障害特性に配慮した福祉避難所 特養海南市立南風園白寿荘 養護老人ホーム橘寮特別養護老人ホーム天美苑特別養護老人ホームかぐのみ苑介護老人福祉施設緑風苑てぃえどーる ( 太陽の丘 ) 海南市海南保健福祉センター海南市下津保健福祉センターハニーホーム東雲特別養護老人ホーム美里園特別養護老人ホームやすらぎ園

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事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

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はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

那智勝浦町 障害

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

避難所講演資料

国土技術政策総合研究所 研究資料

2. 意見の概要と市の考え方寄せられた意見の概要及び意見に対する市の考え方は次のとおりです 意見書の内容意見に対する市の考え方 前文 に条例の基である 言語 の位置づけを明確に示し 前文 に手話は言語として位置づけられている旨の記載条例の策定趣旨を理解しやすくしてください を追加しました また 前文

岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

PowerPoint プレゼンテーション


も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

変化による動揺が大きく見られる場合がある [ 精神障がい者 ] 災害発生時には 精神的動揺が激しくなる場合がある 自分で危険を判断し 行動することができない場合がある 普段から服用している薬を携帯する必要がある [ 高次脳機能障がい者 ] 同時にいくつものことができない場合がある 複数の指示が出ると

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

別添 事業者向け放課後等デイサービス自己評価表 及び 保護者等向け放課後等デイサービス評価表 について 放課後等デイサービスガイドライン ( 以下 ガイドライン ) は 放課後等デイサービス事業所における自己評価に活用されることを想定して作成されたものですが 各事業所で簡易に自己評価を行うことができ

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時の体制整備の強化・徹底について

なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の 4 第 1 項の規 定に基づく技術的助言として発出するものであることを申し添える 2

災害時要援護者支援マニュアル策定ガイドライン

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

第1回 障害者グループホームと医療との連携体制構築のための検討会

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「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

児童発達支援又は放課後等デイサービス事業に係る自己評価結果公表用(あかしゆらんこクラブ)

大津市避難所運営マニュアル

夜久野ふれあいプラザ施設概要 保有施設 バリアフリー トイレ男女共用 - 毛布 テレビ ラジオ FAX スロープ 防災無線 - ブルーシート 12 タオル 300 枚 バスタオル 50 枚 懐中電灯 1 乾電池 ( 単一型 ) 6 カセットコンロ 2020 年 8 月 1 台 ダンボール間仕切りセッ

010国語の観点

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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01 【北海道】

基本事業評価シートA

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上川口小学校 保有施設 バリアフリー 種別有無品目数量 トイレ男女共用 毛布 9 入浴シャワー設備 ガス器具 水利 避難所環境整備 男女分離 多目的 施設概要 ブルーシート 99 枚 タオル 30 シャワー 校舎にありバスタオル 5 浴槽 プロパン カセットコンロ 懐中電灯 1 校舎にあり乾電池 (

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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介 介護保険事業所 2019 年 4 月 1 日現在 変更されている可能性がありますので 各事業所に確認して下さい No 事業所名郵便番号 所在地電話番号 ケアマネ ホームヘルプ デイサービス デイケア ショートステイ 訪問リハビリテーション 訪問看護 介護老人福祉施設 介護老人保健施設 グループホ

目 次 第 1 計画の目的 1 第 2 平常時における取組 1 1 地域防災計画 全体計画 個別計画 1 2 避難行動要支援者名簿の作成等 1 (1) 要配慮者の把握 1 (2) 避難行動要支援者名簿の作成 2 (3) 避難行動要支援者名簿の更新と情報の共有 2 (4) 個人情報の取扱方針 3 (5

Taro-別紙2

環境 体制整備 4 チェック項目意見 事業所評価 生活空間は 清潔で 心地よく過ごせる環境になっているか また 子ども達の活動に合わせた空間となっているか クーラーの設定温度がもう少し下がればなおよいと思いました 蒸し暑く感じました お迎え時に見学させて頂きますが とても清潔だと思

