を高くすると ソフトスタート ストップの特性が得られにくくなります センサレスベクトル制御使用時には低周波数から 高始動トルクが得られますが 1Hz 以下 (0.5Hz 以下でも安定運転可能 ) では不安定になりやすいため これを避けたい場合に使用します なお 停止時の周波数も始動周波数と同じになります ( 運転指令 ) b082 出力電圧 2-13

減電圧始動選択 モータの始動時に ゆっくりと電圧を上げていく機能です 始動時の トルクを上げたい場合は 本設定を小さくしてください ただし 設定を小さくすると 直入れ始動のようになる為 過電流トリップし易くなります 機能コード データ 減電圧始動にかかる時間 00 減電圧始動無し 01 短い ( 約 6ms) b036 06 長い ( 約 36ms) ( 運転指令 ) 始動周波数 b082 出力電圧 00 01 06 6ms 36ms 2-14

周波数上限 下限リミッタ インバータからの周波数の上限 下限を個別に設定できます ファン ポンプ等の過負荷 ( 上限リミッタで調整 ) 流量低下( 下限リミッタで調整 ) の防止に有効です < 設定例 > (Hz) 45 20 周波数指令 ( 外部信号指令 ) 上限リミッタ : 最低周波数 ~ 最高周波数まで 下限リミッタ : 最低周波数 ~ 最高周波数まで 上限 < 下限の場合は設定エラーとなります 0Hz を設定すると動作しません ( 無効となります ) (1)VRF-COM IRF-COM を使用する場合 (2)VRF2-COM を使用する場合 (HF-430 のみ ) (Hz) 最高周波数 A004/A204 (A04/A204) A061 (A61) 逆転 最高周波数 A004/A204 A061 A062-10V 正転 A062 (A62) 0V 4mA 10V 20mA 周波数指令 A062 10V A061 最高周波数 A004/A204 下限リミッタを設定すると 周波数 VRF2 入力時 下限リミッタを使用する場合は 指令が制御端子台 ( ターミナル ) の場合 0V 時の回転は 以下の様に正転側の A062 0V(4mA) を入力すると 下限リミッタと逆転側の A062 のいずれかに固定されますにて設定した周波数を出力します (a) 運転指令が制御端子 ( ターミナル ) の時 (A002:01) 端子 (ON) RR(ON) VRF2 が 0V の時の回転正転側の A062 逆転側の A062 (b) 運転指令がオペレータの時 (A002:02) F004 VRF2 が 0V の時の回転 00 正転側の A062 01 逆転側の A062 2-15

周波数ジャンプ 負荷との共振を避けて運転したい場合に使用します 設定された周波数の領域で 表示はジャンプしますが 周波数は出力されます 設定した周波数域での周波数が連続出力されませんので 共振を避けることができます 項目機能コードデータ範囲内容 ジャンプ周波数 1/2/3 ジャンプ幅 1/2/3 単位 :Hz A063/A065/A067 0.00~400.0 ジャンプさせたい周波数の中心を設定単位 :Hz A064/A066/A068 0.00~10.00 ジャンプさせたい周波数幅の 1/2 を設定 0Hz 設定時はこの機能が無効となります A067 A068 A068 A065 A066 A066 A063 A064 A064 周波数指令 加速一時停止機能 機械系の慣性モーメントが大きな場合 始動時のモータのすべりが 小さくなるまで待つ機能です 始動時に過電流トリップする場合に使用ください 項目 機能コード データ範囲 内容 加速停止周波数 A069 単位 :Hz 0.00~400.0 停滞する周波数を設定 加速停止時間 A070 単位 :Hz 0.00~10.00 停滞する時間を設定 A069 A070 周波数指令 2-16

アナログ外部信号入力 ( 電圧 電流周波数指令 )(+V VRF IRF COM) アナログ信号 ( 電圧 電流信号 ) を使って外部から周波数指令ができます <HF-430 HF-430α シリーズの入力端子 > +V VRFVRF2 IRF COM +V VRFVRF2 IRF COM +V VRFVRF2 IRF COM +V VRFVRF2IRF COM + - + - +- 0V DC 0~10V DC 4~20mA 可変抵抗器 DC -10~+10V (1~2kΩ 1W) +V: 周波数指令用電源端子 可変抵抗器 ( ボリューム ) 操作時使用します VRF: 電圧周波数指令用入力端子 電圧入力 (+) 側 VRF2: 電圧周波数指令用入力端子 電圧入力 (+- 両側 ) IRF: 電流周波数指令用入力端子 電流入力 (+) 側 COM: 周波数指令用コモン端子 電圧 電流入力 (-) 側 < アナログ信号との関係 > ゲイン バイアス調整 ( 注 2) V/f パターンで設定した最高周波数 上限リミッタ ( 注 1) 下限リミッタ (*1) 0 10V 4 20mA アナログ信号 ( 注 1) 周波数上 下限リミッタ機能 を参照ください ( 注 2) ゲイン バイアス機能 を参照ください 2-17

ゲイン バイアス機能 ( スタート エンド設定 ) 1. 外部からのインバータへのアナログの周波数指令 (DC0~10V 4~20mA) に対して のスタート及びのエンド設定することによりゲイン バイアスを変更できます (Hz) max. 設定範囲スタート エンド 設定範囲 0 0 4 10V 5V 20mA 周波数指令 2. 周波数設定用の制御回路端子の電圧 電流特性は厳密には 部品のバラツキ等の要因によって同一機種でも異なることがあります 共通の周波数設定用の入力信号で複数台のインバータを制御するときなど校正する機能として利用できます 3. ファン ポンプ等での過負荷 ( エンド周波数で調整 ) 流量低下( スタート周波数で調整 ) の防止にも有効です 4. スタートとエンドの設定値を下記の関係にすると 指令用の電圧 電流とを反比例することもできます スタート エンド 0 0 4 10V 5V 20mA 周波数指令 2-18

ゲイン バイアス特殊機能 ( スタート エンド割合設定 ) 外部からアナログ周波数指令によって周波数の関係を通常のゲイン バイアス設定の他 下記のように設定できます (Hz) 設定範囲 標準設定値 スタート割合 エンド割合設定範囲 0 4 10V 20mA 周波数指令 < スタート エンド 各割合の設定 > 最高周波数 A012/A102 < スタート切換 > A015/A105:00 A015/A105:01 A011/A101 周波数指令 A013/A103 A014/A104 100% (10V/20mA) 周波数指令 A015/A105 が 00 のときは スタート周波数より出力します 01 のときは 0Hz から出力します <VRF2 端子を使った場合 > 正転最高周波数 A112-10V A113 A114 +10V A111 逆転最高周波数 ( 注 1) のスタート エンドは周波数 (Hz) を設定します ( 注 2) スタート エンド割合は 周波数指令 (0-10V 4-20mA) に対しての割合 (%) を設定します 例えば 0-5V で制御するときは A014/A104 A114 を [50%] に設定します 2-19

