院内がん登録とは?

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院内がん登録とは?

Microsoft Word - 頭頸部.docx

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1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

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院内がん登録集計報告

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

< 高知県立幡多けんみん病院 年院内がん登録 ( 詳細 )> 性 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 9~ 総計件数比率 口腔 咽頭食道胃結腸直腸肝臓胆嚢 胆管膵臓喉頭肺骨 軟部皮膚乳房子宮頸部子宮体部卵巣前立腺膀胱腎 他の尿路 女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男

1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

Microsoft PowerPoint 病期分類概論 ppt[読み取り専用]

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Microsoft Word - 眼部腫瘍.doc

32 子宮頸癌 子宮体癌 卵巣癌での進行期分類の相違点 進行期分類の相違点 結果 考察 1 子宮頚癌ではリンパ節転移の有無を病期判定に用いない 子宮頚癌では0 期とⅠa 期では上皮内に癌がとどまっているため リンパ節転移は一般に起こらないが それ以上進行するとリンパ節転移が出現する しかし 治療方法

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

平成29年度沖縄県がん登録事業報告 背表紙印字

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

A 2010 年山梨県がん罹患数 ( 全体 )( 件 ) ( 上皮内がんを除く ) 罹患数 ( 全部位 ) 5,6 6 男性 :3,339 女性 :2,327 * 祖父江班モニタリング集計表から作成 * 集計による主ながんを表示

がん登録実務について

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5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

松江市立病院 院内がん登録 2017 年 診断症例報告書

00467TNM悪性腫瘍の分類日本語版第7版

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H27栃木県のがんH27.indd

Microsoft Word - 胆嚢.doc

部位別 施設名 総数 がん診療連携拠点病院院内がん登録 2014 年集計 口腔咽頭 食道胃結腸直腸大腸肝臓 胆嚢胆管 膵臓喉頭肺 埼玉県立がんセンター 3, さいたま赤十字病院 1,456-2

Microsoft Word - 肺癌【編集用】

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

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目次 1 全部位の概要 1-1, 部位別登録数 5 1-2, 年齢階級 部位別登録数 6 1-3, 来院経路 部位別登録数 8 1-4, 患者住所 部位別登録数 9 1-5, 症例区分 部位別登録数 1 1-6, 発見経緯 部位別登録数 11 2 部位別詳細 2-1, 胃 , 大腸 14

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

目次 1 全部位の概要 1-1, 部位別登録数 1-2, 年齢階級 部位別登録数 6 1-3, 来院経路 部位別登録数 8 1-4, 患者住所 部位別登録数 9 1-, 症例区分 部位別登録数 1 1-6, 発見経緯 部位別登録数 11 2 部位別詳細 2-1, 胃 , 大腸 14 2-

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

スライド タイトルなし

頭頚部がん1部[ ].indd

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目次 全部位の概要 - 部位別登録数 - 年齢階級 部位別登録数 - 来院経路 部位別登録数 - 患者住所 部位別登録数 - 症例区分 部位別登録数 - 発見経緯 部位別登録数 部位別詳細

1. 年次推移と部位別 四国がんセンター 1-1. の年次推移 診断年 21 年 * 214 年 12 月末時点での登録件数の集計 211 年 212 年 213 年 214 年 全体男性女性 症例区分 8を除く 全体男性女性男女比 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%) 件数 (%

IARC/IACRにおける多重がんの判定規則改訂版のお知らせ

子宮頸がん 1. 子宮頸がんについて 子宮頸がんは子宮頸部に発生するがんです ( 図 1) 約 80% は扁平上皮がんであり 残りは腺がんですが 腺がんは扁平上皮がんよりも予後が悪いといわれています 図 1 子宮頸がんの発生部位 ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は子宮頸がんのリスク因子です

1)表紙14年v0

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 9 月 ) 最終版 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H98 年 9 月 H29 年度累

表紙等

目 次 第 1 はじめに 1 収集項目と定義 (1) 収集項目 1 ア診断区分 1 イ症例区分 1 ウ治療前ステージ 2 エ術後病理学的ステージ 2 オ進展度 2 カ治療の有無 2 (2) 収集項目の定義とルール 3 ア年齢 3 イ診断日 3 ウ部位区分 4 エ症例区分 8 の取扱い 5 オ治療前ス

外来在宅化学療法の実際

補遺 4 医療機関と患者会 患者支援団体での調査結果の比較 問 1 がんと診断されたのはいつですか ( 年代別 ) 診断年齢 医療機関患者会実数 (%) 実数 (%) 1.20 代 81 (1.1%) 29 (4.8%) 2.30 代 334 (4.6%) 101 (16.8%) 3.40 代 98

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 8 月 ) 最終版 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H98 年 8 月 H29 年度累

目 次 第 はじめに 収集項目と定義 () 収集項目 - ア診断区分イ症例区分ウ治療前ステージエ術後病理学的ステージオ進展度カ治療の有無 () 収集項目の定義とルール -5 ア年齢イ診断日ウ部位区分エ症例区分 8 の取扱いオ治療前ステージカ術後病理学的ステージキ治療に関する集計の分類定義 第 集計結

目次 1 部位別登録件数 2 部位別 性別登録件数( 上位 10 部位 ) 3 部位別 年齢階層別登録件数( 上位 10 部位 ) 4 部位別 組織型別登録件数 5 部位別診断時ステージ分布( 主要 5 部位 ) 6 部位別 治療行為別登録件数( 上位 10 部位 行為別件数上位 5 項目 ) 7

2. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : 診療を実施していないがん ( 診療科ま 医師数 専門として 1 整形外科 2 2 状 績 なし例 : 脊髄腫瘍脊髄腫瘍 治療の実施状況 (: 実施可 /: 実施不可 ) / 昨年の実績 ( あり / なし ) 化学療法体外定位照射 IMRT 小線源治療 あり

今日の内容 1. がん対策 ( 山梨県がん対策推進条例及び山梨県がん対策推進計画 ) 2. がんデータ ( 死亡者数 罹患率など ) 3. がん検診

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和歌山県地域がん登録事業報告書

特別条件付契約のしおり このたびは 当社に生命保険のお申し込みをいただき 誠にありがとうございます 本帳票は ご契約のしおり 約款 と共に大切に保管いただきますようお願いいたします

記入方法

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

43048腎盂・尿管・膀胱癌取扱い規約第1版 追加資料

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

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愛媛大学医学部附属病院 医療機関名 愛媛大学医学部附属病院 施設基本情報 所在地 愛媛大学医学部附属病院 病床数 628 床 ( 一般 :588 床 [ 含 ICU:22 床 PHCU:16 床 ] 精神 :40 床 ) がん診療連携拠点病院指定日 データ収集期間

山形県立中央病院 院内がん登録2008

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実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

日産婦誌61巻5号研修コーナー

094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

挽設å�ºæœ¬æ…–倱2015年診挭çfl¨.xlsx

小児がん中央機関からの報告 1 情報提供 ( 院内がん登録 ) 国立がん研究センターがん対策情報センター センター長若尾文彦 1

目次 Ⅰ 高知県地域がん登録事業の概要 歴史 方法... 1 (1) 情報収集方法... 1 (2) 登録対象... 1 (3) 登録 集計 解析 二次保健医療圏別および医療機関別の年別届出数... 2 Ⅱ 結 果 登録精度指標... 4 (1

