1 計画の目的 当施設は 箱根町地域防災計画に 活動火山対策特別措置法 ( 以下 活火山法 という ) 第 6 条に基づく 避難促進施設 として定められており 活火山法第 8 条に基づき本計画を定める 本計画は 当施設に勤務する者 ( 従業員 ) 施設の利用者 施設周辺にいる登山者 旅行者等の噴火時

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( 施設名 ) における 土砂災害時の避難確保計画 各施設の状況に応じて 赤字部分を修正してください 福祉施設 医療機関両方で使用できる内容にしています 不要な部分は削除してください 施設の状況に応じて内容を追加してください ( 提出時 このテキストボックスは削除してください ) 平成 年 月

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート


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洪水時の避難確保計画 施設 年月作成 洪水 の避難確保計画は基本的にこのエクセル表入力に基づき出力した計画書が市町村あての提出物です 他に ワード様式 の 様式 7 防災教育訓練年間計画 様式 8 施設利用者緊急連絡先一覧 様式 9 緊急連絡網 様式 10 外部機関緊急連絡先一覧 様式 11 対応別

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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PowerPoint プレゼンテーション

第8章 災害復旧計画

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

対応すべき行動_0921

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医療施設等(病院、診療所、助産所、介護老人保健施設等)に係る避難確保計画(津波編)作成の手引き(案)

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

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第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画


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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

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土砂災害防止法制定の背景 土砂災害は毎年のように全国各地で発生しており 私たちの暮らしに大きな影響を与えています また その一方で 新たな宅地開発が進み それに伴って土砂災害の発生するおそれのある危険な箇所も年々増加し続けています そのような全ての危険箇所を対策工事により安全な状態にしていくには 膨

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( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

様式編目次 市役所に提出 ( 様式 6 は自衛水防組織を設置した場合に提出 ) 1 計画の目的 1 2 計画の報告 1 様式 1 3 計画の適用範囲 1 施設周辺の避難地図 2 4 防災体制 3 5 情報収集 伝達 4 6 避難誘導 5 7 避難の確保を図るための施設の整備 6 8 防災教育及び訓練

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

資料1-4気象庁資料

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合における全国瞬時警報システム (J アラート ) による情報伝達に関する Q&A Q1. 北朝鮮の弾道ミサイル発射の現状はどうなっているのでしょうか A1. 北朝鮮は過去に例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し 平成 28 年 8 月以降

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

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目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

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目 次 ページ 1 目的 1 2 本市の対応 1 3 想定される箱根町の噴火警戒範囲と避難計画 1 図 1 噴火警戒レベルごとの警戒範囲 ( 避難対象地域 ) 2 4 対応の流れ 3 5 箱根山の噴火警戒レベルに応じた体制 対応等 6 * 水蒸気噴火またはマグマ噴火 ( 想定火口域の中心から半径 4

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

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資料6 (気象庁提出資料)

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

様式編目次 市に提出 ( 様式 6 は自衛水防組織を設置した場合に提出 ) 1 計画の目的 1 2 計画の報告 1 様式 1 3 計画の適用範囲 1 施設周辺の避難経路図 2 施設内の避難経路図 3 4 防災体制 4 5 情報収集 伝達 5 6 避難誘導 6 7 避難の確保を図るための施設の整備 7

テロ対処訓練の実施 従業員 出入業者等が参加するテロ対処訓練を定期的に実施し テロ発生時の対応要領について確認するとともに 参加者のテロ対策への意識を高める また 警察 消防 海上保安機関 周辺の民間事業者等と共同で訓練を実施することで より実態に即した訓練が可能となる 救命講習の受講 テロ発生時に

気象庁 札幌管区気象台 資料 -6 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 平成 29 年度防災気象情報の改善 5 日先までの 警報級の可能性 について 危険度を色分けした時系列で分かりやすく提供 大雨警報 ( 浸水害 )

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

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豪雨災害対策のための情報提供の推進について

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4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

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手賀の杜自治会自主防災組織規約 第 1 条 ( 名称 ) この組織は 手賀の杜自治会自主防災組織 ( 以下 本組織 という ) と称する 第 2 条 ( 目的 ) 本組織は 手賀の杜自治会自治会規約第 1 条第 2 項に基づき 住民の隣保協同の精神に基づく自主的な防災活動を行うことにより 手賀の杜自

