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稲村

/kenkyu * 概 要 taxation method estate tax inheritance tax eclectic system statutory Inheritance taxation system estate division 目次

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

~ 改正の変遷 ~ (1) 平成 12 年度改正前相続人 受贈者がの場合には 国内財産のみ課税 (2) 平成 12 年度改正後 平成 25 年度改正前平成 12 年度改正 : 相続人 受贈者について国籍主義を導入 H12 年度改正 : 国内財産 国外財産ともに課税 相続人 受贈者 相続人 受贈者 被

2. 改正の趣旨 背景 国内に住所を有しないことにより相続税 贈与税の課税を免れる租税回避行為を抑制するため 平成 12 年度改正 ( 相続人 受贈者の国籍による納税義務判定の導入 ) 平成 25 年度改正 ( 相続人 受贈者が日本国籍なしの場合の課税強化 ) が行われてきた 平成 29 年度改正で

国外転出時課税制度(出国税)の導入

事業承継税制の全体像は ( 図表 1) の通りである ( 図表 1) 事業承継税制の全体像 経営者 1 代目 経営者 2 代目 一括贈与 大臣認定 贈与税の課税 贈与税の納税猶予の適用 相続税の納税猶予制度と同様 雇用確保を含む 5 年間の事業継続を行い その後も株式を継続保有 生前贈与により株式の

市場と経済A

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

新所得税法典 : 昭和 40 年法律第 33 号として制定された所得税法の全体旧旧相続税法典 : 明治 38 年法律第 10 号として制定された相続税法の全体旧相続税法典 : 昭和 22 年法律第 87 号として制定された相続税法の全体新相続税法典 : 昭和 25 年法律第 73 号として制定された

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

により容易に認められる事実 ) (1) 当事者等ア原告は, 亡 AとBとの間の子である 原告は, 所得税法 16 条 2 項の規定により, その営む事業に係る事業場の所在地である渋谷区を納税地としている イ亡 Aは, 平成 年 月 日に死亡し, 原告は, 渋谷区 α 番地 1ほか所在の区分所有建物及

金庫株を活用した事業承継対策 1. 概要 非上場株式を相続して相続税が発生する場合は 相続で取得した自社株を相続税の申告期限後 3 年以内に金 庫株すればみなし配当課税しない (= 譲渡所得とする ) 特例があります ( 措置法 9 条の 7) 所得税の特例の内容 ( 自己株式をみなし配当課税しない

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

Microsoft Word - 第67号 来年からの贈与税改正と相続時精算課税を選択する際の注意点

( 外国 ) 同上 ケース ( ) 相続人が取得した全 2 財産に対して課税 ( 外国 ) 国内財産に対しての み課税 ケース ( ) 相続人が取得した全 3 財産に対して課税 ( 外国 ) 同上 ( 平成 25 年度税制改正より ) ケース ( ) 被相続人 相続人いず 4 れも 5 年超居住の場

税金の時効 税務では 時効のことを更正 決定処分の期間制限 = 除斥期間 といいます その概要は 以下の通りです 1. 国税側の除斥期間 ( 通則法 70) 1 期限内申告書を提出している場合の所得税 相続税 消費税 税額の増額更正 決定処分の可能期間 : 法定申告期限から 3 年 2 無申告の場合

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

医療法人への移行の案内.indd

公益法人の寄附金税制について

用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

債務控除できるもの できないもの 1. 概要相続税の申告で 債務控除できるものや葬式費用には 被相続人名義の銀行借入金や未納の所得税等の公租公課 未払医療費等のいわゆる債務の金額 葬式費用が挙げられます ( 相法 13) 斎場へのタクシー代や式後の飲食代なども含みますが 通常必要とされる範囲内とされ

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

久米和夫 後藤次郎 実施されなかったしかし 今日では 電子技術 じた金額であり 各相続人に対して取得した保険金 情報技術の発達により税務執行上の問題は克服でき 等の額で按分する 相続税法 条 項 号 号 るとするならば この制度へ回帰することも考えら 課税方式が変更されても現行の計算方法のままで問