前立腺癌に対する放射線治療

1-A-01-胸部X線写真の読影.indd

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり

Microsoft PowerPoint - 平成28年届出についてフィードバック_ pptx


Microsoft PowerPoint - 【資料3】届出マニュアル改訂について

スライド 1

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

PowerPoint プレゼンテーション

福井県がん登録は 届出漏れの少ない精度の高いがん登録を目標としてきた 平成 19 年の自主的届出登録率は 88.1% と 依然高い率を維持している また 死亡票のみで登録されたものの割合 (DCO) も 2.6% であり ここ数年間 5% を切る高い届出精度となっている 顕微鏡学的診断実施率は 84

院内がん登録による生存率集計 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策情報センターがん登録センター

Microsoft PowerPoint - komatsu 2

はじめに 高知県では がんが昭和 59 年から死亡原因の第 1 位となっており 高齢化の進行により今後も増加していくと推測されます このため県では 平成 19 年 3 月に 高知県がん対策推進条例 を制定するとともに 平成 25 年 3 月には 第 2 期高知県がん対策推進計画 を策定し がん対策に

遠隔転移 M0: 領域リンパ節以外の転移を認めない M1: 領域リンパ節以外の転移を認める 病期 (Stage) 胃がんの治療について胃がんの治療は 病期によって異なります 胃癌治療ガイドラインによる日常診療で推奨される治療選択アルゴリズム (2014 年日本胃癌学会編 : 胃癌治療ガイドライン第

1. 集計の対象 (1) 罹患日の期間 2013 年 1 月 1 日から 2013 年 12 月 31 日まで 罹患日の定義 1 届出による登録症例は 当該がんと診断された年月日診断日とは 自施設診断日ないし当該腫瘍初診日自施設診断日とは 自施設で最も診断根拠の高い診療 ( 検査 ) を行った日当該

Transcription:

< 目次 > ( クリックすると該当ページに飛びます ) 全体の集計 1. 部位別の登録状況 2. 地域別の登録状況 3. 男女別の登録状況 部位別の詳細集計 1. 胃 2. 大腸 3. 肺 4. 乳 5. 肝 6. 頭頚部 7. 食道 8. 胆嚢 肝外胆管 9. 膵臓 10. 白血病及び造血器疾患 11. 皮膚 12. 子宮頚部 13. 子宮体部 14. 卵巣 15. 前立腺 16. 腎臓 腎盂 尿管 17. 膀胱 18. 頭蓋内疾患 19. 甲状腺 20. 悪性リンパ腫 < 部位別集計の症例区分グラフについて > グラフの簡略化のため 省略して表記しております 詳細は以下をご参照ください 1. 診断のみ 当院にて診断のみの症例 2. 自施設診断 自施設治療開始 当院にて診断並びに初回治療を開始した症例 3. 自施設診断 自施設治療継続 当院にて診断後 他院にて初回治療を開始し 当院にて初回治療を継続した症例 4. 他施設診断 自施設治療開始 他院にて診断後 当院にて初回治療を開始した症例 5. 他施設診断 自施設治療継続 他院にて診断並びに初回治療を開始し 当院にて初回治療を継続した症例 6. 初回治療終了後 他院にて初回治療終了後の症例 7. その他 その他 ( 剖検で発見された症例など ) 1

2016 年 ( 平成 28 年 ) 院内がん登録状況 分類部位 2016 年 ( 平成 28 年 ) 2015 年 ( 平成 27 年 ) 男女計割合計割合 頭頸部 31 10 41 2.6% 41 2.6% 食道 32 3 35 2.2% 31 2.0% 胃 124 57 181 11.4% 201 12.8% 結腸 114 75 189 11.9% 164 10.4% 直腸 肛門管 72 28 100 6.3% 95 6.0% 肝臓 44 17 61 3.8% 70 4.5% 胆のう 肝外胆管 24 18 42 2.6% 31 2.0% 膵臓 29 33 62 3.9% 57 3.6% 気管 肺 気管支 110 42 152 9.5% 142 9.0% 胸腺 2 1 3 0.2% 4 0.3% 胸膜 4 0 4 0.3% 1 0.1% 骨 0 0 0 0.0% 0 0.0% 白血病及び造血器疾患 39 34 73 4.6% 59 3.8% 皮膚 35 35 70 4.4% 61 3.9% 軟部組織 0 0 0 0.0% 1 0.1% 乳腺 1 153 154 9.7% 190 12.1% 外陰 膣 0 3 3 0.2% 4 0.3% 子宮頚部 0 18 18 1.1% 19 1.2% 子宮体部 0 19 19 1.2% 23 1.5% 卵巣 卵管 0 17 17 1.1% 19 1.2% 陰茎 1 0 1 0.1% 0 0.0% 前立腺 107 0 107 6.7% 122 7.8% 精巣 2 0 2 0.1% 6 0.4% 腎 腎盂 尿管 23 12 35 2.2% 30 1.9% 膀胱 62 12 74 4.6% 60 3.8% 眼部 1 0 0 0.1% 0 0.0% 頭蓋内腫瘍 12 17 29 1.8% 26 1.7% 脊髄 脳神経 他の中枢神経 0 0 0 0.0% 0 0.0% 甲状腺 15 16 31 1.9% 32 2.0% 副腎および他の内分泌器官 0 0 0 0.0% 0 0.0% リンパ節 0 1 1 0.1% 0 0.0% 悪性リンパ腫 36 23 59 3.7% 60 3.8% その他の部位 19 10 29 1.8% 24 1.5% 合計 939 654 1593 100.0% 1573 100.0% * 当院へがんに対する治療 診断 経過観察にて受診した患者を登録 ( 頭蓋内腫瘍は良性の腫瘍も含む ) 目次に戻る 2

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録地域別件数 二次診療圏以外,91 外, 91 愛知県以外,,13 13 みよし市,,202 豊田市, 1286 豊田市,1287 2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録男女別件数上位 10 疾患 男 女 結腸 114 75 胃 124 57 乳腺 1 153 気管 肺 気管支 110 42 前立腺 107 直腸 肛門管 72 28 膀胱 62 12 白血病及び造血器疾患 39 34 皮膚 35 35 膵臓 29 33 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 3 目次に戻る

( 男性上位 10 疾患 ) 胃 124 結腸 気管 肺 気管支 前立腺 107 114 110 直腸 肛門管 72 膀胱 62 肝臓 44 白血病及び造血器疾患 悪性リンパ腫 皮膚 39 36 35 0 20 40 60 80 100 120 140 160 ( 女性上位 10 疾患 ) 乳腺 153 結腸 75 胃 57 気管 肺 気管支 42 皮膚 白血病及び造血器疾患 膵臓 35 34 33 直腸 肛門管 28 悪性リンパ腫 23 子宮体部 19 0 20 40 60 80 100 120 140 160 4 目次に戻る