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防災カードゲーム このつぎなにがおきるかな? の遊び方 ( 土砂災害編 ) 1. おおまかな遊び方 1) カードの種類このカードには どしゃさいがい 編です その他 すいがい 編と つなみ 編があります 組み合わせによる活用も可能ですが 今回は 単独での利用を想定しています 2) カードの構成 どし

Transcription:

箱根山 ( 大涌谷 ) 噴火時等の 避難確保計画 箱根強羅旅庵香音 平成 29 年 5 月 9 日

1 計画の目的 当施設は 箱根町地域防災計画に 活動火山対策特別措置法 ( 以下 活火山法 という ) 第 6 条に基づく 避難促進施設 として定められており 活火山法第 8 条に基づき本計画を定める 本計画は 当施設に勤務する者 ( 従業員 ) 施設の利用者 施設周辺にいる登山者 旅行者等の噴火時等における円滑かつ迅速な避難の確保を図ることを目的とするものである 2 施設の位置 当施設は 箱根山 ( 大涌谷 ) 想定火口域から約 2km に位置しており 噴火警戒レベ ル 4 の場合は 立入規制が行われ避難が必要となる 以下に 施設位置図を示す 図 -1 施設の位置図 3 避難確保計画の対象とすべき人数及び範囲 避難確保を行うべき対象は 当施設従業員 利用者 また当施設の周辺にいる登山者 観光客等 ( 以下 利用者等 という ) とする 当施設の従業員数 最大利用者数 当施設に緊急退避してくる者の想定人数は 以下のとおりである 表 -1 避難確保を行うべき対象者数 ( 日中のピーク :8 月の休日の 15 時ごろを想定 ) 従業員数 最大利用者数 施設周辺にいる登山者 観光客等 1 人 20 人 3 人 1

表 -2 避難確保を行うべき対象者数 ( 夜間のピーク :8 月の休日の夜間を想定 ) 従業員数 最大利用者数 施設周辺にいる登山者 観光客等 1 人 30 人 0 人 当施設の周辺地図は以下のとおりである 図 -2 施設周辺の地図 4 防災体制 当施設の噴火時等の体制は 以下のとおりである 表 -3 火山活動状況と体制の関係 状況体制班組織 噴火警戒レベルの引上げ等がなく立入規制等がない中で 突発的に噴火した場合噴火警戒レベルの引上げ等に対応した立入規制等により 避難が必要となった場合噴火警戒レベルの引上げがあっても立入規制の範囲外で 避難を必要としない場合 または臨時の解説情報等が発表された場合 災害対応体制 情報伝達体制 統括管理者 情報班 避難誘導班 統括管理者 情報班 2

当施設の体制図 統括管理者を 日中は施設のフロント等担当者 夜間も同人とし 以下の体制をとり 災害対応にあたる 統括管理者 ( 管理者 : フロント等担当者 ) ( 夜間 : 同人 ) 施設の総括 避難誘導班 ( 班長 : フロント等担当者 ) ( 夜間班長 : 同人 ) 情報班 ( 班長 : フロント等担当者 ) ( 夜間班長 : 同人 ) 箱根町 利用者等への避難等の 呼びかけ 避難誘導 利用者等の避難状況把握 噴火警報等火山活動情報の収集 伝達 交通規制等道路情報 公共交通情報の収集 伝達 各種団体 機関との情報連絡 館内放送 図 -3 当施設の体制図 5 情報伝達及び避難誘導 1. 噴火警戒レベル引上げ等が無く立入規制等が無い中で 突発的に噴火した場合 (1) 情報収集 伝達 突発的な噴火が発生した場合 当施設が行う情報収集 伝達は 以下のとおりである 1 箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火の発生を認知した場合 ただちに災害対応体制をとるとともに 箱根町に噴火の発生や災害対応体制をとったことを伝達する 2 情報班は その後も継続して箱根町と連絡を取り合い 情報の共有を行う 共有を行う情報は以下のとおり 3