電流入力選択 (AUT) インバータを外部からのアナログ信号で周波数指令をする場合 電圧信号か電流信号かの切替えを行うための入力端子です 標準設定は 電圧入力 になっていますので 電流入力 をうけるときは AUT 端子を ON させます インバータ 電源 R S T U V W モータ IM ( 運転指令 ) 電圧 / 電流入力切替 AUT COM 電圧入力 電流入力 1kΩ 1W + - + - 3 2 1 +V VRF IRF BC(COM) ( 注 ) 電圧 電流入力が同時に入力された場合でも AUT 指令で設定された方を優先して入力されます 2-20

アナログ外部信号入力 ( 補助入力 )(VRF2 COM) アナログ外部信号の入力 (VRF2 端子 ) で 正 逆運転のほか VRF-COM 間入力の補助入力として 使用できます 端子と機能コマンドを組合せ次のような運転となります <AUT 端子 VRF2 端子の機能コマンド> 項目 機能コマンド データ 内 容 AUT 端子で VRF/IRF の切替え 00 AUT 端子 (AUT 端子 ON:IRF-COM 有効 AUT 端子 OFF:VRF-COM 有効 ) A005 選択 AUT 端子で VRF/VRF2 の切替え 01 (AUT 端子 ON:VRF2-COM 有効 AUT 端子 OFF:VRF-COM 有効 ) 00 単独 VRF2 選択 A006 01 VRF,IRF の補助周波数指令 ( 可逆無し ) 02 VRF,IRF の補助周波数指令 ( 可逆有り ) HF-430 では 多機能入力端子に 16(AUT) を割付けてください 16(AUT) と割付けない場合の周波数は VRF,IRF,VRF2 の加算した値になります なお HF-430αは AUT 端子に 16(AUT) を割り付け済です 多機能入力 AUT 端子と A005,A006 の組合せにより下記のような周波数指令方式があります 可逆有の場合 ( 正転 ) 端子が ON でも ( 主周波数指令 + 補助周波数指令 )<0の時 逆転運転を行います AUT を割付けた場合の多機能入力端子 AUT を割付けない場合の多機能入力端子 補助周波数指令の有 無 A006 A005 AUT 端子主周波数指令 (VRF2-COM 端子 ) OFF VRF-COM 端子無 00 ON IRF-COM 端子無 00 01 02 01 00 ( 例 1) 01 00 ( 例 2) 01 可逆の有 無 可逆無し OFF VRF-COM 端子 無 ON VRF2-COM 端子 無 可逆有り OFF VRF-COM 端子 有 ON IRF-COM 端子 有 可逆無し OFF VRF-COM 端子 有 ON VRF2-COM 端子 無 可逆有り OFF VRF-COM 端子 有 ON IRF-COM 端子有 OFF VRF-COM 端子有 可逆有り ON VRF2-COM 端子 無 00 - - VRF2-COM 端子 無 可逆有り 01 - - VRF-COM 端子と IRF-COM 端子の加算 有 可逆無し 02 - - VRF-COM 端子と IRF-COM 端子の加算 有 可逆有り 2-21

( 例 1) 可逆無し ( 例 2) 可逆有り AUT AUT 主周波数指令 f01 f0 主周波数指令 f01 f0 IRF または VRF 端子 0 IRF または VRF 端子 0 補助 f02 補助 f02 周波数指令 0 周波数指令 0 VRF2 端子 VRF2 端子 f0+f02 f0i+f02 f0+f02 f0i+f02 実周波数指令 0 正転 0 正転 逆転 アナログ外部入力フィルタ ( 入力サンプリング ) 設定 外部からのアナログ電圧または電流の周波数設定信号のフィルタ( サンプリング回数 時間 ) を設定できます フィルタ値 サンプリング数を大きくすると ノイズの影響などを除去し運転( 指令 ) が安定します 逆に 値を小さく設定すると 応答性が上がりますが 外来ノイズの影響を受けやすくなります シリーズ 機能コマンド 設定 単位 備考 HF-430 HF-430α A016 1~30 1 約 10~60msec 2-22

電子サーマル 電子サーマルは インバータの出力電流を積算して 調整レベルを超える電流値が所定の時間を超えると保護機能が働きます モータの過熱保護のための電子サーマルのレベルと特性を設定できます (1) 電子サーマルレベル シリーズコマンドサーマルレベル設定値備考 HF-430 設定単位 b012/b212/b312 定格電流 0.2~ 定格電流 1.5 HF-430α (A) ( 設定例 ) HF4312-011 定格電流 :46A 設定範囲 :9.2(20%)~55.2(150%)(A) (2) 電子サーマル特性 シリーズ コマンド データと特性 HF-430 00: 低減トルク特性 ( 汎用モータ用 ) HF-430α b013/b213/b313 01: 定トルク特性 (IE3 AFモータ用 ) 02: 自由設定 1 低減トルク特性 各周波数毎に 低減倍率 b012/b212 で設定した時限特性に積算されます 低減倍率 1.0 ( 例 )b012=44(a) =20Hz の場合トリップ時間 (S) 0.8 0.6 0 5 20 60 インバータ (Hz) 60 0.5 0 42.7 (92.8%) (96%) 44.2 55.2 (120%) モータ電流 (A) ( インハ ータ定格電流に対する比率 ) 2-23

2 定トルク特性 IE3 モータ IE1 の AF モータをご使用の場合に本設定をしてください 低減倍率 1.0 0.9 0.8 0 ( 例 )b012=44(a) =2.5Hz の場合トリップ時間 (S) インバータ (Hz) 60 0.5 0 モータ電流 (A) ( インハ ータ定格電流に 2.5 5 60 47.8 (104%) (108%) 49.7 (125%) 57.5 対する比率 ) 3 自由電子サーマル特性 負荷特性に合わせ モータやインバータを保護する目的で 電子サーマル特性を自由に設定できます 項目 機能コード データ範囲 内容 自由電子サーマル周波数 1/2/3 b015/b017/b019 0.~400. 単位 :Hz 自由電子サーマル電流 1/2/3 b016/b018/b020 0.0 動作しません 0.1~999.9 単位 :A 出力電流値低減倍率 (A) X1.0 b020 b018 X0.8 設定範囲 b016 0 5 ( 例 )b012=44(a) =2.5Hz の場合トリップ時間 (S) モータ電流 (A) 60 0.5 0 (x) (y) 400 インバータ (Hz) (z) ( インハ ータ定格電流に対する比率 ) 0 b015 (x):b018 116% (y):b018 120% (z):b018 150% b017 b019 A004/204/A304 最高周波数 電子サーマルワーニングレベル 電子サーマルによる過熱保護が起きる前に警告信号を出力することができます 警告のレベルを C061 にて 設定できます 多機能出力端子 UPF1~X3(C021~C025) または アラームリレー出力 (C026) に 13(THM) を割付けてください 機能コードデータ内容 0. 動作しません C061 1.~100. 単位 :% 2-24

