会社が株主に交付する金銭等に係る情報提供に関する事務取扱要領 平成 21 年 8 月 21 日平成 2 3 年 4 月 8 日改正平成 29 年 8 月 25 日改正日本証券業協会 全国株懇連合会 この取扱要領は 振替株式を発行する会社が当該振替株式につき株主に交付する金銭等に関し 当該金銭等に係る

Similar documents
3. 資本剰余金からの配当について ( ご参考 ) 今回の配当は 全額 その他資本剰余金 を配当原資とするため 資本の払戻し に該当し 一般的な 利益剰余金 を配当原資とする配当とは税務上の取扱いが異なります 今回の配当は 所得区分が 配当所得 ( みなし配当 ) 部分と みなし配当以外 の部分に分

株主各位 証券コード 7022 平成 29 年 6 月 23 日 大阪市北区中之島三丁目 3 番 23 号 取締役社長上田 孝 第 6 期期末配当の税務上の取扱いに関するご説明 拝啓日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます さて 当社は 平成 29 年 6 月 23 日開催の第 6 期定時株主

Q. 確定申告は必要ですか? A. 今回の配当によるみなし譲渡損益が特定口座の計算対象とならない場合 または源泉徴収の無い特定口座や一般口座でお取引いただいている場合につきましては 原則として確定申告が必要になります 申告不要制度の適用可否を含め 株主の皆様個々のご事情により対応が異なりますので 具

<4D F736F F D A32398AFA5F494E A8E918EE582CC8A4682B382DC82D >

投資主の皆様へ 平成 29 年 3 月 マリモ地方創生リート投資法人 第 1 期分配金の税務上の取扱いに関するご説明 拝啓平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます さて 本投資法人は 平成 29 年 2 月 14 日開催の役員会において 第 1 期 ( 平成 28 年 12 月期 ) の (A)

Invincible

PG_第3期期末配当の取扱いに関するQA

【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

<4D F736F F D208F4390B3819B E30352E A C A838A815B E88ABC82CC88EA959495CF8D5829>

別表六 ( 一 ) 所得税額の控除に関する明細書 1 この明細書の用途この明細書は 法人が当期中に支払を受ける利子及び配当等並びに懸賞金等及び償還差益について課された所得税の額について 法第 68 条第 1 項 (( 所得税額の控除 ))( 復興財源確保法第 33 条第 2 項 (( 復興特別所得税

新株予約権発行に関する取締役会決議公告

<4D F736F F D FC194EF90C C98AD682B782E >

個人情報の保護に関する規程(案)

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

<4D F736F F D20335F395F31392E31312E323895BD8BCF925089BF82C982E682E98EE688F88EC08E7B82CC82BD82DF82CC8BC696B191CC90A CC90AE94F

(4) 買付け等の価格 普通株式 1 株につき 金 2,579 円 ( 注 ) 当社が 2018 年 10 月 30 日に公表した 株式分割及び定款の一部変更 配当予想の修正並びに株主優待の拡充に関するお知らせ に記載のとおり 当社は 本公開買付けにおける公開買付期間中である 2018 年 11 月

【表紙】

 

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

自己株式の公開買付けの結果及び取得終了に関するお知らせ

株主各位 平成 29 年 8 月 2 日東京都港区虎ノ門三丁目 1 番 1 号 ITbook 株式会社代表取締役会長兼 CEO 恩田饒 ストック オプション ( 新株予約権 ) の発行に関する取締役会決議公告 当社は 平成 29 年 7 月 19 日開催の取締役会において 当社取締役 執行役員および

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

アクセル株式取扱規則

個人情報保護規程

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

(3) 分割の日程 ( 予定 ) 1 基準日設定公告 2013 年 9 月 13 日 ( 金 ) 2 基準日 2013 年 9 月 30 日 ( 月 ) 3 効力発生日 2013 年 10 月 1 日 ( 火 ) (4) 新株予約権の目的である株式の数の調整今回の株式の分割に伴い 当社発行の第 1

定款の一部変更に関するお知らせ

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

10 第 1 章 1 株式会社の設立 会社法 445 条 1 項 [ 株式会社の資本金の額 ] 株式会社の資本金の額は この法律 [ 会社法 ] に別段の定めがある場合を除き ( memo. ) 設立又は株式の発行に際して株主となる者が当該株式会社に対して払込み又は給付をした財産の額とする 株式会社