2017年度税制改正 相続税・贈与税国外財産に対する納税義務の範囲の見直し

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

配偶者居住権の相続税評価額について 2018/12/28 田口税理士事務所 平成 30 年の民法改正により 配偶者の居住権を保護するために配偶者居住権が新設されましたが 相続税の評価にどう影響させるかについて 今回の税制改正大綱に記載されています まず 前提となる配偶者居住権について 説明します 1

第 5 章 N

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

課税遺産総額 = 各人の課税価格 ( ア ) の合計額 - 遺産に係る基礎控除額ウ相続税の総額の計算 1 課税遺産総額を法定相続人が法定相続分に応じて取得したものと仮定し 各人ごとの取得金額を計算する 2 1に税率をかけ 各人の税額を合計する (= 相続税の総額 ) エ各人の相続税額の計算相続税の総

定期金に関する評価 1. 概要生命保険金は その支払方法が一括で支払われるものと年単位の分割払いのものがあります 税務上は前者を一時金 後者を有期定期金又は終身定期金といいます ( 相法 24) いずれにしても 相続税の課税対象となっています ( 相基通 3-6) なお 平成 22 年度税制改正前は

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

例えば毎年 子供 2 人に対し110 万円づつ贈与し続けるのであれば 10 年間で2,200 万円の財産を無税で子供に移すことができます 贈与税の基礎控除額を上手く活用する方法だけでも 計画的に行うことがどれだけ大切なのかご理解いただけると思います とにかく財産を所有している人が高齢になればなるほど

コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

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東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

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2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

平成19年12月○日

(2) 課税状況の累年比較 申告状況 課税価格相続税額税額控除被相続人の数相続人の数金額人千円千円千円人 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 8, ,371,256 50,659,924 15,868

年金型生命保険の二重課税問題についての論点整理

2018年度改正 相続税・贈与税外国人納税義務の見直し

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<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

平成  年(オ)第  号

1. 国際相続の概要 (1) 個人富裕層をめぐる最近の OECD の動向 欧米においては 多くの人が自身の財産や事業をスムーズにかつ効率的に親族等に承継 移転できるよう生前から計画しています ( これをエステートプランニングといいます ) また 経済取引のグローバル化の進展により財産や事業が複数国に

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REPORT



5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

LEC 会計大学院紀要第 12 号 研究ノート 日米国際相続における生存配偶者の相続税 遺産税および所得税上の取扱い 大塚正民 目次 3 つの設例 設例 1 設例 2 設例 3 各設例の検討 設例 1 日本の相続税および所得税アメリカの連邦遺産税および連邦所得税設例 2 日本の相続税および所得税アメ

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 事例から検討する事業承継対策の限界 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

一橋大学大学院法学研究科博士論文 ( 要旨 ) 不動産税制に関する比較法的研究 韓国の不動産税制の今後の方向を中心に 指導教授水野忠恒教授 JD 金今男

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

(2) 滞納残高 イ 税目別の滞納残高 平成 18 年度平成 19 年度平成 2 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 申告所得税 2,119 2,72 1,994 1,921 1,871 1,871 1,784 1,7

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

2017年度税制改正大綱 資産税関連の主な改正点

資産運用として考える アパート・マンション経営

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

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三鷹を考える基礎用語事典

処分の一部の取消しを求めている事案である 1 関係法令の定め (1) 所得税法の規定ア所得税法 9 条所得税法 9 条 1 項 15 号 ( 本件非課税規定 ) は 相続 遺贈又は個人からの贈与により取得する所得については 所得税を課さない旨規定している イ所得税法 33 条所得税法 33 条 1

プルータスセミナー 新株予約権の税務について 株式会社プルータス コンサルティング 平成 18 年 12 月 7 日

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

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また 国外財産調書制度は 2013 年 12 月末の国外財産から調書の提出義務が始まりましたので 5,000 万円超の国外財産を保有の方はご留意ください これに関連して 国税庁より 2013 年 11 月 15 日に FAQ が発表されており FAQ は国税庁のホームページで閲覧等できます 資産税ニ