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

防災業務計画 株式会社ローソン

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

計画の今後の方向性

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

☆配布資料_熊本地震検証

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(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

出時に必要な援助を行うことに関する知識及び技術を習得することを目的として行われる研修であって 別表第四又は別表第五に定める内容以上のものをいう 以下同じ ) の課程を修了し 当該研修の事業を行った者から当該研修の課程を修了した旨の証明書の交付を受けた者五行動援護従業者養成研修 ( 知的障害又は精神障

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避難所名大江中学校住所大江町波美 40 番地避難所 No, 313 電話番号 収容人数 250 所管部署教育総務課浸水想定深なし土砂災害危険区域該当なし耐震改修基準に対応備蓄倉庫飲食料備蓄ありカギ保管場所総務部危機管理室 避難所担当職員 職員室 支所 位置図 土砂災害警戒区域土砂が到

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

地方行政サービス改革の取組状況等 ( 平成 年 4 月 1 日現在 ) 自治体コード都道府県名市区町村名類似団体区分 和歌山県和歌山市中核市 (1) 民間委託 直営 ( ) 今後の対応方針 直営 ( ) を選択した団体のみ回答 参考 類似団体委託率 本庁舎の清掃

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第3章 指導・監査等の実施

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

特定個人情報の取扱いの対応について

18 定期的にモニタリンク を行い 放課後等ディサービス計画の見直しの必要性を判断しているか 19 カ イト ラインの総則の基本活動を複数組み合わせて支援を行っているか 20 障害児相談支援事業所のサービス担当者会議にその子どもの状況に精通した最もふさわしい者が参画しているか 関係機関や保護者との連

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

障害福祉計画資料 3 障害福祉サービスの目標 1 成果目標 柱 No. 事業 単位 2020 年度 解説 3 暮らしを支えるサービスの充実 3 1 福祉施設の入所者の地域生活への移行 目標値 年度末までに地域生活へ移行する施設入所者数 ( 移行率 ) 年度末時点の施設入所者数

1 計画策定の背景と趣旨 昭和 56(1981) 年の 完全参加 をテーマとする 国際障害者年 を契機に, 障害者福祉は大きく変化しました 国では, 平成 5(1993) 年 3 月に 障害者対策に関する新長期計画 が策定され, 同年 12 月には 障害者基本法 * が施行されました 以後も, 平成

Taro-07_学校体育・健康教育(学

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5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

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2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

上六人部会館 保有施設 バリアフリー FAX 種別有無品目数量 トイレ男女共用 - 毛布 90 枚 入浴シャワー設備 ガス器具 テレビ ラジオ 水利 避難所環境整備 スロープ 防災無線 炊事場所 エレベーター AED インターネット設備 ブルーシート 100 枚 タオル 300 枚 バスタオル 50

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

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医療的ケア児について

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福井市地域活動支援センター事業実施業務委託仕様書 この仕様書は 福井市 ( 以下 委託者 という ) が委託する福井市地域活動支援センター ( 以下 セ ンター という ) 事業の実施業務に関して 受託者が履行するために必要な事項を定めるものとする 1 事業目的障害者の日常生活及び社会生活を総合的に

第 4 章施策の展開 1 到達目標障害のある方の自立支援の観点から 地域生活への移行や就労支援などの主要な課題に対応するため 国の基本指針 11 に示された見込量の確保に係る目標事項について 本市における障害福祉計画 ( 第 4 期 ) 期間中の実績等を踏まえ 到達目標 12 を設定します 一覧 (

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資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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Transcription:

