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強制加入被保険者(法7) ケース1

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

第14章 国民年金 

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

平成25年4月から9月までの年金額は

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ライフプランニングと資金計画 問題 1. ファイナンシャル プランナーの顧客に対する行為に関する次の記述のうち 職 業倫理や関連法規に照らし 最も適切なものはどれか 1. 税理士資格を有しないファイナンシャル プランナーが 住宅ローン相談セミナーを開催し その出席者に対して無償で確定申告書の作成代行

T3-08-2_遺族基礎年金(2)_

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

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(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

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日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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実技試験 ( 個人資産相談業務 ) 次の設例に基づいて 下記の各問 ( 問 1 ~ 問 3 ) に答えなさい 設例 Aさん (33 歳 ) および妻 Bさん (29 歳 ) は 民間企業に勤める会社員である 平成 29 年 3 月に第 1 子を出産予定の妻 Bさんは 産前産後休業および育児休業を取得

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

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相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

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8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

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平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

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国民年金

高齢者福祉

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

ファイナンシャル プランニングと倫理 関 連法規 Copyright (c) Akira Sugiyama all rights reserved 2

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による

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企業年金のポータビリティ制度 ホ ータヒ リティ制度を活用しない場合 定年後 : 企業年金なし A 社 :9 年 B 社 :9 年 C 社 :9 年 定年 ホ ータヒ リティ制度を活用する場合 ホ ータヒ リティ制度活用 ホ ータヒ リティ制度活用 定年後 :27 年分を通算した企業年金を受給 A

[ 特別控除の一覧 ] 控除の内容 特定扶養親族控除 ( 税法上の扶養親族で満 16 才以上 23 才未満の扶養親族 ) 老人扶養親族 配偶者控除 ( 税法上の扶養親族で満 70 才以上の扶養親族 ) 控除額 1 人につき 250,000 1 人につき 100,000 障がい者控除寡婦 ( 夫 )

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

<ライフプランニング>

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

1 夫が亡くなったとき 40 歳以上 65 歳未満で 生計を同じくしている子がいない妻 2 遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻 (40 歳に達した当時 子がいるため遺族基礎年金を受けていた妻に限る ) が 子が 18 歳到達年度の末日に達したため 遺族基礎年金を受給できなくなったとき

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

の合計 ( ただし 20 歳以上 60 歳未満の期間 ) なお 保険料免除期間がある場合 本人は保険料を支払っていなくても 一定の期間が分子に加算される A さんの場合 保険料納付済月数は 国民年金保険料納付済期間 35 月 + 厚生年金保険被 保険者期間 398 月 + 厚生年金保険被保険者期間

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

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スライド 1

K-030 号 加入者月別掛金額登録 変更届記入要領 1P < 注意事項 > この届書は以下の届書において 掛金額区分で 納付月と金額を指定して納付します を選択した場合に添付する書類です 個人型年金加入申出書 (K-001 号 ) 加入者掛金額変更届 ( 第 1 号被保険者用 ) 付加保険料納付等

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

12 ページ, 図表 ,930 円 保険料納付済月数 + 全額免除月数 1/2+4 分の 3 免除月数 5/8+ 半額免除月数 3/4+4 分の 1 免除月数 7/8 ( 出所 ) 厚生労働省 老齢年金ガイド平成 2730 年度版 より筆者作成 40 年 ( 加入可能年数

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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やさしい税金教室

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

事業活動の縮小に伴い雇用調整を行った事業主の方への給付金

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

児童扶養手当制度について 児童扶養手当制度は 父母の離婚などにより 父又は母と生計を同じくしていない児童 を育成されている家庭 ( ひとり親家庭 ) 等の生活の安定と自立を助け 児童の福祉の増進 を図るための国の制度です 受給できる方 手当を受けることができる人は 次の条件に当てはまる 18 歳に達

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( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

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平成 26 年度 3 級 FP 技能検定試験対応 制度改正資料 ライフプランニングと資金計画リスク管理金融資産運用タックスプランニング不動産相続 事業承継 平成 26 年 4 月 1 日現在で適用されている法令等に基づいて作成した制度改正資料です FP 試験において押さえておきたい主な内容を掲載していますのでご確認ください なお 該当ページには 平成 25 年度用 3 級テキストの該当ページを記載しています - 山田コンサルティンググループ- 株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ

