平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

Similar documents
「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

ICTを軸にした小中連携

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

資料7 新学習指導要領関係資料

PowerPoint プレゼンテーション

教育公務員特例法等の一部を改正する法律について

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

日本・OECD共同イニシアチブプロジェクトの取組報告1 (岸学 東京学芸大学名誉教授)

PowerPoint プレゼンテーション

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

Taro-自立活動とは

PowerPoint プレゼンテーション

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

H30全国HP

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

①H28公表資料p.1~2

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

Microsoft Word - シート集7A2_707.docx

1-澤田-インクル.indd

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

教科に関する科目 ( 経済学部教員免許取得コース ) 学校 / 社会高校 / 地歴高校 / 高 一般的包括的科目 学社会 高校地歴 高校 日本史 日本史 T 日本経済史 430 T 外国史 A( 西洋史 ) 934 T 外国史 B( 東洋史 ) 9334 T 日本史及び外国史 外国史

< F2D82A882A882DC82A982C897AC82EA816995BD90AC F944E>

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

平成25~27年度間

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

No_05_A4.ai

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

2. 起動時の画面 初期設定が終ると 教務アシスト 教育課程 が起動し メインメニューが表示されます 初期設定を修正する場合は このボタンを使います 各操作は 以下のメニューから行います 基本的には 左から右へ作業を進めます 3. 独自教科などの設定 < 教科設定 >をクリックして画面

<4D F736F F D E937893FC8A778E8E8CB196E291E8>

資料1-7 部活動指導員について

公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数の推移 ( 人 ) ( 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校 義務教育学校 特別支援学校 ) 日本語指導が必要な日本国籍児童生徒は 10 年間で 2.5 倍増 日本語指導が必要な児童生徒は 10 年間で 1.7 倍増 日本語指導が必要な外国人児童生徒は

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

教職課程を開設している学部・学科の専任教員数及び授業科目等_2018

愛媛県学力向上5か年計画

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

成績評価を「学習のための評価」に

Transcription:

平成 27 年度公立小 における教育課程の編成 実施状況調査の結果について 平成 28 年 3 月 7 日 文部科学省では 小 教育に関する政策の企画 立案等のために 標記調査を 実施しています ( 前回は平成 25 年度 ) このたび その結果を取りまとめましたので 公表します 1. 調査内容 (1) 調査対象全ての公立 中等教育学校前期課程の平成 27 年度計画について ( 一部平成 26 年度実績を含む ) (2) 調査手法都道府県 指定都市教育委員会を通して調査を実施 (3) 調査期間平成 27 年 9 月 29 日 ~ 平成 27 年 11 月 6 日 2. 調査結果の概要 次ページ以降のとおり < 担当 > 文部科学省初等中等教育局教育課程課教育課程企画室小野 谷原 花﨑 03-5253-4111( 代表 )( 内線 2369) 1

調査結果の概要 小 の授業時数の状況 ( 本体 P1) *() 内は前回調査時 ( 平成 25 年度の数字 ) 平成 27 年度 ( 計画 ) における公立小 の授業時数について 学校教育法施行規則に定める標準授業時数との関係を見ると 標準授業時数と同数の授業時数を設定している学校が小 共に約 3 割 標準授業時数を超えて授業時数を設定している学校が小 共に約 7 割うち標準授業時数を年間 70 単位時間を超えて上回っている学校は 例えば 第 5 学年では 32.5%(25.) 第 1 学年では 19.3% (21.7%) となっている 全体の平均値で見ると 多くの学年で標準授業時数を年間 40~50 単位時間程度上回る状況であるが 第 3 学年については 標準授業時数を上回る時数が約 15 単位時間と他学年に比べ少なくなっている ( 例 ) < 第 5 学年 > 標準授業時数 1~35 単位時間増 36~70 単位時間増 増 70 単位時間超増 標準授業時数よりも 1 単位時間以上増 71.5% うち 70 単位時間超増 32.5% 28.5% 18. 21. 12.4% 11.7% 8.4% 980( 標準 ) 981~1015 1016~1050 1051~1085 1086~1120 1121 以上 < 第 1 学年 > 標準授業時数 1~35 単位時間増 36~70 単位時間増 増 標準授業時数よりも 1 単位時間以上増 68.3% うち 70 単位時間超増 19.3% 70 単位時間超増 31.7% 21.4% 27.6% 11.9% 4.7% 2.7% 1015( 標準 ) 1016~1050 1051~1085 1086~1120 1121~1155 1156 以上 2