平成 29 年 3 月 28 日記者発表 障害特性に配慮した福祉避難所の指定状況及び 福祉避難所設置ガイドライン の策定について 災害に備え 障害のある方々から あらかじめ障害の種別に応じて集まることができればより安心できる とのご意見が寄せられました 県では障害のある方にもきめ細やかに対応できる障害特性に配慮した福祉避難所の指定を市町村と取り組み 平成 29 年 2 月末現在 保健福祉センターや小 中学校等を活用して96か所を障害特性に配慮した福祉避難所として指定し このほどホームページで公開しました また 障害のある方への配慮事例などを盛り込んだ 福祉避難所設置ガイドライン を策定し 今後も市町村と連携して サポート人材の派遣など災害時に障害特性に配慮したよりよい対応ができるよう取り組んでまいります 1 障害特性に配慮した福祉避難所の指定状況福祉避難所 225か所のうち 障害特性に配慮した福祉避難所は96か所です 和歌山県地理情報システム 福祉避難所マップ 及び障害福祉課ホームページに掲載しています 2 福祉避難所設置ガイドライン ( 概要 ) 1 福祉避難所は高齢者や障害者など避難所生活で特別な配慮を必要とする方 の避難生活の場として 必要に応じて二次的に開設されるもの 2 障害特性に応じた配慮事例 聴覚障害 学校や保健福祉センターなどに集まれる場所を確保 手話通訳者の派遣 文字情報の提供などで情報支援をする 視覚障害 学校や保健福祉センターなどに集まれる場所を確保 知的 精神 発達障害 点字シール 拡声器等で情報支援をする 小中学校の教室 保健福祉センター 障害者施設等に落ち着け る場所を確保 3 要配慮者それぞれの特性に応じた配慮事例を記載 など ガイドラインは障害福祉課ホームページに掲載しています 発災時 まずは命を守るため避難場所へ 命の危険が去った後に一般避難所で避難生活を送っていただきます 福祉避難所は 災害時に高齢者や障害者など避難所生活で特別な配慮を必要とする方々の避難生活の場として 必要に応じて開設される二次避難所です 最初から避難所として利用することはできません 受け入れ施設に混乱が生じる恐れがありますのでご理解をお願いします 問い合わせ 障害福祉課粂 (073-441-2533) 福祉保健総務課稲内 (073-441-2471)

障害特性に配慮した福祉避難所 特養海南市立南風園白寿荘 養護老人ホーム橘寮特別養護老人ホーム天美苑特別養護老人ホームかぐのみ苑介護老人福祉施設緑風苑てぃえどーる ( 太陽の丘 ) 海南市海南保健福祉センター海南市下津保健福祉センターハニーホーム東雲特別養護老人ホーム美里園特別養護老人ホームやすらぎ園国保野上厚生総合病院 岩出市総合保健福祉センター岩出地区公民館山崎地区公民館根来地区公民館上岩出地区公民館紀泉台地区公民館桜台地区公民館 紀の川市社会福祉協議会 ( 介護サービス南事業所 ) ひまわり園 生活介護事業所三幸園 PURE 皆楽打田保健福祉センター打田中学校貴志川生涯学習センター かつらぎ町地域福祉センター 応其小学校 九度山町中央公民館 特別養護老人ホーム南山苑富貴高齢者生活福祉センター高野山小学校高野山中学校花坂小学校高野町保健福祉センター 肢体不自由聴覚障害視覚障害知的障害精神障害発達障害 有田市文化福祉センター有田市福祉館なごみ地域福祉センターつくし共同作業所なつあけの里ささゆり苑ひろの里 ほたるの湯津木中学校 津木小学校由良あかつき園由良みのり園特別養護老人ホームゆら博愛園ふれあいセンターひだか博愛園みちしお美浜町地域福祉センター和田小学校 松原小学校 松洋中学校 養護老人ホームときわ寮特別養護老人ホームときわ寮 9 きび保健福祉センター金屋農村センター 藤並公民館日高川町農村環境改善センター日高川町地域交流センター介護老人福祉施設 美山の里 日高川町保健福祉センター介護老人福祉施設白寿苑ときわ寮川辺園北山村生活支援ハウス北山村村民会館県立みくまの支援学校杉の郷 杉の郷えぼし寮障害児者支援センター虹なぎの木園 第二なぎの木園 1 施設に複数の障害特性を指定している場合もあります その場合は前にある障害特性のアイコン ( 色 ) で表示されます 詳細は和歌山県地理情報システム 福祉避難所マップ をご参照ください 御坊市福祉センター 那智勝浦町福祉健康センター カルフール ド ルポ印南介護老人福祉施設虹なかよし作業所特別養護老人ホームときわ寮梅の里 田辺市総合センター田辺市高齢者複合施設たきの里のぞみ園 第二のぞみ園あすなろ木守の郷 あすなろ平瀬の郷 中辺路白百合学園 南紀医療センター 地域福祉センター 太地町地域センターなぎグループホーム暖海ハイツグループホーム平見ハイツ古座あさかぜ園特別養護老人ホームにしき園グループホーム潮岬あゆみ園ほっとハウスうわの園特別養護老人ホーム上野山にしき園