<4D F736F F D208CF68BA48C6F8DCF8A C31302C C593FC96E5288F4390B394C5292E646F63>

【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

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... 1 19 10 25... 2 1...2 2...3 3...5... 6 1...7 2...8 3...9 4 59 60 39...11 5 183 1...14 6...16... 17 1...17 2...18 3...19 4...20 5...23 6...28 7...29... 31

87.5 4.2 1 1 2 18 11 7 19 10 25 9 1 15 1

19 10 25 3 19 10 25 4 1 X A 8 A X A 14 10 28 X 4000 14 10 230 14 11 8 4000 230 X 14 Y X 230 X X 2300 0.6 1380 17 11 7 3 1 9 1 15 2

2 19 10 25 3 1 1 3 1 1 2 3 1 1 9 1 15 3

50 58 50 58 75% 18 168 29 9 1 3 9 1 3 15 15 15 38 12 6 207 207 76 3 4

3 9 1 15 5 9 34 1 3 5

9 1 15 6 207 6

1 7 2 8 9 10 double impositiondouble taxation 11 12 7

13 2 tax mix 14 15 700 3 700 10,11 16 17 10-1-11 18 19 Eingriffsnorm 20 8

21 22 3 9 1 15 23 24 25 26 back tax theory 9

産価値被相続人資 A みなし譲渡 + 遺産税資被相続人 相続人 遺産税の納税義務者は被相続人 ( 遺産管財人 ) であるため 遺産税の下でみなし譲渡所得課税を行った場合 被相続人の所有期間に係るキャピタル ゲイン ( 図の点線部分 ) に対して所得税が課税された上で 財産の時価 ( 図の破線部分 ) に対して遺産税が課税される この場合 キャピタルゲイン部分について 譲渡所得課税と相続税が二重に課税されることとなる 一方 遺産を譲渡した場合には 相続人の所有期間に係るキャピタルゲイン ( 図の実線部分 ) について譲渡所得が課税される ( 出典 : 中西一 カーター報告後の 30 年と資産課税 経済学研究第 63 巻 4 5 号 (1996 年 12 月 ) 148 頁 ) 時間 27 28 29 The Report of the Royal Commission on Taxation 30 31 32 10

資産価値被相続人資 33 B 資みなし譲渡 + 遺産税免税 ( 出典 : 中西一 前掲図 A 148 頁 ) 被相続人相続人 カナダでは 相続時のみなし譲渡所得課税導入を機に相続税 ( 遺産税 ) が廃止された この考え方の下においては 移転の各段階で資産の値上り益が 1 回だけカウントされる 図 B では 相続発生時において 被相続人の所有期間に係るキャピタルゲイン ( 図の点線部分 ) に対してみなし譲渡所得課税が行われるとともに 相続人が取得した財産の取得価額は相続時の時価とされる そのため その財産の処分時には 相続人の所有期間に係るキャピタルゲイン ( 図の実線部分 ) のみが課税所得とされる ( 出典 : 中西一 前掲図 A 148 頁 ) 時間 34 4 59 60 39 35 59 22 36 11

資産価値被相続人資資産価値被相続人資 60 C みなし譲渡 + 相続税 資被相続人 ( 出典 : 中西一 前掲図 A 148 頁 ) 相続人 時間 相続を機にみなし譲渡所得課税を行った場合 被相続人の所有期間に係るキャピタル ゲイン ( 図の点線部分 ) に対して課税されることで被相続人の課税関係は終了する 一方 相続人については 財産の無償取得について財産の時価 ( 図の破線部分 ) に対して相続税が課税される また 遺産の処分時には 相続人の所有期間に係るキャピタルゲイン ( 図の実線部分 ) に対し 譲渡所得が課税される 同一の資産に対する課税という側面から検討すれば 被相続人の点線部分と相続人の破線部分の課税が重複することになるが 課税単位ごとの測定においては 何ら二重課税の要素を含まない シャウプ勧告直後は みなし譲渡益 ( 点線部分 ) と相続税 ( 破線部分 ) が同時に課されたが 実際的でないという理由で 法人からの贈与など一部の場合に限定されることとなった ( 出典 : 中西一 前掲図 A 148 頁 ) D 資課税繰延 + 相続税頁 186 頁参照 ) 我が国の相続 所得税制では 被相続人の所有期間に係るキャピタルゲインは相続時には課税されず 相続人が遺産を処分したときに 相続人の所有期間に係るキャピタルゲイン ( 図の実線部分 ) と 被相続人の所有期間に係るキャピタルゲイン ( 図の点線部分 ) を合わせて譲渡所得が課税される 被相続人 相続人 ( 出典 : 中西一 前掲図 A 148 頁 ) ( なお 同様の図として 酒井克彦 関連者間における所得移転と所得税の課税対象 ( 下 ) 税務事例第 39 巻第 8 号 (2007 年 8 月 )57-58 頁 佐藤英明 プレップ租税法 弘文堂 (2006)183 頁 186 頁参照 ) 時間 37 38 1 2 39 12