注意事項 [ 熱動式サーマルリレーの使用について ] 1. サーマルリレーが不要な場合電子サーマル機能が標準仕様で内蔵されていますので 標準適用モータ (4 極 ) を使用する場合は 外部サーマルリレーを必要としません 電子サーマル機能はインバータに内蔵したマイクロプロセッサに標準適用出力のモータ熱特性を記憶させ モータの運転電流をサンプリング検出し常に監視します また 標準適用モータより小さい容量モータを使用した場合でも 電子サーマル調整機能により インバータの定格電流の 150~20% の間で 電子サーマルレベルが調節できます モータ定格電流 50% 100 100% インバータ定格電流 もし サーマル値を超えるとアラーム出力及び自動的に出力を遮断し モータを自然停止 ( フリーラン停止 ) させます 2. サーマルリレーが必要な場合次のような使用方法の場合はサーマルリレーが必要になります 5.5kW のインバータで 1.5kW のモータを駆動する場合など 電子サーマルの調整範囲を超えたモータを駆動する場合 1 台のインバータで複数台のモータを駆動する場合は 個々のモータの保護ができないため外部のサーマルリレーが必要です サーマル特性範囲外(60Hz 超など ) でモータを長時間使用している場合 サーマルリレーの選定は モータ銘板値( 定格電流値 ) としてください 汎用/AFモータ以外の特殊モータを使用する場合は用途にあった専用の保護器具 ( カレントセンサなど ) をご使用ください [IGBTインバータの高調波によるサーマルリレー誤動作について] IGBT 使用の低騒音タイプインバータおいて インバータとモータ間にサーマルリレーを設置した場合 このサーマルリレーが高調波により早く動作 ( 誤動作 ) する場合があります 対策については 5 章サーマルの使用方法 を参照してください 2-25

直流ブレーキ モータに直流電流を流すことでブレーキ ( 始動時 停止時 ) をかけることができます 直流ブレーキの動作周波数 時間 ブレーキ動力 ( 直流ブレーキ電圧 ) を調整することができます 減速 - 停止時に使用するとモータの停止精度を上げることが可能となります 直流ブレーキは 機能コマンド ( パラメータ ) による内部設定と 制御回路端子を使った外部設定があります また 停止時だけでなく始動時にも動作可能です ( 注 1) 直流ブレーキ力を上げすぎると過電流トリップすることがあります 直流ブレーキ時にトリップする場合は 設定値を下げてください ( 注 2) インチング動作 加速 減速の頻度が多い用途の場合は この設定値を下げ無効としてください 項目 機能コード データ 内容 直流ブレーキ選択 A051 00 内部直流ブレーキ : 無効 01 内部直流ブレーキ : 有効 直流ブレーキ周波数 A052 単位 :Hz 0.00~60.00 内部直流ブレーキ有効時に 設定した周波数に到達すると直流ブレーキを開始します 直流ブレーキ遅延時間 単位 : 秒 A053 0.0~5.0 直流ブレーキ時間到達後または DB 端子 ON の後 (A53) 直流ブレーキを開始するまでの遅延時間 直流ブレーキ / 始動直流ブレーキ力 * A054/A057 0. 単位 :% 弱 ( 零電流 ) 100. 強 ( インバータ定格の 100% 相当の直流電流 ) 単位 : 秒 直流ブレーキ時間 A055 0.0~60.0 外部直流ブレーキのエッジ動作および内部直流 ブレーキ設定時に有効 直流ブレーキエッジ 00 エッジ動作 A056 / レベル選択 * 01 レベル動作 単位 : 秒 始動直流ブレーキ時間 * A058 0.0~60.0 内部直流ブレーキ時に有効 運転指令 ON 時に 直流ブレーキを開始します 直流ブレーキキャリア周波数 * A059 0.5~15 単位 :khz エッジ動作 :A055 直流ブレーキ動作時間を優先させ A055 設定時間通り直流ブレーキを行う 運転指令 () を OFF 後 が A052 の設定値に到達すると A055 の設定時間 直流ブレーキがかかります 直流ブレーキ中に運転指令を ON にしても A055 の設定時間中は 直流ブレーキがかかります レベル動作 : 運転指令を優先させ 直流ブレーキ時間 A055 を無視し 通常運転に移行する 直流ブレーキ中に運転指令を ON にすると A055 の設定時間は無視され 通常運転に戻り ます 2-26

(1) 内部設定による直流ブレーキ (a) エッジ動作 (b) レベル動作 ⅰ) 始動時 (HF-430 のみ ) ⅰ) 始動時 (HF-430 のみ ) 周波数指令 A057 A058 周波数指令 A057 A058 ⅱ) 停止時 ⅱ) 停止時 周波数指令周波数指令 A055 A052 ⅲ) 停止時 ⅲ) 停止時 A052 A055 フリーラン フリーラン 周波数指令 A052 A053 A055 周波数指令 A052 A053 A055 2-27

(2) 外部信号による動作制御回路端子に 07(DB) を割付けると DB 端子の ON 0FF で直流ブレーキが動作します (DB) BC (COM) (a) エッジ動作 (A056:00) (b) レベル動作 (A056:01) DB DB A055 DB DB A055 DB フリーラン DB フリーラン 周波数指令 A053 A055 周波数指令 A053 (3) 直流ブレーキキャリア周波数について 直流ブレーキのキャリア周波数を可変できます ただし 5kHz 以上を設定すると自動的にブレーキ力が低下します 直流ブレーキのキャリア周波数は A059 にて設定してください 最大ブレーキ力 (%) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 (75) (46) (34) (22) (10) 3 5 7 9 11 13 15 直流ブレーキ力リミッタ 直流ブレーキキャリア周波数 (khz) 2-28

キャリア周波数 PWM 制御のキャリア周波数を変更 設定することができます キャリア周波数を下げると モータ騒音が大きくなりますが インバータから発生する高周波ノイズや 漏れ電流を減らすことができます キャリア周波数 低 高 モータ騒音 大 小 漏れ電流 小 大 各シリーズの設定範囲 シリーズ 設定範囲 備考 HF-430 HF-430α 0.5~15kHz 200V 級 15kW 400V 級 22kW~はディレーティング要 ( 注 ) インバータ容量によって 最大キャリア周波数 ディレーティングデータが異なります 詳細は 取扱説明書等で確認ください 強制オペ機能 ( オペレータの有効 / 無効切換 ) 運転指令先でオペレータ以外を選択している場合 外部信号により強制的にオペレータからの操作 ( 指令 ) を有効にする機能です 運転中に切換えた場合は運転指令が解除され一旦停止となります 再始動時は各指令先からの運転指令を一旦停止して 再度入力する必要があります 本機能は 機械の試運転時に有効です (OPE) BC 運転指令先 (OPE)OFF 時 (OPE)ON 時 ターミナル オペレータ オペレータ オペレータ RS485 オペレータ オプション1 オペレータ オプション 2 オペレータ 2-29