障害特性に配慮した福祉避難所 ( 聴覚障害 ) 岩出地区公民館 桜台地区公民館 打田中学校 貴志川生涯学習センター 地域福祉センター 応其小学校 九度山町中央公民館 海南保健福祉センター 下津保健福祉センター ハニーホーム東雲 高野町保健福祉センター 富貴高齢者生活福祉センター 有田市文化福祉センター 美里園 やすらぎ園 湯浅町地域福祉センター 津木中学校 御坊市福祉センター 金屋農村センター 藤並公民館 農村環境改善センター 美山の里 白寿苑 ときわ寮川辺園 北山村生活支援ハウス 美浜町地域福祉センター 和田小学校 松原小学校 松洋中学校ふれあいセンター 杉の郷 えぼし寮 障害 児者支援センター虹 な ぎの木園 第 2 なぎの木園 田辺市総合センター 福祉健康センター 太地町地域センターなぎ 暖海ハイツ 古座あさかぜ園 詳細は和歌山県地理情報システム 福祉避難所マップ 参照

障害特性に配慮した福祉避難所 ( 視覚障害 ) 打田保健福祉センター 地域福祉センター 上岩出地区公民館 紀泉台地区公民館 九度山町中央公民館 海南保健福祉センター下津保健福祉センターハニーホーム東雲有田市文化福祉センター 金屋農村センター 藤並公民館 高野町保健福祉センター 美里園 やすらぎ園 湯浅町地域福祉センター ほたるの湯 津木中学校 御坊市福祉センター ふれあいセンター 9 農村環境改善センター地域交流センター保健福祉センターときわ寮川辺園美山の里 北山村生活支援ハウス 美浜町地域福祉センター 和田小学校 松原小学校 松洋小学校 杉の郷 えぼし寮 障害 児者支援センター虹 な ぎの木園 第 2 なぎの木園 田辺市総合センター 福祉健康センター 7 太地町地域センター 暖 海ハイツ 平見ハイツ 古座あさかぜ園 詳細は和歌山県地理情報システム 福祉避難所マップ 参照 にしき園 潮岬あゆみ園 ほっとハウスうわの園 上野山にしき園