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録胃がん :181 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明, 12 IV 期, 36 III 期, 20 I 期, 97 II 期, 16 粘膜下層まで浸潤する腫瘍または粘膜固有層または粘膜下層に浸潤し 2 個以下の所属リンパ節転移を認める腫瘍または固有筋層まで浸潤し 所属リンパ節転移を認めない腫瘍 粘膜固有層または粘膜下層に浸潤し 3 個以上の所属リンパ節転移を認める腫瘍または固有筋層に浸潤し 1~6 個の所属リンパ節転移を認める腫瘍または漿膜下層に浸潤し 2 個以下の所属リンパ節転移を認める腫瘍または漿膜を穿孔する腫瘍 固有筋層に浸潤し 7 個以上の所属リンパ節転移を認める腫瘍または漿膜下層に浸潤し 3 個以上の所属リンパ節転移を認める腫瘍または漿膜を穿孔し 1 個以上の所属リンパ節転移を認める腫瘍または隣接臓器にまで浸潤している腫瘍 遠隔転移あり 5

( 症例区分別内訳 ) 初回治療終了後,,6 6 その他, 3 診断のみ, 9 自施設診断 自自施設診断 施設治療開始自施設治療開始,,104 104 他施設診断 他施設診断 自自施設治療開始,59, 59 * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例 ( 治療なし ),2 再発症例 ( 治療なし ), 2 再発症例 ( 治療その他, 3 再発症例 ( 治療あり ),4 あり ), 4 その他治療のみその他治療のみ,1, 1 来院中断, 1 他院へ紹介, 8 手術的治療のみ手術的治療のみ,53, 53 経過観察, 18 手術手術 + 薬物治療 + 薬物治療,27, 27 薬物治療のみ薬物治療のみ,28, 28 内視鏡的治療のみ,36 み, 36 目次に戻る 6

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録大腸がん :289 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) IV 期, 32 不明, 18 0 期, 60 III 期, 55 II 期, 48 I 期, 76 (0 期 ) 上皮内腫瘍または粘膜固有層に浸潤する腫瘍 固有筋層まで浸潤する腫瘍 漿膜下層または結腸 直腸の周囲組織に浸潤する腫瘍 または直接他臓器または他組織に浸潤する腫瘍 または臓側腹膜を貫通する腫瘍 所属リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり ( 症例区分別内訳 ) 診断のみ, 6 他施設診断 自施設治療継続, 5 その他, 2 初回治療終了後,10 後, 10 他施設診断 他施設診断 自自施設治療開始施設治療開始,66, 66 他施設診断 自施設治療継続,5 自施設診断 自施設診断 自自施設治療開始施設治療開始,200, 200 * 治療は 当院での経過観察も含む 7

手術的治療の過観( 治療内容内訳 ) 他院へ紹介, 6 再発症例 ( 治療なし ), 6 再発症例 ( 治療なし ),6 薬物治療のみ, 7 手術手術 + 内視鏡的治療 + 内視鏡的,8 治療, 8 再発症例 ( 治療あり ( ),4 り ), 4 その他, 2 手術 + 放射線治療,1 療, 1 手術的治療のみ手術的治療のみ,108, 108 経過観察, 16 手術 + 薬物治療, 手術 + 薬物治療,64 64 内視鏡的治療のみ,67 み, 67 詳細部位内訳 み内視術鏡+的薬治物療治のみ手療経察手術+内物視治鏡療的の治療薬み再発症例院(治へ紹療なし)他介再発症例(治の療あり)そ他手術+放射線治療計直腸 肛門管 36 23 23 4 1 4 3 3 0 2 1 100 結腸 72 44 41 12 7 3 3 3 4 0 0 189 目次に戻る 8

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録肺がん :152 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明, 8 0 期, 1 I 期, 49 IV 期, 48 (0 期 ) 上皮内癌 III 期, 33 II 期, 13 腫瘍径が 5 cm以下 かつ所属リンパ節転移を認めない腫瘍または以下のいずれかの特徴を持つもの 1 臓側胸膜に浸潤する腫瘍 2 主気管支に浸潤がおよぶが 気管分岐部より 2 cm以上離れている腫瘍 3 肺門に及ぶ無気肺あるいは閉塞性肺炎があるが 片肺全野に及ばない腫瘍 Ⅰ 期の条件で同側気管支周囲 同側肺門および肺内リンパ節転移を認める腫瘍 腫瘍径が 5 cmを超えるが 7 cm以下 かつ所属リンパ節転移を認めない腫瘍 もしくは同側気管支周囲 同側肺門および肺内リンパ節転移を認める腫瘍 または以下のいずれかの特徴を持つもの 1 臓側胸膜に浸潤する腫瘍 2 主気管支に浸潤がおよぶが 気管分岐部より 2 cm以上離れている腫瘍 3 肺門に及ぶ無気肺あるいは閉塞性肺炎があるが 片肺全野に及ばない腫瘍 腫瘍径が 7 cmをこえ 所属リンパ節転移を認めない腫瘍または以下のいずれかの特徴を持つもの 1 胸壁 横隔膜 縦隔胸膜 壁側心膜のいずれかに直接浸潤する腫瘍 2 無気肺 閉塞性肺炎が片肺全野に及ぶもの 3 原発と同一肺葉に不連続の副腫瘍結節のあるもの 大きさとは無関係に 縦隔 心臓 大血管 気管 反回神経 食道 椎体 気管支分岐部に浸潤の及ぶ腫瘍 原発と同側別肺葉に不連続の副腫瘍結節のある腫瘍 同側縦隔リンパ節転移 および / または下気管支分岐部リンパ節転移を認める腫瘍 対側縦隔 対側肺門 同側または対側斜角筋前 鎖骨上のリンパ節転移を認める腫瘍 腫瘍径が 7 cmをこえ かつ同側気管支周囲 および / または同側肺門および肺内リンパ節の転移を認める腫瘍または以下のいずれかの特徴を持つもの 1 胸壁 横隔膜 縦隔胸膜 壁側心膜のいずれかに直接浸潤する腫瘍 2 無気肺 閉塞性肺炎が片肺全野に及ぶもの 3 原発と同一肺葉に不連続の副腫瘍結節のあるもの 遠隔転移あり 9

( 症例区分別内訳 ) 初回治療終了後初回治療終了,4 後, 4 自施設診断 自施設診断 自施設治療開自施設治療開始,134 始, 134 他施設診断 他施設診断 自施設治療開自施設治療開始,2 始, 2 診断のみ, 12 * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例 ( 治療なし ),3 再発症例 ( 治療なし ), 3 放射線治療のみ放射線治療のみ,6, 6 手術 + 放射線治療, 2 手術 + 放射線治療,2 再発症例 ( 治療あり ), 1 再発症例 ( 治療あり ),1 手術的治療のみ手術的治療のみ,44, 44 他院へ紹介, 12 手術手術 + 薬物治療 + 薬物治療,16, 16 放射線放射線 + 薬物治療 + 薬物治,20 療, 20 経過観察, 26 薬物治療のみ薬物治療のみ,22, 22 目次に戻る 10