施設が把握している火山活動の状況 利用者等の避難状況 被災状況( 負傷者数など ) 施設及び周辺の被害状況 気象台 専門家等から得られる今後の火山活動の推移など 規制範囲外への避難実施のタイミング 1 当施設 箱根町 2 図 -4 緊急連絡の流れ * 関係機関の連絡先 参考とするべき情報の例は 以下のとおりである 表 -5 各施設及び関係機関連絡先一覧 分類業種施設名連絡先備考 連絡先 ( 外部機関と の窓口 ) 行政機関 箱根町 総務防災課防災対策室 0460-85-9561 参考 ( 防災対応では連絡ととる必要はないが 知っておくべき関係機関 ) その他関係 機関 温泉地学研究所 0465-23-3888 横浜地方気象台 045-621-1999 箱根町消防署 0460-82-4511 小田原警察署 0465-32-0110 4

表 -6 参考とするべき情報等 収集する情報等内容 生命に危険を及ぼす火山現象の発生や危険が及ぶ範囲の拡大が予 想される場合に 警戒が必要な範囲 を明示して発表される 発表 機関 収集方法 噴火警報 噴火警戒レベル 市町村は噴火警報に対応した入山規制や避難勧告等の防災情報を発信する 市町村の指示に従って規制された範囲から避難する必要がある 火山活動の状況に応じて 警戒が必要な範囲 と防災機関や住民等の とるべき防災対応 を 避難 避難準備 入山規制 火口周辺規制 活火山であることに留意 のキーワードをつけて5 段階に区分した指標で 噴火警報に付け加えて発表される 噴火警報レベルに対応した 警戒が必要な範囲 と とるべき防災対応 については 市町村や都道府県の地域防災計画に定められている 市町村の指示に従って規制された範囲から避難する必要がある テレビ ラジオ 気象庁ホームページ 防災行政無線 緊急速報メール ( 特別警報のみ ) 等 噴火警戒レベルの引き上げの基準に至らない火山活動の変化を観 測した場合であっても まず その事実を地元の関係者や一般の 気象庁 臨時の解説情報 火山の状況に 関する解説情報 人々に認識してもらうために 臨時に発表する 火山の状況に関する解説情報 のこと 臨時の解説情報は 噴火警戒レベルを引き上げるかどうかを判断するまでの一時的な情報であり 気象庁は 臨時の解説情報を発表した際には 速やかに火山の現地観測を実施し 噴火警戒レベルを引き上げるかどうかの判断につなげる 臨時の解説情報が発表された際には 火山活動が活発化していることを確認し その後 気象庁が発表する情報に注意しておくことが必要 火山活動が活発な場合等に火山の状況を知らせるために気象庁から定期的に発表させる情報 噴火や噴煙の状況 火山性地震 微動の発生状況等の観測結果から 火山の活動状況や警戒事項について解説される テレビ ラジオ 気象庁ホームページ 防災行政無線等 5

噴火速報 噴火の発生事実を迅速に伝える情報で 登山者や住民に火山が噴火したことを端的にいち早く伝え 身の安全を図る必要があり 迷っている時間はない 噴火速報は気象庁が常時観測している各火山を対象に発表するが 普段から噴火している火山において普段と同じ規模の噴火が発生した場合や 噴火の規模が小さく噴火が発生した事実をすぐに確認できない場合には発表されないため留意が必要 テレビ ラジオ 気象庁ホームページ 防災行政無線 携帯端末等 収集する情報等内容 噴火によって山腹斜面に火山灰が堆積すると 少量の雨でも土石流 発表 機関 収集方法 が発生することがある こうした火山噴火に起因する大規模な土石 テレビ ラジオ 土砂災害緊急情報 流が急迫している場合に 国土交通省が緊急調査の結果をもとに発表する 土石流被害の想定される区域と発生時期を示した情報 市町村は 土砂災害緊急情報に基づいて 避難勧告等の防災情報を発 国土 交通省 国土交通省ホームページ 防災行政無線 携帯端末 表する 市町村の指示に従って規制された範囲から避難する必要が 等 ある 火口周辺規制 入山規制 火口周辺に危険がある場合や小規模な噴火が発生するおそれがある場合等に 火口周辺または 火山への立入を規制するために市町村が発表する情報 テレビ ラジオ 防災行政無線 町ホームページ等 避難勧告 避難指示 避難勧告は 危険が迫り避難が必要と認める地域の居住者に対し 避難のための立ち退きを促すために発表される 避難指示は より危険が切迫している場合に 避難が必要と認める地域の居住者等に対して 避難のための立ち退きを指示するために 箱根町 テレビ ラジオ 町村ホームページ 防災行政無線 緊急速報メー 発表される ル等 (2) 避難誘導対応 利用者等への情報伝達 ( 屋外から屋内への緊急退避の誘導等 ) 避難誘導班は 自身の安全を確保しつつ建物の入り口等で 屋外にいる利用者等に対して 拡声器等で箱根山 ( 大涌谷 ) が噴火したことを伝え 建物内に入るよう呼びかける また 建物内にいる利用者に対しても 箱根山 ( 大涌谷 ) が噴火したことを伝え 建物外へ出ないよう呼びかける 広報文案を以下に示す 6