障害特性に配慮した福祉避難所 ( 知的 精神 発達障害 ) 岩出市総合保健福祉センター 貴志川生涯学習センター 打田中学校 かつらぎ町地域福祉センター 海南保健福祉センター下津保健福祉センターてぃえどーる ( 太陽の丘 ) ハニーホーム東雲有田市福祉館なごみ 九度山町中央公民館 富貴高齢者生活福祉センター 高野町保健福祉センター きび保健福祉センター 津木小学校 国保野上厚生総合病院 つくし共同作業所 由良あかつき園 由良みのり園 御坊市福祉センター 9 日高川町農村環境改善センター 地域 交流センター 保健福祉センター 北山村村民会館 高齢者福祉センター 美浜町地域福祉センター 和田小学校 松原小学校 松洋中学校 カルフールドルポ印南なかよし作業所のぞみ園 第 2のぞみ園 中辺路白百合学園 あすなろ平瀬の郷 あすなろ木守の郷 7 みくまの支援学校 杉の郷 えぼし寮 障害児者支援センター虹 なぎの木園 第 2なぎの木園那智勝浦町福祉健康センター 南紀医療福祉センター 地域福祉センター 太地町地域福祉センターなぎ 暖見ハイツ 平見ハイツ 古座あさかぜ園 詳細は和歌山県地理情報システム 福祉避難所マップ 参照

福祉避難所設置ガイドライン 和歌山県福祉保健部 平成 29 年 3 月

福祉避難所設置ガイドライン はじめに 1. 福祉避難所の意義と目的 1 (1) 福祉避難所とは (2) 要配慮者とは 2. 福祉避難所の対象者の状況把握 2 (1) 福祉避難所の対象となる者の概数の把握 (2) 福祉避難所の対象となる者の現況等の把握 3. 福祉避難所での対応と指定 2 (1) 要配慮者の特性に配慮した対応 ( 例 ) (2) 指定 4. 福祉避難所の周知 4 5. 福祉避難所の施設整備 5 6. 物資 器材 人材 移送手段の確保 5 (1) 物資 器材の確保 (2) 支援人材の確保 (3) 移送手段の確保 7. 福祉避難所にかかる理解の普及啓発 6 8. 災害時における取り組み 6 (1) 福祉避難所の開設及び要配慮者の受入れ (2) 要員の確保 (3) 福祉避難所の運営体制の整備 活動支援 (4) 要配慮者への支援 (5) 福祉避難所の統廃合 解消

福祉避難所設置ガイドライン はじめに東日本大震災 熊本地震等 大規模災害が続くなか 高齢者や障害のある方など特別な配慮が求められる方々にとっては 直接の被害だけでなく 必ずしも生活環境が十分に整備されたとはいえない避難所で 長く生活することを余儀なくされた結果 健康を害し 復旧復興に向けての生活再建への移行に困難を生じているケースもみられる 本ガイドラインは東日本大震災の教訓を考慮し平成 28 年 4 月に内閣府が策定した 福祉避難所の確保 運営ガイドライン をもとに 高齢者や障害者など避難所生活で特別な配慮を必要とする方々の避難生活の場として 必要に応じて二次的に開設される 福祉避難所 の開設 運営が円滑に行われるよう作成するものである このガイドラインにより市町村や関係機関の福祉避難所に対する理解が進み 平時から福祉避難所の設置運営について取り組むことで 災害時に配慮を要する被災者へよりよい対応が実現されることを期待する 1. 福祉避難所の意義と目的 (1) 福祉避難所とは災害対策基本法施行令に 災害対策基本法による避難所の指定基準の一つとして 以下のように規定されている 主として高齢者 障害者 乳幼児その他の特に配慮を要する者( 以下この号において 要配慮者 という ) を滞在させることが想定されるものにあっては 要配慮者の円滑な利用の確保 要配慮者が相談し または助言その他の支援を受けることができる体制の整備その他の要配慮者の良好な生活環境の確保に資する事項について内閣府令で定める基準に適合するものであること ( 災害対策基本法施行令第 20 条の6 第 5 号 ) 内閣府で定める基準は 次のとおり ( 災害対策基本法施行規則第 1 条の9) 高齢者 障害者 乳幼児その他の特に配慮を要する者( 以下この条において 要配慮者 という ) の円滑な利用を確保するための措置が講じられていること 災害が発生した場合において要配慮者が相談し または助言その他の支援を受けることができる体制が整備されること 災害が発生した場合において主として要配慮者を滞在させるために必要な居室が可能な限り確保されること このガイドラインでは 小中学校 公民館等 一般の避難所の中で要配慮 1