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録乳がん :154 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) IV 期, 5 不明, 13 0 期, 19 III 期, 12 II 期, 36 I 期, 69 (0 期 ) 乳管内癌 腫瘍最大径が 2 cm以下の腫瘍 腫瘍最大径が 5 cm以下の腫瘍 可動性の腋窩リンパ節転移を認める腫瘍 腫瘍最大径が 5 cm以上で 所属リンパ節転移を認めない腫瘍 腫瘍最大径が 5 cm以上で 可動性の腋窩リンパ節転移を認める腫瘍 固定した腋窩リンパ節転移または臨床的に明らかな胸骨傍リンパ節転移を認める腫瘍 胸壁または皮膚へ直接進展する腫瘍 または腋窩リンパ節転移もしくは臨床的に明らかな胸骨傍リンパ節転移を伴う腫瘍 鎖骨リンパ節転移 または胸骨傍および腋窩リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 11

( 症例区分別内訳 ) 初回治療終了後,7, 他施設診断 7 他施設診断 自施自施設治療開始,5 設治療開始, 5 自施設診断 自施設診断 自施自施設治療開始設治療開始,,117 117 他施設診断 自施自施設治療継続, 7,7 診断のみ, 18 * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 放射線治療のみ放射線治療のみ,4, 4 再発症例 ( 治療あり ( ),5 あり ), 5 手術 + 放射線治療,6 療, 6 手術的治療のみ,13, 13 他院へ紹介, 17 経過観察, 2 再発症例 (( 治療なし ),2 なし ), 2 来院中断, 1 手術 + 薬物治療,63, 63 薬物治療のみ,18, 18 12 手術手術 + 放射線放射 + + 薬薬物治療,23 物治療, 23 目次に戻る

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録肝がん :61 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明, 7 IV 期, 13 I 期, 21 III 期, 7 II 期, 13 単発で脈管浸潤のない腫瘍 単発で脈管浸潤を伴う腫瘍または 多発性で最大径が 5 cm以下の腫瘍 多発性で最大径が 5 cmをこえる腫瘍または 門脈または肝動脈の大分岐に浸潤した腫瘍 胆嚢以外の隣接臓器に直接浸潤する腫瘍または 肝癌破裂を起こした腫瘍 所属リンパ節転移あり 遠隔転移あり 13

( 症例区分別内訳 ) 自施設診断 自施設診断 自施設治療開始,46 始, 46 他施設診断 自施設治療開始,4 始, 4 初回治療終了後,5 後, 5 診断のみ, 6 * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 手術 + 薬物治療,,11 放射線 + 薬物治療, 1 放射線 + 薬物治療,1 手術 + 放射線治療, 1 手術 + 放射線治療,1 再発症例 ( 治療あり ), 1 再発症例 ( 治療あり ),1 来院中断, 1 薬物治療のみ, 1 放射線治療のみ,,2 2 経過観察, 19 再発症例 ( 治療なし ),4 再発症例 ( 治療なし ), 4 他院へ紹介, 5 その他治療のみ,5, 5 薬物 +薬物その他治療 +その他治,8 療, 8 手術的治療のみ手術的治療のみ,,12 12 目次に戻る 14

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録頭頚部 :41 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,2.4% 0 期,2.4% I 期,22.0% IV 期,51.2% II 期,9.8% III 期,12.2% * 口唇および口腔 (0 期 ) 上皮内癌 最大径が 2cm 以下の腫瘍 最大径が 2cm をこえるが 4cm 以下の腫瘍 ⅠとⅡ 期の条件で 最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 最大径が 4cm をこえる腫瘍で 所属リンパ節転移を認めないもの あるいは最大径が 3cm 以下の同側性リンパ節転移を認める腫瘍 口唇: 骨髄質 下歯槽神経 口腔底 皮膚 ( 顎または外鼻 ) に浸潤する腫瘍 口腔: 骨髄質 舌深層の筋肉 / 外舌筋 ( オトガイ舌筋 舌骨舌筋 口蓋舌筋 茎突舌筋 ) 上顎洞 顔面の皮膚に浸潤する腫瘍 咀嚼筋間隙 翼状突起 または頭蓋底に浸潤する腫瘍 または内頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍 最大径が 3cm をこえるリンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 15

* 鼻腔および副鼻腔 ( 鼻腔 篩骨洞 ) (0 期 ) 上皮内癌 骨浸潤の有無に関係なく 鼻腔または篩骨洞の 1 亜部位に限局する腫瘍 骨浸潤の有無に関係なく 鼻腔または篩骨洞の 2 つの亜部位に浸潤する腫瘍 または鼻腔および篩骨洞の両方に浸潤する腫瘍 ⅠとⅡ 期の条件で 最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 眼窩内側壁または眼窩底 上顎洞 口蓋 篩板のいずれかに浸潤する腫瘍で所属リンパ節転移を認めないもの あるいは最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 眼窩内容前部 外鼻の皮膚 頬部皮膚 前頭蓋窩( 軽度進展 ) 翼状突起 蝶形洞 前頭洞のいずれかに浸潤する腫瘍 眼窩尖端 硬膜 脳 中頭蓋窩 三叉神経第二枝以外の脳神経 上咽頭 斜台のいずれかに浸潤する腫瘍 最大径が 3cm をこえるリンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり * 中咽頭 (0 期 ) 上皮内癌 最大径が 2cm 以下の腫瘍 最大径が 2cm をこえるが 4cm 以下の腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件で 最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 最大径が 4cm をこえる腫瘍 または喉頭蓋舌面に進展する腫瘍で所属リンパ節転移を認めないもの あるいは最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 喉頭 舌深層の筋肉 / 外舌筋 ( オトガイ舌筋 舌骨舌筋 口蓋舌筋 茎突舌筋 ) 内側翼突筋 硬口蓋 およ び下顎骨のいずれかに浸潤する腫瘍 外側翼突筋 翼状突起 上咽頭側壁 頭蓋底のいずれかに浸潤する腫瘍 または頸動脈を全周性に取り 囲む腫瘍 最大径が 3cm をこえるリンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 16