屋外空間への広報 ただいま 箱根山 ( 大涌谷 ) が噴火しました ただちに建物内に避難してください 繰り返します 建物内 ただいま 箱根山 ( 大涌谷 ) が噴火しました 建物の外に出ないでください また 建物内のより安全な場所へ誘導しますので 係員の指示に従ってください 繰り返します 建物内のより安全な場所への誘導 避難誘導班は 利用者や建物内の緊急退避者を 建物内のより安全な場所へ誘導す る 食堂への経路図を以下に示す トイレ 事務所 宿泊スペース 出入口 倉庫食堂 図 -5 建物内のより安全な場所と経路図 7

緊急退避者状況の把握 整理 緊急誘導班は 緊急退避誘導が行われ 施設内で一定の安全が確保された後 緊急 退避者の状況を可能な限り把握 整理する 整理する様式は以下のとおり 表 -7 退避状況整理様式 年月日 時間 : : 現在 緊急退避者数 利用者従業員等合計 うち負傷者数 備考 応急手当の対応 負傷者に対して 可能な限り応急手当を行う 規制範囲外への避難 緊急退避者等の 規制範囲外への避難の実施の可否やタイミングについて 箱根町 と連絡を取り 協議のうえ 規制範囲外への避難を実施する 規制範囲外の避難先は 宮城野浄水センターとし 規制範囲外への避難経路は下記 のとおりとする ただし 箱根町の指示があった場合は この限りではない 8

図 -6 避難先と避難経路 規制範囲外への避難手段は 自家用車等 各自の手段で規制範囲外へ避難すること を基本とする ただし 箱根町から指示があった場合は この限りではない 避難手段のない緊急退避者がいる場合 箱根町に車両の手配等を要請する 2. 噴火警戒レベル引上げ等に対応した立入規制等により 避難が必要となった場合 (1) 情報収集 伝達 情報収集 伝達で行うことは 以下のとおりである 1 箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火警戒レベルの引上げ または立入規制を実施したことについて 箱根町から第一報を受けた場合 ただちに災害対応体制をとる 2その後 箱根町と随時 情報収集 伝達に努め 避難対応の実施について協議を行う 1 当施設 箱根町 2 図 -7 緊急連絡の流れ 表 -5 と表 -6 にある関係機関の連絡先や参考とすべき情報の例を見て対応にあた る 9