瞬停 不足電圧再始動 ( リトライ機能 ) [ 瞬停再始動 ] (1) 瞬停 不足電圧発生時にトリップするか リトライ ( 再スタート ) するかを 選択することができます (2) リトライ ( 再スタート ) を選択した場合 瞬停 不足電圧が発生しても リトライ動作をします 要因 リトライ回数 瞬停 不足 16 回 過電流 3 回 過電圧 3 回 * 停止中に瞬停および不足電圧が発生したとき トリップの有無を選択できます 項目機能コート データ内容 00 トリップ 01 リトライ時に 0Hz から再スタート リトライ選択 b001 02 リトライ時に f 合わせスタート ( 例 1) 03 リトライ時に f 合わせスタートし 減速して停止 停止後 トリップ ( 注 1) 瞬停許容時間 b002 0.3~1.0 単位 : 秒設定した時間内の瞬停であれば 再スタート ( 例 1) 設定した時間以上の瞬停であれば トリップ ( 例 2) リトライ待機単位 : 秒 b003 0.3~100. 時間復電後 再スタートするまでの時間 無効 00 停止中の瞬停 トリップせずにアラームも出力しません b004 不足トリップ選択有効 01 トリップし アラームを出力します 瞬停 不足 00 瞬停 不足電圧時に 16 回まで再スタート b005 リトライ回数選択 01 瞬停 不足電圧時に 無制限に再スタート f 合わせする周波数設定 b007 0.00~400.0 単位 :Hz モータのフリーラン中の周波数が 本設定周波数以下になった場合に 0Hz からの再スタートとなります ( 例 3 4) f 合わせスタート : モータの回転数と位相を拾い込みモータを止めることなく 再スタートさせる ことをいいます ( 注 1) 減速途中に過電圧 過電流等のトリップが発生しますと 瞬停エラー E16 を表示し フリーランとなります この場合は 減速時間を長く設定してください 2-30

t0: 瞬停時間 t1: 瞬停許容時間 (b002) t2: リトライ待機時間 (b003) ( 例 1) ( 例 2) 電源インバータの出力モータ回転数 t0 t1 フリーラン t2 電源インバータの出力モータ回転数 t0 t1 フリーラン 復電後 t2 秒待機した後 再スタート ( 例 3) モータ周波数 ( 回転数 )>b007 の場合 ( 例 4) モータ周波数 ( 回転数 )>b007 の場合 電源インバータの出力モータ周波数 ( 回転数 ) 0 t0 フリーラン b007 f 合わせスタート t2 電源インバータの出力モータ周波数 ( 回転数 ) 0 t0 フリーラン t2 b007 0Hz スタート [ 停止中の瞬停 不足時のアラーム出力 ] b004 により瞬停または不足電圧が生じたときのアラーム出力の有無を選択します アラームは インバータの制御電源が残留している間 出力します ( 例 5)b004:00 ( 例 6)b004:01 電源 AL 電源 AL IP IP [ 瞬停中 不足電圧中信号の出力 ] 多機能出力端子 UPF1~X3(C021~C025) または アラームリレー出力端子 (C026) に瞬停中信号 (IP:08) 不足電圧中信号(UV:09) を割付けて出力することができます 2-31

電源遮断時減速停止 瞬停ノンストップ運転 運転中に電源遮断後 過電圧レベル (b052) を超えないように減速停止する機能です ( 電源しゃ断時でも回生エネルギーで強制停止する機能 ) 瞬停ノンストップ機能選択 (b050) が機能有効の時 運転中に電源遮断した場合 瞬停ノンストップ機能開始電圧以下 (b051) になると 一旦 周波数減速幅を瞬停ノンストップ減速時間 (b054) で減速し その後 瞬停ノンストップ減速時間 (b053) で減速します 減速途中で回生による過電圧状態になった場合 ( 瞬停ノンストップレベル以上 :b052) 過電圧状態が解除されるまでLADストップ状態 ( 減速の一旦停止 ) となります *LAD(Linear Acceralate Device) 直線加速 設定項目 機能コード 設定範囲 設定内容 瞬停ノンストップ選択 b050 00: 瞬停ノンストップ機能無効 01: 瞬停ノンストップ機能有効 瞬停ノンストップ機能開始電圧 b051 0.0~999.9(V) 瞬停ノンストップ OV-LADSTOP レベル ( 注 1) b052 0.0~999.9(V) 瞬停ノンストップ減速時間 b053 0.01~99.99/ 100.0~999.9/ 1000.~7200.(sec) 瞬停ノンストップ減速開始幅 b054 0.00~10.00(Hz) ( 注 1) 瞬停ノンストップ OV-LADSTOP レベル (b052)< 瞬停ノンストップ機能開始電圧 (b051) の場合 瞬停ノンストップ OV-LADSTOP レベル (b052) を瞬停ノンストップ機能開始電圧 (b051) まで引き上げて実行します ( ただし設定値は変更しません ) 直流部電圧 (V) b052 b051 UV レベル (Hz) 時間 (sec) b054 b053 時間 (sec) 2-32

停止時選択 オペレータまたは制御端子( ターミナル ) より停止指令を行った時に 設定した減速時間に従い減速 停止を行うか フリーラン停止にするかを選択できます フリーラン動作中に再度運転を行うと フリーラン停止選択(b088) に従い再スタートします ( フリーラン停止の項目を参照してください ) 項目 機能コード データ 内容 停止時選択 b091 00 01 通常停止 ( 減速 停止 ) フリーラン停止 フリーラン停止選択 b088 00 0Hz スタート 01 f 合わせスタート f 合わせする周波数設定 b007 0.00~400.0 単位 :Hz 停止 ( ストップ ) キー選択 運転指令が制御端子台( ターミナル ) に選択されていても オペレータの停止 ( ストップ ) キーが 有効か無効かを設定できます 機能コードデータ内容 00 停止 ( ストップ ) キー有効 b087 01 停止 ( ストップ ) キー無効 出力電圧ゲイン A082 モータ電圧選択により 選択した電圧を100% として インバータが出力する電圧を可変することができます シリーズ 機能コード データ範囲 内容 HF-430 HF-430α A045 20.~100. 単位 :% モータ電圧選択 (100%) A45 基底周波数 最高周波数 2-33