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

別表五(一) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書

配当所得の入力編

<4D F736F F D C A838A815B E63389F1534F8F5D8BC688F581698DC58F49816A2E646F63>

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

14個人情報の取扱いに関する規程

privacypolicy

( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

Microsoft Word - NO.2 株式の譲渡 2.docx

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

新株予約権発行に関する取締役会決議公告 株主各位 平成 29 年 8 月 1 日千葉県流山市南流山三丁目 10 番地 16 サンコーテクノ株式会社代表取締役社長洞下英人 平成 29 年 7 月 18 日開催の当社取締役会において 当社の取締役 ( 監査等委員である取締役及び社外取締役を除く ( 以下

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

に相当する金額を反映して分割対価が低くなっているはずですが 分割法人において移転する資産及び負債の譲渡損益は計上されませんので 分割法人において この退職給付債務に相当する金額を損金の額とする余地はないこととなります (2) 分割承継法人適格分割によって退職給付債務を移転する場合には 分割法人の負債

第一法基通改正7

就業規則

証券総合取引および口座開設に関する確認書兼確約書(2017年3月31日改定版)

1. みなし配当とは? A Q1. みなし配当の定義とみなし配当が生じる取引について教えてほしい みなし配当とは 以下 1~6 の事由により法人が株主へ金銭等の交付を行った場合において その交付金銭等の合計額がその法人の資本金等の額又は連結個別資本金等の額のうち交付の基因となった株式に対応する部分を

<4D F736F F D FC90B38FC194EF90C C98AD682B782E >

上場株式等の配当等に対する課税

「平成20年版 法人税申告書の記載の手引」別表五(一)

スピンオフに関する組織再編税制の改正 PwC 税理士法人 国際税務 /M&A タックスグループディレクター原嵩 はじめに 2017( 平成 29) 年度税制改正では事業再編の環境整備のために 経営戦略に基づく先を見据えたスピード感のある事業再編等を加速するため 特定事業を切り出して独立会社とするスピ

配当支払調書 合計表のご利用について 配当支払調書 合計表 は 配当の支払調書 と 配当等とみなす金額の支払調書 および 支払調書合計表 を作成するシステムです システムのご利用について 配当支払調書 合計表 は データ入力用のユーザーフォームと表示と印刷用のエクセルのワークシートにより構成されてい

その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の

株式等の譲渡(特定口座を利用していない場合)編

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

新しい非居住者債券所得非課税制度の概要 < 平成 22 年度税制改正前の制度の概要 > 非居住者等が受ける振替国債及び振替地方債のについては 一定の手続要件を満たせば非課税とされていました しかし 非居住者等が受ける振替社債等のについては 原則 15% の税率により源泉徴収課税がなされていました 非

公募株式投資信託の解約請求および償還時

税金読本(4-3)配当課税の仕組み

組織再編税制の見直し

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

【修正】07_別表五~.indd

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

改正後第 2 章通関業 第 1 節許可 新旧対照表 別紙 3 通関業法基本通達( 昭和 47 年 3 月 1 日蔵関第 105 号 ) ( 注 ) 下線を付した箇所が改正部分である 改正前第 2 章通関業第 1 節許可 3-8 削除 ( 譲渡 相続 合併又は分割の場合における通関業の許可の効果 )

課税上の取扱い

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

発行日取引の売買証拠金の代用有価証券に関する規 同じ ) であって 国内の金融商品取引所にその株券が上場されている会社が発行する転換社債型新株予約権社債券 ( その発行に際して元引受契約が金融商品取引業者により締結されたものに限る ) 100 分の80 (7) 国内の金融商品取引所に上場されている交

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

ヤフー株式会社(証券コード:4689)による自己株式の公開買付け及び当社子会社による応募の結果に関するお知らせ

自己株式とみなし配当 1. 自己株式取得の法務自己株式は 会計上は資本取引として認識し 純資産の部から取得価額を控除する形式で表示します ( 自己株式会計基準 7) 一方税務上では 発行法人の貸借対照表と自社株式の取引価額次第で みなし配当課税と所得税の源泉徴収が必要な場合があります 自己株式の取得

目次 ( ページ ) 1. はじめに 1 2. 特例債移行申請 CSV ファイルについて 1 3. 文字種 2 4. 文字コード 2 5. 項目の編集方法について 3 6. 入力ファイルについて 4 7. 提出方法 7 8. セキュリティーについて 7

配当所得の入力編

<4D F736F F D208B7A8EFB95AA8A8482C982A982A982E98E96914F8A4A8EA68F9196CA2D312D322E646F6378>

Microsoft Word - 東証開示資料(有償SO)_ _final(blk)