(2) 避難誘導対応 利用者等への情報伝達 規制範囲外への避難が必要となった場合 建物内にいる利用者や屋外にいる利用者 さらには施設周辺に拡声器などを活用し 噴火警戒レベルが引き上げられたことや 避難勧告 避難指示が発令されたことにより 施設から規制範囲外へ避難が必要なことを伝える 広報文案を以下に示す 建物内への広報 ただいま 箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火警戒レベルが 4 に上がりました これにより 火口から 2.1km 圏に立入規制がかかり 当施設も規制範囲に含まれます ご利用の皆様は 速やかに規制範囲外への避難をお願いします 避難方法については 係員の指示に従ってください 繰り返します 施設周辺への広報 ただいま 箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火警戒レベルが 4 に上がりました これにより 火口から 2.1km 圏に立入規制がかかり この周辺も規制範囲に含まれます 速やかに宮城野方面に避難してください 避難に際しては 箱根町や気象庁等から出される情報に注意してください 繰り返します 規制範囲外への避難の実施 利用者等を規制範囲外に避難させるための避難経路を定めておき 避難手段について は 自家用車等 各自の手段での避難を基本とする ただし 箱根町から指示があっ た場合は この限りではない 避難誘導班は 利用者の人数や避難の状況などを把握 整理する 避難手段がない利用者がいる場合 箱根町に連絡し バス等による輸送を依頼する 最後に 建物内に残留者がいないか確認する 避難経路は 図 -6 を参照する 3. 噴火警戒レベル引上げ等があっても立入規制の範囲外で 避難を必要としない場合 または臨時の解説情報等が発表された場合 (1) 情報収集 伝達 10

情報収集 伝達に関して行うことは以下のとおりである 1 箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火警戒レベルが引き上げられたことや立入規制が実施された もしくは臨時の解説情報が発表されたことを 箱根町からの連絡を受けた場合 た だちに情報収集体制をとる 2 その後 箱根町と随時 情報収集 伝達を行う 3 施設内や屋外空間にいる利用者等に箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火警戒レベルが引き上げ られたことや立入規制が行われたこと 臨時の解説情報が発表されたことを呼びか ける 文案は以下に示す 噴火警戒レベル引上げや規制が実施された場合 ただいま 箱根山 ( 大涌谷 ) の噴火警戒レベルが に上がりました これにより 火口から km 圏に立入規制がかかります 道の より山側には入らないでください なお 当施設は 規制範囲の外に位置しています また 今後の火山活動や気象庁 箱根町から出される情報にご注意ください 繰り返します 臨時の解説情報が発表された場合 ただいま 気象庁から箱根山 ( 大涌谷 ) に関する臨時の解説情報が出されました 今後の火山活動や気象庁 箱根町から出される情報にご注意ください 繰り返します 1 当施設 箱根町 2 図 -8 緊急連絡の流れ 表 -5 と表 -6 にある 関係機関の連絡先や参考とすべき情報の例を見て 対応に あたるものとする 11

6 資器材の配備等 当施設の保有設備 資器材 備蓄物資等の状況 情報収集 伝達または避難誘導の際に使用する設備 資器材 備蓄物資は 以下のと おりである 施設従業員は 日頃からこれらの資器材等の使用方法及び保管場所を周知しておき その維持管理に努めるものとする 表 -8 保有設備 資器材 備蓄物資一覧 活動区分 設備 資器材 備蓄物資 設置 または保管場所 数量 情報収集 伝達テレビ 客室 1 避難誘導 寝具 防寒具 客室 1 その他 懐中電灯 客室 1 建物内のより安全な場所 当施設の建物内のより安全な場所( 候補場所も含む ) は下図のとおりである トイレ 事務所 宿泊スペース 出入口 倉庫食堂 図 -9 建物内のより安全な場所 7 防災教育及び訓練の実施 日頃からの火山活動の観察 訓練の実施 毎年 6 月に 避難誘導訓練を実施する 必要に応じて利用者等に訓練への参加を 呼び掛ける 訓練の結果は 箱根町に報告する 12

日頃から 関係機関主催の研修会や防災講演会等に関する情報の収集を行い参加 に努める 避難確保計画の見直し 毎年実施される訓練を通じて 計画の検証及び見直しを行う 施設の変更が生じた場合は 必要に応じて その都度 計画修正を行う 利用者への情報提供 啓発 当施設における情報提示やパンフレット等の配布は 以下のとおりである 情報内容周知方法避難確保計画インターネットサイト 日頃からの火山活動の観察 日頃から 火山活動をよく観察し 何か変化に気づいた際には その情報を横浜 気象台や温泉地学研究所に伝達する 連絡先は次のとおりである 横浜地方気象台 温泉地学研究所 電話番号 :045-621-1999 電話番号 :0465-23-3588 施設への連絡先 電話番号 050-3171-7557 FAX 番号 03-4333-0834 メールアドレス reservation@ka-non.com 13