< ライフプランニングと資金計画 > 1. 教育訓練給付金の拡充および教育訓練支援給付金の創設が行われる予定です (1) 教育訓練給付 ( 受講費用の2 割を支給 給付上限 10 万円 ) を拡充し 中長期的なキャリア形成を支援するため 専門的 実践的な教育訓練として厚生労働大臣が指定する講座を受ける場合に 給付を受講費用の4 割に引き上げる 資格取得などの上で就職に結びついた場合には 受講費用の2 割を追加的に給付する 1 年間の給付額は 48 万円を上限とする ( 給付期間は原則 2 年 資格につながる場合などは最大 3 年 ) < 対象者 >2 年以上の被保険者期間を有する者 (2 回目以降に受ける場合は 10 年以上の被保険者期間が必要 ) (2) 教育訓練支援給付金の創設 45 歳未満の離職者が上記の教育訓練を受講する場合 訓練期間中は離職前の賃金に基づいて算出した額 ( 基本手当の半額 ) を給付する ( 平成 30 年度までの暫定措置 ) (1) (2) いずれも施行日は平成 26 年 10 月 1 日の予定です 該当ページ P18 2. 育児休業給付が拡充されます 育児休業給付 ( 休業開始前賃金の 50% を支給 ) について 1 歳未満の子を養育するために育児休業する場合 休業開始後 6ヵ月に限り 休業開始前の賃金に対する給付割合が 67% に引き上げられました < 支給額のイメージ > 6 ヵ月 給付率 67% 給付率 50% 育児休業開始 該当ページ P19 1

3. 医療保険制度における 70 歳以上 75 歳未満の自己負担割合が原則 2 割に引き上げられま した 医療保険制度における 70 歳以上 75 歳未満の自己負担割合は これまで原則 1 割に据え置か れてきましたが 平成 26 年度からは原則 2 割となりました ただし 平成 25 年度まで現役並み所得者に該当せず 1 割負担していた人は引き続き1 割となります <70 歳以上 75 歳未満の自己負担割合 ( 平成 26 年 4 月以降 )> H26 年 3 月末までに 70 歳に達していた人 ( 誕生日が昭和 19 年 4 月 1 日以前の人 ) 1 割 H26 年 4 月以後に 70 歳に達する人 ( 誕生日が昭和 19 年 4 月 2 日以後の人 ) 2 割 現役並み所得者 3 割 該当ページ P22 4. 高額療養費制度の見直しが行われる予定です 高額療養費制度については 平成 27 年 1 月より見直し ( 区分および限度額の変更 ) が行 われる予定です 該当ページ P22 5. 国民年金保険料が改正されました 平成 26 年度の国民年金保険料は月額 15,250 円です 該当ページ P31 6. 厚生年金保険料率が改正されました 平成 26 年 4 月 1 日現在の厚生年金保険料率は 17.120% です 該当ページ P31 7. 産前産後休業期間についても健康保険料と厚生年金保険料が免除されます 平成 26 年 4 月 30 日以降に産前産後休業の終了する被保険者が 産前産後休業期間中に 申出をすることで 産前産後休業期間中の健康保険料 厚生年金保険料が本人負担分 事業主負担分とも免除されます 該当ページ P33 2

8. 老齢給付の年金額が改正されました 平成 26 年度の年金額は 物価スライド特例措置の解消分として 1.0% の引下げを予定し ていましたが 平成 25 年の全国消費者物価指数の上昇等から改定率が +0.3% となったこ とで 差し引き 0.7% の引下げとなりました 改正前 ( 平成 25 年度 ) 改正後 ( 平成 26 年度 ) 該当ページ 老齢基礎年金 786,500 円 772,800 円 P35 P41 物価スライド率 0.978 0.961 P39 65 歳未満の配偶者 : 65 歳未満の配偶者 : 加給年金額 226,300 円 ~393,200 円子 :2 人目まで226,300 円 222,400 円 ~386,400 円子 :2 人目まで222,400 円 P40 3 人目以降 75,400 円 3 人目以降 74,100 円 9.70 歳到達日以後の繰下げ請求でも遡って年金が支給されます これまでは 70 歳到達日以後に繰下げ請求をすると申出の翌月から増額 (+42%) された年金が支給されていましたが 平成 26 年 4 月からは 70 歳到達日以後の繰下げ請求は請求時期にかかわらず 70 歳到達日に遡って繰下げが請求されたものとみなして 増額された年金が 70 歳到達月の翌月分から支給されます ( ただし 平成 26 年 4 月 1 日より前に 70 歳に到達している人は除く ) 70 歳到達日以後に繰下げが請求された場合のイメージ図 改正前 平成 26 年 3 月以前 +0.7%/ 月 支給されない 繰下げ後の総支給額 65 歳 70 歳 申出 改正後 平成 26 年 4 月以後 +0.7%/ 月 繰下げ後の総支給額 65 歳 70 歳 申出 該当ページ P46~48 遡って繰下げ請求されたものとみなす 3