電磁的方法による書面の交付及び 電磁的方法による交付に対する同意書 第 1 電磁的方法による書面の交付 1 契約締結前の電磁的交付ラッキーバンク インベストメント株式会社 ( 以下 当社 といいます ) は お客様が契約をご締結するにあたっては あらかじめ 下記事項を 書面によらず電磁的方法により交

Microsoft Word - c014r.docx

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

別表 外国株券等に関する手数料及びその料率 1. 外国株券等 (1) 外国株券及び外国株式 区分 徴収対象者 徴収料率 預託手数料 預託等を行った外国株券等機構加入者 預託等 1 件につき 2,000 円 振替手数料 1 一般振替 ( 次の 2 及び 3 の振替以外の振替をいう ) の場合 a 細則

Microsoft Word - zeisyou9記載の手引.doc

株式取扱規則 株式会社 AT グループ

<4D F736F F D205F31322E31312E31375F93968ED08E7189EF8ED081698A948EAE89EF8ED E A82C982E682E98EA98CC88A948EAE82CC8CF68A4A AF82CC8F4997B982C98AD682B782E982A8926D82E782B98B7982D193AF8ED08

Microsoft Word - 別表8.doc

余金の額の減少に伴うものを除きます 以下同じです ) 若しくは利益の配当又はいわゆる中間配当 ( 資本剰余金 の額の減少に伴うものを除きます 以下同じです ) を した場合には その積立金の取崩額を 減 2 に記載するとともに 繰越損益金 26 の 増 3 の金額に含まれることになります なお この

個人情報保護規定

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

株式取扱規程

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

株式等の譲渡(上場株式の譲渡損失の繰越し)編

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

アナリスト レポートの取扱い等に関する規則 ( 平 ) ( 目的 ) 第 1 条この規則は アナリスト レポートの取扱い等に関し 協会員 ( 特別会員にあっては 金融商品取引法 ( 以下 金商法 という ) 第 33 条第 2 項第 3 号ハ又は同項第 4 号ロに掲げる行為 ( 以下

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

合は 当該出向社員と当該出向先の会社との間に直接的かつ恒常的な雇用関係があるものとして取り扱うこととする ただし 当該出向先の会社が当該出向社員を主任技術者又は監理技術者として置く建設工事について 当該企業集団を構成する親会社若しくはその連結子会社又は当該親会社の非連結子会社 ( 会社計算規則第 2

Microsoft Word - 非適格合併の諸問題 HP用

Transcription:

平成 29 年 8 月 25 日 会員各位 全国株懇連合会 理事長 永池正孝 会社が株主に交付する金銭等に係る情報提供に関する事務取扱要領 の改正について 平成 29 年度税制改正により 特定事業を切り出して独立会社とするスピンオフ等の円滑な実施を可能とする税制の整備が行われました これに伴い 日本証券業協会との協議を経て 本日開催の理事会において掲題の事務取扱要領の改正を承認いたしましたので会員各社に本書をもってご通知申し上げます なお 日本証券業協会からは の計算に際しては 税理士等の専門家に確認を経た正確な数値情報の本要領に従った速やかな提供と 情報提供自体の失念 事後の数値訂正の回避につき特に周知方願いたい旨要請を受けておりますので申し添えます 主な改正点 1. 本要領の対象となる 会社が株主に交付する金銭等 に分割型分割 株式分配により交付される株式等が含まれることとなることに伴う変更 分割型分割 株式分配を実施した場合には 税制適格 非適格いずれの場合についても本要領に基づき情報を提供する必要があることを明確にするため 定義規定にあえて税制適格 非適格の双方を明記することとしております 2. 上記 1の変更に伴う情報提供フォーマットへの所要の設欄と誤記防止 税制適格の場合には 配当財産は株式のみとなることから配当財産を特定する番号 ( 2 ) をあらかじめ付記するとともに みなし配当を認識する必要がないことから該当欄にはあらかじめ斜線を付しております 以上