* 上咽頭 (0 期 ) 上皮内癌 上咽頭に限局する腫瘍または中咽頭および/ または鼻腔に進展する腫瘍 Ⅰ 期の条件で 鎖骨上窩より上方の片側頸部リンパ節転移 および / または片側 / 両側咽頭後リンパ節転移で最大径が 6cm 以下を認める腫瘍 傍咽頭間隙への進展をともなう腫瘍で所属リンパ節転移を認めないもの あるいは鎖骨上窩より上方の片側頸部リンパ節転移 および / または最大径が 6cm 以下の片側 / 両側咽頭後リンパ節転移を認める腫瘍 ⅠとⅡ 期の条件で 最大径が 6cm 以下の鎖骨上窩より上方の両側頸部リンパ節転移を認める腫瘍 頭蓋底骨組織および/ または副鼻腔に浸潤する腫瘍で所属リンパ節転移を認めないもの あるいは鎖骨上窩より上方の片側頸部リンパ節転移 および / または最大径が 6cm 以下の片側 / 両側咽頭後リンパ節転移を認める腫瘍 あるいは最大径が 6cm 以下の鎖骨上窩より上方の両側頸部リンパ節転移を認める腫瘍 頭蓋内に進展する腫瘍/ およびまたは脳神経をとり囲む腫瘍 下咽頭 眼窩に浸潤する腫瘍 または側頭下窩 / 咀嚼筋間隙の進展を伴う腫瘍 最大径が 6cm をこえる頸部リンパ節転移 または鎖骨上窩への頸部リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり * 下咽頭 (0 期 ) 上皮内癌 下咽頭の 1 亜部位に限局し および / または最大径が 2cm 以下の腫瘍 片側喉頭の固定がなく 下咽頭の1 亜部位をこえるか 隣接部位に浸潤する腫瘍 または最大径が 2cm をこえるが 4cm 以下の腫瘍 ⅠとⅡ 期の条件で 最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 最大径が 4cm をこえるか または片側喉頭の固定する腫瘍 または食道へ進展する腫瘍で 所属リンパ節転移を認めないもの あるいは最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 甲状軟骨 輪状軟骨 舌骨 甲状腺 頸部正中軟部組織のいずれかに浸潤する腫瘍 椎前筋膜 縦隔に浸潤する腫瘍 または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍 最大径が 3cm をこえるリンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 17

* 声門 (0 期 ) 上皮内癌 声帯運動が正常で 一側声帯に限局 または両側声帯に浸潤する腫瘍 声門上部 および/ または声門下部に進展する腫瘍 および / または声帯運動の制限を伴う腫瘍 ⅠとⅡ 期の条件で 最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 声帯が固定し喉頭に限局するもの および/ または声門周囲腔に浸潤する腫瘍 および / または甲状軟骨のわずかなびらんを伴う腫瘍で 所属リンパ節転移を認めないもの あるいは最大径が 3cm 以下の同側単発性リンパ節転移を認める腫瘍 甲状軟骨を破って浸潤する腫瘍 または喉頭蓋 気管 舌深層の筋肉/ 外舌筋を含む頸部軟部組織 舌骨下筋群 甲状腺 食道に浸潤する腫瘍 椎前間隙 縦隔に浸潤する腫瘍 または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍 最大径が 3cm をこえるリンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり ( 症例区分別内訳 ) 自施設治療 自施設治療開始,78.0% 他施設診断 自施設治療開始,9.8% 他施設診断 自施設治療開始 9.8% 初回治療終了後,2.4% 後 2.4% 診断のみ,9.8% 自施設診断 自施設治療開始 78.0% * 治療は 当院での経過観察も含む 18

( 治療内容内訳 ) 手術 + 放射手術 + + 薬物治療放射 + 薬,4.9% 物治療 4.9% 他院へ紹介,9.8% 再発症例 ( 治療あり ( ),2.4% あり )2.4% 放射線 + 薬物治療 22.0% 放射線 + 薬物治療,22.0% 放射線治療のみ,9.8% 放射線治療のみ 9.8% 経過観察,14.6% 薬物治療のみ,4.6% 薬物治療のみ, 14.6% 手術的治療のみ,22.0% 22.0% 目次に戻る 19

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録食道 :35 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 0 期,8.6% 不明,17.1% I 期,22.9% IV 期,11.4% II 期,2.9% III 期,37.1% (0 期 ) 上皮内癌 粘膜固有層 粘膜筋板 または粘膜下層に浸潤する腫瘍 固有筋層に浸潤する腫瘍 外膜に浸潤する腫瘍 Ⅰ 期の条件に 1~2 個の所属リンパ節転移を認める腫瘍 3 個以上の所属リンパ節転移を認める腫瘍 胸膜 心膜 横隔膜に浸潤する腫瘍 大動脈 椎体 気管など他の周囲臓器に浸潤する腫瘍 外膜に浸潤する腫瘍で 1~2 個の所属リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 20

( 症例区分別内訳 ) 診断のみ,8.6% 初回治療終了後初回治療終了後,5.7% 5.7% 他施設診断 自施設治療開始 28.6% 自施設診断 自施設治療開始,57.1% 他施設診断 自施設治療開始,28.6% 自施設診断 自施設治療開始 57.1% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 手術 + 薬物治療 2.9% 手術 + 薬物治療,2.9% 放射線治療のみ,2.9% 放射線治療のみ 2.9% 手術 + 放射線治療 手術 + 放射線治療,2.9% 来院中断,2.9% 2.9% 放射線 + 薬物治療,22.9% 22.9% 他院へ紹介,5.7% 再発症例 ( 治療なし ),5.7% 再発症例 ( 治療なし )5.7% 手術治療のみ,5.7% 手術的治療のみ 5.7% 薬物治療のみ 8.6% 薬物治療のみ,8.6% 経過観察,22.9% 内視鏡的治療のみ 17.1% 内視鏡的治療のみ,17.1% 目次に戻る 21

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録胆のう 肝外胆管 :42 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) IV 期,28.6% 0 期,16.7% I 期,16.7% III 期,28.6% II 期,9.5% * 胆のう (0 期 ) 上皮内癌 粘膜固有層または筋層に浸潤する腫瘍 筋層周囲の結合組織に浸潤するが 漿膜をこえた進展や肝臓への進展のない腫瘍 漿膜 ( 臓側胸膜 ) を貫通した腫瘍 肝臓および / または肝臓以外の 1 つの隣接臓器 ( 胃 十二指腸 結腸 膵臓 大網 肝外胆管 ) に直接進展する腫瘍 Ⅰ~Ⅲ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 門脈本幹または肝動脈に浸潤する腫瘍 あるいは肝臓以外の 2 つ以上の隣接臓器に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり 22

* 肝外胆管 ( 肝門部 ) (0 期 ) 上皮内癌 胆管に限局する腫瘍で 筋層または線維組織まで進展する腫瘍 胆管壁をこえて周囲脂肪組織に浸潤する腫瘍 あるいは隣接肝実質に浸潤する腫瘍 門脈または肝動脈の片側の分枝に浸潤する腫瘍 Ⅰ~Ⅲ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 門脈本幹 門脈の両側分枝 固有肝動脈 または左右両側の胆管二次分枝に浸潤する腫瘍 あるいは片側胆管二次分枝と反対側の門脈または肝動脈に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり * 肝外胆管 ( 遠位 ) (0 期 ) 上皮内癌 胆管壁に限局 もしくはこえて浸潤する腫瘍 胆嚢 肝臓 膵臓 十二指腸 または他の臓器に直接浸潤する腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 腹腔動脈幹または上腸間膜動脈に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり * ファーター乳頭部 (0 期 ) 上皮内癌 Vater 膨大部 または Oddi 括約筋に限局する腫瘍 十二指腸壁に浸潤する腫瘍 膵臓に浸潤する腫瘍 Ⅰ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 膵臓周囲軟部組織 または他の隣接臓器に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり 23