10. 障害年金および遺族年金における保険料納付要件の特例の適用期間が延長されます 障害年金および遺族年金における保険料納付要件の特例 ( 直近 1 年間に保険料の滞納がなければ保険料納付要件を満たしたとみなす ) の適用期間が延長され 障害年金であれば 初診日が平成 38 年 4 月 1 日前である場合 遺族年金であれば 死亡日が平成 38 年 4 月 1 日前である場合 となります 該当ページ P49~51 P54 11. 障害給付の年金額が改正されました 該当改正前 ( 平成 25 年度 ) 改正後 ( 平成 26 年度 ) ページ 障害基礎年金 1 級 983,100 円 966,000 円 P49 障害基礎年金 2 級 786,500 円 772,800 円 P49 障害基礎年金の子の加算額 2 人目まで :226,300 円 3 人目以降 :75,400 円 2 人目まで :222,400 円 3 人目以降 :74,100 円 P49 障害厚生年金の配偶者の加算 226,300 円 222,400 円 P50 12. 父子家庭 ( 子のある夫 ) も遺族基礎年金を受給できるようになりました 平成 26 年 4 月から 遺族基礎年金を受給できる遺族が 子 または 子のある配偶者 となったことで 父子家庭 ( 子のある夫 ) も遺族基礎年金の受給対象となりました 該当ページ P52 13. 遺族給付の年金額が改正されました 改正前 ( 平成 25 年度 ) 改正後 ( 平成 26 年度 ) 該当 ページ 遺族基礎年金 786,500 円 772,800 円 P52 遺族基礎年金の子の加算額 遺族厚生年金の中高齢寡婦 加算 2 人目まで :226,300 円 3 人目以降 :75,400 円 2 人目まで :222,400 円 3 人目以降 :74,100 円 P52 589,900 円 579,700 円 P56 4

14. 夫が遺族基礎年金を受給できる場合は 60 歳前でも遺族厚生年金を受給できるようにな りました 夫が遺族厚生年金を受給できるのは 死亡当時に 55 歳以上である場合に限られ 支給開 始は 60 歳からとなりますが 平成 26 年 4 月から 夫が遺族基礎年金を受給中の場合は 60 歳前でも遺族厚生年金を合わせて受給できるようになりました 該当ページ P55 15. 企業型確定拠出年金の拠出限度額が引き上げられる予定です 企業型確定拠出年金の拠出限度額の引上げが予定されています 施行日は平成 26 年 10 月 1 日の予定です < 企業型の拠出限度額 > 現行 改正案 他に企業年金制度等がある場合 25,500 円 / 月 27,500 円 / 月 他に企業年金制度等がない場合 51,000 円 / 月 55,000 円 / 月 該当ページ P65 16. フラット 35( 買取型 ) の融資率上限が引き上げられました フラット 35( 買取型 ) の融資率上限が 住宅の建設費または購入価額の同額 (100%) まで引き上げられました また 今回の制度拡充にあたり 融資率が 90% を超える場合は 適用金利が一定程度高く設定されます 該当ページ P73 17. フラット 35( 買取型 ) の繰上げ返済の最低必要額が引き下げられる予定です フラット 35( 買取型 ) の繰上げ返済では最低 100 万円を準備しなければなりませんが 平成 26 年 7 月以降 インターネット経由で繰上げ返済の申込みを行う場合は 最低必要額 が 10 万円になる予定です 該当ページ P73 5

18. 教育一般貸付 ( 国の教育ローン ) の融資限度額が引き上げられました 教育一般貸付 ( 国の教育ローン ) の融資限度額が 300 万円から 350 万円 ( 海外留学資金 に利用する場合は 450 万円 ) に引き上げられました 該当ページ P77 6