会社が株主に交付する金銭等に係る情報提供に関する事務取扱要領 平成 21 年 8 月 21 日平成 2 3 年 4 月 8 日改正平成 29 年 8 月 25 日改正日本証券業協会 全国株懇連合会 この取扱要領は 振替株式を発行する会社が当該振替株式につき株主に交付する金銭等に関し 当該金銭等に係る源泉徴収事務等を行う証券会社との間で必要な情報提供事務を円滑に行うために必要な事項を定めたものである この取扱いは 全国株懇連合会と日本証券業協会との協議に基づいて定められたものである 1. 会社が株主に交付する金銭等の定義この取扱要領において 会社が株主に交付する金銭等とは 株式会社証券保管振替機構 ( 以下 保振機構 という ) が振替株式の取扱いを行っている場合であって 当該振替株式の発行会社が次に掲げる事由 ( 以下 交付事由 という ) により株主に交付する金銭等 ((2-1) 及び (3-1) の事由にあっては交付する株式をいい (2-2) 及び (3-2) の事由にあっては交付する株式又は金銭及び株式 ) をいう (1) 会社の合併 ( 法人税法第 2 条第 12 号の8に規定する適格合併を除く ) (2-1) 会社の適格分割型分割 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 12 に規定する適格分割型分割をいう ) (2-2) 会社の非適格分割型分割 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 12 に規定する適格分割型分割以外の分割型分割をいう ) (3-1) 適格株式分配 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 15 の3に規定する適格株式分配をいう ) (3-2) 非適格株式分配 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 15 の3に規定する適格株式分配以外の株式分配をいう ) (4) 株式に係る剰余金の配当 ( 資本剰余金の額の減少に伴うものに限り (2-1) から (3-2) によるものを除く ) (5) 会社の解散による残余財産の分配 2. 情報の提供会社は 株主に上記 1. に定める金銭等の交付を行う場合 ( 上記 1. のうち (1) (4) 又は (5) の事由にあっては 交付する金銭等のうち全部または一部が証券会社を経由して行われる場合に限る ) 下記 4. で定める時期及び方法により 証券会社に 会社が株主に交付する金銭等に関する情報 ( 以下 交付金銭等情報 という ) を提供するものとする 3. 提供する情報の内容会社が証券会社に提供する交付金銭等情報は 次に掲げる情報とする (1) 会社の商号 交付する金銭等の基因となる株式の証券コード 1

(2) 交付事由 ( 上記 1.(1) から (5) の別 ) (3) 配当財産が金銭でない場合はその旨 (4)1 株当たりの交付する金銭等の額 (5)1 株当たりの所得税法第 25 条第 1 項により配当とみなされる金銭等がある場合は当該金銭等の額 (6)1 株当たりの所得税法第 24 条第 1 項に規定する剰余金の配当等がある場合は当該金銭等の額 (7)(4) の額から (5) の額及び (6) の額を控除した額 ( みなし譲渡収入の額 ) (8) 交付事由が上記 1.(2-1) 又は (2-2) に該当する場合 所得税法施行令第 61 条第 2 項第 2 号に定める (9) 交付事由が上記 1.(3-1) 又は (3-2) に該当する場合 所得税法施行令第 61 条第 2 項第 3 号に定める割合 (10) 交付事由が上記 1.(4) 又は (5) に該当する場合 所得税法施行令第 61 条第 2 項第 4 号に定める (11) 交付に係る (12) 交付に係る効力発生日 4. 交付金銭等情報の提供時期及び方法 (1) 会社は 交付金銭等情報を開示したときは ( 開示が行われない場合には 当該情報の内容が確定したときは ) (2) に定める方法により 速やかに交付金銭等情報を提供するものとする (2) 交付金銭等情報の提供は 会社が保振機構に対し 同社が管理する Target 保振サイト ( 以下 保振サイト という ) へ 交付金銭等情報の掲載を依頼し 同社が当該交付金銭等情報を保振サイトに掲載する方法により行うものとする 証券会社は当該保振サイトを閲覧することにより 交付金銭等情報を入手するものとする (3)(2) の交付金銭等情報への通知 ( 掲載依頼 ) については 保振機構の定めるところにより行う 5. 交付金銭等情報に変更 修正がある場合の取扱い会社は 既に提供した交付金銭等情報に変更又は修正がある場合 上記 4. に準じた方法により 速やかに変更後又は修正後の交付金銭等情報を提供するものとする なお 変更後又は修正後の交付金銭等情報の提供は 交付に係る効力発生日の2 週間前までには行うものとする 6. 適用開始時期この取扱要領は 平成 29 年 8 月 25 日以後に効力が発生する金銭等の交付について適用する 以上 2

発行会社から情報提供する交付する金銭等の定義とその情報提供の内容について 1. 会社の合併 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 8 に規定する適格合併を除く ) 平成 29 年 8 月 25 日改正 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日 2-1. 会社の適格分割型分割 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 12 に規定する適格分割型分割をいう ) 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日 2 2-2. 会社の非適格分割型分割 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 12 に規定する適格分割型分割以外の分割型分割をいう ) 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日 3-1. 適格株式分配 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 15 の 3 に規定する適格株式分配をいう ) 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日 2 3-2. 非適格株式分配 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 15 の 3 に規定する適格株式分配以外の株式分配をいう ) 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日 4. 株式に係る剰余金の配当 ( 資本剰余金の額の減少に伴うものに限り 上記 2-1. から 3-2. によるものを除く ) 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日 5. 会社の解散による残余財産の分配 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 効力発生日