短時間学習の実施状況 ( 平成 26 年度実績 )( 本体 P6) 平成 26 年度に短時間学習を実施した学校は においては約 74.8% においては約 64.8% 25.2% 実施した 35.2% 実施した 74.8% 64.8% 週当たりの実施状況については 下記グラフのとおり 短時間学習を学校のうち 多くの学校が週に 5 日以上 短時間学習 とは 5 分 10 分 15 分などの時間を単位として取り組む帯学習 モジ ュール学習などの学習形態を指す 下記グラフは 短時間学習を実施いている学校における週当たりの実施日数を表している 9 週当たりの実施状況 ( 日数 ) 7 5 3 1 73.3% 50.4% 26.1% 16.3% 17.1% 2.6% 1.6% 4.6% 6.7% 1.3% 1 日 2 日 3 日 4 日 5 日 3

教科等の担任制の実施状況 ( 平成 27 年度計画 ) 平成 27 年度に 教科担任制による指導を実施する予定の公立の割合は ほとんどの教科及び学年において 平成 25 年度よりも増加している 特に 第 5 学年及び第 6 学年では 教科等の担任制による指導を実施する予定であると回答した学校が 音楽で約 6 割 理科で約 5 割 家庭で約 4 割となっている 外国語活動については 前年より 5 ポイント以上増加している 教員の得意分野を生かして実施するもの 中 高等学校の教員が兼務して実施するもの 非常勤講師が実施するものなどを含む ( 第 5 学年 ) ( 第 6 学年 ) 国語社会算数理科音楽図工家庭体育外国語活動 国語社会算数理科音楽図工家庭体育外国語活動 H16 H17 H18 H19 H21 H23 H25 H27 H16 H17 H18 H19 H21 H23 H25 H27 国語が大幅に増加している原因は 今回の調査においては 書写の専科指導を計数に含めている学校が多くあったためと考えられる 算数が大幅に増加している原因は 今回の調査においては ティームティーチングの形式で行う授業に専科教員が参加する場合を計数に含めている学校が多くあったためと考えられる 次回以降の調査ではこの要因は取り除くこととする予定 4

充的な学展的な学充的な学題別 興味関展的な学 個に応じた指導の実施状況 ( 本体 P11 12) 平成 27 年度に 個に応じた指導として 少人数指導を実施する学校の割合は 公立 公立共に 67.4% TT を実施する学校の割合は 公立において 81. 公立において 83.3% 67.4% 67.4% 81. 83.3% 58. 50.2% 少人数指導 TT その他 ( 少人数指導 ) 例えば 12 学級を 3 つの学習集団に分けるなど学級の枠を超えて学習集団を編成し それぞれの学習集団を異なる教師が指導する場合や 21 学級を 2 つ以上の学習集団に分け それぞれを異なる教師が指導する場合など 通常の学級集団よりも小さい学習集団を編成して指導を行う場合 年間を通して実施するものだけでなく 特定の単元等 特定の時期のみ実施するものも含む (TT) 例えば 11 学級を単位とし 学習集団を分けずに複数の教師が協力して指導する場合や 21 学級内又は学級単位を超えて学習集団を編成し 全部または一部の学習集団に対して複数の教師が協力して指導する場合など 1 学習集団に対し 2 人以上の教師が協力して指導する場合 年間を通して実施するものだけでなく 特定の単元等 特定の時期のみ実施するものも含む ( その他 ) 例えば 1 人の教師が 個人や学習集団によって異なる課題等を与えるなどの指導を行う場合など 少人数指導又は TT 以外の方法で個に応じた指導を実施する場合 年間を通して実施するものだけでなく 特定の単元等 特定の時期のみ実施するものも含む 少人数指導 TT を実施する場合は 多くの学校が補充的な学習を取り入れた指導を ( 下記グラフ参照 ) 少人数指導を行っている学校のうち それぞれの学習を行っている割合を示している 92. 84.7% 92.2% 88.9% 42.5% 40.1% 12.3% 11.4% 26.2% 23. 12.1% 11.4% < 少人数指導 > <TT> 補習発心別の指 題別 導補興習課味関習発心別の指導習課5