者のために個室や隔離したスペースを確保する 身近な福祉避難所 また 一般の避難所や身近な避難所では避難生活が困難な要配慮者を避難させるために 社会福祉施設等に開設する 福祉避難所 と重層的に福祉避難所を設置することを想定している (2) 要配慮者とは福祉避難所の対象者として想定されるのは 法律上 要配慮者 ということになる 要配慮者は 災害時において 高齢者 障害者 乳幼児その他の特に配慮を要する者 ( 災害対策基本法第 8 条 2 項第 15 号 ) と定義されている また その他特に配慮を要する者 として 妊産婦 傷病者 内部障害者 難病患者等が想定されている 2. 福祉避難所の対象者の状況把握 (1) 福祉避難所の対象となる者の概数の把握市町村は 福祉避難所の対象となりうる者の概数を把握する 平常時においては上記の概数を最大規模の対象数として捉え その人数の避難を可能とすることを目標に 福祉避難所として利用可能な施設の把握及び福祉避難所の指定 整備を行うことが重要である (2) 福祉避難所の対象となる者の現況等の把握福祉避難所の対象者に関する情報の管理 関係部局等との情報共有等について検討し 体制を整備しておく 個人情報の取り扱いについては 情報の漏洩 不正使用を防止するための措置を講じるなど 十分に配慮する 3. 福祉避難所での対応と指定 (1) 指定要件市町村は 把握した福祉避難所の対象者の概数や現況を踏まえ 福祉避難所の指定要件を設定する 例えば 以下の要件が考えられる 1 施設自体の耐震化が図られているなど安全性が確保されていること 2 要配慮者の特性に配慮し 避難生活に必要なスペースが確保されていること (2) 要配慮者の特性に配慮した対応地域の状況等を踏まえた上で 要配慮者の特性に配慮した対応が重要である それぞれの障害特性ごとに避難行動時の特徴が異なるため概要を以下に例示する < 視覚障害者 > 視覚情報による緊急事態の察知ができず 情報取得が遅れることがある 2

住み慣れた地域でも災害時の状況によりいつも通りの行動ができなくなる場合がある 避難所等慣れない場所では単独で素早い行動ができない場合がある < 聴覚障害者 > 音声による情報が伝わりにくい 視覚外の危険の察知が困難な場合がある 緊急時でも言葉で人に知らせることが困難な方 外見からは障害のあることが分かりにくい方がいることに留意 < 盲ろう者 > 単独での行動が難しい 情報収集の方法がそれぞれの障害特性で異なる < 肢体不自由者 > 自力で避難することが難しい場合がある < 知的障害者 > 急激な環境の変化に順応しにくく動揺がみられる場合や 緊急事態等の認識が不十分な場合がある < 精神障害者 > 急激な環境の変化に順応しにくく動揺がみられる場合や 緊急事態等の認識が不十分な場合がある 自分で危険を判断し行動することができない場合がある 普段から服用している薬がある場合が多いので携行することが必要 < 発達障害者 > いつもと違うことや見通しが立たないことが苦手なために 不安から落ち着きがなくなったりパニックを起こすことがある コミュニケーションが苦手な人も多く 自分が困っていることを伝えられなかったり 大勢の人がいる場所にいられないこともある 平時から要配慮者の特性を理解しておくと 施設ごとに資機材や専門人材 等の配置計画が立てやすくなり 災害時の円滑な開設が期待できることから 以下 ( 例 ) の対応がとれるよう 事前に検討しておく必要がある ( 例 ) 1 避難所に要介護者や在宅療養者などの災害時要配慮者がいる場合には できる限り専用の居室を設ける 1 階で出入り口に近く 日当たりや換気がよく 医務室やトイレに近い部屋を選び 床に断熱材を敷くなどの対応をする 2 情報の取得が支障なくできるように わかりやすい表現で 文字情報や 3