[ 入力端子 ] 外部から 信号を入力 ( 接点 ON など ) することで機能が動作します 信号シリーズ機能コマンドデータ内容 多機能入力 a/b(no/nc) 選択 ( 正転指令 ) a/b(no/nc) 選択 HF-430 HF-430α a 接点 : 閉で ON 開で OFF の接点 b 接点 : 開で ON 閉で OFF の接点 C011~C018 C019 RST 端子は a 接点の設定しか行えません 00 01 a 接点 (NO) b 接点 (NC) 多段速運転 制御回路とオペレータ ( リモートオペレータ 操作パネル ) を使って 多段速運転ができます 台車 コンベア等でのパターン運転に有効です (1) バイナリ制御 DFHH DFH DFM DFL +V VRF IRF BC RR 左図のような回路構成として スイッチ動作させると多段速運転となります SW4 SW1 SWF SWR SW3 SW2 各々の速度( 周波数 ) はオペレ 1 速 ~15 速までの周波数設定は (A021)~(A035) にて設定します 0 速は 周波数指令がオペレータの場合は [A020/A220/A320] または [F001] にて設定し 周波数指令が制御端子台 ( ターミナル ) の場合は VRF IRF VRF2 端子入力が有効となります 2-34 多段 DFHH 速度 DFH DFM DFL 0 速 0FF 0FF 0FF 0FF 1 速 0FF 0FF 0FF 0N 2 速 0FF 0FF 0N 0FF 3 速 0FF 0FF 0N 0N 4 速 0FF 0N 0FF 0FF 5 速 0FF 0N 0FF 0N 6 速 0FF 0N 0N 0FF 7 速 0FF 0N 0N 0N 8 速 0N 0FF 0FF 0FF 9 速 0N 0FF 0FF 0N 10 速 0N 0FF 0N 0FF 11 速 0N 0FF 0N 0N 12 速 0N 0N 0FF 0FF 13 速 0N 0N 0FF 0N 14 速 0N 0N 0N 0FF 15 速 0N 0N 0N 0N DFL DFM DFH DFHH 4 速 3 速 2 速 1 速 11 速 12 速 10 速 9 速 13 速 14 速 15 速 0 速 5 速 6 速 7 速 8 速 オペレータ又は アナログ外部入力端子からの周波数指令

(2) ビット制御 入力端子に [SF1~SF7] を割付けると多段速をビット制御できます SF7 SF6 SF5 SF4 SF3 SF2 SF1 BC SF1~SF7 までの周波数設定は A021~A027 に 設定してください 多段速度 SF4 SF3 SF2 SF1 SF1 SF1 SF1 0 速 0FF 0FF 0FF 0FF 0FF 0FF 0FF 1 速 0N 2 速 0N 0FF 3 速 0N 0FF 0FF 4 速 0N 0FF 0FF 0FF 5 速 0N 0FF 0FF 0FF 0FF 6 速 0N 0FF 0FF 0FF 0FF 0FF 7 速 0N 0FF 0FF 0FF 0FF 0FF 0FF SF1 SF2 SF3 SF4 SF5 5 速 4 速 3 速 2 速 1 速 0 速 1 速 オペレータ又は アナログ外部入力端子からの周波数指令 各端子を同時に ON させた場合 番号が小さい方が優先されます 上表の 印部は ON/OFF に無関係に速度が選択されます 2-35

B モード制御機能 (BMD) C モード制御機能 (CMD) モータ 2 台分のデータを設定して 切替えで運転することができます 昇降機等に使った場合 昇降用モータとフォーク軸モータを 1 台のインバータで制御できます ( 注 3) BMD CMD BMD 端子に入力したとき 2 台目のモータ用のデータが 有効に なります ( 注 1)Bモード制御機能で設定できるデータはシリーズで異なりますので 各シリーズの取扱説明書で確認してください 機能コマンドで 2 がBモード制御機能で設定できるデータです コマンド ( 例 :[A220][H202] など ) Bモード制御機能 A ~ H コマンド選択 ( 注 2) 設定できるデータのうち 運転中に切替え可能なものも一部あります それ以外は 一但停止しないと切替わりません ( 注 3)HF-430 HF-430αシリーズは3 台分までのデータを設定できる Cモード制御機能 を搭載しています 2-36

第 2 加速時間 第 2 減速時間 加速途中 減速途中で加速度 減速度の傾きを個別に変更することができます 以下のような用途では 効果的な機能です (1) 重い負荷のときと軽い負荷のときの切替え (2) 折線加減速による加減速時間の変更 (3) モータを2 台切替え運転時の特性切替え 第 2 加減速機能端子 AD2 ) ( ( 制御回路端子 ) RR BC コモン端子 SW SWF SWR 項目機能コードデータ内容 加速時間 2 A092/A292/A392 0.01~3600. 単位 : 秒 ( 例 1 2) 減速時間 2 A093/A293/A393 0.01~3600. 単位 : 秒 ( 例 1 2) 第 2 加減速選択 第 2 加速周波数 第 2 減速周波数 A094/A294 A095/A295 A096/A296 00 01 0.00~400.0 0.00~400.0 多機能入力端子 09(AD2) による切替え ( 例 1) 第 2 加減速周波数 (A095/A295,A096/A296) による切替え ( 例 2) 単位 :Hz 第 2 加減速選択 (A094/A294) が 01 の時有効 ( 例 2) 単位 :Hz 第 2 加減速選択 (A094/A294) が 01 の時有効 ( 例 2) 2-37

( 例 1)A094/A0294 を 00 に設定した場合 AD2 加速 2 減速 2 加速 1 減速 1 F002/F202/ F302 A092/A292/ A392 F003/F203/ F203 A093/A293/ A293 ( 例 2)A094/A294 を 01 設定した場合 加速 2 減速 2 A095/A295 加速 1 A096/A296 減速 1 F002/F202 A092/A292 F003/F203 A093/A293 加減速レートの切替え方法は 多機能入力端子により切替える方法と 任意の周波数にて自動的に切替える方法から選択できます 但し Cモード制御選択時は A094/A294 の設定は無効となり 強制的に端子による切替えとなります 2-38

フリーラン停止指令 (MBS) インバータの出力を運転中に遮断することができます 以下のような場合に 本機能を使用します 1 機械ブレーキ ( 電磁ブレーキなど ) でモータを停止させる場合インバータから出力している状態のまま 機械ブレーキでモータを強制的に止めようとすると 過負荷状態となり保護機能が働き インバータはトリップすることがあります 2 インターロックを行う場合この指令を入力すると 運転指令が入力されてもインバータから周波数は出力されません 3 モータをフリーラン停止させたい場合 MBS BC 正転指令フリーラン停止指令 モータはフリーラン停止 フリーラン停止指令 運転指令 約 20~30mS 又は約 500mS ( 注 1) フリーラン停止指令を解除すると 約 20~30ms 又は約 500ms 後にインバータは出力を開始します 2-39