土曜授業の実施状況 ( 本体 P14) 平成 27 年度 において土曜授業をとした学校の割合は 24. 6% においては 25. 24.6% 25. 75.4% 75. 年間の実施回数については 小共に 5 割程度の学校が 月 1 回程度 と回答している ( 下記グラフ参照 ) 下記グラフは 土曜授業を学校における年間の回数を表している 0.1% 39.4% 40.6% 55.4% 53.4% 5. 5.5% 0.5% 年に 3 回以下 ( 学期に 1 回程度 ) 年に 4~10 回 ( 月 1 回程度 ) 年に 11~17 回 ( 月 2 回程度 ) 年 18 回以上 土曜授業とは 児童生徒の代休日を設けずに 土曜日 日曜日 祝日を活用して 教育課程内の学校教育活動を行うもの 教育委員会等の管理下 地域等における取組 学校が主体 教育課程外の学校教育 2 土曜の課外授業 教育課程内の学校教育 1 土曜授業 3 教育委員会等の管理下 4 多様な主体による教育活動 地域の多様な団体連携 協力 今回の調査対象 土曜学習 PTA おやじの会 企業 NPO 民間教育事業者 大学等 等 土曜日の教育活動の実施状況 ( 平成 27 年度 ) によると 土曜授業 土曜の課外授業 土曜学習のうち いずれか一つでも実施予定の学校の割合は 51.1% 38.1% 高等学校 55.2% 全体で 47.8% となっている 6

アクティブ ラーニングの視点からの授業改善に向けた取組の実施状況 ( 本体 P10) アクティブ ラーニングの視点からの授業改善に向けた授業研究 校内研修等の取り組み状況については 下記グラフのとおり 5 5 48.9% 45.7% 実施に向けた準備段階 17.2% 実施に向けた準備段階 17.1% 実施に向けた検討段階 24.1% 実施に向けた検討段階 25.7% 9.7% 11.5% アクティブ ラーニングの視点からの不断の授業改善 :3 つの要素 1 習得 活用 探究という学習プロセスの中で 問題発見 解決を念頭に置きつつ 深い学びの過程が実現できているかどうか 2 他者との協働や外界との相互作用を通じて 自らの考えを広げ深める 対話的な学びの過程が実現できているかどうか 3 子供たちが見通しを持って粘り強く取り組み 自らの学習活動を振り返って次につなげる 主体的な学びの過程が実現できているかどうか 7

カリキュラム マネジメントの確立に向けた取組の実施状況 ( 本体 P15) カリキュラム マネジメントの確立に向けた授業研究 校内研修等の取り組み状況については 下記グラフのとおり 5 5 実施に向けて準備段階 37.5% 18. 実施に向けて準備段階 32.2% 17.1% 実施に向けて検討段階 30.7% 実施に向けて検討段階 32.5% 13.8% 18.2% カリキュラム マネジメントの 3 つの側面 1 教育内容を 一つの教科に留まらずに各教科横断的な相互の関係で捉え 効果的に編成する 2 子供たちの姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき 教育課程の編成 実施 評価 改善のサイクルを確立する 3 教育内容と 指導体制や ICT 活用など諸条件の整備 活用を効果的に組み合わせる 8