手話による伝達 ハンドマイク等を使用した音声による伝達及び必要に応じてペースを落としてゆっくりとしゃべるなど それぞれの障害特性や認知症に配慮して情報を提供できること 3 聴覚障害 視覚障害者がそれぞれ集まって避難生活ができる場所を確保する 手話通訳者や要約筆記者の協力体制を整えておくこと 一般避難所になっている学校の教室等を活用することで集まりやすくなる 4 精神障害 知的障害 発達障害 認知症など環境の変化に臨機応変に対応することが困難な者には 個室等 落ち着けるスペースを確保する 施設には間仕切りなどの資機材等を備えること また 精神科病院や知的障害者施設及び特別支援学校等と連携し協力体制を整えておく 5 人工呼吸器を装着している方については 電源確保が必要である また 痰の吸引など家族等によるケアが夜間も行われるため 個室や隔離スペースを確保する配慮が必要である 6 その他妊産婦 乳幼児 難病患者等についても清潔 保温 食生活面をはじめとする健康面への配慮や プライベート空間の確保などそれぞれの状況に応じて配慮されること (3) 指定福祉避難所として利用可能な施設に関する情報及び前述の福祉避難所の指定要件や要配慮者の特性に配慮した対応 ( 例 ) を踏まえ 福祉避難所として指定する施設を選定し指定する 指定にあたっては民間団体等が運営する施設については施設管理者と協定等を締結するとともに 地方公共団体が運営する施設については所管する公共団体と適切に連携をする 福祉避難所における要配慮者の支援に必要な物資 器材や 専門的な技術を要する人材の確保 要配慮者の移送手段の確保についても関係団体 事業者との間で協議をしておく必要がある 災害時において速やかに福祉避難所を開設し 要配慮者を保護できるよう 平常時から 関係機関と情報交換や事前協議を図っておくことが重要である 市町村内の福祉避難所で対応が困難になった場合 広域の福祉避難所等に一時的に要配慮者を避難させることも想定されることから 圏域内の連携 近隣の府県並びに関係団体との協力関係を構築しておく 4. 福祉避難所の周知市町村は福祉避難所に関する情報を 要配慮者やその関係者とともに広く住民に周知する 災害対応機関や関係機関 医療 保健 福祉サービス提供機関 事業者等に周知を行う 4

また 広報活動や訓練を通じて 広く住民に福祉避難所について周知を図り 理解と協力を求める パンフレットやハザードマップ等を作成するにあたっては 要配慮者が理解しやすいよう工夫を図る 施設ごとに想定している対応可能な要配慮者の特性についても 要配慮者の安心感につながるため できるだけ周知を行うようにする ただし 福祉避難所は より専門的な支援や援護の必要性の高い避難者のために確保されるものであるため 一般の指定避難所で生活可能な避難者は対象としない旨について あらかじめ周知し理解を得ておくことも重要である 災害規模や状況に応じて また 支援者の到着が間に合わない等 福祉避難所の開設には ずれ が生じ 災害発生後すぐの開設とはならないことも併せて周知する あわせて 市町村職員 自主防災組織 地域住民 要配慮者及びその家族 社会福祉施設等 幅広い関係者が参加し 学ぶ機会を設けるため 要配慮者支援対策に関する研修会 勉強会を開催する また まち歩きや防災点検などワークショップや図上訓練を通じて 地域における要配慮者支援のあり方などについて検討する機会を設ける 5. 福祉避難所の施設整備市町村は 施設管理者と連携し 当該施設が福祉避難所として機能するための施設整備を行う 段差の解消 スロープの設置 手すりや誘導装置 障害者用トイレの設置など施設のバリアフリー化のほか トイレ入り口などへの点字案内シールの貼付や筆談用具の配置 情報支援関連機器 その他必要と考えられる施設整備 6. 物資 器材 人材 移送手段の確保 (1) 物資 器材の確保市町村は 施設管理者と連携し 福祉避難所における必要な物資 器材の確保を図る 物資 器材の確保については 災害当初の段階ですぐに調達することは困難であると想定されることから 災害時において速やかに調達できるよう関係団体 事業者と物資調達協力にかかる協定を締結するなど事前対策を講じておく (2) 支援人材の確保福祉避難所の運営には 専門的人材が不可欠となるため 災害時において人的支援を得られるよう平常時から 社会福祉法人等関係団体と連携を図り人的支援のルールを検討しておく必要がある 5

