わくわく保健指導 ~ 視力低下の予防を目指して ~ 板橋 B 地区 1 主題設定の理由児童を取り巻く環境は 小さい頃からメディア機器に触れる機会が多く 目に及ぼす影響は大きい また 健康診断の結果を見ると 視力低下は児童の健康課題として注視する必要がある そこで 本地区では 視力低下予防を目指した指導に取り組むことにした 保健指導や委員会活動 掲示物 ほけんだより等を通して 児童の興味関心を高めることにより 自分のからだは自分で守ろうとする意識をもち 実践できる児童の育成を目指し 本主題を設定した 2 研究経過 4~5 月研究主題 研究内容の検討 6~8 月板 B 地区の視力検査結果の集計 結果の考察資料収集教材作成 9~11 月教材作成各校の実践 報告 12~2 月研究のまとめ研究収録作成 3 月研究発表 3 研究内容 (1) 身体測定時の保健指導 対象 : 全学年 時間 :15 分 題材名 目を大切にしよう 1 A 小学校 ねらい 全学年: 学校や家庭での生活を振り返り 視力低下を予防する生活を心が ける 中 高学年: 目のつくりや働きを知る [1 2 年生指導の流れ ] 生活リズムカードを振り返り 寝る時刻が遅くなる原因を考える ( 生活リス ムカート ) 家での生活の振り返り ( 資 1) テレビとの距離( 資 2), テレビメガネ 資料 1 2 3 イラストで作成した目に関する資料 1~ 6 4 5 6
[3 年生指導の流れ ] 視力検査の結果から 視力低下の原因について考える 家での生活の振り返り ( 資 1) 目の仕組み 働き ( 資 7) 遠近の目の働きの違い( 資 8) 正視 近視の見え方の違い( 資 910) 視力低下に伴う見え方の違い ( 資 11) 日常生活で気を付けること テレビとの距離( 資 2), テレビメガネ ゲームが目に及ぼす害( 資 12) 7 8 9 イラストで作成した目に関する資料 7~ 12 10 11 12 [5 6 年生指導の流れ ] 生活リズムカードから自分の生活を振り返り 視力低下の原因を考える ( 生活リス ムカート ) メディア機器 ( テレビやスマホ パソコン等 ) とのかかわり方 ゲームが目に及ぼす害( 資 12) 目の仕組み 働き ( 資 7) 遠近の目の働きの違い( 資 8) 明暗での目の働きの違い( 資 1314) 正視 近視の見え方の違い( 資 910) 視力低下に伴う見え方の違い ( 資 11) 家での生活の振り返り ( 資 1) テレビとの距離( 資 2), テレビメガネ ゲームやスマホをやる時のマナー( 資 15) イラストで作成した目に関する資料 13~ 15
[4 年生指導の流れ ] 運動器検診の問診票の結果から 視力低下の原因を考える ( 机に向かっている時の姿勢が悪いと思う保護者の割合が高い ) 姿勢が悪くなると困ること ( 資 1617) 脊柱側彎( 写真 ) 視力の低下について 目の仕組み 働き( 資 7) 正視 近視の見え方の違い ( 資 910) 視力低下に伴う見え方の違い ( 資 11) 家での生活の振り返り ( 資 1) ゲームが目に及ぼす害( 資 12) テレビとの距離( 資 2), テレビメガネ 立っている時のよい姿勢 ( 資 18) 16 17 18 イラストで作成した目に関する資料 16~ 18 2B 小学校 ねらい 視力低下の原因について知る 目のつくりを知り 目の動きは筋肉で動いていることを知る 日常の目の使い方を振り返り 目の健康のために気をつけることを考える 各学年の実態に応じて 説明の仕方や 内容量を変える 指導の流れ 1 日常の目の使い方を振り返る 全体へ質問をして児童に挙手させる 毎日テレビを見ていますか 時間を決めてテレビを見ていますか 毎日ゲームをやっていますか 時間を決めてゲームをやっていますか 2 小学保健ニュース 携帯ゲームのやり過ぎに注意 を読んで 目の健康について問題提起する 3 目玉のつくりと働きを目玉の模型を使いながら説明する ( 小学保健ニュース 眼球の中はどうなっているの? も活用 ) 4 目の動きは 毛様体筋などの筋肉によるもので 近くばかりを見るのではなく 近くを見たり遠くを見たりすることが視力低下の予防につながることを説明する 5 目の体操 瞳キラキラ体操 をする ( きらきらぼし の曲に合わせて 目を色々な向きに動かす体操をする 6 目の健康のために 日常でできることを振り返る
3C 小学校 [ ねらい ] 目を守る部位の仕組みと役割について知る [ 指導の流れ ] 目の大切さを理解し 目を守る生活を心がける 低学年 1 目を守る部位を知る 目を守る部位には何があるでしょうか まゆげ まぶた まつげ ( まばたき なみだ ) 目の部位にはそれぞれ 体を守るための役割があることを理解する らくだは長いまつげで砂から目を守る まばたきの実験をする (20 秒まばたきをしないとどうなるか ) 2 目のけがの対応方法を知る 目をけがしたり 目にゴミが入ったときどうすればよいでしょう 目を水でよく洗う こすらずに保健室にくる 目をやさしく冷やすなど ゴミが入ったまま目をこすると 傷がついたりバイ菌が入ったりする 3 目の体操をしよう 高学年 1 目を守る仕組みを知る まゆげやまぶたはどうして必要なのでしょうか 高学年には 考えを発表してもらう 2 視力低下の原因を考える まばたきをしないで目をあけてみよう 20 秒間目をあけたままでいると どうなるか実験をする 目が痛い 目が乾く 涙がでる 平均 1 分間に 20 