項目機能コート データ内容 00 0Hz スタート ( 例 1) フリーラン停止選択 b088 01 f 合わせスタート ( 例 2) リトライ待機時間 b003 0.3~100. f 合わせ下限周波数設定 b007 0.00~400.0 単位 : 秒 MBS 端子 OFF 後 再スタートするまでの時間 ( 瞬停再始動にも使用します ) 単位 :Hz ( 瞬停 不足の項目参照 ) f 合わせをするレベルを設定します ( 瞬停再始動の項目を参照して下さい ) MBS 端子を ON から OFF にすると リトライ待機時間 [b003](b03) 経過後 再スタートを行います ただし 運転指令選択 A002(A02) が制御端子 ( ターミナル ) に設定されていて フリーラン動作中も 端子が ON 状態の場合のみ再スタートします 再スタート時のインバータの出力方法を フリーラン停止選択[b088](b88) で 0Hz スタートか f 合わせスタートかを選択できます ( 例 1,2) f 合わせ下限周波数設定 b007 を設定すると f 合わせスタート時に本設定周波数以下の周波数が検出された場合 0Hz からの再スタートとなります 本機能の設定は 停止時選択[b091](B91) およびリセット (RST) 動作にも有効となります ( 例 1)0Hz スタート ( 例 2)f 合わせスタート MBS MBS フリーラン 0Hz スタート フリーラン モータ回転数 モータ回転数 0 0 b003 f 合わせスタート モータの回転数に関係なく 0Hz スタートします 0Hz スタートの時 リトライ待機時間は 無視されます モータの回転数が高い状態で 0Hz スタートすると過電流トリップすることがあります MBS 端子 OFF 後 モータの周波数を拾いこみモータを止めることなく f 合わせスタートを行います f 合わせスタート時 過電流トリップする場合は リトライ待機時間を長くしてください 2-40

外部異常入力 (ES) 外部機器のエラー ( トリップ ) 信号をインバータへ取込んで出力を遮断し 異常信号 ( アラーム信号 ) を出力することができます 外部サーマルの取込み 他の機器とのインターロックが必要な場合に有効です サーマルリレー インバータ電R 源S T U V W IM モータ ES BC FA FB FC アラーム出力 ( 注 1) ES 入力を受けインバータがアラーム出力した後で サーマルリレーが解除されても インバータのリセット動作 * をしないと再運転できません * 電源の OFF-ON オペレータのリセットキー又は 端子入力によるリセット指令 3 ワイヤ入力機能 (STA STP F/R) 運転および停止を押しボタンスイッチ等の自動復帰接点を使用する際に有効です 運転指令選択(A002) は 01 の制御端子台 ( ターミナル ) に設定してください 多機能入力端子に 20(STA) 21(STP) 22(F/R) をすべて割付けてください 3ワイヤ端子を全て割付け 機能を有効にしますと 端子および RR 端子は無効になります 端子操作による出力は以下のようになります 電源STA ON OFF R S T U V W IM STP ON OFF STA STP F/R BC F/R 正転 逆転 2-41

インバータ電源復電再始動防止 (USP) インバータに運転指令が入力されたまま電源を投入されたとき 運転できないようにプロテクトすることができます この機能を選択して 運転指令が入力されたまま電源投入されると USP エラーとなってアラーム出力します 機械装置のインターロック ( 停電 - 復電時すぐに機械を動かしたくない場合など ) が必要な場合に有効な機能です モータ IM FA USP FB FC BC(COM) 異常出力 ( 例 1) ( 例 2) ( 例 3) 電源 USP RST 異常出力 電源 USP RST 異常出力 電源 USP RST 異常出力 2-42

商用切替え (CS) モータのインバータによる運転と 商用電源での運転を切替える機能です < 商用切替え運転時の接続図例とタイミング > Mg2 Mg1 Mg3 THRY 1kΩ 1W 3 2 1 Y RRY CSY R S T r1 t1 +V VRF COM RR CS BC U V W FA FB FC モータ Mg1 Mg2 Mg3 ON ON Mg2 と Mg3 のインターロック時間 (0.5~1 秒 ) ON CS インバータ ON 20ms 以上 f 合わせを行い運転 通常 O.5~1 秒にセットします OFF b003 リトライ待機時間 運転 CS 信号は 商用 インバータ運転切替え時に モータ回転数 ( 周波数 ) を読み込む指令です 切替え時に 0.5 秒以上 ON させる必要があります (0.5~1 秒程度 ) ( 注 1)Mg1 と Mg2 は同時に ON しないよう機械的にインターロックが必要です ( 同時に ON した場合インバータおよび Mg 等が故障します ) 2-43

ソフトロック (SFT) 設定したパラメータデータをロックすることができます 機械装置にインバータを組み込んだ後に データを簡単に変更できないようにすることができます SFT BC 機能コマント データ 設定内容 01 端子から [SFT] が入力されている時は 周波数設定を除く データ変更が不可 [b031] [F001][A020][A220][A021~A035][A038] 02 [b031] を除く全データ変更不可 03 周波数設定及び [b031](b31) を除くデータ変更が不可 10 運転中変更可能な機能コマンド以外データ変更不可 遠隔操作機能増速 (UP) 減速 (DWN) 外部から信号により をアップ (UP) ダウン(DWN) することができます 機械装置へインバータを設置後のモータ回転数の調整などに有効です 増速 減速の傾きは 設定してある加 減速時間 [F002][F003][F202][F203] に従います BC 増速 減速 SWF (UP) (DWN) SWU SWD 時間 SWF 多機能入力端子に UP DWN を割付けます SWU SWD 上図のように UP ( 増速 ) 端子を ON させている間 インバータからのがアップし DWN ( 減速 ) 端子を ON させている間 がダウンします 周波数指令先がオペレータ( アップ ダウンキー )[A001] が [01][02] に設定されている時に有効です ( ターミナルに設定時は 多段速運転のみ有効です ) UP ( 増速 ) による上限値は V/f パターン 上限リミッタ 最高周波数調整等にて設定した周波数となります DWN ( 減速 ) は [0Hz] まで減速できます 2-44