(3) 移送手段の確保要配慮者の状態に配慮した適切な移送手段を確保できるよう あらかじめ福祉車両 救急車両 一般車両等の調達について 関係機関や福祉避難所として指定した施設の管理者等と協議し 移送手段の確保策を検討しておく必要がある 7. 福祉避難所にかかる理解の普及啓発要配慮者の避難誘導 避難生活に際しては 要配慮者に対する一般の被災者の理解と協力が不可欠である また 災害時において円滑に福祉避難所が設置 運営できるよう 平常時から要配慮者本人やその家族 支援者 福祉 保健 医療関係者等に要配慮者対策や防災対策 福祉避難所の目的やルール等に関する知識を普及する 8. 災害時における取り組み (1) 福祉避難所の開設及び要配慮者の受入れ市町村は災害が発生し または発生のおそれがある場合で 一般の避難所に避難してきた者で福祉避難所の対象となる者がおり 福祉避難所の開設が必要と判断する場合は 福祉避難所の施設管理者に開設を要請する 福祉避難所を開設し 受け入れ体制が整ったときは 要配慮者及びその家族 自主防災組織 地域住民 支援団体等に速やかにその場所を周知し 福祉避難所の対象となる者を受け入れる 一般避難所からの情報提供や要請により 福祉避難所利用候補者の調査を行う また 福祉避難所の対象者は固定的ではないので 対象者をあらかじめ把握していないときにはもちろん あらかじめ把握しているときにも 被災直後の混乱期から一定期間を経過した後には 避難所に対象者が避難していないか調査する 福祉避難所の避難者は 災害前は自宅で暮らしていたことが前提となる 福祉サービスの提供にあたっては 避難者が被災前に有していた自立する能力を損なわないような形で支援を行うことが肝要である (2) 要員の確保市町村は 福祉避難所を開設したときは 福祉避難所担当職員を派遣する 当面は 24 時間対応が必要な場合も考えられることから 福祉避難所担当職員の交代要員を確保する 大規模災害発生当初には 福祉避難所に派遣する職員を確保できない場合があるため 施設管理者等の協力を得て対応を図る (3) 福祉避難所の運営体制の整備 活動支援市町村は県と連携し 福祉避難所と災害対策本部等との連絡調整 ボランテ 6

ィアの調整等を行う福祉避難所担当職員を配置するとともに 福祉避難所への専門的人材やボランティアの配置を行う 市町村で対応できないものについては 速やかに県 国等に要請する (4) 要配慮者への支援市町村は福祉避難所に避難している避難者の名簿を作成する 避難者名簿は 随時更新する 福祉避難所において 要配慮者のニーズを把握し 適切に対応できるよう手話通訳者 要約筆記者等の人材の確保や福祉用具等の確保を図る 災害時に医療や福祉ニーズが想定される要配慮者を可能な限り平常時に把握して対応を検討することが重要である (5) 福祉避難所の統廃合 解消市町村は 福祉避難所の利用が長期化し 避難所によって避難者数にばらつきが出るなどした場合は 避難所の統廃合を図る 統廃合についての理解と協力を求めるため 避難している要配慮者とその家族に十分に説明する 福祉避難所としての目的を達成したときは 必要な現状回復を行い 福祉避難所を解消する 7