40 rock-in 41 42 3 39 45 70% 37.5% 75% 1/2 100% 43 100% 44 45 2 33 13

46 9 47 48 49 60 59 50 5 183 1 60 183 14

4 D 4 14 2 60 183 2 51 34 2 34 2 183 2 2 34 2 15

59 60 52 53 6 1972 54 55 fairness 56 Wolfe D. Goodman carryover 16

57 Goodman 58 59 60 1 673 61 62 17

629 673 63 675 64 65 903 66 67 68 69 2 18

34-1(4) 70 183 35-1(9) 71 72 3 5 3 1 1 3-6 12 73 9 74 3 34 183 9 19

9 1 15 9 60 9 1 15 60 183 2 183 2 9 1 15 4 75 23 35 22 20

34 36 accrual type concept of income 76 77 33 35 receipt = 78 79 80 59 21

81 82 83 84 85 86 60 59 1 60 1 1 87 22

5 88 89 90 91 = 92 93 94 23

95 1 96 97 3 60 183 2 9 1 15 24

680 896 909 3 1 1 3-6 98 25

10 6 28 99 985 100 675 101 183 1 35-1(9) 102 26

103 34 35 3-6 104 105 183 1 3-6 9 1 15 27

106 6 9 1 15 1 3 9 1 3 28

107 108 60 23 60 14 203 7 (1) (2) 109 29

9 15 110 111 112 183 14 2 60 30

4 3 10 113 P X X X X P P X P P X 114 X P 18 11 7 115 116 15 117 118 119 38 120 40 38 121 38 31

19 10 25 32

18 < > 2006 3 1964 61 18 38 TAINS Z888-1293 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070410174433.pdf 4 18 11 7 17 6 TAINS Z888-1185 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shotoku/02/25.htm 2969 2007 51-52 [ 4 ] 2004 951 7 951 72 2 1999 1 9 1 9 3 [ 12 ] 2007 231 double taxation double taxation 9 6-7 52 8 1997 5 28 20 2 2004 72-73 No.49 1995 460 No.53 1997 477 15 70-71 15 73 14 8 12 100 6 50 60 3 27 39 2 247 DHC 469 1020 1993 9 6-7 49 2002 62 24 154 56 2004 22-23 30 63 4 5 1996 149 2005 44 24 155 30 84 33

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56 8 2069 16 10 29 58 7 1979 40 2 2 19 1 1 5 7 18 48 5 1233 74 2 2006 126 12 215 63 108 12 439 63 108 [ 43 3 29] 23 471 45 10 12 159 12 161 45 74 45 74 12 161 32 2 1987 162 Helvering v. Horst,311 U.S.112 1940 61S.Ct.144.147 1941. 45 69-70 43 10 31 14 12 1968 1442 12 199 39 1 29 83 10 3 1964 532 85 17 2 1 52 3 2006 1034 62 111 Richard B.Goode, The Individual Income Tax,Brookings Institution(1964). R. 1966138 62 113 63 117 R. 89 139 101 (a)(1) [ 6 ] 1998 371 2002 30-32 60 113 54 3 1986 390 62 116 61 6 1999 51 96 52 19 10 25 TAINS Z888-1293 5 11 230 1998 604 11 5 11 242 527 12 1 28 246 346 59 15 2004 70-71 35

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