多機能入力端子に 29(UDC) を割付け UDC 端子を ON/OFF することでクリアできます 以下のコマンドを使用すると周波数指令の記憶 / 解除を指定できます 機能コマンドデータ内容 UP/DWN にて調整した周波数指令を 記憶できません 00 電源を再投入すると UP/DWN にて調整する前の設定値に戻ります C101 UP/DWN にて調整した周波数指令を 記憶します 01 電源を再投入すると UP/DWN にて調整した後の設定値を維持します 寸動運転 (JOG) モータを寸動 ( インチング ) 運転する場合に使用します 運転指令をターミナルに設定時に有効です (1) 寸動周波数 JOG RR A038 寸動運動は直入れ動作となりトリップしやすくなるため 始動周波数はインバータがトリップ しないように調整してください 機能コード データ 内容 A038 0.0, 始動周波数 ~9.99 単位 :Hz (2) 寸動運転選択 機能コード データ 内容 運転中の寸動運転有効 / 無効 00 寸動停止時 フリーラン 01 寸動停止時 減速停止 無効 ( 例 1)( 注 ) A039 02 寸動停止時 直流制動 03 寸動停止時 フリーラン 04 寸動停止時 減速停止 有効 ( 例 2) 05 寸動停止時 直流制動 ( 注 ) 寸動運転を行うときは JOG 端子を ON してから 端子または RR 端子を ON してください ( 運転指令先がオペレータでも同様です ) ( 例 1) ( 例 2) JOG JOG フリーラン [A039] の設定が 00 01 02 の場合は 端子が先に ON しますと 寸動動作しません [A039] の設定が 03 04 05 の場合は 端子が先に ON しますと フリーランストップ停止となります 2-45

異常リセット信号 (RST) インバータ保護機能が動作しての異常状態を解除する信号です この信号が入力されると 制御回路の状態も即時に運転前の初期状態にもどります リセット信号が入力されている間は インバータからの 出力は遮断されています RST BC 正転指令 リセット指令 リセット f 合わせ選択 [C103] にて リセット動作後の f 合わせ有無を 選択することができます リセット選択[C102] では 異常解除のタイミングと正常時の有効無効を選択することができます RST 端子は a 接点 (NO) の設定のみ有効です RST 端子を 4 秒以上 ON にすると 通信エラーになります 項目 機能コート データ 内容 リトライ待機時間 b003 0.3~100. 単位 : 秒 ( 瞬停 不足の項目参照 ) リセット後 再スタートするまでの時間 f 合わせ下限周波数設定 b007 0.00~400.0 単位 :Hz ( 瞬停 不足の項目参照 ) 00 ON 時 異常解除 ( 例 1) 正常時 有効 ( 出力遮断 ) リセット選択 C102 01 OFF 時 異常解除 ( 例 2) 正常時 有効 ( 出力遮断 ) 02 ON 時 異常解除 ( 例 1) 正常時 無効 ( 異常解除のみ ) リセット f 合わせ選択 00 0Hz スタート C103 ( 例 3) 01 f 合わせスタート ( 例 1) ( 例 2) RST RST 異常信号 異常信号 ( 例 3) リセット f 合わせ選択 [C103] にて 01(f 合わせスタート ) を選択すると 電源投入時にも f 合わせスタートを行うことができます 電源 モータ回転数 フリーラン f 合わせ 2-46

( 注 1) リセット信号の入力時間は 20ms 以上入力してください モータがフリーラン状態 ( 回っている状態 ) で再スタートしますと 過電圧トリップすることがあります ( 注 2) リセットを頻繁に行うと電子サーマル 制動抵抗器過熱保護が動作しないことがありますので注意してください ( 注 3) オペレータ上のリセットキーは インバータの保護機能動作時 ( 異常時 ) に有効となります 正常時は STOP( 運転停止 ) キーとして動作しま [ 出力端子 ] インバータから以下のような信号を出力することができます 機械装置のシステム構築に役立てることができます 多機能出力端子 a/b(no/nc) 選択 多機能出力端子および異常出力接点端子に個別に a 接点出力または b 接点出力を設定することができます 多機能出力端子はオープンコレクタ出力 異常出力端子はリレー出力です 項目 機能コード データ 内容 多機能出力 UPF1~X3 00 a 接点 (NO) C031~C035 a/b(no/nc) 選択 01 b 接点 (NC) 多機能出力 FA,FB,FC 00 a 接点 (NO) C036 a/b(no/nc) 選択 01 b 接点 (NC) a 接点 : ON で閉じ OFF で開く接点 b 接点 : ON で開き OFF で閉じる接点 シリーズ別の出力端子は概略次のようになっています シリーズ 点数 形態 シンク / ソース HF-430 HF-430α 5 オープンコレクタ 可 運転中信号 (DRV) インバータが運転しているときに出力します 動作タイムチャートは下図のとおりです ( 直流ブレーキが動作しているときも出力します ) DRV 2-47

周波数到達信号 設定した運転周波数にが到達したとき 信号を出力します 出力信号は 次の3 種類を出力できます 出力端子に選択して割付けます 01(UPF1: 定速到達信号 ) 02(UPF2: 設定周波数以上 ) 06(UPF3: 設定周波数のみ ) 24(UPF4: 設定周波数以上 2) 25(UPF5: 設定周波数のみ2) 設定項目機能コードデータ (Hz) 内容加速到達周波数 0.0 加速時の到達信号を出力しません C042/C045 加速到達周波数 2 0.01~400.0 加速時の到達信号を出力します 減速到達周波数 0.0 減速時の到達信号を出力しません C043/C046 減速到達周波数 2 0.01~400.0 減速時の到達信号を出力します (1) 定速到達時出力 (01:UPF1) 設定した周波数に到達すると 出力信号を出します UPF1 f on 設定周波数 f on: 最高周波数の1% f off: 最高周波数の2% ( 例 ) 最高周波数 f max=120(hz) 設定周波数 f set=60(hz) f on=120 0.01=1.2(Hz) f off=120 0.02=2.4(Hz) 加速時 :60-1.2=58.8(Hz) で ON 減速時 :60-2.4=57.6(Hz) で OFF (2) 設定周波数以上出力 (02:UPF2 24:UPF4) 設定した加減速時の到達周波数以上の時 信号を出力します C042/C045 C043/C046 f on: 最高周波数の1% f on f off f off: 最高周波数の2% f off UPF2/UPF4 (3) 設定周波数のみ出力 (06:UPF3 25:UPF5) 設定した加減速時の到達周波数の時だけ 信号を出力します C042/C045 f on f on f off C043/C046 f off f on: 最高周波数の 1% f off: 最高周波数の 2% UPF3/UPF5 2-48

オーバートルク信号 (OTQ) センサレスベクトル制御 およびセンサ付ベクトル制御のみ有効となります センサレスベクトル制御時 設定トルク以上で出力する オーバートルク信号 を出力できます 搬送機などに利用時 荷物の積みすぎによる機械の故障を防ぐときなどに有効です トルクの設定範囲は 0~200% です 出力トルク 荷物の積み過ぎ状態 設定値 時間 ( オーバートルク信号 ) カ行時 回生時の各々について設定できます インバータの適用モータ( 住友汎用 /AFモータ) の定格トルクが 100% となります オペレータでモータ極数 基底周波数などを変更設定すると それに適応したモータの定格トルクに自動的に変換されます 設定項目機能コード設定値内容多機能出力端子 C021~C025 07 OTQ: オーバートルク信号異常接点出力端子 C026 オーバートルクレベル C055 正転力行時の OTQ 信号出力レベル ( 正転力行 ) オーバートルクレベル C056 逆転回生時の OTQ 信号出力レベル ( 逆転回生 ) 0.~200.(%) オーバートルクレベル C057 逆転力行時の OTQ 信号出力レベル ( 逆転力行 ) オーバートルクレベル C058 正転回生時の OTQ 信号出力レベル ( 正転回生 ) 2-49