参考 1. 会社の合併 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 8 に規定する適格合併を除く ) 全角 10 文字まで 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 平成 29 年 8 月 25 日改正 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 20090331 20090629 2-1. 会社の適格分割型分割 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 12 に規定する適格分割型分割をいう ) 全角 10 文字まで 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 2 0.008 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 2 0.008 20090331 20090629 2-2. 会社の非適格分割型分割 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 12 に規定する適格分割型分割以外の分割型分割をいう ) 全角 10 文字まで 発行会社から情報提供する交付する金銭等の定義とその情報提供の内容について 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.008 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.008 20090331 20090629 3-1. 適格株式分配 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 15 の 3 に規定する適格株式分配をいう ) 全角 10 文字まで 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 2 0.008 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 2 0.008 20090331 20090629 3-2. 非適格株式分配 ( 法人税法第 2 条第 12 号の 15 の 3 に規定する適格株式分配以外の株式分配をいう ) 全角 10 文字まで 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.008 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.008 20090331 20090629 4. 株式に係る剰余金の配当 ( 資本剰余金の額の減少に伴うものに限り 上記 2-1. から 3-2. によるものを除く ) 全角 10 文字まで 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.008 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.008 20090331 20090629 5. 会社の解散による残余財産の分配 全角 10 文字まで 発行会社担当部署の連絡先電話番号 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株当たりの利益剰余金の額 25930 株式会社 経理部 012-345-6789 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.003 20090331 20090629 25935 株式会社 財務部 012-345-6799 1 100 50 30.0000000000 20.0000000000 0.003 20090331 20090629 効力発生日 効力発生日 効力発生日 効力発生日 効力発生日 効力発生日 効力発生日

記載要領 交付事由に応じて 入力用シート の 1.~5. のいずれかの表に必要項目を記載すること 銘柄略称 銘柄名称は上場時に決定した略称 ( 全角 10 文字まで ) を記載すること 銘柄コードは 証券コード協議会から 株式及び公社債銘柄コードの設定 変更及び削除に関する取扱い要領 に基づき設定された 5 桁 ( 固有名コード 4 桁と予備コード 1 桁 ) のものを記載すること 予備コードが付されていない場合には 5 桁目を 0 と記載すること 半角で入力すること 発行会社の商号の株式会社の表記は 株式会社 と記載すること 発行会社における交付金銭等情報に係る担当部署の名称を記載すること 発行会社担当部署の連絡先電話番号 連絡先電話番号は 発行会社担当部門 ( 例えば 財務部 ) の電話番号を記載すること 半角で入力すること 配当財産 金銭 又は 金銭及び株式 が交付される場合には 1 と記載すること 株式のみが交付される場合には 2 と記載すること (2-1 及び 3-1 については 2 のみ入力可能 ) 1 株当たりの交付金銭等の額 1 株あたりの利益剰余金の額 小数点未満の額となる場合は 当該小数点未満の額も含めて記載すること 半角で入力すること 生じない場合は 0 を記載すること (2-1 及び 3-1 については 入力不要 ) 1 株当たりの交付金銭等の額 =1 株当たりの利益剰余金の額 + +となっていない場合 1 株当たりの交付金銭等の額 のセルの色が変更されるので 再度入力内容を確認すること 小数点以下 10 桁まで記載すること 例 : 76.54321 76.5432100000 小数点以下 11 桁以下は切捨て処理すること 半角で入力すること 生じない場合は 0 を記載すること (2-1 及び 3-1 については 入力不要 ) 小数点以下 10 桁まで記載すること 1 株当たりの交付金銭等の額 から 1 株当たりの利益剰余金の額 及び 1 株当たりみなし配当の額 をそれぞれ減算した額とすること 半角で入力すること 生じない場合は 0 を記載すること (2-1 及び 3-1 については 入力不要 ) 及び は 所得税法施行令第 61 条第 2 項第 4 号に規定する割合を計算して記載すること は 所得税法施行令第 61 条第 2 項第 2 号に規定する割合を計算して記載すること は 所得税法施行令第 61 条第 2 項第 3 号に規定する割合を計算して記載すること 小数点以下 3 桁まで記載すること 小数点以下 4 桁は切上げ処理すること 半角で入力すること 効力発生日 西暦年 月 日の順に記載すること 例えば 2009 年 5 月 2 日の場合には 20090502 と記載すること 半角で入力すること