( 症例区分別内訳 ) 診断のみ,2.4% 初回治療終了後,14.3% 14.3% 他施設診断 自自施設治療開始,2.4% 2.4% 自施設診断 自施設診断 自自施設治療開始施設治療開始,81.0% 81.0% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例再発症例 ( 治療あり ( 治療あ ),2.4% り )2.4% 他院へ紹介,2.4% 再発症例再発症例 ( 治療なし ( 治療な ),11.9% し )11.9% 経過観察,35.7% 手術 + 手術薬物治療 + 薬物治療,11.9% 11.9% 薬物治療のみ,16.7% 16.7% 手術的治療のみ,19.0% 19.0% 目次に戻る 24

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録膵臓 :62 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 0 期,1.8% I 期,7.0% II 期,26.3% IV 期,56.1% III 期,8.8% (0 期 ) 上皮内癌 膵臓内に限局する腫瘍 膵臓外に進展するが 腹腔動脈幹または上腸間膜動脈に浸潤を伴わない腫瘍 Ⅰ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 腹腔動脈幹または上腸間膜動脈に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり 25

( 症例区分別内訳 ) 自施設診断 自施設治療開始,79.0% 初回治療終了後,4.8% 4.8% 他施設診断 自施設治療開始,4.8% 他施設診断 自施設治療開始 4.8% 他施設診断 自施設治療継続 3.2% 診断のみ,8.1% 自施設診断 自施設治療開始 79.0% 他施設診断 自施設治療継続,3.2% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例 ( 治療あり ) 3.2% 放射線 + 薬物治療 3.2% 放射線 + 薬物治療,3.2% 放射線治療のみ 3.2% 放射線治療のみ,3.2% 薬物 +その他治療 1.6% 再発症例 ( 治療あり ),3.2% 薬物 + その他治療,1.6% ( ) 再発症例 ( 治療なし ),1.6% 1.6% 手術的治療のみ,4.8% 手術的治療のみ 4.8% 経過観察,30.6% 他院へ紹介,8.1% 手術 + 薬物治療 14.5% 手術 + 薬物治療,14.0% 薬物治療のみ,29.0% 薬物治療のみ 29.0% 目次に戻る 26

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録白血病及び造血器疾患 :73 件 * 白血病及び造血器疾患は 病期分類は規定されていない為掲載せず ( 症例区分別内訳 ) 自施設診断 自施設治療開始,79.5% 他施設診断 自施設治療開始,2.7% 他施設診断 自施設治療開始 2.7% 自施設治療継続,2.7% 初回治療終了後,5.5% 初回治療終了後 5.5% 診断のみ,9.6% 他施設診断 自施設治療継続 2.7% 自施設診断 自施設治療開始 79.5% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例再発症例 ( 治療あり ( 治療あ ),2.7% り )2.7% 再発症例 ( 治療な再発症例 ( 治療なし ),2.7% し )2.7% 他院へ紹介,9.6% 薬物治療のみ,45.2% み,45.2% 経過観察,39.7% 目次に戻る 27

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録皮膚 :70 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) II 期,5.7% III 期,2.9% 対象外,1.4% 0 期,22.9% I 期,67.1% * 皮膚がんで病理組織が肉腫はステージ分類がない為 対象外で計上 * 皮膚 ( 外陰 陰茎 眼瞼を除く ) (0 期 ) 上皮内癌 最大径が 2cm 以下の腫瘍 最大径が 2cm をこえる腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件に 最大径が 3cm 以下の 1 個の所属リンパ節転移を認める腫瘍 筋肉 骨 軟骨 顎 眼窩など深部構造に浸潤する腫瘍で所属リンパ節転移を認めないもの もしくは最大径が 3cm 以下の 1 個の所属リンパ節転移を認める腫瘍 頭蓋底 中軸骨格の直接または神経周辺への浸潤を伴う腫瘍 遠隔転移あり 28

* 皮膚悪性黒色腫 (0 期 ) 上皮内癌 厚さが 1mm 以下の腫瘍 厚さが 1mm をこえるが 2mm 以下で潰瘍を伴わない腫瘍 潰瘍を伴い 厚さが 1mm をこえる腫瘍 潰瘍を伴わなく 厚さが 2mm をこえる腫瘍 所属リンパ節転移を認める腫瘍 および / または衛星転移または in-transit 転移を認める腫瘍 遠隔転移あり * 眼瞼の皮膚 (0 期 ) 上皮内癌 最大径が 5mm 以下の腫瘍で 瞼板や眼瞼縁に浸潤していない腫瘍 最大径が 5mm をこえるが 10mm 以下の腫瘍 または瞼板や眼瞼縁に浸潤する腫瘍 最大径が 10mm をこえるが 20mm 以下の腫瘍 または眼瞼全層に浸潤する腫瘍 最大径が 20mm をこえる腫瘍 または隣接する眼球または眼窩組織に浸潤する腫瘍 または神経周囲に浸潤する腫瘍 完全切除には眼球摘出 眼窩内容除去または骨切除を要する腫瘍で所属リンパ節転移を認めない腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 眼球 眼窩 頭蓋顔面組織 脳への広範な浸潤のため切除不可能な腫瘍 遠隔転移あり 29

( 症例区分別内訳 ) 診断のみ,4.3% 自施設診断 自施設自施設治療開始,64.3% 64.3% 他施設診断 自施設自施設治療開始,31.4% 31.4% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 経過観察,1.4% 他院へ紹介,4.3% 手術的治療のみ 94.3% 手術的治療のみ,94.3% 目次に戻る 30

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録子宮頚部 :18 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,5.6% IV 期,16.7% 0 期,33.3% III 期,11.1% I 期,33.3% (0 期 ) 上皮内癌 ( 浸潤前癌 ) 頸部に限局する腫瘍 ( 体部への進展は考慮に入れない ) 顕微鏡によってのみ診断可能な浸潤癌で 上皮基部から測定した深達度が 5.0mm 以下で水平方向進展が 7.0mm 以下の間質性浸潤を伴う腫瘍 子宮頸部に限局する臨床的肉眼的病変 または上皮基部から測定した深達度が 5.0mm より大きく 水平方向進展が 7.0mm より大きい間質性浸潤を伴う顕微鏡的病変 子宮をこえるが 骨盤壁 または膣の下 1/3 に浸潤しない腫瘍 骨盤壁に進展 および / または膣の下 1/3 に浸潤 および / または水腎症または無機能腎をきたす腫瘍 Ⅰ~Ⅲ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 膀胱粘膜 または直腸粘膜に浸潤 および / または小骨盤をこえて進展する腫瘍 遠隔転移あり 31

( 症例区分別内訳 ) 診断のみ,5.6% 自施設診断 自施設治療開始,94.4% 自施設診断 自施設治療開始 94.4% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 放射線放射線 + 薬物治療 + 薬物治療,5.6% 5.6% 手術 + 放射線治療,5.6% 5.6% 他院へ紹介,5.6% 手術 + 放射 + 薬物治手術 + 放射 + 薬物治療,11.1% 療 11.1% 手術的治療のみ,50.0% 50.0% 手術 + 薬物治療手術 + 薬物治療,11.1% 11.1% 薬物治療のみ薬物治療のみ,11.1%, 11.1% 目次に戻る 32