モニタ出力 [Q 端子 ] インバータの端子 Q - BC(COM) 間から表示計用のモニタ信号を出力することができます インバータ インバータ アナログメータ (10V フルスケール ) (+) (-) Q BC(COM) デジタルメータ Q BC(COM) モニタ項目 : 電流 モニタ項目 : トルク 出力電圧 電力 サーマル負荷率 LAD 周波数 *LAD(Linear Accelerate Device) 直線加速 配線長 他によってメータ指示値が変わる場合があります その場合はオペレータによって目盛校正 調整することができます 端子 Q の出力波形 ( アナログモニタ ) ( デジタルモニタ ) V V t V=10V V=10V T t f= V (T: 周期は一定 : T T 1 f= ( デューティ50%)(T: 変化 ) T アナログモニタは 電流 トルクに応じてパルスデューティにて出力します デジタルモニタは に応じたパルスを出力します 2-50

[AMV 端子 AMI 端子 ] AMV AMI 端子からは 電流等をアナログ信号で出力することができます AMVは電圧 (DC0~10V) AMIは電流 (DC4~2 0mA) 出力となります DC0~10V DC4~20mA AMV COM AMI 出力できる信号は 電流 電圧 電力 サーマル負荷率 LAD 周波数と出力トルクとなります この信号はメータ用以外 制御用として使用することも可能です 周波数指令 インバータ 1 VRF AMV インバータ1の動きに合わせ インバータ2を制御する追従運動の例です VRF インバータ 2 累積稼働時間 / 電源 ON 時間オーバー (RTN/ONT) インバータの運転時間を累積した時間 または電源 ON している累積時間が 設定した時間を超過すると 累積稼働時間 / 電源 ON 時間オーバー (RTN/ONT) 信号が出力されます メンテナンスの目安などの信号として使うと便利です ON 時間レベルは 機能コード [b043] で設定します 機能コード データ 内容 b034 0. 1.~9999. 1000~6553 動作しません 10 時間単位で設定します 100 時間単位で 設定します (10000~65530 時間 ) (1) 累積稼働時間オーバー (RNT) 多機能出力端子 UPF~X3 選択 (C021~C025) または異常接点出力端子(C026) に 11(RNT) を割付けてください (2) 電源 ON 時間オーバー (ONT) 多機能出力端子 UPF~X3 選択 (C021~C025) または異常接点出力端子(C026) に 12(ONT) を割付けてください 2-51

零速度信号 (ZS) モータの回転数または LAD( 直線加速 ) 出力が零速度検出レベルより低下したことを検出し 出力 する機能です 多機能出力選択に零速度大信号 (ZS) を選択することにより本機能が有効となります 制御方式が VC VP1.7 乗 センサレスベクトル制御 0Hz 域センサレスベクトル制御の場合は LAD 出力に対して動作し センサ付きベクトル制御 ( フィードバックカード取付時 ) の場合はモータ回転周波数 ( 電気角換算 ) に対して動作します 設定項目 機能コード 設定値 内容 多機能出力選択 C021~C025 21 ZS: 零速度信号 零速度検出レベル C063 0.00~99.99 単位 :Hz 異常出力 インバータシステム上で何らかの影響で障害が発生し インバータの保護機能が働いたとき インバータから異常信号を出力できます 異常出力は 1C 接点のリレー出力 制御回路端子からのオープンコレクタ出力から出力できます また HF-430 HF-430αシリーズでは 3bit または 4bit でのコード出力も可能です (1) リレー出力端子からの出力 異常出力接点端子の仕様はC 接点です 動作は以下のようになります FC FA FB < アラームとして使用時の例 > C036 設定値 00 <a 接点 > 01 <b 接点 > 初期設定値 電源インハ ータの出力端子状況リレー接点抵抗負荷誘導負荷最大接点 AC250V,2A AC250V,0.2A 状態 FA-FC FB-FC 容量 DC30V,8A DC30V,0.6A FA-FC 異常時閉開最小接点 AC100V,10mA 入正常時開閉容量 DC5V,100mA 切 - 開閉最大接点 AC250V,2A AC250V,0.2A 異常時開閉容量入 FB-FC 正常時閉開最小接点切 - 開閉容量 DC30V,8A AC100V,10mA DC5V,100mA DC30V,0.2A 2-52

(2) 制御回路端子からの出力 OM UPF1 C031~C035 設定値 00 (a 接点 ) 01 (b 接点 ) 電源入切入切 出力内容 ON OFF - ON OFF - 電気的特性 各端子 -OM 間 ON 時電圧降下 4V 以下許容最大電圧 DC27V 許容最大電流 50mA (3) アラームコード出力 HF-430 HF-430αシリーズでは 制御回路端子 3または4 出力を使ってアラームの内容をコードで出力できます アラームコード選択にて 01(3bit) または 02(4bit) を選択すると多機能出力端子の UPF1~X1 または UPF1~X2 が強制的にアラームコード出力となります 出力されるアラームコードは次の表の通りです 多機能出力端子 4bit コード選択時 3bit コード選択時 X2 X1 DRV UPF1 AC3 AC2 AC1 AC0 要因コート トリップ内容 要因コート トリップ内容 0 0 0 0 正常 正常 正常 正常 0 0 0 1 E01~E03 過電流保護 E01~E03 過電流保護 0 0 1 0 E05 過負荷保護 E05 過負荷保護 0 0 1 1 E07,E15 過電圧 受電過電圧保護 E07,E15 過電圧 受電過電圧保護 0 1 0 0 E09 不足電圧保護 E09 不足電圧保護 0 1 0 1 E16 瞬時停電保護 E16 瞬時停電保護 0 1 1 0 E30 IGBT エラー E30 IGBT エラー 0 1 1 1 E06 制動抵抗器過負荷保護 - その他エラー 1 0 0 0 E08,E11 EEPROM エラー,CPU エラー - - 1 0 0 1 E10 CT エラー - - 1 0 1 0 E12,E13,E35 外部トリッフ,USP エラー サーミスタエラー - - 1 0 1 1 E14 地絡保護 - - 1 1 0 0 E17,E18,E25,E26 接続エラー - - 1 1 0 1 E21 ハ ワーモシ ュール温度トリッフ - - 1 1 1 0 E24 欠相保護 - - 1 1 1 1 E50~E79 RS485, オフ ション 1 2 エラー 0~9 - - 設定項目 機能コード 設定値 内容 アラームコード選択 C062 00 01 02 無効 3 ビットコード 4 ビットコード 2-53