回まばたきをするが ゲームなどをしているときには 1 分間に 3 回しかまばたきをしない 目が乾いて疲れやすくなり 視力低下の原因にもなる ( ドライアイ ) 3 目のけがの対応方法を知る ( 低学年参照 発達段階によって話し方等変える ) 4 目の体操をしよう [ 板書計画 ] 1めあての確認 1 5 分間の指導の見通しが立つようにする 4 目を開けよう 2 0 秒間目を開けて目の乾きを体験する 2 目を守る部位 子供の意見が出た ら貼る 2 らくだは 5 cm あ るまつげで目を砂か ら守る 3 目の教材右目はパネルシアター 左目は画用紙で作成し まばたきができる イラスト 5 ごみが入った ときの処置方法 右目 : パネルシアターを使用した 台紙で白目を作成し 黒目 菌 ゴミ 涙を貼り付けられるようにした まつげ : モールを磁石で貼り付けて ごみがまつげの上にのるようにした まゆげ : 画用紙 子供につけてもらうと盛り上がった 左目 : 画用紙 まばたきができるようにした
(2) 委員会活動 1 集会発表少ない練習時間でも自信をもってできるようにするための工夫として 一人のセリフを短くし セリフの多いサンタとトナカイは 声を他の子がマイクを使って言うことにした 小保健委員会発表集会台本 目を大切に 第 1 場面委員長 おはようございます これから保健委員会の発表 サンタ劇場を始めます 鈴の音 サンタとトナカイが出てくる サンタ ( 以下サ ) みなさん おはよう 私は見てのとおり サンタさんじゃ こちらは トナカイ ( 以下ト ) どーもー トナカイだよ よろしくね! サ トナカイや あいかわらずチャラいなあ ところで 私の悩みを聞いてくれ 最近 目が悪くてプレゼントを渡す子供たちの顔がよく見えないのじゃ ト サンタさん それは困りましたね そうそう 子供たちの中にも 目が悪くなることをしている子がいるそうですよ サ な な 何だって? それは大変だ!! みんなの様子を見てみよう 端に移動する 子供 ( 以下子 )1 2 3: ゲームをやりながら歩いて出てくる 子 1 あ --- ゲームがやめられないよ --- ゲームに夢中になっている様子をおおげさに 本当は勉強したいのに ゲームがやめられないよーー 子 3 大声で 誰かー 助けて!!! 苦しむ ト これじゃあ 目が悪くなりそうですね サ ゲームばかりしていると目が悪くなるなあ 30 分に1 回は休憩して遠くを見るといいぞ 子供たち ゲームをやめて遠くの方を見つめる サ よしよし 子 4 5 6 7 悪い姿勢で本を読んでいる 子 4 あーーー 腰が痛 い! 子 5 本当は楽しく本を読みたいのに 目がしょぼしょぼしてきたよーー 子 6 なんだか 字が読めなくなってきたよー 子 7 大声で 誰かー 助けてーーー! ト これじゃあ 目が悪くなりそうですね サ 本を読む時は正しい姿勢で読んだ方がいいぞ 子供たち 正しい姿勢で本を読む サ よしよし トナカイとサンタ : 中央に向かって歩きながら ト ところでサンタさん 目にいい体操を知っていますか? サ 知らないなあ ト では 目玉体操の先生に教えてもらいましょう 先生 お願いします! 第 2 場面目玉体操の先生 目 目玉 出てくる 先生 ( 以下先 ) こんにちは 先生です ポーズ 目が疲れると目が悪くなる原因になります 目が疲れた時は 目玉体操をしましょう 始めに 私たちがやるので みなさんは見ていてください ミュージック スタート! 先 ほっぺたに手を当てて 頭が動かないようにして目玉を動かします * 音楽のリズムに合わせて先 右 左 上 下 右 左 上 下 右回し 左回し 右回し 左回し 指を出して 遠く 近く 遠く 近く ギュッと閉じる 開ける 閉じる 開ける 閉じる 最後に静かに開けます おわりです それではみなさんも一緒にやりましょう ほっぺたに手を当ててください ミュージックスタート! * くりかえす先 上手にできましたね 目が疲れた時には この目玉体操をためしてください 委員長 みなさんは 普段の生活で目を大切にしていますか? ゲームをする時や本を読む時は気を付けて 目を大切にしましょう これで 保健委員会の発表を終わります 礼
2 保健委員会ミニ健康講座 月の保健目標の内容について 給食の時間にクラスに行き発表 目玉体操 (10 月 ) 姿勢体操 (11 月 ) 4 まとめと今後の課題 ゲームのやり過ぎやテレビの見過ぎは視力低下につながることは知っていたが なぜそうなのかは知らない児童が多く 目の仕組みや働きについて知ることで 理解を深めることができた 視覚に訴えたり 体験したりする教材を作成し 活用を図ることによって 児童の興味関心を高めることができた 委員会活動の取り組みでは 委員会の児童が意欲的に発信をして 全校児童の興味関心を高めることができた 目玉体操や姿勢体操は低学年にも分かりやすく 楽しく取り組むことができた 視力低下予防の指導は 生活リズム メディア機器とのかかわり方 姿勢等 健康的な生活を送るために大切な指導にもつながっていくため 学校と家庭 双方から日常的に声かけをしていく必要がある 視力低下予防の指導を通して 児童の興味関心を高めることはできたが 児童が自ら実践していくことが難しいという実態もあり 継続的に指導していく必要がある 児童一人ひとりが自分のからだは自分で守ろうとする意識をもち 実践できるよう 今後も保健指導や教材研究の充実を図っていきたい 参考文献 健康教室 ( 東山書房 ) 2015 年 10 月号