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録子宮体部 :19 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,10.5% II 期,10.5% I 期,78.9% * 子宮内膜 (0 期 ) 上皮内癌 ( 浸潤前癌 ) 子宮体部に限局する腫瘍 子宮頚部間質に浸潤するが 子宮をこえて進展しない腫瘍 子宮体部の漿膜または付属器に浸潤する腫瘍 ( 直接浸潤または転移 ) 膣または子宮周辺に浸潤 ( 直接浸潤または転移 ) 骨盤リンパ節転移 傍大動脈リンパ節転移を認める腫瘍 膀胱粘膜 および / または腸管粘膜に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり * 平滑筋肉腫 子宮内膜間質肉腫 腺肉腫 子宮に限局する腫瘍 子宮外に進展するが骨盤内の腫瘍 腹部組織に関与する腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 膀胱粘膜または直腸粘膜への浸潤がある腫瘍 遠隔転移あり 33

( 症例区分別内訳 ) 他施設診断 自施設治療継続 5.3% 他施設診断 自施設治療開始,5.3% 他施設診断 自施設治療継続,5.3% 初回治療終了後,5.3% 5.3% 他施設診断 自施設治療開始 5.3% 自施設診断 自施設治療開始,84.2% 自施設診断 自施設治療開始 84.2% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例再発症例 ( 治療なし ( 治療な ),5.3% し )5.3% 薬物治療のみ, 薬物治療のみ,5.3% 5.3% 手術 + 薬物治療 21.1% 手術 + 薬物治療,21.1% 手術的治療のみ,68.4% 68.4% 目次に戻る 34

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録卵巣 :17 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,5.9% IV 期,17.6% I 期,47.1% III 期,17.6% II 期,11.8% 一側または両側の卵巣に限局する腫瘍 一側または両側の卵巣にあり 骨盤に浸潤する腫瘍 一側または両側の卵巣に浸潤する腫瘍で 顕微鏡的に確認された骨盤外の腹膜転移を伴う腫瘍 所属リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 35

( 症例区分別内訳 ) 診断のみ,5.9% 他施設診断 自施自施設治療継続 5.9%,5.9% 自施設診断 自施設診断 自施自施設治療開始 88.2%,88.2% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 薬物治療のみ薬物治療の,5.9% み,5.9% 他院へ紹介,5.9% 手術的治療のみ,41.2% 41.2% 手術 + 手術薬物療法 + 薬物治療,47.1% 47.1% 目次に戻る 36

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録前立腺 :107 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,6.5% IV 期,15.9% I 期,38.3% III 期,15.9% II 期,23.4% 触知不能 または画像診断不可能な臨床的に明らかでない腫瘍で 組織学的に偶発的に発見される腫瘍 または針生検により確認される腫瘍 ( たとえば PSA の上昇による ) 前立腺の片葉の 1/2 以内に限局する腫瘍 前立腺の片葉の 1/2 をこえ広がるが 両葉には及ばない腫瘍 両葉へ進展する腫瘍 前立腺被膜をこえて進展する腫瘍 ( 一側性または両側性 ) または顕微鏡的に膀胱頚部へ浸潤する腫瘍 精嚢に浸潤する腫瘍 精嚢以外の隣接臓器 ( 外括約筋 直腸 挙筋 および / または骨盤壁 ) に固定 または浸潤する腫瘍 所属リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 37

( 症例区分別内訳 ) 自施設診断 自施設治療開始,87.9% 他施設診断 他施設診断 自施設自施設治療開始 0.9%,0.9% 初回治療終了後 4.7% 初回治療終了後,4.7% 診断のみ,5.6% 自施設診断 自施設治療開始 87.9% 他施設診断 他施設診断 自施設自施設治療継続 0.9%,0.9% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 再発症例 ( 治療なし ) 再発症例 ( 治療なし ),2.8% 2.8% 経過観察,4.7% 他院へ紹介.5.6% 放射線治療のみ放射線治療のみ,1.9% 1.9% 再発症例 (( 治療あり )),1.9% 1.9% 内視鏡的治療のみ,0.9% 0.9% 手術的治療のみ手術的治療のみ,10.3% 10.3% 放射線 + 薬物治療放射線 + 薬物治療,13.1% 13.1% 薬物治療のみ,,58.9% 58.9% 目次に戻る 38

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録腎臓 腎盂 尿管 :35 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,2.9% 0 期,8.6% IV 期,20.0% III 期,14.3% I 期,54.3% * 腎 最大径が 7cm 以下で腎に限局する腫瘍 最大径が 7cm をこえて腎に限局する腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件に 所属リンパ節転移を認める腫瘍 肉眼的に腎静脈やその区域静脈 ( 壁に筋組織を有する ) に進展する腫瘍 または腎周囲および / または腎洞 ( 腎盂周囲 ) 脂肪組織に浸潤するが Gerota 筋膜をこえない腫瘍 肉眼的に横隔膜上または下の大静脈内に進展 または大静脈壁に浸潤する腫瘍 Gerota 筋膜をこえて浸潤する腫瘍 ( 同側副腎への連続的進展を含む ) 遠隔転移あり * 腎盂 尿管 (0 期 ) 乳頭状非浸潤癌 上皮内癌 上皮下結合組織に浸潤する腫瘍 筋層に浸潤する腫瘍 ( 腎盂 ) 筋層をこえて腎盂周囲脂肪組織または腎実質に浸潤する腫瘍 ( 尿管 ) 筋層をこえて尿管周囲脂肪組織に浸潤する腫瘍 隣接臓器または腎をこえて腎周囲脂肪組織に浸潤する腫瘍 遠隔転移あり 39

( 症例区分別内訳 ) 自施設診断 自施設診断 自施設自施設治療開始,88.6% 88.6% 診断のみ,2.9% 他施設診断 自施自施設治療開始,5.7% 5.7% 初回治療終了後初回治療終了後,2.9% 2.9% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 手術 + 内視鏡的治手術 + 内視鏡的治療療 2.9%,2.9% 放射線放射線 + 薬物治療 +,2.9% 2.9% 再発症例 ( ( 治療なし ),2.9% し )2.9% 他院へ紹介,2.9% 経過観察,5.7% 薬物治療のみ薬物治療のみ,17.1% 17.1% 手術的治療のみ,65.7% 65.7% 40 目次に戻る

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録膀胱 :74 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) IV 期,10.8% 不明,6.8% III 期,6.8% 0 期,48.6% II 期,10.8% I 期,16.2% (0 期 ) (0a 期 ) 乳頭状非浸潤癌 (0is 期 ) 上皮内癌 上皮下結合組織に浸潤する腫瘍 筋層に浸潤する腫瘍 顕微鏡的 肉眼的 ( 膀胱外の腫瘍 ) に膀胱周囲脂肪組織に浸潤する腫瘍 前立腺 または子宮または膣に浸潤する腫瘍 骨盤壁 または腹壁に浸潤する腫瘍 所属リンパ節転移を認める腫瘍 遠隔転移あり 41