< リスク管理 > 1. 地震保険の保険料が改定されます 地震による被害規模等を見直した結果 将来の地震発生リスクが高いことが明らかとなったため 保険始期が平成 26 年 7 月 1 日以降となる契約より地震保険の保険料が改定されます 所在地による区分が4 区分から3 区分に見直され 割引制度の割引率が一部拡大されます 保険料率が改定されることで保険料の引上げとなるケース 引下げとなるケースがありますが 全国平均では 15.5% の引上げとなります ( 引上げ率は最大 30% までとする激変緩和措置が設けられています ) 該当ページ P122 2. 地震保険の総支払限度額が 7 兆円に引き上げられました 地震保険の総支払限度額が 6 兆 2,000 億円から 7 兆円に引き上げられました 該当ページ P123 7

< 金融資産運用 > 1.NISA について 以下の改正が行われます ( 平成 27 年 1 月 1 日以後の適用 ) NISA 口座を廃止しても 翌年以後に NISA 口座を再び開設することが可能 1 年単位で NISA 口座を開設する金融機関を変更することが可能 該当ページ P179 8

< タックスプランニング > 1. ゴルフ会員権などの譲渡によって生じた損失は 損益通算が不可となりました ゴルフ会員権などの譲渡によって生じた損失については 平成 26 年 4 月 1 日以後の譲渡 から 他の所得と損益通算ができません 該当ページ P239 9

< 不動産運用設計 > 1. 新築住宅用建物に係る固定資産税の減額措置 ( 固定資産税額を 3 年間 ( 中高層耐火建 築物は 5 年間 )1/2 に減額 ) の適用期限が 2 年延長されました 改正前 改正後 適用期限平成 26 年 3 月 31 日まで平成 28 年 3 月 31 日まで 該当ページ P299 2. 特定居住用財産の買換えの特例の適用要件が一部改正されました 居住用財産 ( 譲渡資産 ) の譲渡価額 平成 24 年 1 月 1 日以後の譲渡 平成 26 年 1 月 1 日以後の譲渡 1 億 5,000 万円以下 1 億円以下 該当ページ P303 10

< 相続 事業承継設計 > 1. 非嫡出子の相続分は嫡出子の半分である という規定を削除する改正民法 ( 新法 ) が 平成 25 年 12 月 11 日に公布 施行されました 民法では 非嫡出子の相続分は嫡出子の半分である と規定されていましたが この規定を削除する改正民法 ( 新法 ) が 平成 25 年 12 月 11 日に公布 施行されました ( したがって 非嫡出子と嫡出子の相続分は均等となります ) なお この新法が適用されるのは, 原則として平成 25 年 9 月 5 日以後に開始した相続からです 該当ページ P316 2. 延納で担保が不要となる場合の要件が 平成 27 年 4 月 1 日以後 改正されます 相続税および贈与税の延納で担保が不要となる場合の要件が 平成 27 年 4 月 1 日以後 下記のとおり改正されます 要件 平成 27 年 3 月 31 日まで 延納税額が 50 万円未満で 延納期間が 3 年以下のもの 平成 27 年 4 月 1 日から 延納税額が 100 万円以下で 延納期間が 3 年以下のもの 該当ページ P 332 340 3. 相続税の取得費加算の特例 が 平成 27 年 1 月 1 日以後 見直されます 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続または遺贈により取得した土地等を譲渡する場合 取得費 に加算できる相続税 ( 計算式 ) は下記のとおり見直されます 土地等の場合 その者が相続等したすべての土地等 平成 26 年 12 月末日まで その者が納付した相続税 に係る相続税評価額その者が相続等した財産に係る相続 税の課税価格 その者が譲渡した土地等 平成 27 年 1 月 1 日から その者が納付した相続税 に係る相続税評価額その者が相続等した財産に係る相続 税の課税価格 該当ページ P356 11

4. 純資産価額方式の法人税相当額控除の割合が 平成 26 年 4 月 1 日以後 引き下げられ ます 非上場会社の相続税評価における 純資産価額方式の法人税相当額控除の割合が 平成 26 年 4 月 1 日以後の相続 遺贈または贈与より下記のとおり引き下げられます 平成 26 年 3 月 31 日まで 平成 26 年 4 月 1 日から 法人税相当額控除の割合 42% 40% 該当ページ P361 12

平成 26 年度 3 級 FP 技能検定試験対応 制度改正資料 2014 年 6 月 26 日発行 制作 著作 発行株式会社東京ファイナンシャルプランナーズ 無断複写 複製 頒布を禁じます