( 症例区分別内訳 ) 初回治療終了後初回治療終了後,1.4% 1.4% 他施設診断 他施設診断 自自施設治療開始,6.8% 6.8% 自施設診断 自施設診断 自施設治療開始自施設治療開始,91.9% 91.9% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 内視鏡 + 放射線 + 薬物治療 1.4% + 放射線治療内視鏡 + 放射線治療,1.4% 1.4% 内視鏡 + 放射線 + 薬物治療,1.4% 内視鏡 + 薬物治療 2.7% 内視鏡 + 薬物治療,2.7% 手術 +その他治療 1.4% 手術 + その他治療,1.4% 手術 + 内視鏡 + 薬物治療 1.4% 手術 + 内視鏡 + 薬物治療,1.4% 再発症例 ( 治療あり ) 1.4% 再発症例 ( 治療あり ),1.4% 薬物治療のみ 2.7% 薬物治療のみ,2.7% その他治療のみ 5.4% その他治療のみ,5.4% 手術治療のみ,6.8% 手術的治療のみ 6.8% 内視鏡的治療のみ,40.5% 内視鏡的治療のみ 40.5% 経過観察,8.1% 内視鏡 + その他治療,27.0% 内視鏡 +その他治療 27.0% 目次に戻る 42

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録頭蓋内腫瘍 :29 件 (UICC 第 7 版進展度分類内訳 ) 隣接臓器浸潤隣接臓器浸,3.4% 潤,3.4% 不明,3.4% 限局,93.1% * 頭蓋内腫瘍の病期分類は規定されていない為 進展度で分類 ( 限局 ) 大脳 小脳 脳幹の 1 側に限定 テント下腫瘍の 1 側に限定 脳室に限定 脳室系へ浸潤 ( 隣接臓器浸潤 ) 正中線を越える侵襲 テント上から下又は逆 頭蓋骨 髄膜 主要血管 脳神経へ浸潤 中枢神経系の外側へ進展 ( 遠隔転移 ) 転移 髄膜播種 43

( 症例区分別内訳 ) 自施設診断 自施設診断 自施設治療開自施設治療開始,89.7% 始 89.7% 他施設診断 他施設診断 自施設治療開始,6.9% 始 6.9% 初回治療終了初回治療終了後,3.4% 後 3.4% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 放射線治療のみ 3.4% 手術 + 放射 + 薬物治療 3.4% 手術 + 放射線 + 薬物治療,3.4% 放射線治療のみ,3.4% 再発症例 ( 治療なし ),3.4% 再発症例 ( 治療なし ) 3.4% 手術 + 放射線治療 6.9% 手術 + 放射線治療,6.3% 内視鏡的治療のみ 13.8% 内視鏡的治療のみ,13.8% 経過観察,44.8% 手術的治療のみ 24.1% 手術的治療のみ,24.1% 目次に戻る 44

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録甲状腺 :31 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) IV 期,6.5% 不明,3.2% II 期,3.2% I 期,87.1% * 乳頭癌および濾胞癌 <45 歳以上 > 髄様癌 甲状腺に限局し 最大径が 2cm 以下の腫瘍 甲状腺に限局し 最大径が 2cm をこえ 4cm 以下の腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件に 頸部中央区域リンパ節転移を認める腫瘍 甲状腺に限局し 最大径が 4cm をこえる腫瘍 もしくは大きさを問わず甲状腺の被膜外に軽度な進展 ( 胸骨甲状筋あるいは甲状腺周囲脂肪組織に進展 ) する腫瘍で所属リンパ節転移を認めない腫瘍 もしくは頸部胸部中央区域リンパ節転移を認める腫瘍 甲状腺の被膜をこえて進展し 皮下軟部組織 喉頭 気管 反回神経のいずれかに浸潤する腫瘍 Ⅰ と Ⅱ 期の条件または 甲状腺に限局し最大径が 4cm を超える腫瘍 もしくは大きさを問わず甲状腺の被膜外に軽度な進展 ( 胸骨甲状筋あるいは甲状腺周囲脂肪組織に進展 ) する腫瘍で 一側 両側もしくは対側の頸部外側区域リンパ節あるいは上縦隔リンパ節に転移を認める腫瘍 椎前筋膜 縦隔内の血管に浸潤する腫瘍 または頸動脈を全周性に取り囲む腫瘍 遠隔転移あり * 乳頭癌および濾胞癌 <45 歳未満 > 遠隔転移なし 遠隔転移あり 45

( 症例区分別内訳 ) 他施設診断 自施設治療開始 3.2% 自施設診断 自施設治療開始,83.9% 他施設診断 自施設治療開始,3.2% 初回治療終了後 3.2% 初回治療終了後,3.2% 診断のみ,9.7% 自施設診断 自施設治療開始 83.9% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) 手術 + 薬物治療手術 + 薬物治療,3.2% 3.2% 再発症例 ( 治療なし ( 治療なし ) ),3.2% 3.2% 他院へ紹介,9.7% 経過観察,25.8% 手術的治療のみ,8.1% 58.1% 目次に戻る 46

2016 年 ( 平成 28 年 ) がん登録悪性リンパ腫 :59 件 (UICC 第 7 版ステージ分類内訳 ) 不明,5.1% I 期,37.3% IV 期,35.6% III 期,8.5% II 期,13.6% リンパ節領域の 1 領域のみに限局した病変 節外性臓器 / 部位の 1 臓器 /1 部位のみに限局した病変 横隔膜の上下いずれか一側に限局したリンパ節領域の 2 領域以上に病変 節外性臓器 / 部位の 1 臓器 /1 部位のみに病変があり さらにその所属リンパ節に病変 ( その臓器 / 部位と横隔膜の上下が同一のリンパ節領域の病変があっても可 ) 横隔膜の上下両側に位置するリンパ節領域に病変 節外性臓器 / 部位の 1 臓器 /1 部位にのみに病変 脾病変の伴う場合 節外性臓器 / 部位の 2 臓器 /2 部位以上に病変 節外性臓器 / 部位に病変があり それが播種性に進展している場合 節外性臓器 / 部位の 1 臓器 /1 部位のみに病変があり さらにその所属外のリンパ節に病変 47

( 症例区分別内訳 ) 他施設診断 自施設治療継続 1.7% 初回治療終了後 3.4% 初回治療終了後,3.4% その他,1.7% 自施設診断 自施設治療開始,84.7% 他施設診断 自施設治療継続,1.7% 他施設診断 自施設治療開始,8.5% 他施設診断 自施設治療開始 8.5% 自施設診断 自施設治療開始 84.7% * 治療は 当院での経過観察も含む ( 治療内容内訳 ) その他治療のみ 1.7% その他治療のみ,1.7% 再発症例 ( 治療なし ) 3.4% 再発症例 ( 治療なし ),3.4% 手術的治療のみ 3.4% 手術的治療のみ,3.4% 放射線 + 薬物治療,3.4% 放射線 + 薬物治療 3.4% 薬物 +その他治療 1.7% 薬物 + その他治療,1.7% 手術 + 放射 + 薬物治療 1.7% 手術 + 放射線 + 薬物治療,1.7% その他,1.7% 手術 + 薬物治療,8.5% 手術 + 薬物治療 8.5% 経過観察,13.6% 薬物治療のみ,61.0% 薬物治療のみ 61.0% 目次に戻る 48